どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2020年7月

7/1

6月後半からまた感染者数が増えてきている。とはいえ元に戻りかけた生活はもうやめられない。派手に出かけたりはしないものの、ゆっくりと日常の行動範囲は広がっている。保育が再開してから園後に公園遊びまでしていると、もう人と話すこともなんとも思わない。来週からは全クラス一斉に毎日登園に変わる。

夕方、高円寺の閉店することになった古物屋?の「新しい人」に行けることになっていると夫がいうので家族みんなで行ってみる。子が小さい頃はよく行っていたし、大きくなってからもたまに覗いていたけれどいつもゆっくり出来なくて段々疎遠になっていたけど、久しぶりに店内に入ると子も落ち着きながら楽しんで見ていたから、こんなことならもっと来てればよかったなと思ったりした。

夜、お風呂に入りながら子が「明日幼稚園?」と聞いてくるから、またはじまったかと思いながら、そうだよと答えると「明日は朝ごはん食べない」と言う。なんでと聞くと「朝ごはん食べなければ早く幼稚園に行けるから」と言うので本人も頑張る気になっているらしい。バナナもあるし大丈夫、食べても早くいけるよ!と応援した。

 

7/2

予告通り、いつもより少し早く行ってみるとクラスの仲良い子もちょうど園に入るところで心強い。うまくいけばいいな。その足で郵便局に行くとまだ営業していなかったので諦めて自転車で期日前投票に行く。こんな時に通常のように人を集めてやる投票なんて、他にやり方はなかったのかと思うけど、はじめて自分の持ち込みのペンで良いかと聞いてボールペンで投票する。投票日当日に小学校の校庭で遊ばせてあげたかったけど用心して期日前にしてしまった。思えば選挙の日はいつも公演でいなかった夫がはじめて小学校で投票するかもしれないからその時に行こう。そこからまた広場に向かう。前回もらった椅子が良い感じだったので、はじめは断ったもう一脚も譲ってもらうことにした。お互い無駄にならなくて良かったと言いながら、登園はどうなったか先生は気にしてくれて、子が自ら早く行く気になったと言うと、自分から気づくのが一番よね、もうきっと大丈夫と言ってくれた。迎えでは今日も元気、去り際に担任の先生にどうでしたか?と聞くと、うーん、まぁまぁね、と苦笑い。

午後は子の自転車練習遊びに付き合ったあと、今月仕事で関係することになるパン屋に事前書類を渡しに行く。それだけでも話の最中に「蚊に刺されてる!」と泣いて大騒ぎしながら割って入ってくる子。取材仕事はその当日だけでなく準備や文筆する時間やら、結局ひとりにならないと進められない。頭に思い浮かぶ言葉を連ねるだけの時間すら日々のなかには無い。

東京の感染者は100人を越えた。4月の緊張感は夢だったかのように7月の現実は動きまくっている。買ってきた物の消毒ももうしていない。そんなことに時間を割く気になれない。マスクや店先の消毒やカウンター前のビニールシートも、予防対策というよりただの光景になってきた。

 

7/3

ついに美容室に行く。何日も前からいつも行っている美容室の状況をネットで見ていると、美容師さんの数も減らしたり混み合わないように対策をしているみたいだった。そこは普段からそんな混んでいたことがなかったから満員状態の心配はないけど、自分がマスクを外した姿を人前に長時間晒すことになるのも久しぶりで緊張する。美容室に行くこと自体、去年の10月ぶり。

午前中の美容室はまだ他に客人がなく、この日は女性スタッフだけで、数人で自分の髪をアイロンで巻いたり、PCに向かって何やらやってて、私が入店したらそそくさとバックヤードに捌けていったりして、どこか部室のようなノリで気が緩む。今日はその店ではじめての女性美容師さんが担当になった。向こうにとっては日々のことだから、とくに緊張感ある距離になることもなくコロナ以前と同じように接してくれる。私も自然とリラックスして鏡の前に座るなりマスクを外していた。緊急事態宣言中はどうだったかという話もする。美容室は補償の対象外だとかで、一週間だけ休んでその後はずっと通常営業していたらしい。「でもヒマでしたよー」と、良いんだ悪いんだか分からないテンションで言う。旦那さんの都合で錦糸町住まいらしく、中野まで電車通勤。「電車は連休明けにはフツーに混んでましたね」と今度は呆れたように言う。錦糸町なら、河内音頭も今年はなくて本当にパッとしない夏になりますねと話すと、まだ錦糸町のことはそんなに知らなくて、とのことで私が河内音頭の説明をすることに。アジアカレーハウスのことも話すとパーマの待ち時間中に早速検索しながらここですかね?と確認してきた。彼女は水商売の人のヘアセットもしていたらしく、「三茶なんかは私でもイケるんじゃないかって感じだったけど、錦糸町はもう本物って感じでいつもビビってました」とイメージ通りの話もしてくれて嬉しくなってしまった。その美容室は今のところ誰がやってくれてもハズレが無いから予約は担当者は気にせずこっちのタイミングだけで直前に取ったりしていたけど、これからは彼女を指名にしてもいいなというくらい、心地良い時間だった。帰りに気分良くライフで買い物。ライフは前から袋を有料化していたから買ったことがなく、そんな人も多そう。ここはレジ袋有料化の変化に違和感なし。

午後は本格的に雨。歩きで図書館まで行く。児童書コーナーの前に七夕用の笹が「ご自由にどうぞ」されている。去年までは児童館で貰っていたけど、そういえば今年はどこから調達しようかと考えていたとこだった。小ぶりでちょうど良い笹。有り難い。ママ友にも笹がある旨を報告。帰って折り紙で飾り作り。短冊を書こうというと子は「シルバニアのお部屋セットが欲しいです」と、違うんだってというのに書くと言ってきかない。

 

7/4

消費の現場が荒れだしていた3月に買ったコーヒーのペーパーフィルターを使いきった。メリタの100枚。あれから100日。長いようで、まだここ。今日も天気が悪い。ひと通り朝の子ども番組を見終えたらTBSに落ち着いて王様のブランチをなんとなく昼まで付けている。見るたびにレポーターのフェイスシールドの質が良いものに変わっていく。とりあえずじゃなくて今後もそのスタイルが続くことになるのを覚悟したような。そうして新しく撮影された放送も最近は増えてきた。距離が近かったりフェイスシールドをしていないVTRには、※3月に撮影したものです、なんて注意書きされていたりするけど、テレビなんて元々いつ撮ったかなんて分からないものが垂れ流されていたはずなのに、今はそんな配慮までしないといけなくなっている。テレビはたまにしか観ていないけど、TBSはそんな新しい様式への対応がうまいというか、回を追うごとにリモート出演の人の画質とかサイズ感とか、異常に良くなっていって、夜のニュースで安住さんとリモート画面で並ばされたビートたけしを観ると、もうそういうコントなんじゃないかってくらい、そこにいるのに枠だけ付けられてるみたいになってて面白い。

午後、ごっちゃんのところへ家族で寄って、皆が遊んでいる隙に私だけOKストアへ。OKオリジナルの粉コーヒーの大袋が目について買う。上から下までそのシリーズで並べられて壁のようになっていて今まで気がつかなかったみたい。買い物バッグは持っていたけど牛乳やら重たい物を買ったからあえてレジ袋を買う。OKストアははるか昔からレジ袋有料だった。それによって以前は買い物する順番も段取りしていて、とにかくまずは業務スーパーに行って、それから袋有料の西友やOKに行く。高野という手もあった。とにかく袋は買わない。フリー袋時代でなくなった今こそOKの袋を触ってみたくなった。オリジナルのプリントのない、わりと厚手のしっかりとした袋。他のスーパーでも、有料化になって素材が良くなったと思うのは気のせいか。私は普段いわゆるエコバッグといわれるトートバッグを自分の荷物を入れるバッグとして使っているから、買い物バッグに使いまわせるものは山ほどあると思っていたけど、食糧品はそんな綿のテロテロなトートバッグなんかより、しっかりと形のあるカゴバッグが一番使いやすいことも、詰めて持ち帰るのが毎日のことになって気がついた。以前のオオゼキは子連れの客やお年寄りにはレジで手早く袋に詰めてくれていたけど、コロナ対策だからかマイバッグだからか、今は袋詰めサービスは無くなった。かといってそれぞれのエコバッグになったいま、お詰めしましょうかと言われてもそれは遠慮したい。高円寺の高野はお客さんが袋詰めするスペースが無いからか、いいからエコバッグ出しなよ遠慮するなよ、といった雰囲気でグイグイくるけど、大丈夫です。肉をビニール袋にさえ入れていただければ後は自分でやります。営業再開した時のカルディで、ベトナム食品が入ったサイゴンバッグセットを買ったのだけど、今のところそれが一番買い物に使いやすい。もっと量が入る同じようなカゴタイプのバッグが欲しいという欲が出てきた。どれにしても、買い物バッグの方が私物バッグより存在感もあって立派になる。ほらOKのコーヒー買ったよ安くて良いかも、と夫に言うと、OKのコーヒーいいんだよね、陽光くんもそれ水筒に入れてたねと、知ってたならなんで今まで買ってないんだと思ったけど、多分やっぱり壁化してて気付いてなかったんだと思う。

 

7/5

ごっちゃんのお店が周年記念だとかいうのを聞いていて、子が折り紙で絵を制作してあげる気満々。夫は先に行っていて私達は夕方に向かうも、着くなり子はテンションあがってそこで出会った人達とまた大はしゃぎ。適当に切り上げて、こどもビールを買いたいと駄菓子屋に行くことになるも途中で子が寝たので三平に寄り道。とその前に、先月閉店の投げ売りしていた店の系列のトイショップの前でまたオール200円箱に出会う。これこそ子の好きな物ばかり。寝ているから私が見繕う。映画のペットに出てくるウサギのぬいぐるみと、マイリトルポニーの物を色々。本当に我が家はこういう無駄遣いが得意だと思う。三平では夫が自転車番をして私が惣菜を買う。三平の惣菜が好き。わりと早い時間でも安くなってるからワクワクしちゃう。揚げ物三昧。三平から西友。夫は本当に何かっていうと西友。今度は私が自転車番。夫とまた別れて一応予定通り駄菓子屋方面をまわりながら帰ることにする。と、タイミングよく子が起きたので駄菓子屋でこどもビールの素。この駄菓子屋、営業時間は夜が中心で、なかでは立派なゲーム機にいつも大人が熱心にプレイしていて、駄菓子は面白がって大人が懐かしむための店だろうなと思っていたけど、小学生の子がいる母親達が、子ども達がそこにたむろしちゃってすごいことになってる、と話しているのを小耳に挟んで、リアル子どもが利用していいんだと知って行くようになった。実際入ってみたら子どもが座れるスペースまであって、5時くらいになったら店員さんが「ほらほら時間だぞー」とか声かけて帰宅を促したりする健全な店だった。今どき駄菓子みたいな細かい菓子なんてどこでも買えるけど、それだけが並んでいる店だとまた見え方が違う。菓子であり、おもちゃのようでもあり。ということで寝起きでも子の機嫌が良いので、もうひと踏ん張りで投票所の小学校に寄る。この小学校は遊具があって遊べる。次はあれやろうこれやろうと子が楽しそう。引越しもするからこの小学校に通うわけでもないだろうし今だけ。結局夫も期日前投票をしてしまっていたけど来てよかった。

 

7/6

今日から園は毎日登園。早速今月の保護者会。礼拝、27章。「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」こんなに尽くしてきたのに最後には裏切られてしまうのかという、そんな話。ああしてこうして努めているのに一向に救われない、そんな今の状況を表しているみたいに思った。お便りには聖書からの言葉で「今日を喜び祝い、喜び踊ろう」とあって、絶望の先ではやっぱり今日を生きるしかない気持ちに向かうらしい。自分はというと、先の先にある見えないゴールを見つめ続けてその場に根が生えてしまっているイメージ。祈り続けていることが性に合ってるみたいだけど、それだけでは報われないこともあるわけで、いかなる環境下でも出来ることをするのが人に与えられた力であって、その力を発揮できるように整えていくことが大事。「自分のために」という詩を紹介される。子育て中は忙しく時が過ぎていくけど、寝る前のひとときくらいは自分のために祈るのです、といった詩。昔々の海外の詩だと思うけど、いつの時代も育児の日々で息をつくことは誰もが望んでいることだったんだな。こうして教えを聞く時間も悪くない。

いまいち天気が良くない日。午後、夫の仕事が立て込んでいて、珍しく資材の受け取りを頼まれる。それくらいのことならいくらでもやるのに、夫は変なところ不器用で割り振り下手だから全てを自分で抱え込んでいるし、自分より成功している人の口出ししか受け付けないから私なんかが何とか言っても無駄。

夕方のEテレが終盤に差し掛かると、子が「もう子どものテレビないの?」と言ってきたりするし、MXやtvkで何かやってないかなと番組表をカチカチやっていると、なんとテレ玉コジコジさくらももこはもちろん大好きで、コジコジの見た目は可愛いと思うけど、あの天然で真っ直ぐなキャラが実は苦手。でも他にアニメらしいものは無いしつける。子は、こんなのイヤと言ってとくに観ようとしない。

絵本の「ぼく、おつきさまと話したよ」。図書館で面出しされていたその表紙に見覚えがあって借りた。読んでみたけど内容は全く記憶にない。クマくんとお月さまの掛け合いがアンジャッシュのコントのような展開の話。よくよく見ると表紙には課題図書のシールが貼られていて、そのマークにも覚えがある。それがあるということは。夏休みの読書感想文だ、と思い出す。思い出したところで、絵本!しかもこの内容で!感想文書いたの?!と衝撃。いま、幼稚園で毎週子どもが借りてくる絵本を読み聞かせて、絵本ノートに保護者が感想なりを書くことになっているのだけど、ほとんどが一行の文章にすることも難しいくらいで、日曜の夜には消しゴム片手に格闘している。それを原稿用紙に書くとは。子ども凄い。

 

7/7

夫の誕生日。といえばケーキを食べれると思って子が張り切っている。中野で夫の好きなtopsのチョコレートケーキにするか不二家のカットケーキを選んで買うか、子に決めさせてあげると花も買ってあげると言い出したからお財布事情的に不二家にする。箱につめてくれながら、ビニールは要りますかと。それも15円くらいする。反射的に大丈夫ですと言ったけれど、ケーキの箱はやっぱりそれに見合った形の袋じゃないと安定しない。しかし15円。せっかくケーキなんてちょっと特別なものを買っているのにベストな形で臨めなくて悔しい思い。

今年は雨続きで七夕飾りは外に出すことがなかった。

 

7/8

矯正歯科。先月は久しぶりのワイヤーで慣らしといったところだったから痛みはまったく出なかったけど、今月からはまたゴムの力も加わる。さっそく歯が締め付けられる感覚。帰りはスーパーサントクに。矯正歯科に出てきた時は必ず寄る。価格は特別安くないけど、そこで作っているのか古臭いケーキコーナーがあったりベーカリーのパンがあったり、よく見ると仕入れて並べられているものも個性があって良い。伊勢うどんを売っていたのがここを利用し出したきっかけだった。スナック菓子コーナーのドリトスの隣にサルサソースやワカモレの瓶が堂々と並べられているのも良い。前日のパンのお得な詰め合わせ袋を買って帰る。バラバラにして冷凍庫へ。

午後、子の自転車練習で近所をひと回りした後、駐輪場の横の道にチョークでケンケンパを描いたりお絵描きをしていると、学校帰りの小学生の女の子がひとり、通り過ぎながらもケンケンパの丸を気にしてるから、やっていいよと声をかけると恐る恐るケンケンパをして、静かに荷物を渡してこなきゃ、とか言いながら去っていった。かと思うと、その後も戻ってきて今度はガンガンお喋りしながら遠慮なくチョークを掴んで絵を描きだす。彼女は小学二年生で、去年まで学童にいたけどコロナの影響で人を減らさなきゃいけなくなって、自分は学童に入れなくなったと、今は学童の友達に忘れた荷物を届けに行ってきたとのことだった。小学生特有のぶっきらぼうな態度の子だけど、意外とそれが我が子にはちょうど良いらしく対等なつもりで話しかけながら懐いている。学童に行けなくなって結局どうしているんだろうか。園で小学生低学年の兄弟がいる人達は、公園で遊んでいても「お兄ちゃんお姉ちゃんが帰る時間だよ」といって先に帰っていく。やっぱりまだ家に人が居ないと不安な年頃。お家の人は待ってない?大丈夫なの?と声をかけるとハッとして、帰る!と、本当にすくっと立ち上がってサササーっと帰っていった。後ろ姿に子がじゃあね〜と大声で言うと、その子は遠くから「そっちも早く帰るんだよ!」と叫んできた。うちの横なんだけど、ただそのへんの道端でお絵描きしてると思ってたのかしら。あの様子だと家に人がいるのかな。またどこかで会うかもしれない。

 

7/10

登園後、保護者会。小さな集会にはもう何とも思わなくなってる。東京の感染者数は100人を超えていて、数字としては明らかに4月よりも多いのに何故だか平気でいられるようになった。もちろん手洗いうがいはしているし、外での指先の使い方は意識している。でも誰かの隣に座ったり、スピーチのために回ってきたストップウォッチに触れることにもストレスを感じることはなくなった。それか、同じ毎日を繰り返す仲間しかいないところだから安心している自分がいるのかも。

午後3時、夫が原宿のIKEAに行こうと言ってくる。夫はもう先日行ってみていて、そこにしかないフードがあるんだよと、またもや子をそそのかしてくるので、本当に混んでいないんでしょうね?と言いながら、ササッとそこだけ行って帰ってこようと私もその気になって頑張ってみる。地下鉄にはまだ乗る気がしない。中野から総武線で乗り換える。原宿駅は新しくなった。でも人の流れに合わせて歩くだけで精一杯で、駅の全貌が全くわからない。何ひとつ噛みしめられないまま駅前のIKEA。思ったよりは混んでいないけど正直自分もそこまでしてIKEAに頼るものは無いなという気持ちでふわっと眺めるだけ。広い建物で他にもテナントは入っているけど、この先も用は無さそう。デッキに出て少し座る。隙間に竹下通りがスッカスカなのが見えて、別にこれといって思い入れがあるわけじゃないけど、人の少ない竹下通りを想像するとしんみりしてしまう。自分の力が及ばないところでもしっかりと成り立っていた場所が、自分なんかですらも居たら有り難いとされるかもしれないくらい寂しいことになってしまう状況が悲しい。5時には原宿を後にする。駅前で美容専門学生のグループとすれ違い、自分も学生の時だったらこれまでと同じように生活してこうして街を歩くだろうし、どれだけ警戒心が持てるものか分からないなと思った。きっと流行りのひとつみたいにマスクはするけど時間も混雑も気にしないで、やれることなら何でもやっているだろうなと思う。今となってはそうして普通に暮らしている人がほとんどだけど陽性の人がいるのも事実で、1日の感染者数だとか年代だとかの話もいいけど、こんなに世の中がマスクつけてビニールシートで覆われているなかで感染するんだから正直感染した人の行動も具体的に知りたい。濃厚接触だとかいう分かりやすい危機ではなく感染したパターンを知りたい。物を介してとか、そんな情報があればそこを徹底した対策案を考え出せることもあるだろうに、そこまではしないで本当に感染を無くす気はあるのか、と問いたい。それとも感染は本当は濃厚接触だけなんだろうか。そしてそれは飲食店の衝立ひとつで防げている話なのか。さて、電車。電車はどこも触れないようにするとしても逃げも隠れもできない空間であることが気がかり。以前だと5時を過ぎればすでに混雑していた気がするけど、総武線に乗り換えた時点でも思った以上に人は少なく悠々と座って帰ってこれた。いつでもどこまでもこれくらいの人出だったらもう少し外出範囲を広げられるんだけど。

 

7/11

オオゼキのウェブチラシをチェック。これまで週末を中心にポイント5倍デー、ごくごくたまに10倍という数字が華々しく踊るチラシだったけど、今では5倍すらもなく、平日にそれも頻繁に、2倍デーとひっそり書かれている。これがオオゼキの新しい生活様式らしい。カード支払いだとポイントが倍にならない決まりがあるから以前は意識して使い分けていたけど、こうもしょっちゅう現金払いは手間だし、たかが2倍だし、もうオオゼキのポイント収集はそんなに気にしないことにした。まいばすのWAONもそんな感じで、あと一歩のところで冷たくカード支払いだとポイントが付かないからもういいや、となって真剣に貯められない。今のところ自分利用で最強なのはトモズ。このコロナでてんやわんやしている時期にも、これでもかと5倍10倍デーを繰り返し、その後も安定して開催、トモズのカードのみならずポンタカードにもポイントが貯まるし、それもクレジットカードだろうがコード決済だろうがしっかり付けてくれる。気がつくとすぐ、500円分使えますけど、と言われるだけ貯まっているし、それもちゃんとなんでもない日にその提案してくれる店員さんの機転。でも私の理想的なポイントの使い方は財布の小銭をすっきりさせるためにポイントで調整しながら支払いをすること。オオゼキでもトモズでも地道に実行している。

 

7/12

七夕のお願いにしていたシルバニアのお部屋セットはうちの実家から送られてきた。これまで母親は毎月東京に出てきていて、なんだかんだ二ヶ月は開かずに会っていたけど、今は出てこれていないから、地元で買える物を買って送ってくれる。ピンポンと荷物のお届けが来るたびに、子は自分の物じゃないかと張り切って出迎えて、違うと言っても早く開けろと開封を急かすようになってしまった。今日の荷物はなんだろうね?と盛り上げながら開封した。細々としたパーツのシール貼りで骨が折れる。こんなことばかりして、放っておくと引きこもりがちになってしまうから、夫が高円寺のごっちゃんのところまで自分の自転車で行ってみる?と誘うと、これには大張り切りで賛同した。夫がキックボードで誘導しながら行くとのこと。私は後から自転車で行く。しばらくして、もう着いているかなとのんびり向かうもごっちゃんのところにまだ来ていない。少しして商店街を真っ直ぐ自転車を漕いで来る姿が見えてきた。少しお姉さんの澄ました顔して自転車を停めると、ちゃっかりカゴに入れたカルピスウォーターを飲んで一息ついていた。帰り道は途中で疲れたと脱力して、こちらの自転車に乗り換えてしばらく走るとすぐに寝てしまった。夫がキックボードと子どもの自転車を運んで帰り着いてもまだ寝ていた。

夜、今日の写真いる?といって共有してくれたのを見ると、環七、ロスアプソン、ローソン、駅前でいちいち写真撮影をしていて、だから遅かったのかと呆れたけどこうして見ると記念になって良かったかもしれない。

 

7/13

保育時間中に取材仕事。立ち位置も落ち着かないまま余裕なく慌ただしく話が進んでしまい、思うように出来なかった。けどそんな反省をしている間もなくお迎え。いつも通り公園遊び。帰って自分だけで島忠へ。洗濯物干しハンガーをベランダから外に落として壊してしまったのだ。今まで使っていたのと同じものと、普通の形のハンガーに洗濯バサミがたくさん付いてる、小ぶりな物干し用というハンガーも買ってみた。場所を取らずにマスクやハンドタオルを干せるのはいいけど挟みづらい。ヤクルト営業所の前を通るところで思い出して停車。ヤクルト1000の効果の高さは時折り目にする。それをちょうど最近見たところだったし、夫が眠れないだとか不調を訴えているのもあるこのタイミング、で営業所。中を覗いて声をかけると作業をしていたヤクルトレディの一人が来てくれて、ヤクルト1000って、と言いかけた時点でそれはもう自信たっぷりに、良いですよ〜是非お試しください、とのこと。そんな噂のものは一体いくらなのかと身構えたところ一本わずか140円。それは気軽に買えてしまう。これなら今後も夫に良い土産になる。

 

7/14

朝から雨。何をするでもない。夫が歌舞伎町のドンキに行っているとかで、歌舞伎町のセブンでも感染が出ていたりするから油断しないでよと伝える。伊勢丹でも感染者が出ていて、あれはデパ地下メッカだしなぁ、と思うも感染者の方は比較的悠々としているはずの婦人服フロアとかで、場所というより個人の行動なのは分かるけど、つい私は新宿を汚染区域のような見方をしてしまう。新宿が恋しいけど新宿が怖い。

九州の災害について園でお祈りをしたらしく、「九州って知ってる?」と子が聞いてきた。「福岡のあるところだよ」と言うと、ええっ?!と驚いて、「みんな大丈夫かなぁ」と心配していた。子は4月から世間が行動制限させられているのを感じとっては「あーあ、また福岡行きたいなぁ」と思い出すように言っていた。お互いの実家や他のどんな地域よりも思いを寄せている。

夜、帰ってきた夫がコジコジの小さいぬいぐるみを出してきた。UFOキャッチャーで取れたと興奮気味に話す。私は感嘆の声をあげながら、子はコジコジ別に好きじゃないよと夫に言うと、でもいるの!と子。ぬいぐるみとなると途端に愛着が湧くらしい。もう夕飯を食べ終わるのに夫が、中野のピーコックの中華惣菜が安くなってるだろうから買いに行こうよ、海老マヨあるかもよ、と子を誘って嬉々として出て行く。子が海老マヨ好きで、とはいえそんなもの滅多に食べるものじゃないんだけど、先日夫が安くなってたからと買ってきたそこの海老マヨを、私は海老が好きではないけれどはじめに試食して、これは美味しいやつだ!と気がつくくらい、上にチェリーの乗っかった甘めの海老マヨ。意外なヒットに味をしめたハイエナ夫が値下げタイムにたかっていく。

 

7/15

毎日雨。帰りにモス。わいわいセットのおまけがすみっこぐらしのグッズになったのを子が登園の時に見て買う気満々になっていた。こないだ借りてきた猫の恩返しを観ながら食べる。最近NetflixのCMで「わたし、本当は、猫になりたかったの!」というセリフを聞くたびに子が観たいと言っていたけど、ハム太郎を見るためにHuluにしたからNetflixはやってないし、それならジブリの猫のやつは?てことで猫の恩返しになった。私は興味がないけど子はウケていて、短めだから何度も観たがる。雨は降ったり止んだり。図書館のおたよりをみると、今日からお話し会があることになっている。図書館では、毎週ボランティアのおばあさんや職員さんだったりが小さい子のために絵本を読み聞かせてくれる会が催されていた。狭いお話の小部屋で小さいテーブルを囲んで子どもが密集して行われていたお話し会、あれを開催するなんてちょっと信じられない。ママ友に連絡しようとLINEを開くと「東京の感染警戒レベル最大級」とのニュースが飛び込んできた。そうだと思う。麻痺してきているけど、みえてる数字だけでもそうでなきゃいけないはず。かといって何が変わるでもないらしい。どちらにしても返却があるし、子どもにはお話し会のことは曖昧にしたまま図書館に向かう。返却をして小部屋の方に目をやると相変わらず暗く閉ざされたままで、職員さんはめずらしく落ち着かない様子で別の作業をしているから、やっぱりやらないらしい。次にやる夏休み恒例のこわいお話し会の告知が貼ってあったり、カウンターには8月にやる工作の案内もあるから、イベントは開催するつもりはあるようだった。帰り道にピアゴ。あちこちのスーパーを探しても見当たらず東中野のサミットでようやく手に入れたポーションタイプのカキ氷シロップを、なんとこんなに近所のピアゴで発見。今は要らないけどあることは嬉しい。このピアゴはレジで子どもにシールや折り紙、一枚に切り離された塗り絵なんかを2つずつくれる。モールに星形なんかのビーズをはめて簡易的なステッキのような物を作って工夫までされていて素晴らしい。いまはそのボックスもビニールで覆われて、貰えるんだか無しなんだか曖昧な感じにそこにあるけど、責任者っぽい優しい店員さんは、要るかな?といって開けて子どもの手にアルコールを吹きかけてくれた。こんなに有り難い店なのにどうしてか、ピアゴをデイリーに使えないでいる。もしかしたらポイントカードが無いから忘れがちなのかもしれない。

 

7/16

園後久しぶりに公園。こうも雨が続くと遊べるうちには外で遊ばせてあげたい。東京の一日の感染者が過去最多になった。

 

7/17

風邪っぽい。ここ数日、園終わりの子のマスクには黄色く鼻水が付いていた。いまクラスで鼻風邪の子が多いみたいではあった。気にしてるつもりだったけど、コロナ対策のうがい手洗いした後の家庭内では完全に油断して、子の残り物も平気で食べてしまっている。子どもはいつもと変わりないのに自分はしんどい。熱は高くないけどとにかく鼻水を止めたい。自分だけ病院に行こうとしてると夫にせっつかれて子どもも連れて病院は内科を兼ねる小児科に変更。その病院、子どもが診てもらう分にはいいけど自分がかかるにはちょっと苦手。注射をみてると腕は確かなのが伺えるけど、小児科医なんて大変な仕事をこんな歳までやってられるなんて偏屈じいさんに決まってる。いつも通りくどくど、原因探りのようなお喋り診察をされる。単純に子から感染ったとしか思えないけど、世間話のように最近のことを話していくうち夫の体調不良が風邪だったんじゃないか説が浮上してきて、そんな自覚は全くないけど、こんなただの風邪でふわっと感染るなんてコロナだったら後悔もしきれないくらい防げない。怖すぎる。これから熱が出るようだったら、と脅されるも「こういう人は大体そうじゃないから大丈夫なんだ」と、さもコロナの流れを分かっている口ぶりで、熱が出たらまずうちに電話をしなさい、直接は検査できる病院には受け付けてもらえないからと自慢げに言われる。帰りに処方箋を出してきて、しばらくしてから自分だけで受け取りにいくと、いつも挨拶をしてくれるお姉さんが担当で「お子さん風邪ひいちゃったんですか〜、いつも私たちの癒しなので、早く良くなってほしいですね〜」と声をかけてくれた。私が元気でた。有り難い。

 

7/18

少し晴れ間がみえるけど、溜まった洗濯物は乾かしきれるほどではないからコインランドリーへ。ついでに図書館に返却しに行くからと子を誘うと、前みたいに洗濯のところでアイスを食べたいとのこと。夫も今日仕上げなきゃならない仕事のために少しでも私達に外に出てほしいようだから、アイスの条件ものんで連れて行く。いつも行く待ち合いのイスが広いランドリーは、人はいないけど全部の乾燥機がグルグル稼働中。仕方なく環七を渡ったほうのランドリーに。こっちの方がおしゃれな今どきっぽい雰囲気のランドリーだけど待つ場所が狭い。いつ見ても人がいる印象だけど、まだ午前中だからかほとんど空いている。洗濯物を放り込んで図書館に返却、図書館で待ってからあとでアイスを買って帰るのはどうかと提案しても、頑としていまアイスを食べるのだという。一番近い店を頭のなかの地図で割り出して向かう。子はランドリーで食べることにこだわっているけど、場所が無かったらまた別のところに行かなきゃいけないんだからね?あちこちしちゃうからね?いいのね?と、そもそもの広いランドリーに失敗してスムーズにいかないことの怒りを自分にもぶつけるようにキツく子に言い放っても、子はそれでいいと言って折れない。まいばすで飲み物とアイスを買って、場所がなければ公園とかまで出なきゃいけないなぁ、とかこの後のことを苛々グルグル考えながらランドリーに戻ってみると席が空いていて、ラッキー。だけど食べ出してすぐには乾燥が終了。結果うまいこといったし気分良く帰宅。暑いけどカラッとしない、おかしな気候。

午後、夫がスマホをみて「えっ」と声をあげてテレビを付ける。俳優の三浦春馬の訃報。速報として画面の上にもテロップが出る。ネットニュースをみれば、とどまる所を知らない感染者数も目について、全部この気持ち悪い気候のせいとしたくなるような、どんより嫌な気分。子どもの漂わせる空気がここになければ、私もダウナーから抜け出せないでいたかもしれない。

夫は出先から高円寺の素人の乱12号店に行くことになっていたからそこに合わせて夕方には私達も家を出る。感染者が増えると週末の高円寺も人出が少なく感じる。12号店に行く時はいつも未完成の脇に自転車を停めるけど、それにしても未完成、もう実店舗をやらないのかな。寂しい。もう知識をもって勝手がわかっている私達はオンラインで目当ての物を買うだけでも充分かもしれないけど、まだこれからの子どもに視覚、触覚から刺激、衝撃を得られる世界を感じさせてあげたいと思ったりする。って人を頼ってそんなこと言っているのもなんですけど。自分も、インターネットよりも実物でその時のテンションで選んだり選ばなかったりしていたいっていう、染みついた癖を変えられないだけでもあるんだけど。12号店はさらっと寄って知り合いに挨拶だけした形で、出ると夫がコジコジのUFOキャッチャーやりに行こうよと言い出す。あれは取れるやつだからと。新宿か。気が乗らない。私はいいよ、二人で行きなよ…というけど南口に行くから成城石井あるよ、と言われると揺らいで行くことにした。土日は中央線が無いにしてもさほど混んでいない電車。新宿駅の南口自体久しぶりだけど、かつての活気がないことは分かる。成城石井をみたいし自分は駅に残ることにしてUFOキャッチャーやるだけですぐ帰るようにと約束。成城石井はどこ行っても同じことは分かってるけど、日常に無いから見かけたらどうしても寄りたくなる。笹塚幡ヶ谷が生活圏だった時に比べて、いま住むエリアで足りないものがあるとすればカルディと成城石井だと思っていたら、中野のマルイにカルディが入って心でガッツポーズをしたけど、やっぱり成城石井も欲しい。たまにの贅沢にちょうど良い。パン類とデザート。パンはいつみても値下げシールが貼られているものがあって食いついちゃうけど実は「3%引き」とかで税分すらも変わらない。でもあのシールでつい安いんじゃないかと勘違いしちゃう。成城石井のお客さん、例え駅でも質が良い。皆しっとりと見ている。むやみに手を出さないし。自分もそれらしく余裕のある素振りでぐるりと見て一度出る。隣には紀ノ国屋がある。ウホウホしながらそっちにも行く。パンに貼られた値下げシールが成城石井と同じ。同系列?でもパンは全体的に成城石井より高め。デザートの魅力もいまいち。店を出て人がいない壁際で待ち合わせのように立って改札の外に目をやると、改札目の前で新宿っぽくない男女が数人で缶チューハイを飲みながら戯れていて怖い。どこか田舎臭くて、人がいないのをいいことに出て来たような違和感ある人達。それが一層怖い。駅構内を見渡してハッとするのが、そういえば子連れが全く見当たらない。以前の休日なら普通に家族連れはよくいたと思うのだけど。こんな時に新宿まで子を連れて歩くなんてやっぱり普通じゃないのかもとソワソワしてきて「雨も降りそうだし、もういいんじゃない?」と夫に連絡。のんびり戻ってきた二人はコジコジじゃなくアナ雪のオラフとポムポムプリンのマスコットを持っていた。コジコジは今日は取れなかったということらしい。成城石井にもう一度入って、皆んなの了承を得たパンと、子が欲しがったのでついにレトルトのハンバーグをひとつ。成城石井の一押し人気商品として前にテレビの情報番組で見た。見るだけ見ても結局こうして誰かの後押しがなきゃ一人では買うのを躊躇してしまう贅沢、私には。

高円寺に戻ってなんとか雨は免れた。高野で軽く買い物、帰り道に近所の知り合いに遭遇。自転車のカゴにポンと、ズシッと重みのある宮古島のマンゴーを入れてくれて驚いていると、夫は昼間にも偶然会ったらしく、私達の体調がイマイチと聞いた友人が沖縄の実家から送られてきたという宮古島のマンゴーをお裾分けしてくれるためにちょうど持って歩いていた。またゆっくりね、と別れて帰る。宮古島のマンゴー立派。嬉しい。

 

7/19

夫がまた仕事に追われて、家で遊ぶ私を非難するように子には届かない場所で「うるせぇなぁ」とか文句を言うから頭にくる。暑いし子どもが家で遊びたいんだから仕方ないのに。それでも声をかけ続けてどうにか午後3時過ぎ、外で自転車乗り。少し広いとこまで行こうと今度は私の自転車に乗せて、涼しそうなところを探してセントラルパーク近くの広々とした道端のベンチに行く。そこでシャボン玉。人通りも少なく、こんな居心地いいスペース何のためにあるのか分からない。他にはバイクで配達途中の人がひと休みしたりしてる。中野区の5時にチャイムが鳴ったので退散して夕飯どうしようかと話しながら走る。夫が作業していると台所が使えないから、こっちはこっちで腹いせにお弁当を買うことにする。夫がわざわざリンクを送りつけてくる割には買おうとしない、オリジンで週末限定の3つで千円のお弁当を買ってやろうかと思い、近所のオリジンへ。3種類は決まったやつらしい。いまいちだ。子が食べたいのは違うみたいだし。と迷っているとクラスのママがやってきた。もう頼んだ後で引き取りに。「もう作りたくなくって」と苦笑いしている。誰だってそうなのに、私なんて台所を使うところから疲れるよと思いながら、だよねーと笑って見送る。3つで千円のはやめたけど選んだ3つの出来上がりを待つ。気づくと年配の男性が私の後ろにズンっと並んでいて、振り返った瞬間目が合う。さっきまで園ママとヘラヘラ笑いあっていたダラけた空気が一変、最近話題のポテサラ論争が頭を駆け巡って固まる。スーパーの惣菜コーナーで「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」と高齢男性が幼児連れの母親に言っていたというやつ。日曜の夕飯時に弁当屋、もっと状況は悪いような気もする。「弁当3つお待たせしましたー」と店員さんが運んできて私はビクッと、つい後ろをチラ見しながら、むやみにシャキシャキ受け取り、子に声をかけながら足早にその場を離れた。私なんて本来だらし無い人間であることが事実なのに、子連れだから一見一人前の人に見えたとして難癖つけられるかもしれないなんて勘弁だ。随分前のことだけど、阿佐ヶ谷のアキダイで子が食べる種なしのブドウを買おうとしていたら種ありのを美味しいと勧めてきて、まだうまく種が出せなくて面倒だからと言ったら「お母さんが面倒くさいなんてダメだよ」とか言われたことがある。その時はカッとなりながらも、相手は売ってる側だからそれが正しいことだと感じたし、お前の食への関心はそんなものかと、そんなレベルで人を育てていこうとしているのかと言われてるようで申し訳なくも思った。自分に自信がないと、誰かに責められた時に自分のせいだと思うしかなくなる。今回は落ち込むことにもならずに帰ってこれた。開き直ったようにお弁当をガサガサだして子と二人で食べだすと夫が機嫌良くやってきて喜んでお弁当を食べた。

 

7/20

子を送ったあと、沖縄のマンゴーをくれた近所の友人に実家からきたトウモロコシを渡しに行く。またタコ焼きパーティーしようねという話になって、そうだよね〜と言ってみるけどまだそんな気分にはなれない。疑うわけじゃないんだけど警戒はしていないとと思う。でも世の中が許していることを拒否すると結局私が他人を疑ってるだけみたいになってしまうから、こっそり回避していくしかない。そのままOKストアに買い物。朝のOKは空いていて買い物しやすい。

午後ポケモンのアイスを買いにサーティーワンへ。キャラクターのアイスを食べたあとのカップはいつも持ち帰ってお風呂で遊ぶときなんかに使う。サーティーワンは感染対策で店内飲食ができなくなっていた。自転車に座って食べさせながら帰る。途中で児童館でよく遊んでいた小学生の女の子に久しぶりに会って手を振る。「新しい学校どう?」と聞くと「遠い…」とうなだれていた。本当に、私でも遠いと思う。次の引越しはそのことも重要視しなきゃならない。今まで出会ってきたお友達がまるでいないエリアに行くのも不安だし、と思ってるのは実際は私だけで、子どもは案外平気なんだろうな。近所の八百屋で買い物をしようとすると子が張り切る。おばちゃんが「えらい、えらい」としきりに言ってくれるものだからガンガン自分で買うものを決めてしまい、こんな時期にミカンを手に取り私は無表情になる。得意そうに食べたいの!と言って会計に持っていく。お見舞いか、はたまたお供えかといった感じのミカン600円。おばちゃんの手前キツくは諭せず渋々買って、帰ってからこのミカンでこれだけのおやつを買えたはずなのに、という話しながらチクチク説教して泣かす。

 

7/21

朝イチのOKに味をしめて今日も送り後そのままOKへ。立て続けに行動できるのは無駄を省けたようで気持ち良い。近くのスーパーはこの時間まだ開店していない。OKは4月からずっと、入り口に立派なアルコールと紙ペーパーもあって、カゴを拭けるようにしてくれている。いま続けている対策が本当に意味があるのかどこまで手を尽くせば正解なのか、何をするにも不安があるままここまできてる。でもいまだに不慣れな感じでおじさんがメモを見ながら買い物していたり、ビニール手袋をして買い物している人を見ると、自分は気を抜いている方で慣れてしまったよなとも思う。スーパーで久しぶりのママ友に会う。子どもは一学年下で幼稚園に入ったばかり。本当にお迎えまであっという間だね、買い物して片付けしてってやってたらもう時間、といって苦笑いしていた。保育園いっていても、それはやることがあるから長時間保育なのであって、やっぱり自分の時間がとれないのは同じ。でもきっと私は自分に時間が戻ってきたとき、ぽっかり寂しくなってしまうんだろうなと思う。

昼、夫が中野に出たついでにウナギ買っていこうかと連絡がある。今日は土用の丑の日で、ブロードウェイの地下の魚屋ではウナギが山盛りに売られているらしい。写真をみると安いのは中国産だけどこないだスーパーで見た中国産よりずっと安くて立派。どうせ献立には困るんだからテーマがあると楽。せっかくだからお願いすることに。安さに興奮して長焼と蒲焼をひとつずつ。

夜、小ぶりな鰻丼にして夕飯。だらだら付けっぱなしているテレビの忍たま乱太郎に「あ!みて!」と子が声をあげる。みると、店でウナギを焼いていた。子と二人顔を合わせて笑う。

 

7/22

今日も園帰りにモスを買う。こういう時飲み物はりんごジュースか野菜ジュースにしていたけれど、最近ではもう炭酸も飲んでしまうから、前にメロンソーダにしてあげてから味をしめて、今となってはセットのなかでこれを一番楽しみにしているようなところもある。注文しながら本当にいいの?というと「だってここのメロンソーダさいっこうに美味しんだもん!」と人目もはばからず大っきな声をあげる。レジの店員さんニコニコ。ポテトとバーガーの温かい袋とメロンソーダで紙袋2つ。そこでビニール袋要りますか?と言われても反射的に大丈夫ですと答えてしまうものの、本心は2つの紙袋と子どもの荷物、ジャストな形のビニール袋がないと持ちづらい。前回もそうだった。あっいいんですか、ありがとうございますと店員さんも少し驚く様子をみせてくるけど、無料なの?有料なの?袋いるかどうかよりまずそれが知りたい。有料なら持ち辛くても我慢するけど、無料ならもちろんスッキリと持たせてほしい。その点マックは何も言わずに以前と変わらず袋にセットしてくれるのでありがたい。せめてもで子にメロンソーダ飲みながら帰る?と提案しても家で映画みながらにしたいと言われてしまう。えっちらおっちら持ち帰り。そんなに美味しいのかなとメロンソーダをひと口もらうと、確かにメロン感が濃く炭酸も程よく、美味しい気がする。

今日こそ図書館のお話し会へ。そもそも私の勘違いでこのご時世なので一階の広い部屋でやるらしかった。広い部屋にパイプ椅子がバラバラに並べられている。ボランティアの人は無く職員の方だけ。時間はこれまでの約半分。終わりに前回場所間違えてて、と職員さんに話すと前回は準備が間に合わなくてやらなかったんですよ、と言われる。口元だけのフェイスシールドを指差してそれですか?と聞くと、そうなんですと笑う。マスクをしながら読み聞かせは確かにキツい。園の絵本貸し出しの日の帰りに、公園で読んでほしいと言われて読み出すと一緒のお友達が次から次へと差し出してきて、数冊読むのはなかなかだった。皆んなお友達と一緒に何かを楽しむ体験を欲している。イベントごとが何ひとつ無くなってしまったなか、図書館でこうして催しをするのは思い切ったことだと思う。ありがたい。

水曜日のダウンタウンを観ていて違和感。コロナ禍でのVTRをみているスタジオ側が衝立ひとつ無い出演者席で、そんなこと今時ありえる?と目を凝らしてみてしまう。テレビに映るものなんてソーシャルディスタンスを最も意識されているように思っていたけど、やっぱり無い。TBSにはリモートの技術に感心していただけにこの状況が不自然でならない。出演者席は半円形になっていて、こちらとしては直線より隣りとの距離が近く向かい合うような形になるのが気になるんだけど、どうしてこの番組はこんなことになっているのか謎。

 

7/23

夫は久しぶりの演奏をしに行く。渋谷だからある意味気が楽で、ある意味気が気じゃない。夫の演奏は地方だったり遠方が多く、集団で車移動だったり、人といる時間が長くなることは今の状況だと不安があるから、その点各自で集合できる都内はいいけど、渋谷という土地で派手に何かやることは勘違いした人が紛れていそうで怖い。ほんの一週間前に新宿の劇場でのクラスター感染が騒がれたばかりだったし、夫はつい昨日まで、やれないんじゃないかなぁとぼやいていた。当日の今朝になってようやく受け入れたっぽい。うちではそれよりも子がオトッペ音頭で盛り上がっている。確かに天童よしみが歌いあげるこの音頭は最高なんだけど、よりによってこの夏に祭り欲を刺激することになっているから心底では泣いている。夫はリハやらのために昼前から出て行った。髪型をテカテカにさせながらバリッと決めている夫に、長瀬意識してるね?というとバレたかというように笑う。昨夜の長瀬智也退社のニュースが世間を賑わせている。以前に長瀬がラジオで、自分は顔の濃さで黙ってると怖い印象になってしまうから気をつけている、という話をしていて、夫もよく怒っているのでは問題が勃発しては本人は顔のせいにしていたから、似ても似つかないけど長瀬でも意識して気をつけているんだからお前も努力しろ!と伝えたことがある。以来、顔の濃さだけでは長瀬に学ぶものがある様子の夫。今日は一日雨。家でだらだらと過ごしていると夕方にはなんだか食欲も失せていく。少しは外に出て気分転換もしたいし、子の夕飯だけでもすき家にすることに。傘をさして外に出る。子がファミマの外国人の店員さんと仲良くするようになってから、ファミマの前を通りながら今の出勤メンバーを確認するようになってしまった。駅前の慌ただしいコンビニだろうに、ここは働く人がフレンドリーなことが多い。前はベテランのおばちゃん店員さんがいて、お孫さんが我が子と同い年なこともあって店でも外で会ってもよくお喋りした。その孫が調布から転居してくることになって、住居を娘家族に譲り、自分らは隣駅の方に引っ越していってしまった。その後このファミマは外国人店員さんが活躍する特徴に変わった。見るとよく話すネパール出身の彼が今日もいる。子と手を振りながら通り過ぎようとすると手を振ってるんでなく手招きしていた。店まで行くと、子に「これどうぞ」と言ってビニール袋を差し出してきた。何?と言いながらその場で開けるとミニーちゃんデザインの携帯ファン。貰ったやつだけど、おねえちゃんにと思った、どうぞどうぞ、と。そのあしで100円ショップに行って電池を買い、早速セットすると子は大人みたいと言って首からさげて喜んで、すき家を買ってまたファミマに回るところを見せに行くと、今日はちょっと涼しいからいらなかったね、とお兄さんは笑ってた。

テレビを観つつ夫の配信を観つつ食事。配信でみる渋谷の街は天気のせいもあってか渋谷らしさはとくに無く、オンライン上でだけ静かに盛り上がっていた。今日の感染者数はまた一段と飛び跳ねて366人。画面上では人との距離感はいまいち分からないけど、GEZANのステージでマヒト君が歌う姿がアップになったとき、絵になるほどの飛沫がみえて、そうなんだよ、そこはそういう場所なんだよと。今までなんとも思わなかったはずのことに怯え続けてしまうのは私だけなのか。皆んな怖いと思うわけじゃなくて我慢させられているだけで、世の中が許したら即座にワラワラと出てこれるのだろうか。試し試し進んでいくことの試しでダメージ受けることを想像してしまうと私は試したくない。

 

7/24

高円寺のロスアプ、フェイス、テラピン3店舗合同でTシャツフェアがある。今年はロスアプソンのTシャツ展がなかった代わりという感じか。これといって目当てがあるわけじゃないけど近所だし寄れたら寄ろうかなというくらいでしかないけど、子が蝶を捕まえたいモードになっているのをいいことに、さりげなくロスアプ裏の緑道まで出てくる。案の定、蝶は飛んでいて子も納得で張り切る。私もこれでひと段落したらロスアプに寄れる。そこで偶然仲の良いママ友に会う。去年は一緒にロスアプのTシャツ展に行った。テラピンは彼女が普段から入り浸っている店で、そっちに行っていたら子が寝たから自分だけで他2店舗行くところだったらしい。一緒に行こうよとなって蝶は後でとどうにか言い聞かせて、ロスアプとフェイスの2店舗を回る。フェイスの周りには知ってる顔もちらほら。食材の買い物に行くというママ友と別れて再び蝶探し。大きなアゲハチョウがいたけど、さすが動きも機敏で高く高く飛んでいってしまう。あとからTシャツフェアを回っていた夫と合流。変わったステッカーを売る人が今日出店しているから野方に行こうと言われて走る。着いたら子が寝てしまっていて起こしたら泣いたけど、ダミラがやっていた宝石すくいを見て機嫌が戻る。祭りがないからその代わりに良いだろうということでやらせてあげる。スーパーボールやこのプラスチックの小さなおもちゃやらは祭りをやる度に増えていくけど、今年はこれ以上増えることがないんだと思うと寂しい。去年散々やったぷにぷにした玉、どうせまたやるだろうし、とシーズン過ぎて捨ててしまったけど、いまだに子があれもう無いよねとがっかりしていて、かける言葉もない。だってまさか祭りがなくなるなんて思いもしなかったから。子も夫も楽しくなってしまっていてなかなか動こうとしないけど私は空模様が心配。最後は急かして急かして退散したけど結局ポツポツ雨に降られて他の買い物はできずに真っ直ぐ帰宅。ありもので冷やし中華の夕飯。

 

7/25

雨だと気力が出ない。前ならこんな天気の週末は新宿にでも出て、濡れないところを歩いてあちこち行ったけど、今はそんな選択肢が自分にはない。歩きで図書館に返却行くのがやっと。帰り道にピアゴで余計なものを買って、子供用のお土産をもらうというイベントでおしまい。

夜、福岡のマサコさんとLINEでやりとり。都会に住むということ、地方に住むということについて。マサコさんは3.11の震災での移住経験もある。私はこんな危機があってもやっぱり都会に居ることしか考えられない。地方といっても都市部は東京と同じようなものだろうし、大型ショッピングモールのような便利がある地方と自然ばかりの地方でも違う。どこだとしても信頼のおける人となら共に暮らしていくことができるだろうなとは思う。でも私には無理。自分には不便なところで生きていけるような力がないし、夫は協調性が無い人間だから味方になるのかどうかも信用できない。力のある者同士でごく普通の私を嘲笑ってきたことは忘れない。

 

7/26

朝テレビのCMで観た幼児向けの雑誌がほしくて昼前から中野のブックファーストへ。月末発売でまだ店頭には無かった。前の号を欲しがるのを諭す。ブックファーストには子どもが座って少し遊べるおもちゃもあるスペースがあって、なんでもかんでも欲しがる気を紛らわすことにも一躍かっていたけど、このご時世でそういったものがとっぱられてしまっているのも地味にきつい。長居もできない。諭している間に夫もやってきて、ブロードウェイの地下でクレープを食べようと誘ってきて移動。夫はここのクレープは一人でも食べに来ているらしい。プリンクレープという、カッププリンそのまま一個ぶち込まれた立ち食いにはもっとも厳しそうなものをセレクトして半分も食べれず夫に渡す子。風鈴が欲しいと言う。せっかくだからそれらしい店で綺麗な良い音の物を選んで買ってあげたいと私は思ったけど、夫がまずは試しにだからダイソーでいいよ、と情緒も何もないことを言う。仕方なくダイソーで100円のガラスの雑な音の風鈴を購入。それでも子は喜んでいる。コーヒーが飲みたくなってミスドへ。珍しく席が空いていてすんなり。私はお腹が空いたのでホットドッグをはじめて食べてみる。これが何気に美味しくて子に半分は食べられた。その後はドンキやクレアーズに寄って夫は先に帰る。食器なんかを売っている瀬戸物屋さんの店先に売られている風鈴の音が良いこと。繊細な涼しい音がする。夏の間にこっちを買えればいいなと思う。子の夕飯に回転寿司屋のテイクアウト丼ぶりを買う。出来上がりまで店内を見回していると親子連れも少し。中途半端な時間で食べる人が少ないからかもしれないけど居心地よく見える。会計のあとお子さんにといってうまい棒を貰えて子の機嫌は上々。帰り道、先に帰ったはずの夫に遭遇。自転車が撤去されていたらしい。なのにあまりに安かったからとスイカを丸ごと一個持って歩いていた。荷物を引き取り帰宅。スイカ割りがしたいと、前は公園でやれたと、毎年の地域のイベントを記憶して、しきりに騒いでいた。けど私は面倒で対応できない。夫が買ってきた責任で準備する。床にビニールシートを敷き、平太鼓のバチを持たせて室内スイカ割り。安い理由として元から少し傷んでいるからか意外と割れて、そのまま食べさせてあげたり。味も、安いだけあっていまいち物足りないスイカ

 

 

7/27

転勤で去年の11月に入園してきたお友達のあかりちゃんが、今月末で今度は大阪にいってしまう。この子が来る前はどうしていたんだろうというくらい、この数ヶ月で子はあかりちゃんと仲良しになっていた。「あかりちゃん新しいお友達つくるんだって。」と寂しそうに言っていた。今日はあかりちゃんを囲んでクラス写真を撮ったりのお別れをするために園後近くの公園に集まることになっていたけど天気もいまいちだから園のホールを借りて写真撮影。誰の隣りに座りたいのに座れないだとかなんだとかで泣いてしまう子。うまくいかない姿は見ていて私の心もぎゅっとなる。子どもは早く成長することを自分で望む。そのひとつが分かりやすい数字の年齢で、もう5歳なったんだ!と誇らしげにしている子がいると、まだの子達は途端に差を感じて自分を嘆いたりしている。それを見ていてふと思う。子どもは今まで小さな自分を可愛い可愛いと言われ続けた経験があるのに、そこから大きく成長していくことを恐れないのって凄い。大きくなる度に出来ることのハードルが作られていって、本当はそれぞれの月齢で飛び越えるタイミングは違うのにひとつの学年にまとめられてしまうと、大きくなることを望んでいる子ども達自身の目が成長が早い子、出来る子に向けられて、そこが自分達の基準になって、月齢の遅い子はおいつかなくて劣等感に繋がっていくことはある。私も自分の劣等感はそこからはじまっているんじゃないかと気がついたのは、もう集団生活を終えた、だいぶ後のこと。それからは堂々とそれを卑屈な自分の理由にしているけど、我が子も早生まれで赤ちゃんの時から私は意識して心配になった。はじめての集団生活となる園は、早生まれの子が多い園で、これまでのところは本人達がそんな差を感じているようなことはなさそう。先生はたまたまこの園には早生まれが多くて、と言っていたけど、親は早生まれの子なりの発達を思って、人と競ったり比べたりするプログラムの少ないこの園にやってきたのではないかなと思ったりする。

夫ができるだけ安い米を買いにドンキに行っているというのでこないだ見たけど買いそびれたオレンジ型のチョコを頼む。どこでも値崩れしないテリーズのオレンジチョコが在庫一掃で200円近く安くなっていた。海外チョコが好きで、昔ミクシィで海外チョコ好き集まれのコミュニティを作ったこともある。ようやく買えるオレンジチョコ楽しみ。

やまちゃんの彼女が子にハム太郎のリボンちゃんを刺繍したマルチポケットを手作りしてくれたという。その写真をみて欲しい欲しいと子が騒いでいたので、夜、夫が取りに行って枕元に置いておく。

 

7/28

朝起きてすぐ、ハム太郎のぬいぐるみの上に置かれたリボンちゃんのマルチポケットに歓喜して、今日さっそく付けていきたいという。本当は園ではあまり良しとはされていなくて、ポケットのない服だとハンカチはボトムのゴムに挟むように言われているけど、それだとトイレの時に落とすのではないかと指摘している人もいて、どうなっているのか分からないトイレ事情。そして今日は学期末の面談がある。保育後のお昼からはじまる面談でうちは中途半端な時間だったから、先週から予定してその時間まで預かり保育をお願いしている。お昼ごはんにはおにぎり。そしてそして、それまでの時間を利用して行こうとドレス・コード?展の予約をしてある。今は事前予約をするルールになっていて、前もって予定をするのが苦手な夫はこのままでは行けなくなるので一方的に時間を決めて手続きしておいた。結局時間ギリギリまで作業をしている夫を何度も急かして家を出る。オペラシティまで自転車で行く。去年、子の七五三の写真を撮って以来。ここも笹塚で働いていた頃はたまに足を伸ばしてやってきていた場所。懐かしいところへ行くのは嬉しいけど、もう自分の居場所じゃない現実にシュンとなる。アートギャラリーの前には数人列をなしていた。順番に検温、ナンバー確認支払い、消毒をして入る。並んでいたはずの人も中に入るとどこにいるのやら、こんな広い場所で人の気配を感じないで展示をみたことは今までないかもしれない。各セクションのテーマだけで引き込まれる。自分がファッションの代表的な専門学校にいって、個性をぶつけ合う現場にいたこともあったうえで、この展示の疑問のテーマは肌で感じてきたことでもある。ファッションを学ぶ場に身を置いていた当時は、そこから逸れることばかり考えた服装を選んで枠に収まらないように逃げていたけど、そのうち自分のいる世界にどっぷりの服装をしてみせたり、自分なりに服装については考えていたと思う。そこに答えがあるわけではないけど、こうした考察があることが楽しい。じっくり見てもまだ時間に余裕があったから何か食べて帰ることに。てっきり丸亀うどんと言われるかなと思いきや、地下に気になるカレー屋があるといって連れてかれる。そこに行くまでにあったどこの店もゆったり空間があったのに、そのカレー屋だけは騒々しく、店員さんは声を張り上げ、他に比べて混んでいる。それだけ人気の店なんだろうけど、今の私は人気とか美味しさよりも安心して落ち着ける店のほうがポイントが高い。店前でうう〜んと渋っていると店員さんの声かけはしつこいし、夫はせっかく行きたい店なのにと不機嫌になってくるから仕方なく入る。グループで談笑するテーブルも近くにあってギョッとする。かと思えば食後にマスクをしてドリンクをたまに飲みつつ向かい合っているテーブルもある。テレワークが主体になっている世の中にみせつつ、こんなことも日常にあるわけで、通勤するしかない人もせめてバラバラに食事をとるくらいの配慮はできないのだろうかと思う。少し離れた席に通されていたけど店員さんの往来が激しい場所で結局落ち着かず。チーズナンがおすすめらしく盛んに推してきていたけど素手は使いたくないので私はライス。セットのドリンクも飲みきらないくらいサッサと済ませて店を出る。どうしてこうも気が気じゃない店ばかり行くことになってしまうのか。私に悪いとか気にせず、夫には一人で食事に行ってもらって全然構わないと思う。目の前の成城石井で子に土産を買ってオペラシティを後にする。ひと息ついて面談とお迎えに。前の前の人が長引いているらしく結構な時間待つことになってしまい、時間外でも子は預かりのおやつを貰えることになって得した気分。長引いていたのは付き合いのあるママ友で、いや〜大変だ、と嘆いていた。うちは保育再開直後の朝の支度問題が解決してからはとくに気になることは何もない。萎縮せずに挑める。先生からは自意識が強いといったエピソードが出てくる。そんなに気にしないでいいのに自分で追い詰めてしまっているところがあり、でもそれを友達の助け舟で持ち直せたりしていたらしく、子にとってその多くはあかりちゃんの存在が救ってくれていたんだろうなと気がついた。あかりちゃんがいない園でもうまくやっていけるだろうか、それが二学期気にするところ。一日中うっすら雨が降っている日。コインランドリーで乾燥。

 

7/29

今日が終わって幼稚園もあと二日。てところで水筒の中身はお茶にして欲しいと子に言われる。私が麦茶はあまり好まないので家でお茶をいれるとすればルイボスティーで子どもは飲まない。もっと小さい時は飲んでいたんだけど、子どもが外で出されるお茶といえば麦茶だから、その違いを知ってからは麦茶しか受け付けてくれない。園で遊びの最中に水分休憩をとる時、先生が「お茶をのんでー」と声をかけるらしく、自分だけがお茶じゃないのではと心配になったようだった。そんなことはない。でも夫は、確かにこんなに暑いと水よりミネラルとかあるお茶の方がいいかもとのことで、あと二日だし麦茶のペットボトルを買うことにした。

登園時や帰りの公園なんかでクラスのママと話すと、夏休みどこか行く?と聞かれることがあるけど、逆にこんななかどこに行けというんですか、としか思えない。それとも休み後に警戒すべき相手か探られてるのかな。

園から付けて帰ってきたカラフルな民族風の首輪を外さない。ストローを細かく切ったものと、丸く型抜かれた色紙をビニール紐に通して作られている。着替えてもそれは付けたまま、今日は図書館のこわいお話し会。こういう時は必ずといっていいほど三枚のお札の話を聞いてる気がする。こないだから始まった読書チャレンジのシールが早くも1回目を終えてしまった。用意されているプレゼントは、おそらく職員の人達の家の小物の不用品なんかを集めて作られているのではないかなというラインナップ。子はマクドナルドのノベルティーらしいハンバーグやポテトやらの食品サンプルの詰め合わせを選ぶ。おままごとに使えるかシルバニア遊びに使えるかが、子の選ぶ基準なのは分かってきた。もうすぐ仲良しのママ友の子が誕生日。コロナ禍でのお祝いどうするの?と何度か聞いていたら、実はさぁ、と小声になって、千葉の友人宅に泊まりに行くとのこと。電車もレンタカーも怖いし迷ってたんだけど、その友人が送り迎えもしてくれるというから。こんな時だからあんまり人に言えなくて、と教えてくれた。何かしらできるならよかったじゃん、と声をかけてこの時は終わる。

 

7/30

園送り後そのままOKストアで買い物。帰って洗濯物を干していると、緊急地震速報のあの恐怖心煽られる音が鳴り響く。まだ工事中の隣りのビルではうちと同じくらいの高さの場所で作業している人達の携帯からも音が鳴ってすごいことになっていた。区の防災放送まで流れている。携帯を見て部屋に入ってテレビをつけても、何事もなく終わった。隣りの工事の人達もどこに避難していたのか、再びガチャガチャとやって来て作業に入る。こういうとき、家に閉じこもっているより職場とかで誰かといるほうが安心するよなぁと思う。その感じで私は一軒家よりも他に人がいるマンションの方が心強い。お迎えの時に地震速報焦ったねと言う私なんかと、気にならなかったと言う人の違いは、街の放送ががっつり聞こえてくるエリアと、それが聞こえづらいエリアかで危機感の差がありそうだった。やっぱり街に垂れ流される放送は不穏さがある。

夕方前、中野に出る。途中で寝たりもしながら本屋に行くけどまだ雑誌は出ていない。やっぱり発売日当日か。ブロードウェイも寄ってガチャガチャをして花を積んで帰る。

 

7/31

今日で幼稚園が終わり。子は昨日からあかりちゃんのお別れ会ごっこをするんだと決めていた。帰りはいつもの遊具の公園でなく広い公園に行く。クラスの子達で鯉に餌をやるおじさんのところに群がっていってしまう。近くに残っていたあかりちゃんとは別の仲良しの子に、お別れ会ごっこした?と聞いたら「やった」とのこと。やれたんだ、良かった。戻ってきた子が鯉のエサのパケを手にしている。おじさんがくれたらしい。近くの鯉にザザッと放って手を洗うけど、どうしても臭くて帰る。

今日こそ雑誌の幼稚園を買おうと中野へ。他の雑誌の付録と比べてもやっぱりこれがいいということで幼稚園を買う。図書カードの出番。私がたまにやるアンケートの謝礼で図書カードを貰っている。いつどこでそんなことになったのか全く覚えがないのだけど登録していたらしく、連絡が来ては調査協力をしてもう15年くらいにはなる。一年に2回あるかないかというペースだけど。本屋の脇の安いレディース服屋の前でマスクやらをみていると流れてきた音楽が耳につく。なんか知ってる歌。夏らしくていいねと思いながら口ずさむ。そのあと自転車に乗りながらも、なんの歌だっけなぁとひとりごとのように言っていると子が後ろから「ライオンキングだよ」と言って歌い出す。おおっ、と思うもなんか違う気もする、けど確かに似てる。ていうかいつのまに、どこでそんなライオンキングの歌を覚えたのか。子が気分良く歌っている間に高円寺まで行って薬局。近所でも中野でも確認していたけど、最近どこの薬局に行っても、これまでお馴染みだったハンドソープを全く見かけなくなってしまった。聞いたことないようなメーカーのハンドジェルがあるだけ。マスクもアルコールも話題になったけどこれはなぜか騒がれていない。けど確実に店頭から消えている。どうなってるんだ。家電量販店のオンラインショップでは見かけたから、そこで買うしかなさそう。古着屋なんかもブラブラみながら三平に惣菜を買いに行く。

夜になる頃、行き違いで夫も高円寺に行ったようで、東京屋のコストコベーグル販売のタイミングに出会ったらしく買って行こうかと連絡がくる。東京屋の姿形が変わってもこれが人気なことに変わりはない。夫と仲良しママ友の家族は今頃千葉で、という話をしていると、なにもこんな時にその祝い方する必要ある?と否定的で、私は何か特別な過ごし方したい気持ちは分かるから出掛けることは何とも思わないけど、家族以外の人との交流は気になる。このことを聞いておいてよかったなと思った。

東京の感染者数は463人。過去最多で、あんなに怯えていた4月の比じゃない。なのに世の中は動いているし、幼稚園もやりきれた。3月からの休園はなんだったんだという気もするけど、それがあったからこうした今があるのかなという気もする。いつからか子の足の指先を確認する癖がついていた。若年層が感染すると指先に発疹が出るらしい。うちは食べ物も飲み物も家族でシェアするのはもう癖になってしまっているから、いくら感染し難いといわれる小さな子どもでも感染するだろうと思うとひとつの判断基準に確認してしまう。明日から8月。本来ならもうとっくに夏らしく過ごせているはずなのに、雨模様が続いてまだ夏を意識できていないまま。