どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2020年9月

9/1

今日から通常保育。お弁当はおにぎりかサンドイッチにするようにと決められている。9月に備えて買っていた冷凍食品の出番はない。そしてお手拭きが毎日必要になった。前はお誕生会のカレーの日だけお手拭きで、ケースよりも袋に入れてくるのが好ましいと言われていて、100円ショップで買ったキャラクターのジップロック型の袋12枚入りで一年分、ちょうどいいと思っていたけど、これから毎日となると。洗いながら使って様子見。先週、預かり保育の子のお昼時をチラッと見たけど、アクリル板で十字に仕切りを作ってそれをテーブルにたてて食べるようだった。子ども達は無邪気にそのアクリル板越しに前の子とニコニコ笑い合いながらおにぎりを頬張っていて、のどかな収容所みたいだった。

今日はあまり天気もよくなくてのんびり過ごす。少し前に生理が予定より早くきて8月に2回きたような感じになって、でもそのあまりにスムーズにやってくる勢いは健康な感じもして悪い気はしない。前に買い置きしておいたナプキンのソフィSPORTSを開ける。このデザインやコンセプト、特別斬新なわけでもなくて今までなかったのが不思議なくらい、むしろあれこそ生理用品に向いてると思う。昔ロリエだかでそれこそ斬新にみせたシンプルデザインの、メタリックな箱に入った洒落たやつがあったけど、そのこだわりが反映してたのか少し高かった気がする。でもこのソフィはそもそも安めのソフィらしく他と違ったデザインだろうと価格はお手頃だった。買った時が売り出し中で安くしていただけなのかもしれないけど。価格まで気取ってないのは好印象。でも使い心地は正直、個人的にはバチッと決まらない。やはりソフィだなという感じ。売り場を吟味してまた安ければ買う。

接触確認アプリCOCOAから通知がきてドキリとする。よく見ると「0件の接触の可能性が特定され共有されました」とかなんとか、まわりクドくてすぐには理解できずに何度も読み返してしまう。焦る。

5時台からごはんの準備ができると私だって子どもとハンバーグを作るなんてこともできる。仕事をもっていたら、例えば6時まで仕事して子ども迎えに行って買い物して7時に帰ってくる、それから食事の準備だなんて、それだけでも忙しなくて子どもと一緒に何かするなんて無理。それは大体想像できることだろうけど、勤めていない私も以前までの生活でいえば、6時まで児童館や外で遊んでいたから、その後の時間の流れはお勤め人と同じでキツキツだったのだけど、それは誰にも気に留められることではない。でも私の周りにはそんなママだって何人もいた。働いていないからゆったり生活できているわけじゃない。働いていない分、子どもの生活に全力で付き合う私達みたいな人間もいる。好きでやっているというよりある意味真面目すぎて不器用なだけかなという気もしてる。

 

9/2

今日のおにぎりは桜でんぶにしてと言われる。めったに使わないから放置してしまっていて、色がくすんで赤みがかったピンクに変色している。これはどうなんだ。夫にゴミ出しついでにまいばすで桜でんぶを買ってきて、と言って夫もお安い御用と出て行ったけど、売ってないと言って手ぶらで帰る。まいばすけっと二軒とも?二軒ともみた、無い。ピアゴはあるでしょ、ともう一度出かけてもらうも、無し。古いものを味見してみて、きもち生臭さが増してるけど食べれなくは無いだろうということで仕方なく色のおかしな桜でんぶおにぎり。今日さえ乗り切ればオオゼキには絶対あるから大丈夫。

登園後、クラス保護者会。クラスの人数くらいなら圧迫感は無し。いつもは一人一人スピーチがあるから、夏休みに夫が39度を超える熱を出した話で全体的に緩んできた意識にメスをいれようと思っていたけど今回は一時間半みっちり、ラジオパーソナリティーさながらの担任の話で終わった。誰もが言うけどこの先生は本当に喋りがうまくて聞き入ってしまう。以前の園の文集でTBSラジオ好きと伺えたから、やっぱりその影響はあるのかな。

帰ると夫が高円寺に出来たひとり焼肉の店行かない?と言う。いまオープンキャンペーンで900円くらいのセットが550円で食べれるらしい。プレオープン時にすごい行列だったとのことだから正直気が乗らない。けど子どもがいなけりゃ多少適当にもなれる。行ってみると案の定行列だけど、お迎え時間から逆算して間に合う限界までは並ぶことにする。ひとり客が中心だからか意外と列はスイスイと進む。狭い商店街のごちゃごちゃしたところに出来たから、反対側の抜け道に列をなしている。店前は店員さんと次の客で埋もれて中の様子は伺えない。並んでいる人に店員さんは麦茶を配って歩く。気付いたら順番はもうすぐ。店内は奥がひとり用のカウンター席、手前は2人がけのテーブル席。そのテーブル席が三席並んだ真ん中に通される。このご時世では悪い冗談なくらい距離が近すぎる席に戸惑うも、賑わいにのまれて座るしかなくなっている。私達は2人だろうと無言でさっさと食べるけど、両隣りの二組ともペチャクチャお喋りしながら食べている。左側の女子ふたりのグループの方は食べたあとに話しながらブレイクまでしている。他人がマスク無い状態でこんなに近場で話していることが許されるなんてもう治外法権状態。右隣りとは仕切りがあるものの肘がぶつかりそうな距離。終始うんざりでカルビが焼けるまでの僅かな時間をも早く早くとイライラする。左の女子達が席を立ったと思ったら次に来たのは二十代くらいの今どきっぽい男の子2人組。並んでいる時から大声で話していて、しかも1人はマスクもしていなかった。その彼らが来たのだから、私はすぐに危険を察して、口の中に残りの肉を詰め込んでマスクをした。私の斜め前に座った子がマスクを外してから咳き込んだ。「私は先行くよ」と言って席を立つ。店外で待って夫がやって来た瞬間に、最悪だったよと告げると夫も珍しく「いや〜最悪だったね」と同意してきた。マスク外してから咳してたよ、というと「夏風邪だと思ってる」ってね、と夫。え!何そのワード。やばいじゃん。咳でもう頭が真っ白になって何も聞こえていなかった。若者の感染者が多い。その小池百合子の言葉とさっきの若者のノリが頭のなかでリンクする。だめだ、だめだ。あの店がだめだ。自覚していない人も出歩いているような街で居場所を提供するのなら、もしものことを想定した店作りにしておく方が自分達の身体的にも店の経営的にも安全だと思うのだけど。帰ってすぐに会社を調べてメールを出す。ホームページを見ても社長のSNSからしても、こういったイケイケどんどんな会社には何を言っても無駄なことは分かっているし、とにかくもう二度と行くことはないだろうけど黙っていられなかった。メールを打ちながらお迎え。帰りに公園、雷が鳴りだして解散。図書館の時間には雷に加えて大雨。お話し会は行けず。そのあとママ友と連絡をとっていると、駄菓子屋にようかいけむりがあったと聞き、夕方に図書館の返却してから駄菓子屋へ行く。ようかいけむりが製造終了になるニュースは私もみて買いたいと思っていた。こういう時に大人は懐古して惜しんで買い漁ろうとしちゃうけど、子どもは今欲しいかどうかだから、駄菓子屋ではとくにもてはやされるわけでもなく、ひっそりと存在していた。その他に子が欲しい菓子をいくつか買って帰り。駐輪場でマンションの同じ歳の子も保育園から帰ってきたところに会い、その子が持ってたポケモンぬりえを覗きこんで2人であーだこーだ言っている。この子ともっと遊べればいいけど、保育園の子とは時間が合わなくて難しい。

 

9/3

児童館から建て替わった子育てプラザがもうすぐ開くはずと思って昨夜、区のサイトをみたところ、ちょうど今日から予約受付開始とのことだった。園に送って歩きながら電話するも全然繋がらない。そんな予感はしていた。本来いつでも自由に利用できる施設になるけど、このコロナ禍社会では予約必須。ママ友と繋がらないとお互い励まし合う。その直後突然繋がった。知らない先生の声。行き慣れたはずの場所と思っていたけどまたゼロからのご新規さんになった感じが虚しい。いまは利用の時間も限られていて午前に二時間、午後に二時間だけ開館。まずは午前保育の日の午後しか行けなそう。プラザについては少し気になることもある。世間で言われてるのは小学生の居場所問題。いま区内でも増やされている子育てプラザは乳幼児に特化した施設。申し訳程度にひと部屋小学生らも使っていいとされてるけど、その無理やり感は計画段階から明らかで、本当に居場所になるとは思えない。そしてそれは学童期への成長段階にいる園児にもいえることで、以前別のプラザを利用したことのある一学年上の友達が、赤ちゃん向けって感じで思い切り遊ぶには物足りなかったと言っていた。私の小さい頃は、なのか自分の生活圏はなのかも分からないけど、公園以外の遊び場なんて知らなかったから、屋内で遊べるというだけ有り難い気もするけど、やっぱり幅広い年齢で使える児童館がよかった。それでもまずは行ってみなくては我が子にはどうか分からない。しばらくしてママ友も無事繋がったとのこと、これだけ説明しなきゃならなかったらそりゃなかなか繋がらないはずだわと納得していた。ひと段落したところでオオゼキへ。今日と明日、コメダコッペパンが販売される。この間は少し離れたオオゼキで販売があって買いに行きたかったけど子に渋られていけなかった。ひとつ自分の昼ごはん用に。一時期コッペパン屋がブームになりかけた気もするけど完全にタピオカ屋に持ってかれた。そんなコッペパン屋に比べるとパンが柔らかくてスイーツに近い生地感。本当のコメダで食べるバーガーはなかなか良いけどこれは。ただしっとりしたコッペパン。随分と食べていないけどヤマザキコッペパンの方が雑でパンらしさはあるかなという感想。

雨が降ってきていたけどお迎えのタイミングで晴れ。郵便局まで周り道してからセブンでプリント。借りて気に入った絵本の表紙裏に、コピーしてぬりえして着せ替えができる絵が描かれていた。とうもろこしつぶこさんのへんしんサロン。子は食べ物に顔がついてるキャラのお話が好みで、これはつぶこさんが色んな野菜や果物を色を塗ったり被りものをさせたりで、別の種類に変身させてあげるというやつ。その着せ替えを自分で作れる。テープで補強されたりしている絵本をそのままコピーだと汚くなるだろうと夫が加工したものをUSBからプリント。念のため余分に二部印刷。子も楽しみにしている。帰ってさっそく切っていてサイズが合っていないことに気づく。しかもキャラクターがいくつか削られている。途端にやる気がなくなる私と子。夫はやけに丁寧だったりするけど、こういうミスがあるんだよな。

なぜかまた夫が花火を買ってきた。安いのを見つけるとそれだけで買いたくなっちゃう性分。夜、お風呂前に子と夫だけで花火をしに行った。私は花火はやっぱり夏休みがいい。明日がある状態では気持ちが解放されない。自分は出勤するように働いてはいなくて、ある種夏休みみたいに生きてるわけだけど、どこか縛りがある生活に感じてもいて、それは子どもの保護者として管理されてる意識かなと思うと、真に解放されるのはいつになるんだろう。

食事のあとはつまようじが欠かせない。歯の隙間、矯正器具の隙間、そこにかけてるゴムの隙間、あらゆるところに引っかかって、食べるたびに一口の5分の1くらいは詰まっている。いつものようにつまようじをグイグイしているとゴムが切れてしまったようで飛び出してきた。器具に絡めながら左右に渡してたゴムが切れるとは。もうすぐ歯科の日だし、ひとまず飛び出したところをハサミで切った。

 

9/4

まだまだ暑くて園では水遊びが中心らしく連日のように着替えの交換がいるようになってる。去年はこんなに着替えることがなかった。着替えて帰った翌日は、あらたな着替えをビニール袋に入れて持っていく。着替え袋は園に下げたまま。朝準備していたビニール袋を猫がムシャムシャしそうなところを阻止して、そのあと結局持って出るのを忘れた。途中で気がついて夫に連絡。園についてから今持ってきますと先生に告げると、園の着替えでいいわよと言われるも、今度は園の借りた服と自前のと揃えて、でも分けて、渡すのも面倒。急いで引き返し横断歩道を信号待ちしていても夫の姿がみえない。もう自分が行くしかない。家まで帰ってドアを開けた瞬間に「どうしてそんなカバン持っといて忘れんだよ!」と怒号が飛ぶ。私が私物バックを持っていってるのにそこに用意していなかったことが気に入らないらしい。でも自分のカバンに入れてしまうとそれを忘れて渡しそびれることがある。他のもので過去に何度とある。なんで玄関に置いとかないの?!とも言うけど、玄関では猫がまたムシャムシャする可能性があるからビニールは置いておきたくなかった。手に持っていこうと思っていた。いずれにしても完全には防げない忘れるおそれを、こんなにも責められるとは。絶体絶命なほどではない、ただの忘れ物でそんな怒る?このマンションの保育園に行ってるママだって、しょっちゅう忘れ物しちゃうんだよねと言って取りに戻って、夜勤だから朝は家にいるお父さんがエレベーター下まで持ってくるところに何度も遭遇してる。やっぱり私が働いてないのに忘れ物をすることが許されないんだ。自分は私からの連絡があってもちゃっかり最近やっているウォーキングに行く準備をしながら持って出ようと遅くなっていた。怒りで黙って持ってまた園に向かおうとしたら、自分がもう行けるからいい、と言って出て行った。別に朝の準備を夫がしてくれてもいいんだし、私ばかりがこんなにも責められるのは心外だけど、働いていない後ろめたさもあってどうにも発散できない思い。

お迎え後、暑いけど公園。金曜は小学生も帰りが早かったりするのか短時間で帰ったり、人も少なめ。うちも早めに帰りシャワー。髪質だか体質のせいだか、子は結いた髪の毛の束にまで汗が滴っている。この夏は園帰りは毎回シャワーしていた。キックボードでスーパーと八百屋。それだけ回ったら子も満足したのか今度は自転車で買い物に出る気になってくれた。子の髪が伸びて春からようやく子ども用シャンプーをやめて大人と同じにした。それでこうも1日に何度もシャンプーをしていると減りが早い。大容量の詰め替えが安く売っているのはサンドラッグ。中野か高円寺か、今日は他にダイソーなんかも行きたいから中野へ。ブロードウェイとサンモールの間の小道でドライミストが出ていてほんのり気持ち良い。夏真っ盛りにこれがあったか思い出せないけど、毎年ある気はする。サンドラッグにいくとポケモンの石けんマシーンが目につき子が買いたいと言う。手をかざすと自動で泡ソープが出てくるマシーンのミューズ、蛇口をひねって水を出す我が家に不釣り合いなハイテクさなのに千二百円くらいで意外とお手頃。どんなものか気になるから思い切って買ってみることにした。手洗いに熱心になれるのは悪いことじゃないし。なかなか大量な買い物になったから袋を購入。この袋は我が家のゴミ袋になる。それを日々貯めて45リットルのゴミ袋に入れて収集日に出す。幼稚園の汚れ物入れのためにビニール袋は買っているけど、その真っ新の袋にいきなりゴミを入れるは少し抵抗がある。やっぱり一度役目をはたした後の袋くらいがゴミ袋のなかに入るゴミ袋にはちょうどいい。子が本当に毎日汚れ物を出して帰ってくれば一番気持ちよくゴミ袋にできる。少しだけ本屋に。夜の本屋の空気が好き。本を買うとか読むとかじゃなくてただ本屋にいるのが好き。でも今は夜(といっても6時くらい)の本屋に長居はできない。下のイトーヨーカドーあらためヨークフーズへ。自分的にはもう遅いので惣菜を一品。もうイートインスペースが開放されることもキティちゃんのポップコーンマシンが戻ってくることも無さそう。残念だ。その他の買い物もして外に出ると雨が降り出していた。顔を歪ませながら脇目も振らず帰宅。

 

9/5

最近、夫がちゅ〜るの大容量ボックスを買ってきて、子が自分でもあげられるくらい猫が夢中になることを面白がって、自らちゅ〜るをあげたがる。近所のいつもの八百屋にいる猫、しまちゃんにもあげてみようかと一本持って昼前から散歩。おじさんに聞いたら、その辺にいない?あげていいよ、ちゅ〜る大好きだよ、と言われて、店横の裏への隙間にいるしまちゃんに呼びかけながら子が近づいて鼻先に差し出してもプイっと奥に行ってしまった。店に戻っておじさんに食べなかったと伝える。お腹いっぱいなのかな、後であげとくね、ありがとうね、とのこと。すごく可愛がられて大事にされているから、よく見てるといつも良さそうな種類のカリカリとか食べている。前に出された時間のたったカリカリは食べないし、半分外猫なのにしっかりしてる。また持ってこよう。

午後、どこに出掛けようか、セントラルパーク にピクニックに行くかと準備しているとママ友から連絡。なんと馬橋神社で祭りがやってるとのこと。祭り帰りの友人にたまたま会って知った、いつもより全然小規模だけどようやく祭りらしい祭りに来た感じと、出店の詳細や写真で報告してくれる。夫も一緒に出掛けようとしていたから2人に話して今日はお祭りに行くことにした。明日は雨予報だし。私と子は毎年行っているけど夫ははじめて。こんな、けっこう立派な神社があるなんて知らなかったと軽く感激している。地方の縁もゆかりもない神社仏閣で祭りだ演奏だと出向いてばかりで地元の祭りごとは一切知らない。いつもならこの立派な木の周りをミニSLで走れて、それがすごい人気で行列なこととか教える。それとか飲食の出店は減らされているけど、スーパーボールすくいや射的みたいな子ども向けの出店はほぼいつも通り。でもまさか祭りがやっているとは皆んな思わないのか、人が少なくて穴場になってる。大きな声で告知をしなければ人は殺到しないものなんだなと、それだけ告知の意味があることも肌で感じた。帰ろうとしたらちょうど雨。向こうの空は晴れているから通り雨っぽい。木の下にいるだけで案外平気。雨雲レーダーと空をみながら走り出す。ここまで来たしスシロー行きたいねと3人一致。すぐにアプリで予約をしたけどなかなか待ちそう。荻窪方面に向かって走るといつのまにか雨は抜けた。子が寝たけど待ち時間にちょうど良い。自転車に乗せたまま寝かせて夫が見張り私だけ店内で待つ。緊急事態宣言中に一度夫が持ち帰りをしてくれた以来。その時はもちろんここも全然人がいなかったらしいけど、スシローは持ち帰りセットでも全然良い。正月に私の実家に行った時に時間が遅くて国道沿いのスシローで持ち帰りをしたけど、食べながらあんなに並んで待つくらいなら実は持ち帰りでいいねと話した。ストイックに寿司を食べるだけならそれで充分。でも子はニワトリの絵がついたプリンとかメロンの形のアイスとか、あのサクサクのポテトが食べたいから店で食べるのが好き。以前に比べて皆んな飲食店に来るけど長居はしないようにしているのか意外と次々と案内されていく。スシローはご丁寧に「10分後に呼び出します」「次あなたの番です」と何度かアラームしてくれる。あと10分、と思って子を起こしてもう連れてくるようにと夫に連絡した次の瞬間には、次はあなたですとなった。私が通されてるジャストタイミングで2人がやって来た。全く無駄がない段取りで気分が良い。本来一皿100円が都市型店舗は一皿120円する。土地代分仕方ないのは分かってるのだけど、大体いつも五皿につき一皿分は遠慮がちに終わる。外に出たらもう薄暗い。まだ汗ばむくらい暑さはあるけど確実に秋に向かってる。意外と雨は大丈夫。せっかくだからリニューアルオープンした中央図書館に寄ってみることに。大通りから中に入ったひっそりしたところにあって、暗いから外の全体は把握できないけどまずはカフェが目につく。図書館にカフェ!館内もブックファーストみたいにキレイ。児童書コーナーの広々とした小上がりスペース、見やすく並べられたたくさんの絵本、子どものテンションもあがり、次から次にこれも借りると絵本を取ってくる。荻窪とはいえ駅前の栄えた場所を通り越すことなく阿佐ヶ谷寄りだから家からも来やすくはある。たまにはお出かけの一つとして出向いてもいい。そこからは夫のミニストップ寄る?の誘いにのらず(阿佐ヶ谷辺りはなぜかミニストップが多い、しかも広い。爆笑問題の田中が働いていたというミニストップも改装されてキレイ)真っ直ぐ走る。でも新高円寺のクィーンズ伊勢丹で立ち止まり、子の貼られた絵を見ていく。パック飲料コーナーの上、まだ6人しか無かった。隣りの子は多分お友達っぽい。写真を撮る。子がトイレに行きたくなって焦り出したので足早に帰宅。

 

9/6

最近週末の午前中に夫は仕事に出る。雨と報告されるも家のほうは降ってない。その後も空はどんより今にも降りそうで降らない状態、午後に昨日出来なかったテントを一応持ってセントラルパークに向かう。こんな天気でも何組かテント張って遊んでいる人はいた。雨雲レーダーをみながらまだ少し大丈夫だねと子をテントで寛がせる。最近夫がポケットWi-Fiにして、これで外でも動画が観れるようになった。しばらくして雨がパラパラ、そろそろ建物内に移動しようと片付け済んだところで雨脚が強まる。二階のベンチが新しくなって、前よりたくさん座れるように席が出来ていた。ソファもあれば、丸亀製麺の横なんかには大きなウッドデッキのようなものがある。そこに陣取って靴を脱いで中まであがる。子はまたそこで寝転がってiPadハム太郎。それぞれがウッドデッキの縁に腰掛けて向き合うこともなく座れて、家より居心地が良く、雨が上がりだしてもここに居たい気持ち。私はちまちまこのブログの8月分を書き進める。思い立ってから約2ヶ月かかって約半年のことを書いた。その時々に思ったことは忘れてしまうことも多いけど、行動したことは先週のことのように今でも鮮明に覚えている。その行動を頭でなぞり続けてしまってここに戻ってこれなくて、浦島太郎状態で時間ばかり経ってしまうこともあるけど、この記憶力は天から授かった私の才能なのかもしれない。自分では当然だったけど、よく覚えてるねと人から言われることは多い。別物かもしれないけど、小さい頃からトランプの神経衰弱は得意な方だった。何をやっても大概人より劣るから、ゲームにしても何にしても競うようなことが苦痛だったけど、神経衰弱だけは勝ち負けではなくて純粋にやること自体が楽しみだった。そんな私の記憶力、何かに活かすことはできるのか。ともかく、ここは居心地が良すぎるけど思い切って動かなくてはまた雨に降られてしまうかもしれない。帰る方向に走って突き当たりにある公園にトンボがすごい。これだけいたら素手で触れそうと少し遊ぶ。なんかまだ帰るのが勿体ない気がしてきて、高円寺まわって行きたくなる。こっちから行くとなれば、たまにしか行かない東通りのおもちゃ屋に寄れる。目ぼしいものはないけど何かは欲しい子に50円の缶を勧めて納得してもらい購入。道端で拾った細かい物入れにしてもらおう。街中まで出ると子がごっちゃんのところへ行きたいと言い出して、夫は今日はとくに用もないんだけど、と言いながら皆んなで行く。ごっちゃんのところで子を下ろして、せっかくここまで来たから炭酸水を買うため私だけイオンリカーへ。イオンリカーの炭酸水はフレーバーもいくつかあって安い。一人ゆったり普段見ない棚まで見てまわる。なんと蜂の巣が入った蜂蜜が千円で売っている。前にテレビで観て、いま私が一番食べてみたい物。お取り寄せで買ってみようかと思ったほど。どんな歯応えでどんな甘さ(蜂蜜だけど)なんだろうと気になって気になって考えだすと今すぐ手を出したくなる衝動にかられる。けどここにある。いつでも買える。冷静にここぞという時を待つとして炭酸水。でも炭酸水コーナーでも普段は見ないちょっと贅沢なアップルサイダーなんか欲しくなるけど幸か不幸かちょうど売り切れ。ごっちゃんのところへ戻り皆んなで帰宅。夫は友人の展示に行くかごっちゃんと話し合うも意外とごっちゃんは店があることの使命感から滅多に高円寺の外に出ることはしない。夫は一度帰ってから一人で展示に行った。

夜。半沢直樹はなんとか見終えたものの、なんか体調が優れない。熱っぽい気もする。布団にいるのにフラフラする、気もする。先週の最悪な焼肉店、あれから今は4日目の夜。もしかして。もしかすると。怖くて熱を測れない。でも気のせいかもしれないしと測ると37度。やばいよ、やばいよねと夫に告げながら横になる。お腹も痛い。ネットでコロナ初期症状を調べまくる。これは初期の初期すぎるのは分かってる。初期症状というより予兆の段階かもしれない。だって風邪というのとはなんか違うような感覚。夜中。全く集中して寝れない。一瞬寝てたような気もするけど、気持ち悪くて目が覚める。2時、3時とその感じを繰り返す。外は台風の前で荒れているみたいで、ますます不安になる。子の氷枕使いなよと夫に言われて、はじめは冷たくするなんて拒否していたけどあまりに寝られず試すことにする。いつのまにか夫こそ気持ち良さそうにイビキをかきながら寝ていて明け方4時、ひとり熱っぽさにうなされて何度も熱を測るけど37度をいったりきたり。

 

9/7

少し寝たけど怠い。吐き気も咳もないけどとにかく体調が悪い。川の字で寝ているなか向きを変えてもう一度眠りにつく。反対向きになるだけでだけで一人になれた気になる。インフルエンザになった時もこうした。場所がない時はそうするだけでも有効と生活情報でもみたことがある。子は午前保育だからおにぎりは要らないし、すべてを夫に任せる。でも今日は絵本の返却当番だ。誰か代われるか聞いてほしいと一人のママ友に連絡すると彼女が引き受けてくれた。朝のバタバタした時に連絡がついたことからして有り難い。夫は朝ごはんはしっかり作っているようだった。夫が子の食事の世話する時の定番、卵焼きとウィンナーとおにぎり。支度は何をどうするのか分かっているけどツメが甘かったりで、ツンツルテンの服を着せてしまったり。這い出すように起きあがって小さいTシャツを着替えさせ、髪を結ってあげる。元気に出て行った。私はウイダーinゼリーとOS1を買ってきてもらう。午前中ゆったり寝て少し良くなった。熱は36.8度とか。コロナではないんだろうなと思えてきたけどしんどいことに変わりはない。子が帰る頃には体を起こす。今日は子育てプラザの開館日。どうしても連れて行ってあげたい。数年前の流れた妊娠の時のことを思い出す。子と遊んであげたくて、でも身体がついていかなくて。周りの皆んなが助けてくれていたけど、私はつねに自分もそこにいなきゃ気が済まなくて、でもできない、そのことが辛くて辛くて悔しくて、こんな状態になるならもう、とネガティブな方向にばかり考えていたら安静にしないといけなくなって結局、終わった。今ならどうなんだろうとその後何度も思うには思ったけど、こうして体調不良になるとやっぱり無理。いま目の前にいる子と向き合えなくなるのは辛すぎる。「今日プラザ行けるんだよ、行く?」と言うと、すっごく嬉しそうに「うん!行く!」と返ってきた。力を振り絞って時間ギリギリに行く。懐かしい先生や知り合いのママ友達がいて嬉しいけれど身体は怠い。冷房で異常に寒くなる。今日に限ってオープニング企画としてホールに集められ踊ったり親子で体を動かすノリ。キツい、ひたすら座って冷めてる人になる。たった二時間が長い。このまま病院に行こう、そのことだけを頼りに朦朧としながらやり過ごす。子は満足に遊べたみたいでまた来たがっていた。プラザで物足りないってことはなさそうだ。あとは予約だけがネック。そして今の時間枠だとこの月曜しか遊べない。10月になったら通常開館にできると思うと先生は言っている。

さて病院。自分のことじゃないから子はおとなしく付いてきてくれる。こんなに不安を前面にだしている私にも看護師さん達は全く動ずることなく体温計を差し出してくる。36.6度とか。ここに来て測るといつも家より低い気がする。小児科は相変わらずおもちゃで遊べる。子には遊んで待っててもらって自分だけで診察室に行く。先生には昨夜のことから先週の水曜が不安なことまで全部話す。付いてる看護師さんと笑い飛ばすように「こういう人がよく来るなぁ」と呆れてる。だってマスク無しで咳ですよ?若者ですよ?症状がでるとしたらそろそろだな、大体みんな5日だから、と先生は言っていて、ネットで調べた通りだ。よく二週間待機とかいうけどその差はなんなんだろう。問診から診察をして先生は「これはお腹の風邪だろ、まだお腹がゴロゴロしてるぞ」という。う〜ん、と唸る私。淡々とあれこれ処方して「まぁ僕がこう言って少しは安心できただろう」という。う〜〜ん、と唸る私。カバンを手にして立ち上がると、しかし今どき珍しいな、仕切りもない店なんて、と先生は喋り続けて看護師さんもウンウンと頷いている。「きっともうその店には二度と行かないな?(笑)」と言われて「もうぜっったい行きません!」と熱り立つ私。笑って見送られる。コロナかもと不安になったのは寝れなかった昨夜だけで、熱も上がらないし朝には違うだろうとは感じていたけど、それにしても体調が最悪。朝から何となく空腹なのに食べたくはない。出ていた夫が戻ってからはまた全て丸投げ。子の晩ごはんはすき家になる。夫はやるにはやるし、やることは早いけど雑。あとにあとに大変になるやり方をしてる。私はひたすら横になる夜。

 

9/8

朝も引き続き食べられない。子のお弁当のおにぎりは用意したり、少しは動いているけど登園は夫に任せた。今日は矯正歯科の日で、身体的に行けなくはないけど、ただでさえ食べられないでいるのに矯正調整でさらに食べられなくなるのは体調がより悪くなるかもしれないし、でも逆にどうせ食べられない今やってしまう方がちょうど良いのかも?とも思ったけど、やっぱり大事をとってやめておく。歯科に連絡をして予約を金曜に変更してもらった。それくらいになればもう回復しているだろう。ゴムが切れている話はしなかった。ごろごろ過ごす日中。もう食べなくても平気で、食欲もわかないのが寂しい。出先の夫から立派なおままごとのキッチンセットの写真。粗大ゴミで出されてるけど、と。続いて電話がきて相談している間にゴミ収集がきてしまったらしい。天気も良くなってきたから公園に寄ってあげたい、その気持ちが優って踏ん張ってお迎えに行く。今日はのんびりした公園で、しゃがんでいたクラスのママ達に、この週末の事の顛末を話す。ひとり焼肉店の話は省いて。思い込んでしまうの分かるよ〜と同情してくれる。台風もきてたから調子が悪くなるのはあるよね、自分も週末そうだったとか、そんなぁ大丈夫だよ、だってこの辺でしか出歩いてないでしょう?とかも。この辺といやこの辺だけど、まともな大人は選択しないであろうバカな店に行った自分を心のなかで恥じる。そのせいでこんなに不安な思いをしたりして、4月から何も学んでいない。仲良しの子がいなくて少し物足りなかったのか公園遊びも長くならずに帰宅。最近は園で跳び箱や鉄棒をやっているらしくて、何ができたとか出来ないとか少し話してくれるけど、どれだけのことをどうやっているのかすら分からない。まだ少し元気ないんだと子に伝えながら過ごす。また夕飯もノータッチ。子はハッピーセットの晩ごはんになっていた。

 

9/9

食事はしなくても薬を忘れずにしっかり服用して回復してきた。久しぶりに登園の送り。ついでに来週の預かり保育の予約も。今日は図書館のお話し会の日だから公園に寄らず真っ直ぐ帰る。お話し会のスタンプカードがいっぱいになった。そうするとプレゼントがもらえるんだけど、早くお友達とわちゃわちゃしたくてちゃんと選ぶどころじゃなく適当に上にあった折り紙で手作りされた玉みたいなのを手にとってコレ、とか簡単に言って私に渡してくるから、職員さんも本当にいいの?みたいに戸惑っている。夏休み企画のプレゼントから引き続きの色んなグッズがあるのに。選択の権利を与えられているのに目先のことに流されて放棄してしまう姿にさすがにカッときてしまい、私がピーターラビットの小さなぬいぐるみマスコットを選び直す。お友達とひと通りお話しだかをした後、やっぱり他のプレゼントが良かった、と言い出す。もう遅い知らない、と突き放すと段々泣き顔になってきた。目の前の友達に左右されてしまう子にその罪を分からせたい気持ちと、本当は何が欲しかったのか私が知りたい気持ちがせめぎ合っているところに、泣いてる子をみて職員さんの方からどうしたの?と声をかけてくれた。話すと先程の態度から「やっぱりそうだよね」と納得で交換の対応をしてくれた。物にこだわらないのは良いことでもあるだろうけど、でもお友達自身はそんなことにはならないから、結果的に我が子だけ場合によっては損をすることがありそうでハラハラしてしまう。いまは他のがいいと言ってきたけど、真にこだわったわけではないんだし、どうせ後でまた放ってしまうのではと思うとピーターラビットが良かったなぁ、となんとなくメルカリでチェックすると、そこそこな値段で取引されている。銀行のノベルティーらしかった。肩をおとす私。

スーパーに寄ったら、お茶漬けが食べたいと言う。でもお茶漬けなんて夫も私も食べないからふりかけ以上のお金出してまで買いたくない。今度100円ショップでプリキュアとかキャラクターのお茶漬けを買えばいいやと思ってスルー。ところが帰ってからも今日はお茶漬けがいいと譲らない。夫は家で作業しているというから私だけで買いに出ることにした。一応まいばすもピアゴも確認するけど200円くらいする。自分の行動のリハビリも兼ねてキャンドゥまで行くことに。環七を渡ってすぐに100円ローソンの看板がみえて、そうだったと目の前がぱぁっと明るくなる。嬉々として店内に入ると有りましたよ、定番の永谷園のお茶漬けが。100円で売れる少量タイプ、せめてまいばすに置いてくれればいいのに。種類もあって選べてしまうなんて嬉しくなって2つ買いたくなっちゃうとこだけど、それだと100円を求めて来た意味がない。基本の基本お茶漬け海苔を購入。買って帰ったら早速食べるという子。美味しいと感動している。良かった良かった。

来週で時短営業解除とのニュース。自分の生活だとそもそも夜間が見えていなかっただけにまるで影響がなかったのでピンとこず。

 

9/10

子がお弁当のおにぎりをもっと小さく、もっと小さくと、日に日に小さく少なくさせられる。いまはお弁当は自分のクラスで食べるのではなく、衝立を置いたテーブルを学年ごとで交代に使っているとかで、次のクラスが来ちゃうから早く食べ終わりたいとのこと。それにしても年少の頃より小さなおにぎり。

お迎えした子が今日はそんなに薄汚れていない。園後の公園から今日はそのままサミットに行こうかと思って早めに引き上げているところに、税務署やらに出ていた夫から写真。ハム太郎のガチャガチャ。やろうかな?というから自分でやらせてあげるためにこっちでやる、どこ?と聞くと阿佐ヶ谷駅。サミットはやめて阿佐ヶ谷に向かう。目的の子が出るまで太っ腹に4回。あと一つでコンプだけど被るのは嫌なのでチャレンジはしない。せっかく来たからしまむらに寄っていこうとしたら夫も用事を終えて合流した。しまむらは物がイイ時とハズレ時があって、この秋は子ども靴下が良い感じ。お友達のみーちゃんの影響をうけて、キュロット(短パン、ハーフパンツでなく少し広がった形の、あくまでもキュロット)にハイソックスのスタイルがしたいと言っている。みーちゃんは年少のいつからか、そのスタイルを貫いていて、気取っているタイプでもなく昭和の子どもっぽさがあって私も賛成。でもその流行りとはいえないスタイルなだけに、どちらもなかなか程よいものがなかった。やっと出会えた。そうでなくても子供服をみていると、100サイズまではこういった安価な店でも可愛いものがあったりするけど、それを越えてキッズサイズになるとGAPですら途端にダサくなる。色落ちスキニーデニムとか、無闇に英語が書かれていたり、色は黒とピンクの組み合わせ、柄といえば星柄で、それが大人っぽいとして子どもウケがいいからなのだろうか。子どもはH &Mや大人ブランドのキッズ服を見に行って何とも言わなくても、こうしたスーパーの二階とか、さびれた近所の商店街の布屋さんで扱っている味もなく真にダサい服に寄っていって可愛いと言われて、自分の足で歩ける生活範囲内にある自分のための物にちょっとした特別感をもってしまう気持ちはわかるから、その度に私はアンニュイな気分になってる。とはいえ、箱に詰められてくる真に可愛いおさがりの服には歓喜するから、これで本当に助かっている。ともかくここは、生足を出すのはまだ蚊に刺されが気になるとこだけどハイソックスを購入。それより子はこれまた、あえてこういうところのちょっとしたおもちゃコーナーにあるおもちゃに執着してねだる。ハム太郎のガチャガチャやったのにと責めるけど、夫が一緒だとなかなか引かない子。夫もまた根負けして購入。子の機嫌も良いし、あの喫茶店行かない?と夫。商店街のアーケード内にある喫茶店、いつも表から見えるケーキやポリのボトルにいれられたアイスコーヒー600円が気になっている。一番惹かれるのが、コーヒーにシナモンロールなんかの菓子パン二個で500円のセット。タイミングがなくて気になりながら通り過ぎるだけだったけど、いよいよこの時がきた。お茶の時間もちょっと過ぎて夕方までの中途半端な時間、店内に人は少なく静かに流れるジャズが際立っている。子どもがいていいのかなとキョロキョロするも店員さんも顔色ひとつ変えずに招き入れてくれてテーブルを用意してくれる。私はまだあんまりこのタイプの物は食べれないかもと言って子と夫に食べ物は任せ、二人はショーケースを見にいった。見回すと広い店でもないけど、きちんとアクリルパネルで仕切っていたり悪い気はしない。注文を終えて落ち着いて座ってガチャガチャのハム太郎のフィギュアを並べてみる。しばらくして「いやぁ、暑い暑い」と言いながらおじいさんが入ってきた。何か言われて店員さんも笑い、常連さんなんだなと一目でわかる。斜めに見える席に腰をかけ手帳を取り出し、おじいさんも落ち着くと周りを見渡し、私達に目を向けてきた。しばらく見られてるなと感じていたら、やぁやぁと立ち上がって近づいてきながら、この人形は何?何てゆうの?ちょっと見せてくれる?ほぉ〜こりゃあ良い、いや良いねぇ、となんだかんだ言っている。ソーシャルディスタンスも何もあったもんじゃない。マスク無しで知らない人とこの距離でいきなり絡むことになってしまい狼狽るけど悪気ないタイプの老人相手に態度にも出せない。じわじわと諦めの気持ちに。こんな話してもなぁと思いながらも夫と二人でハム太郎の説明をしてみると、これが案外飲み込みのいいおじいさんで理解してさらに自分から話も展開させていく。それもなんか洒落たことを言ってみせたり。話を終えると自分の席に戻って、子の仕草をみては口を出してくる、の繰り返し。そしていちいち我が子を「この子はいいね、普通じゃない」とベタ褒めしてくれちゃうから悪い気はしない。阿佐ヶ谷の老人は只者じゃない感も醸し出してくるからつい話を聞いてしまう。自分は高円寺も吉祥寺の井の頭のほうも行くけど、ジャズが好きでここが一番だ、もう他にはこんなところは無いと話していた。ほぼその人と4人で過ごしたみたいになってたけど先に退店。コーヒーが美味しい。量に対して安い。お店の人のほっといてくれる感がちょうど良い。おじいさんなんて飲み放題みたいなシステムでコーヒー飲んでいた気がする。想像以上に当たりの店だったねと夫とホクホクしながら帰路につく。ついに未完成が開いたと、ごっちゃんから連絡きたと夫。

 

9/11

再予約した矯正歯科。先生に体調不良の説明をする。余計な心配をかけたくない。ゴムが切れた話には驚いて、それこそ気にしているから、爪楊枝でいじっていてと話したら納得していた。爪楊枝の殺傷能力ときたら。今日からゴム掛けがはじまる。左右に引っ張りあっている外さないゴムとは別に、噛み合わせ調整のために上下に行き渡らせるそのゴムは、食事や歯磨きそのままというわけにはいかないので自分で装着する。ついにきた。これが面倒とは矯正した人はよく言う。私は右脇同士だから全然良いけど、歯科矯正をはじめるのに気になって調べた時は、前歯のところで行き渡らせている写真をみて戦慄した。しかし今はマスクの時代。ゴムを人に晒すこともなくタイミングが良かった。その代わり、出先でのゴムの付け外しについて、今はコロナのことも気にして案内しなきゃいけないから頭を抱えますねぇと先生。いつも言うのは「やらないとならない事だけど、ゴムに捉われた生活にならないように」とのこと。やれるだけやってほしいけど何かを制限してまで熱心になってしまうのはあまり良くないと言ってくれて少し気が楽になった。歯科を出て自転車に乗ろうとするとオレンジ色の綺麗な蝶が自転車に止まったり飛んだり。子がいたら大喜びしそうなシチュエーションに私まで無下に追い払うことができなくなってる。陽が当たる自転車をしばらく見つめて持て余す。スーパーに寄って帰り、思い出して来週の子育てプラザの予約。すんなり取れた。

園後の公園、やっぱり小さな小さなおきにぎりではお腹が減るみたいで、帰っておやつ食べようと自分から言って早く切りあげるようになった。夫が帰ってきて、うちでダラダラしている私たちに、ロイホ行かない?と言う。ロイヤルホストアフタヌーンメニューというのが話題になって私も気になっていた。パンケーキとパフェのセット。中野のロイホのつもりでいると、新宿の中央公園が様変わりしていて連れて行ってあげたいから新宿のロイホに行かないかと夫が言って先に出る。一人だと正直面倒くさいけどもう行ってしまった人がいるからなんとか西新宿。新中野から中野坂上まで辺りが嫌。坂上まで行ってしまえばほぼ西新宿。ホテルが建ち並ぶ西新宿のなかでもロイヤルホストは見劣りしないくらいリッチ感。ところが「こちらにどうぞ」と案内された席が囲われたスペースにスーツ姿の若い男性達4人が品もなく談笑している隣りの席。そんな隅より真ん中のオープンな場所のほうが、人の行き来があったとしても今いるお客さんと距離がとれてバランスがよい。夫と子は言われるがままに指定された席に向かって行ったけど、私はそっちの席でもいいかと聞くと、とくに意味があったわけではないようで即答で席を変えてくれる。座って辺りを見渡すと断然こちらが正解。夫はまるで危機感がない。そして受け身。良く言えば人を状況を疑わない。別にそれでもいいんだけど、そうなるとその点を意識していざとなったら家族を守れるのは私なわけで、せめてそこのとこ自覚して、「難癖つけたりしてさぁ、」みたいなこと言って渋い顔しないで、こういう時に慎重な私を尊重してほしい。まず意見をするという姿勢を夫は極端に嫌がる。私だって悪意があったり言い負かせたいわけでなくて、より良くしたいために気がついたことを相談くらいのつもりで声に出してるだけなのに、それってそんなにいけないことなのだろうか。現に、いま次に入ってきたお客さんは、「お好きな席にどうぞー」と言われているし、例のスーツ男達は何度もドリンクバーに立ちながらまだ姿勢悪く喋り続けているし、変えた席の周囲のお客さんは食事時間の差もあって、もう退店の雰囲気になっているわけで。話していると夫は言わずして分かってもらおうとしてるところがあるけど、そんなに皆んなが自分のことを気にして考えてくれると思えるなんて、どれだけ忖度の成功体験があるんだと普通に知りたい。ん?今のこれもそうか?夫は言わずして安全な席を得た。いやこれは棚ぼたか?もしかしてそれを狙って生きてるのか?本当に、それで上手くいく夫が羨ましいと思うこともある。子はアフタヌーンメニューはさて置きに、お腹も空いたらしくお子さまランチが食べたいと譲らない。メニューをみると確かに、どこのお子様ランチよりも立派。値段も立派。やってきた料理はさすがでこれならもう納得。アフタヌーンメニューも良かった、良かったけど今のメニューはちょっと私達の好みとしては物足りなくて、3人でも食べきるのが厳しかった。もう外は暗くなっていて、中央公園行く必要ある?と思ったけど、数年ぶりに見る中央公園入り口の変貌ぶりに唖然。なにこれどうなっちゃってるの。近づくと自転車がすごい停まっていて、私と同じ子供乗せ電動自転車もいくつか並んでいて安心する。前の姿が思い出せなくなるくらい、何もかも、傾斜も違う。芝生広場、ここが新宿だろうと皆さん寛ぎ方は変わらない、でもグローバル感ある会社帰りの集団が飲み会代わりといった感じに食べ物片手にやってきたりしているのは土地柄っぽさがあった。芝生を抜けると以前からの中央公園の姿。さらに進んで遊具の広場まで行ってみることにした。暗いけどまぁまぁ遊べる。たまにはこっちまで足を伸ばしたいなと思うけど、たかが幼稚園でも毎日通う場所があるとなかなか日常のペースを変えられない。こうして自分達だけの自由な時間がないまま成人までしてしまうんだなと思うと私が寂しい。芝生広場まで戻る。スターバックスやペットを連れて行けるテラス席もある飲食店が明るくて健全だけど、それが自由な公園というより綺麗に整えられた“施設”って雰囲気を助長しているなとは思う。帰りは半分ダイソーの100円ローソンに初めて寄ったり、ハナマサで買い物して帰る。肉売り場の前でタイ人女性に翻訳機能でスマホに表示された鶏むね肉の文字を見せられ「これどれですか?」と聞かれて、久しぶりに触れたタイ語に浮かれてしまったけど、考えたら肉の見た目で分からなかったのかな。

 

9/12

土曜の朝はテレビ東京のしまじろうのわお。コロナ自粛期間から子ども向け番組でも手洗いうがいを促すメッセージがたくさん流れるようになったけど、今でもしっかり伝えているのはしまじろうくらいじゃないだろうか。もしかしたら毎年インフルエンザの季節にこのパターンをやっていたかもしれない、この番組の感染の説明が絵も見やすくてとても分かりやすい。無闇に怖がる必要は無いのかもなと私も自然に思える。

雨の一日で何をするでもない。夫は変わらず雨でも外へ出たり入ったりしていて3時頃、雨止んできたからコメダ行こうよと言い出す。一品頼めばシロノワールが半額だとか。子はキックボード乗りたいし私も少し外に出たい。でも外はまだパラパラ降っていた。夫は子がリタイヤした時用に自転車、子はキックボード、私は歩きで3人で向かう。コメダは混んでいて名前を書いて待っていると、上階から園のお友達のパパが降りてきて出会う。夫がやっていることも知っている人でしばし皆んなでおしゃべり。そこに知り合いのモモさんが通りかかり、入れ替わりでお話し。モモさんも同じくコメダに来たところだった。皆んな雨の日でもよく出歩くんだな。私は雨というだけで出掛ける気になれない。今でこそ家族の誰かに合わせて行動するけど、ひとりだったらきっと何もしていないと思う。話していたら待ち時間もすぐ。飲食店はいくら来慣れた店でも座席の当たり外れはその時その時で違うから毎回少しピリリとする。今日もなんとか大丈夫。結局シロノワールは間違って違う種類のシロノワールを頼んでしまって正規の価格で落ち込む。無印、ピーコックと見てまわるけどとくにめぼしいものもなく、結局近くのオオゼキで肉など。夫と子を先に帰らせ自分だけ閉めかけの八百屋。今日は雨で人出がなかったのかアボカドが余ってる。片付け出してるおじさんに「アボカド2つ、もらいます」と声掛けながらアボカドに近づいていくとおじさんもハイハイとやってきて、これもう緩くなってるからひとつ持ってって、と3つにしてくれた。ここはいつも玉ねぎとか人参とか、小ぶりなものだと個数を増やしてセットにしてたり、お会計に渡した野菜が少し小さかったら付け値から安くしてくれたり、均等じゃない生ものをその時々でその通りに扱ってくれるから、見る目のない自分でも損した気にならないで済む。野菜と同じく飲食店も、そっち側が状況をみて対策を融通きかせてくれたら少しは気が楽になるだろうな。

 

9/13

この間の図書館で、ハムスターの育て方本を借りた。それじゃあ今度は実物を見てみようかということで島忠へ。なぜか水中の生き物に埋もれるように並べられていて、いまいち気持ちがのらない。夫が新宿のコジマにいたはずと言い張って新宿まで向かうことに。途中でサンデーベイクに寄る。普段いかにもジャンクに生きてる自分を整える意味もあって、近くに来たらとりあえず足を踏み入れている感じ。店も客もなんとなく上質で、さっそく背筋がしゃんとする。見るたびに厨房の活気がすごくなってる。はじめて知ったのは、同じ通りの初台よりの場所にあった頃で、周りに何があるでもないその場所にひっそりと佇む可愛らしいお店は、店主だかのお母様らしき方がお手伝いしていて、週に2日しかオープンしないということ、他所から来るにはあまりアクセスのよくない場所ということにも期待値があがった。まだ今のように情報がなく謎めいていて、ここに来れるのは特別なことのひとつだった。そして気づけば週末の営業日ともなれば行列の人気店に、自分の環境が変わって簡単には行けなくなってからは少し栄えた場所に移転してさらに盛り上がっているのは、もういくらでもインターネット上でも知ることができる。そうしてたまにしか来れない私にも誰にでも、この店は分かりあっている常連さんのような顔をむけてくれる。それがまた落ち着いて買いやすい。その時あったブラウニーとレモンケーキとビクトリアスポンジを買う。2月に来た時はまだ店内のイートインも賑わっていたけど、今は屋外のちょっとした席で食べている人がいた。引き続き自転車を走らせ西新宿。子を起こしてコジマにいくもペットは不在の店。移転前は確かにペットが居たのは私も知っている。すぐに近くのタレント動物でお馴染みのペットショップzooのことを思い出して移動。zooは用品よりも動物でひしめき合っていて、すぐにハムスターを何匹も見せてくれた。手にとらせてもらって子はもう昇天。私も話を聞いてるうち飼えなくない気がしてきていた。おもちゃを半分減らせるくらいお姉さんになったら飼おうかといって退散。お腹が空いたので少し早い夕食にワシントンホテルにあるカプリチョーザへ。ここはいつきても人が少ないのが特徴。こうして出先で突然食事をすることになって矯正ゴムを外すことが一番気をつかう。念入りに手を洗って恐る恐る外す。その後のゴム掛けはもうしないと決めている。家だと家で、無防備にいられるだけに逆にゴムかけを忘れることもある。食事を終えて外に出るとちょうど雨がパラパラ降り出して全速力で帰宅。たまに夜に猫が尻尾をふくらませてドタバタ走る。前はヒヤヒヤしながら捕まえて押さえつけていたけど、それを気にしなくていいのは最高。しかも真下だけでなくその隣りも空き部屋。もう人が入ることは無い。パラダイス。

 

9/14

園のあと予約した子育てプラザ。今日の体調は問題なし。少し早めに着いて外で待つほど。ママ友がディズニーランドのお土産をくれて話題はそのこと一色。前にニュースで見たのは営業再開したけど全然チケットが取れないといった様子だったけど実はもう緩和されていたらしくて、旦那さんが急遽平日休みになったからいきなり決めたけど余裕だったらしい。過去最高で13ものアトラクションに乗れたと興奮していた。一番気掛かりな電車も行き帰りともに混雑に合わなくて順調だったらしい。本当にそれ。それが気になって思い切った外出ができない。プラザのあとは高円寺で買い物。100円ショップと明日で閉まる三平の様子見。店員さんがいつもとメンバーが変わっていた感じ。この閉店間際の物悲しさは本当に苦手。商店会事務所の前に「阿波踊りは無かったけど、うちわだけでもどうぞ」といったフリーうちわ。毎年阿波踊りの日に配られているうちわ。阿波踊りの写真の上に「共に、前へ。がんばろう!高円寺」のメッセージ。今年分としてもらっておく。世間でよく言われている「コロナを乗り越えて」とか「コロナに負けるな」という表現が嫌い。なんかきもちが悪い。言いたいことは分かるけど、コロナ自体はそんな気力でどうにかなるものじゃないのに、なんでもかんでもこの定型文できれいにまとめようとしてくる心の無さが嫌。「コロナは怖いし、どうにもならない」しかないだろうと思う。

家のほうまで帰ってきていつもの八百屋。子どもが貰えるお菓子がグッピーラムネからうまい棒に変わる。ファミマの仲良しお兄さんお姉さんが揃っていたから子がまた駆け込んで挨拶。すみっこぐらしのジップロック袋を貰って出てきた。今日は色々貰った一日。

 

9/15

園後は公園、からのそのままスーパー。夕飯前のちょうどよい時間に帰った夫がやよい軒に行きたいというから子と二人で行ってもらう。しばらくしたら突然の雨。そしてまた客層が不安なやよい軒。様子が気になってLINE。反応なし。二人で食事は気が抜けなくていつもみたいにスマホ片手にもしていられないだろう。思い知るがよい。外食しようと言われても夫はつねにスマホと睨めっこで、私だけが子の相手をすることになるから、家なら私だって自由に食べられるのにと恨むことにしかならない。久しぶりにニュースエブリーを観ていると、夢を追う女性店主の人気店とかで、西新宿で店をやりながら歌手をしているけどコロナでどっちも大変なことに、みたいな話。テイクアウトをはじめたことで「選んでくださった皆さまに感謝の気持ちを」とかいって、いちいち箸を袋から完全に出してまで箸袋にメッセージを書いている準備中の様子が。白目。箸を出すなよ。杉浦太陽が感染とのニュースも観たけどツイッターのCOVID-19のジャンルには触れられもせず。とりあげられる有名人の基準はなんなんだろう。寝た子が抱きかかえられて帰ってきた。抱きかかえられた時点で実は目は覚めていて帰り着いたら今起きたみたいなフリをしながら持ち直す。未完成にも寄ってきたとのことで指輪をしていた。

 

9/16

9月で色んなところの閉店があったはずということだけはわかっているけどそれが15だったか30だったかは朧げで、新宿メトロ地下街の墨繪が15と思っていたら9月いっぱいだった。そのことに気付いてから夫に持ちかけていて今日ならということで、ついに憧れの墨繪レストランに行くことにした。11時過ぎに向かう。すでに行列。並んでいると雰囲気の良いウェイターの方がやってきて、どれくらい待ちそうですか?と簡単に聞いてみると40分くらいとのことで、とりあえず限界まで待とうということに。後ろにも次々にマダムが並ぶ。たまに若い人もいるけど、一目で渋好みなのが伺える雰囲気の人。再びウェイターの方が私達のところへやってきて「何時までに出られればよろしいですか?」と聞いてくれる。出来る限り努力致しますので、と丁寧な対応。さすが。と同時にその気遣いを裏切りたくないのでハラハラしながら待つ。折り返しに並ばれた列では諦めて去って行く人もいる。しばらくしてちょうど入れ替えタイミングになったのか途端にトントン進む。検温されて店内へ。広くもない店だけど程よいテーブル間隔。大テーブルのひとり席もきちんと仕切られていて充分そう。なにより客層が下品じゃないから成り立つ。まずはパン、そしてすぐに料理が運ばれてくる。コースの料理なんて夫とは食べたこともなかったのではないか。料理の繊細さに二人でいちいち感動する。奥に古い店にはありがちな昔からの馴染みといったふうの大声で話す老人男性客がいて、度々先程のウェイターの責任者といった紳士が笑顔でどこかすがるように老人の肩にそっと手を添えて話に行く。たぶん「お待ちのお客様がおりまして、」といったとこだろう。これがタイムリミットのある私達のような客のためにしてくれている努力。昔、渋谷の東急で懐石料理の御運びバイトをしていた時の空気を思い出す。こんな光景を何度と見た。これだけ気持ちよく居させてくれたらそうもなってしまうのも分からなくない。断りひとつ悪い気しない。ありがとう、と程なくして老人の二人組は出ていった。私達は先にいた両隣りよりも早くポンポンたいらげ退店。何でもない日なのに、なんだか特別な日になった感じ。少し時間があったので新店舗となるセンタービルまで確認に行ってみる。美味しい料理を食べたら夫ともポジティブな感想を言い合える。これは文句なしに20年後こそ食べに来たい店だった。あの地下にあって欲しかった。センタービルは他にも魅力的な店が並んでいる場所ではあるけど、ちょっと駅から離れてしまうから、ついでに寄るってわけにはいかなそう。開店していたパン屋はやっぱり温かみに欠ける。事実そこで作っているわけでなくてレストランから運んでいるからだろうけど。広いカウンターのショーウィンドウにきれいに並べられて整いすぎていて寂しくみえる。地下街が閉店したらまた違うかもしれない。引き返しながら夫と、見た目が豊満な老人のほうが情報とかでなく美味しいもの知っていそうで見ていて幸せだよなという話になる。うちも夫の方も母親が痩せこけていて、それだけでもとても美味しい食べ物を提供してくれる人には見えないし事実そうだよなと二人でうなだれる。そう、うちの母親は食事自体に興味がないし、夫の母親はきちっとした食事を作るけどどうしてか味気ない。「家の向かいのおばさんのガハハと笑う感じとか体型とか、一緒にごはん食べたら絶対美味しいと思う」と、夫は以前おばさんが「これ美味しいから」といってくれた食べ物がPAOPAOの肉まんだったことでかなり信用している。私もこのままでは自分が恰幅のいい老人にはなれなそうに思っている。どうしてか年々痩けていくほうの人間だ。昔に比べて美味しいものの勘がきくようにはなってきたと思うのだけど。仕事をしていく夫と別れて私だけ、やっぱり地下街で墨繪のパンを買い急ぎ足で帰る。

今日はお迎えのあと真っ直ぐ帰り。墨繪の小さいフランスパンを子に見せると美味しそうとかぶりつき、結局一本食べきってしまった。図書館のお話し会。まだ時間は以前の半分で読み聞かせは3冊くらい。少し遅れたらもう終わってしまう。お話し会のあと絵本選び。絵本コーナーの今月のテーマは食べ物のお話。テーマ本は正面の棚に集められる。こうして分けられてると選びやすい。そこからもいくつか借りて、公園に行くといって先に出て行ったお友達がどこの公園に行ったか聞きながら見当つけてフラフラ覗きに行くけど姿もなくレスもない。もう一ヶ所回って居なければ帰ろうといって結果見つからず帰宅。雨も降りそうな天気。ミニフランスパンを食べきったから夕飯にはお米は無し。夫がゲオだかの宅配レンタルでハム太郎のアニメDVDを借りていた。Huluで観ていた第1シーズンのあと。第2シーズンはいきなりテイストが変わってハムスターだけの夢みたいな世界の設定になっていてドッチラケ。私は人間の日常のなかにいるハムスター達の話がよかった。

 

9/17

園のお誕生日会の日。バナナとお菓子を貰える。てっきり子どももその方が嬉しいだろうと思いきや、「カレーがいい。だって幼稚園のカレーとっても美味しいんだもん」と言っていて、泣ける。エスビーのゴールデンカレー甘口を使っているのを分かってから家でも出来るだけ同じものにしてあげてるけどそういうことじゃないみたい。来年はどうなるんだろう。今日は預かり保育も入れている。いつも園帰り公園で遊ぶお友達が、同じ日に預かりを予約するねと合わせてくれているから仲良しの子もいるので安心。むしろうちは少しお迎えが早くて、もっと遊びたかったと不満を言われる。そのままスーパーまで買い物。途中いつもの八百屋。今日持って帰ってきたバナナはここのバナナ。高くて立派なバナナ、もちろん買ったこともない。「今日バナナだったでしょ」とおじさんは分かっているからニコニコ話す。八百屋のおじさんおばさん達、家族の誰かが我が子の通う幼稚園に行っていたと言い出す。指でお金の形を示して「あそこには随分払ってきたよ〜」と。この辺りではもう4代で通ってんだから、と歴史があるとこみせてくる。オオゼキで珍しく惣菜を欲しがったから買ってみる。離れたとこまで出て帰りが少し遅い時は惣菜を買うけど、この距離にいるならすぐ帰れるからオオゼキでは惣菜のお世話になったことがなかった。だいたい魅力が低い。分かりやすい下品な惣菜じゃない。子が欲しがったのは揚げ鶏海苔巻という、文字だけでみたら揚げ鶏=からあげ、のはずなのに棒状で衣がついたものに海苔が巻かれた地味に手がかかってる分かりにくい料理。結局私はひとつも食べていない。

夜、夫が呆れ疲れているからどうしたものか話を聞いたら私も白けるような友人達の話。皆んなを知っているからこそ想像ができるだけに、おかしな展開なことがわかる。提案者の発想を自分なりに考えることをしないで今その関係に盛り上がっちゃってるだけなんだろうなというのが透けてみえる。そんながっかりなことが許されるのも、やっぱり表現者として評価を得ている人のやることだから正しいこととなるのか。夫こそ手放しに彼女に同意してばかりかと思っていたけど、ここにきて冷静になった様子。巻き込まれた形になってる人のことは私達こそ日々付き合いがあって知っているだけに、分かっていない人達が見当違いなことをさも良いことのようにしているのが痛々しい。口出ししたくもなるけど、私にはその権限もそれが許されるような実績もない。何も言えずに自分はヘンテコな話が進んでいくのを傍観しているしかない。

 

9/18

昨夜のお風呂あがりに子と夫に背中になんかある!と騒がれて慌てた。赤紫色のアザのようなブツブツが広がっているのがキャミソールから半分出ている。昔、同じように背中の発疹に違和感があって皮膚科にいくと薬疹だと慌ただしく調べられたことがある。最近また風邪気味で、去年に処方された薬の残りを飲んだところだった。薬が古かったとか?でもいまは特別痒い気もしない。明日になっても残っていたら皮膚科にいこう、ということで今朝確認したけど、変わらずブツブツしている。近くの皮膚科に行くと外まで人が溢れるほど混んでいる。診察券を出して一度出ることにする。この間まで感じが悪いと思っていた受付の人に少し愛想が戻ってきた。明らかにもう一人受付担当が増えているからそのためか。昼前に皮膚科に戻る。ビルの3階。建物の入り口に向こうから来たおばさんがタッチの差で先に着く。おばさんはカバンからスッと折りたたんだ白いキレを出して広げて扉の取っ手を引き、私も中に入れてくれた。そして一直線に階段に向かう。私も扉の取っ手を握るのは嫌でカバンをガサゴソ古いレシートを出そうとはしていた。でもちゃんとそれ用に準備をして尚且つ階段を利用するなど徹底ぶりを久しぶりに見て身が引き締まる。皮膚科はまだ人が捌けていなくて混雑。戻りの私はすぐに呼ばれる。先生は背中を確認して、これは紫斑だなと言ってもう手を休めている。薬疹ではないらしい。看護師さんが、どこかに強く打ち付けたとかそういうことないですか?と聞いてきて、要はアザということか?全く身に覚えがない。もちろん処方するような薬もなく、なんかこんなことですみませんと恥ずかしくなって謝りながら退出。

今日は連休前なので園後の公園で思う存分遊ぶ。園の文集が出来上がってきて渡されたのを早く読みたくてウズウズする。これまでzineなんかを作ったりもした私からすると、この文集カルチャーに感激してしまった。ほぼ育児テーマのフリーzine。育児者は皆んなエッセイスト。そう思わずにはいられない。今年はとくにその要素が強い。コラム書きしている人もいる。過去には、自分の子の名前を入れて◯◯新聞というテイストのものや、笑っていいとものテレフォンショッキング風掛け合い対談風のものとか、兄弟を含めた我が子の出生とその時にSMAPがどうしていたかを年表にしている人なんかもいて、zineの基礎をみている感がたまらない。また園長のスターウォーズ好きは園内では有名な話で、サンプルで見た2年前の文集のキリスト教を基にスターウォーズを読み解く話には、ただの園文集にしとくなんて勿体ないと思える読み応えだった。この文集を三年分コンプリートしたらコピーしてジンギャザに出したい。

昨日ママ友から、知り合いの店で祭りグッズ的光るアイテムが売ってるよとオススメされたので見に行ってみることに。夫がごっちゃんのところにいるというので私達もまず未完成から行くことにした。出掛けに文集をめくってしまい目が離せなくなった。文集を持って家を出る。ごっちゃんのところに子を置いて私だけ未完成へ。ふうちゃんが店番していて自粛期間中のことなどアレコレ話す。子がひとりでやって来て顔だけ出して戻っていく。もっと小さな時から我が子は、はやとちりや未完成のある世界に生きて、どんな人になるんだろうと思ったりする。ごっちゃんのところに戻ると、子は表の小さなアウトドア用の椅子に腰かけてブタメンを啜っていた。北中から引き上げて、ママ友の知り合いの店に向かう。夫がさっき私達が来る前にそのママ友がここ通ったよと言っていて、今日はプラザに行っているはずだったけど、何かあったのか。とりあえずその店に行くことだけママ友にも報告。途中夫がまた拾い物をしている。テラピンステーション。こちらも高円寺らしい店。店主とは前からたまに話すことはあったけど高校生になる娘さんには初めて会う。こういう店の雰囲気の大人に囲まれて生きているとは思えない、普通に年相応でスレていない感じの子。都会の子というのは逆にこんなものなんだろうなと思う。ちょっと手を伸ばせば何でもある、それはどんな感触なんだろう。やっぱり田舎者は何かが足りないと躍起になって変に尖ってしまいがちと思う。それもまた経験だけど。ユニコーンの光る棒を買って満足。牛乳を買おうと子とふたりOKに寄ったけど定番牛乳はことごとく品切れの日。OKの牛乳コーナーはたまにこうなる。仕方なく高いけどオオゼキまで来て買う。地元の友人から電話がきたらしい夫の会話から察するに、友人は地元に帰らないのか?と言っていると思われる。二十代の頃によく聞くこの手の会話、まだしてるんだと呆れる気持ちはさることながら、夫が「そっちだと仕事もないしな」とか返していて、お前らの話には私の人権がないんだなと怒りが湧いてくる。東京で妻子ありと分かってる相手に、地元に帰ってこいよという田舎者も不躾だけど、夫も夫でそれに対して、いやいや地元を何も知らない妻もいるからー、とか言わないで呑気に仕事の話なんかしているわけだ。そんな話は人権問題の後だろう。なにがあってもそこだけは譲れない覚悟がある。一応夫に、これだから田舎者の価値観のなかでは生きられないと伝える。夜はホットプレートでお好み焼き。

 

9/19

なぜか朝から子が全力。運動会ごっことしてボールをおままごとのお玉にいれて駆け回る。私が鼻歌で運動会BGMをしていると夫がGoogle Homeでかけてきた。あとで調べると天国と地獄の序曲カンカンというもの。子がハイになってやばい。原曲?のパワーはすごくて、確かに私も気分が掻き立てられて、うっすら聴こえるコーラスみたいのでさらに興奮してくる。まるでハードコアライブみたいな。そのリピート、だんだん頭がおかしくなってくる。そんな狂った描写にクラッシックが使われるのが分からなくない。カンカンの高揚やばい、その時代に私もこれで盛大にはしゃぎたかったすら思う。デラシネのはじまりで気分があがるのもそのせいか。

夫が出掛けてまた細々した雑貨と小さい人生ゲームを拾ってきた。良いマンションの下だったし、きれいに使っている女子の物だねとかなんとか。郵便でワークブック3冊も届いていた。子は小さい頃おむつはパンパースを使っていて、そのポイントを貯めるだけためていたことを思い出して久しぶりにアプリにアクセスして貰えるものに替えた。写真プリントクーポンとワークブック3冊。これが約三年分のおむつの結晶。子がアクティブな遊びに目覚めたので夫がフライングタイガーにそういったゲーム色々売ってたからと見に行くことに。電車移動に何とも思わないことはないけど、成功体験を重ねて気を許すようにはなっている。ルミネエストを抜けて地上へ行く。エストとはいえ久しぶりの新宿の都会の、ルミネ!入り口で自動検温、アルコール。このザワザワ感。懐かしい。あたたかな照明、どこにいても良い匂い。歩く人みんなオシャレで途端に自分がみすぼらしくなる。杉並で生きてる分には気がつかなかった。周りにいるママだって、付き合いが三、四年にもなれば四季折々のワードローブも把握できてるくらいになってる。だから普段は気にしてなかった。さらのキレイな服にトキメキつつ、そんなことしてもキリがないと呆れる気持ちと、どうせ買うなら地元で服を揃えていたい意地とがせめぎ合う。でもとにかく今は、この空気を存分に吸わせてもらう。懐かしいようなエレベーターの混雑は無い。そんなルミネを抜けてフラッグスまで。道幅が広々としたみたい。NOWAビル並び前のあんなに人が行き交って落ち着かないはずの通りにベンチまで出来ている。こちらは逆にまだ新宿の居心地が悪い。以前のように、時間あるからあっちまでいっちゃおう、ついでにあそこにも寄ろう、と欲張る気持ちには一切なれない。決まったとこだけ見て帰りたい。フライングタイガーでは目的のエアーホッケーやらミニバスケットセットなどは結局買わず、手作りスライム。その後はまたルミネを通って地下通路で西口まで、夫が好きだったスイパラの100円ケーキ屋さんでコンビニおにぎり型のケーキを買う。ラーメンや餃子などに見せかけたケーキがあるのがここの特徴だった。ここもメトロ食堂街のため今月でなくなる。他に店舗は秋葉原だけ。さすがにわざわざ行かない。たいして思い入れがない場所でも、そこにあった景色がなくなるのは寂しい。地下鉄で帰り。グラスルーツでやっているというイブキちゃんのフリマを覗く。気軽に手を出せるような値段でもないため見るだけ。イブキちゃんに憧れていそうな女子高生が熱心に買い漁っていた。家でスライムをしておにぎりケーキを食べたら今度は図書館へ返却と絵本選び。夫はごっちゃんのところ。本はひとり15冊まで借りられることになっている。お話し会で毎週何かしら借りているから、予定外に寄った時は少しだけ選ぶ。お腹が空いたので夫に伝えてサイゼリヤ。そういえば前回サイゼに来た少しあとに、しゃべれるくんとかいう口元を保護しながら食事ができる食事用マスクを開発というニュースを見て、これからそれを付けて食べることになるのかと不安になったことを、席に通されて座ってから思い出した。周りの誰も付けてない。あれはどうなったんだと思いながらいつも通りに注文。新しいまちがいさがし。いつも7コまではスイスイ見つけられる。今回のは8コまで調子良く進む。それから夫がやってきた。しゃべれるくんどうなったんだろうねとヒソヒソ話しながら新しいラム肉のメニューを頼む。いつも食べる品と比べたら贅沢だけど、この値段におさまっているのがありがたいくらい美味しい。ちょっと肉が少ないかなという気はするけど、ふつうの店で肉がこれより多ければ1200円はしてもおかしくないかも。会計のとき夫がコレと指差して、そこにしゃべれるくんがあった。これ?ただの紙ナプキンに顔が描いてるだけだった。拍子抜け。古着屋を眺めながら西友へ。高円寺の古着屋の外のベンチにはじいさんが座ってる率が高い。その光景が好き。

 

9/20

朝からハッピーセットを買いに行かされる。少し寒い、でも朝の空気は気持ち良い。サンジャポ爆笑田中が復活。なぜか前より二人の立ち位置が近くなってる。最近跳び箱のことをよく話しているから、私が背を丸めて「これで跳び箱の練習できるんだよ」と教えて跳ばせてあげると汗だくになるまでやる。

幼稚園でおじいちゃんおばあちゃんに送る用に自分の顔を描いたハガキを作って持ち帰っていた。二枚。両方の実家に送る。ファミマのお兄さんに絵を見せながら切手を買ってその場で貼らせてもらう。ポストの場所を知っているといって一番近くのでなく良く通る道にあるポストまで走って行った。投函するところまでを写真におさめて後で親に送るつもり。ぶらぶらしながら帰り家族で高円寺。買い物してお腹が空いたタイミングがまだ早いから人が少ないお店で食べられるチャンス、と駅前のバーンイサーン。タイ料理だとカオマンガイの肉なら確実に子どもも食べる。パッタイはところによりそう。確かなところで一つはカオマンガイラオスのスープと、汁なし麺を夫。昔は安かったしよく来ていたけど、味がいまいちになってそのうち値段も他タイ料理屋と変わらないくらいになって行かなくなった。久しぶりに来てみたら頼んだメニューは割と美味しく、どうやら生まれ変わっていた。

 

9/21

天気予報がコロコロ変わったりで安定して良いともいえない連休。思い切ってシルバニアパークのある茨城の自然にでも遠出してみようかと、カーシェアのレンタカーに不安はあるけど、余裕をもって乗る前にメンテナンスすれば大丈夫かと考えていた。でも今日の今日ではどこのパーキングももうレンタルされてしまっている。明日なら空いてると夫が言うけど、さすがにうちも明日はやめときたい。子にどこか行きたい?というと必ず、としまえんにあったアソブラボみたいなところがいい、と言う。後楽園にもあるんだよとは教えていたけど、都心に出て行くより八王子のキドキドに向かうことにした。昼前に中野から。何も考えず来た電車に乗ると思ったよりは混んでいない。それでもよく見たら特快。ラッキー。途中から乗ってきた男の子を連れた家族のお母さんが、ドア横の手すりにアルコールをかけまくっていて、その行動が頼もしい。私はアルコールをしてもまだ安心できなくて限界まで触れないようにしてる。キドキドは駅ビルのなか。入場時の手続きのために少し並ぶけど中に余裕があるのは外からも分かる。大人は交代ができるらしいからまずは私。目的にしてきた大型エアマットに飛びつくかと思いきや再開したボールプールにも気をひかれてる。屋内遊具施設の定番ボールプールはコロナの影響でこれまでどこもボールが廃止されていた。夫に代わる前におままごとを済ませておこうとそちらのエリアに誘導。満足にやりきれたくらいに夫を呼び出し交代。遅い昼ごはんを食べれそうなところを下見に行く。外に出るのも時間の無駄だしレストランフロアでも行けなくはないと判断。八王子の駅ビルは座れるところがたっぷりあって良い。キドキドのなかが見えるところに座って悠々と待つ。充電が瀕死で詰む。皆んなで遊ぶイベントに参加していたようでそれが終わったタイミングで終了。レストランフロアへ。サンマルクのレストランかロイホか卵と私でオムライス。金額設定的にオムライスに決めたところでロイホの前を通ると雰囲気が良いうえに山々の景色が望める造りに驚嘆。そこまで下見しておけば良かった。結果オムライスで子が大満足していたから良し。少し外に出て周りの雰囲気をみるけど20年前とさほど変わらない印象。ここ数年で中央線西の大都市といえば立川の認識になってしまうのも仕方ない。乗換案内アプリをみると上り電車の時間はもうすぐ、駅は歩道橋デッキの向こう側。間に合うわけないかと思いながら一応急ぐと意外とギリギリ間に合った。駅構内がそれほど複雑じゃないからかもしれない。三鷹駅で事故だかなんだか安全確認でしばし停車。子は寝ていてそれも難なく。ただ発車したらその後は混雑。座っていると前に立つ人と向き合って、しかも低い位置にいるから感染予防的には不利な気もする。非常識な人に出会わないように念じながら中野着。夫はまたひと仕事のためそこで別れる。寝起きで少しボーッといつもより控えめな子が、自転車の後ろから呼びかけてきて「お月さまがきれい」という。自転車から目につく高さに、はっきりとした月が見える。普段の帰り道でどうだったか全く覚えがないけど、今日は家の近くまでずっと月が見えていた気がする。子は「お父さんも月みたらよかったのに」とも言っていて優しいなと私は思った。

 

9/22

昼くらいにクィーンズ伊勢丹敬老の日の絵を引き取りにいく。お菓子を買ってからカウンターに行くと、絵と一緒にお菓子の詰め合わせをもらう。はじめてのおつかい企画はやるかと聞くと、今年はどうか分からないらしい。今年こそ本格的にやれる年頃だったから残念。お腹も空いたし何か買って帰ろうか迷いながら商店街へ。昭和レトロ感をモチーフにしている雑貨屋さん前にあるガチャガチャはミニチュア系がよくあって、最近まで駄菓子のミニチュアに子がハマっていた。今みると、なんとミニチュア段ボール箱ガチャ。途端に子が興奮して、やりたいやりたい!二言目にはシルバニアちゃん(シルバニアファミリー のこと)に、という。両替のために久々に店内に入るとまたミニチュアが。ラムネ菓子が入っているビール型の容器、それのさらにミニチュア。両替ついでにそれを買って段ボールのガチャやりますと言うと、店のおねえさんがテンションあがって「あれ!イチオシなんですよ!良いですね〜!」てことで、だからあのガチャのラインナップなのかと納得。バナナの箱が出た。それが二個入り。キャベツの箱がよかったらしいけどこれは2回とやる気にはどうしてもなれない。後ろから我が子より少し大きい女の子と弟を連れたお父さんがやってきて、ガチャガチャをみて「面白いじゃん、やる?」というと子供達はどのガチャも拒否。うん?我が子はけっこう大人の趣味なのか?これがひとりっ子は親の影響が強いってやつか?段ボールを抱えてパルまで。催事スペースにそれなりの古着屋。子ども服100円とあるから一応漁る。黒のチュールスカート、ひとめでハロウィンという雰囲気でしかないけど欲しがるから買った。自分だとバカスカ買えない気持ちを子で消化させているところもあり。今から行くと夫から連絡あり。来たらごはんを食べにいく。おととい一人でみて気になったアディダスのウィンドブレーカーを探して時間潰しをする。パルのどこかの古着屋。アーケード内には当たり前に古着屋が並ぶようになった。昔は古着屋が商店街のなかにあるなんて考えられなかったし、ポツリと店ができた頃はこんなところで大丈夫?と心配にすらなったけど今は違う。どこにできても全く違和感なく馴染む。日用品の買い物しながら通りすがりに簡単に古着に触れられる。子ども相手に「どこのお店だったかなぁ〜見つけたいものがあるんだよな〜」と呟きながら店を覗いていると、子は知らないのに宝探し気分で盛り上がってついてきてくれる。ラックの位置だけは覚えてる。店に入って服をカチャカチャしてる私に「触るなら消毒しなさいよ」と子が言ってくるから大笑い。それに気を良くして店に入るたびに子がそれを繰り返すものだから逆に古着探しがはかどる。目ぼしい一帯を次々に見れて発見。これだこれだと手にしてるところに夫が到着、この系列の古着屋で最近買い物をしたらしくて新しく始まったポイント制の登録をして500円分使えるとかなんとかだけど、システム不具合でお姉さんがあたふたしてるから普通に購入。こんな通りに何店舗もあるんだからどうせまた機会はある。お昼ごはん選び。さすがの夫も大手安飲食チェーン店にこだわることもなくお得なランチタイムから選ぶ気にはなるけど、隙あらばニューバーグ行きたいなと言う。子どももいるしそれは無理。でもお腹は空いて迷ってなんかいたら子も騒ぎ出す。なんとなくそっちの方向に歩いてしまっていたから成都にするかと店前で立ち止まる。子は外に席があるのを好む。格別なにか美味しいわけでもないけど店の広さが落ち着くから何度か来たことはある。唐揚げ定食と酢豚定食。ごはん、スープは食べ放題だからそれで3人で分ける。豆腐サラダという名のほぼ冷奴も取り放題。私はハンカチなんかを使って素手が触れないように気を張りながら矯正ゴムを外す。ゴムをしているともう家でも食べるのが面倒になってよっぽど空腹にならないと食べたくない。それか、食べ出したら止めどなく食べててゴムを付けないか。味気ない定食が揃って食べ始める。最近実家から新米が届いて毎日お米の美味しさを感じられているから、外で食べるただの米がショボくてつらい。隣りに座る子に声を掛けてもジッと外のほうの一点を見つめているから何かと目をやるとヒロポンと彼女がそこにいて手を振っていた。仕込みみたいな場所で食べてるねと言って笑われる。中国人の店のおばちゃんが「はい、二人?」と言ってせかせかやってくるけどヒロポンはマイペースにやんわり拒否して、もう少し見て回るといって去っていく。子は「知ってる人が見てるなと思ったの。あれは〜ひろぽんだっけ」としっかりこの界隈の人を覚えている。ウーバーの人がひっきり無しにやってくる。これをわざわざウーバーで届けて貰ってまで食べる人がいるんだな。スッとやって来て手際良くカバンに詰めていく人もいれば、ウーバーリュックを店先に乱暴にドサッと置いてズカズカ店内に入っていく人もいて千差万別。自転車走行とかウーバーのマナーが悪いとニュースにもなっていたくらい、自転車ですれ違ったりするとそう感じることは確かにあるけど、受取の様子をみてると、店側こそどの店でも配達員を人と思っていないかのような、無言のやり取りにも驚いた。慣れすぎてバケツリレー状態なのか。明らかに店内よりウーバーで忙しそう。そこに混じって結局ヒロポン達もやってきた。もうひとつの外席に座る。離れているけどしばし話しながら食事。高円寺内の知り合いだと皆んな自転車で歩き回れるこの辺りにしかいないと分かっているから、なんか気を許しちゃう。先に会計してごっちゃんのところに寄りつつ、ぐるりとまわってOKで買い物して行こうかなというと「毎日買い物してない?2、3日とかで済むようにまとめ買いすればいいのに」と夫がケチをつけてくる。今さらそれ?その日の気分で食べるものを決めるやつがなにを言うんだとカチンとくる。牛乳はある時に買っとかないと、いつのまにか減ってたりするし、と夫がコーヒーをカフェオレにしていることを暗にせめてみる。不穏なまま私はOKに行こうと自転車を停めていると、ちょうどやまちゃんと彼女が向こうから自転車でやってきた。久しぶり。彼女にリボンちゃんのバッグ作ってもらったお礼言いなよと子に声をかけるけど、大人の気を引きたいようにツンとしているからあえて放っておく。でもやまちゃんがまた優しいから調子にのる。お米がなくなったからと買いにきた二人。OKでお米を買う人が多い印象。参考になる。最近新米が届く前にギリギリお米が足りなくなって、繋ぎで安いやつを少量で夫に頼んだらドンキで買ってきて、もち米みたいのが混じって、まぁ美味しくなかった。しばしお喋り。なんでかマミーの話になって、やまちゃんの彼女もやっぱりマミーの1リットルパックのことは知らなかった。マミーといえば500mlでしょう。連休何かした?とか話しながら皆んなでOKへ。夫の不満はうやむやに。子は本当は皆んなで遊びたかったみたいで私に耳打ちしてくる。でも店を出たらやまちゃん達と別れて帰宅。帰ってから夫はまた用を足しに出て行く。自分の動きこそ効率悪いと思うのだが。

 

9/23

寒い。急に寒い。半袖に薄手のブルゾンを着ても寒くて失敗したと思いながら送り。街を歩く人は半袖の人もいればウルトラライトダウンみたいのを着ている人もいて個人差すごい。

午後はロンTに着替えて同じくブルゾンでお迎えをすると今度は暑くて歩きながらアウターを脱ぐ。単に自分の調子が悪いみたい、意識がはっきりしない。雨も降りそうで降らない。図書館に行くのにどうしても自転車がいいと言うから仕方なく自転車。でも意外と天気がもった。今日は他に仲良しママ友だけ。話したいことがあったのよ、とママ友。子を外で少し遊ばせる。先週、そのママ友の知り合いの店テラピンに私達が行った日、ごっちゃんのところで夫に遭遇したけど逃げるように去ったのには訳があってと前置きして、その数日前に家に遊びに行って一緒に食事した友人から、仕事で飲食を伴う打ち合わせた人のなかで感染者が出て濃厚接触者になってPCR検査をすることになったと連絡がきたらしい。濃厚接触者の濃厚接触者はその時点で問題ないとされて行動制限はないというけど、友人が陽性なったらやっぱり自分は濃厚接触者なわけで、ということで震え上がって身を潜めていたらしい。プラザの予約もキャンセルして、せめてもで人が少ない公園に行ったのがその夫に遭遇した日、連休は人出もあるだろうから完全引き篭り、三日目の夜に友人から陰性だったと連絡がきて、晴れてラスト一日だけ外に出れた、とのこと。こんなにも緊迫したことはないと言って、友人も自分もあらためて食事をする危険を思い知ったらしい。結果何事もなかったとしても、食事をしてしまった事実がその間の不安をより掻き立てるのだという。ひとり焼肉店の一件で私も身につまされている。こうしてマスクして話していることもやっぱりちゃんと意味があるんだなと言って、パル入り口のドラッグストアに幼児用の不織布マスクあったよという話に食いついていた。お洒落重視したサイズの合わないマスクにこだわってもいられない。身近な人の身近な話で、逆に私はそれでも感染しないこともあるんだなと思ったり。そろそろ解散といって自転車にまたがったら雨が降り出した。

園からの連絡帳に、子の遊び方が独特でユニークと、その例が書かれていて笑ってしまう。夫に見せようとテーブルに広げておく。

夕方、実家からハガキのお礼の電話がくる。この間私のスマホが拘束されるからストレス。さらに夜、今度は夫の親からも電話。夫が居たらスルーしてそっちに回すけど居ないから仕方なく出る。なんで私だけが二人分の相手をしなきゃならないのか。合計30分ちょっと。それから帰ってきた夫に、その失われた時間分きっちり、私が今ここにいないことにさせてもらうから、と夫と子を丸無視した数十分。園の委員会の連絡係としてメールのやりとりなど。今回は園に入れたい絵本のリクエストを募っている。色んな絵本を知れて勉強になる。

 

9/24

みいつけた!をうっかりじっくり観てしまうと、すいちゃんの可愛さにニッコリしちゃう時がある。見た目と、たまにうわずる声がクラスのゆかりちゃんに似てるよねーとなんとなく話すと、ゆかりちゃんをあかりちゃんと聞き間違えたらしく、子が「違う。あかりちゃんはもっと鼻声だった」という。違うよ、ゆかりちゃんていったの、と言いながら、あかりちゃんの声なんて忘れてしまったなぁと私は思う。我が子は本当にあかりちゃんが好きだったらしい。園帰りの公園で会ってもそんな特別仲良しなふうには見えていなかった。でもたまにこうしてあかりちゃんのことを今でも思い出して話に出してくる。もう二年もしないうちに今いる他のお友達ともそうなるんだなと思うと切ない。

朝送りのあと駅前で信号待ちしながら、なんで4月はこの光景をあんなに怖がっていたんだろうと思う。人が隣りに立っているだけでピリピリした。今のほうが明らかに感染者数は多いのに、なんでこんな落ち着いて日常を過ごせているんだろう。マスクも消毒もトイレットペーパーも普通に手に入るし、スーパーに行列するほど人が押し寄せることもないからか。それでもどこかで感染している人はいて、あの頃と同じように人目に触れないようにどこかで数日を過ごしている。東京で一日100人くらいずつ感染しているなら、そのうち自分にも回ってくるんじゃないかという気がするんだけど、世間はどう思ってるんだろう。最近まるでSNSを見ていない。だから夜遊びしたり呑み歩いている人がいるかもしれないことも私には見えていない。ただ毎朝9時から夜7時くらいの世界で生きている。

雨。けっこう降る。ファミマでその後チャージしながらファミペイをつかっているけど一向に何か貰える気配はない。夕方にスーパー、八百屋で買い物。

 

9/25

朝の送りを夫。お迎えは雨。週末久しぶりに近くでフリマがある予定だけど天気があやしい。感染危機から復活したママ友が別の友人の誘いで出店するとのことで、中野セントラルパークでフリマがあることを知った。夫に教えてあげると夫からごっちゃん、ごっちゃんから隣の店の子と話は伝わって、皆んなが俄然やる気になっている。毎度この連携だけは完璧。

 

9/26

窓の外は確認していないけど朝から天気が悪そう。フリマ団体のサイトを開くと中止の文字。ママ友からも連絡。10月に振替になったとのこと。明日は出店予定じゃないけど下見のために行くつもりとは言っている。私は間違いなく行く。夫は明日松本の音楽フェスで演奏。屋外でステージ上でしかやらないことになっているというからそんなに私は気にはしていない。ただ移動がどうなんだとは思う。道中狭い車内を共にする仲間が皆んな安全と言い切れるのか。

雨でしんどい。今日も子の跳び箱の台になりきる。こんなことをしたいタイミングに下階の住人がいなくなって本当にラッキーだった。たまに歌ったり踊りの振りをしているのが「たけのこダンス」ということがわかった。運動会の演目のようだ。YouTubeで出してみると、これ!といって思い出すように踊る。去年は「だだだだんごむし」とかいうやつで、まだ幼くてそれを運動会の演目で踊ることもきちんと話してもらえてなかったし、家で踊りらしく踊ることもなかった。逆に運動会が終わってよく踊りをみせてくれるようになったけど、いくら検索してもその歌と踊りがYouTubeでみれなくて、あの運動会だけがはじめて通しでみれる踊りだった。今年のは幼児の踊りの定番のようでたくさん参考になりそうな動画がある。これで少し練習させてあげよう。知育菓子のふしぎ玉をやる。下手にミニチュアフードを作る系より簡単でストレスなくキレイで満足。夫がハナマサで買ったパスタソースで作ったパスタに、使い残したサワークリーム足して食べてみると、なんだかコストコの食べ物っぽい味になった。

夫が外に出てしまったために延々私だけで運動会ごっこ。不要になってバラバラに切り裂いたトートバッグがキナリと赤で、肩紐部分をぬいぐるみの頭に巻くとちょうどハチマキ代わりになる。それで紅白に分けてぬいぐるみ運動会。しんどい。とにかく時間が過ぎるのを耐える。夕方、夫が帰ってきて今度は新宿のビックロに行くという。皆んなで行く?と言うけどもう私は無理。少しゆっくりさせて。二人で行って。子の準備をして送り出す。今日はダウンタウンが司会のお笑い番組が8時間やっている。今田耕司笑福亭鶴瓶と誰だか若い女の子で司会のコーナーでは3人の間にアクリル板で仕切りがあったのに、そこにダウンタウンがやってきたら、あれ?仕切りがない。浜ちゃんが鶴瓶に突っ込んでふつうに引っ叩いている。あれあれ。水曜日のダウンタウンといい、これはなんだダウンタウンの意図なのか。いつのまにかダウンタウンが別スタジオだかに居なくなったらまた仕切りがあった。なんだったんだ。義実家からクール便でリンゴが届く。家にいてよかった。7時頃、帰るという連絡を合図にごはん。後半バタバタと出掛けたわりには夜遅くならなくて、むしろキングオブコントを見届けようとして遅くなった。ジャルジャルの優勝に今さら感。

 

9/27

今日はフリマ開催。夫は朝から松本へ。10時少し前にはセントラルパークにいくつもりで洗濯したりバタバタ準備。プリキュアをみていると速報。竹内結子の訃報。竹内結子ってあの竹内結子?朝っぱらから、しかもアニメのなかの速報、全てに違和感。女優さんとして見たことはある、でも知らない人。知らない人だけどショック。子どもがいる、赤ちゃんもいる。どんな事情であれ悲しくなる。どこかうわの空になりながら結局10時頃、急げ急げと家を出る。遠くから見てもフリマは大盛況。出店予定だったママ友が言うには、一応最小限の会話ですませるように、というのと、金銭の受け渡しはトレイなどを使いましょうという指示があったらしいけれど、どうみても以前からのフリマと変わりはない。ザワザワごみごみ。ざっとみても子供の物を出している人が多くて焦る焦る。絵本や服を順に手に入れながら、その店で子どもが欲しがる小物箱のなかの物はおまけにしてもらったり、気になるものはメルカリ基準で300円以下なら即決で買う。少し大きな子連れの出店やキャラクターもののガラクタのように雑貨を出している人に「ハム太郎のものありますか?」と聞きながら回る。10歳くらいの女子にハム太郎ある?と聞いたら、ママ、ハム太郎てなに?と、ママは、え!ハム太郎知らなかったっけ?と娘達に言いながら、てことはハム太郎は無いかな〜、とおもちゃ箱をガチャガチャする。ハム太郎には出会えず。この行動でハム太郎が流行る可能性もある。次回も楽しみ。ママ友は朝イチから行く考えは知らなかったようで、のんびり行くつもりだった連絡がくる。出会ったのは安定の本田さん。リュックとジャケット、ふたつで千円でいいよとおじさんに言われてニンマリしているところを見た。お昼には少し早いけどもうハッピーセットを食べるというので休憩。もう一度迷っていたものを確認に行くとやっぱり売り切れ。おばさんの手作りパッチン留めを見ているところでごっちゃんに遭遇。メンズがあんまり無かったっすわ〜と言ってトボトボ帰っていった。最後にディズニーのミニ絵本のインサイドヘッドを100円で買う。帰って読まされてから気がついたけど、感情の代表みたいなヨロコビの吹替は竹内結子だったなと、よりによって今日。私達も帰る。途中の公園沿いにどんぐりが山のように落ちている。これぞ!というどんぐり。大きくてツヤツヤで明るい茶色。自転車を停めていくつか拾う。ありすぎて逆に拾いたい欲が失せ気味な子。ブランコをやる。帰りに回り道して緑道に出る。こないだそこを通り過ぎる時に子が「あれ!みて!栗!」と指差す緑道の花壇をみると栗のイガイガみたいなやつがあったけど走り抜けてしまったから本当に何なのかを確認したくて寄った。自転車を停めてみてみると確かに栗みたい。小さいタワシみたいでもある。キョロキョロしていると通りの向かい側のお宅で立ち話している人と目が合う。これは栗ですかね?と聞いてみると、そう栗、栗。と笑いながら言って緑道脇のお家の木を指差す。見上げると栗がびっちり実っている。パックリ開いて顔を出しているのや、まだキレイに丸いのも。こんなに無防備に敷地から飛び出していて盗まれないのかな。スーパーに寄って帰宅。テレビでおしりたんていの映画がやるようで良い時間潰しになると思ったらたった30分。

夜に夫がいないとさっさと寝るまでの準備ができる。いると子の気が散る。非常に珍しく9時前に寝れた。半沢直樹の最終回。本当は春にやるはずだったドラマ、コロナで夏になってしまった。とはいえ感染力がなくなったわけじゃないこの世界で撮影をしているわけで、至近距離でいがみ合っている半沢達をみるたびに話はおろか、その状況にも感心してしまう。途中で夫が帰ってきた。即お風呂に入ってからやってきて半沢を観る。録画していたけど、最後を観れたからもういいやとのこと。一応どんなイベントだったのか、感染危機は大丈夫だろうね?と聞くと、自分は気にしてたけどあれはどうなんだろうと話すので、とりあえず今もマスクはつけろと私。地方の屋外のイベントだから広々だろうし悠々としてのんびりやれるんだろうなという印象だったけど、夫の話ではマスク無しで密集もしていたとか。そしてそれを注意しない考えの主催。でも今さっきのドラマだって生身の人間がやっていることだし、と混乱していると、ああいうのは3日にいっぺんとか下手したらもっと細かく検査しながら撮影してるんだからと言われる。確かにそれが人と関わるための本気の感染対策だとすると、素人がいい加減に感情だけでエンタメしてるんじゃないよと思う。ともかく個人的にはあり得ないけど、でもこれがwithコロナ成功体験の切り開きになるのかもしれないし、いずれ誰かがやることにはなるだろうしという気もする。ただそこに家族がいた不安は否めない。でも随分としばらくSNSをしていないからか、それ以上に不安や怒りが増幅することはなく。

 

9/28

全体保護者会、2グループに分けられて時間別でやることになった。前回の鮨詰め状態の保護者会で、運動会の保護者観覧は各家庭ひとりと言われて、主に年長の親から不満の声があがったらしい。保護者会のやり方と運動会について、役員と園で揉めながら決まったのがこの人数を減らす保護者会のやり方と、運動会は役員責任のもと人数制限が無しになった。私は1人という決まりならそれはそれと納得していたけど、そうじゃないなら夫と2人参加として、募っていた役員のお手伝いを申し出た。スタッフ用の当番表。観覧席誘導のみ。今までは演目の準備も保護者協力でやっている園だった。今年は園の先生だけでやる。本来そういうものだろうけど、うちの園は親と先生で園を支えている自負がある。だからこそ今回のように園の方針にも堂々と口を出せるわけで。礼拝。4章。イエスはお答えになった。「人はパンだけで生きるものではない。神の口からでる一つ一つの言葉で生きる。」感謝の言葉の意味と誹謗中傷の脅威について。「病のどん底にいる人を救えるのは医療でなく宗教でなく、言葉なのかもしれない」という哲学者の話や、マザーテルサの有名な格言「思考に気をつけなさい」の話など。「疾走する者に道端の花は目に留まらない。一輪の花を見つめようと思うなら、すぐに立ち止まれるようゆっくり歩くことが必要。そうてなければ今まで“見過ごしてきた事柄”に気づくことは難しいでしょう。そうして“見過ごしてきた事柄”の発見が“感謝の言葉”を生み出す」と。私はその見過ごされている弱い立場に自分を当てはめて、夫と友人と、疾走している人達の横暴さを思う。疾走していることばかりが正しくて、それだけが支持されるべきことのようになってしまうことの違和感。礼拝の時間はわりに嫌いじゃない。つねに弱者に身を置いた話をしてくれる。でもこれは強者にこそ聞かせる話だろうと思ったり。強者の考え方が変わってくれないと私達弱者は救われない。先生の話、おにぎりかサンドイッチと決まりのはずのお弁当だけど最近おかずが入ってくるようになってる人もいて、そもそもこのルールでいつまで続けていくのかというのも考えるところだけど、プチトマト。プチトマトは一番飛沫が飛ぶ食べ物なのでそれだけはやめて欲しいとのこと。気をつけようと思えばいくらでも気にするべきことはあるんだな。そのままお迎え。子が蝶々を素手で捕まえて帰る。虫カゴに入れて、なんの知識もなくリンゴのカケラを挟んでみるけど近寄らない。蜂蜜を楊枝につけて差しこんでおく。夫が昨日のイベントがやっぱりSNSで軽く炎上してると話す。外からはいくらでも想像ができる。ひとつでも事実があればそうなるのも仕方ない。夫もそこで気をつけていたと言っても、移動中には皆んなと当たり前に食事もしている。一応今週は子どもに顔を近づけるなと言ったり夫が手を出した料理はもう食べないとか意識しているけど、本当に感染していたらこんな程度じゃ防げないことくらい分かってる。でも狭い空間で共に生活する人を避けられるのもこれが限界。

午後からプラザ。子が珍しくプラレールをやるという。ボタンを押して電車がレールの上を走り続けて、駅舎のボタンを押しておくとそこで止まる。そうして止まらせたり走らせ続けたり。それをしてみて子が「で、どうやって遊ぶの?」と聞いてきてママ友と爆笑。男の子だとこれだけで大盛り上がりするこれが遊びです。4時半終了。図書館に返却に寄って帰り。

 

9/29

朝の送りあとそのままOKストアへ。安い牛乳と卵が目的。毎度言うけど朝のOKは最高。他にいま買うべきかどうか、その場でオオゼキのアプリを開いてチラシをみて特売品のチェック。そこに未就園の頃の児童館仲間のママがやって来て園のことをしばらく話す。ママとは会うけど、随分と子どもには会っていない。我が子の一学年下だけど、児童館で共に遊んできた子には思い入れがある。プラザが予約制じゃなくなるし時間も伸びるからそのうちまた会おうねと話してさよなら。

お迎えのあと公園。きっちり1時間遊んで帰ると少し疲れていそうだけど、私が買ったスニーカーが店舗に届いたので中野まで付き合ってもらう。夏の間はサンダルしか履いていなかった。仕舞い込んでいたスニーカーを久しぶりに出すと煤けた黒がみすぼらしくて、自分は諦められるけど人が見て不快な汚さだとは思うから新調する。プライスダウンになっていたスニーカーはサイズが選べずちょっと不安だったから店舗に取り寄せて試し履きするつもり。スニーカーはソールが厚いものしか買わないことにしてる。どうせ減るから。洋服は白系ならサンドやベージュ。白だと汚れが際立ってきて長持ちしないから。できるだけ買わないで同じものを長く使えるようにとできた自分ルール。仕事帰りの夫もそのまま中野に来るよう呼び出し、子を任せる。スニーカーは少し大きいけど冬なら靴下も厚手だしどうにかなるだろう。安いに越したことはないので決める。サンモールを歩くと月末を待たずしてクレアーズが閉店していた。私は終わりに向かっていく姿を見続けるのこそ辛かったからシャッターが閉まってホッとする。ブロードウェイの地下で肉など買い物。夫がダイソーへ行っている間に子どもと八百屋。この八百屋も安いし、アボカドがいつも100円なところが良い。レジが大きなスーパーのごとく券売機みたいな自動のやつで、レジ袋詰めもなければ、おじさんはレシート渡す係みたいにそこに立ってるだけになってた。

 

9/30

最近、これがおしゃれだからといって幼稚園の替え履用に服屋で買った安いワンストラップのシンプルなシューズをよく履きたがる。それを履きたいがために園用のメインにしていたニューバランスを小さいとか言い訳をしていると思っていたけど本当に小さいのかもしれない。どちらの靴もワンストラップで、気づくとパーンとマジックテープが剥がれている。小さいのかなぁとか見るたびにボヤいていたけど運動会は屋外だったとハッとして、せめて日常履きにしていたポンプフューリーを履くように勧めてみる。それはキツくないね?と朝確認すると大丈夫というけど、ただ歩いているだけなのに何度も突っかかっている。登園させて先生にその事を告げておく。かけっこで転ぶかもしれない。夫に話すと新しいの買うか、というけど私は今替えるのが心配。履きならせていない靴で運動会とは。ベネッセから営業電話。今月何度も話している。本当に迷っているからきっちり断りはしていない。こどもちゃれんじは幼稚園に入る前に一年くらいやっていたけど、就園したらそんな時間もないだろうという計画でやめた。もちろん再開するつもりはなかったけど、興味を持ち出していた文字を長期休暇中に突然嫌がるようになった。時がきたら、のその時を逃した気がして、最近またワークブックを勧めるけどしつこく言うと泣き出す始末。それでもこどもちゃれんじのDMの体験版でだけは文字もやりたがる。そんななかで勧誘連絡がきたからつい真剣に聞いてしまう。今日30分話してようやく決めた。とりあえず2ヶ月分だけとってみることに。お昼を食べたらもうお迎え時間。

図書館のお話し会の日は公園に寄らないことにしているのに、見せたいものがあるからそれだけ!と言って公園に連れてかされてしまう。入ってすぐのところに貝殻が落ちていたらしい。今日は公園で練習があって昼間に来たみたいだった。貝殻は無い。結局遊びだす。おやつ食べる時間なくなるよと言ってもきかない。仕方ない。みるとポンプで走れている。それはよかった。長引きそうな遊びに、明日もあるんだからと声かけて切り上げさせようとしたら、明日休みだよ!と子供達に言われてハッとする。10月1日は都民の日。で1日挟んで運動会。忙しないな。どうにか帰って、着替えだけして図書館へギリギリ。仲良しママは子が昼寝しちゃったといって来ていない。他のお友達と3人。終わってからもわちゃわちゃしているけど私が空腹で今にもお腹の音が静かな図書館に響きそうな状態。サーティーワンのクーポンが今日までだから、おやつの代わりにアイス食べに行こうと誘ってお友達より先に出る。私は空腹でたまらない。今日は夫が吉祥寺に行くと言っていて、一緒に来てついでに子のスニーカーでも見ないかとのこと。夫は最近、夜寒すぎて新しい布団が欲しいと毎日のように言い続けていて、ようやくニトリに行く。ネットで在庫状況をみると新宿より吉祥寺だった。そんなタイミングで昨夜、ガイアの夜明けで「やっぱりステーキ」。沖縄発祥のステーキチェーン店。前回吉祥寺に行った時にたまたま近くを通って夫はここに出来たのかと気にしていたけど、ガイアを観て私もこれならという気はしていたし、この時間なら飲食店は空いているだろうから良いかも。夫に私達も吉祥寺に行くと連絡、子には美味しいもの食べた後にアイスを食べようと声をかけて、気が変わらないうちに先に向かう。吉祥寺。カルディに寄って時間潰ししてみると、子が食べたがっていたチーズフォンデュが売っていた。夏前にカルディで聞いた時、シーズンじゃなくて今はないと言われてこの時を待っていた。念願のチーズフォンデュ。帰りに買おうということで夫と合流、まっすぐステーキ屋に向かう。並んでいるのは三人くらい。店はまぁ広そうだけど、人が多そうにガヤついてる感じもなく、でも待たされる、ということはぎゅうぎゅうに満席にしてるわけじゃないのかな。順番がきて中に入るとすぐ目につくテラス席はゆったりと空席あり、でも奥の席を案内される。個室のように少し区切られていて4人席テーブルが2つと2人がけテーブルが1つその入り口に。店は落ち着いているけど、白米やサラダの野菜がなくなっていたりビニール手袋はストックのように隅に置いてるだけで分かりにくいし、やはりテレビで観れる社長の目線とは違って結局現場はいかにも安チェーン店という程度のサービス。年配2人組がこちら側の2人テーブルに通されたけど男性の方が、向こうの外は空いてないの?と聞いてテラス側に移動していった。空いてるなら空間が広いほうを優先的に使用する方が今はどう考えてもいいと思うのだけど。そのあと、その2人がけ席に男性1人が案内されて通り口側の席に座っていたけど、私達や隣の4人席も埋まっていて、みんなが野菜やごはんを盛りに行く時の導線の邪魔になると判断したのか、いつのまにか席を反対側に移動してくれていて、これがはじめの2人客で座っていたら誰も良い思いしないところだった。あそこに2人は厳しいですよと教えてあげたい気持ちでいっぱい。楽しみにしていたはずの夫も現実はこんなもんだよねと冷静になって、結局子どもがシンプルな肉を一番喜んだ。そこから夫はニトリへ、私と子はサーティーワン。吉祥寺は路上に座れるベンチが沢山あって、かといって誰もがこぞって居場所探ししているわけでもないから余裕もある。品がよろしい。半袖でアイス、食べ終わる頃には鳥肌。アーケード街に移動。靴屋で夫と落ち合う。「最悪だ」と手ぶら。寒くなってきたからか急に布団が売り切れてしまって入荷が追いつかないらしい。店員さんももう苦笑いで、上京一年目みたいになっちゃったよと夫。ドンキか無印だねと提案。ドンキか〜…といってまた今日も様子見に。前回のニューバランスなんてつい最近買ったと思っていたけどもう半年以上経ってる。コロナを挟んで時間経過が分からなくなってた。見た目と値段でナイキにしようとしたけど丁寧にサイズと履きやすさを見てもらって千円近く高くなるけどニューバランスに決まり。ピンクのメタリック。明日が休みで3日後の運動会までに履き慣れるのか気がかり。