どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年3月27日〜3月31日

3/27

憂鬱な夜を乗り越えて朝がくる。ホッとする。いつも通り立て続けに子ども番組を観て9時半。まだなんとなく賑やかさが欲しくて王様のブランチをつけている。じっくり観ることはない。家事をしたり一応どこかに出掛ける準備もしながらたまに目をやる感じ、今日はソロキャンプについてやっていて、遊びながら子が見惚れていた。やれないことはやらない私には無縁の世界なので、どうしてあげることもできないけど、久しぶりにキッズテントを出そうかと提案。喜んでもらえた。ベランダ側に建てて、アイスを食べさせたり、さて今日は何をしようかなと考えながらハッとする。仲良しママ友が「今月末にはフリマも復活するしね、」なんて話をしていたことを思い出す。気づけば今日がもう今月ラストの週末。慌てて検索すると本日開催の文字。時間は11時。開始から1時間経っている。大変だ大変だと騒いで、子もフリマと聞けば張り切ってくれるようになったから、急げ急げと自転車を走らせる。出掛ける準備をしていてよかった。珍しく自転車をセントラルパークの駐輪場にイン。なんで私の置いたレーンだけ水漏れしてるんだろうと一瞬思ったけどそのまま歩いていると、子が「バッグ!水!」と、見ると私のトートバッグから水が滴っている。子の水筒の蓋が開いて漏れていた。バッグの中身はほぼ無事、今日は日差しが暖かく、そのうち乾くでしょうと全く気にならず。水でよかった。フリマは約半分がジャンク屋みたいな感じ。ファミリー出店は薄く、珍しく男性若者向けが盛ん。またはやっぱり1時間経っているのが敗因なのか。子どもの出店する人もボーイズが目立った。ハム太郎ないね、ピカチュウばっかり、と子もボヤいていた。でも何かしら買いたい子は諦めずに自分から探していた。可哀想になってしまい、いつも同じ物を出している出店の常連ショップで子ども指輪でも買おうかと話していたけど、私が足を止めてひと通り見ていた家族出店のところで香り玉が入っていたらしい宝箱型の小さなケースを10円で買って、これが欲しかったんだよと、自分が見つけた物を買えた喜びを噛み締めていて、気が済んだと思ったらあと指輪、とやっぱり3件の店を行ったり来たり。その間、子は暑い、眩しい、といって、一度私がオススメしたLLビーンのピンクのキャップを、やっぱりあれ買いたい!と見に行く。正面にロゴが刺繍されてて、ダサい感じが逆にアリみたいな今どき目線でみれば納得するやつ、子どもが使うとただのガチなんだけどそこはさすがLLビーン、間に合わせな感じじゃないコットンの密度、しっかりした手触りが良い。ピンクの発色も良い。子はそのピンクが気に入ったとかで可愛いと言っている。日差しが暑くなってきた最近、遊ぶ時に帽子を被ろうということで揉めていた。去年までかぶっていたのに今シーズンになってキャップは嫌だと言い出した。ハットを買ってあげれなくもないけど、なかなかいいのが見つからない。キャップをかぶってほしいというのも拒否されて、なんなら涙ぐまれていた。嫌なんじゃなかったの?と、まだ信じてませんよというようなあえて引いた態度で聞いてみても、これは好き!かぶる!と前向き。500円。売っていた若いお姉さんがまた子供目線のファッション的に参考にしたい感じだったのかもしれない。色んなクッキー型と合わせて500円で買った。子は、どう?おねえさんみたい?と澄ましてみせた。日差し対策もできたところでやっぱり指輪、古臭いキラキラ、迷った3店舗で一番安い50円の指輪。最後に雑誌の付録だったっぽいミルクフェドの小さいエコバッグを子ども用に50円。今日の収穫は以上。子はご機嫌でキレイな形の桜の下で写真を撮る。私の頭では今日1日の計画が練られる。今日は2時から4時の間でこの近くの呼吸器内科に行く。土曜の午後も診療している珍しいクリニック。というのも、院長と理事長が親子の家族経営。理事長はどうやらヨボヨボじいさんで戦力外のようだけどなぜか週2回診察に出ている。その1回が土曜の午前。理事長診察を受けたことある人からは嘆き、というか呆れしか聞いたことない。私が初めての診察の時はたまたま院長で、帰りに診察券とは違う診療時間だけの用紙を渡されて、この理事長の日はできるだけ避けてと受付の看護師さんにアドバイスされた。だから午後。子は夕飯には唐揚げと決めているという。ということは内科に行って、から好しで唐揚げかな。買い物は今のうちにしてしまおう。西友ティッシュも買いたい。週末だからトレファクのチェックもしたい。高円寺まで移動、西友業務スーパーと買い物。月末に閉店するグリーンドットも覗く。かつてのカリスマ店が閉店。店の場所、造りがよくなかったのではないかと思っている。残念。トレファクの外ラックチェックをして帰宅。自転車を停めるのには裏門から入る。門にはナンバーを押すロックが付いていて、重たい電動自転車を支えながらの開閉はひと苦労。ご丁寧に閉める人もいれば私と同じく開け放しの人もいたり、それが風で閉まることもある。管理不動産屋に、このご時世不特定多数が一点を集中して触るロックが気になる、開け放したらどうですか、と連絡をしたことがある。珍しくこれには即レスで、大家さんが防犯のためにわざわざ取り付けたものなのでそれは出来ないと言いきってきた。そんな余計なことしてないで部屋の中にもっと気を配ったらどうだとしか思えなかった。どう役立っているのか正直分からない。私達が入った後ろからは携帯片手にバイクのUberの人がキョロキョロしながら路地をゆっくり進んできた。すみません、ここの建物は…と確認されて、そうですよと答える。ありがとうございます!と停車していそいそと中に入ってきた。ロックの門が閉まってたら困ってこの一帯をぐるぐるすることになっただろう。やっぱり開いてるほうが便利。一階のUberをやっているはずの人の家にUberの配達。自分で運ぶし頼むんだな。私達もお昼ごはん、おにぎりとウィンナーなど簡単なお弁当にしてキッズテントに配達して楽しむ。今日はあと八百屋の猫にキャネットを持っていって4時までに呼吸器内科。何かの拍子に子が、今日瀧ちゃんの詰め放題じゃない?と思い出す。そうだった、今月閉店の駄菓子屋瀧ちゃんが、今日から200円で菓子の詰め放題をやる。あとで行かないと。と思ったら今すぐ行きたい!と珍しく外出に乗り気。3時。急いで向かう。瀧ちゃんは大盛況。入り口側のラックの菓子だけが詰め放題対象。真ん中のテーブルでは小学生が詰め放題の中身を出していくら得したかの計算をして盛り上がっている。子が少し選んでは私が入れ直して、と詰めていく。人混みのなかに、前に一緒に遊んだ小学生のチッチ親子がいた。ヒルナンデスとかに出てくる主婦みたいに、手に持つ詰め放題の紙袋にはキッチリパンパンに菓子が詰められている。ビッグカツがびっしり。チッチは体格の良い子で、納得。うちもなかなかパンパン。考えなしに入れたけど帰ってから開けて計算したくなる。おねえさんに、どうしてこの一号店で閉まっちゃうの?と聞いたら、本来ここのメインだったスポーツだかのゲーム機のお客さんが入らなくなったらしい。確かに数年前、突如このお店が出来た時、完全に大人の懐古趣味のために置かれてる駄菓子って感じで、常に奥のゲーム機にはストイックにゲームに励む大人がいた。スポーツゲームバーという印象。それがいつからか小学生の溜まり場となり、駄菓子のアピールが強く子供向けになっていって、と大人のゲーマー客が居なくなったのかな。浸透してきていただけに残念。本当に、ブルーシールをやめればいいのに。あれ人入ってるんだろうか。次は八百屋へと向かう途中、駅前の信号待ちをしていた下に住むファミリー、通り過ぎてから気がついた。一瞬だけど久しぶりに見かけたら、カモフラ柄ジャケットのパパと、ママは緑のインナーカラーとか入れてて、失礼ながらもっと野暮ったい人達かと思っていたけど実は“分かってる”人達なのかもしれない。振り返ることもできずに信号を渡り、八百屋で誰よりも猫担当なおじさんにキャネットのカリカリを詰め替えた袋を渡す。野菜をいくつか買って呼吸器内科へ。自宅の一角に改築したようなこじんまりとしたクリニック、入り口脇のちょっとしたスペースがブルーシートで囲われパイプ椅子が並んでいて物々しさがある。こんなところに子どもを連れて来なきゃいけないことが辛くなった。このクリニックでは珍しく患者さん待ちが多く、全席を仕切りで囲っているけどそれも逆に不安になって外の桜を見ながら待つ。中に入って4時になってもまだ待ち。待ってる間に診察室を見回すとネット予約システムが導入されていて、後から来たはずの人がスッと診察になるのはそのせいか。新システムを知らないというのも、待ってる間に問診にくる看護師さんによると私は一年に一回この季節になると来ているらしい。そういえば、前回もコロナ前の1月終わりか2月頃に来た気がする。私が咳込みでこのクリニックを選ぶのは、明らかな風邪症状もなく、たまに出るだけの自己申告の咳の話を真剣に聞いて首を傾げて考えてくれるから。息が吐きづらいとアレルギーらしいけど検査をしても私はそうではないし、簡単にいうと感染後の後遺症みたいなものではという話であった。そんなに困ってはいない、ただこれより酷くならないようにというつもりで来たから処方されたらもう安心。子はいつの間にか、折り紙なぞ貰ってネコを折ってペンで顔まで描いて、さらにシールまでもらっていた。来てよかった〜とご機嫌になっているから無印へ。カーペットクリーナーもうひとつ必要だなと考えているうちに無印週間、これはちょうど良いと来てみたら在庫なし。中野は大概そんな感じだから気にせず次は約束の唐揚げ。から好しで単品唐揚げムネ3個モモ3個。弁当なら安く思えるけど単品買いだとクーポンを使っても割高な気がしてしまう。家の近くまで戻って薬局に処方箋を出して待つ。土曜の夕方、人は少ない。出された薬が多くて朝昼晩、朝晩、就寝前とか飲み方色々で面倒くさい。

夕飯はカレーライスと唐揚げ。カレーを作りながらぼんやり夫の父親のことを考える。あまり話したことはなかった。出会った時からおじいちゃんで、口を開けばアワアワしてて何を言いたいのか会話してるんだか、よく分からない話し方で、と思っていたのは私だけでそれは東北の果ての話し方として普通でヨボヨボしてるわけではなかったのかもしれないけど、とにかく何をするにも義母を通してそこにいるという感じだった。それがちょっと悔しくもある。これを書いてる今はもう何を考えていたのかは思い出せないけど、お悔やみを言葉や形にするのは遺族のためにしかならないじゃないかと少し憤りすらしながら、その時はお義父さんを想ってひとり泣いた。

週末の夜も猫を気にしながら何もできない。もう疲れ果てて、ピーク時よりはコンパクトに鳴く猫、もういい加減寝て逃避。

 

3/28

うってかわった空模様。サイトでフリマの中止を確認。朝10時前に地震。夜間の地震も怖いけど朝は朝でまた不安。天気予報よりも早く雨が降り出す。最近日曜になると雨。憂鬱。この前公園で会ったクラスのママが、公園遊びが義務みたいにもなってるから、雨だと行かないですむことにホッとする気持ちもあると言っていて、それも分かる。でもやっぱり雨はしんどい。じっとしてると薬のせいで眠くもなってくる。予定よりも早く降り出した雨は午後には曇り予報に変わっていて、雨雲レーダーを見ていたらこの辺りはもう夕方6時頃まで降らなそう。早速昼過ぎには中野。広い方のダイソーで買い物、まちおかに寄り道、本屋の脇の子供服屋を通り過ぎるところで子どもが何となく見ていたガーゼハンカチを気に入ってしまって、せっかく自ら実用的な物を欲しいと言っているのに無下にするのもなぁとやり合う気力もなく、なすがまま購入。ヨーカドーでフルーツミルク。あれから、いついかなる時も探すようにしてるけど、やっぱりヨーカドー以外には無い。花を買いたいと子。となるとサンプラザの花屋が安くてお買い得感あるのだけど、一本ずつ選んで買いたいらしい。マルイの裏の花屋へ。星野源を流している花屋、若干胡散臭さ。でもLINE Payの貯まったポイントで子の選んだカーネーションを二本買えたから良し。一番欲しかった花はもう終わりだからと言って売ってもくれないものだった。春の花はもう終わり、シーズンはむしろ冬。冬から買った方が長持ちすると教えられる。

子どもを自転車に乗せて適当な会話をしながら走っている時間が一番気持ち良い。思えば子どもがいない時から自転車で走る時間が好きだった気がする。真っ直ぐ帰るのは勿体無くて、大体走り回ってから帰っていた。遠回りして蚕糸の桜を見て行く。奥の道で散歩中の前の家の管理人さんに会う。もう終わりかな、なんて話ながら。夫からハム太郎のマスコットUFOキャッチャーの写真。ブロードウェイのゲーセンにあったとやまちゃんからの情報とのこと。まさに今さっきブロードウェイ行ったのに気が付かなかった。やまちゃん取ってくれたらいいのに。

夕飯に丸大食品のハンバーグ、懐かしい味はこれだ。ソースが違う。これは美味しいと子のお墨付きもいただいた。いつも通り、ちびまる子ちゃんをつけて子どもに観せながら自分の食事準備。そういえばキートン山田が引退するとのニュースを見た。私がテレビの前に座った時にはもう話の終盤で、まるちゃんのハンカチを顔が見えないおじさんが拾って手渡すところで、「ありがとう、まるちゃん」と言っていたその声。子も気がついて、これ「…である」の人だよねぇと言っていた。うわー!と思っているうちにエンディング、キートン山田ナレーションのツッコミ総集編。この声無くして、ちびまる子ちゃんがいかにして続くのか、これからもしばらく子どもと見守ることになる身としては取り残されたような侘しさもある。

猫が日中はずっと寝ていたようだから夜がこわい。それ以外は夫が不在でむしろ過ごしやすい。今のうちに新しい家具でも買って一方的に片付けてしまおうかとすら思うのだけど、そんな家具選びすらしている余地はなく、寝落ちては猫の鳴き声に呼び起こされてゾンビのようになってる毎日。たまらず夫に、帰ったら一度ひとりになる時間を約束してくれと連絡して伝える。とにかく一度、誰にも呼びかけられない落ち着いた時間でリセットしたい。この夜も確かに猫は騒いだと思う。もう記憶はない。子が夜中にトイレといって起きたことは覚えている。

 

3/29

今日からEテレの時間割が変わる。8時半あたりからの流れが違和感でしかない。朝から猫が鳴きまくる。朝に鳴くことは珍しくないけど、大抵は少し鳴いたらまた寝転んでゆったりするのに、今日は落ち着く気配がない。

毎日予告を観ていた昔話法廷の桃太郎がついに放送。鬼は丸腰で襲いかかってなんてこなかったとか、鬼の襲撃予告からの鬼退治は桃太郎の自作自演だったとか、ぶっ飛んだ展開は子どもはまだ楽しめない。動物が服着て立っているのを観て喜ぶ程度。落ち着きないので一緒に遊び、おさがりのメルちゃんの髪の毛があまりにボサボサだったので洗ってみる。今日は1日外に干す。外へ行こうというと花が摘みたい、花が摘めるところはないのかと言われて困る。野草が茂る場所なんてこの辺りにはない。整備されていない公園は無いか近所の小さな公園を検索しまくって、花があるかは分からないけど近くに気になる公園を見つけた。期待はできないから蝶々を追いかける遊びでもいいと思い虫取り網も用意して家を出る。猫がまだ鳴きまくっていてうんざり。玄関のドアを閉める直前までこちらを見ながらウロウロしていたのが気になる。昨晩は予報通りまた雨が降ったようで、自転車のチャイルドシートが濡れているから自転車をおして歩いて行く。新鮮。はじめての小さな公園は住宅地のなかにあり、こじんまりも良いところだけど、他所の遊べる公園では見たこともない遊具がデンとひとつ建てられていて哀愁が私は気に入った。雨上がりじゃなければ遊べそう。また歩いて来てみたい。そのまま近くのよく行くこの辺りでは原っぱと呼べる程度の公園へ。分かる範囲ではここが一番たくさんは無いけど花摘みができそう。押し花用にノートも持ってきた。花を摘んだり蝶を追いかけたり。お腹が空いてきたけどどこで食べようか、クーポンを検索したりあちこちを候補に出すけど敷物もあるし、結局セントラルパークのローソンでおにぎりを買って芝の上で食べる。思いきり走り回った後は美味しいなぁ、これが一番と子は喜んで、鮭のおにぎりをもう一個食べたいというけどローソン二軒とも品切れ。丸亀の鮭おにぎりがあることを思い出して行くも、おにぎりは持ち帰りできないんですと言って断られる。この前うどんを食べながら手をつけられなかった鮭おにぎりを持ち帰りはしたけど、そうかそんなルールがあったのか。残念でした。ブロードウェイのダイソースマホのガラスフィルムを購入。今朝、ヘアワックスのボトルを携帯の上に落としてフィルムが割れた。そんなんで割れてしまうとは、怖くなってもう少し良さそうなやつをネットで買ったけど届くまでの間に合わせに。やまちゃん情報のハム太郎のUFOキャッチャー。3回トライしたけどダメで今日は諦める。高円寺へ移動して、今日こそデニーズでバースデークーポンのパンケーキをいただく。子も私もおにぎりだけでは物足りなかったしエビグラタンも。パフェが食べたいと半べそまでかいた子をねじ伏せてミニパフェ。そしたら写真では大きさが伝わらなかっただけらしく、なんだ、これも大きかったのか!と笑顔になって、二人でパンケーキとミニパフェ、吐きそうなくらい満足。4時過ぎ、仲良しママ親子がいるという新井薬師の公園へ。しばらく行かないうちにここも遊具を新しくしてしまったみたい。前の立派な石の滑り台もスリルあってよかったんだけどな。昨日までのはずの花まつり、雨だったから一日ずらして今日が最終日の露天が出ていて祭りムードもあり。友達がチョコバナナ食べると言って子も食べたいと言い出すけどさっきのパフェのあと食べれるわけがない。それなのに人が食べると自分も欲しいとなってしまう子ども心、楽しくて一緒にお祭り気分にもなりたかったのだろう。でも無理なものは無理。結局夕飯もりんごを食べただけ。

猫が起きている時間は4時間だけだという。たった4時間。でもその起きてる限り常に鳴くようになっていて、お風呂に入っている時に浴室の外で猫が鳴いている日があってから、鳴いてない日も空耳がしてしまい、ソワソワしてカリカリして、ビクビクしながら風呂に入ることになってしまうのも、もう限界。最近また通ったばかりの動物病院に預けようかという考えが浮かんだ。猫の様子を分かってもらえてるわけでハードルは下がっている。一泊3500円。お金で解決出来るならその方が身のためだ。夫に猫を入れられるカバンはどこにあるか確認。実際連れ出すのもひと苦労だけど、その覚悟もしておいた方がいい。でも昨日から、ひと通り騒いだあとは私と子の布団の脇に身を丸めて落ち着くようになった。私達だけの生活に猫が慣れるまでもうひと息なのか。

 

3/30

子は朝起きた瞬間からやりたい遊びがあって、それを宣言すると本当に朝からせっせと準備をして遊び出す。今日はフリマごっこ。敷物代わりになる紙を敷いて、その上に値段をつけた細々したおもちゃを置いて、ひとりでそこまでやり切ることに感心するけど、過剰な接客呼びかけされるから頭が疲れる。

一方で猫のほう、今朝はいつものように静かに寝出したものだからペットホテルには踏ん切れない。午後診察の夕方になって、その時にまた鳴いていたら連れて行こうかと自分に言い聞かせる。子に相談すると、猫のふわふわ触れなくなっちゃうのかぁとしょんぼりするからまた揺らぐ。猫の音や声がどれだけ響いているものなのか、周りの家の物音を気にしてみるけど、どこかの部屋のベランダを開ける音や掃除機らしい音が響いてくることはあっても人の話し声は聞こえてこない。隣りの家は息子と暮らしているというおばあさんだけど、話し声はもちろん物音も分からない。息子に関してはその存在を前から夫は疑っているけど、あまりに静かで、もしかしてばあさんもしばらく不在とか?と思うけど、気づいたら布団が干されているからいることはいるらしい。話した時にお風呂は毎日入ってはいないようだったから、洗濯物も毎日は無い。夫曰くは、ばあさんはすごい夜中に入浴しているとのこと。隣りが勤めに出ている人とかならまだ日中は気にしないでいいとか判断ができるけど、ばあさんの生活リズムが分からなくてなおさら気に掛かってしまう。猫がいると分かりながらも気にしないでいてくれているのかもしれないと思ったりもする。

広い公園に行こうという話。行ける範囲で思いつく限りを検索して画像を見せると下高井戸の公園を選んだ。久しぶりにリュックをひっぱりだして、いつもの遊びセットにおにぎりをいくつかと二人分の飲み物と、万全に準備をして気合いを入れる。行く直前にみーちゃんのママに連絡。次のスポーツセンターのダンス、キャンセル空きが出たからそっちを取り直して行けることになった報告。そして春休みどう過ごしてる?と付け加えてみると、今日ははじめて交通公園に来たとのこと。みーちゃんがいるし交通公園にしようよと、子はもう随分前に行ったきり、覚えがないだろうからまた検索してみせると、行きたい!と張り切る。助かった、下高井戸よりは近い。陽の当たる五日市街道を気持ちよく走って到着。みーちゃん達はコンビニにお昼ごはんを買いに行っていたから遊んで待つ。一緒に食べて遊んで私も充実して過ごせた。2時半頃解散。みーちゃんはバスで帰るとなると、うちもバスが良かった、バスに乗ってどこか行きたい、と話が展開して行く。眠いのかもしれない。でももう昼寝なんてしない。狂ったテンションで意地でも起きている。どこか公園寄ろうかと言うと、誰かいる公園がいい!とテンションで言うから、とりあえず新高円寺のキャンドゥで買い物しながら仲良しママに連絡すると今日も今から新井薬師へ行くと言う。昨日も今日も拠点が違うところから新井薬師まで行かされる。でも中野通りの桜のトンネルは終わりかけだけど気持ちがいい。桜の絨毯だね、なんて子に話しながら、私にもそんな語彙があったんだと自分で笑ってしまう。ママ友より先に着いて降ってくる桜をキャップでキャッチする遊びをして盛り上がる。向こうのほうで花見をしていたおじいさんらしき人が倒れたみたいで激しいサイレンのあと救急隊やら警察官やらが次々にやってきていた。友達も到着して昨日と同じく新しくなった遊具からまた舞い散る桜のなかで遊んだり。何をしていても私はずっとどこかでぼんやり猫のことを考えて気持ちが疲れている。ママ友に相談すると、家のなかのパパの匂いが薄れてきちゃったのかもねぇ、と友達の飼い猫が匂いで嫉妬する話をしてくれた。それはありそうだなと思った。1日目は落ち着いていたこと、日に日に騒ぎ出していること、納得がいく。5時まで遊び。たまたまお互いおやつを分け合うつもりでいたから、ベンチに腰掛けておやつ交換、貰ったラムネを食べて帰る。セントラルパークを過ぎたところで明日のパンがないことを思い出して、ここからだと家までにもう店がない。少し寄り道して滅多に行かない100円ローソンでパン。これからはこの流れも使えるかも。帰るとやっぱり猫が鳴きながらウロついてくる。夫にママ友に聞いた話を報告して、床に散らかした服以外に洗っていない服はないかと聞いてみる。あったらあったでそれも問題なんだけど。冬のアウターがあるとのことでそれを出してみるけど、ゴツいアウターの角に顔を掻くように擦り付けて去っていった。考えてみると病院に行った直後の療法食を食べていた時は静かだった気がするから、やっぱりジャンクな食事は気性が荒くなるのではと考えて、すぐさまAmazonでサイエンスの療法食を買い。でも今落ち着かせるにはどうするか、その考えとは真逆だけどヤケクソで久しぶりにちゅ〜るを与えてみる。激しく食べ終えたら少し落ち着いたかと思われた。がその瞬間だけ、長くは保たなくてすぐにまた鳴きだす。こんな時に携帯の充電も反応しなくなってしまい、そもそも調子が悪かったけど、なぜ今。弱り目に祟り目。明日着できる充電器もAmazonで素早く注文。

夜中、相変わらず猫は走るけど鳴き声は小さいかもしれない、それだけで精神的に少しだけ気が楽、走るのは追いかけて追い詰めて抱き上げて、まだ音が影響しなそうな部屋に放す、を繰り返す。しんどい。かと思えば騒動が済めば久しぶりに布団にフミフミしてくる。そこまでするならもういい加減鳴きやんでほしい。

 

3/31

早朝から猫が起き出した。夫がいなくなって今日で一週間。家での私はボロボロだった。咳の薬、2日ほどで重い咳がスッと止まって効果を感じたけど、眠くて怠くなってしまうからもう飲むのもやめた。自分の調子を整えることも諦めなくてはならないことにもまたイラつく。仏さんに関する諸々は済んで、お姉さんはもう帰ってるし、あとはお義母さんのサポートをしているだけなはず。モノを決められない同士で様子を伺っていても先に進まないだろうと、これにも若干イラつく。夫にいつ帰るのか確認すると明日の予定ではいるらしい。あと一晩、一晩だけなら猫もなんとかなりそう。

今日は図書館の予定もあるし、半日で遊べることをしようと思っていたら朝からまたお子さまセットのあるコメダに行きたいとリクエスト。昼前から下北を目指す。今日は暑い。クラスLINEで東京の上空にニコちゃんマークが描かれるとの情報を流してもらったけど、ちょうどコメダにいる時間だ。前のブルーインパルスも見れなかった。今日のコメダは待たずに案内された。一人客席の向かい側。店の真ん中ら辺に位置していて店員さんも行き来するからちょっと落ち着かなさもあるけど本棚がすぐ後ろ。くれよんのくろくん、そらまめくんのベッド、ぐりとぐら。たくさん読める。今日は私もランチセットを頼む。いざ食べてみたら量の多さに戸惑う。サンドもモリモリでこぼれ落ちそう。これを植本さんはスマートに食べていたのかと思うと恐れ入る。子もこないだよりもいまいち食が進まず。ポテサラを少し残す。スリーコインズで猫トンネルを買ってみる。試せることは何でもやりたい気分。ピーコックの100円ショップ。ふだん見かけないようなラインナップで私までワクワクしてしまい、今から公園で遊べるものだけを買うつもりだったのに、宝石箱の鍵が指輪になってるやつを見つけて買ってあげてしまう。指輪が鍵だなんて、私のなかの少女がうっとりしていた。前に雨で寄れなかった笹塚と方南町の間、水道道路沿いにいくつかのブロックに分かれてる小さな公園をはしご。小さな小さなジャングルジム、これなら自分でも上まで登れると思ってやってみたかったらしい。その通りに上まで登れて、空が近いなどと言って満足していた。こんなところで遊ぶ子は少なく自由に動けるけど、今日はとにかく暑い。照りつける日差しのなか砂遊びしたり、ひたすら時間が過ぎるのを待つ。ブランコを最後に帰ろうとしていた2時過ぎ、夫から電話。急だけどやること終わって、今から帰るから駅に来てると連絡。フッと力が抜けて安心するような、二人の気ままな暮らしが突然終わることが残念なような、複雑な気持ち、でも子に告げるとめちゃくちゃ喜んでいた。お父さんが帰ってくる、やっほう〜、と叫びながらブランコ。なんだかんだ図書館ギリギリの時間になってしまった。東高円寺まで着いた信号待ち、本田さんを見かけてこんなところで珍しいなと思っていたら、お話し会にギリギリ駆け込んできた仲良しママ友が、蚕糸で恒例の素人の乱花見があったと言っていて、だから本田さんがあんなところを歩いていたのかと。5月の連休には沖縄に行きたいし、気を引き締めてそそくさと退散してきたとママ友。お酒を呑む人同士の花見だと、そんなに意識しないと距離感が近いものなんだと思うと、これからの時代人間関係を構築していくのにも人によっては難しいことになるんだろうなと思う。今日はなかなか良い絵本を借りられた。寝る前に読むのが楽しみ。駄菓子の瀧ちゃんが最終日だからこのまま行こうよと仲良し親子を誘おうと思っていたら、向こうもそのつもりだった。4時過ぎ瀧ちゃんへ。そんなに通ってたわけじゃないけど熱心に選ぶ子ども達の後ろ姿を見ていたらやっぱり寂しい。こないだはチョコどらとかだんご系の、袋がかさ張るものもあったけど、今日はひたすら子が好きなアメやら細々したものだから沢山詰められている。わるがきビールを3袋入れて、今日はお父さんが帰ってくるから皆んなで乾杯するんだ、とママ友にも熱心に繰り返している子がいじらしい。小学生の女の子二人は、今日はもう一回じゃなくていいんだよと話し合っていて、どうやら今までは一日一会計しかダメだったらしい。そんなところまでお店の人が管理してくれていたなんて、良いお店だったんだな。惜しみながら解散。買い物にOKまで。今日はピーマンの肉詰めを希望されて挽肉を買う。お惣菜のところでスコッチエッグを、お父さんタマゴ好きだからこれを買うと、居たら居たでちょっかい出されて怒っているのに、こんなにも帰りを歓迎するんだな。自転車置き場でクラスのママに遭遇、OKのなかは導線によって全く出会えなかったりする。このママは春休み2回目の遭遇。瀧ちゃん最終日の話など。

帰って猫が鳴き出す前に猫のトンネル、端に鈴とモコモコのボールが下がっている。そこを揺らして引きつけると、はじめは通り抜けるだけだったけど何度か繰り返すとトンネルのなかにドカッと座るようになった。鳴きまくることもなくひとまず落ち着いた。夜には夫が帰る。これで解放される。夜に向かう気持ちの余裕が全然違う。

いつも通り二人で食事。それでもとにかく乾杯。お父さんいるいないはもう関係ない、乾杯のキッカケがほしかっただけか。食べている最中に夫が帰ってきた。子どもが駆け寄り、猫もウロウロ出ていく。癪だけど私だけで成り立たない。自分から離れていく瞬間はいつも、私は何かダメだったのかと胸がチクリと痛む。でも実際はこうしてどこか人任せにできる有り難みもある。半分の意識でいい。その半分に夫が矢継ぎ早に実家の愚痴を放り込んできた。今日から心置きなく寝られる。