どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年4月16日〜4月20日

4/16

確定申告をギリギリのギリギリにやりきった夫が開庁前の税務署に出しにいった。私達の朝ごはんの途中に戻ってきて、手にはハッピーセット。今日からシルバニアファミリーのおもちゃがはじまる。私も買うんだと子に宣言して我が家は盛り上がっていた。どうせ買うなら朝マックがいいなとも確かに言っていたけど、早速買ってくるとは。子はハッシュドポテトだけ食べる。おもちゃはメリーゴーランドのスケールみたいな。着ていく洋服のことで久しぶりに揉めて泣きべそ、少しゆっくりの登園になってしまった。年少さんのお世話当番じゃなくなった途端にこれだからちょっとバツが悪い。昨日、公園からダンスと、散々一緒に遊んでいた友達のママがちょうどいて、今日の帰りにおしゃれアイテムを持ち寄って遊ぶ約束してると言ってるんだけどと話すと、そうそう言ってた、だからブレスレットとかなんか適当に持ってく、と打ち合わせる。できるだけ事前に確認しておかないと、帰りの遊びで噛み合わなかったときの痛々しさったらない。大人の都合を朝に話していても、帰りにはちゃっかり遊ぶ約束したとか言い出して困りはてるパターンもよく巻き起こっているけど、あの小さな人達は大人の協力なくして自分達だけで行動を決められるとでも思っているのか。とりあえず小さなポーチに、無くなっても許せる程度の物を詰め込んでおく。夫はここ数日分を取り戻すように、珍しくちゃんと寝ていた。お昼には朝のハッピーセットで子が残したエッグマックマフィンを食べる。

そうして今日こそ遊ぼうと思っていたのにお迎えのタイミングでちょうど雨。しかも歩き。一応皆んなで近くの小さな公園に寄ると、未就園の頃からのママ友親子が遊んでいた。別の園に通っていて家がこの近く。いつもカバンにセットしていたような折りたたみ傘を、ボロボロで穴開きだけど、と言いながら貸してくれた。今日は絵本貸し出しバッグも持ってるから使えるなら全然助かると素直に借りる。みーちゃんが帰るといって一緒に公園を出る。小学校の前を通ると、もう小学生も下校している。雨だからと迎えに来た知り合いの小学生ママに水金は早いんだと教えられる。幼稚園と違って義務教育は基本選びようのないもので、どこも同じはずだからこれといって小学校についての先輩口コミはあまり聞いたことがなかった。知ってる小学生にもたくさん会う。雨があがって日が差したり、また曇ったり。明日も天気が悪いようだから早めに傘を返したい。八百屋でりんごでも買っていこう。気を遣わせないように事後報告にするつもり。その前にプラザに遊びに行こうか、仲良しママ友に連絡すると今日はお出かけしているとのこと。子は最近どこで遊ぶにしても誰かお友達がいると張り切るけど、居ないなら行かないと言うことが多い。自分の世界だけで満足なわけにはいかなくなるなんて、もう小さい子じゃないんだなと思う。クックルンを観てから家を出る。八百屋でりんご。自転車から下ろして子どもだけ買いに行かせる。おばちゃんにお友達にあげるんだと話していた。道路を渡って慎重に進む。この近くだとは知っているけど訪れたことはなくて、一軒家を囲む柵にはイチゴ模様のプランターをさげているのが目印らしい。近くまできたら、お風呂に入る声が聞こえてきてそこだと確信。立派な家。門まであって気安くドアノブにぶら下げておくとか出来ない家だった。怪しい人に思われないかソワソワしながらウロウロして、砂遊び用の小さなバケツが柵に掛かっているのを見つけて放り込む。一件落着。その旨LINEしておく。この家は就寝が早くて朝が5時起き、きっちりママは在宅時にしかLINEをしないことなど生活ペースは把握している。やっぱり先に連絡しておかないで正解だったかな。お風呂の会話は通りまで響いてきていた。そのまま新中野方面のスーパーへ。子とこのスーパーに来たのは年末以来。いつも値引きのパンや余計なものを買うだけでメインの食材をここで買い物したことはなかった。今日は必要なものを次々カゴに入れていく。子どもぬりえが配布されているらしく店員さんに声をかけて貰う。そういえば相変わらず高円寺の中心のスーパーではこういった企画がないよなと思う。その分、価格の安さを実現できているのか。100g100円を超えない豚肉と、さっき八百屋で買えばよかったと後悔しながらミニトマト、買える基準にしている価格の牛乳など。ドンレミーのサンリオコラボスイーツがここにもあった。覚えておこう。帰ってすぐにごはん。

なんだかんだ子の1日が終わるのは10時。瑛太のドラマがはじまる。俺の家の話をみていた時に次のドラマ予告をみて瑛太の出演に期待したけど、番宣なんかをみるうちにこれはなんか怪しいぞと思った通り、どう?と夫に聞きに起き上がっていくと面白くないね、と。そこから少しだけ観てみたけど、やっぱりどうかなこれは。瑛太の良さを活かせてなさそうに思うのは自分に馴染みのある瑛太のキャラクターじゃないからなだけか。同じ瑛太で同じ離婚なら、最高の離婚には敵わない。

 

4/17

週末のハッピーセットはDVDが付いてくる。とはいうけどそれにはとくに期待はしていなくて、でも昨日フライングで夫が買ってきてからマックのクーポンを眺めていたら朝限定クーポンでホットケーキがあったじゃないかと、これの方がよかったと、子と買いに行こうかどうかと話し合っているうちに雨。夫が起きてきて買ってきてくれるというので二人分頼む。細かな指示をLINEにいれとく。紙パックですぐに飲まなくてもいいからドリンクはリンゴジュース、サイドはハッシュドポテトと、もうひとつはサラダ。ドレッシングは玉ねぎ。今日は朝寝坊だったから遅い朝ごはん。おもちゃはレターセットとスタンプ。昨日とも被らずに4種類中の3種類手に入れた。残りひとつ、ここからはもう買うことを躊躇する。サイドにサラダを選ぶのははじめてな気がするけど、ホットケーキとの組み合わせに良かった。いつもの癖でつけていたブランチから夫が新しいのはじまったからといってゼロイチに替える。ドラマの番宣で菅田将暉らが出ていた。そのドラマは随分前から夫が期待していたから私も観るつもりでいたけど、これもなんか怪しい気がしてきた。おまけのDVDを観る。最近シルバニアファミリーにポニーの美容師さんシリーズが出た。ポニーの長い毛でリカちゃん人形みたいに遊べて、シルバニアも考えたなという感じ。何より可愛い。しかしDVDはどうせその宣伝だろうと期待していなかったのだ。夢色リカちゃんの時その宣伝のループがうんざりだった。貰わなくて良い。ところがシルバニアはミニストーリーがいくつも入っていて、着ぐるみが踊ったりクイズを出すコーナーまである。はるかに良い。さすがシルバニア、裏切らない。

雨が続く午後。子は昨日テレビでみた猫がキュウリに驚くイタズラをやりたいからキュウリを買いたいと言ったり、またカフェに絵本を読みに行きたいと言ったり。夫も出ているし、歩いてカフェまで行ってみようかとカッパを着て向かう。思ったより小降り。施設の外ではたまに市場を開いている。今日は雨だからホールの中でやっていて、カフェもまぁまぁ混んでいた。混んでいるとこの前のような至れり尽くせりの接客はなく、取り分けようの皿やフォークまではもらえず水はセルフだった。絵本を何冊も読んで、たまにマスクを外しても苦しくなってきた。そろそろ帰りたいと思っていたら夫から鍵がないと連絡。それを理由に子に帰りを促す。帰るのを待ってる間にキュウリを買ってきて貰うよう夫に頼んでおきながら、自分はヤマザキに寄り道。たまに覗きたい気持ちになっても自転車だと一時停止するほど必要なことではなくて諦めていた。サーティーワンのアイスがあるんだと子に教えるとピンクと紫が可愛いポッピンコットンキャンディを買った。こういう時つくづく子をダシにして自分の購買意欲を満たしてるよなぁと思う。自分は現実的なプリンを買う。帰ると階段から夫の姿が見えて、呼んでもチラリとこちらを見ただけですぐ向こうに向き直る。これはと思ったら案の定、隣のばあさんと話していた。一度会うと続けて会うものですねぇ、なんてハマさんから教わった法則をぶち込むと本当そうよねぇと賛同してきた。子を見て随分大きくなったわねぇと、それでもお宅も静かよねと言われて、嫌味なのか探られてるのか、どう出ればよいのか分からずひとまず、いやいやと否定する。そうするとまたいつものように、子どもはそれが仕事なんだから!だめよ、と何故か私が責められる形で終わる。何が言いたいんだ、おばあさん。寛大なようで逆に怖い。

雨の日用に買っておいた知育菓子をやろうと言う。アイスの形のやつ。夫が思い出したように、やまちゃんからお菓子貰ったよと駄菓子を出してくる。いつのまに会ったんだか。いまは知育菓子を選び、やはり私がせっせと作るハメに。というところでフリーダイヤルから電話。どうせまたベネッセの営業だろうと出ると音声ガイダンス。恐々聞いてみると、内閣支持率衆院選に関する調査と言っている。こういうの本当にあるんだな。はじめて選ばれた。電話を切ってメールが送られてきてアンケートにアクセスする。実際の選挙より自分の声をきいてもらえている感触が気持ちよい。テレビを観ながら知育菓子作り。ほっともっとのドラえもんCM。ドラミちゃん弁当が食べたいと言う子に夫が、ごっちゃんのところへいくついでに買ってきてあげると、全然ついでとは思えないけどまた甘やかし。雨だと何をしているわけでもないだろうから孫と話すチャンスとばかりに親から電話がくる。ワクチンどうなのかと聞くとまだ全然とのこと。でも田舎とはいえ医療従事者は2回打てているらしく、やっぱり知り合いは副反応が出たらしいとか恐れる様子なくいかにも他人事として話していた。

今日はジョブチューンのガストのジャッジを観る気満々でいながら、結局誰も集中して観ず。夫の買ってきたドラミちゃん弁当、子が食べているのを覗くと枝豆の皮がふんわりあって、器用に薄皮だけ残したのかと思いきや、まだ食べていないと。実質2粒くらいしかない。枝豆が好きな子は少々がっかりしていた。はじめから2粒設定だとしたらそれは分かる気もするけど、薄皮があるばかりに逆にモヤる。ほっともっとの問い合わせページにメッセージしながらガストを観る。そもそも私はさしてガストの味に期待してない。取り立てて個性は無い西友の惣菜くらいの感じ。子が美味しそうと言ったメニューは全員合格したり、夫が前にこれは美味しいと言っていたマヨコーンピザも全員合格で、私も次行った時は少しは期待しようかなという気持ちに。これナニこれナニ猫、の動画を夫が教えてから子がハマってうちでも撮影しようと二人で試みていた。ドッキリキュウリはうちの猫には通用しなかった。

お風呂に入って出てきてみたら、なぜかスマホの保護フィルムの端の方にヒビが。ドキドキしながらフィルムをめくると画面は無事だった。ついさっきまでなんとも無かったはずなのに、何があったんだ。でもこれで100円のものから取り替えるキッカケになった。今度は画面の外枠までも保護されてるタイプのやつ。性能がどうかは何かあった時じゃないと分からないし何かあってはいけない。今みたいな何があったかも分からないでキズついているのは腑に落ちない。

今日も子が寝てからも起きていられた。やっぱりそんなに動いてないと体力が温存されている。今週はあまり公園遊びができなかった。夫にコントがはじまるはどうだったか聞くと、やっぱり、う〜んと浮かない返答。それより大豆田、いま見なよと勧められてついに大豆田とわ子を観る。今シーズンはこれを観てるうちに夏がくることになるだろう。

 

4/18

今日も朝寝坊。起きて観れたテレビはラブパトだけ、その後にティーバーでプリキュア。テレビで観るより集中して観る。天気が良く家事が捗る。子はベランダでおやつを食べたり。公園に行きたがったかと思えば、今のプリキュアの影響で以前に増してメイクをしたがりアイライナーを買いに行きたいなどとも言い出す。こんな時にクレアーズがなくて困る。電車乗ってまで出掛けたくはないというし、とりあえず遊べて買い物もできそうな荻窪まで自転車で行くことには賛成だった。目的地は決めたけど今日は風が強い。屋上で遊べるか分からないよとあらかじめ念を押しておく、がそれ以前に自転車に乗って走り出すと煽られる煽られる。行くのやめたいような、電車に乗り換えようかと弱音をはきながらも阿佐ヶ谷まで進んだ。一旦休憩のつもりで昨日観たガストに寄ろうかと提案すると子もお腹空いたと言い出す。でも外食のお約束で、混んでいたら考えようねと繰り返して店に入ると、ソファー席の角が空いていて悪くない感じ。全員合格だったピザを一緒に食べるつもりだったのに、お子さまセットを食べたいと言いだす。ピザのセットならおもちゃのガチャガチャができるよと言ってもアンパンマンのセットがいいと。そんなに食べれるの?なんて言いながらも、このお子さまセットを頼める期限は無限じゃない、それがもう迫っているんだよなぁと感慨深くなる。そうしてアンパンマンのセットを頼み、こんなに食べれたと嬉しそうに報告してくる子を見てあらためて、もうすぐこのセットを卒業なんだなと思う。私は例のピザを。確かに美味しい。まぁピザというよりパンという感じだけど。何席か向こうにいる男子学生のグループがゲームでもやっているようで野太い声をあげたり興奮した声がうるさい。誰か注意しないのかなと思ったけど、店員さんは何度その場を通っても全く気にかけることはなく、確かに働いてる方にしてみたらフロアがうるさかろうが自分らは忙しく動いているからどうでもいい、というか気にならないのかもしれない。でも子どもですら「すごい声だね。」「あんな大きな声だしていいのかなぁ。」と苦笑いしていた。前はこの店で、座席からはみ出してお誕生日席をしている人には注意をしていたけど、このご時世では感染対策のことだけ意識されて、与えられたスペースの囲いなかにいる限りは何をしてもいいということになっているのか。にしてもこれだけうるさいと、一人二人くらいはしかめっ面でそちらを振り向くおばさんがいても良さそうなんだけど、自分以外そんなおばさんも窺えない。まぁガストだしな、という諦めもある。子どもはそんな店の差が分からないから終始気にしてあげていた。結局私達も何事も触れることなく店を出る。風が少し落ち着いたようで、さっきより走りやすい。

荻窪着、まずはタウンセブンの屋上へ。西友が改装するらしくセールをしている。子ども服売り場に寄り道してセールのスパッツだけ買っていく。屋上、人工芝スペースが前は遊具周りだけだったのに、花壇の周りと階段上以外全てがフカフカの緑になっていた。人は多かったけど、あちこちに座りこみやすくなってバラけるからよさそう。ボルタリングも復活している。遊具では少しだけ遊んで、子はとにかく裸足になって走り回りたがる。色オニや追いかけっこをしてちょっと走ってはすぐ座る私。どうにかやり繰りして4時、買い物時間。明治の自販機でフルーツオレを土産に買っていく。広いキャンドゥでねり消し探すも在庫切れ。連休明けに始まるおにぎり以外の弁当のためにキャラクターアルミホイルをまた補充しようかと思って最近100均行っては気にしてるけど、そのコーナーがジップつき袋に取って代わられている。もう100円ショップからキャラクターホイルは消えたのだろうか。水に浮かぶ絵の実験がしたくてホワイトボード用のペンを買う。ミカヅキモモコエスカレーターおりて正面のぬいぐるみに目を奪われる。ぬいぐるみ型カバン。体にパスポートが入るサイズのポケットと、スーツケースの取っ手部分に括り付けられるようにベルトが付いている。この手に弱い。二十歳の私でも迷わず買ってたと思う。子もラベンダー色のうさぎをぎゅっと抱きしめて可愛い欲しいと。上代1980円がモモコなら550円、という誇らしげなポップ。その手にも弱い。他にも私の好きなケアベアのハンドタオルが165円で売っていて買わないわけにいかない。ケアベア展で一枚550円くらいで買ったよ?と鼻息荒くしながら3枚選ぶ。あとでもっと買えばよかったと思ったほど。他にファンシーグッズ屋や西友のセール中の玩具コーナーなんかをみるけどやっぱりメイク道具などはない。文具屋で色んなタイプのねり消しがあって、この感じが懐かしい。100円ショップの安心感でまずはそこに頼りがちだけど、れっきとした文具店でも130円ほど。100円では見ないタイプのものをひとつだけ選んで買う。昔馴染みデザインの小さな薄い紙袋に入れて子どもに手渡してくれる。それだけで「可愛い」と大事そうに眺めて嬉しそう。お店で買っても包装しないのが習慣になっている時代の子どもは買って手にした喜びが感じにくくなっているだろうことが少し切なくなる。だからこうして小さな特別が続く場所も大事にしたいなと意識したりする。他にも色々見ていると子どもの頃の自分も文具店でワクワクしていたことを思い出す。我が子くらいの時はおもちゃが一番だろうけど、そのうち文具で彩ることが楽しいことになってくるはず。相変わらず大人から見ると節操なくファンシーな文具が生き残っているのはそういうことだ。建物全体をあっちにこっちに見て回って子も疲れたであろう、帰路につく。阿佐ヶ谷で雪印の牛乳屋がやるアイスを食べたいねと行きに話していたけど風の強い夕方はもう寒くなってきてアイスのテンションではなくなった。一応立ち止まってみると瓶のフルーツ牛乳もメニューにある。しかも持ち帰れるらしい。興奮してそれにする。夫と高円寺で合流。子は今日手に入れたあれこれを報告していてその間に私は西友で豆腐など買い物。ぐるりと見てレジに向かうとミニひまわりのキットを手にした夫と子がいる。ちょっと目を離すとすぐに余計なものを買おうとする才能。夫は先に帰り私と子は日焼け止めを買いにツルハ。子ども用のカード、週末はスタンプがたくさんつく。このカードもあるしツルハにくると子がひとりで買い物したがるけどキャッシュレス決済したいからその願いは叶えられない。まるちゃんに間に合うようにと全速力で自転車を漕ぎなからシケた通りの元ラーメン屋の辺りでハッとする。明治の紙パック自販機。今日荻窪で買ってきたフルーツオレも有り。なんだこんな近くにあったのか。とまた子どもとひと盛り上がり。ふたりで色んなところを出歩くのは本当に楽しい。一生このままならいいのにって思う。けど人は成長するし老化もする。

夜、夫とごっちゃんが引っ越しする知り合いの家にソファーと古着を貰いに行った。写真で見せられた時点で我が家にはあり得ないサイズ感だと思ったけど夫は意外と大きくないからと言い張り結局もらうことになった。業界人なだけあって菅田将暉が座ったソファーだとかいう逸話もある。そこまで大きくないというなら座椅子くらいの感じだとして、菅田将暉が座椅子サイズに座るかなと疑いつつ、私もスペースを確保する協力をして、子も段ボールの工作類を処分する決心をしてくれた。ところが夜10時頃、夫が運び込んできたソファーは玄関を無理やりなんとか通過するほどの威圧感。なのに夫は部屋に押し込んできて唖然とした。座椅子どころじゃない、シングルベッドに背もたれがついた感じで部屋が埋まった。無理だった。こんなんで生活はできない。呆れて私は早々と寝た。

 

4/19

部屋の半分を占めるソファーに気を良くしているのは猫だけ。起きたら馬鹿でかいソファーにちょこんと丸くなっていた。子もその様子を見て呆然としていた。なんせテレビが隠れてしまって観づらい。ソファーに座ることなく変な場所に立ってテレビを観てる。可哀想。ソファーの半分を立ててテレビ前を少しでもあける。誰も納得していない様子をさすがに夫も感じ取って、子が帰るまでにはどうにかすると言った。

今年度初の絵本を本棚に返す園のお仕事。小さい頃から付き合いの長いママが委員長だけど、知ってる仲なだけにお互い言いたいことを通すだけの気遣いない会話にもなりがち。周りにいる人のことも考えて、冷静に自分は身を引くこともしなきゃならないなと気がついた。帰るとソファーはすでに撤収されていて、無かったことになっていた。どうしたかというと物置部屋に押し込まれている。私も見て見ぬふり。

お迎えは自転車。今日は先生が家庭訪問にくる。といっても玄関先で挨拶だけ。園児がどこからどの道で通っているかの確認らしい。本来入園した時に済むことなのだけど、引っ越したらまた確認にやってくる。去年はコロナの一斉休校だったために、全学年の全員ひとりひとりに先生が配布物を持って挨拶にきた。なので、うちは図らずも毎年先生の訪問を受けることになってしまった。クラスには同じく引っ越した子がいて、その家は先週すでに終了して、先生4人で中野まで歩いてきたよと言って驚いていた。数日前、Googleマップで園からうちを検索すると、ロックがかかっている裏門ルートを案内されてしまう。それだと建物をしっかり認識していなければ、まわり込むと分からなくなってしまいそうだし、今朝先生に場所大丈夫ですかね?環七側で…と言いかけると、大丈夫よ、建物知ってるから、とあしらわれてしまった。お友達と公園でお昼を食べて少し遊んでから1時ちょっと過ぎに帰れば大丈夫そう。ファミマで簡単におにぎりと今日はゆで卵のサラダも買ってあげる。ところが食べはじめて早々にゆで卵をカップごと落としてしまった。あまり食べれなくても早く帰るからまぁいいか。いつもなら午前保育からの2時3時まで遊んで帰るけど、今日は早いからロイホアフタヌーンティーを食べに行くつもりでもある。先生達は1時半頃くればいいなと思いながら20分に帰り着いたけど、なかなか来ない。子はおやつ食べながら待つ。先生が来たのは大体2時だった。うちのガサついた音の古びた呼び鈴が鳴る。子といそいそと玄関へ向かっている間に、何やらごしょごしょ話しているのが聞こえてきてもう一度「ビンボン」と鳴る。それと同時に顔を出した私に先生達は慌てていた。インターフォン越しに、「こんにちは〜」「は〜い」というやり取りが普通の人達は、この突然ドアが開くまでの時間が待てないのだろうなと思った。来たよ〜と子どもに手を振るお決まりの挨拶。年功序列なところもあり物腰柔らかくハッキリしない園長先生(私より歳下)が、こういう時は生き生きしていて、眺めがいいですねぇ〜夜とかキレイでしょうねぇ、とか饒舌になってニコニコしている。園長より長く園にいるベテラン先生(主任、私のひと回り歳上)は人の家に行くのを若干恐縮しているような出過ぎない空気を出しているにも関わらず、園長ひとりはしゃいでいて、この人はこういう時に興味を隠せないタイプなんだな…と思った。

パフェを食べに行くにはまだ早いから先にプラザに行くことにする。仲良しママ友に声をかけつつも、子が自作の絵本をずっと先生に見てほしがってもいるから先に行く。ひとりでひっそり遊んでいたけど、はじめて会う女の子と遊びだしたり私もそのママと話す。5年もこの辺りにいると、初めてでも誰かしら知っている人と繋がってきたりしてネットワークのなかにいる実感がある。仲良し親子もやって来て、なんだかんだ閉館までいてしまう。それでも後から来たその仲良しの子は病み上がりの疲れもあったのか、もっと遊びたかったとギャン泣き。抱っこされて落ち着いてきていたけど公園行きたいと呟いていて、そんななか子が「私達はパフェ食べに行ってくるね〜」なんて言い残して自転車で走り出すと同時に再び泣き声が大きくなるのが聞こえてきた。走りながらさっきの泣き声が気になる。もしかしてまだ遊びたくて私達と公園に行きたかったんじゃないか?と思い始めて子と話し合う。めーちゃんもそう思ったと子。5時過ぎた今からパフェを食べに行くのは遅いし正直迷ってた。パフェは明日でも行けるし、どうする?と聞くと、泣いてて可哀想だし友達と公園で遊ぶ、ということになった。そうと決まれば即Uターン。抱っこしたままでスマホは触れないだろうから、近い公園まで直接行ってみる。ところが親子の姿はない。返信は期待しないで一応この流れをLINEすると意外とすぐに返信があって、ストライダーで行きたいと言い出していま玄関で揉めている、との実況で、眠そう、いま寝た、と立て続けにメッセージがくる。はじめての幼稚園生活でそりゃ疲れてるはずだ。むしろ寝落ちて苦しみから解放されて良かった。結局私達はスーパーと八百屋で買い物して帰る。麻婆豆腐。自転車を停めていたら下に住むママが帰ってきた。はじめに顔を合わせた頃の印象と違うと思ったのはきっとメイクのせい。久しぶりですねぇと少し話す。もう小学生になりますね、なんてことなど。そのうち一緒に遊んでゆっくり話したいですと本心で伝えた。部屋に帰ると夫は入れ違いで出て行く。

夕飯のあとはなんかだるくなった。子どもと一緒に寝落ちて、午前3時過ぎ目を覚ましたり。

 

4/20

今週はもう早く来るようにといった指示はないけど、なんとなくいつもより少し早く出る。今日は園でお世話している畑に行くから、しゃがんだ時に下についてしまうような服、とくに女の子はスカートに気をつけてと言われているとかで、ズボンだけで行くんだと昨日から張り切っていた。ズボンといっても手持ちはレギンスばかり。そのレギンスも大体いつもワンピースやスカートの下に隠れているから、もうパツパツの本来はサイズアウトな大きさのものを相変わらず履いているのだった。それ一枚で行くとなるとさぁ大変で、チュニックでごまかせそうな組み合わせでどうにか送り込んだ。さすがに買い替えないと自分で脱ぎ着がし辛いのは申し訳ない。ネットで見てもたいして安く手に入るわけでもなし、ユニクロで買うしかないかー、自転車で荻窪か新宿か、と二の足踏んでるうちに時間が無くなった。せめて高円寺のたんぽぽには行ってみることにする。夫が作業でトイレを閉め切っているから使うのも面倒でまずは図書館へ。トイレと雑誌コーナーをザッとみてたんぽぽ。入ってすぐの子ども服を端から端まで見る。同じく子ども服をみてるおばあちゃんを知ってる。未就園の頃、よく遊び場で見かけたけど、お孫さんは我が子の一学年下でご主人を亡くしたママが早くから働きに出ていて、ずっとこのおばあちゃんが面倒をみていた。それでいてこの辺りではお嬢様学校とされるところの附属幼稚園に入れるだけあって教育熱心なおばあちゃん。たんぽぽで白のシャツばかり見ているようだった。これ全部みるのは大変よねぇ、疲れちゃうわ、なんて苦笑いしながらすれ違う時に話しかけてきた。こういう時にやっぱり東京のおばあちゃんは違うなぁと思う。田舎の年寄りこそ身綺麗であることにこだわる。古着なんてもってのほか。東京の年寄りは同じ目線で話ができる。子の好きな色合いのFILAのスウェットを210円でゲット。一度良い思いすると、まめに通わなきゃ損しちゃうと焦燥感にかられてしまうのは良くない。冷静に。お迎えまでまだ少し余裕があるから自分のためにトレファクもチェック。今回はめぼしいものは無し。

帰りはテンション高くみーちゃんと広い公園に行くとはしゃぎながら歩く。途中で水筒がないことに気づいて園に取りに戻らなくてはいけなくなった。みーちゃんに先に行っててねと話すと子の空気は一変、自分だけ乗り遅れてしまうということを案じて顔をこわばらせている。でも忘れたのは自分。仕方ない。急いで園へ引き返す。園門のロックナンバー、今年度として最近切り替わったものを教えられたばかりなのに分からない気まずさ。インターフォンで先生を呼び出し、ナンバーをしっかり記憶。滅多に使うものでもないから日常的にはママ達同士でオロオロし合ったりしているものだけど、私はこれをきっかけに今年は忘れることなさそう。水筒を引き取ってまたダッシュで公園に向かうと、まだみーちゃんは道を歩いているところだった。子が大声で呼んで自転車から飛び降りて合流する。二人が駆け出して行って、ママが昨日ね、と話し出す。めーちゃんが遊ぼうと言ってたのに別の子と他の遊びしていて遊べないままで帰ったから、もうこれからめーちゃん遊んでくれないかもしれない、とずっと気にしてて、誘ってもらえたら絶対一緒に遊ぶんだと、みーちゃんはそんなことを言っていたらしい。先に帰ったのは先生が来るからで、もちろんママはそれを分かっていたけど、みーちゃん気にしてくれていたんだ。だから今も他の子がいる公園には先に行かず、ゆっくり歩いてめーちゃんが来るのを待ってくれていたのだろう。子どもが子どもなりに人付き合いを考えている。そんなあたたかい関係を保ちながら今日は生き生きと遊べている。向こうのほうで若いカップルがフェレットを散歩させていて、子どもが何人か駆け寄る。我が子はもちろん食いついて触らせてもらっていた。そんなひとときに知らない番号から電話。アパートの水回り修繕の人、久しぶり。ようやく話がついて再び工事をすることになって、その器具が届いたからいつにするかとのこと。明日は歯科矯正だし、木曜はお預かりで時間があるから何かするかもしれないし、金曜でお願いする。3時過ぎ、子が川に尻もちついて濡れて遊びは終了。帰って着替えて念願のロイヤルホストへ。夫が冷蔵庫の買い替えで手に入れた商品券を使いなよとのこと。中野五差路のロイヤルホスト、いつ寄ろうかと独り身の頃から長いことその存在を気にしてきたけどようやく今叶う。ロイホらしい古き良き趣ある店舗。子どもと外食に出掛けると、きっと席とか優先されてるところがあるよなぁと感じることがある。あとから来た老夫婦が真ん中の席を示されて、窓側にしてくれと交渉していた。着席するなり、お子様にどうぞとおもちゃのカゴをもってきてくれる。新宿のロイホにそんなサービスあったかな。覚えがない。しかも迷路ブックなどがあって、いま遊べるのが良い。さてロイヤルホストアフタヌーンメニュー。パフェにパンケーキにドリンクバー。夏頃に来た時より季節のイチゴのパフェが美味しそうでたまらない。これは二人でシェアしようねと話していたけど、子には子供用のチキンとポテトセットも頼む。これだけあればドリンクバーをねだってくることはない。平日午後のこのまどろみの時間にロイホ最高。磨きあげられた曇りひとつないコップに安心感。これならドリンクバーもガンガン飲みたいところだけど、無駄に種類が豊富といった下品さはなく厳選されたオールドスクールなラインナップ。マシーンでなく冷蔵庫にある濃縮オレンジジュースが飲みたくもなる。難点があるとすれば氷が小さくてグラスから口になだれ込んでくるからストローがないのがキツいかもしれない。でもそんな欠点もこの空間で全然チャラ。おまけの迷路の冊子、時計や文字の読み方を組み込んだ迷路だったり間違い探しなんかもあってやり甲斐もある。質の良さはこんなところにも。隣りの席との仕切りも、きちんとロイヤルホストとロゴの入った透明のパネルで、これはコロナ以前からたまたま存在してたのだろうか。クリアファイルで仕切っていたサイゼリヤはえらい違い。まぁそれはそれで、仕切る努力してくれてるだけでも有難いのだけど。そのパネルの向こう側に見えるおねえさんのアフタヌーンティーも、私達と同じくイチゴのパフェのパンケーキセットで、今から私達の元にもあれがやってくるんだねと眺める。食べ物は一度に運んでもらってゆっくり食べる。ロイホはお手拭きひとつとっても違う。ふっくら厚みもあり高級感。そんなところで申し訳ないけど、クーポンは無いのかとセコく検索。するとなんとちょうど今日からファミペイ支払いすると半額ポイントバックのキャンペーン。付与されるのは6月下旬あたりとからしくて気が遠くなるけど半額なら商品券を使うより断然良い。キャッシュレスになってそのなかでほとんどが解決してしまう便利さと、金銭のやり取りの重みが感じにくくなってしまう寂しさと、でも私には記憶があるからまだいいのだけど、子どもにとっては買い物の手順のようなものが教科書(主に絵本)通りにいかない世界はどう見えるのかなと思ったりする。5時をまわりそろそろ帰ろうと無事ファミペイ払い。駅前までトイレットペーパーを買いに行くがそこはお手頃なものは無く、さらに駅を越えたマツキヨに行くがそっちは置いてすらいないのか見当たらない。狭い変な形の店内をヘルメットをつけたままの子をぐるぐるさせて申し訳なくなりサンプラザの花屋で花を買う。日によるのか季節なのか、明るくキレイな花がたくさん。私はチューリップが良いなと思ったけど子はピンクのガーベラとかすみ草の束を選んだ。それでも、私の用事に付き合ったんだから自分のお願いもきいてと更に要求してくる。おばちゃんの八百屋に行って、幼稚園の畑ではつか大根の種を蒔いたことを話したいのだという。今日は買い物ないのに、その気持ちを無下には出来ず八百屋に寄って、あっても良いものを考えてじゃがいもとアボカドなんかを買い物。野菜室のない冷蔵庫にしてから野菜の買い方に気をつかう。その分広くなった冷凍庫のためにアイスはいくらでも買えるしパンもガンガン冷凍できてる。おばちゃんは、あらすごいねぇ、二十日大根は育てるのが大変なんだよ〜と話を聞いてくれていた。満足した子を自転車に乗せて進み出すと、八百屋の少し先のりんご飴やわたあめを出してる露店のおじさんが近づいてきて子に、これあげる、溶けちゃったから、とイチゴ飴を手渡してくれた。いつもこの八百屋のあと自転車に荷物を乗せたり子を乗せたりで私がバタバタしている時、視界の隅でこちらに手を振るおじさんを仕留めていたけど、もしかしたら毎度私の後ろから子が物欲しげな目でじっとみていたのかもしれない。二人でありがとうを言って、今日は良い日だったね〜と盛り上がりながら帰る。

夕飯の支度をしていると夫が仕事の買い出しで新宿に出るからついでにユニクロで子どものレギンスを買ってくるとのこと。助かった。すイエんサーでおうちでせんべいの作り方を観たりお風呂の用意。夫はレギンスをいくつか買ってきて、安くなってたからとポール&ジョーの猫柄まで。それ7分丈なんですけど、といって呆れ。その無駄な1枚を買うくらいなら使える黒を増やしてほしかった。こういうところが、父親とはまだ夢みがち。私達がお風呂からあがると、いそいそとごはんの準備をしてテレビの前に陣取っていた。もしかして今から大豆田とわ子?そう、これを楽しみにしてた、と夫。私はついこの間ティーバーで観たばかりだから、もう?って感じ。