どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年7月10日〜7月11日

7/10

起きた瞬間から暑い。久しぶりの晴天。洗濯、掃除が捗る。と、もう汗だくで子とシャワー。そしてまた洗濯。今日はリサイクル屋に古着買取をしてもらうつもり。こないだ着ない服を仕分けたら夏物はあまりなかったけど時期が時期だから処分を急いでる。いつも買い物するにはトレファクが行きつけだけど売値が安いってことは買取は厳しいだろうとセカストに出すことにした。そのあと流しそうめんマシーンを買おうということで家を出る。査定に一、二時間と言われてお昼ごはんを食べて待つことに。それでも時間が余ったらプラザにリボンをやりに行こうと言うと子は張り切って喜ぶ。よっぽどリボンが気に入ったらしい。朝からやりに行きたがっていた。ごはんはサイゼを希望されたけど、まだお昼時間真っ最中のサイゼはドアを開ける前から待ち人が多いのが分かる。タイ料理も行列だし、どこも厳しいかなぁと言いながらケンタッキーを覗くとちょうどよく角の席が空いていた。店員さんが丁寧に案内と用意をしてくれる。これまでのところケンタッキーには良い印象しかない。ちょうどよく席が空いているとか、小さな店だからバカ騒ぎになりそうなグループ客もないとか、レジ脇に手洗い場があるとか。落ち着ける嬉しさと空腹で珍しく私もサンドを食べる。ゆっくり昼の駅前の街を眺める。知り合いが何人か通っていくのを見る。暑さで体はキツいけど、気持ちは浮き足立って出歩きたくもなる陽気。そろそろ行こうかと飲み切れていないドリンクを持って外に出る。むげん堂をひやかし。古着屋をひやかし。約束の時間より早いけどセカストに寄って査定を確認すると、散々な結果で終了していた。トップショップのバッグだけ売るのをやめて持ち帰り。やっぱり買取もトレファクの方が良かったのだろうか。本心はあっちこっちで見積もりしたいけど一度出した処分品を取り下げるなんてなかなか勇気がいるから諦めてしまう。身軽になったところでプラザ。一目散にリボン。先生達も作った甲斐があったと言って喜んでくれる。みっちり一時間リボン。もう部活みたいなんですけどと笑いながら帰り。夫に連絡すると、これからどつのTシャツの納品に自転車で行くとのこと。そうめん機械は方南町まで行くことをけしかけられて思い切って行くことにした。なによりこの気候、気持ちが前向きになってる、暑すぎるけど。信号待ちではジリジリと音が聞こえそうなくらい陽を浴びているのを感じる。久しぶりに来た方南ドンキ。中野ドンキだと玩具コーナーにくるくる回る流しそうめんがあったけど、ここではBBQや海水浴といった季節コーナーがあって、そこにかき氷やそうめんのマシーンもあった。一番安いのがラス1だった。数百円の差でもサイズも機能も大差ない。三千円になると光ったりする。一番安いのを手に持って念のためそうめんも買い足し。子どものガチャコインであわ玉が出て子は食べながら帰る。もう4時半を過ぎていて、ドラえもんがはじまる5時には帰りたい。方南町の八百屋で自転車乗ったままネギやミョウガを買う。佼成病院を通り越して電池を用意しなきゃいけないことに気がついた。夫に何時に帰るか連絡するとライブも見ていくから7時は過ぎるとのことで期待できない。ローカル100円ショップで単ニのアルカリ電池を買って帰ってギリギリドラえもんの1本目の終わり頃。実家からの荷物が届いていたようで開封だけされている。気を利かせて買ってくれたらしい幼児雑誌と、希望しておいたバスボールだけ子が引っ張り出す。たくさん寝ているはずなのに目が重だるい。日差しの暑さで目が疲れているのが分かる。早く1日を終えたい。早速夕飯にして流しそうめんの用意。思ったより早く廻るそうめん。そして思った以上に私も楽しい、盛り上がる。ズルズル食べてそうめんだけで満腹に。

お風呂も早く入って寝る支度をしている8時過ぎ、布団に猫のゲロがあるのを発見。大惨事には至ってないけど、このタイミングでバタバタと後処理しなきゃならない最悪。今まで布団にするようなことはなかったのに、ついにこの域にきてしまったのかと気が重い。最近嫌がらせのように風呂場の前に粗相をするようにもなってしまった。ため息。扇風機の奥にさらに音を感じる。慌てて外をみるとすごい雨。何枚かだけ出したままになっていた服を取り込む。なんだかんだ結局寝たのは遅くなってしまった。そういえば夫がまだ帰らない11時過ぎ、連絡してみると帰りが遅くなる時のお馴染みのメンツで高円寺の公園でなんか食べている写真が送られてくる。

 


7/11

平日より早く目覚め。今日は神楽のお稽古があるんだから、ちゃんと頭が働き体を動かせるように、しっかり寝なきゃいけないよといっても二度寝は出来ないようでグズグスし出すから仕方なく起き上がる。このグズグズの時点で睡眠たりてないんじゃないかとも思う。何時に帰ったのか分からない夫は寝ていた。朝ごはんにトースト。子がはちみつチーズを好むようになってしまい、いちごジャムが全然減らない。扇の開閉の確認。大丈夫、今日も出来てる。ひと安心。今日はガールズ戦士シリーズが終わった直後に家を出たい。早く洗濯したつもりが干すまで間に合わなかった。寝ている夫に干すのを頼んで家を出る。蒸し暑い。汗が拭きださないようにのんびり目に走る。それでも一番乗りで着く。今日は偉い先生も来て雰囲気が違う。いつもの指導者には子どもがやっつけでやってることだから、という緩さがあるけど、偉い先生は袴を履く時にも左から履くようにと指摘したり、「お母さん座り」は「正座」と正しく教えた方がいいと注意していた。うちより少し前に始めた子二人と我が子の三人が、その大先生から舞扇を進呈される。せっかく慣れた扇から新品に変わってしまって、また開けなくなった子。当日まで開け閉めの練習して開けるようだったらその舞扇で、無理ならこっちで大丈夫ですよと言われるけど、舞扇はキラキラの金箔が付いていてどうせやるならきっとそれでやりたいだろうなとは思う。隙あらば私がパタパタとして少しでも滑らかにしておく。稽古の後、少しずつ他の子とも打ち解けてきておしゃべりしたり。次に会う時はもう当日。髪の毛のゴムやピンは黒か真っ赤にしてくれとのこと。新高円寺のキャンドゥに寄り道して揃えようとしたけど実は今どきはそんなベーシックなもので適当なものがない。買うのは保留。子が流しそうめんの機械でぷよぷよすくいとか出来ないかなぁと言っていて、そうなのだ実はそれが出来そうと私も思っていた。ドンキの玩具売り場にはスーパーボールすくいマシーンが売っていて、流しそうめんマシーンとほぼ同じだった。やってみようかということになり、さっきまでハッピーセットと騒いでいたところから昼ごはんはさっさと帰って昨日の茹で残したそうめんということで納得。夫はさすがに起きて洗濯も干されていた。今日の予定を確認すると家作業もあるというので、網戸が金具が合わなくてまだ取り付けられていないから私が島忠で金具を買ってこようかと言うと、いやそんなことより他のことやって欲しい、早く起きるとかさ、と言われて腹立つ。洗濯をやり切れなかったことがそんなに罪なことなのか。ていうか、お前がお稽古に連れて行ってもいいんだぞと思う。そもそも休みを挟めないほど作業してるってそれこそ手際悪すぎるんじゃないのか。自分の手を止めてまで子のペースに付き合うことは全くない。こっちにしてみたらそこに人がいる、ってこと以上の価値もない。無視してやり過ごす。

もう2年前のものになるぷよぷよを瓶から出す。こんなに祭りができなくなる日がくるとは想像もできなかった。毎年増えていくスーパーボールとピカピカ光るグッズ。夏の戦利品、それは更新されないまま。ぷよぷよなんて夏の終わりには捨てられる運命だったけど奇跡的にここまで持ち堪えていた。今となっては貴重な最後の夏の瓶詰め。2年ぶりに水につけると球の外枠がぼんやりとしてフワフワ浮いて流れていく。キレイだった。オオゼキに行こうかと思っていたけど空模様が怪しい。外に停めていた自転車を中に運んでギリギリセーフ。世紀末のような雷が鳴り響く。そして土砂降り。子が外が白くて見えないよと騒いでいた。そのうち窓が叩き割られるんじゃないかというほどの音。これはおかしいと窓を見にいくと雹が降っていた。実家から送られてきた幼児雑誌で遊んだり付録を作ったりして過ごす。5時過ぎ、天気が落ち着いてきて夫が買い物したいと言って出て行ったから業務スーパーで買えるものを頼む。晩ご飯はカレーにするかと言っていたのに買い物に出ると、ということは量作っても夫は食べるか分からないし、カレー食べるかどうかと選択を迫る。と、食べると答えを出したので作ることにした。サザエさんを観ながらカレーを食べる。「大人げない」という話で子も大人げないを学び、おとうさんはめーちゃんの物を食べたりして大人げない、さなえちゃんは一緒に遊ぶとそれは嫌だとか言ったりするから大人げない、と言われる。本当はどうでもいいことなんだけど、兄弟がいない子に刺激を与えようと思ってあえてやっていることなんだけど、こう言われるとその目的は果たせていたということか。

私達が寝る支度をしていると、夫はごっちゃんのところへ集金へいくといって出て行った。夜起き上がってテレビをつける。毎週気づけば関ジャムの時間。そして毎度夫が不在な気もする。日曜のこの時間に連んでいられるほどマイペースな人達とは。高円寺は世間と自分の境界がぼんやりしている。

2021年7月7日〜7月9日

 7/7

ここ数日は熱海の土石流災害のニュースを観ては目が離せなくなる。安否不明者64人とかから27人とかにぐんと減っていて安堵すると同時に、これだけ時間が経っても存在が分からないままになってしまうことが辛くなって落ち込む。そうしてどうしてこうも毎日朝は半端な天気なのだか、すっきりしない。

今日は夫の誕生日で、ケーキかアイスケーキかと、数日前からずっと子が浮かれている。多分アイスケーキを自分が食べてみたくて、夫の希望をきいてる風だけど推してる感がすごい。当の夫はワクチンの副反応でまだ腕が痛いと嘆いていてもうなんでも良いといった感じ。そんな気持ちのところにうちのミニひまわりがついに咲き出した。子があまり世話をしないからどうなることかと思ったけど、とりあえずきれいに黄色が見えてきて良かった。

雨は上がっていて、お迎えのまま図書館に行くことも考えて返却絵本を持ってお迎えに行くも帰っておやつを食べるとのこと。最近は鉄砲玉のように飛び出してきて話も聞かずにお友達と走り出す、といったようなことがなくて、それはそれでなんだか寂しく思う。

図書館のお話し会に来ている面子は大体同じ。でも読んでくれる職員さんはしょっちゅう変わる。さらに今日は職業体験中の中学生もいて、紙芝居を読んでくれた男の子が声優にでもなれそうなポテンシャルでとても良かった。スタッフが変わったからなのか緊急事態宣言中ではないからなのか、手遊び歌や紙芝居だったりで時間も一時期より少しずつ長くとってくれるようになって、来た甲斐ある感じになれるこの頃。なんだかんだ継続されてる唯一のイベント。先週書いた短冊が飾られているのを皆んなで見る。本物の笹じゃないと形が安定してきれいにまとまっていてワクワクに欠けるが。その後はいつものように絵本を選び、今日はケーキ買いに行くんだからと言って早めに解散を促す。七夕である今日を皆んなが意識する度に子は、それと今日はお父さんの誕生日なの、と言いふらしていた。夫にケーキは決まったかと連絡する。買いに行ける範囲で選択肢を与えていた。結局トップスのケーキがいいと希望してきた。そうなる気はしていた。夫は昔からやっぱりトップスのチョコレートケーキが一番美味しいと言い続けている。中野まで自転車を走らせる。マルイ裏のお稲荷さんの通りいっぱいに七夕飾りがキラキラとしていて嬉しくなる。街を彩る季節の飾りとして好きなのは断然七夕。単に夏が好きというのもあるけど、この二年でなんだか夏に浮かれる気持ちも忘れかけてる。まずはピーコックで乾杯するための飲み物を買い、一階でトップスと、子の気持ちを汲んでサーティーワンを見比べる。ケーキを少し控えめにしてアイスをただのバラエティパックにしたら、アイスケーキを買うのと同じくらいの金額でケーキとアイスの両方を買える、という決断に至る。種類に迷うアイスをじっくり選んで先に買い、立て続けに急いでチョコケーキを買い、足早にマルイを出る。

ご飯の支度をして今日も先にお風呂にする。昨日ほどはベタつく感じはないけど子もこの流れを気に入っていた。スマホに速報、緊急事態宣言発令を調整と。全く馬鹿馬鹿しい。今日の東京の感染者数900人越えとか、もう何度同じこと繰り返してるんだろう、呆れる。この無意味な宣言によって、世の中では飲食店の酒類提供を一番問題視しているけど、私としては都内各地のちょっとしたレジャー施設、遊具施設などが利用制限されるかもしれないことが恨めしい。祭りごとはもうとっくに中止とされていて夏らしい夏が今年もなくて脱力しているところ、せめてもの特別な遊びになるはずの公園のミストシャワーだとか噴水といった水遊びも規制されるんだと思うと、我が子の最後の幼児期として心底悔しい。もう二度と取り戻せない、取り返すことができない時期。 63歳が65歳に、73歳が75歳になるのとはわけが違うんだよ。その70なん歳達のペースでこの一年二年の物事を測られているとか、腹立たしくて仕方ない。水風呂にして熱いシャワーを流し入れて遊びのようなお風呂にしてあげる。これでも喜んでくれるのが切ない。

夫が、一階の若い子と話したよ、と言いながら帰ってきた。夫がチャリじいにもらったプーさんのぬいぐるみを自転車のカゴに入れたまま忘れていたのが数日前。路上に停めたままにしていた自転車を何時間後だかに見た時、そのプーさんの入ったカゴに勝手にビニールで屋根が付けられていたらしく、夫はそれを「怖い」と言ってそのままにしていた。路上に停められた自転車のカゴに入ったプーさんを私も見たけど確かに異様だった。そして今日、ようやくプーさんを撤去、近くに置いておいたら今度は丸ごと盗まれてしまったらしい。そんなタイミングで遭遇した一階の若者、プーさんどうしたんすかと声をかけてきたとのこと。夫と並べて自転車を置いていることが多いウーバー配達員。数ヶ月も空き家のワケあり物件に入ってきた少し野暮ったい金髪の若者、気さくで印象は良かったみたいだった。その子の隣人もウーバー配達やってるし海外の人多いし夜逃げしてきた老人いるし、貧民街感ある我がアパート。今日うちに届いた区からの手紙、コロナの影響が長期化しているから子育て世帯の低所得家庭には特別給付金を出すとの知らせだった。まさに我が家もここに居るべくして居るのだ。

有吉の壁を観ながら乾杯、いつもの夕飯。早くケーキが食べたくてウズウズしている子、ろうそくを立てるんだ、自分が電気を消すんだ、とあれこれ面倒なことをしていた。寝る時間。常夜灯の暗がりにリズムモードの扇風機の音が懐かしく心地よい、小さな夏。夜中、外から変な声がする。よく耳を澄ますと猫の声。玄関を出てみるとすでに夫もスマホを構えてそこにいた。あそこ、と言われてみると後ろのキツキツに並んでいるアパートの隙間で少し距離をあけて2匹がアーオ、ナーオとやり合っている。2匹ともいつもこの辺りをウロウロしている猫達。こんな声がどこかでしてたら、そりゃあうちの猫のことも住民の皆さんも気にはしないかもなという気もする。見てる間にフギャーと一層激しく威嚇しあってドタバタしていた。暮らしがある、ささやかな夏。

 

7/8

なんだかんだ自転車で登園はできている。家に帰ったところからクラスLINEがはじまった。自分のかかりつけ医のところでワクチン接種の予約が可能ですよという誰かの報告をきっかけに、ワクチン接種の場所、状況について情報が行き交う。それによるとクリニックごとに予約のところは年齢制限がないということで、私より年上ですでに一回目を接種している人もいた。でもクリニックごとはそれぞれ予約の仕方も違うだろうし面倒な感じはある。同じファイザーならこのまま区の大規模接種の方が日にちも選べそうな気もする。夏休みまでは子の送迎が絶対だし神楽の舞台の日もあるし、私は接種は急がないことにした。だから区の予約状況によっては医療機関に変えてもいいし、まずは一回目を終えた夫に近場の会場で本当に二回目できるのかと予約を急かしたら、81日だけ空きがあるけど、あとはもう10月だ、とのこと。一回目すら打っていない私が見ても81日の空きは出てこない。予約受付開始日がきたら10月までにまたワクチン数は増えてくれるんだろうか。ルールも対応もいい加減になってしまっているくせに、ひとつも慌てる様子ない行政の態度が憎たらしい。

お迎えは歩きで。出てくるのを待ってる間に雨が思ったより本降りになる。子は工作でゴーグルを作っていて付けながら帰る。そのまま八百屋、スーパーで買い物。帰ってようやくゴーグルを外すと、頬のうえに跡がついていて、それがなんか永野芽郁ちゃんみたいで可愛い。芽郁ちゃんのあの皺、若いと気にしてしまいそうなのに自然にしているのが素敵だなと思う。むしろひと味違った可愛さとしてプラスに働くくらい素材が良いから気にしようがないか。録画した先週のスポンジボブを観たりしながらおやつ。ふと気がつくとクジラみたいな女の子がずっと喋っていてスポンジボブが出てこない。気になって観てると、その女の子が働きたくてモールに行って友達の働く店に聞いてみるけどどこも雇ってくれなくて、変なおばあちゃんの店に誘われて働き出したら友達に笑い者にされる。と、全然スポンジボブが出てこない。レア回。そしてストーリーも気になる。続き。皆んなにからかわれてもおばあちゃんの真似して楽しむクジラの女の子、でもおばあちゃんに、若いときは一生に一度、無理におばあちゃんにならなくていい、若いって事をもっと楽しまなくちゃと教えられて皆んなの元へ帰っていく。若い子の流行、競い合うような雰囲気にうまく乗れないくらいなら、おばあちゃんになるのはとっても楽。すごい分かる。おばあちゃんは誰にでも話しかけれるし、同じこと繰り返して話してれば成り立つから何も考えなくていいし、「出来ない」てことも仕方ないし、早くおばあちゃんになりたいなと思ったりもする。でも今は今しかない。年相応に楽しんでおかないと後ではもう出来なくなることもある。私が若い頃、スリムパンツにオーバーサイズのTシャツ、スニーカーが流行って、皆んなこぞってシマロンやピカデリーといったスキニージーンズを履いていた。少しあとで振り返った時に、服飾の専門学生でありながらあんな「普通」なファッションが流行するなんてつまらないものだったなと思っていたけど、今こそあのシンプルな服装でいいんじゃないかと思った頃にそのスタイルをしてみたら、若い時と違って全くファッショナブルさに欠けていた。シンプルだから歳上のものというわけでなく若いからこそオシャレになる場合もあるんだなと思い知ったものだ。良い話だった。

雨がすごい降り出したり止んだり。どこへも行かず家で遊ぶことに。ピンポンと人が来て玄関に近寄っていくと、隣りのばあさんが「たぶん居ないと思うわよ」と話してるのが聞こえた。ドアを開けると階段を降りかけていた人が戻ってきてこちらの用は済んだけど、隣り側は開けたドアで見えておらず、でも話し声が続いていて、ばあさんも玄関先で来客中というのが分かった。若い男性のようで馴れ馴れしい口調で、これだけだからさぁとお金の話をしているから聞き耳を立てる。それでも途切れ途切れにしか聞こえず話はみえない。世間話もしていて、途中環七を通った救急車だかのサイレンをきっかけに、ばあさんは「世田谷とか私は多分だめね、こういううるさいところじゃないと落ち着かないのよ、住宅街とか無理無理」ということを言ってる。これだから本当はうちがうるさくても気にしないでいてくれてるのかもしれない、と思ったり。しばらくして結局ばあさんがいくらか払ったのか何なのかは全く分からないけど、男性は「ありがと、助かるよ。じゃあね、また自分がこの辺きた時は顔出すよ」とか妙に甘えた感じ、なんだかまるでオレオレ詐欺。なんだったんだろう。

今夜も起きて夫に今日の出来事を報告。ブッシュバッシュのデラシネTシャツを買ったことなど。

 

7/9

また朝から雨。夫が早くから動いている気配はあって、また玄関外階段に座ってるのかと思いきやいない。朝からどこへ行ったのか。7時過ぎにLINEをしても既読にならない。8時前に電話すると、仕事のピックアップがあって、の後は言いづらそうに口早に、あのちょっと歩いてる、と言う。そんな余計に歩いてる余裕あるなら子を送りながら歩けばいいじゃんというと慌て気味に、あぁ送り行くよ行くよ、いま帰ると電話を終えた。普段から忙しい忙しいと言ってるけど仕事だけでなく自分の時間もしっかり確保しての忙しい、なんじゃないのかと思う。やりたくないこともしていて忙しいのと、やりたいことしていて忙しいでは全然意味違う。1日約4時間、子が園に行っている時間と睡眠時間を我慢した分が私の時間、それで充分と思わないといけないのだろうか。私がそれだけの時間で満足するかどうかと、だから夫が子に対して何もしなくていい、というのは違う気もするし。ともかく私もじっくり何かしたいことがある時は不満に思うということ。送りを夫が行く、それだけで20分はプラスの時間。で何かするのかと言われてもこの時間はスカイハイのオーディション。今日は一名の脱落者がわかる。テンくん、スカイハイに憧れてこの道を志した子で、ラップがスカイハイに引っ張られがちだからもっとオリジナルにできるようにというのが課題だった。そして脱落。スカイハイがテンに向き合って語る。アーティストの個性というのは何からも影響されないものであるのと同時に、いろんなものに影響された結果であるという。だからテンは自分を追い込み過ぎないで、たまには心の栄養を与えてほしいとのこと。スカイハイ凄すぎる。AAAといったらなんかちょっと子供騙しな感じあったけどスカイハイの本物感。

お迎え。園舎から飛び出してきた途端に子が「オリンピックって知ってる?」と意気揚々と言ってくる。世界中の強い人がたくさん集まって競争するんだって、凄いんだってとオリンピックを教えられたらしい。楽しみだねと言っている。いま私達のいる日本でここで、というのをそうして教えられたらそう思うものなのか。私はオリンピックを魅力に思ったことただの一度もない。ファミマでカルピスフラッペを買っていくことにしたら、いつものお兄さんがレジに慌てて飛んできて、ミルクがまだできてないです、5分くらいかかるかもです、と教えてくれる。もう買ってしまったし、子もどうしても今だというので、店内をうろうろして待つことにした。お兄さんもマシーンの状態をそばで気にしてくれていてランプがついた途端に、出来ます!と声をかけてくれた。帰りがけに、お待たせして申し訳ありませんでした、とチョコクレープを2つくれた。逆にラッキー。ファミマを出ると以前のマンションの同フロアの住人。といっても彼は仕事場としてここにいる。どうですかと聞くと、今朝も一人出ていったみたい、隣りの方も決まったけど片付けが大変でと言ってたとのこと。あの猫おばさん、ついに越すのか。私と同世代の子をここで育ててきた。ここにきてこんなことになるとはまさかだっただろうけど、そのまさかがあるのも賃貸マンションの無慈悲なところ。猫3匹連れてどこへ行くのだろう。越すまでにまた会えたら声かけたい。

おやつを食べたり3時過ぎにママ友に連絡してプラザへ歩きで向かう。一階のネパールの赤ちゃんがパパの外出を見送りしてキャイキャイ声をあげているところに会う。一歳になったとのこと。バイバイして歩き出してからハッとした、今度プラザのことを教えてあげよう、そんな遊び場があるとか知ってるかな。プラザで先生が手作りして新たに導入された道具の新体操のリボン、子がやり出したらハマってハマって、お友達がいるから行くといって来たのに、最後までずっとひとりリボンをやっていた。リボンの長さを変えた大人用で私もずっとやる羽目になって、頭のなかはいとうあさこで「南、イライラする」と言ってしまいそうだった。

帰りはようやく友達と出る。帰ってごはんを食べながらクックルンをみていると流しそうめんをやっていて、いいなぁ年少さんの時やったなぁと目を輝かせていて、幼稚園に行っていてもそんなイベントも結局一度しかできなかったんだなと悔しくなる。流れるそうめんの機械、明日買おうかとつい言ってしまった。この家は相変わらず全然片付かないけどそれくらい置く場所はあると思う。テレビのチャンネルをあれこれまわしていつも動物番組やってるはずのところがバスケの国際試合をやってる。え〜とブーイング、だけどオリンピックがやるっていうのはこういうことだよ、と教えておいた。

今週はバケモノの子を観たい観たいというけど今日はあんなにリボンをやったから絶対疲れてる。子もすんなり諦めたところをみるとやっぱり疲れてる。夫は私達がお風呂を出ても戻らなかった。そういえば家にいた時に、今日やまちゃんからさぁ、と言いかけたところで話が終わってそのままになっていたことを思い出した。やまちゃんとどこか行ってるのだろうかと思ったら、ごっちゃんのところ、帰ると返信があって、そのまま夜中まで戻らなかったっぽい。

2021年7月5日〜7月6日

7/5

朝はパラパラの雨。でももう洗濯はしないわけにはいかない。送りから戻ってランドリーに行くつもりでいたら夫が行ってくれた。乾燥を待つ時間はそれはそれでリフレッシュになるのは分かる。午前保育のお迎えのまま小児科に行くつもり。家を出たタイミングで雨が降り出し段々と強くなる。園ではマスクをしない方針になったけど今日はマスクをして過ごすように子には言っていた。先生に呼び止められて、子どもの話だけでは真偽が分からないのでそういう時はこちらにもお知らせしてください、と言われる。マスクして過ごすことがもうそんなに良からぬことなのか?マスクなし保育になった途端に溶連菌の流行り、我が子の他にも鼻水が出てるとか風邪気味な子が何人かと、長いマスク生活で免疫が落ちているのかもしれない。病院、所見では溶連菌のタイプではない、普通の風邪だろうとのことだった。診察を終えて出るとまた雨が強くなっていた。

眠い。お昼にえびドリアでお米をがっつり食べたからだろうか、やたら眠い。子に寝てるの?と何度突っ込まれてもウトウトしてしまう。もうゴロゴロする遊びということにして思いっきり寝転がる。思いっきり寝転がったことで復活。ママ友からプラザに行く連絡、薬局で薬をピックアップ、その場でのませてからプラザへ。雨が上がって日差しが暑い。今日のプラザは人が少ない。一歳くらいの小さな子が乳児室から出てきて親が手を引いて少し歩いていた。貸し出されている玩具をがっつり口に入れて舐めていて、そういえばこのコロナ時代でなんでも口に含む赤ちゃんに親は過敏になっていないのかなと思って聞いてみると、ここでは玩具の貸出しは一日にひとつ一組というように決められているからと安心していた。やってるふりではなくきちんと対策になっていると思える。あちこち触った手を口に入れるのはどうかと聞くと、この子はまだ風邪ひとつひいたことがないから、早く何かくらって免疫をつけたいと言っていた。前向き。時間いっぱいに遊び退散。オオゼキ、八百屋と回り道して帰り。雨らしい雨も降らず日も差したのに、湿度で洗濯物は乾かない。子はお風呂前熱心に絵描き。出てからも寝るまでまた描く。咳が出始めて少し気になる。

 

7/6

昨日のマスク、ただの風邪だったことを今日は先生に報告。でも予定していたお預かりをキャンセルした。今日の私の歯科が午後でしか予約がとれず預かりにしていたのだけど、プール遊びのある夏休みこそ預かり保育に行かせてあげたいと思うと、ここで無駄にお金を使いたくなくて、夫と予定を共有、その時間夫が家に居れるということになったから普通に帰ることにした。というか家にいれるもなにも、夫は今日早速コロナのワクチン接種ということで、その後はむやみに予定を入れない方がいいのではと思っている。

送りから真っ直ぐ帰って自転車置き場で前のばあさんに遭遇するのも嫌だからなんとなく自転車走らせ100円ローソンまで。今から食べる朝ごはんにパンを買おうかと思ったけど今日に限ってごはんが食べたい気分。店内を二往復くらいしてマリトッツォを買うことにした。少し前から流行りのスイーツなことは知っている。パン屋やスーパーあちこちで見かけるけど、値段に比例すると特別食べたいわけでもなく見送ってきた。それがついに100円レベルで生産されている。しかもいきなり変化球でチョコチップ入りだとか。いよいよ買うことになったのがそれでいいのかというガッカリ感はあるけど、100円。マリトッツォとは名ばかりのただの甘いクリームのパンだとしてもおやつに充分。

夫にワクチン接種時間を確認。身の回りの同世代で接種する人は初めて。本来今日の午後から予約が開始のはずなのに、どうしてこんなことになっているかというとシステムの緩さ。当初はお知らせにあった日程になるまで該当しない人は予約サイトに飛ぶこともできなかった。それが私が封書が届いた時に入れないと戸惑った段階。ところがその後、予約開始日が早まった。これは私もツイッターの区の知らせを見て知ったけど、そうして情報を得たり自ら区のサイトをまめにチェックしていないと分からないこと。その時点で混乱なんだけど、夫のように細かいことを気にせず「予約」にむけて中身を見もせず次々とクリックしていくだけの人間は、気づけば予約が取れてしまっていたわけだった。夫は自分の間違いにも気づかず、予約普通にとれるよと言い張るから、私も確認事項に該当しないんだけどと思いながらチェック項目に同意していくと、確かにすんなり予約をとれてしまった。ただ何かあったら嫌だから自分の予約開始日より先の日程で予約確保をしてある。夫はさすがに早すぎる。昨日そのことを私はママ友にも話していて、なぜ予約がとれたのか、現場で断られるんじゃないか、とか噂して今日の夫の動向を追って報告することにしていた。夫が近くの大規模接種会場に向かいしばらくしたら写真が送られてきた。老人しかいない待機場所。そうだろうと思う。でも通されているのか。夫の実況をそのままママ友にも知らせる。現場の人の話では、予約に進めてしまうことは分かっていて以前は跳ね返すことができていたけど今はシステムの問題で受け付けてしまっている、ということらしかった。そんな、ルールを守らなかった人が受け入れられるなんて不公平なことがあるのか。でも二回目を三週間で接種できないといった問題が生じるかもしれない。私はそれを懸念している。区のコールセンターにこの問題を問い合わせてみると、いま該当世代じゃなく予約を取れているものはキャンセルいただいて開始日にお願いしたい、とこちらの良心に委ねられていた。それでいて実際の予約開始日以降に三週間開けで2回接種できる確約はないらしかった。皆さん遅くても六週間では接種できています、といきなり三週間の裏切り。これは混乱しているといっていいのでは?最後に、それでは予約のキャンセルをお願いしますというから、考えますと答えてモヤらせて電話を切る。予約サイトに飛んでみて二回目の新規予約をしようとしてみると驚くことに10月まで予約可能日が出てこない。夫は本当に大丈夫なのか?こういう時、普通は効果を求めると思うのだけど、夫はやったという事実さえあればいいタイプだから気にしないのかもしれない。雑な洗い方で洗い残しがあってもシンクから無くなってやり切った気になれてしまう人間。帰った夫はやっぱり今接種したというだけで達成しているようで二回目の予約がどうなるとかまるで気にせず、忙しい忙しいと出ていった。

雨もないけどお迎えから真っ直ぐ帰って夫の帰りを待つ。歯科予約の2分前とかに帰ってきた。ギリギリで家を飛び出すと隣りのおばあちゃんの家に不動産管理会社の人が来たところだった。うちに来た時と違ってにこやかな表情を浮かべていて、そういうタイプの奴ってことで本当に嫌な気持ちになる。歯科の待合室、音無しでミヤネ屋。ワクチン接種のこと。いつ打てるのか、夏休みの帰省には間に合うのか、それは不公平にならないかどうかだとか、やっぱり時期について問題になっている。夫の見切り発車により他人事じゃない気持ち。歯科は麻酔も使わず滞りなく終了。ただこの先生が週一の担当医だからタイミングが合わず次の予約は取れて月末。早く治療を終わらせて、マスク生活のうちに矯正を再開したいのに。

今日は蒸す。私が家を出る前は子が汗だくだからシャワーをすると言っていたのに帰ったら、汗で髪の毛を濡らしたままお菓子を食べながらプライムビデオを観ていて夫は側でPCに向き合っていた。湿度で重い空気がより重くなる感じ。ただ子は珍しく縄跳びをすると言っている。雨が降りそうだなと思いながらその気になってるのは珍しいから付き合うことにして歩きで家を出る。近くの公園で電話ボックスのガラスに姿を写しながらやってみるけど、飛んでるというかなんというか。ここじゃない違うところでやると子は場所のせいにして移動。家の裏道を通ると猫が二匹、道路で堂々とごろんとしていて笑う。近くのもうひとつの小さな公園、かえる公園。ちょうど少し手前から女の子が二人公園に入っていく。一人は知ってる子だった。一学年上の小学校一年生。児童館からの帰りだという。当たり前なんだろうけどもう一人で街を歩いて、これが我が子の一年後の姿だと思うと、まだまだ幼いのにこの場に一緒に居れないなんてと、寂しくなる。2本持っていた縄跳びを1つ貸して飛んでみてもらうと、思ったよりも一年生もぎこちなくてギリギリの縄跳びだった。なんだそんなもんかとちょっと気が抜ける。公園の時計が5時過ぎになって二人は帰っていく。最後に花を摘んでいると思ったら駆け戻ってきて、あげると子に手渡していった。一年生。一年後。私はこの時間何をしているんだろう。

しばらくして私達も帰り、今度こそさすがにお風呂にしようと話していたけど、部屋にあがる前に夫の自転車がないことに気付く。家を出ると思わなくて鍵を持って出ないでしまった。連絡すると中野の郵便局で、この後は高円寺に行くというけど、あいにく自転車の鍵は持っている。待っていられず郵便局へ取りに行くことに。夫は時間が経つにつれ腕が上がらないし痛いと、ワクチンやらない方がいいよとすら言っていた。そんなに?

ようやく帰ってこれた。駐輪スペースに見事なカエル。気持ち悪いくらいしっかりカエル。今日は生き物がよく表に出てくる日だなと思った。すぐにお風呂。水風呂とシャワーで子もご機嫌。私は先に出て夕飯は炒飯。先にお風呂を済ますパターンの人が多いけど、確かにこの方が不思議と時間に余裕ができる気がする。ゆっくり食べてゆっくり遊ぶこともできてしまう。そうして結局寝るのは9時過ぎるけどバタバタにはならない。でもそれは夕飯が炒飯だったからかもしれない、ちょっとでも手をかけるならこの流れは無理な気もするし場合によっては私がもう一度横になる前にお風呂に入りたくなるかも。でも夏だし、たまにはこんな日もいい。

2021年7月3日〜7月4日

7/3

いつもより20分くらい起きるのが遅かったなというくらいでいつも通りの土曜。ぶらり途中下車の旅なぎら健壱丸ノ内線。馴染みのある沿線だとちょっと気になって観ちゃう。御茶ノ水から銀座、と思ったらいきなり新中野。そして新高円寺、と思ったらネグラに行ってる。もうJRテリトリーでは。てゆうか先週舞の海が高円寺来たばかりですけど。ほらまたテレビは高円寺にロケ来すぎ。夫が期日前投票に行こうかなという。期日前投票より当日の投票所になる小学校が近いし子どもが校庭で遊べるんだから明日にすればいいのに、と思ったけど天気予報では明日は一日雨。どうせ校庭では遊べないんだと思ったらまぁ今日投票してもいいか。夫が区役所に行って、とか言うからそんなわけないだろうと用紙を見る。いつも期日前投票所だった施設は今コロナワクチンの大規模接種会場となっている。そうなるとこれが案外近場にないものだった。高円寺北の集会所、それが一番街中で勝手が良いかな、と思い出した、その近くのフロレスタで昨日からサンリオコラボのタキシードサムのドーナツが始まっているんだった。それを買いに行けるよと言って皆んなで家を出ることに。私が投票する時は夫に子と待ってもらいたいからそこだけは合わせたい。とはいっても子は遊んでいるし私もそれに合わせてゆったり準備しているとまた夫がカリカリ怒り出す。いや私は毎日どれだけ子の予定に合わせてることか、休日くらいマイペースにやらせてくれよとカチンとくる。私には「今日何着ようかな」と少ないワードローブなりに新たなコーディネートを生み出そうかと服を合わせる隙すら与えてもらえないのかと悔しくなる。そしてそれをしたところで無駄なことも分かってはいるから余計落ち込む。鏡を見て何か違うんだよな〜となる「違う」のは服じゃなくて私自身なんだよねということ。だからってそれを人に無駄な時間だと判断されたくない。夫には顔を合わせずに、別に私は予定があるわけじゃないからマイペースにやったっていいじゃんと少し大きな声で言い残して子の準備を急き立てる。夫が予定があって早くしたいならそれも話して共有してくれれば良いだけなのに、自分の中だけで勝手に最大限譲歩しようとしてるから噛み合わなくなる。高円寺北の集会所に集合して順に投票を終える。フロレスタまで歩き。ピンクのタキシードサムのドーナツをその場で食べていく。キッズのジュースと私が普通のドーナツも。ももジュース美味しい。ごっちゃんがもう開けている話で寄っていく。子はその辺を走り回って調子良い。お腹空いたしサイゼリヤ食べたい、ということで来たのに全員してサイドメニュー群ばかりの注文。変わったばかりのような新しい間違い探し、やっぱり8個くらいまではポンポンみつけて、じっくりじっくり見ても残りには気づけず終わり。この辺りを歩いていると子はまたさんねこに寄りたがり。完全にむーそちゃんを意識してる。子はほんとに小さい頃から華やかな人によく懐く。夫の演奏を観に行ってはバーニングスピリッツなゴリゴリの姐さんとか歩くネオン街のようなチアキちゃんにべったりだった。むーそちゃんが休憩に出て行って私達もさんねこを出る。パルの古着屋に気を取られていると夫と子でビレバンの瓶コーラを飲んでいた。私のアクティビティを取られてしまった。夫は先に帰り、私達はおばちゃんの八百屋まで行ったりファミマで話題というスイーツをついに買って帰り。いよいよ陽光くんの直売に行くとかという話に。私も直売に行きたい気持ちと下北というハードルの高さに葛藤していた。そして夫と同席することで会いたくなくなる人にも会うかもしれないし、その辺りの気遣いは夫にあるのか、それにもよると思うけどこういう時夫はまた問題の焦点をズラして弱者な私を見下して責めてくる。結局私の気にするように、生産性のある人付き合いしか成り立たないと認めたようなものだった。そんな生産性と私情を混同するクリエイターという名の個人事業主同士の付き合い方のせいで私が不安になるだけの話、といえばそれだけの話。理解はなくてもそれを夫にぶつけたところで、あとは自分の立場をわきまえて何があっても鎮めて笑っていられるように修行僧の心で行ってみることにする。夫は新高円寺へ納品に行ってから向かうと先に出ていき、私達は図書館で返却と予約本を受け取ってから行くことにした。集合ポスト前で隣りのおばあさんと遭遇。子を見て、大きくなったんじゃない?いつも静かよねぇ、と言われても否定も肯定もせず、ただなんとなく微笑んで受け流す。子どものことより猫なんですよ問題は。ワクチン接種どうですかと話題をかえてみると、月曜に2回目接種とのこと。老人は後がないからこそ前向きで元気だ。でも2回目は症状が出るなんていうから心配ですよねと言うと、だから月曜、火曜はもう宅配のごはん頼んでるのよ、と抜かりなかった。図書館へ。一冊返して一冊受け取り。サークル仲間に教えてもらった多様性を知れる絵本「ふたりママの家で」思ったよりも内容がしっかり長そう。まだ無理かもしれない。夫に連絡、下北で合流することにして各自向かう。方南町から先を想像するとしんどい。考えないようにとにかく走る。無意識でいるとついフラダンスのバリバリの浜辺を口ずさんでしまうようになってしまった。それを今は意識して振り切るように「やーくーもーたーつー」と掛け声をかけると、子が続けてヤマタノオロチの台詞を大声で繰り返す。そうして走る走る。笹塚の業務スーパーの混みっぷりどうにかならないのか。昔は平気だったけど業務スーパーの今どきの注目度を考えたら場所が悪すぎる。駅を超えたらようやく下北まで走りやすい道。下北と高円寺はいまだ比べられがちだけど、こうしてみると人の質が全然違うように感じる。街並みのせいだろうか。とくにボーナストラックみたいな開発された新たなスペースは下北ベテラン勢が来るところっぽくて私からしてみたら目黒と同じテンション。陽光くんの直売の盛り上がオープンなこの場所にはすごく馴染んでいて雰囲気良い。知っている人もいて話したり。しかし。やっぱりそうきたか高円寺民の姿はない。昼間にごっちゃんもヒロポンが来たら行こうかとかなんとか言っていたし、やまちゃんも行くかどうかとか夫に言っていたらしいのに、そんな話があったはずなのにまぁ結局誰も来ない。おっちょもいない。高円寺民は本当になかなか高円寺から出ないなと感心すらした。夕飯でも食べて帰りたいけど知らない店を覗いて今から見つけるっていう余裕はない。とりあえず子どもだけでも食べればいいかとキッズセットを夫にも案内するつもりでコメダに吸い込まれる。夫は何度も溜息をつきながらとにかく疲弊していた。温かいコーヒーが落ち着く。外は少し涼しくなってきていた。子も少し鼻が詰まっているような風邪気味かなと思ったタイミングで、クラスLINEで溶連菌の話が出ていた。溶連菌は喉の症状らしいから違うただの風邪かなと思いながらも、やっぱりそれからは喉はどうかと子に度々確認してしまう。本人は至って普通のつもりらしい。何席か向こう側でたまに激しく咳き込む人がいてビクリとする。周辺の皆さんも立ち上がった際には必ず身を乗り出してどの人なのか確認していた。私も帰り際覗き込んでみると一人じっとPCと向き合っている男性だった。でもそれよりも今は子どもの食べ残しをうっかり食べないように気を張らなきゃいけない。カルディの前で夫はお買い得らしい缶ビールを手にすると、このままごっちゃんところ行ってくるわ、今日のこと話したいと言ってそこで別れた。知らない人と話すのがよっぽどのダメージだったらしい。時間は7時半、この時間に帰るの久しぶりだねと話しながら自転車を走らせる。慌てるほど遅い時間ではないのに慣れない土地にいるともう9時くらいの感じ。子どもを見かけないとなんとなく焦るというのもある。家の自転車置き場は私の場所を残してすっきり収まり一日を終えていてホッとする。帰って即お風呂、昨夜遅かっただけに子も眠いと言っていたけど鼻が詰まってすぐには寝つけず。こよりを作って鼻をぐりぐりしたら割とすんなり寝。夫が帰ってきた気配がしたけど、今日の下北に行く前に揉めた「何もしない奴に価値なし」発言が思い出されて静かに怒りが震動する。モラハラ?人格否定?なにか分からないけど自分のどうにもならないことで私が精神的ダメージを受けたのは本当。夫は自分が都合悪くなった反撃で言ってきていただけで常日頃そのことを責めてくるわけではない。でも皆が口に出さないだけで夫の言っていることは現実でもあるだろうとも思う。起き上がってまで戦うエネルギーも話し合う気力もない。暗がりでいつの間にか寝ていた。

 

7/4

朝からクラスLINEで引き続き溶連菌の子が発生の様子。男の子を中心に広がっているっぽい。神楽のお稽古日。結局昨日もろくに練習出来なかった。それなのに全く慌てない子。雨がしっかり降っていたら電車のつもりで用意をしていたけどパラパラ小雨で助かった、自転車で向かう。うちの衣装はまだ注文しているところと聞いていたから到着が早すぎても、また待ってる間に子の緊張が高まってしまうかもと思っていたけど、小学生のお姉さんが小さくなっちゃったやつがあったから着てみる?と言われて急遽子も着替えることに。着替えたら子も袴を可愛いと言ってその気になっていた。よかった。皆んなと並んでお稽古開始。言われた通り、とにかく前の人を真似るようにしていたし台詞は大きな声で言える。混じっていても浮かない程度には形になった。でもやっぱり真似るだけだとワンテンポ遅れてしまうから少しは頭に入れてほしいし、扇を開けないという思わぬ落とし穴。扇を借りて帰り開く練習をしましょうということになった。それでも今日はご機嫌にお友達と終えて、一緒に商店街まで行く。区役所に自転車を停めてダイソーまで歩く。いつもの100円ショップもお友達と見るだけで楽しいっぽい。各々今日のご褒美みたいなものを買って、安売りスーパー。普段人が賑わっててそれだけでスルーしていたけど今日はまだ昼だからか買い物しやすい。デラウェアとりんごを買って、さらに高野とアキダイを見ていくという友達と別れて先に阿佐ヶ谷を出る。お昼は何を食べようか話し合いながら高円寺。ピザを食べたがるけど昨日の夜も今朝もパン食だったから拒否、何を提案しても受け入れられず、とにかく高カロリーなものを欲してるようなので期間限定創業パックがお買い得のケンタッキーということで落ち着いた。パルの脇道、駅前と、またロケやらカメラが構えてる高円寺。

子どもの遊びに付き合っていると眠くて仕方ない。夕方、牛乳買いに行ってくると言って一人歩きで家を出る。オオゼキで済まそうかと思ったけど、せっかく一人で出たチャンス、トレファクをゆっくり見る。セールで480円タグのものでも50%オフとスタンプが押されて興奮するけどめぼしいものは無く。OKストア、歩きで来たし本当に必要なものだけを買ったから良かったけれど、なんとOK今月から以前のように現金払いでないと会員価格が適用されなくなったとのこと。これはショック。何支払いするか伝えてレジのおばさんがラミネートされたパネルをあれだこれだと選んで差し出してきて、そのQRコードを読み込んで自分で金額記入してスマホを見せて、というスマホひとつで決済できる割になかなか面倒な手順を踏むやり方だと思っていたら。それはこれからはバーコードスキャンになるらしいけど会員価格でない。一度慣れたら現金に戻るのはキツい。結局お金の出どころは同じなんだけど、うちのように夫の口座を介して支払いをしていると、現金として可視化されてしまうのはなんとも居心地が悪い。こうなるとオオゼキが優勢。これからどうなるか我が家のスーパー事情。

明日の絵本返却当番のクラスの子から、どうやら溶連菌と思われる、休むから誰か交代をとの連絡。女の子にも感染している。また少し不安になってきた。あれからクラスLINEでは続々と男子の陽性が発覚している。明日一応帰りに病院に行こうと思う。園からの絵本を含め今日は3冊読んで寝る。私は起きて感想ノート書き。子がお気に入りの「サイモンは、ねこである」百獣の王であるライオンやトラ、チーターなどの猛獣を前に「僕たち似てますね」という猫のサイモン。素直ともアイロニックとも取れる言い方で最後には納得させてしまう。成功率は低いけど、この皮肉っぽい言い方を我が子はよくする。その度に、生まれてはじめて読んだお話の絵本が一休さんだったからだろうかと頭をよぎる。

2021年7月1日〜7月2日

7/1

今朝こそどしゃ降り、歩きで夫が送りに行く。てれび絵本、わたしのワンピースが放送している。5年で何度目かのわたしのワンピース。留守番になったくせに何もしてないのも気がひけるので洗い物、コーヒーを淹れる。最近気づいたらまた夫がコーヒーを飲むようになった。コーヒーカップのメモリで5杯分淹れられるようになってコーヒーメーカーの存在意義も保たれている。スッキリをつけてTHE FIRST、本編よりその後のモーリーさんのコメントが気になっちゃう、頭の回転が早い賢い人がふざけるともうついていけなくて慌てちゃう感じ、こういう人が身近にいると辛くなるんだけどテレビで観ている分には楽しい。夫がごっちゃんからニュースエブリーの録画をもらったらしく鑑賞。子どもに関すること以外の情報に疎くなっていたけどファッションインジャパン面白そう、ドレスコード展も良かったけどそれよりさらに国内に限っているというのもより楽しめそう。会期も長いし行けそうだな。

お迎えの頃には雨が上がって自転車で行ける。今日は子育てプラザでフラダンスを教えてもらえる。教えてくれる先生は児童館の頃からお世話になっている館長で小学生に教えていた時もあり、私はずっと先生にフラダンス教えてもらえたらいいなと思っていた、その念願のフラダンス。真っ直ぐ帰っておやつ、腰ミノがきれいに広がるようにチュールスカートがあると良いと教えられて着替えたり準備していたらもう出る時間。歩いて向かう。先生達が手作りしてくれたレイや腰ミノはそのまま貰えるとのこと。子ども達の後ろに親も並んで教えてもらう。曲は「バリバリの浜辺」。蒼井優フラガール)のつもりでと自分を鼓舞するけど、腰の動きを意識しちゃうとぎこちなくなって、そうなると手の動きも付いていけなくなる。子どもの方がもっと柔軟。最後に発表という名の撮影タイム。恥ずかしくて泣いてしまう子や棒立ちになる子もいるなか、我が子は出来ないながら積極的に動いていて、本人もすっごい楽しかったと言っていた。フラダンスが始まる頃に夫から、今どこ?鍵がない落としたかも、とのLINEがあってタイミング悪すぎと思って返信をしないうちに連絡は途絶えて、終わった時に確認するとカバンに入っていたとのこと、なんなんだ。その後はいつものみんなとワイワイ遊び。雨模様のせいもあっていつもより人口密度が高い。めーちゃんダンスやってるんですか?上手でしたね〜と、普段特別一緒に遊ぶわけでもないママも声をかけてくれる。やっぱり我が子は踊りが好きなのかな。そして私は今さらフラガールを観てみたくなった。実は観たことない。

帰る頃にはまたうっすらと雨。真っ直ぐ帰ってごはんの支度。夫はまた出て行った。今日はもう子ども番組はいつも通り。おしりたんていを観ながらごはん。そしてEダンスアカデミー。うちの子ダンス好きみたいで〜という人の大概はEダンスが好きだからって話になんだけど、我が子はそれは観ないし観ようとしない。今日は観る?と聞きながら、それか…とどうぶつピースにすると、こっちが良い!と言う。動物は一番。

今日もお風呂に入る前は少し神楽の気持ちにさせる。台詞はもう言えるようになった。しかし肝心の動きを試しもしない。大丈夫だと随分と余裕かましているけど、あんなに泣いた時の気持ちを忘れたのかな。絵本は2冊。子が何度か寝返りうちながらぴったり引っ付いて寝てしまい、気づけば私も就寝。夜中に意識が戻り、あぁそうだお米を炊かなくては、と思いながらまた寝てしまった。

 

7/2

お米のことが気になって何度か意識が戻ってくる明け方。でも体は動かず。いつも起きるくらいの時間になって、ハッとしてバッと起きて早炊き。今日の通勤通学時はバケツをひっくり返したような雨だと予報の通り、すごい雨。しかしさすがに今日は私が送らないと。少し早めに家を出る、けど結局登園時間ギリギリだった。園近くの小学校に行くかもしれないことを考えて最近園までの歩き方や時間を気にしてみている。荷物を全部自分で持った長靴に傘の登園で約15分。信号のタイミングを考慮して20分は登校にかかると見ておく感じか。この辺りにしては遠いな。近所の小学校なら3分しないで行けるんだけどな。

帰って今日もスカイハイのオーディション。発表パフォーマンス。前の審査で性格悪いと私が思った子、もうどれだけ上手かろうがなんか嫌。スカイハイ的にはそれくらいエゴを出せている方が高みを目指せる人間ということなんだろうけど、そのエゴが見え見えで人への当たりが強くなるこの手の人が私は苦手だ。結果は次回。

今朝、クッションソファの上に猫がゲロをしていた。現行犯ではないからどれだけ時間が経っているかもわからない。もうさすがに捨てようということになった。バラせば通常の可燃ゴミで良いらしいのだけど、こんな形が整ったものをわざわざバラすなんて考えられない。ネットで粗大ゴミの予約をしようと思うけど区分がわからない。電話にしてみると400円で案内された。けど回収日が1ヶ月後。その電話が聞こえていた夫が首を振り、よし、バラそうと言う。ネットで調べこんでやり方は分かったとのこと。あぁ面倒くさいことになった。ゴミ袋どれだけ使うのよと突っ込んでも、ひとパック買っても400円しないでしょと逆に返されて、手伝わないわけにいかないし仕方なくゴミ箱を支えたりする。何度かやっていると1袋に入れる量だとか要領掴めてきたといって手際良く同じ作業を繰り返す。それでも静電気なんかでパラパラと中のビーズが散らばっていて、私はその片付けを、夫がゴミ出しに行く。と、最悪だよと戻ってきた。ひとつ袋が破けてたと言って、見るとうちの玄関あたりでは雪のように散らばっている。呆然とするしかなかった。下からバケツ持ってくると夫。私はその間少しでもと思って風呂場から水を汲んで流してみるけど意味なし、夫が持ってきたバケツの水でも全然足りない。夫が下の掃除用流し台から延ばせるホースを持ってきてようやくどうにかなりそうな感じ。2階で袋の穴あきは阻止したといっても上から流さなきゃならないから結局下まで散らばっていくことになる。夫がシャワーを当てて、私はその後をホウキで掃いていく。雨で助かった。下階の人が平日の日中は不在なのも救い。業者の如く隅々清掃していく。階段に入り込む雨かシャワーの水が跳ねているのかと見せかけて汗。久しぶりに労働してる感。野ざらしの最後の階段まで丁寧に夫が流していると通りを行く人がいちいち振り向いていく。400円をケチった代償がこれ。いやお金よりも時間か。1ヶ月待てない代わりに、今日の半日を無駄にした。ようやく片付いて部屋に入るともう昼過ぎだった。散々な目にあったけど労働の後のごはんは美味しい。もうお迎え時間になってしまった。歩き。普段自転車の人達も歩きが多く、皆んなでタラタラ歩くも皆んな疲れているのか元気がない。うちはまいばすに寄っておやつを買って帰り。夫は最近の部屋片付けで出てきた古着を昨日買取してもらいに行って味をしめたようで今日も小雨になった隙に出て行ったようだった。帰りがけに子が先生に注意されていたことについて、あらためて話し合う。園を出る前に子が忘れた絵を友達が持ってきてくれたのに子はそれは要らないやつだと言ったらしかった。だから私も、これ要らないんだったよね、じゃあ捨てていい?と言ったら、みるみるうちに泣き出す。どうして素直に人の親切を受け入れられなかったのだろう。本当に要らないならただ受け取って後で捨てればいい。要らない落ち葉や木の実のやり取りもそうしていたはずなのに。忘れた自分の落ち度も分かっていて、友達のお節介が悔しかったり恥ずかしい感じもあったのだろうなという想像をして、小さい子の過剰な正義感が関係性を歪ませることもあると思うと一概には子の態度が悪いとは言い切れないような、難しい。でもやっぱり忘れ物をしたのは事実なんだからそれは認めないといけない。月曜にお友達に、ありがとう助かった、と伝えようということになった。気を取り直しておやつと遊び。チュッパチャプスが全然開けられない。ねじれた部分にハサミで切り込みをいれても開かない、たまにスッと気持ちよく開くやつもあるのに。出先で食べるチュッパチャプスがこれだったらもう諦めるしかない。ねじり過ぎて指が痛くなった。無理矢理、私が神楽の練習してみせて巻き込む。演目は2つ、約4分と1分程度の動き、家ではそろりそろりとしか出来ないけど、それでも意外とじんわり汗ばんでくる。夫から連絡、出先からそのまま陽光くんらと展示に行ってくるとのこと。陽光くんは直売のために東京に来ている。今日はもうずっと雨だけどたまに雨音がやんだりしていた。ママ友から連絡。唐八景が閉まっていることについて先週から気にしていたのだけど、やっぱりおじちゃんが急逝したとのことだった。いつでも行けると思って結局子連れでは小さい頃一回くらいしか行かなかったんじゃないかな、バナナもらえること今ならもっと喜んだかもしれなかったな。

夕飯のあともまた動物のテレビを観たり、だらだらお絵描きをしていたら私も油断してもう9時。おおかみこどもの雨と雪がはじまって子が興味をもって観はじめる。その隙に片付けたりお風呂の用意、もう終わろうと言っても聞かない。仕方なく私も観る。暗い悲しい予感しかない話、苦手。サッと入ろうということで途中CMのタイミングでなんとかお風呂。しっかり湯船に浸かりながら、早く出ないとはじまっちゃう〜とか言う子ども時間の感覚分かってなくて可愛い。CMなんてせいぜい3分、絶対はじまってるから。お風呂さえ入れば夜更かしもまぁ許せる。一緒に観るけど雨と雪の成長が辛い。二人が争ってオオカミになるところとか、それvs人間の母に展開するかと思いきやスッと何事もなく二人が人間に戻って話は続く。とにかく最後まで悲しいだけだった。さすがに眠くもなっていただろう子はもちろん絵本無しで寝た。11時半過ぎ、テレビを観ながらMOWを食べる。起きてる夜はせっかくだから何か甘いものを食べて私にもそんな寛ぐ時間があるというのを無理にでも体感したい。夫が帰って、お互い今日のことを簡単に報告し合う。

2021年6月28日〜6月30日

6/28

今日は忙しい。朝出てからお迎えまで家に帰れない。絵本の返却作業、保護者会。さらに午前保育を終えたら急いで帰って着替えて立川まで出掛ける予定。去年新しくできた施設のミュージアムの展示に行きたい。来春まで開催されているぐりとぐら展は話題だけど私は同時に開催されている酒井駒子展を楽しみにしていた。とか言って、子どもが酒井駒子の絵本を好んで手に取るようになってから意識するようになったクチだが。遠出が億劫になっているうちに次の週末で終了してしまう。そんなこんなで忙しい一日。

保護者会の礼拝はヨハネによる福音書16章33節「勇気を出しなさい。」悩みのなかで意を決して自らの心の内なる思いを顕にすることを勇気と呼ぶこともある。その時にただそれを受け止めてくれる場所や他者の存在は欠かせないだろう、そのための園でありたい、共感とは共に傷を負うことである、という話だった。理想はそうだろうけど現実はそんな悠長にいられないことがほとんどだろうな。「勇気を出しなさい。私は既に世に勝っている。」イエスの言葉、言ってみたくなるけど、実際声に出してみると駄目な奴が言う言葉っぽくなることに気がついた。先生の話はもう夏休みの過ごし方。睡眠時間に気をつけること。この時期が生活習慣を整える最後の砦だという。夜は静かで暗い、そんな雰囲気、空気が大切。そして寝る前のスマホは良くない、とスマホの扱い方の話。この先スマホがない世界なんて考えられないからダメとは言わないけど、子どものうちは使う場面を考えるようにということ。どうせ観るならテレビの方がずっと良いとも言っていた。最近のテレビは大きいから自然と離れて観るし他のものも目に入って気が散るのが良いとのこと。これでもう今学期の保護者会は終了、何となしに肩の荷が降りた。降園、お友達に誘われてもきちんと、ごめんね今日はお出かけするんだ、と断れた。「今日はいっぱい美味しいもの食べていっぱいお買い物して楽しいことしようね」と張り切ってくれている。あの手この手でどうにか引っ張り出して結果楽しんでいる、というよりも、やっぱりこうして行く前からお出かけに乗り気になってくれていると私も同じように楽しみだし嬉しい。急いで着替えて自転車で高円寺へ。昼間から街に置いておくのは心配だったけど、すぐに夫が出先から持ち帰ってきてくれるとのこと。そのかわり帰りは歩いて帰ることになるけど、それはもうどれだけゆっくりな歩きでも構わない。

思ったよりも早く出かけてこれた。駅につくと電車に遅れが出ているとかで何時のものか分からないけどとりあえず飛び乗る。はじめは立つ人もそこそこ、混んでいたけど三鷹辺りで座ったと思ったらもう立川。平日は中央特快も多いのか快適。まだ1時前。まずはお昼ごはん、目的地方面に歩きながらどこで何を食べようか、今日は子も積極的だからIKEAのレストランということになった。目的地の施設は本当にそのすぐ真向かいだった。贅沢してそこのお店でもいいかもねと思ったけど子は間違いのないIKEAのレストランを譲らなかった。真っ直ぐレストランに向かう。平日でも昼時だからそれなりに人が集中していて、モノレールの見える窓側の席は今日も全て埋まっていた。都心方向から離れたところに来るだけで、失礼だけど感染リスクへの緊張感は緩まってしまう。自分がやることは同じだけど、空間の密度の差はそれだけ心にも余裕ができる。キッズカレーセットと私もカレー、ドリンクをつけても二人で680円。子が張り切ってくれていた割には寂しいランチになってしまったけど意外とお腹には充分だったし子も喜んでいた。これだけでIKEAをあとにする。ジーーーと虫の声、蝉か?一気に目の前が夏の情景になる。日差しが黄色く、夏みたいだねぇと子と浮かれながら向かいの商業施設へ。施設というか、スペースが通り道でもあり建物もありといった感じ。来たらすぐ分かるだろうと思っていたけど敷地が広すぎて不安になってくる。とりあえず上にあがってみたらそこがメインストリートだったようで分かりやすくテナントが並び、すぐに展示の場所だった。平日の昼過ぎ。チケット購入に並ぶくらいは人がいる。入り口が酒井駒子展。原画は絵本の雰囲気とまるで別物のよう。漫画でいったら魚喃キリコの感じがある。大人のファンが多い。子どもがいない。我が子もぐりとぐらに早く行きたい!と言ってばかりいて全く落ち着かない。先週行ったクラスのママも子どもがぐりとぐらに行きたがるからゆっくり見れなかったと言っていた。学芸員の人が、お子様おいくつですかと近づいてきてビクッとする。3歳以上のお子様にはきちんと鼻までマスクをしていただくようお願いしております、と言われた。子どもが話すと大概マスクが鼻下までズレる。ちょうど今日の保護者会ではこれからはマスクの着用を家庭判断に任せるというお知らせがあった。子どもの感染は少なく集団生活でのクラスター発生はほとんどない、重症例も極めて少ない。それよりも衛生管理や表情による成長発育の問題を重視したい、とのことだった。ただし外ではこうして感染対策のひとつとしてマスクはまだ重要とされている。子にマスクずれちゃうから話さないで、と抑えた声で伝えて足早に見ていく。段ボールを黒で塗ってその上に描かれた絵。なかなかの物量だった。お待ちかねのぐりとぐら。あの酒井駒子スペースを通ってきたとは思えないほど子どもがいる。詳細を知らないまま来たけどこちらは原画展ではなく世界観をみせる展示だったらしくて完全に子ども向け。仕掛けがあって可愛くて楽しいのは分かるけれど、やはり傍に学芸員の人が立ってじっと見つめられていると、その視線に耐えられず何度も遊ぼうとする子どもを阻止してしまう。せめて微笑ましい顔していてくれればいいのだけど、ここに溜まるな早く行け、という本心は隠せないのだろうな。ミュージアムショップ、子が、今日はたくさん買っちゃおう、いいんだよね!ね!と言ってポストカードを次々と手に取る。私が普段思い切れないぶん、この後押しがあってちょうどいい。酒井駒子のグラスが可愛くて少しうっとりしたけど、私のガサツな日常を思うと買うに至らない。ぐりとぐら酒井駒子と、ポストカードをいくつか購入。出たところのカフェではコラボメニューがあり、雰囲気もよく心が揺れるけどお手軽にはいかない価格と、この建物の外も楽しみたいから名残惜しく横目で追いながら外に出る。この施設の名称通り、緑が随所にあって気持ち良い。あちこちに座れる場所が確保されていてひと休みに困ることもないだろう。池をみたり花をみたり座ってみたりしながら歩く。首からパスを下げて資料を手にした集団がツアーのようにコンダクターから説明を受けながら見て回っていた。そんなグループがいくつかいる。庭園の両脇は店舗で、上はオフィスビルになっているようだから、企業招致でもしているのだろうか。皆んな説明に声をあげたり頷いたりしながら辺りを見渡していた。私もキョロキョロ、見ると階段の途中に赤い電話ボックス。本が並べられている。近寄ってよく見てみると、「みんなで持ち寄る図書館」といったテーマで自由に置いていいし持ち帰っていいらしい。さらによく見てみると、「この電話機は反対側にも同じようにある電話ボックスに繋がっていて本当に話せる」と書いてある。公園なんかで糸電話のように向かい側と話せる遊具ならみたことあるけど、電話ボックスがもうひとつ。反対側とはどこなのか、ウロウロ探して見つけた、庭園を挟んで向こうのことだった。緑の電話ボックス。子が私にそっちに行けと指示を出す。こちらからは大人が体勢を崩してようやく見えるような位置で子どもからは見えない。駆け足で向かったけどまだ辿りつかないうちに、その緑の電話が本当にリーンリーンと鳴っているのが分かった。ここですよ、早いですね、とその前に座っていた若いカップルが教えてくれる。ですね、と答えて階段をあがる。おそらく電話ボックスを探しているところから私達の一連の行動を見ていたのだろう。私がこちらに向かってすぐに子が掛けていることもお見通しだった。電話に出て子と話す。何か詰まっているように遠くに聞こえる感じ、そういえば公衆電話ってこういう感じだったよなと懐かしさ。受話器を置くと子もこちらに向かって走ってきた。突然鳴る電話、知らない誰かとそうして交流してみましょうというアートらしい。無人になった赤の電話ボックスに向かって母娘が近寄って行くのが見えた。電話をかけてみる。驚いた様子で足が止まった。お願い、出て。でも電話を取らずに背を向ける。一旦切って、その去っていく背中を引き止めるようにもう一度かける。少し振り向いて迷っているようだったけど、やっぱり去っていった。ドッキリの仕掛け人になって、引っかかった人を見たような感じ。私達はだいぶこれを気に入った。最後にまた二手に分かれて通話しようと言ったのに子が早くも電話をかけてしまった。急いで緑の方へ行こうとしたら例のカップルのお兄さんが電話を取り行くのが見えた。子は人が出て驚いて固まっている。え、誰?と消え入りそうな声で呟きながら受話器を耳に押し当てて何やら熱心に聞いている。身をかがめて向こう側を見つめると、お兄さんは腕時計を見るポーズをとりながら何か話してくれているようだった。子はバイバイと2回ほど言って電話を終えた。びっくりした、知らない人が出たよーとはに噛むように笑いながらも高揚していた。満足したねと行って歩き出すと反対側でもお兄さんカップルが歩いて帰っていくのが見えた。楽しませてくれてありがとう若者たち。何て言ってたのと聞くと、なんか難しいこと言ってたとのこと。なんだったのだろう。その施設を入った方と反対側に降りるともう駅の近くまで来ていた。すごい、IKEAから駅までの道が飽きない。気がつくと子は遊びながら歩くものだから転んで膝を擦りむいて泣いていた。血を押さえて絆創膏を探すも無い。この前たいした傷でもないのに使ってしまったのだった。泣き止まないしなかなか血が止まらないしで困る。ティッシュを挟んで手拭いを足に縛ることで落ち着いてくれた。通り道にある行きに約束していたセリアに向かう。セリアで買って無くした玩具をまた探しに行く。そこで可愛い絆創膏も買おうかと言っていたけど意外にセリアにはキャラクターとか柄物の絆創膏は無かった。気にしたことなかったけど柄物絆創膏は100円売りでは無理なのかもしれない。そう思うとモスバーガーのわいわいセットでキャラクターグッズがオマケの時のちょっとした絆創膏は重宝するやつなのかもしれない。とかやってる間に欲しい玩具を見つけたらしく、血が止まったから絆創膏は要らない、その代わりに玩具を買う、ということになっていた。小さな小物入れになっているキラキラの指輪は私が欲しくて買う。魔法少女系のコンパクトのようなリング。それだけでも可愛いのに、中に何か入るとかいったチョロいアイテムには昔から目がない。自分のなかの少女趣味の楽しみを子のおかげで思い出して、そして補えているけど子が成長したらどうなるんだろうと思う。子も気分が良くなってGUにも寄り道。今度プラザでやるフラダンスのためにもちょうど良さそうな白のTシャツを買う。駅に向かう人の波にのまれながら、まだ何か物足りないような気がしなくもない。せっかく来たんだからあれもこれもとなりがちの貧乏性。ちょっとそわそわしながら改札に吸い込まれてしまうとさすがに観念して帰る。コロナで良くなったことは電車が以前のようには混み合わなくなったこと。快適だとただの快速もあっという間。5時過ぎに帰り着く。穏やかに平和に過ごせた午後。子も、またこうして二人で出掛けようね、出掛けたいねと何度も言っていた。まだ子どものテレビ番組もやっているような時間。ついでにあれこれと、余計なこともしなければ割と時間はうまく使えるらしい。冷やし中華で夕飯。夜中も起きてテレビを観るだけの体力もあった。

 

6/29

歯科の日の甘えで夫に送りをして欲しかったけど母達の共同購入の品の代金回収もあったし雨も平気そうだったからやっぱり私が行く。なかなか怠けるタイミングがない。送りから戻る頃はパラパラと雨。歯科へは用心して歩きで行く。委員会のグループLINE。委員長から、夏休み前の保護者への絵本貸し出し企画について、長年母親貸し出しと呼ばれているけれど、もちろんその日付き添った保護者なら誰でもいいわけだし、保護者貸し出しに名称を変えないかという提案。先生からはその名称に意図はなく、ただその昔に母がはじめたからなだけとのこと。保護者が園に関係する物事はほぼ名称に「母」と当て込まれている。私こそ入園前は、この「母」にこだわった名称に違和感をもっていた。父親や他の大人が関わってもいいものなんだから、名称でそれを突っぱねるようなことをしないでほしいし、母親だけに押し付けるような表現になっていることは窮屈だと目くじらを立てた。でも実際、母親達がつくりあげていく世界のなかに自分も身を置いてみると、もしかしたらこれは第一線の社会から断絶されたような場で、私達が私達のための社会をつくっている証であり誇りなんじゃないかと思うようにもなっていて、「母」を謳うことに何の疑問も持たなくなっていた。押し付けらるような意味のネガティブな「母」ではなくて、誇りに思える代表格としての「母」に意識がかわると、それが誰かにとっては近寄り難いものになっているかもしれないことが見えなくなってくる。世の中の性差を決めつけられたようなものは、こんな感じで優位な方は無意識で気がついていないのだと思える。不満な気持ち、疑問の声はその時大事にしなきゃいけない。歯科から出るとすっごい晴れてる。歩きでこなきゃよかった。早く帰って洗濯したいとうずうずしながらスーパーに寄って帰り。

夫が洗面所の天井の隅を見てみてと言う。蜘蛛が巣というか膜を張っている。怖い。教えようと思って言うの忘れてたわ、と教えなくていいから処理してくれよと思う。このまま忘れられて、こちらも気づかないままだったらとんでもないことになるところだった。夫は、取るよと言いながら何もしない。いつ?この気候で急成長しちゃったらどうするんだ。ドアを開けては毎度必ず上を見つめる。

今日は中野の図書館で本の返却日。お迎えのまま行こうと思う。みーちゃんは今日歯医者さんに行くというから遊ばず帰るかと思いきや、他の子と公園に寄るという。お友達も予定があるというからちょうどよく終われそう、少しだけ公園へ。日が差してきてセミの声が聞こえる。昨日に続き心の準備が整う前にここでも夏の気配。3時前には解散、ファミマで荷物を出してから中野へ向かう。小腹も空いて、またパフェとか食べたいね〜とか言いながら妥協してコンビニでペットボトルのジュースを買って図書館で飲むことにする。ここに来ると子はひとりで絵本を読みたがる。私もゆったり休憩。選ぶ絵本をことごとく子に拒否されたりしながらも充分に読んだら帰り、4時半。ジュースだけのおやつになってしまって、やっぱりお腹が空いているようで今日はピザが食べたいんだと主張。帰り道のガストに行ってみるとこの半端な時間なのに混んでいる。こんなところでもやっぱり宣言解除が影響しているのかもしれない。並んで座れないとのこと、店員さんも忙しく余裕がなさそうに動いていた。諦めて下のパン屋でパンを買うことにしたら、ちょうどよく小さな丸のピザパンがあった。ばっちりだねと言うと子は、そうなんだけどと言いながら落ち着かない様子でキョロキョロ見回して、やっぱり他のパンがいいと言ってクリームの挟まったメロンパンを選ぶ。自転車に乗って食べながら八百屋で買い物して帰り。

神楽の友達から送ってもらった動画を観る。きちんとした先生の動きだから分かりやすいのかといったらそんなこともない、細かくてやってみると意外と早い動きでもあるし、これを少しでも子ができるように教えるなんて厳しい。せめて台詞をそれっぽく言えるようになんべんも聞く。5時半過ぎ、夫からエブリー録っておいて!と連絡がきて、そうだ忘れてた。ファッションインジャパンのことで陽光くんの服が取り上げられるらしかった。急いでチャンネルを変える。エブリーって3時半からやってるのか、長い。ツイッターで調べるとやはりもう終わっているようだった、残念。

洗濯物を取り込むとまだ湿っている。雨は降らなかったけど日が差した時間もわずかで乾ききらなかったようだ。嫌な気候。エアコンの除湿を付けっぱなしにしておく。そんなこんなしている間もとにかく蜘蛛が気になる。よくあるレース編みのようなただの蜘蛛の巣ではないのが引っかかってまた検索して検索して、卵を産む時らしいことが分かり、ますますおぞましい。早く夫が帰ってこないか、お風呂が憂鬱で準備したくない。雨が降ってきていて悪いのだけど蜘蛛退治のスプレーも買ってきてくれと焦りを伝える。お風呂に入りたい限界の8時過ぎには間に合った。買ってきたスプレーはダニ用で言葉を失う。ビニール袋、ビニール手袋など用意して見守る中、蜘蛛の撤去完了。そこが居心地よいところとして狙われたことは忘れない。これからはまずそこをチェックする習慣になりそう。

神楽の台詞を節をつけて声に出していると夫が、俺の家の話じゃんと言ってきて、そうだ神楽は能の元らしいから、そうだそうだ。私のなかで一気に盛り上がる、俺の家の話今こそまた観たくなってきた。

 

6/30

雨の後の自転車を乗る準備するのが面倒くさい。今日は何もないし夫と登園してもらいたいなぁ、と思っていたら子が自ら、今日はお父さんと行きたい、と言い出した。シンクロ?いや私この気持ちを声に出してたのかしら?どちらにしてもラッキー。朝から猫がカーペットの上にゲロをしてしまいバタバタとしていた。夫がランドリーに行き、帰りにピックアップしてきてくれるけど私も私で西友ティッシュを買いに行きたいからこの朝の時間に動いてしまいたい。戻った夫と入れ替わり西友へ向かう。朝の西友は一番いい。OK、業務スーパーに比べてダントツに人が少ない。

今日も洗濯は乾かなそうな気もしてる。そんな中なのに夫は夫で最近片付けをして出てきたのか今着るわけでない服を洗濯していて腹立たしい。こんな時期に余計なものを洗濯しないでほしい。

今日は図書館の日だからもう返却絵本も持ってお迎えに出た。子が珍しくあっさりと出てきてすんなり帰ろうとしていて拍子抜け。そのまま図書館いけるように本持ってきてるから遊んでもいいよと声をかけてもあまり乗り気ではなく、私がそう言うなら仕方ない、くらいの感じで公園へ向かった。誰とも約束していないと公園に行きたいわけでもないらしい。そういうものなのか。結局今日遊んでいく子達がいる公園に寄るけど、約束してないところに後から加わろうというのも難しいものらしい。ひとりで花を見ながら飛び跳ねたり他学年の子と話したりしていたけど、何かのきっかけでいつのまにか仲間に加わってごちゃごちゃになって遊びだした。今日はこの子とこれ、と決めたら邪魔されたくないという空気が子ども達のなかにもあるのだろう、それを感じ取って距離をとっていたり、小さい人達も人付き合いに気遣いながらやり繰りしているみたいだ。もうすぐ図書館だからと先に退散する頃、残る三人のうち一人の女の子が大声で泣きながら母達のところへ駆け寄ってきて、どうやら他の二人が園の工作で作った同じ物を持って遊ぶとなって、自分だけ無いのは嫌な気持ちになるからやめてほしい、と言ったけど聞き入れてもらえない、ということらしい。すごい。そこまで感情を言葉にできて、さらに交渉することまでできるなんて。この子にはこの先、そこまで言わずしてもガチっと合うお友達に出会ってほしいと心底思った。

図書館の時間、ギリギリ。今日は図書館の職員さんで、でもはじめての方。話のリズムが独特で、もう一人との手遊び歌の噛み合わなさ具合が可笑しくて仕方なかった。絵本2冊と紙芝居ひとつ。いつもの知ってるお友達だけ。ちょうどよく今日は園で支援している団体から購入した聖書クッキーを渡されていたからそれを皆んなに配る。こういうのさすが教会だねぇとの声が上がる。そうして関わるのも今年で最後だから今回はいくつか買ってみたのだった。三年間の体験はあっという間。笹の葉を準備していて短冊を書かせてもらえた。男の子達が「おやつをいっぱいたべられるように」とか「きょうりゅう」とか書いてる脇で我が子は「しあわせになれますように」と、隣りの女の子は「みんなのねがいがかないますように」ということで、そんなわけないと思いたいけど男女の思考の差を見てしまった感じ。今日はあまりよい絵本を選べず。いつも通り外で少し遊び。ジメついた今日は蚊が気になる。早めに解散。

家の駐輪スペースでタイミング悪いことに三人が続けて帰ってきてしまった。私の前に停める文句多いばあさんが今度はここの門についてまたグズグス言い出していて無視。昨日は自分の前に停める自転車について文句言っていた。最近ここで遭遇しがち。いちいちストレス。

絵本を読んだりテレビを観て夕飯。昨日今日とお馴染みの子供番組のスペシャルが7時過ぎまで放送されていて少し特別。でも他チャンネルでも野球や特別番組をやっていていつも通りにいかない。飽きると子は絵を描きだす。最近また絵が変化してきた。今ちょうど荒井良二のような画風。案の定今日も乾ききらなかった洗濯物を布団の中にいれて久しぶりに布団乾燥機を稼働。残りにはひたすら扇風機をあてる。気がついたら子は珍しくピアノ絵本を出してきていて熱心に練習していた。ロンドン橋を弾けるようになって達成感。入浴中に夫が帰宅。今日もお風呂上がりは神楽の動画。子はヤマタノオロチの台詞ばかり繰り返す。そんなことをしたり絵本を2冊読んだら遅くなってしまい割とスッと寝た。私も寝ようとすればいくらでも寝れるけど、ここは体を起こしてテレビを観に行く。水ダウ、からニュースゼロ。感染者数の増加。苦し紛れの対策ばかりでこんなにアップアップしながらのオリンピックなんて意味があるんだろうか。元々興味もないしにそれ自体に盛り上がることはないけども、でもなんの不安も心配もない頃のオリンピックで、至るところで祭り騒ぎ、あちこちで消費を煽る催しがあって、と自分の日常も触発されたらそれなりに高揚感はあったはずだとは思う。でもこうなった以上もうただの厄介ごとでしかない。そんなことで感染者を増やされるなんて冗談じゃない。不愉快過ぎて、逆にニュースから目を離せないでいる。現在東京の感染はステージ4、デルタ株の影響が大きければオリンピックの頃には4000人を超えることになるとも言われていた。子どもはこれまでの五年のうち二年も夏を奪われる。私の二年なんて前髪の長さすら変わらないけど、可愛くて楽しくて思い出になるはずの子どもの夏を返してほしい。本当にそのことに怒りしかない。あちこちオードリーは星野源。これが観たくて起き上がるのを頑張れた感もある。さり気なく「結衣ちゃん、」と言った?言わせた?りして、若林の回しの巧さもあるんだろうけど等身大の話をする源、良い。苦労も苦労とせずにやれて手応えを感じれるものが向いてることだとして、自分にはこれなんじゃないかと思えたという音楽の道。一見イイ話のようだけど全力全身全霊なのに箸にも棒にもかからないんではそれは向いてないとしかいいようがないのは当然か。テレビを観ていて思い出した、フリースタイルティーチャー昨日だった。観れないでしまった。芸人のラップバトル楽しみにしてたのに。今日は調子が良い、夫が寝てもひとり深夜までテレビを観続ける。最近また高円寺の町がよくテレビに出てくる。コロナ禍になって高円寺特有の集落感が増したかなという気はしている。他所に依存できなくなって街の細部が目につくようになっただけだろうか。でもなんだか今勢いがあるように見える。先日の志らくが出たはなつまみ者の未公開分が放送されて笑って、なんだかますます調子良い。が明日は一日雨。体力温存のために就寝。

 

 

 

2021年6月25日〜6月27日

6/25

朝の送り、久しぶりに同時になった委員会の委員長ママと立ち話、9月の計画を打ち合わせ、もうそんな時期。買い物行こうか迷うけど今日はオオゼキがお買い得な日。オオゼキは10時開店だから一度帰るしかない。駐輪スペースでなく表の路上に停めておく。家に入ると夫がまだEテレをつけっ放しのままボーっとしていて、急いでチャンネルを切り替えるとスカイハイのオーディション、THE FIRSTがもうやっていた。いそいそと自分の朝ごはんの準備をしてテレビの前に構える。夫は仕事に出て行った。擬似プロ審査、前回のクリエイティブ審査ほど見所はない感じ、淡々と進む。買い物行こうかと思ったけど雲行きが明らかにおかしい。ひとまず路上に停めてる自転車を駐輪スペースに移動。ギリギリまで干していようと洗濯物のそばで待機、しばらくして突然大粒の雨。レーダーにはない雨。そのうち晴れてオオゼキへ。雨上がり直後だからかさほど混雑もなくスルスルと買い物をして帰る。

今日は子と粘土で工作をすることになっている。こないだ無くした幼稚園で作ったパンケーキのマスコット、もう園で作ることができないようで、それじゃあ家でやろうという話になっていた。だからすぐ帰るつもりでふらっとお迎えに行ったら、もうこれがあるからいいの、やっぱり公園に行く!と言って腕を突き出す。そこにはみんなとお揃いのゴムの腕輪がついていた。今はもっぱら皆この製作に夢中らしい。二連でつけてるような子もいた。突然公園と言われても、シートもないし配るおやつもない。仕方なく皆んなのお世話になりながらたっぷり二時間、みーちゃんと4時に解散。明るいから時間認識も緩くなってまだ居残っている子はたくさんいた。小学生のお兄ちゃんは夜7時までこの辺で遊んでるなんて話もきいた。子に八百屋で買ってもらおうと思って野菜はまだ買い物していなかった。このまま行こうかと思ったけどまた空模様がおかしい。そういえば雨雲レーダーでは5時からまた一雨くることになっていた。やっぱり一回帰る。空を見ながらしっかりおやつ。スッパムーチョに続いて夫が買ってきたカラムーチョも試してみることにするらしい。私も小腹が空いてがっつくけど唇端に出来た口内炎が痛くて刺激物は無理だった。意外と雨にはならない。けどもう買い物に行く気にもなれなかった。子が突然アメリカンドッグが食べたいと、それならコンビニに買いに出ると言っている。でも今日はこのまま軽い夕飯にして絶対9時までにはお風呂を出たい。今夜はテレビでピーターラビットがやる。子も番宣を観て楽しみにしていた。アメリカンドッグどうしようかなと思っていると夫から、今日晩飯どうするの?と連絡。状況を伝えると、夫が買って帰ろうか、ということで落ち着く。枝豆と豚の生姜焼きと茹でキャベツとミニトマト。それと私は茗荷をのせた冷奴。7時半頃、セブンのアメリカンドッグを手にして夫が帰宅。セールで80円だったよとのこと。コンビニのアメリカンドッグ大きい。レジが知り合いのパパで都合悪かったなぁと言っていて、あんなとこから買ってきたのか、と思うけど確かにそこを逃したらもう家を通り越すしかない。夫はアメリカンドッグを急いだから、自分が主食のように食べているワカメなんかを買いにまた出ると言って、私達がお風呂に入る頃業務スーパーに出ていった。今日の公園の池で見た鯉の稚魚や赤とんぼの話をしながら。赤とんぼにお願いをした、とそんな流れ星みたいな謂れが赤とんぼにあるのか?いつもより素早くお風呂をあがる。勢いよく扉を開けて時計を確認、ばっちり5分前くらい。

ピーターラビット、子はよほど楽しいのかカラカラと大きな笑い声をあげて観ている。私は落ち着いて台所におさまりそうなスチールラックを検索し続けてみるけど、今使っている無印のラック以上に夫が気を許すわけはなさそう。何にしても使い勝手よりも価値を尊重するタイプだ。そのうち私はスマホ片手にウトウト。多分生理が近いせいで余計に眠いに違いない。子はお風呂上がりにフルーツミルクを飲んだし夫はコーラを飲んでいて、私も本当はアイス食べたり怠惰な時間を過ごしたかったのに、そうしてだらけるためのエネルギーさえない。どうにか持ちなおして11時。ようやく横になれる。子もさすがにお疲れのようで、絵本を読まないで電気を消すこともすんなりに就寝。

 

6/26

ここ数日足が浮腫んで重くて寝ている間もずっと不快感があるのがわかる。起きあがるのもしんどいけどようやく朝だという安堵もある。子もさほど寝坊せずに起きた。これといって予定のない今日はどんな一日になるか。朝ごはんを用意している間から子は静かにシルバニア遊びを繰り広げていた。テレビはいつも通りに子ども番組を次から次と変えてあげている。それでも朝ごはんもそこそこに食べ終えるとまた一人ストーリーを語りながらシルバニア遊びに没頭していて、おしりたんてい観ないの?変えていい?と聞くと、はっきり、変えていい、好きなの観ていいよと言った。それからひたすら今日はシルバニアの世界。ザッピングしてるとぶらり途中下車の旅が中央線。どのあたりか分からないけど馴染みのある路線はなんとなく観てしまう。西荻だった。そこから旅人の舞の海が高円寺に降り立つ。ニヤニヤしながら夫に、舞の海が高円寺に来たぞ〜と言うと、やはりニヤニヤしながら、ぶらり?しょっちゅうきてるよと、テレビでは舞の海が「いや〜久しぶりに来ましたよ高円寺」と答える。

お昼にハッピーセットを買いたいということだったけど私もお腹が空いて買いに行くよりもすでに食べたい。この前ディナーで食べたカレーをついでにテイクアウトしようかと思ったら夫がごっちゃんのところへ納品に行くからその前に食べようランチなら安いから、とのことで皆んなで家を出る。賑わう高円寺の街。広く見えたカレー屋の店内も、6、7人のグループと他二客もいるともうこれ以上はやめてと言いたくなるような空間。ランチセットはお得だけどディナーの本来の姿を体験しているとその分荒さも感じたり。それでも体内の満足度はしっかりある。次こそ手軽にテイクアウトでいい。夫はごっちゃんのところへ行き、私と子はドラッグストア。賑やかな街をこのままあとにするのも名残惜しくてビレバンを覗く。ミニチュアビニール傘のガチャガチャがあって子が食いつく。まさに今日の今日もシルバニアでちょうどよい開く傘があればいいなとなっていたところだった。グリーンのビニール傘、その場で開けて組み立てると全然傘が開かない。力任せにして壊れるのも嫌だし店員さんに言ってみるも彼女もかなり手間取ってガチャの機械から別の傘を出して苦戦。途中スッと一人で来て瓶コーラを買って出て行く若者がいて、これは置物じゃなくて本当に買えるものだったことを今はじめて意識した。こんなところでもまだ特別ともいえるアクティビティがあったか、メモメモ。開いて開閉がスムーズになったミニチュア傘を受け取ってビレバンを出る。すれ違う人が皆んなこれ見て「まぁ!」って顔してると子が得意げになってお父さんにも見せたいと言い出す。ごっちゃんのところに向かってミニ傘を自慢。三人で北中から出て来てせっかくだから私が山辺さんの展示を見るのにpockeに寄る。作品数がすごい。目移りしながら見ていると子も一人であがってきて、動物の置物をみてああだこうだ言っていた。高円寺内にあるこの急な傾斜の梯子をのぼる形式のギャラリーに子どもが行くのは怖い気がしてしまうけど実は逆に子どものサイズにはしっくりくるのかもしれないし、なによりも秘密基地めいたところが魅力でもあるのだろう。下に夫、上に私で声かけたり支えたりしながら子を下ろす。出たら夫は忘れ物でまたごっちゃんのところへ、私達は子の予定のハッピーセットを買って自転車屋に寄って帰ることにする。前輪にあるモーターがジージーと耳障りの悪い音を出すようになってしまった。業務スーパー、キャンドゥと軽く買い物してマック。ハッピーセットのおまけ、触っただけで子が欲しかったものではないことが分かってしまった。シェイクは先に飲ませながら自転車屋、客人はないもののおじさんは忙しそうに修理をしていて、指示を出された険しい顔つきのお兄さんが奥からやってきた。黙って私の自転車にまたがり、そのまま角を曲がって見えなくなる。この辺りは道が狭いから住宅地のワンブロックを走るしかない。戻ってきても黙ったまま油をさしたり弄って、そしてまた一周走りにいって戻ってようやく口を開く。一回モーター音がしたけど明らかな故障ではないし原因不明とのこと。丁寧にみてもらったのに何があったわけでもないからお代はいただけませんという。自転車屋さんのこれが有り難くも申し訳なくなるところ。これが病院だったら結果何があったわけでなくても診察代がかかるのに。セルフで入れるはずの空気まで入れてもらえて、弾むような自転車で快適に帰る。テレビではクレヨンしんちゃんに続いてドラえもん。おやつの代わりのようにハッピーセットのナゲットを食べてもう夕飯も同然。今日は早く家に帰ったからゆっくりと夜を迎える。しばらくして夫も戻ったと思ったら荷物を入れ替えて仕事へ向かった。私もお昼のカレーが響いて軽く夕飯。夫が仕事先の人に貰ったといって米袋を抱えながら帰り、そのまままた高円寺の仕事へ。私達はお風呂。夫は落ち着きなく行き来して働いているけど、地方の公演でまる長時間不在なことに比べると、近場でちょこちょこしているなんてずっと良い。わりとすんなりいった寝かしつけから起きあがって念願のアイス、レディーボーデンを食べる。こんな甘さだったか、意地で食べるような感じ、思ったより癒されない。

 

6/27

数日前からずっとこの日の天気予報を気にしてきて、予報は日に日に変化していて、ついに曇りになった。よかった、自転車に乗れる。今日は南阿佐ヶ谷に神楽のお稽古に行く。数日前、お友達が神楽をやっていることを知り、しかも演舞が1ヶ月後に控えていることが分かり興味をもったら一緒にやらせてもらえるという話になった。本人に確認しないまま一方的に決めたけど、直前に話してみたら意外とやる気になって楽しみにしていてくれた。七五三の時の足袋を用意して万全のつもりだったのに、目印となる警察署のあたりでマップを開こうとスマホを出そうとして忘れたことに気がついて途端に汗が吹き出る。慌てて警察署に駆け込んで記憶を頼りにスタジオ名を絞りだして調べてもらうと本当にこのすぐ裏手で、路地の特徴まで細かく教えてもらえた。とはいうものの、そこまで詳しくなくても同じようなチャイルドシート付き電動自転車が並んでいる一角はすぐに目についた。一階は道場のような雰囲気があったけど、そこではフラメンコのようなレッスンをしていて、多分二階じゃないですかと教えられた入り口はまるでふつうの古い一軒家で軽く戸惑う。すでに皆んな本番衣装にお着替えの最中でバタバタと挨拶をする。自分だけが違うことで子の緊張が高まってしまったのが分かる。そこに触れないようにお友達のママといつものように話かけながらお稽古に流れる。しばらくは参加して一緒にやったものの、気がついたら目いっぱいに涙を浮かべてこちらを見ていた。先生達は驚くことなく、初めての子は大体こうして泣くか遊び出すかしてしまうものだからと慣れたものだった。その後数十分、鼻を啜りながらたまに思い出したように涙を流して、同じ年頃の子達の演じるヤマタノオロチを見つめていた。これからどうする?また来る?と聞くと、もうやらないと言ったりやると言ったり。あんなに楽しみにしていたのに、惨めな思いをしたのかもしれない子が私も居た堪れない気持ちになって、稽古が終わると同時に簡単に挨拶して早々に退散した。挨拶をしている頃には他の子達も私服に戻り、子の緊張も解けたようだったから、やっぱり一人違う状況ということだけが不安要素だったんだなと思うとタイミングが悪かったかな。せっかくだから街中まで出て買い物して帰る。しまむら、今度は靴下があり。水遊びの時のてるてる坊主バスタオルを今度こそ買おうと思ったけど品薄もいいところ、完全に出遅れた。高野で表の野菜をボーッと見ていると、品出しするおじさんの丸まった背中、高円寺の高野のおじさんのような?高円寺店は日曜休みだからこっちにいるとか、あの人はやっぱり社長なのかな。買い物して帰り。

眠い。とにかく眠い。いよいよ生理が迫ってきている感じの、日々の充分な睡眠時間などお構いなしの眠気。そこに子の遊びに誘う止まない呼び声がキツい。意識が落ちることも許されずに突いてくる。夫は堂々と睡眠不足だといって別部屋を暗くしてゴロゴロ寝て、たまにスマホをみたりしていて憎たらしい。生理前という曖昧さは分かりやすく不調アピールもできず焦ったい。何をして欲しいわけでもなくてただマイペースになること怠けることを許されたい。

天気予報は曇りになったものの空模様はもうずっとぎりぎり、いつ雨が降るかも分からない日々はやる気もない。行動する前には雨雲レーダーを何度も何度も再生させて計画する。夕方6時には雨が降りだすようだった。駐輪場所に自転車を戻しがてらスーパーへ。週末だけど混雑なし。一人だし、考えながら選ぶ余裕がある。今すぐのための物じゃなくて数日先を見越した必要な物も買えた。

どうせ遊びに巻き込まれるならば少しでも自分が遊びやすいことで、とレジを使ってお買い物ごっこをする。それでも繰り返し繰り返しはキツい。出先の夫から、マルさん達が高円寺の店に来るってと連絡がくる。尾道に住んでいるマルさんが展示のことで高円寺に来ると昨日から夫に聞いていて会えるかなと気にはなっていたけど、こちら側に来るのは今日になったらしい。ケイちゃんも同行しているとのこと。皆んなで会えるなら尚更私だって会いたい。私の友人だと私は思っている。ただこちらはようやくこの時間まで漕ぎつけた一日でもある。不調だなと思いながら眠さを我慢して子の遊びに付き合って明日のことも考えて、という時間を過ごしている。私がいま人に会うから家を出ると言ったら子はついてきてくれるけど、ここから慌ただしく畳みかける夜になったとして、それをやらなきゃならないのは自分だと思うとうんざりするし、夫は後先を考えることもなく、いや考えたとしてその結果、私を排除して自分だけが社交しようとしているのだから腹が立つ。夫だって仕事の次には子どものことを気にしてもいいはずで、そうして身を引くのが夫でもいいはずなのだ。「後でになってしまうなら子は行けないから帰ってきてもらって、私だけが行ってもいいはずだよね?」と文字にして突っ込むと、もちろんと、すんなり帰ってきた。私は時に子育てを自分だけのやり甲斐にするくせに、その一方で夫の可能性に嫉妬して子育てを人質にこうして思いとどませる。5年の間に少しずつ少しずつ、自分の役が夫に取って代わられていく感じがあった。自分がいなくても成立している世界を目の当たりにするのはつらい。正直夫に奪われるくらいなら消滅してしまって構わないとすら思う。

結局マルさんはバスの時間も迫っていたようで、高円寺に来たかもしれないけどすぐに帰ってしまったようだった。私達がお風呂の前に夫は今度は仕事の話が入ってまた出て行く。仕事とはいえ遊びのような話、でも不思議とこれにはなんとも思わない。やっぱり私は過去の自分が乗っ取られていくことが怖いだけなのか。子が寝たあとのゆったりした時間に、嗜むものがなく口寂しさはあるものの、太田と伯山と志らくの絡みが面白くてテレビに集中。太田や志らくの「談志だったらこう言うはず」という話しかたはワクワクする。ヒロトのキヨシローとか堂本光一のジャニーさんとか、それが自分になるのではなく、あくまでも自分のなかの師の言葉として尊重できるところがいいなと思う。そこに二人生きているのがいい。釈迦の話をする坊さんよりもイエスの話をする牧師よりもずっと響く。そのあとは関ジャムのボカロの話、大体いつもこの時間に夫が帰る気がする。私はそうして二時間テレビを観続けてしまった。