どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2020年10月19日〜10月25日

10/19

委員会で園のなかを出入りしなきゃならない。あいにく買い換えたvansは中敷きをいれてもやっぱり少し大きくて、紐をギュッとしているから結んだままは脱ぎ履きできなくて、狭い出入り口を次々と人が行き交うことになる場所では厄介なことがわかってる。今日は雨になるかならないか、空が浮かない朝だけど面倒にならないサンダルで行く。人がどんな格好していても気にしない。長縄跳びをするというのにスカートで来てもその人が大丈夫なら問題ない。でもそれが前後の人が踏んづけてしまいそうなロングスカートならば怪訝に思う。屋内フリーマーケット出店の、足の踏み場もなくキツキツな狭いところで、履物を脱ぎ履きしなきゃならないと、分かっているはずなのに長くてゴツいブーツできた人がいて愕然としたことがある。オフィスカジュアルどうのこうのよりもTPOというのはそういうことじゃないのか。分かってるけど世の中のルールなんてアンチ、みたいなつもりなのか、なんなんだろう。自己主張のファッションのことだけしか頭にないとは、いくらキメていたとしてもシラけちゃう。機能性を重視する子育て中のお母さんのファッションアイテムが似たり寄ったりになるのも頷ける。委員会は分担して粛々と作業。園のノートパソコンと私の指先の相性が悪いのかうまく作動しなくてイライラしながら登録作業をして終わる。

午前保育。お迎えの横断歩道で信号待ちしてる間に雨が降り出してしまった。急いで帰宅。ファミリーマートのお兄さんに手を振りに駆け込んだ子が視線の高さに置かれたおもちゃに気付いてまじまじと見る。いかにも海外デザインの可愛い猫のフィギュア。私も嫌いじゃない、買ってみる。今日はもう雨で他に楽しみもないし。帰って袋をあけてみると、毛羽立ちのある素材で重厚感のある猫。3年後くらいにロボットロボットに飾られてそうな。二十代の私だったら集めてた。雨も本降りになってきている。レンタルしてあった映画をみたりダラダラ過ごすつもりでいたら、3時頃プラザに行くと言い張る。午前保育の日はプラザに行くルールが本人にも出来上がっている。雨だから歩きだよ?歩けるか?と何度聞いても揺るがない。仕方なくカッパと長靴と傘で歩く。環七の向こうまで歩くのは自粛期間だった5月以来。思ったよりもスタスタ歩ける。4時過ぎに着。事前に連絡があった仲良しのママ友親子と遊び。騒いで遊んで帰り道歩ける余力があるのか心配したけど、これまた意外と立ち止まることなく不満も言わずに歩き続ける。人通りのある青梅街道でなく裏道を行く。夫が近所の串カツ田中でも弁当があったと知らせしてくる。店外の広告写真。ネット注文で5%オフらしい。今日は買い物できないし有り物と串にしようか。写真だとお子様弁当が茶色の塊で何が入ってるんだかも分からないのに、クマの形の容器に惹かれたか子も食べたがる。後ろから近所の知り合い親子がやってきた。二人姉妹のおねえちゃんが我が子の一学年上で、別の幼稚園だけど地域の祭りの時には毎度遊んでいる。近所だからこうしてたまに遭遇するのだけど、つい最近もやっぱり雨の日に出会って、カッパがお揃いだと言って立ち話した。今日のおねえちゃんはカッパを着ていなかった。

ネットで串カツ弁当を注文する。夫がお知らせしてきた割には積極的ではなくどうするべきか。頼むのはいいけど、雨の日に串カツ田中に弁当を取りに行く母親と思しき女の自分が単純に恥ずかしい。オリジン弁当ならまだいいけど田中はちょっと。夫が外出ついでにピックアップしてきてくれることになったので注文。その間に他の物を簡単に調理。持ち帰った夫が言うには雨で客も少ないからか、こんな弁当なのに外までお見送りしてくれたとのことで、ますます行かずに済んでよかったと思う。お子様弁当のやけに茶色の正体は唐揚げとハンバーグだった。子はクマに喜びながらも冷静に、写真にはゼリーがあったんだけど、と言っている。それが目的だったのか。ゼリーは届いてすぐに私が冷蔵庫にしまったのだった。

 

10/20

子を送って戻ったらテレビをスッキリに変える。加藤が復帰していた。特別注目すべき人物でもないんだけど、やっぱり加藤がいると場が締まるなとあらためて分かった。春菜だけの先週はゲストが来た時なんだかキレの悪い進行になっていた。加藤いてこそ春菜が活きる。

家が寒い。西向きだから午前中が寒いらしい。午後になるにつれ暖かくなってきて、ロンTにジャケットだけでお迎えに出る。広い公園の方でみーちゃんや何人かのクラスメイトと遊び。かもつれっしゃシュッシュッシュに親まで巻き込まれる。こんな時我が子は「はいっ!はいっ!」と大学生の悪ノリ一気飲みのような掛け声で煽ってくる。広い公園のなぜかベンチ脇の狭い場所で突如はじまったかもつれっしゃの集団。今日はこのまま自転車に乗って高円寺の本屋へ行く約束をしている。私の欲しい本が中野のブックファーストにはなかった。本屋の後はおやつにアイスを食べようと言ってすんなりやって来たけど、やっぱり文禄堂にも無い。いよいよネットで手に入れるしかない。アイスは私が以前仕事でお世話になった可愛くデコったアイスを買うつもりでいたけど夏が過ぎたからもう終了したとのことだった。知らなかった。それじゃあマックのソフトクリームでいいかと思ったけど、せっかくだからサンマルクのパフェにしようかなと連れて行く。パフェといってもコーンフレークの上にソフトクリームで、何かしらのソースがかかっているだけで安い。久しぶりにみるとキッズセットがあることに気づいてそっちを勧めると喜んでセットにした。チョコクロとオレンジジュースとカップに入ったチョコソースがけソフトクリーム、でパフェより安い。二人で分けて食べることにする。サンマルクの座席仕様は以前と変わらないけど、お客さんが自主的に距離をとって座るようにしている感じはある。それが可能なくらい空いていてよかった。これくらいの時間はコロナ以前もこんなものだったかもしれない。二階の窓際席に横並びに座って前の通りを見ながら二人で分けて食べる、懐かしい時間。薬局で買い物、古着屋の店頭を眺めたりしながらもうすぐ5時。帰り、環七を越えてまた裏道から行くと、子とお揃いのカッパが道端に下げられているのが目についた。昨日この通りで出会った近所の子がお揃いのカッパを着ていなかったことにピンときてママにLINEをすると、今朝無くなったこと気づいてショック受けてたとこだった、いまから見に行く!と即反応があって、10分後には回収できたと報告がきた。これといって親しいわけではないけど、せっかく顔見知りなんだから知らん顔することもない。言ってみてよかった。

 

10/21

コーヒーを買わねばならない。実家から送られてきた個包装のドリップコーヒーがあるから急いでなかったけど、今朝送りのあとそのままOKスーパーに行くことにする。しかも最近夫はコーヒーに牛乳を入れるらしく牛乳の減りも早い。ついでに買いたい他より安く買えるものを頭のなかで整理する。朝から乗る自転車は歩きとはまた違った気持ち良さ。朝のOKの駐輪スペースには子ども乗せ電動自転車がずらり。OKのコーヒー、牛乳、たまご、豚肉。白菜、は一度手にしたけど大きく重いものが増えたからやめておく。これなら近くでもそこそこな値段で買えるはず。納豆の値段なら他でもカバーできるけど軽いから買える。安い豆腐もいける。チョコレートのラミーの季節がやってきた。138円なのは今年初。買おう。今日はテスコのエコバッグ、白菜も買えたなと詰めながら物足りなく感じる。高円寺にテスコがあった頃に買ったてんとう虫柄のエコバッグ。牛乳もたまごもそんなに買うことがなかったあの頃は使うこともなかったけど、いまの家族単位の買い物には重宝してる。

今日は水曜日。図書館のお話し会の日。お迎え後まっすぐ帰れた。というのも明日は園児だけのバザーがある。今年は行事がなにもできないかわりに保育時間内に自分達だけでお買い物するバザーをやることになった。もちろん親達は前から知っているけど子ども達は先週辺りから少しずつバザーがあることを分かりはじめて、ついに今日バザー委員の人らが準備したものを下見して完全にその気になったらしい、楽しみすぎて明日の話に夢中で帰ってきた。服もそんなに汚くなってないから着替えずにおやつ。返す絵本を一回読んで図書館。なんだかんだ時間ギリギリになってしまう。久しぶりにお話しの上手な方の紙芝居。話自体よりもその方の演技力に笑ってしまう。絵本選び。最近大人が絵本を選んでいる間に、読めないのに自分達で読むと言って子どもだけでおとなしく絵本を見ていられるようになった。仲良しの子が公園に行くというので一緒に行く。今日は小学生が多い。でもうまい具合にシェアしながら遊べた。5時のチャイムがなって解散。6時チャイムの夏場だったり児童館があった頃は6時まで目一杯遊んでいたから、そのあとの時間がドタバタするけど5時終わりは余裕があっていい。プラザも本来は6時までの場所だけど、コロナの世界では玩具の消毒を徹底する必要があるために5時閉館になっている。唐突に子が今日はお蕎麦が食べたいと言いだしても、5時のスーパーにはまだ焦らずに寄れる。いきなりの蕎麦に、え〜ってなるけど何にしようか何なら食べるか、考えるより希望を出してくれるほうが楽。油あげも買ってきつね蕎麦にした。「もう夜?夜なら寝るよね?寝たら早く明日になるよね!」と自ら盛り上げて最高潮に達してる。

 

10/22

楽しみすぎて早く行きたくて今日は朝の支度も素早い。あまりに興奮しているからどんなものか夫も気になっていたのでバザー会場は外から少しだけ見えたし、見てくれば?と夫に送りを勧める。いつもより10分くらい早く出て行く。それだけ早いのに夫の戻りはゆっくり。「いや〜すごかった、あれは子どもは喜ぶわ」と写真撮ってきたと言ってみせてくれる。どうやら今朝は中まで入って見れたらしい。子は「美味しいものと可愛いものをいっぱい買う!」と言って、もうお目当ての物もあったようだけど、思った以上に賑やかな様子だし、ひとりで本当に買ってこれるのか何を買ってくるのか、私も楽しみになってきた。

陽光くんのメルマガに成田くんという方の記事が貼られていて、成田くんという名前は陽光くんの書いているところで度々目にしていたけど、高円寺に住んでいるとは知らなかった。素人の乱周辺の人のことなら当たり前すぎて流してしまうけど、そういうわけでもないようで、現状この地域でのコミュニティはほぼ無いし、ここで暮らすことにこだわっているわけでもないけど、まずはここでも周囲を気にしていけば少しでも暮らしを豊かにできるキッカケが見つかるかもしれないし今より満足できるようになるかも、というようなことを書いていた。言いたいことはなんとなく分かるし、同じ区内に住んでいて年齢も近く、夫と出身地が一緒というのも親近感。私はここにも書いてきたように、子どもの存在によって今まで関わることのなかった地域の人と交流したり、それは時には心の拠り所にもなって、以前よりもずっと地域に愛着がわいた。まさに成田くんの言うように、物理的な家の不満だったりはどうしようもないというのはあるけど、顔がみえる環境はここで生きていける安心感になっている。いつか成田くんとも出会うかもしれない。

さてバザー後のお迎え、楽しみ。私は帰りに公園で皆んなのお買い物を見せ合いっこでもできるかなと思っていたのに、子は興奮したままで早くお父さんに見せたいのと、広げて遊びたい気持ちが抑えきれずに、スタスタと園を後にする。持ち帰りようの袋から、模造紙で作られた大根が飛び出ている。前日に会場の外からでも目立っていた大根。やっぱり買ったんだ。せっかくだから八百屋のおばちゃんに見せようかというとそれには賛成して嬉々と八百屋に向かう。おばちゃんは「ありゃ!」と驚いてから、野菜買ったの!えらいえらい!いいねぇ立派だねぇと、これは230円するよ、と他のお客さんも巻き込んで盛り上がってくれた。せっかくだから店先にあった1本100円の大根を買って、子が二本抱えながら帰る。ファミマに寄っておねえさんにも見せて、どっちが本物かしらの茶番をやって満足に帰る。他にも工作のサンドイッチにお面、おめかしセット、ステッキなんかを買ってきた。ふつうに出店の景品のような紙風船やネックレスもある。宣言通りに美味しいものと可愛いものを買えて、あとはカメラとか腕時計が欲しかったけどお金が足りなかったとのこと。事前に現金は均一に徴収されていて、子供達はお金マークの書かれた札を首から下げて、買い物したら先生や係のお母さんがそのお金マークを消していく方式。たぶん大人達が誘導してちょうどよく使いきれるようにしてくれたはず。クラスメールが配信されて、明日の朝は保護者へ残ったものの販売をするとのこと。バザーの後は毎回これも楽しみだったりする。私はやっぱりこまごました物欲を子を言い訳に発散しているところがある。

 

10/23

最近、テレビ画面左上の時間の数字を気にして読み上げるようになった。全く教えていないけど:で判断したのか8時?と、時間の単位に気がついた。文字は早くから興味をもったけど数字はそうでもなくて、無理に言っても聞く耳もないので数字は放っていたけどいつのまにか書けるようにもなっていたから、時間もこうして聞かれた時に伝えていこうと思う。今日は雨模様。子の諦めがよく、カッパに長靴で傘を持っていく。マンションの外に出たらしっかり雨が降り出した。少し早めに出たつもりがすでにお母さん達で賑わっている会場。昨日から何度も子に確認してやっぱりカメラか腕時計と言っていたからそれは手に入れたい。残り物でもだいぶ華やかで楽しくなる。こんなにハンドメイドのバリエーションがあるとは、不用品出店が主の通常のバザー以上のクリエイティブ感に、このバザー委員会が花形と言われるのも頷ける。カメラか腕時計を、と委員の人に聞くとカメラは売れてしまったけど腕時計は2種類あるらしい。フェルトで作られたものは人気でラスト一個。折り紙のはまだ山盛りあった。どっちのことだろう。でもその折り紙腕時計の文字盤は、去年担任だった退職された先生が作って送ってくれたものらしい。それを聞いて折り紙腕時計に決定。あとは子の言う美味しいものと可愛いものジャンルを追加。クラスの委員のママが、昨日めーちゃん買い物上手だったよ、と教えてくれた。こちらの勧めにものらずに一人でしっかり選んでいたらしい。真剣な顔が目に浮かぶ。帰りがけに私の委員会の人とすれ違うと、昨日公園で皆んな買ったものを広げてたんだけど、私達の委員会の出品物買ってる子ひとりも居なかった、と話して苦笑いした。確かに私達の出品物は大人向け。絵本のカバーで作ったマグネットやシール、ポチ袋。毎年大人には人気。私もシールだけ買ってみた。家電量販店なんかにあるリカちゃん人形のカタログから切り抜いてシールにしたもの。早く子に見せたい。

迎えはちょうど外出しようとしていた夫がギリギリに出て行った。雨だから真っ直ぐ帰ってきた。リュックを下ろすより前に買ってきた物を見せると昨日の興奮が再び。腕時計は「これだよこれ!」と言ってもらえてよかった。早速輪ゴムをつけて腕輪にしてあげる。

出ていた夫が帰ってきて、雨やんでるし、たまには焼肉食べに行かない?とかいうので再びGO toを調べてみる。牛角なら今日の今日でも予約ができる。残2で、さっさと手続きしてしまいたいのに、食べたいという割に夫が、うーん、とか言ってハッキリしない。GOtoができる店なんて限られてるんだよと何度も言っているのに何を迷うんだろう。しかも当日予約で。とにかく予約というプレッシャーが嫌なんだろうな。食べるのは一皿でもいいからもう予約するよとサジを投げて30分後の5時半に予約。私と子がさっさと家を出ようとして、ようやく夫も動き出す。予約だけでなく、夫は事前決定ができない。一人ならそんなことなくて、人と足並みを揃えることが出来なすぎ。結果こちらの行動ばかりを基準とされて何かがズレると私のせいかのような空気になる、この見えない圧のかけ方はズルい。牛角については失敗も何もないしスムーズに食事を済ませて7時頃出る。ポイントは一週間後くらいに加算されるらしい。ディナーの2名で2000ポイントかと思うのだけどどうだろう。それで例えばランチを2名で使い切っても今度は1000ポイント、これを一週間おきに一月末までできるとして、順調にいけば約三ヶ月で8回くらいはそうしてポイントが入る算段。夫が用事をしている間にパン屋の半額サンドイッチやマルイの催事スペースやアクセサリーなんかをみたりしていると、子はいちいちトイレに行きたいと騒いだ。店を出ると、もうおさまったなどと言って平然とする。そのタイミングからして早く退散したくて嘘をついてるのだと思うから私は怒る。こういうことが度々ある。この言動に気がついてからイソップ物語を何度も読んできた。今も、オオカミ少年だよ、本当の時ももう信じられないよ、と言って突っぱねた。サンドイッチとドーナツを買って自転車に戻ろうと歩いていると、やっぱりトイレしたい、と言い出した。帰ろうとしてるのにこれは本気だと分かって足早にマルイに駆け込む。トイレに行きたいような出ないような、と自分でも分からないのは本当で、それなのに終わりが見えない行動をとられるのが不安だから、いちいちトイレと言っていたのかもしれない。子は普段から一人前の応対をするものだから、そんなオオカミ少年のような手の込んだことをするような奴だと勝手に思い込んでいたのかもしれない。申し訳なかった。トイレに行ったらカルディを見ることも許されて穏やかになった。自転車に戻ると夫も帰れるところで、家の近くのまいばすで炭酸を買っていく。ペットボトルの棚の脇でビールに手を伸ばしていた人が「あ、」とこちらを見ていて、一瞬わからなかったけどノーメイクの近所のママだった。メイクしてる時より若々しくて可愛らしさがある、だから気がつかなかったよー、と言おうとするより早く向こうが「聞いて〜」と話だしたから近寄ると、「幼稚園の先生がコロナだったの…」と力なく声にした。お姉ちゃんが小学生で、弟が確かうちの一学年下。近所の違う幼稚園に通っている。そこの幼稚園は先生のお子さんが子供達と同世代で保育園に預けながら働いている人が多い。先生って近くの人なの?と質問すると、立川とかから通ってる人もいるけど、誰がなったのかもわからなくて、我が子が濃厚接触者だったら私だって間違いないし、おねえちゃんの方のことで学校にも行かなきゃいけないのに、保育再開がいつになるのかも分からないし、もうどうしよう、と夜になってメールがきたとかで、動揺しているのが伺えた。ヤケ酒だといってビールを手にしていく彼女を同情しながら見送る。もうどこか別世界での現象のようにも感じてきていたコロナが近場で発生した。しかし近くといっても以前のような恐怖も感じなくなっている自分でもある。

 

10/24

近くの園でのコロナ発生によって、もしそこの園児達が自粛しているとしたら、その分少しだけ子どもの空間がのびのびするのかなとか、意地汚いことを思いながら昼前から高円寺に出る。今日明日は高円寺フェスが例年よりひっそりとだけど開催される。区民集会所ではいつも通りに子どものボールゲームもある。ごっちゃんのところで、またその周辺の知ってる子が雑貨のフリマをやるというので合わせて覗きに行くつもり。集会所のゲーム会場は、消毒や空気の入れ替えで1時間ごとに一度閉めている。個人でなく街単位のイベントは慎重にならざるを得なくて大変なのがわかる。開催してくれることの有り難み。表で売っていたキャンディレイも買う。園のバザーでも買ってきたばかりなのに、こればかりはどうしても魅力らしい。子ども向けの催しではド定番のキャンディレイだけど、ごっちゃんは、これいいっすねぇと、えらく感心していた。フリマをやっているカカオちゃんは雑貨集めの感覚が近いものがあって話しやすかった。さらにカカオちゃんは物持ちが良いし、細々したものに限らず、それらを入れる小物入れやインテリア用品まで、世界観のある物を揃えていて圧倒される。私はそこまでこだわったことがないから恐れ入ってしまう。いくら可愛い小物を買っても100均の事務用品ケースに入れちゃうようではダメだ。子は好きな物が分かる相手には対等なつもりにでもなるのか、せっせと準備するカカオちゃんにガンガンおしゃべりしに行ったり邪魔になるからごはんを食べに行くことに。夫は遅れてやってきたかと思うと、届いてたよと身に覚えのない荷物まで持ってきてくれていた。その場で開けてみると、なんとまたもや最高のお下がり。子が固まりながら喜んで、あの子はこんなのも持ってたんだ〜!とか分かったような口をききながら、そのなかに入っていたポシェットを早速使う。なんなら今日もおさがりを着ている。いつも私には選べないような服がいっぱいで、着せてみると子どもながらに新たな雰囲気になることに非常に感動している。服は選ぶ人が違うだけでこんなに変わるんだとも実感する。見抜かれているかのようにおさがりの服だと絶対に褒められる。とくに以前いただいたアンティークっぽい茶色のワンピースが大人っぽいようで着ると意外と子どもに似合うし、会う人会う人に大好評。そんな服を着ている子をみると、あの子がこれを着てたんだなと、子とあの子と二人分の姿が浮かんできて、あたたかな気持ちになる。そしてお昼ごはんは久しぶりに餃子の満洲。お子様セットのりんごジュースやオレンジゼリーの残りをひと口もらうとやけに美味しい。店を出る時に脇にある冷蔵庫に目をやると、ゼリーやりんごジュースが売られているから、それ単体で販売できるほどこだわりなのが分かる。ぐるりと街をまわって、ひと通り品出しが終わったカカオちゃんのフリマをもう一度みて、シルバニアに使えそうな小さなままごとグッズを買う。今日の高円寺は人が多い。あちこちの古着屋がセールしていたりもして、いつもの高円寺フェスより個々の店が盛り上がっている印象。帰って買ってきた物で遊ぶ。夫は高野に行きたいと言ってまた高円寺に出ていった。テレビをみているとディアゴスティーニのCMで、ディズニーの読み聞かせ絵本が創刊号で290円。ライオンキング。この大それた絵本どこかで見た。あれが290円だったの?!と驚いて買えばよかった!と、また貧乏根性がむくむくと湧いてくる。どこだっけどこだっけ?!となっていると、私が本を探して無かったところだと子が教えてくれる。高円寺の文禄堂。急いで夫に連絡すると、またもやごっちゃんのところで油を売っている様子。ならまだ間に合う。とは言ってみたものの、CMでみた通りのものが本当に290円で買えるのか怪しんでディアゴスティーニで調べると、案の定、スピーカーが付いてくるのは第2号なことが分かった。2号も少し安くて990円。そこには10作とかまでの音声が先に入っていて、次からはフィギュアと絵本だけできっちり1490円プラス税。うまく出来ている。要らないのにディアゴスティーニの創刊号には大体驚いてしまう。急いで、こういう仕組みでの創刊号だけど、ということを夫にLINEしたけれど、やっぱり安いというだけで正義、買って帰ってきた。

 

10/25

昼過ぎに子と2人で高円寺に出る。こんな良いお天気なのにプラザに行きたいという。ごまかしながら街をブラつく。昨日以上の賑わい。そんな中でも自転車撤去もしている。ごっちゃんのところへ行って今日もカカオちゃんのフリマを眺める。夫がやって来た。エトワール通りにフェレットがいて触らせてもらえたり、わたあめやってる店もあるよと教えられて移動。フェレットには少しだけ触る。お腹が空いてきたからごはんを食べてからわたあめにしようかと話がついたところでお友達に遭遇。昼前に夫が外に出ているとき出会ったとかで高円寺に行くみたいだったとは聞いていた。でも今日は仲良しのママ友家族がカカオちゃんのフリマを見にくるはずだから身動きとれるようにしておきたい。子にこの関係性が伝わるものか、一緒に遊ぼうとか言い出さないかソワソワしながらしばしお喋り。子がわたあめに誘いだして心で慌てたけど、食べたい物の不一致で無事お別れ。ちょうどよく夫からママ友が来たと連絡が入り、そうとなれば食事は後回しにしてわたあめを買って戻ることに。わたあめはバーの人が慣れない手つきでやっていて、何度も失敗を繰り返しているようだった。さっきからわたあめの周りには常に人がいて売れているのかと思いきや、失敗して待たせているだけだったらしい。阿波踊りの時にやろうと思っていたけど出来なかったから、まだまだ練習不足で、と昼に不釣り合いな女性が話す。昨日は?と聞くと開けるのが遅くて2個しかやらなかったという。納得の雰囲気。かろうじて小さいのはできるけど、大きくしようとすると上手くいかないものらしい。失敗した分を上にのせて、雪だるまのようにしてくれた。自転車で食べながらごっちゃんのところへ戻ると大盛況。ママ友と明日の予定なんかを話し合ったりして解散。食事をするには中途半端な時間だし、子が満足に食べれればいいやとサイゼリヤに行く。周辺の古着屋をみたりしながら上島珈琲店の辺りまで行くとトイレに行きたいと言い出す。またブラブラお店を見ているのが嫌で言ってるんじゃない?と聞くと本当にトイレとのこと。私と子だけプラザに向かってみる。土日は4時閉館らしくてギリギリだったけどトイレだけ行かせてもらう。そういえば新しくなってはじめてトイレに入った。子供用トイレがあって子も嬉しそうにしている。児童館の頃と違って日曜の利用者が多くて、先生も馴染みの方達が居てくれてるし、哀愁は全く感じられない明るい場所になっていた。嘘でなく本当にトイレができた子は優等生になって、今からはお洋服とか一緒に見るよ、と言ってくれる。夫に連絡するとまたごっちゃんのところへ行っていた。業務スーパーの向かい側で夫と合流。業務スーパーのないこの一年も「業務スーパー前ね」という待ち合わせポイントにしてきた。もう業スーが戻ってこなくても、このままこの合言葉を使い続けてしまう気がする。「元業スー前ね」とか言って。さっきやりそびれた煎餅屋さん前のお菓子すくいをやらせてあげる。はじめて中にも入ったけど駄菓子も売っていた。会計にやたら咳き込んでるおじさんがいて怖くなる。そんな会計に並びたくない。息を止めて子を引っ張るようにして外に出る。ハロウィンの仮装は黒猫にしようかという話になっていた。そこしか着るチャンスのなさそうな黒のチュールスカート猫耳はある。黒のマスクに手芸によくあるポンポンを鼻ということにして付けようかと考えているけど、子供用の黒マスクが見つけられない。明日、中野でも探してみることにするけど、そもそも本当に猫でいいのかどうか。もうハロウィンは今週末になる。

夕飯はとりあえず、カレーは?と聞いてみて、うまくいけばカレーで済むし却下されたら考える。今日は一発目のカレーは?で賛成してもらえた。私達が夕飯にする頃に、夫はまたごっちゃんのところへ仕事の件で人と落ち合いに行く。何やってるんだろうと自分でも思うんだとボヤいていたけど、そんな急な依頼に対応できるのもこの土地に住んでいる醍醐味なんだから、まぁいいんじゃないのかと私は思ったり、もう少し要領良くやったらどうかと思うこともあったり。誰かに従ってそうなっているのではなくて自発的に動いているからまだいい。ただそれなのに、お風呂を出て寝る準備をするまで帰らないことには、夜なのに炊いたお米とカレーのことを思ってイラついた。