どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2020年10月26日〜10月31日

10/26

今朝は絵本の返却当番。週末に子供達が持ち帰った絵本を、週明けの朝に保育室に入って一冊ずつ拭いて状態をチェックしながら本棚に戻すのは母親達のお仕事。この園に揃えられた絵本の多さは巷でも有名で歴史があり、ずっと母親達の手で世話をされている。絵本は出来るだけ出版社ごとに並べるようにする。これは割と好きな作業。同じ種類やシリーズでまとまると気持ち良い。本当は集中してひたすら並べ替えていたいけど保育時間中だからそうもいかない。ただ今日はひとつの教室は使用しないように子供達は遊んでいたから、その部屋の棚は少し手直しもできて、作業は約一時間。あと二時間もしないでお迎え。帰りにスケッチをしたいからバインダーと紙を持ってきてと言われているから一応用意するけど、今日は仲良しママと新井薬師に行く予定がある。北中夜市仲間の可愛いファンシーショップ屋さんが昨日からお店でポップアップショップをやっているのだ。子がハム太郎にハマってから、ずっと彼らのショップ始動を待っていた。寄り道ってくらいだけにして公園を後にする。出入り口で飴玉おじさんに会ってしまい、また大量の飴を手渡してくる。向こうにまだ子どもいっぱい居ますよ(だから少しでいい)、と言っても「大丈夫、まだたくさんあるんだからいいのいいの」と言いかえされてしまう。海物語の飴。出どころは分かりやす過ぎるけど、こんなに大量に手に入るってどういうこと?現場の事情がわからな過ぎる。子が、またこの飴かーい、とかリアクションするものだから喜んじゃって、もっとすごいのあげる、と今度は大量のどんぐりを出してくる。おじさんたくさんあるところ知ってるの、秘密の場所あなただけに教えてあげようかと、子もまた頷くものだから、ヨタヨタの足取りについて行かされる。せっかく公園から出てきたとこなのにと不安に思っていたら、すぐ脇にあるもう一方の出入り口付近の木の植え込み。ほらほらあるでしょう、と中に入っていく。しばし一緒にどんぐり拾いをして、内緒だからね、を念押されてお別れ。子は秘密を楽しめているようだから結果よかった。

昼ごはんを食べて、ハロウィンのつもりで貰った海物語の飴なんかをラッピングして新井薬師に向かう。先にママ友は到着していて、久しぶりの夜市仲間の姿が嬉しい。毎度ながらその温度感にほっこりする。棚をみて目に飛び込んできたのはハム太郎の仲間達のぬいぐるみ。うちにあるリボンちゃんと同じ種類じゃん!と私の方が興奮。子はどちらかというと他のぬいぐるみにばかり気を取られていて、明らかにオールド感漂うネコのぬいぐるみを、可愛い〜これ欲しい〜としばらく駄々こねる。古めかしいサンリオのタグがついていて1800円する。事情を分かった大人が買う域のもの。こういう時、ほんとにこの子はお目が高い。ハム太郎の仲間二人とも買えちゃうんだよ?と言い続けてどうにかハムちゃんずの二人のぬいぐるみでかたがついた。それだと逆に安すぎて、もっとお買い物したかったけど決められず。店の子が着てるもっといい状態!の餃子の満洲ロンTを見た我が子が「あ!このお店行ったことある!」と興奮。帰ろうかという雰囲気になって、この後はダイソーに買い物予定だったのに、友達の誘いに流されて早速遊びに行きたくなってしまった子と揉めながら店を後にすることになり、その締まりの悪さに私の苛立ちは加速する。子と徹底的に対立して責めながらも、ママ友と一緒に自転車を走らせるから自転車はダイソーの前を通り過ぎる。「もういいよ、ハロウィンの準備の買い物があるからねと言ってたけど、もうハロウィンやれないかもね」と言い捨てながら遊びに向かうことにすると、大泣きしながら振り絞るようにやっぱり買い物に行く、と言い出したけど私は許さない。自分で考えた末ではなく人に流されて約束をすぐ放り出すのは悪い癖。お母さんと約束があるからごめんね、とちゃんと言える子はいえる。ママ友親子に、待ってるから買い物してからおいでと慰められても嗚咽を漏らし続けたままプラザに着いてしまった。明日絶対行く、と子も気持ちを切り替えようとしたけど私は、明日はどうかな、もうハロウィンに間に合うか分からないからやめるかもと依然として譲らない姿勢をとった。プラザの帰り、タビちゃんは幼稚園行ってないからいいなとポツリと言った。幼稚園に行かなければ、時間があって遊べるし買い物も行けると考えついたみたい。本当は買い物は子が園に行ってる間にだってできるけど、私が子どもと「あれかなこれかな」とワクワクしながら買い物したいと思ってる。自分のわがままだけど、もう少し子どもとのそんな時間を楽しませてほしい。

今日返却予定の絵本を持って出るのを忘れた。次の予約が入っていることに気がついてしまったからどうしても今日返さなきゃならない気になってる。貸出票の期日の横に「予」と表記されているのは次に待っている人がいるってことだ。急いで帰って子を玄関で待たせて絵本を用意してもう一度外に出る。さっきのことがあるから子は聞き分けがいい。先にスーパーに寄って混んでしまう前に買い物してから図書館に行く。子がうどんを食べたいと言っている側でかき揚げが半額になっている最高のタイミング。厳密にはうどんか蕎麦かでまだ迷っているけどかき揚げ合わせに変わりはなし。図書館に急いで返却だけして、今度はピアゴを覗く。夫が食べるかわからないから冷凍蕎麦を買っておこうと思いついた。ピアゴはもう子どもへのサービス箱が戻らない。か、やっぱり店長じゃないと出してくれないのか。子が半分期待しているような空気が居心地悪くて、やたらに急かせかしながら店を出た。

 

10/27

火曜定休のパン屋のこと、すっかり忘れて昼前に高円寺に出てしまった。せっかくだから近くのたんぽぽハウスに寄る。最近たんぽぽが好き。自分の質を下げようと思えばいくらでも下げれるもので、たまにそんな振り出しに戻る行為をしてしまう。良いものなんてないだろうと期待もしていないし実際ほぼその通りだから雑にサクサク見進められるのが気持ち良い。じゃあなんで見るんだよということなんだけど、たんぽぽからはじめて早速そこで出会えたら三桁で買えるなんて最強なわけで、ただこの欠点は微妙なものもアリな気がしてきちゃうこと。そんななんとなくのアリをうっかり試着までしてしまう。安い、けど買う必要も本当は無い。試着コーナーから出ようとしてると向こうでニットを探っている人が手に取っているニットが目について、なんか良い感じ。その人が戻したのを確認して引っ張り出してみると、やっぱり当たりかもしれない。ここにしては少し高めの525円だけど最近の服でもない古着だから信用して購入。セレクトされた古着屋から選んで買うのは楽だけど、こんな中での掘り出し物はそれ以上に気分がいい。OKにも寄って牛乳。赤いパッケージの酪農牛乳。古い絵本に出てきそうな感じ、ここでしか見ない。前に夫がハナマサで同じくらいの値段で買ってきた牛乳は黒いパッケージで、中身は生乳100%なんだけど黒はやっぱり違うと思う。帰ってベネッセに電話。こどもちゃれんじを二ヶ月で退会の連絡。せめてあと1ヶ月だけでも、となかなか食い下がるけどもういい。辞めたい理由をいくつもあげてようやく納得してもらう。帰ってきた夫にたんぽぽ古着を自慢すると、古着?と疑いつつタグをみて日本製というのを確認すると、うむという顔をした。日本製のニットは薄くてもぎゅっと詰まっている感じで、着ると暖かい。

園後は広い公園。しばらくして制服が違和感の男女と着崩したスーツから刺青がチラ見えの男。私はピンとくるけど他のママは眺めながら「あんな制服あるんだね〜かわいい」とか呑気なこと言ってる。ずばり、AVだよと言うと、そういうものなんだ?!と驚いていた。近くにハウススタジオがあることも分かっている。中途半端にでもそんな業界をみてきたからこの手には鼻が利く。確かじゃないけど、漂うB級感。カメラマンでもなくて、いかにも女の子の事務所のマネージャーな雰囲気の男がカメラを構えているから鼻で笑ってしまう。またしばらくすると我が子らより小さな子が近くに来たりして交流。子連れ同士で話し出してしまう感じは、犬の散歩に近いものがある気がする。3時になって解散。今日こそ約束の買い物。家には入らずそのまま自転車で中野。黒いマスクとポンポン玉とモール、で猫の顔を表現するつもり。子ども用マスクは意外と黒が無い。けどブロードウェイの期待していた店にあり。あとはダイソーで簡単に買えるかと思いきやポンポンがない。マルイの手芸屋にも無し。無いわけない。ダイソーじゃないならやっぱりキャンドゥか。どこかにはあるはずだから焦ることなく今日の買い物は諦めて、せっかくマルイに寄ったからフードコートのコーヒーソフトを食べようかと行ってみたけど、子はコーヒーは食べられないから!と別の物をねだりだす。もうコーヒーソフトも諦めて降りる。カルディもハロウィン菓子はもう少なくなって、クリスマスのアドベントカレンダーがズラリと並んでいた。帰り道、眠いのか大声で歌い続ける。幼稚園で習ったらしい手遊び歌、指を出したり引っ込めたりして。アナ雪を高らかに歌い上げるよりずっと耳に良い。

 

10/28

送りの時、仕事仲間のママ友と出会えて話ながら帰る。彼女に誘ってもらえたのが今の仕事をはじめたきっかけ。でも私はかなりゆるゆるとやっているから、たまにこうして運営側として働く彼女に次の案件の相談をしたりしている。セブンイレブンの前でお別れ。昨日の公園でこのママに貰ったセブンのラングドシャを子がえらく気に入ったから買ってかえるつもりだった。が、高い。内容量に対して高い気がする。保留。

私がこの日記ブログを書いていることは数人にだけ教えた。過去のことを思い出しながら書く作業だったからSNSを見ている余裕がなくなって、そうしたらもう無いなら無いで案外平気。というか久しぶりに見て取り残された気になりそうなのも怖い。たまに開いて更新だけして目に止まったツイートで混じりたくなるような知り合いの話をみても、いきなりやって来てこれまでを知らないくせになんなんだ、というリアル世界の空気を勝手に感じてしまって飛び込めない。ブログが月単位から週単位のとこまできたら、これまでの沈黙はこれを書いていたからだと投稿して何食わぬ顔してまたツイッターに混じっていこうかと思ってたけど、夫のことも書いているからそれをするのも躊躇する。それで数人にだけ直接お知らせをした。日々のことを綴られたメルマガに返信したのもそのひとつ。それから一週間くらいして荷物が送られてきたから、子育て母である奥さんがそれを見てくれたんだ、と思っていた。子が生写しのようになっている日々でその存在は忘れるわけなく、当然ここに書き出している。前にメルマガのなかで返信すると妻にも見えると書かれていたことを思い出す。ところが今日そのメルマガ配信主から、迷惑メールに入っていて今気がついたー、とわざわざ返信がきた。この前の荷物は偶然か?それとも奥さんの京都のおもてなし文化の真髄か?

図書館の日なのに、一回帰っておめかしセット取ってきて公園に行く!と鼻息荒くしている。みーちゃんとやる約束しちゃったと。今日は図書館でしょう、やっぱり今日は遊べないのと今公園に寄って伝えて帰ろうよ、と言うとそうするべきか、でも急げば間に合うんじゃないかと、道を左に右に迷っている。図書館に行くまで約50分。やっぱりちょっとでもいいから、みーちゃんとおめかしセットで遊ぶ!と言って駆け足で帰る。そんな急いでる時に横断歩道の信号待ちで飴玉おじさんに遭遇。子も、あ!また会った、としっかり記憶。またどんぐりを貰う。おじさんはたぶん郵便局の近くのお宅で、月々30万年金暮らしだとか言っていた気がする。30万貰えるのは凄い。大急ぎで家にあがって、私は返却絵本を用意して子はソフィアのポシェットにバザーのおめかしセットとビーズアクセサリーやらを突っ込んで、約束したという園帰りの皆んなが遊ぶ小さな公園へ自転車で向かう。ざっと見廻しても姿が見えない。なかに居る人達に聞くと皆んなキョロキョロしながら、あれ?居たと思ったけど居ないねぇ?という話で、それならここ最近の遊び場だった広い公園も一応見てみようかと周るけど子ども自体が一人もいない。居なかったね、みーちゃんもお母さんと約束あったのかもしれないし、と声をかけながら自転車を走らせると、「でも…約束したんだけどなぁ、」と弱々しく小さな泣き声をあげだしたから可哀想になってもう一度さっきの公園に寄って少し遊ばせることにした。母達にお疲れさま〜と労われていると、みーちゃんが「いた!」と言って現れて、「もう!探してたんだよ!」と子も口では怒りながらも嬉しそう。せっかく遊具の公園なのにベンチに座って、ちゃらちゃらアクセサリーやらおめかしセットで遊びだす。子ども達は独り占めすることなく皆んなで付け合いっこするのが楽しいらしくて、皆んなのその姿が本当に可愛い。帰ろうと声をかけると皆んな解散してくれてスムーズに公園を出る。

今日のお話し会は初めて見るおじさんが紙芝居を前に待ち構えている。白髪のノッポさんみたいな、見た目からして味のある方。またこれがなんとも耳障りの良い声で、間とかセリフの読み方がまんがにっぽん昔話を見ているような気分になる。いつものメンツだけど皆んな集中して話を聞ける。いつもより一話分多く、紙芝居3つと絵本が一冊。10分くらい長め。やっぱりこれくらいはしっかりお話を聞けると慌ただしくなくて良い。仲良しママは公園に行ったけど、幼稚園児達はもっと絵本を読みながら借りるものを選ぶ。そのママ友、兼、朝にも話した仕事仲間は、夏に図書館の前で撮った写真を朝日新聞に投稿してよいかと言う。朝日新聞を愛読してこれまで何度も投稿しているようだった。そのあとはキャンドゥへ。昨日探したものはすぐ見つかる。やっぱりキャンドゥ。これで材料は揃った。店内にはもうクリスマス商品も並び出していた。100円ローソンで焼きそばを買って帰る。

MXでやっていたHUGっとプリキュアが最終回。うちはこのハグッとからプリキュアをはじめて三年目。さらに前のはこうして晩ご飯の時間に他局で放送しているのも観たりもして、あらためてハグッとはなんか毛色の違うものだったんだなと分かった。テレビを与えているときこそ私はしめしめと別のことをしているからまともに観てはいないけど、このハグッとの最終回だけは衝撃的で覚えてる。今日もまた雑音のようにぼんやりテレビをつけていたけど、子がやけにおとなしく食べてるなと思って顔をあげると、目にいっぱいに涙を浮かべていてギョッとする。静かに「かなしい話だった」と一言。ハグたんとお別れするシーンのよう。子がアニメを観て涙する事は以前から度々あって、それは友情の話だとかみたいなんだけど、そうして集中して観ているような時こそ、こちらは観ていないのでかける言葉もなくもどかしい。CM開けは20年後だとかで主人公が出産する、例の衝撃的なラストシーンは一緒に観て、ハグたんみたいな赤ちゃんが産まれて「はぐみ」と名付けて笑って終わり。また子が涙するような話を今度は一緒に観たい。

 

10/29

予定していたパン屋に行って追撮影をする。担当者以外のスタッフに触れてようやく店の雰囲気が伝わった気がする。朝の高円寺は生粋の高円寺人がよく出歩いていて、マイペースなろくでなし感が良い。その空気がまた私をたんぽぽに引き寄せる。今日は収穫なし。ついでにトレファクも見ていくことにした。昼から開いている古着屋はこういった店しか無いというのもある。子どもが園に通うようになった時、これで一人でしっとり古着屋なんかもブラつけるのかな、と思いきや高円寺は皆んな開店が遅くてそんな希望も叶わず。トレファクでもチャッチャッ、チャッチャッとハンガーを寄せながら見ていく。鏡に映る人の後ろ姿に見覚えがある気がして近寄るとクラスのママでアハハと笑い合う。彼女も就園前からの知り合いで、雰囲気からなんとなく分かり合える気がしていたら、なんと旦那さんが夫のやっていることを知っている人で旦那さんもフリーランスで働く素敵な人で会えば話すし、私は割と気を許せている。また後でねと秘密を共有した感じで別れる。帰って買ってきたパンで撮影、最終確認しながらそのパンを食べて昼ごはん。まだ午前保育だった夏に焦って取材しなければよかったなと反省。ひとつ片付いて肩の荷がおりたところで、次の案件が控えている。今回ばかりは気が抜けない。

今日はお迎えに子のポシェットを持っていくことにして朝から持ち物を詰めてもらってある。一度帰って行ったり来たりさせられるのは勘弁。ばっちり持ってきたけど子は出てくるなり、今日みーちゃんお預かりだった、と少し残念そう。預かり保育は前の週に頼んでおかないといけない。こういう時大体、自分はいつかと聞かれるけど、お金が掛かるからね、ご用事があるときだけね、と正直に言い聞かせている。他のお友達いるかもだし、とりあえず公園行こうかと声かける。クラスの男の子が公園に向かって駆け出して行ったから、ほらいるよと言うと、でもめーちゃん女の子と遊びたいから…と不安げにぼそりと言う。最近こうして男女の遊びが分かれてきている。結果走り回ってやることは一緒なのに、女の子達は独自の別の設定もつくりながら繰り広げているみたい。公園を覗くと女の子もいて、アクセサリーやらの趣味を共有できるらしい子を見つけてぱぁっと明るく一緒に遊ぼー!と走り出す。私もひと安心。朝出会ったママがやってきて、さなえちゃんどこで服買ってるー?と聞いてきた。彼女も私と同じく小柄で、サイズの合う服を見つけるのが面倒という悩みを共有。今日なんか買った?と聞くと500円で買ったと、価値観も共有。一時間くらい経ったところで子が持ってきたブレスレットを無くしたと言い出して探し回り、見つかったところで解散。一度帰って遅れてやってきたお友達だけ物足りないようで泣いていた。これだからやっぱり一度帰るのはよろしくない。

夜になるにつれなんだか熱っぽくなってきた気がする。けど熱を測ると平熱。前に小児科の先生に言われた熱っぽいと熱があるは違うからな、という言葉を反芻して自分を落ち着かせる。

 

10/30

もうクリスマスのCMが流れている。今年はなんだか常に60%くらいの日常のままきちゃっただけなのに、それでも年は切り替わる。

登園後、一息ついたところで別の園に通うママ友からLINEがきてやり取り。例のコロナ休園していた園。その子は昨日から通い出したけど感染予防で三分の一くらいがお休みしていたとの話。1学年上だからもう小学校の話なんかをやり取り。この人も未就園の児童館のプログラムの頃からの付き合い。ハロウィンイベントも何もないし残念だよね、と締めくくる。こちらは明日クラスの子達でいつもの公園に仮装で集まってお菓子交換しようという話になっている。ちょうどお菓子の詰め合わせセットを作る作業をしていたから、その子の分も用意して実家から送られてきた柿と合わせておく。明日は何人くるか分からないけど、皆んなが集まる可能性も考えて最低クラス人数分は用意しなきゃならない。さらに兄弟を連れてくる子のことも考える。作業は楽しい。先のママ友のお迎え時間に合わせて外に出る。うちの前を通ることは分かっていた。しばらくすると予想通り向こうから自転車でやって来たから引き止めて柿とお菓子を渡す。実家で採れた柿が大量に送られてきたからちょうど良かった。傷ものばかりのなか、どうにか人に渡しても大丈夫そうなものを見繕った。遠慮なくすんなり貰ってくれる人で助かった。急いで自分もお迎えに行く。今日はこの後クラスの子の家の、合気道のレッスン部屋でやるというハロウィンイベントに行く予定。とくに子に説明はしていなかったけど、園でもその話で持ちきりになったのか、迎い入れるなり「今日ね、ゆうちゃん家でね、」と言い出したから、分かってる行くよ行くよ、と諭して仮装を取りに帰る。帰る直前にお友達から手紙をもらったのが嬉しくて、家に着くなりお返しの手紙を作成。今度は早く早く!と私が急かす。ハロウィン当日は外を歩くから黒猫をするけど、今日は去年と同じく魔女の宅急便のキキにするつもりだった。だけど子はずっとハム太郎に出てくるちびまるちゃんの仮装をしたいと言っていて、私は無理と思いこんでいたけど、夫が夜なべして本当に作って、朝見せたら喜んでいたからそれにする。内心まだ不安だけど。というのも去年のキキは、自ら好んでハロウィン前からよくコスプレをしていたくらいだったから、最初は得意げだったのに、街に溢れる煌びやかなプリンセス達を見て、自分もプリンセスが良かったと泣き出した。こんな布をかぶっただけのちびまるちゃんなんて絶対泣く。そう思って気が乗らなかったけど、これで良いなら仮装は楽だし試してみる。道の途中でちびまるちゃんに着替えて会場に向かうと、皆んなが大盛り上がりしてくれて順調だったけど、布をかぶると前が見えないという弱点から写真撮影以外は結局ずっと脱いだまま遊ぶ。少しで帰るつもりがクラスの子と散々遊んで5時前にようやく退散。お友達の家でもあるし、子は最高に楽しんだようで帰り道もちょっとハイになっている。眠いのもあるのかもしれない。珍しく自分から、ごはんどうしようか、お店で食べたい!と言う。最近串全品100円だとかで夫が勧めてきていたから串カツ田中を見に行くと予約で満席とのこと。ハイ状態の子はとにかく外食したくて止まらない。路上で迷っていられないくらい、暗くなりはじめたら途端に寒くなった。急いでGO toで近くのパスタ屋を調べるとラッキーなことに今からの予約が取れる。ここのところGO toツイてる。前のポイントは11/7にならないと付かないらしくまだ実感はないけど。とりあえず食べたいタイミングで利用できただけでも良い。さらにそれが家から30秒の場所なのも良い。生パスタのおいしさを噛みしめているうちに家に帰り着いてしまう。子が部屋にある妖精の羽根が目について思い出したように、めーちゃんも妖精したかったな、ゆかりちゃん可愛かったな…とポツリと言ったから、ちびまるちゃんだからあんなに皆んなが盛り上がってくれたんだよ!ただ可愛いだけなら家で着てればいいよ、と全力で妖精を掻き消す。

ニュースゼロを観ているとハロウィン前夜、金曜の夜の渋谷の様子を伝えている。私はそのタイミングの渋谷に行くこともないし、どうでもいいことなんだけど、どこかの初詣の中継とか台風直撃の駅前の様子みたいに、ついそんな中継は観てしまう。自分が渋谷にいた時代と同じ夜の渋谷だった。

 

10/31

ハロウィンをこんなに意識したことない。昨日の続きで子は楽しみすぎて今日も早く仮装したがる。全身黒の服、黒の猫耳、黒のマスクに鼻やヒゲを付けた。今日になって夫が、近所の小さな100円ショップに黒いクマのかぶりのネックウォーマーがあったから、それでより雰囲気でるのではと提案してきた。子も自ら黒の手袋もしたいと言う。昼頃買い物に出る。近所の小学校の運動会がお昼終わりで人が行き交い、街に賑わいがある。小学校の運動会も例年と違って今年はブラスバンドの練習が聞こえてこなかった。ここに越してきてから毎年耳にしていたけど、来年の今頃はもう引っ越して聞けないんだと思うと少し寂しい。スネアドラムの連打が響く箇所までもしっかり耳にこびりついている。帰って昼ごはんを掻き込んで戦闘態勢。この時期の昼夜跨いだ外出は寒暖差に振り回される。二人分の上着やらでただでさえ荷物が多くなるうえに、予定外の子供にあった時のために予備の予備に用意したお菓子も重い。子はノリノリで黒猫になって家を飛び出したけど、公園に着くなり被りものが暑いだとか言ってテンションが落ち気味。皆んな可愛くカチューシャを付けているだけなのに自分だけガチな仮装なのが照れ臭くなったのかもしれない。猫耳カチューシャだけにして遊びはじめたら元気になって、いつものママ友とセントラルパークのイベントで会う予定時間までずれ込んでしまった。クラスの子の兄弟だったり知り合いの小学生にもお菓子を渡す。多めに持っておいてよかった。男の子達は早々に仮装を脱いで遊び回って、集合写真なんて撮ってもいられなかった。かろうじて座っておとなしくおやつを食べている時だけ写真を撮れる。それもごちゃごちゃ。子どもの集合写真撮るのは難しい。開催を予定していた時間めいっぱいまで遊んで、中野に向かう途中に八百屋。おばちゃんは猫のマスクをこれは良いわと褒めてくれて、いつも通りにグッピーラムネをくれる。今日はかぼちゃもだけどハロウィンだからって人参も売れるんだわ、とのこと。猫のしまちゃんにハロウィンだよ、と言ってちゅ〜るをあげるつもりもまた逃げられる。今から中野に向かうとママ友に連絡したけど行き違う。高円寺に向かう時に家のほうに寄り道して行くことにして、まずは夫と待ち合わせてセントラルパークをぐるり。とくに何があるでもなく、猫仮装で写真撮影だけ。子のテンションが低くてなんだか情けない顔の猫。と思ったら自転車で走り出したら即寝。そういうことだったらしい。とりあえず仲良しの子にハロウィンおやつと実家の柿を渡すために家のほうに寄り道。外まで出てきてくれてしばらく話してると子が起きた。目覚めてすぐ友達がいたから機嫌を損ねることもなく近くの空きスペースでしばらく遊び。絵が浮かびあがるライトも持ってきていて、それがくっきり分かるくらい暗くなるまで遊び。お別れして次に目指すはごっちゃんのところ。王将の脇に自転車を停めてちびまるちゃんを着て歩く。ごっちゃんは「おっ、ハロウィンや〜、お菓子買ってこなきゃ〜、あれ?貰うんでしたっけ?あげるんでしたっけ?」と言ってるから、どっちでもいいと、そこにいた皆んなで笑う。チャリじいは姿を見るなりスッと立ち上がって家にくれる物を取りにいく。この流れも2年目。しばらくそこで立ち話していると、ちょうど東京屋の知り合いが娘を連れて通りかかる。この道端で出会って話せる関係ももうすぐで終わる。というのも彼は東京屋を辞めて年末か年明けには地元の尾道に引っ越すらしい。先週夫が遭遇した時にこのことを聞いてから、我が家はしんみりした。その時はもうただショックで、話が頭に入ってこなかったと夫は言う。高円寺の玄関口で働く彼を知らない高円寺の同世代はいないはず。約20年変わらないビジュアルでそこに居続けた。お互い子どもが出来て日常の会話をするようになって、東京屋がリニューアルした時はどうなることかと思ったけど、相変わらず前を通る時にはチラリと中を伺えて、そうしてこれまで付き合いをしてこれた。高円寺で暮らしていくうえでの指針となっていたともいえる。とくに夫は店をやっていた時によく買い物もしていたし、生活圏も近かったから犬を散歩させている姿も見かけていたりと思い入れが強いらしい。こうして話しながらも嘆いていた。夫婦共に出身地とのことだけど、子どもはどう納得したかというと、また犬でも猫でも飼えるよと言ったら、やったぁ!ということらしい。環境にこだわっているのは大人の都合。私達はこの高円寺の指針を失ってどうしていくか。寒くなってきてごっちゃんのところから退散、たんぽぽで子どもが今着る上着を100円で追加。自転車を停めた王将が混んでいるのを見て俄然ごはんを食べにいく気に。子が気に入ったようでぎょうざの満洲。寒くてラーメンが食べたいからちょうどいい。子は珍しくお子様セットのチャーハンをモリモリ食べてデザートのゼリーを残す。今日はお腹が空いていた、と満足げ。そういえばと、私が子ども達に配ったのと同じお菓子を子にもあげると、え!これいつのまに買ったの!と驚いて、さなえちゃんから貰えるなんてと喜んでくれた。生麺と味噌スープも買って帰る。今夜はまた満月、ブルームーン。自転車で走る前方に月。模様がくっきりしていてウサギが見えそうだねー、と話ながら帰り。一日重たい荷物を持ち歩いて、肩から背中からズンと痛い。