どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2020年12月21日〜12月27日

12/21

年内最後の保護者会。礼拝堂が寒い寒い。二学期の総括。先生は今年何度も言っていたけど子供達は遊びが継続してよく遊べてるようになったと。同じ日常を繰り返すことで得るものもあったということ。私はイベント的に何か思い切ったことができるという者よりも、粛々と日常を続ける者にこそ肩入れしてしまう節があるけど、子どもにとってのイベント事はどこかしら季節感なりを身につけていく意味もあるので、この一年はそんな記憶がぼんやりになってしまったのは苦々しく思ってる。保護者会を終えて帰ると引っ越し屋に催促していたミニオンの箱が届いていた。パンダを選べなかったのは申し訳ない。少しでも子ども受けしてほしい。

迎え後は公園でシートを敷いてごはん。日差しがポカポカで暖かい。クラスの子達と駆け回って遊ぶ。母達の座るシートに寝っ転がって、こないだの礼拝の歌をうたっている女の子達もいる。我が子と同じく走り回っているみーちゃん。ママに、いつも何時くらいに寝てるか聞いてみると、先にお風呂に入るスタイルで6時半にはお風呂、8時には床に就いて、8時半には寝るかなと。起きるのは7時。ショック。圧倒的にうちは睡眠が足りてない。遅いと10時過ぎる時もあるのに7時過ぎには目覚めだす。いつからこうなってしまったのか、反省。

夫が今日、物件の精算を振り込むという。これでついに契約となる。今週は私の仕事の算段もしながら子の預かり保育を入れている。その日に予定をまとめて契約もしてしまう。

荷物、子どもの分も少しずつ箱詰めに取り掛かる。小さい頃のもう使わないだろうというおもちゃを捨てようと確認する度に、泣きそうな顔して喉をつまらせながら踏ん張って承知してくれるけど、それが辛い。成長でなく引っ越しをきっかけに諦めさせることになってるのが辛い。せめて引っ越し先に期待と楽しみを持たせてあげられればいいのだけど、今のところ私も不安でしかない。というのも添付で送られてきた契約書類に建物が鉄骨造とあった。物件検索サイトではSRCという最上級の鉄骨鉄筋コンクリート造となっていたけど、この物件を扱う不動産屋のサイトでは鉄骨となっていて、おや?と嫌な予感していたのが契約書で確実になってがっくりきたところだ。大丈夫なのだろうか。

今日からみーちゃんを見習って、晩ごはんのあとのお風呂を8時には出るような計算でいきたい。月曜はちょうど子どもがみるようなテレビも遅くまではないから都合いい。6時前からごはんを食べ始めて良いペース。やればできる。計画通り8時にはお風呂を出たけど、なんやかんやそこから何でか時間が経ってしまう、いつもそう。絵本を読んでもどうにか9時前には就寝。夫がこのタイミングに居なかったのも功を奏した。夫がいると間違いなく邪魔になる。もう寝てるから静かに帰るように、と連絡。久しぶりに長い夜。

 

12/22

引っ越しを用心し過ぎて食料をうまく買い物できていない。子が気に入ったランチパックを馬鹿の一つ覚えで夫が買ってくる。朝にパンかごはんか選ばせて、ごはんを選んだからお弁当にはランチパックをカットしてお弁当箱に詰めたものにした。子がみーちゃんに書いた手紙を持たせる。帰りに一緒に遊びながらなんて書いてあるのかをちゃんと教えてあげたかったけど今日はお預かりだから帰る時間が違う。

あれこれやって2時なんてあっというま。帰り道にまたローストチキンのことを言っている。一緒に出てきた同じくお預かりしていた仕事仲間でもあるママが、ケンタッキーがもう予約できなかった、当日分があるのかなぁと話していて少し焦る。でもモスは去年当日買いできた。昨日みーちゃんが明日もここでお昼を食べたいと言っていてママがどうしようかなぁと言っていたのを思い出して、この時間ならまだみーちゃんいるかもだねといって公園に寄ると、何人かクラスの子はいたけどみーちゃんの姿はない。でも遊ぶというのでお付き合い。三学期に一応やる予定でいるバザーの献品を年明けに集めることになっているけど、その前に引っ越しだから明日持ってこさせてほしいと委員の子に話す。園のルールではなく母達の管理だから融通がきくのが有り難い。引っ越しの話になると話題はもう小学校の話。近距離に小学校がいくつかあるから学区は決まっているようでも選べるのではという期待もある。小学生の子がいるママ達から色んなことを聞く。ランドセル問題。女の子の好みは大体、ピンク→ライラック、ラベンダー→ミントグリーン、サックス→最終的に黒に向かうものらしい。少し前に我が子にランドセル何色がいいの?と聞いたらミントの色!と言ってたから来年にはちょうど黒になってるかもね、なんて話す。4時近くまで遊んで冷え切った。ファミマに駆け込むとチョコボールを買わされる。確かに最近のラムネ入りチョコボールは美味しい。

ローストチキン、スーパーにだって丸焼もあるけど高い割にはモリモリ消費できる気もしない。「ローストチキン テイクアウト」で調べると1ページ目でガストが出てきた。これだ!と思って開いてみると、丸焼が税抜で千円きってる。数量限定で店舗にもよるらしい。まずは中野店に問い合わせてみるともう終了していた。もう手遅れかなと思いながらも新中野に電話するとまだ大丈夫。逆にスムーズ過ぎて信じられずに全部に?をつけながら、24日でも?4時半でもいいですか?と予約をする。達成感。引き続きそれについてネットをみてみると、ケンタッキーやモスのフライドチキンを買うなんてクリスマスの素人だ!最強コスパはガストだ!と先週ロケットニュースになっていた。ますます良いものに目をつけたと興奮、期待が高まる。

 

12/23

今日が終了礼拝。おかあさんといっしょの長期休みバージョンに出てくるアイアイのアイちゃんがもう出ている。朝から例のバザーの品を持っていって気持ちスッキリ。引っ越し先の一本隣りの通りに家があるママと話。彼女の家は元はお父さんの持ち物件で、管理人をするという条件で住んでいるらしい。若い管理人、めぞん一刻感。

長期休み前はお母さん達も絵本を借りれるようになっている。借りる人に記入カードを配るために少し早めにお迎えに向かう。園庭に入ると並んで目を隠すようにと先生。子ども達が製作したクリスマスプレゼントが配られるらしい。先生の合図と共に子ども達がそれぞれの保護者のところへ駆けてきて、クリスマスおめでとう!と、差し出されたのはツリーやベル、リースを形どったクリスマスモチーフのマグネット。去年は同じくクリスマス仕立てにされたフォトフレーム。重量感あるものばかり。上の学年は子どもが編んだというタペストリー。軽い、羨ましい。絵本を借りたい大人はあまりいなかった。帰省する人なんかは読んでいられないとか、子どもはいつもの週末より多く借りてくるからそれで充分という人も。私はいつもならしっかり借りて帰るけど今回は引っ越しがあるからやめた。絵本のある教室に入ると、みーちゃんのお着替え袋が机の上に放り出されてる。どうやら今日お休みだったみたい。年を跨ぐ長期休みなのに最後の日にお休みしなきゃならないのはモヤモヤしちゃうだろうな。帰り道、気がついたら子のリュックが開いていて、小さなゆずを手にもっている。何か拾ったのかと思ったら、クラスの子がくれたらしい。嬉しそうにずっと手でいじくっている。ちょうど横断歩道に差し掛かったところで少し急ぎ足になったから、ほらほらそんな手に持ってないでしまいなよ、と言ったら、そうだね、ちびまる子ちゃんみたいにコロコロ転がって自動車にべちゃーっ潰されちゃったらやだね〜、と笑って、こないだまるちゃんの話で観たばかりのゆず、貰えたことがよほど嬉しいみたい。

帰ってまた少し片付け。今日はお話し会最後の日。ギリギリになっていくと最初の絵本が始まっていた。しっとり静かな話し方の人だけど子どもが惹きつけられるクリスマスの良い絵本を読んでくれたり、そこにいる誰もが初めてみるような手遊び歌をしてくれたりして良回だった。新年は1月6日から。その時にはもう新居か。どうなっているだろうか。今日はもちろん絵本を借りない。けどお友達と気にいったものを読んだり、私達親はヒソヒソとサンタからのプレゼントの話をしたり。幼稚園で、良い子じゃないと石やジャガイモをくれたり、逆におもちゃを持っていってしまうブラックサンタというのがいる、と噂されているらしいのに、我が子はポジティブ過ぎて、「ポテト好きだからいっか!」とか「石がきたら絵を描いて飾ればいっか!」とか言っていて全く脅しの効果が無いという話。結局プレゼントらしいプレゼントは用意していない。仲良しのママ友親子とはそのあとも図書館外で少し遊び。彼女らは年末東北まで帰省することになったとのこと。Gotoじゃなきゃ移動してもいいものなんだね、それもよく分からなかった、と私。三人分で二人分より安いらしい。乗車率とかどんなものなんだろうかね、座席間引きされたりしてるの?と心配する私。それはどうなんだろうね、とあまり気にしてなさそうで、でも確かに帰省の人にとっては生まれ育った土地に帰るというだけのことに危険があるとは思えないのだろうな。とりあえずしばらく会えなくなりそうだし最後っぽい挨拶して別れる。お友達は皆んな、引っ越し準備大変だったら子はうちで遊んでてもいいよと言ってくれてありがたい。でもとりあえずは幼稚園のお預かりで間に合いそうな気もしてる。

今日は子の方から早く夕飯にしたいようで、ゆずのこともずっと気にしているから、ゆずを少しだけ切って蕎麦にした。良い香り。子もはじめは喜んでいたけどやっぱり食べることは出来ず、匂いだけでいいんだよと言っても丁寧に器の外に避けていた。くれたという子のママにお礼の連絡。ひいおばあちゃんの畑で採れたゆずとのこと。夜はこんな機会がなければやらないゆず湯。さすが入浴剤とは全然違って、優しくほのかに香るのが心地よい。

今日の今日、実家に帰省すると話していたママ友が、やっぱり帰ってこないでほしいと親から連絡があったとのこと。実家のお母さんがニュースか何かみて心を鬼にしてそう決めたんだろうなぁとやり取り。いまは遠くの親戚より近くの他人という気持ちでいるしかない。そう思いながら、お宅はこの一年色々出かけられたほうだと思うよラッキーだよ、園の人らも公共の交通機関使う人は皆キャンセルしてるって言ってたよ、と励ます。

夜遅くに帰ってきた夫。やまちゃんとドンキに行ってきたとかで、もう半額だったとドラえもんのサンタ靴菓子を買ってきた。寝ている子の枕元に置いてきて、いやまだクリスマスじゃないし、これは普通にあげていいやつだろうと思うのだけど、なんでもかんでも巻きでやりたがる夫の悪い癖。

 

12/24

たとえサンタ靴でも、目覚めた瞬間から見たことない物が視界にある喜びはあるらしい。嬉しそう。

休みの間の預かり保育は通常より一時間遅く10時開始。うっかりしていて10時から荻窪の不動産屋に契約に行くことにしてしまっていた。夫に先に行ってもらい、私は園に送ってから向かう。昨日話して急遽預かり時間を一時間延ばしてもらった。みーちゃんが復活していたとしたら今日一緒の予定だから少しでも長く遊べるように。子は朝からとにかくローストチキンを楽しみにしている。荻窪に行ったついでに惣菜とか、なんか特別なものを用意できるかなと思いながら荻窪へ急ぐ。そう、こうして荻窪に用があることだし、荻窪で写真を撮らなきゃならない仕事の都合もここに合わせるつもりでいたのに、仕事の話が一向に進まなくて何もできないのは残念。荻窪の南口を出てすぐの不動産屋。入ると小部屋みたいなところで夫と担当の人が契約書を挟んで話し合っていた。今はどんな段階?と駆け足で話を聞くと、退去時の償却の話あたり。私は基本情報に戻って一番確認したかったこと、「これはやっぱり鉄骨造なんですね?」というと、担当の女性はさも当然といったように「はい、そうですね」と答える。はじめはSRCとなっていたんですけどね、と言うと自信がなくなったのか他の人に確認に行く。何かをパラパラめくる音がするだけでしばらく待たされる。私は初回に問い合わせた時の資料を出して夫にも見せる。担当の子は見当違いに、構造の種類の一覧のような、それもネットから印刷しただけみたいなのを出してきて、鉄骨鉄筋はこうで鉄骨はこうで、みたいなことを話し出して、私と夫はいやそうじゃなくて、最初SRCとなってましたよ、だからこの物件にしたんですけど、ということを強く主張。他に客はいないのに空気がバタバタしだして、しばらくするとこの店では責任者らしい二人の若い男性が入ってきて、立ったまま言い訳にもならない何か説明している。スーツ姿の男がピシッと並んで立って話して、もうM-1にしか見えないんですけど。被害者ぶった愚痴をネチネチ言う私と、いやぁこれどうしましょうねぇ、と笑いながら怒る人みたいになってる夫の前で、スーツ二人は松ちゃんのコメント待ちみたいになってる。とりあえず、予定されてた入居日はなかったことにして、考えさせてもらうわ、と審査員は店を出る。通常どんな決まりかは知らないけれど、対応した皆で店外に出てきてお見送り。駅に着くまで背後に視線を感じた。駅に入ってきたものの、さて今度は反対口のルミネからタウンセブンに歩きながら家族議論。私は猶予ができたんだから構造のことを調べながらも入居日をズラすか、この家をやめるのかしか考えなかったけど、夫は仲介手数料払いたくないという一心でゴネていたようだった。確かに、私も初めの接触から今の今まで、対面でもメール上でもずっと相手の仕事ぶりを疑わしく思っている。対価なんてあったもんじゃない。とりあえず、西友やら惣菜売り場やらをぐるぐる回って、クリスマス商戦はいかがなものかなと偵察しながらも怒り続ける私達。でも一応今日は西友で手に入る程度の簡単な遊べるものをサンタさんからの贈り物にするつもり。本人が希望するような贅沢な物は、おじいちゃんおばあちゃんが買ってくれる物ということにして、サンタさんは子に良さそうなちょっとした物をくれるというスタイル。よほど要らないものじゃなきゃ何でも喜ぶはず。とにかくサプライズが好きなだけ。おもちゃ売り場でシルバニア人形のパジャマ。包装も無し。文房具屋の前で回転什器にあったノート型のプリキュアに目をやると、あったあった紙のきせかえごっこ。私は子どもの頃これが大好きだった。しかし最近の着せ替えはマグネットやシールが主流。うちもマグネットもあれば、シール着せ替えなんて100円ショップで何度も買ってる。ところが一度この紙のきせかえを頂いた時に、子がマグネットやシールより集中してやっていた。だからやっぱり紙の着せ替えが欲しいと思って探していたけど見つけられないでいた。うっかりメルカリでこれを買ってしまうところだった。私がボールペンの替えインクを買った店。やっぱり確かな店には古典的なものが揃ってる。レジは今日も並んでいる。いや、いつもより活気あるか。文房具屋の物でも誰かへのプレゼント対象なんだなぁと、なんだかワクワクしてしまったり。味をしめて今度は本屋の回転什器をみると、今どきのぬりえに混じってここたまがある。売れ残りなんだか。これも喜んで購入。タウンセブンの店には他にはないローカル感あるものがチョイスされて並んでいるのが良い。と、ここまで夫はずっと友人と電話をしていたけど、こちらも買い物終了したところでさっきの続き。今からまた店に行こうとする夫を止めて電話にさせる。あれから一時間経った。まずは構造の確認。重量鉄骨で間違いないらしい。入居日は5日猶予ができた。それを聞いたあと夫は仲介手数料がどうにかならないかと切り出した。私と違って口調はずっと柔らかいので、どんな展開になっているのかこちらからは伺えない。結果、上に確認してみますということらしく、ひとまず荻窪を後にする。

帰って世間の事例を検索したり。私はいつもの近くの不動産屋に相談に行く。募集チラシにある構造と実際は違った、という一言だけでも、それはいけませんねぇ、と静かに言って、私がこれまでの対応の悪さについてなんかも全て話すと、都庁にその不動産業会の規約を取り締まる管轄があるらしくそこに言ったらいい、と教えてくれた。さらに手数料は払わないといけないのかと聞くと、交渉してみたらどうですかと、交渉自体はできることだと言う。問題の物件のチラシもおじさんに見せると、「これは専任になってるねぇ」と、小さく記載されている取引態様をみて言った。専任の場合は借主でなくて貸主側から報酬を貰うものらしい。今は決まりで二重取りは禁じらるているから両者からということはないはず、らしいけど、もう何から何まで疑わしく思ってしまう。とりあえず交渉したのは正しかったと裏が取れた。よく地元不動産屋で爺婆がドカッと座ってくっちゃべっている姿をみることはあったけど、この数年間は完全に私もそのスタイルでお世話になった。特段救われたわけではないけどこの土地に生きる安心感にはなった。家の方にもどるとちょうど夫がゴミ出しに出てきていた。お互いの情報交換をする。手数料は半額ということにはなったらしい。ただ入居日程もずらしたい私と違って夫は1日ずらすだけで予定通りにしたいから結局早く決断しないといけない。慌ただしいことに変わりはない。と、もう子のお迎え時間。朝はたくさん子どもがいたけど、この時間までのお預かりの子はもう少なかった。やっぱりみーちゃんはお休み。来週の予約も一応しておく。園近くのセブンのケーキを偵察。入って正面の棚にスティックビスケットとセットのヌテラの菓子がひとつだけあった。子はそれを買う!と盛り上がる。コーナーもなく無造作に置かれたラストひとつの気持ち悪さ。レジのお兄さんに、これ売り物ですよね?と確認。お兄さんもそう言われて戸惑うように「あ…これ昨日たくさん出たから売り物、ですね…」と棚を確認に行こうとするからそれを買うことに。その間に子がカゴまで持って他の菓子も選んでる。子どもサイズの小さなカゴが置かれた店だと、我が出番とばかりに張り切られてしまう。店の戦略勝ち。ケーキを見に行くとホールも売られている。フジパンのケーキ、4号で2100円くらい。ここにあることは分かったから他も見てから後で買おう。今日はケーキも買うんだから、おやつはひとつだけと言い聞かせて結局ヌテラ。一部始終を見ていたらしいさっきのお兄さんが「ひとつをこれに決めてくれたんですね」とわざわざ一声かけてくれた。「いくつもあると大事に食べれないのですみません」と咄嗟に返して帰る。いや実際家にはこんもりおやつがあるのだけど。今朝のサンタの靴菓子もあるし。でもまずはさっそくヌテラを食べる。お菓子は異常に素早く平らげられる子。それでも気づけばもうすぐローストチキンの出来上がり。取りに行くのに外に出ると薄暗くなってきて、いよいよチキンだ!と子のテンションが上がりだす。モスの前ではサンタの衣装をした人達の販売も始まった。ガストのチキンは棚に用意されていたけどまだ温かい。貯め込んでいたTポイントも使って200円くらいで買えた。すぐ脇のローソンでケーキチェック。チョコ系のみ。次はスーパー。このスーパーにはケーキ屋コーナーもある。おそらくホールは予約だけで、カットケーキやブッシュドノエルがショーケースに並ぶ。1カット250円だからそれを集めてホールにしても安いんじゃないかと思うのだけど、子がとにかくホールケーキを所望する。そのスーパーの先にある少し広いセブンに行くと、そこにはキャラクターのホールケーキもあった。でも千円以上高くなる。それなら普通にケーキ屋のがいい。子もそれは無理だと分かるのか、わがままはしない。でも今思うとそれを買ってもよかったのかなぁという気もしてる。出先の夫が不二家なんかでケーキを買うと言い出さないように、やっぱりセブンの普通のを買うよと連絡を入れて、また園近くのセブン。レジがまたさっきのお兄さんで、「さっきのもう食べたんですか?」と言われてしまう。「ええ、全く大事に食べなかったですね、すごい勢いで平らげました」と答える。ほら、お菓子もう食べたのかってお兄さんも驚いてたよ、いつも食べ過ぎよ、と無理やりねじ込む。店を出ると近くのモスの前に園の親子。モスチキン?と聞いたら、それはもう買えたよ〜、お姉ちゃんの習い事終わりを待ってる、とのこと。セブンに入ってケーキを買って出てくるとこまで見られていたのか、いいねぇ絶対美味しいよ、と子が声かけられる。ケーキどうする?と聞くと、うちは作るよ〜、と。そうなのだ、子どもは作りたがる。そんな話になるとママは、うちの幼稚園あるあるだね、と言う。考えてみると確かにうちの園は洗濯バサミとかカプラとか、工作素材がたくさんあって、作って遊ぶことを教えこまれている。既製のおもちゃは他所に比べて少ないのかもしれない。でもお預かりの部屋には児童館のようにおもちゃがたくさんあるから、だからたまにお預かりをねだられるのだ。

お腹が空いたけどせっかくの丸焼きチキンだから、容器をホットカーペットの上に置きストーブを当てて夫の帰りを待つ。その間にプレゼントの話になったから、隠して置いたここたまの塗り絵を渡す。残り2つがサンタさんということにする。子は飛び上がって喜んで、まさか私から貰えると思わなかったと、ただの塗り絵で何度もありがとうを言われた。一緒に見て買うのとサプライズでこんなにテンション変わるのなら、普段から何でもサプライズの方がいいのか?と一瞬頭を過ぎる。が、黙って勝手に買って、それじゃないんだけどね…と涙を浮かべる顔も想像つく。夫が帰った。ブロードウェイ地下で惣菜も買ってきてくれた。前にやまちゃんがくれた鬼滅のシャンメリーと、チキンその他食べ物を並べて乾杯をする。なぜか乾杯が好きな子で、また乾杯をしていい環境に酔うから、許されたら何度も乾杯をいれてくる。ケーキにはロウソクを立てると部屋を暗くして、子はお祈りをはじめた。スラスラ言葉が出てくる。決まった言葉ではなく、今日のことを思い返して反省したり願ったりするらしい。みーちゃんがお休みで遊べませんでした、というようなことも言っている。このお祈りを、まできたら締め。そのあとは定形。周りの人、つまり私も一緒に「イエス様のお名前を通してお捧げいたします、アーメン」。そして歌い出す。食べ物に感謝する歌。これはお弁当の前に歌っているのか。お祈りの一連がスムーズ過ぎて頼もしい。この歳にして一人スピーチが出来るのと同じ。入園前は、キリスト教なんて色のついた教育を受けることをだいぶ気にして抵抗があった。別のキリスト教の園に行っていた子が、初詣で掌を組んだ話を聞いたことがあって、私達の日常への取り入れ方に頭を悩ませていた。でも実際は日常生活でまで明らかに囚われているようなことはないけど教えが心にあるのはいいものだった。ピンポン、と荷物が届く。兄が買ったオードリーのリトルトゥースグッズがこんな日に届いた。

夜、寝てしまいそうになる体をどうにか起こして、壁にさげていた靴下袋にプリキュアきせかえごっこシルバニアのパジャマを入れる。

 

12/25

おもちゃを大事にしないし夜もなかなか寝ないから多分サンタさん来ないよ、と言っていて本人も、そうかもね〜なんて軽く言ってたけど一応目覚めは靴下に目がいくらしい。何か入ってるよ?と言って引っ張り出して驚いていた。ぬりえのブックと同じサイズかたちのきせかえごっこ、あれー私の贈り物とサンタさん同じようなものになっちゃったねー、とあえて少しガッカリしてみせる。でも、サンタさんはいつも2つくれるのなんでだろう、と言い出して、私達親が2人いてプレゼントが2つ、あれ?みたいに思ってしまったか?去年もだけど、ドカンと大きめな物を買わない代わりについ、ちまちました物で2つあげてしまう。めーちゃんの好きなものがはっきり分からなかったんじゃない?と言うしかなかったけど、ママ友が「迷って決められなかった年、その時だけ2つ貰えたの、はっきり覚えてる」と言っていたことを思い出してヒヤヒヤした。

朝から兄に連絡。荷物に同梱してあげるお菓子は何がいいか確認。コンビニ菓子と無印のバームクーヘンが欲しいらしいけど、兄夫婦はイスラム教だからアルコールや豚ゼラチンが入った食べ物はダメ。甘いもの好きのフランス人の妻はポッキーやトッポを、兄はチキンラーメンとスルメを希望。

不動産屋の話でこれも朝から私も夫もカリカリ。話し合ったけど夫はとにかく年始に越したいらしい。だから入居日は早くするから手数料は税込の半額でという条件にして確認してもらう。その間に都庁の宅建業法だとかの相談窓口に問い合わせてみると、そもそも仲介手数料を支払わなくてはならないという規約があるわけでは無いから交渉するのは自由です、といった体温を感じない回答だけだった。そして先方の誤りについて取締りをしてくれるような部署はというと、すでに休みに入っているとかで通報はできなかった。そうこうしているうちに不動産屋から回答があり、税込の半額は了承された。あと問題は鍵の受け渡しのみ。相変わらず融通のきかない態度は変わらない。今まで関わってきたところが余程良いところだったのか、ここが最悪なのか。表記ミスなんていうとよくありそうな気もするし、特売チラシの青森産のリンゴが本当は長野産だったなんてことがどれだけ問題なことなのかは分からない。でも中国産ワカメを国産と書いていたら問題だとは分かる。物件の掲載写真は別の部屋の場合があります、と書かれていることはある。写真の記録が無いこともまぁ何故なんだけど、そういうことはよくあって、だからせめて内容が不確かならば多くのところが、それはそうと言ってくれる。やっぱりこれは相手の仕事の怠慢が引き金になってこの結果なのだ。真摯に向き合っていないがゆえ。最も説教に効果を出せるような、私が60代男性だったらいいのに、とあれからずっと思ってる。

昼に、ひらがなビンゴをやりながら散歩に行こうと言うと喜んで外に出る。家の周りを歩くだけでこんなに文字が、つまりは情報が溢れている環境。これに慣れすぎて、たった5分ばかり離れることが不安すぎる。そのまま八百屋、スーパーを回る。スーパーには小ぶりだけどホールで800円のケーキが売っていて、でも買うまでの気持ちにはなれず、ここにあるんだなと意識するまで。

仕事の取材記事の区チェックがようやく終わってその指摘をみて昨日から怒りがおさまらない。その取材相手をあなたはどれだけ知っているんですか、というつもりでネチネチと言い分をメールにする。接続詞や語尾なんかに注意をするならまだわかるけど、表現にとやかく言ってくるのは我慢ならない。校成をしてくれる事務局の人は元編集者だとかでまだ納得いくけど、その網を掻い潜った先で区に勤めるだけの素人が仕事した気になるためにケチつけてきてるのではないかと思うとじりじり怒りが増してくる。熱意をもって書いたら向こうも怯むのかそのままでよくなる。怒りに任せて発するのではなくひとつずつ文字にしなきゃならない労力はいるけど意見が通ってスッキリ。これで先方に報告ができる。約1ヶ月待ってようやく終わりが見えてきた。

夕方もう暗くなってから、今度は何かお得なものは無いか見に行ってみようといってまた歩いて子と外に出る。いつからか盛り上がるのはクリスマスよりもイブで、25日にはクリスマスの雰囲気もなくなってしまうほど。その割にケーキは昔のように値切られることはないらしく、どこを見ても売り切れているか通常価格で残っているか。歩いて遠くのピアゴ、セブンをみるけど収穫なく、800円のケーキに期待してスーパーへ。夫から仕事で渋谷に行ってくると連絡。帰りにパンダエクスプレスを買うかと言われるけど時間的にどっちでもいい。スーパーでパーティーみたいなチキンセット惣菜が580円。安い。西友とは質が違う揚げ物。それを見たら子もテンションあがってるから買うことにした。結局ローストチキンも残したまま。子はパーティーっぽいアイテムとか雰囲気が好きなだけでたいして食べるわけではなかった。普通に喉が渇いて炭酸水を買うと、これでまた乾杯だと楽しそう。昨日残したケーキもシャンメリーも2人で飲み食いしてしまうから、夫には見てきた近所の残りケーキ事情を報告しておく。みーちゃんのママに直接はじめてLINEしてみる。みーちゃんの突然の休みに心配したこと、我が子が遊びたがっていて来週はうちはお預かりいれているよということを伝える。みーちゃんは熱もなくて元気だけど咳が出るから休ませたとのこと。確かに咳は隠しておけない。来週のお預かりは入れそびれてしまったけど、年末年始復活するだろうから引っ越し準備が大変だったら子を預かるよ〜と言ってくれて、心配したつもりが逆にありがたい。皆んなに言っておくと優しさに触れられた。

私達が夕飯を終える頃、夫はパンダエクスプレスを買って帰ってきた。けど誰も食べれず。

 

12/26

朝から歩きに行った夫が半額になったサンタブーツはいるかと連絡。もちろん要らない。キャラクターのキラキラしたバッグ型の缶なんかのお菓子ボックスならいいなと思うけど、あれは半額にはならないらしい。年中ギフトに使えるからか。

いくつか処分する漫画を選んでおいた。今となっては価値のあるようなものではないし捨ててもいいんだけど、小泉智浩の同人誌のようなものもあるから一応まんだらけに持っていくことに。ついでに今年いっぱいのクーポンでサーティーワンを食べる。子と話しながら自転車に乗る時間が好き。途中の公園の遊具がシートに覆われていると思ったら、ブランコの向きが変わるらしく、さらに新しい滑り台が導入される模様。よかったねー、楽しみだねーと盛り上がるけど、そうして一緒に楽しめる時間はあと一年くらいなんだなぁと切なくなる。公園は子どもだけで遊びに行ける場所になる。まんだらけの買取は混雑してるように見えないけど待ち人がそこにいないだけで査定は待ち3、40分。あとで戻ることにしてブロードウェイ内をぶらぶら。本屋で最新号の幼児雑誌を欲しがっていたことを思い出すけど、子どもにしてみたら売られている雑誌どれも良くて、どれだったか分からなくなってる。明日のテレビCM見てから決めようかと話して次の店。古いおもちゃなんかがごちゃごちゃした店。めんどくさくて普段は通り過ぎているけど暇つぶしに寄ってみる。奥からおじさんが顔を覗かせるから、ハム太郎のものありますか?と聞くと、あるよー、ここにとってあるんだよとハム太郎と書いたガムテを貼ったボックスを出してくる。珍しいですねぇ高いですよね?と言うと、いやそんなことない、ギャルに人気あるんだよ、と箱を開く。主にシールやメモ帳で、それもあまりたいしたことない。元は200円の下敷きとか1600円と貼られていて、高いじゃないかと呆れすぎて気も使えず、高いとハッキリ言ってしまう。シールは100円からだよと言って、シケたクリスマスだったんだから見てきなよと、うちはシケてなかったつもりだったけど、シケてたんですかと聞くと、もうダメだよ、この辺はお通夜だったよ、とがっくりきていた。やっぱりここ何年も、外国人のお客様で保てていたんだと思う。しかし何も買わずに移動。また余計なの買わされそうになるくらいなら、うち来てよ、とおじさん、悪い人じゃないけど値付けがイマイチ。結局ガチャガチャの店で何者でもない普通のハムスターのガチャをやらされる。300円。でもとても可愛がっているからいいや。まんだらけに戻るとほとんどの漫画が10円とか。良いものは前の引っ越しで手放しているし、もうクズしかないのは承知してる。店員さんは一冊の小泉智浩の本を開いて、これサイン本なんですけど名前が入っているので250円で、と言われてハッとする。完全に忘れてた。これはどこでもらいましたか?タコシェさん?と、もうまんだらけには隠し事はできない。うんうんと頷いて、そちらも、ですよねって感じで、じゃっこれで、と言って清算。小銭をジャラっと財布にしまって、さて行こうかと下に降りるとスニーカー屋さんのワゴンにライトグレーがキラリと光るキッズサイズのニューバランス。2980円はなかなか安い。メッシュ部分もほんのりキラキラして、エルサみたいなスニーカーだね〜と言ってのせてみるけど反応はいまいち。早くアイスが食べたくて仕方ないらしい。写真を撮って夫に送り判断を仰ぐ。まだ在庫があるらしいからとりあえず保留。今のニューバランスは毎日履いて半年もかからずにボロボロ。あんなに、身体の基礎をつくる時だから靴は良いもの履かせたい、と言っていた夫が、こんなにすぐボロくなったりサイズアップしなきゃならもっと安いメーカーでもいいのでは、と言い出したほど。帰ってから調べてみよう。それにしてもお腹が空いた。アイスの前にドーナツを買おうとミスドに行くとめちゃくちゃ混んでいる。来た時もみたけどポケモングッズの今年の福袋が今日から販売開始したのだった。外の福袋売り場も中も人が詰まってる。でももう子は周りが見えない。人が詰まっているけど二階のイートインは席を間引きながらも余裕があって外が見える席が取れてしまう。隣りに人も居ない。そうなるとレジが並ぶ並ぶ。こんな混雑している最中にブュッフェをしている輩もいるらしい。トライする日を選びなさいよ自分もその時間損してるよ、と心で告げながらじっと並ぶ。この世の中で普通に人と飲食ができるのは、自分や友人は大丈夫と思い込めているのか気にしていないのか、当たり前のことだったのに、どうしてか私はもうこうした店で人の顔をみて食事なんてできない。ここのところまた口の中の状態も良くないから不安になってしまう。子にだけドーナツを食べさせる。窓から通りの向こうに停めてる自転車のところに撤去の人がいるのが見えた。まだ一回目の紙を貼られただけなのかよく作業は見えない。慌てて、子にあそこまで行ってくるけど一人で待てる?というと、待てると言うので信号が青になった瞬間に飛び出していき、自転車の紙を剥がす。撤去おじさん達は一回目の見回りだったようだ。ミスドの二階を見上げると子がこちらを見てるのが見えて手を振る。何事もなさそう、少し安心。信号待ちの間に子の頭が隠れたり見えたり、顔が見えなくて心配になって、信号が青になったら走り出して戻るとずっと後ろ向きで帰りを待っていたとのことだった。大丈夫と言ってるし食べるのに夢中だしと思っていたけどやっぱり不安だったのかな。食べたらマルイまで移動してサーティーワン。こちらはタイミングよく誰もいなくてイートイン2人までとされた4人は座れる席に2人で腰掛けてスモールのシングルをつつく。マルイの外で少し遊んだりしてようやく帰り。裏道の青果店前のパン屋が明日から休みに入る。そうなるとなんか買いたくなってしまう。雪だるまパンに色んな表情を描いていたりして、のびやかに女性が多く働いていて、休みはしっかり長いし優良企業という感じ。もうすぐ4時になる。いつもの不動産屋に寄って最終確認。大どんでん返し狙ってすぐ裏手の一軒家、もっと下がりませんかねと聞くと、下がらないですねぇこれ一万下げたんですよと。あとこのおじさんが管理してる近くのマンション、そこに空き予定は?と聞くと、そこもねぇ、今一階の人が出ていけと言われているから部屋探ししなきゃならなくて、頭が痛いですよと。空くのか?と思いきやオーナーが変わるということらしい。もう諦めるしかない。お世話になりました、と挨拶してお別れ。

帰ると入れ替わりで夫が出て行く。私はまたネットでやめられくなってる部屋探しとスニーカー探し。瞬足かホーキンスなら安いけど、そうでなければ今日のニューバランスは圧倒的に安い。今さら部屋探しなんて時間の無駄なことはわかってる。でも契約の月曜まで、まだチャンスはある。家賃高くてどうせ無理なところも詳細住所は聞きたくなる。今後9月までに私が後悔するような物件が出てくるかどうか、意地でも見届けてやろうと思ってしまう。

夫は日に何度でかければ気が済むのか、10時過ぎに出て行き日高屋に行ってきたとかで0時過ぎに帰ったようだった。

 

12/27

今日は目覚めた時にはラプンツェルがはじまってる時間だったもう諦めたら、その後のテレビ観ながら今日ラプンツェルは?と聞いてきてごめんね、と心で思う。時計をはっきり覚えたら嘘もつけないようになる。プリキュア観ている時のCMで欲しい雑誌はおともだちだった。いつもは月末発売のはずだけど、年末だから昨日並んでいたあれがもう最新号だったのか。今日こそそれとスニーカーを買おうねと予定をすると、なんでか今日は生春巻をやりたいと言いだして、出かけるまでの家遊びで、セロハンテープが皮ってことで折り紙で生春巻を作っていた。もうテレビが年末の雰囲気で、総集編とかつけてるだけで騒々しいし慌ただしくて嫌だ。

午後に出かける。部屋を出たら同じ階のエレベーター脇の部屋、住居でなく事務所として使われていて、映像の仕事らしく音楽なんかも多少関係しているようで、たまたま夫のやってることも知っている人だった。以前はここに住んでもいたらしいのだけど、子沢山で手狭になったとかで仕事場だけが残った。これまでも子供や家族のことなども顔を合わせれば気さくによく話してきた。引越しの報告。だからあれ置いてたんだ、と、うちの表の段ボールを指差す。そちらはこれからどうするのか伺うと、ここの終了と同じくらいに住まいの方も更新時期で、定期借家だからどうなるかも分からなくて、また住居兼職場にするか、そのまま更新できたら事務所をまた別に近くに持つしかないしとか、そちらはそちらで悩むところが色々あるようだった。定期借家とは2年とか、とにかく決められた一定期間だけかと思っていたら、契約続行出来たり大家次第らしい。2年のつもりが6年住めたとか、でもいつ切られるか分からない。契約社員のようなものか。今年は奥さんの実家に帰るとかもしないから、正月もここに通うかもしれないのでまた会うかもと、その人は言って事務所に入っていった。

今日も工事中の公園横を通る。貼り紙を目を凝らしてみてみると3月上旬終了とみえた。そんな先。もう年長になってしまう。ここに来て遊べる期間は短い。中野に着く。まずはスニーカー。ニューバランス996。少し細身な作りにみえなくはないけど両足履いてみたら気に入ってくれた。地下に移動してエビ。肉巻きの生春巻にしようと思っていたのに写真でよく見るやつの通りにしたいとエビを買うことになった。地下は年末年始の買い出しでどの店も賑わっていて、とくに魚屋は正月食材でえらい騒ぎ。どこも蟹やまぐろ、タコが店頭を彩る。奥の広い魚屋で買い慣れないエビを探して目についたのはおせちに使いそうな立派なエビでうろたえていると子があっちにエビあったよ、と教えてくれる。安いのかどうかもわからないけどちょうど良さげな量で300円しないのがあったからそれを買う。早く雑誌が買いたくてウズウズしてる子は次を促す。喉が渇いて、中野のドンキで子どもと買い物すると菓子のガチャが貰えるよと囁くとドンキへ入れる。飲み物や自分のために138円のラミーを買ってレジに並んでから兄に頼まれた菓子のことを思い出した。それは諦めてガチャコイン。ハイチュウが出てきて、これは当たりだと子は喜ぶ。私は歯にくっつくソフトキャンディは好まないからあまり買ってあげることがない。マスクの下でもぐもぐしながら本屋。リカちゃんの小さい着せ替えカードのようなやつに一瞬心が揺らいだけど、おともだちに決心。これさえ買えば機嫌は上々。次は春巻きの皮。西友やらドンキやらも通ったのに今日はいちいち忘れていた。最近高円寺方面に出てない気がして業務スーパーまで走る。ところが会計の列が入り口まで、店内一周並んでいる。無理。結局OKでちゃんとしたメーカーの高いやつを買う羽目になってモヤモヤしながら水2リットルのペットボトルも箱に詰めてようやく帰る。ファミマにお兄さんの姿が見えたから兄の話をして相談してみると、ああ〜と大きく頷いて、お兄さんそうですか、豚ダメですね、ハラルっていうんですよ、どれかなぁ、日本のもの大体なんでも入ってる、と言って菓子やインスタント麺の裏みて唸りながら丁寧に対応してくれる。生きづらい者に優しい。牛肉これは私大丈夫、とネパールの彼もやはり何かあるらしい。新商品とか見たいんだよねと言うと、月曜日に入ります、でも年末はあんまり入んないんですよ売れないから、と教えてくれた。

子はおともだちの付録のこむぎねんどでピザ遊び、私は春巻き準備。普通ならスイートチリをつけて食べるところだけど子どもにはどうしようかというのをずっと考えている。ごまだれでいいかな。エビの皮むきも巻くのもやりたいと子が言って待っている。巻くのはなかなかコツがいる。私はタイ料理屋でバイトしていた時に生春巻きは作らせてもらっていたから、こればかりは本場仕込みだと思っている。はじめてなのに意外と子も上手にできた。やっぱり良い皮だから巻きやすいのかもしれないとも思う。豚肉やローストチキンの残りも巻いて今夜は生春巻だけで晩ごはん。引っ越しまでのイメージができずにここのところずっと何を買ったらよいのか分からず冷蔵庫がガラガラ。でも年越しに向けて今からひと山買うことになってしまいそうな気もしてる。