どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年1月6日〜1月11日

1/6

全く落ち着かない。脇のマンションの煌々とした常夜灯、環七の振動、箱が積まれたままの部屋、辛い。昨夜は隣りのばあさんのお節介に救われたんだなという気もする。ここでも人が生きている。自分も生きられるんだ。しかしこの部屋は水の出が良くない、自炊をする気力もない。曇り空で寒くて踏ん張れない。

朝から水道局や昨日来てくれた東京ガスの人やら、電話で問い合わせて相談したり。管理をする不動産屋にも連絡。しかしあまり真剣にとりあってくれていない感じ。あっという間に午後。

今日は図書館のお話し会はじめの日で、友達からも来ないの?と連絡をもらったけれど、この部屋の中から動く気になれず。子も行く気がない。子どもに必要なものをどうにか引っ張りだして遊ばせる。夕方、ごはんを買いに行くついでに、前の家へ残したままのブラインドを取りに行く。つい数日前までここに暮らしていたのに、もう果てしなく前のことのように感じる。管理人のところへ寄って鍵を借りる。もう電気もつかないから薄暗い部屋のなかにいる時に水道局の人から電話。「自分のとこではここまでしか出来ないとは言ったけど、とてもお困りのようだったので明日もう一度調査にいきます」と言ってくれる。有り難い。暗闇のなか一筋の光とはこのこと。ちょうど電話が終わるころ管理人さんが、大丈夫?と覗きに来てくれた。一緒に下に降りながら、新居は水が弱いこと、管理人が居ないことを話す。あー、じゃあ全部自分でやらなきゃならないんだ?大変だ、と労られる。そう、確かにこうして管理人がいれば全部この人が手配をしてくれていた。何はどこに問い合わせばいいかも把握して、大体はその日のうちに話がついていたのに。今夜もあのお風呂に入るのかと思うと本当に気が重い。オリジン弁当を買いに行こうかと思っていたけど、子がすき家がいい!牛丼!というので横断歩道を渡るのをやめてすき家へ。午後6時のすき家、ガラガラ。以前はどうだったか、街のこんなちょっとした光景がもう思い出せない。町内を光る誘導棒を持って自転車で走り、子どもがいたら声をかけてくれるパトロールおじさん、二人しかいない客のうちの一人がその人でカレーを食べていた。私達が入るなり今日もすかさず、いくつなった?と子に声をかけてくる。4歳だけどもうすぐ5歳、あそこの幼稚園いっているんだとかなんとか、子の方も今日はしっかり答えている。じゃあ小学校はどこどこだな、と言いながらおじさんはいつもの1人語りをはじめる。いつ見てもピシッとキメていて自転車が違和感なくらい小綺麗な見た目。語りの話からすると、どこだか百貨店の役員らしくて、首に巻いたスカーフだとか手袋とか合点がいく。謎な老人。が、すき家のカレー。私もカレーを買うことにした。子はすきすきセット。荷物を持ちながらテイクアウトはキツいけどデザートも欲しくてピアゴでみかんヨーグルトを二人分買う。もう何も持てない。帰ってすき家ごはんをしながら夫に水を買って帰るよう連絡。風呂が苦痛過ぎるからこそ早く入ることに。昨日は本当に何も分からず通気口を開けたままにして入ってしまったから浴室がさらに寒々していたけど、夫に指摘されてそこを閉じて入ったら室内に蒸気が立ち込めて少し落ち着けた。しかし湯は変わらず48度で流し続けたまま入る。48度なんて、罰ゲームの熱湯風呂の温度だろう。お風呂あがりにみかんヨーグルトを食べるという特別な行為でこの違和感の生活のバランスをとる。朝食みかんヨーグルト、基本のりんごヨーグルトより美味しい。

 

1/7

新学期はじまり。全体の保護者会。礼拝は4章12節。逃げる、退くことも必要という話。先生からは絵本の話。何が良い本か。最近の絵本は子どもに媚びているものが多い気がすると。昔の絵本は、中の者がこちらを見ていないで自分の世界を生きているのが良いということみたい。そしてなんでもかんでもを描いてしまわない。余白で想像させるのが絵本の良いところのはずだと。宮崎駿は、アニメーターというのはとにかく埋め尽くさないといけない、ぐりとぐらには敵わない、と話しているという。それくらい、絵本の持つ力はすごいんだと力強く話す。この考え方があるから、この園にいて安心できている。

今日は午前保育。広い公園を通ってコンビニ寄って帰る。2時に水道局の人が二人来てくれる。外にあるメーターのある栓の時点で水が少ないかなぁという話。やっぱり。室内の水の出も見てもらうと、これは弱いですね、という言葉をいただいた。自信をもって不動産屋に交渉できる。とは言っても昨日の昼前から返信がない。すると今日の夕方6時。送信逃げするかのように不動産屋の営業終了時間にメール。検討中です、とだけ。本当に腹立たしい。弱い水が不安で不安で自炊したくなくて泣きそう。そこに夫が連絡してきて何か買い物あるかと言いながら魚買おうと思って、なんて言うものだから、水がジャバジャバ流せないのにそんな処理が面倒な物を買うなよ!と半狂乱で告げる。すると王将でまた始まったらしい子どものためのエール弁当と、天津飯を買って帰ってきた。癖で前の家に帰っちゃって自分でもびっくりしたと夫。

いつも窓という窓から、ほんのりスパイスの香りがしてくる。一階の、ネパールだかのファミリーの家からだと察しつく。食欲を刺激される良い匂い。いつか知り合ってこの料理の教えを乞うことができたりしないかなと期待したり。この物件の唯一の特典。

 

1/8

今日から弁当開始。いやでも米は炊かなきゃならない。置き場も定まらない食器や弁当に必要な容器やらを引っ張り出してどうにかこなした。昼過ぎに久しぶりに高円寺へ。100均で買うべきものが見えてきた。ルックを自転車で走る。年末工事をしたのか道路が異常にボコボコなのが気になる。モードオフが今日からセールだとかなんとか夫が騒いでいたけど、私はモードオフで収穫があった試しがない。ズールも全品50%オフの看板、一応夫に報告しておく。私はキャンドゥと、ミニストップで話題のプリンアラモードアイスを買って急いで帰り。パンを掻き込んでお迎え。今日は広い公園で遊び。唯一日常を取り戻す居場所。寒くなってきたねと解散。出入り口付近に派手なキッチンカーがいる。表に出したラックにカラフルなプリント生地のトートバッグが並んでいる。ガーナのキッチンカー、見たことがある。近寄ってメニューを見てると色々話してくれる。子もガーナ焼きに興味をもって美味しそう、お腹空いてきたというので買うことにした。芋で出来ている餅みたいな感じ。ここには最近毎週金曜に来ることになったと話す。いつもどこで出してるの?今までは?とか話してるとわかった、杉並の色んなイベントでも見たことあったけど思い出した、北中夜市だった。そうそう、マツモトさんね〜と彼も笑う。一番家に近いのは馬橋公園らしいけど、あそこは全然ダメと。私達のガーナ焼きが出来上がるころ、公園で遊んでいたらしい小学生男子のグループがわらわらとやってきて、ポテトください!と何人かが言っている。反対側の窓から、ポテトは何かガーナなの?と私が聞くと、ううん普通の、といって事務的なテンションで手を動かす。普通のポテトで300円、あと200円で異国の食べ物が食べれるというのに。惜しい。だけど小学生で外での間食に一回300円使えるなんて贅沢。近くにコンビニもあるのに。と、映画館でポップコーンを買えないタイプの私は思う。

公園で買って、温かいうちに家に着いた。しかし曇り空でもあって寒い。子と分け合って食べる。そのうち私は鼻水が止まらなくなってきて不調。ごろりとしたまま子どものテレビが忍たまとかそんなのが始まって、そろそろ夕飯にしなきゃだと思っていたら夫が帰ってきた、と思ったら後ろにはやまちゃんと彼女のなおちゃん。来るなりそのまま風呂場へ向かって、水を出して確認してる。夫が皆んなの家に比べてどうなのか見てほしいと誘ったみたい。なおちゃんがこれは無いよ〜弱い弱いと声をあげて、やまちゃんは、でもうちの実家まじでこれくらいですよ、とか言っている。私は身の回りを適当に片付けて体を起こす。皆んなで古着屋セールを回っていたらしい。いいな。子は段々にテンションがあがってきて、またやまちゃん達がリアクションしてくれるから、そのうち子の独壇場に。なおちゃんに自分で作ったメイクセットやアクセサリー箱のおしゃれセットを紹介して、水で落とせるネイルを塗ってあげたりしてる。寒い寒いと思ってた部屋も、大人4人はいれば暑いくらいになってきた。子は「みんないるということは〜」と言ってニヤニヤしながらハム太郎かるたを出してくる。大人数でわいわいかるたをやってみたいらしかった。私が読み上げて、みんな子に合わせながらも白熱して見せてくれる。裏面を使ったカードゲームもやる。もう時間は8時。そろそろ現実に戻らなきゃならない。寝てからが私の時間だと思うと子を寝かすまでのペースが崩れるのは正直面倒なんだけど、空気が入れ替わって少しリフレッシュもできた。ありがたい。

 

1/9

まだ家の収納やら使い勝手に困っている。シェルフが先にあるからそこに無駄なく収まるような箱を検索しまくるがなかなか決まらない。とりあえずその他の必要な物はニトリのサイトで購入予定に並べてみたけど送料がかからないようにするにはもう少し必要。夫が渋谷に行けばIKEAニトリも見れるから行こうとゴリ押してきて、渋谷の距離ですら憂鬱で仕方ないけど早く物が揃うなら踏ん張るしかない。高円寺から電車。外が見える電車だと子どもの気も少し紛れる。まずはIKEA。私は小物ならともかく基本となる家具としてはIKEAにお世話になることはないと思ってるから、この時間はほんとに気が乗らない。夫はいまだIKEAが自分の暮らしにも取り入れられると夢見てるのだろうかと呆れてもくる。下から上まで、無言で付いてまわる。途中知らない番号から電話。一回はガスの人。温度が上がりづらいことについて、給湯器は水圧によって稼働するものだということを聞く。やはり圧は関係していた。昨日、管理不動産屋に対して、その後どうなっているのか進捗を報告してほしいと連絡したら業者から連絡させると言ったきりで電話など来やしない。昼過ぎに、いつ連絡くるんですか、とメールした途端に業者から電話がきた。さては今まで計画だけで何もしてなかったんじゃないかと思えてきて腹立たしい。業者の人は何も悪くないんだけど、ご都合のよろしい日に、とか呑気なことを言われるとカーッとしてきて、うちは今すぐでもいいくらい早く、と告げる。すでに入ってる予定の終わり時間がはっきり見込めないけど明日の午後には対応してくれることになった。少しだけ進展。IKEAはやっぱり何も無し。ニトリへ急ぐ。サイトで購入予定にしているものを順にピックアップしていく。やはり何から何までニトリの方が現実的。いくつか在庫のない物はあったけど、これも少し前進。もう薄暗くなってきた。ここまできたら私も無印にちょっと寄りたい。その道すがらにディズニーストア、もちろん子が行きたい行きたいとなる。買い物に付き合わせてしまっているし、こんなファンタジーな場所しばらく見せてあげられてないし、可哀想になって私と子二人で寄り道。夫は先に無印へ。ディズニーストアの入り口ではスタッフの人が、お子様アルコールは大丈夫ですか?とわざわざ聞いてくれてから、ミッキーのぬいぐるみの手のひらを使ってアルコールポンプを押してくれる。ここの螺旋階段だけでちょっとしたテーマパークに来たような気持ちになってもらえれば良い。カーペットの敷かれたフロアをおとなしく行き来して隈なく見ていく。ディズニーのものはそれだけで高価な雰囲気が伝わるようで、変に欲しがることをしないから逆に安価な物を勧めたくもなるけど本当に使い道の分からないものばかりで困る。降りる時にガチャガチャをみてみるとアナ雪の音が出るペンダントがあって、それが何よりも今楽しめそう。一回やって満足そうに店を出れた。私はミスターイトウとコラボしたチップとデールのチョコチップクッキー缶がちょっと欲しかった。さっそくペンダントを首からさげてウキウキしながら無印へ向かう。夫がアウトレットフロアで子に半纏を買っているところに合流。食品があるフロアではじめてぬか床に出会って盛り上がる。夫も瞬時に買おうと賛成してくれた。こういう物こそ近くの無印にあってくれてもいいのに。なぜがアーバン都市にしかない。他に買う物は決まっているからちゃっちゃと会計まで済ます。毎度思うけどレジでMUJIのカードを出す時は少し誇らしい気持ちになる。ライフスタイルが無印良品。なわけ無いんだけど、気分だけお得意様。近頃はルミネカードが遠のいて、二番手として財布に常備することになった。一番はなんとなく無難にヤフーカード。でも最近はスマホ決済がほとんどで出番がない。

仲良しのママ友からLINE。明日、小学校跡地でどんど焼きがあるよとの報告。近くなったから早速行きやすい。二つ返事で行く行くと返信。水圧対応は夫に任せることにした。

高円寺に戻ってサンドラッグ、その間に子と夫は王将弁当を買いに行った。買い物終えて連絡するとごっちゃんのところで弁当待ち。それなら私はついでに南口の薬局も寄る。ここは子どもの歯ブラシが安定して安い。ロイヒのツボ膏のサンプルを貰ったので何気なく夫にあげたら大層気に入って、その後買ってまで使用している。臭い。

 

1/10

昼からどんど焼き。今までは自転車が基本だったけど、そのエリアまではもう近いから歩いていけちゃうねと言うとそれならキックボードで行くという。大抵後半は逆に荷物になるから嫌なんだけど、仕方ない。懐かしい小学校。ここは地域に向けたイベントごとをよく開催してくれていたし、通う小学生も顔見知りだったから、何かやる度に参加してきた。あの頃たくさん遊んでくれた子達はもうこんなイベントに参加もしなくなる年頃のお兄さんお姉さんになってしまっている。親だけが来ていたりすることに少し胸が詰まる。私も子どもが離れても、こうして地域のイベントに残っていくのかな。友達に久々会ってなんとか調子が戻ってくる。まだ家より外にいる方が落ち着く。どんど焼きを終えると、防災食品を次々と配られた。子どもと二人分だから意外と大量。とくにレトルト粥が重いのなんの。友人はファミリーで来ていたからすごいことに。そのまま公園に遊びに行く。さっきから話していた、この引っ越しで起きた環境問題を引き続き話し合う。この友人とは賃貸の質が同レベルで共感してもらえるからぶちまけられる。園周りの人にはなかなか言えたもんじゃない。水まわりを見る業者から電話。即夫に伝える。絶対何があっても、これは平気とか少しでも認めちゃダメだからねと念を押していると、それを聞いていた友人も、ほんとそうなんだよね、隙をみせたらなかなか対応してくれないからそれで正解、と深く頷いていた。うちは買い物もあるし、そこで解散。荷物が重いからヒーコラ言いながら商店街へ。夫が終わり次第高円寺に行くと言っていたので、なんとなくぶらついて時間を潰す。ソフトバンクでは週末にお決まりの子どもに何か配るやつをやっていて、私達も声をかけられ近寄る。スクラッチカードでハズレだったけど景品にディズニーのパズル。すかさずちなみに今のネットは、と例の話。夫に丸投げだけど、最近のairが使えない問題を話しこむ。お調べしますので、と店内に移動すると、その間に子はまた次々と粗品を貰っていた。ネット環境は解決。空腹たまらず上のサイゼリヤへ。遅い昼ごはん。夫と連絡を取り合う。夫はもう落ち着いて、というか呆れていて「水圧、通常の4分の1だって」と半笑いで言った。そら見たことか!と心でガッツポーズする。いや全然勝ってないけど、私達の思う弱いが正確に数値として表れたわけだ。これで改善してもらえる。そんな希望は持てた。とりあえずその業者さんが不動産屋に伝えてくれるとのこと。力強い味方。よくぞ4分の1と言ってくれた。ありがとう。夫は業者を待つ間に家で食べたから今からまた仕事の買い出しなどで出かけるという。私達も食べ終えて気持ちよく帰ろうとしたら財布がない。慌てて夫に連絡すると通りがかりだから今行くよ、とすんなり了承してくれたけど、待つ間にカバンを漁ると何かのお釣りで受け取ったらしい二千円が無造作に裸銭で入っていた。ラッキー、救われた。夫に寄らなくていいと伝え会計して出る。なんなら西友にも寄れてしまう。買い物した帰り道、緑道に差し掛かったところでピンクの自転車に乗った女の子とパパとママ。もしかして挨拶した下階の女性では?自転車をよく見ると、確かに下に停まっている自転車。思わず声をかける。ご主人、落ち着いたまともそうな方でとてもあんなボロ屋に住んでるようには見えない。娘さんも、臆さず話ができる子で月齢も近く気が合いそうな感じの子で嬉しくなった。もう薄暗くなってきている今から遊びつつ、ごはんに行くと言っていて、その生活習慣にも好感がもてる。小学生になったら手をつないで一緒に学校行けるねと言って、子も私もウキウキの帰り道になった。スパイスの香りといい、あの建物、悪くないかもしれない。水を買い忘れた。これからは2リットルの水一本買うのもしんどい距離にしか店がない。やっぱりこれは悪い、辛い。家を通過して一番近くのコンビニまで行く。前から通りすがりに入ることはあったコンビニだけど越して来てからはじめて。距離感を掴む。子の貰った粗品、巾着が突っ込まれたプラカップがあって、歯磨きコップにちょうど良い。引っ越しで処分してしまったそんなちょっとした物を揃えなきゃならないと思いながらも日々気が回らないところにこれで助かった。

夜、猫がよく鳴いてしまい、ソワソワして寝れない。

 

1/11

曇りで寒い。東京は杉並区だけ成人式典をやるだとかのニュースをみて、自分のいるエリアだけイケイケなことしているんだというのがこの場合は恐ろしくなる。もう約一年、進級していく者達として定番の経験を奪われているというのは悲しい事実ではある。現に、成人式に参加をしなかった私にしてみればその行為にどれだけの意味や感情や物語がうまれるものなのか全く想像ができない。今後の人生の長い目でみたら、どんなことでもただ堪えるのではなくて、どうにかできることを模索しなきゃならないのかもしれない。

猫が朝からうるさい。祝日で多くの人が在宅しているだろうに困る。夫の姿が無く不安なのかもしれない。猫にも出かけると言ってから外に行ってほしい。

前のマンションの引っ越し話をよくしていた家族が今日引っ越し日。早朝に出ていた夫が、サカイのトラックがもう前に停まっていたよと言う。うちのベランダ側の窓からは前のマンションが見えている。環境を変えないでいいように近くに越したつもりだったけど、ほんの数分なのに別世界で、元いた場所が変わらずそこにあるのが見えているというのも辛いものがある。その知り合いファミリーが引っ越していくところに出会えないかなぁと、子と散歩に出ることにした。昼近く、キックボードで広い公園まで。マンションの前にトラックの姿はもう無く、出入りしている人の姿もない。がっかりしながら、そのまま公園へ。少ししてふと通りを振り返ると、その引っ越しママが新居の方へ自転車を走らせていくのが見えた。あっ、と駆けつけてみたけど間に合わず。代わりにクラスのママに出会って立ち話。その最中に今度は新居の方から引っ越しパパが自転車でやってきた。子が気がついて声をあげて私も気づく。引っ越しどうですかと聞くと、一回で運べてもう終わったけど家の方が大変なことになってるといって笑う。子ども三人の五人家族なのに、半日で終わりとは。うちはどれだけ荷物持ちなんだか。これまでは一日で家族の誰かしらとは会えるような、生活を共にしてきた人達。パパと会えただけでもよかった。寒いので公園のなかをひと回りして帰る。池に氷が張っていて、小学生らが棒で突いたり拾い上げたりしていた。

子と二人で昼ごはんにサイゼリヤへ。高円寺で何か生活用品を買い足せないか見るつもり。遅れて夫もやってきて、松本さんの店辺りで合流。早速買おうかと言っていたゴミ箱があった。子が早く帰ろうと騒ぎだしたと思ったら自転車で寝た。せっかくだから中野まで走って自転車を停めてから夫と水道まわりの対応について話し合い。子が起きていると落ち着いて話し合いもできない。とりあえず今週に修繕の人の考えた策で対応してみてくれるとのことだった。子を起こして地下で食材の買い物。用がある夫と分かれてゴミ箱かかえて先に帰る。風呂も憂鬱だし猫が鳴くのも気がかりだし、夜がくるのが怖い。