どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年1月18日〜1月24日

1/18

委員会作業の朝。向こう側で作業中の人達の会話から、スーパーの袋詰め台のところにあるビニールめくるための指先濡らす布巾、コロナ以降あまり見かけなくなったけど、今も置いてるところがあると思ったらアルコールを染み込ませていて感心した、という話をしていた。そうなのか。私は無計画に買い物してたまにビニール袋を買うし、ロールになった薄いビニール袋がめくれないという時もある。でもこの話を聞いてもやっぱりあの布巾を触るのはこの先もう無いと思う。

午前保育で迎え。前までご近所だったお友達とも変わらず同じ方向で帰れている。一緒にピアゴに寄って買い物。帰ってカレー、プラザに遊びに行く前に新高円寺のキャンドゥに行くと、そこでもまたさっきのお友達とばったり。シールやら手芸のパーツやら、お互いあれが可愛いこれが可愛いと言い合いながら買い物。さよならして私達はプラザ、仲良し親子と合流。最近その子どもがちょっとしたきっかけでギャン泣きしてしまうことがよくあって、その度に我が子がお姉さんのようにそばに寄り添えるようになっていて、心が成長しているなと感じる。

ようやく仕事の取材先からの許諾書がきて資料が揃った。一日でも早く公開してしまいたい気持ちはあるけど、それにはまた先方に変更報告しなきゃならなかったり面倒だから、ここは黙ってあとは当初の予定を待つだけ。

子がやたらと楽しみにしていた柚子の砂糖漬けをやっと用意する。宝石みたいな氷砂糖を早く味見したかったらしい。それを2つくらい食べたら向こうに行ってしまった。

この使い勝手の悪い風呂にも段々慣れてはきた。でもずっとこれだとしたら無理、なにより頭がさっぱりしないし。明日あたり部品が届くと工事の業者さんは言ってくれていたのに、今になって管理不動産屋が現状を確認するために伺いたいと、少し先の日程で言ってきて、冗談じゃない。もう部品が届くから来るなら今日にでも来てくれと怒りの返信をしたけど反応がない。本当に腹立たしい。

夫がコンビニまで行くというから炭酸水を頼んだのに、子が寝たのかも分からないまま自分も寝てしまっていた。

 

1/19

朝から工事の業者さんが納品されたから明日には作業ができると連絡をくれる。不動産屋め。どうなってるんだ。送りからそのままオッケーへ、ゆったり買い物。

あたたかな午前中にマサコさんから電話。マサコさんはいつも少し先の、いつかの私の居場所からの話をしてくれるから、これから自分がどう感じるようになるのかのイメージができたりして、ともかく心強い存在。そうして話をしてくれるけど話を聞いてもくれる人で、ただ話し合うだけで満たされる。充足した時間。

前の家にある粗大ゴミを今の家に運んで捨てようかとか夫が面倒なことを言い出して困る。なんでまたすぐ全部を自分で抱え込もうとするんだろう。少しは周りに自分の状況なり希望なりを伝えて擦り合わせしても許されるんじゃないかな。現にこれは前の家で保管していていいと言われてるんだから。不動産屋が水圧の状況を見に来るという話も、早くしてと伝えたから計画変更して明日工事と同時に見に来てくれることになった。先の日付になっていたのはなんてことない、担当するはずの人が休みだからというだけだった。やっぱり都合は伝えていて間違いない。

子のお迎え後はいつもの公園、そのあと前の家のところのファミマに寄ると引っ越しキッカケに話すようになった日本人の店員さん。胸につけた名前のひらがなを子が声に出して読みあげる。その「よしかわ」さんは、すごいねぇと盛り上げてくれた。環七の方から帰ろうとしたら仲良しママ親子が自転車に乗って通りかかる。少し遠くの公園まで行ってみるのだという。うちはひとしきり公園遊びをしたから今日はもうこのまま引きこもりだなと思っていたら、子がおやつにしながらさっきのファミマの吉川さんに手紙を書いていて、今から持っていくのだという。幼稚園に行くのに毎日通るんだし明日でいいんじゃない?と言っても譲らない。風が寒くなってきたなか、キックボードでまたファミマまで。吉川さんといつものお兄さんにも手紙を書いた。子がカバンをガサゴソしながらお兄さん分の手紙が無いと、忘れたようなので今日は吉川さんにだけ。「ありがとう、この手紙の感じ懐かしいなぁ、おじさんも娘がいるけど、もう今なんて口もきいてくれないよ」なんて言って笑っていた。出てきたついでにスーパー。

夜、夫が、これめーちゃんが好きだと思うんだ、と言ってモルカーを教えてくる。流行っているとのことだけど、ビジュアルがもう興味もてなくて頭に入ってこない。

 

1/20

朝から水栓交換。やってきた不動産屋の人は思ったより話が通じる人ではあったけど、なんだかもうこの不動産屋はオーナー側に合わせるだけの人達という印象だから気は許せない。その人は私の話を汲んで水栓の付け替えの他、浴槽下の掃除をするように指示を出して、ビフォーの確認だけして帰っていく。昼前には終了、浴槽下にはまだカミソリがあったらしい。

今日は図書館だけど公園でも遊ぶ可能性があるから迎えは自転車、予想通りいつもの公園へみーちゃん達と駆け込んでいく。時間ぎりぎりに図書館。お話し会が終わり絵本コーナーに移動してくると人形劇のチラシが。急いで予約、お友達と三組で申し込んだら中途半端な時間開始の二部でしか空きがなくて、あららと思ったけど、図書館にいる間に満員御礼の貼り紙がされていて、二部でも間に合ってよかったなと胸を撫で下ろす。「100かいだてのいえ」を探して借りる。子がめちゃくちゃな数え方を堂々としているのが耳障りすぎて、今こそこの絵本で100までのカウントに親しんでもらおうと思った。年少の頃から園でも大人気だった絵本で、園での貸し出しは一時期これはダメと制限していたほど。前に借りた時は数字を飛ばして読んでいたけど、今度はそれこそきちんと声に出そう。帰って型抜き遊び。夫がいつかの催しのために買って使わなかったみたいで、片付けついでに出してきてやっていいよと言っていた。2人で夢中で一箱をやり切った。だらだら遊んでいると5時過ぎに夫とやまちゃんがやってくる。また皆んなで型抜き。古いせいなのか当たりみたいな簡単な型抜きも全然成功しない。やまちゃんが子にモルカーどう?知ってる?と言っていて、やっぱり流行っているのか。買い物に行くといってまた二人で出て行った。やまちゃんは豚バラ肉はオッケーだと高いとか、野菜はあそこが安いとか、店の使い分けが我が家の買い物水準と同じだから、夫と二人でよく一緒に買い出しに行っている。日々スーパーや生鮮食品店を共に回る男二人組。

 

1/21

区の健康診断。園送りは夫に任せて、歩きで健診センターに向かう。歩きながら昨日の業者さんに電話。やっぱり水栓交換くらいじゃほぼ変わらなかったと話す。管理会社と相談してくれるとのこと。なんだ、まだ他に手があるのか?健診センターには少し早く着いたけれど、時間きっかり入る人数を決めているらしく外で待たされる。中で順番を待つ間も一人ひと席、どこの部屋で検査しても戻って決められた席に座ることになっていた。無音のテレビに目をやると、爆笑の田中が脳梗塞で運ばれたニュース。コロナに罹患したことは関係ないのかな、立て続けにこんなことになるなんて心配になってしまう。身体測定だけはこの場で数値が分かる。一年前と変わらない。意識低い食事しかしていないのにまぁ太らない。太れなくなっているみたい。毎日、三食食べて入浴して早く寝る。子どもとおんなじ生活していたら太るヒマがないのだろうなという気はしてる。健診は順調に進み11時前には終わり。人が少なくゆったり業務スーパーをみれる、最高。ゆっくりじっくり見るとあれも買おうこれも買いたいになるけど歩きだから抑え気味に買い物。

今日はそんなに寒くない。帰りは広い公園に寄り道。お受験する塾に通っているクラスの子が、すでに10の倍数とか理解できているとかですごいよねという話題で、我が子なんて少し前に「すごいことに気がついたんだけど!」と手足の指を揃えて、「同じ数ある!」と言い出したレベルなんだけど、これが幼すぎるのかどうかよく分からない。乳児が幼児になる辺りから、何をするにも早め早めに次の展開を仕掛けていくお母さんがたまにいて、そうすると段々そこが基準のようになってきて全体的に早まっていく、そんな風潮があったりして、世の中の主流が二年保育から三年保育、そして今はプレ保育をするまでになっている気がする。焦らないでいい、というよりむしろ私は焦りたくないのに。子の言い間違いも鏡文字も、そのまま見ておきたい。

と思いながらも、狂った数字を連呼するのにはイラついて、毎日お風呂で数字の説明を続けていたら、とうとう言えるようになってしまった。これが暗記じゃなければいい。当てずっぽうで声に出そうとする度に、指折りながら数える言葉に力が入って涙目にさせる日もあった。そこまでして正しいことを今教えてどうなるっていうんだろう、分からないけど、やってしまった。やったね、とお風呂あがりにみかんヨーグルト、子はご褒美だと言って喜んでいる。寝る前の絵本は子が借りた「タイムカプセル」というやつ。タイトルから簡単に想像つくような、親友とケンカした幼稚園生が卒園前に仲直りできてタイムカプセルがどうとかいう単純な話なんだけど、園の卒園描写が妙に現実的でそこに泣きそうになってしまう。あと一年のこと。

 

1/22

暖かくて明日が雪予報とは信じられない。園近くに住む又吉風の人、今朝は彼の住む家よりも向こう側から女性と歩いてやってきて、おぉっ、と小さく自分のなかで盛り上がる。付き合ってる女性なんだろうか。同棲とかじゃなくて、この距離に住んでいるっていうのがなんか良い、羨ましく思う。人と住むのは楽もあるけど面倒もある。自分の把握できるだけの空間で、その領域を侵されることもなくて、でも頼っていい人が近くにいるって安心感。理想的な暮らしだなと思う。

ようやく本類を置く新しい棚が決まり注文。なかなかサイズが合うのがなくて発想を変えて積み重ねできる種類の低い棚を二段重ねることにしたら一番しっくりきそうだった。ひとつ肩の荷が降りた。中野へ行って無印の衣装ケースを買ってくる。管理不動産会社の修繕担当の人から電話、部屋に加圧ポンプを七万で付けられるとのこと。七万で水圧が手に入るのか。詳しいことは工事業者さんに聞いてみることにした。夫にそんな方法もあるらしいと興奮気味に話すと、7万はちょっとどうなのと言われる。確かに安くはないけど、私は圧があがるなら出せない額ではない気持ちになってる。

迎えは歩きでいつもの公園、みーちゃんが泣いてしまい解散。子が泣いてバイバイは嫌だよ、みたいなことを言って励ましていて、小さな友情を見ているといつもきゅんとなる。ファミマに顔を出して前のマンションで夫と待ち合わせ、網戸を運び出す。いまの家には網戸がなくて、まずは前のを合わせてみることにした。家まで持ち帰り。明日は雨だし今日のうちにデニムをランドリーの乾燥機にかけにいきたい。大きくなったデニムをランドリーの高温の乾燥機にかけると縮むらしい。古着でどこまで補正できるか分からないけどやるだけやってみる。今の家から道路を渡ったすぐに洒落たきれいなランドリーがあるけどそこには高温設定がなかったから以前から利用しているランドリーまで行く。そこのお掃除とかする人にはじめて遭遇。今どきっぽいピンクの頭したお姉さんだった。回している間に郵便局。年末に兄への荷物を出しにきた時とは違って待ち人数は20人以上。仲良しの子からお土産でもらったパディントンの光る飴を薄暗くなってきた外で子が食べるのにはちょうど良かった、たまに中を覗きながら外で待って郵便局を終える。デニムを縮めるための乾燥機は50分。贅沢。戻って脇の八百屋でみかんを買って時間潰し。辺りには他に店もなく組織の目が行き届いているとは思えない店なのに、中野の方で貼り紙を見かけた商店会抽選の応募券をもらって不意をつかれた。ランドリーはまだピンク頭のお姉さんがガタガタと整理していて、私が完了したデニムを体にあてがって子を相手にああだこうだ言っているときにお姉さんと目があって、心配するように大丈夫ですか?と言われた。期待するようには縮まなかった、苦笑いして退散。

帰り道で工事業者から電話、ここの状態やポンプによる効果を話してもらう。これは期待できるのかもしれない。私はこれだけ悲惨な状況が改善することにばかり目が眩んで7万の重みが響かなかった。額よりもその方法にどれだけの信憑性があるのかが気になって説明を受ける。電話が終わったところで、うちの一本隣りの道沿いアパートのめぞん一刻ママと子供達に遭遇。家の付近で誰かに会う事態が久しぶり。やっぱり前の家のようにいつでも誰かが側にいるような感覚は特別だったんだなと思う。今の環境は外からの刺激なく、私達は私達の生活だけをしていくことになる。自転車はアパートの一階の人の部屋脇の門を使ってそのドア前に置くことになるから気を遣うのもあって、この時間から外に出るとか、暗くなってから帰ってくることも無駄な緊張感で憂鬱になる。子にも面倒が伝わるのか、あまり外に出かけたがらなくなった。思い立って買い物に出るということもしなくなって、今日もあり物でパスタ麺を使って焼きそば。夜は早寝してしまう。

 

1/23

天気が悪く1日家で過ごす。最近、子のお父さん嫌いが止まらない。日頃の行いだぞ、ざまぁみろと思うけど、うまくやってくれないと私の負担になることもある。どうしたものか。夫が、やまちゃんは今日ピザを頼んだらしいけど配達がなかなか来なくてイラついているというところから届いたピザの写真までの流れを実況してきていて、なんかもうピザにしたくなる。健診で体重が変わらないことを分かってから、少しは暴飲暴食してやろうという気持ちにはなっている。これまでも特別我慢はしていないけど。私と子は一日中家で過ごした。夜は雪という話もあったけどそうでもなくて、ただ雨に風もあるみたいで外が騒々しい。子が寝ついて私も布団でゴロゴロしていた10時すぎ、ピンポンと、とはいっても古いチャイムで少しギコギコした音のピンポンで、ただでさえその音にはビクリとしてしまう。それがこんな悪天候の夜に何度も押される怖さったらない。お風呂からちょうど出てきた夫と顔を見合わせて玄関へ行く。チェーンをかけながら恐る恐る夫が出るのを陰で伺う私。開けた途端に判明、隣りのばあさんの甲高い声。表に置いていた引き上げてきた網戸が倒れて子の古いキックボードなんかが破損したらしい。騒々しい物音はそれだった。表に出て行った夫とばあさんの声が中まで丸聞こえ。しばらく耳を澄ましていると、網戸はおそらくばあさんの部屋前まで差し掛かるような寝かせた状態でそこに置いといていい、とばあさんのアドバイスと、この部屋は網戸が無くてという話から水圧が弱すぎて参っているという話を夫がしていて、なんやかんやで、うちの見てみる?とばあさんが言っている。私は猫のことをいつ言われるかとビクビクしていたけど、ここまでの話題は猫のネの字も出てこなくてホッとした。ひとまず私はそろりそろりと玄関を離れ、寝る気にもなれないのでテレビを見て夫の報告を待つ。極楽加藤の人生最高レストラン、はじめて見たけど加藤とゲストの他にただの聞き役で島崎和歌子やYOUがいるなんてなんか贅沢。ゲストはホラン千秋。紹介する豆腐がやたら美味しそう。良い豆腐、せめて豆腐屋さんの豆腐が食べたい。豆腐屋で豆腐を買ったことは西荻に住んでいた若い頃に一度だけ。豆乳やおからドーナツなんかは他でも買ったことあるけど、そのうち街で豆腐屋自体見かけなくなってしまった。豆腐、買いたいな。しばらくして夫が戻って、どうだった?と聞くと、水圧より何より、なんか怖くなっちゃったと話し出す。ばあさんは私くらいの年頃の息子と二人暮らしという話は聞いている。玄関先で水道に誘ってくれた時にも、息子が歯を磨いてるけど、と言っていたらしいんだけど、部屋にあがると他に人の気配がまるでなかった、と夫は少し眉間に皺を寄せて話す。普通玄関に一足くらいは靴を出したままあると思うのに、二、三足ばあさんの靴はあるのに対して男性の靴は無い。さらに風呂場のシャワーも見せてくれたけど、歯を磨いているというはずの息子、トイレに籠っているとしても、まるで気配を感じないとのことだった。妙だと言い続ける夫。でも私は外から男性物の下着や服が干されているのを見たことがある。もっとじいさんの物だと思っていたけど。不動産屋も二人住まいと言っていたし、おそらく名義が息子だったりするのは本当だと思う。前のマンションの隣人男性を思い出す。息子二人と亡くなってしまったじいさんと3人暮らしだったようだけど、じいさんが健在の頃は息子がいる気配が全くしなかった。その後息子達も見かけるようになったけど、一人は人に会いたくないようで、誰かがいるとエレベーターを使わずに、その家のすぐ脇にある階段を降りていくような人だった。そういうこともあるから、無駄に人と関わりたくない人なだけなんじゃないの?と言ったら、やまちゃんも極度の引きこもりなんじゃないかと言ってたと、早速人の見解を集めていた。

 

1/24

寒い。しかし結局雪は無し。少し降ったのかもしれなかったけど雨にかき消されていた。テレビ三昧と遊び。夫は外出していて私達は1時過ぎに散歩がてら前のマンションの水道メーターなんかがある扉のなかに傘を置き忘れていないか気になって見に行く。残っていたなかから厳選して一つ持って出る。ローカルな100円ショップに寄り、折り紙と夫が欲しがっていたスニーカー洗い用のブラシを買う。ついでにスーパー。とくにお買い得な物もなく、夫に安く買って欲しい挽肉なんかをお願い連絡して帰り、折り紙や手紙を書いたりして遊ぶ。夫がごっちゃんの店近くにオープンした中東料理の店の看板写真を送ってきたりしたくせに、肝心な肉を買い忘れて帰ってきた。子はもう麻婆豆腐を食べる気満々。オッケーへ買いに行ってもらって無事麻婆豆腐の夕飯。