どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年5月6日〜5月7日

5/6

保護者会は前年と同じく二部制になっている。本来月初めの午前保育の日のはずなんだけど今回はイレギュラー。二部の人は送りに行って帰って保護者会に行って帰って、あとでまたお迎えに行かなきゃならない。慌ただしい。少しだけ早く登園で子はよいスタート。私はそのまま西友まで猫砂など買いに行く。一息ついて保護者会へ。聖書からは「安心して行きなさい」の話。久しぶりの登園で行き渋る子どもへの掛け声に例える。先生は5月の予定をざっと話す。来週から通常通りのお弁当がはじまる。冷凍食品を買う楽しみができた。降園のお迎えは歩き。みーちゃん達とわいわい広い公園。3時過ぎに帰る。せっかく歩きだからファミマを覗きこんでお兄さんいるかなと寄っていく。無料でピーチティーが貰えるレシートで交換もしたかった。チュッパチャプスを買おうとしているとお兄さんが、私達の国ではロリポップと言います、と声かけてくる。ばりこての人から無料券をもらって食べに行ったという話を続ける。食べられた?と聞くと、はい、でも匂いがちょっと、と苦笑い。そうだろう。ばりこてさんは同じマンションだった。あの人がママで子どもは何人いて、とお兄さんも私達住人をしっかり把握していた。カップ麺も食べたという。同じ?と雑にきいたら、まぁスープは言っていた。すごい売れた、300個売れたかなと話す。久しぶりにヒットの手応えを感じているようだった。ファミマセールでアイスを2つ買う。今日は暑い。のんびり歩く。途中の小さな公園の前を通った時に、ここで食べてく?と悪い顔して子に言ってみると、子もニヤリとしながら食べてく?と繰り返す。砂場脇のイスに座ってアイスを食べる。気持ち良い。おじさんがタバコを吸いにひとりやってきた。ブランコも鉄棒も砂場もあって、うちは幼稚園に入る前はたまに遊んでいたけど、最近は滅多に子どもが遊ぶ姿は見かけない。子が3歳くらいの頃まで、知り合いの70歳過ぎの、おじいさんというにはまだまだ元気なおじさんがこの公園のお世話をしていた。この地域で知り合ったわけじゃなく偶然以前の職場の関係の人で、そのエンジニアとして働いていた10年前は確か東京の東の方で家賃30万とかの家に誰かと住んでいるという話だったから、あの人がこんなところにいるわけない、人違いかと思ったものだった。でもその知り合いだと分かって話してみると、いまは独り身で私も馴染みの古い不動産屋に世話してもらったという近くのスナックの上の賃貸で隠居暮らしをしていた。自治体の活動をしていて、日中は大体この公園か駅のドトールでタバコを吸い、昼は地元の店で食事をとり、昔から趣味の自転車、普通の老人だったら乗りこなすのも難しいだろうロードタイプの自転車に乗って街を見まわり、地域のイベントでは必ずサポートをしていたから、この地で子育てしていく私はその存在を頼もしく思っていた。とくにこの公園は自分ちの庭のように気にかけていて、もっと人が立ち寄りやすくしようと花を増やしたり、いつも整備してくれて公園は明るくなっていった。日の当たる穏やかな午前中にブランコを押して遊んでくれる、そんな日がずっと続くのかと思っていたのに、最近会えないなぁと思いながら公園とは反対側へ歩く幼稚園に通うようになって、公園の前は自転車でスーッと通りすぎるようになって、そこでブランコもすることはなくなっていたけど必ず公園に目をやって、知り合いのそのおじさんとたまに話していた仲間のじいさんだけが変わらずいるの見て聞いてみようかどうしようかと、今日もあの人だけだ、今日も、と思いながら通り過ぎ、いよいよそのじいさんも見なくなって、公園からまた人が消えて、子が3歳の夏を迎える前、古い不動産屋のおじさんなら分かるかもと思い切って聞いてみると、あの人亡くなったからねぇ、とおじさんは言った。その半年くらい前のことだった。脳梗塞を何度かやったことは知っていた。道ですれ違って様子が違うなと思ったことはあって、そのほんの数日後かに亡くなったようだった。不動産屋のおじさんが鍵を開けて確認をしたらしい。大変だったとは言うけど、この商売を長くやっていたらそんなこともよくあることといった落ち着きはあった。どうやら娘家族が近くにはいたようで、関係はあまりよくなかったらしいのだけどその人が遺品整理をしたらしい。自転車は処分したときいて悔しかったことを思い出す。あの最後の日にもっとお節介すればよかったと今でもあの日の瞬間がフラッシュバックすることがある。公園は誰かが面倒みてくれているのかどうか、様変わりするようなことはないけど朽ちるでもなく、誰のためというでもなく誰かが立ち寄っている。

 

5/7

今日は送り後念願のエリックサウスに行く。夫と店で待ち合わせ。昨日の買い食い公園は喫煙スポットでもあるらしく、朝のこの時間が一番人がいる。

エリックサウス他に客人は無し。確かに朝からカレーを食べる余裕のある人はそう居ないのだろう。スタッフもひとり。ゆったり過ぎて居心地悪いくらいゆったり。美味しくて嬉しいけどやっぱり夜に食べたいかもしれない。夫は美味しすぎてもう一杯食べたくなるんだよねと、こないだもそうだったといって噛み締めていた。サンドラッグが9時半からと思ってぶらぶらして待つけど10時からのようだった。仕方ないので先に西友へ行く。途中のカフェの表に子供服のご自由にどうぞ箱。奥まで漁って絶対に買わない競泳用っぽい水着と夏服を貰う。お礼に何か買いたいところだけど店はまだオープン前だった。西友で買い物。夫と分かれて業務スーパー。買う物はなく時間がきたからサンドラッグへ戻って目的のものを買う。10時も回ると街が活気づいてくる。程よく並びだしたオッケーで買い物、ついでにトレファクで迷ってたロンTを買って帰る。洗濯など家事。実家から私の小さい頃の絵本が届く。覚えがあるのもあれば兄しか読んでいなそうなかがくのともシリーズなど。アルコールで拭いて乾かす。

午後は雨が降りそうだし先に郵便局に寄るから自転車でお迎え。子ども達はいま降ってるわけでなければ諦めず、でも一応すぐに解散できるように近くの小さな公園に寄る。少し遊べたけどやっぱり降って急いで帰り。パラパラ程度でどうにかもった。でもまたウクレレ見学にいけなかった。家でだらだら。ひとくちゼリーにサイダーを合わせた飲み物で子は機嫌よく過ごす。実家からFaceTime。何か送ればこれが出来ると最近味を占めているのがなんか腹立たしい。スマホを奪われ拘束されていることがどこかストレス。タブレットを開いてやり過ごす。八百屋に寄っていなくて野菜が足りない。園ママにもらった切り干し大根と実家からの枝豆、そら豆が食卓の唯一の野菜。