どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年7月3日〜7月4日

7/3

いつもより20分くらい起きるのが遅かったなというくらいでいつも通りの土曜。ぶらり途中下車の旅なぎら健壱丸ノ内線。馴染みのある沿線だとちょっと気になって観ちゃう。御茶ノ水から銀座、と思ったらいきなり新中野。そして新高円寺、と思ったらネグラに行ってる。もうJRテリトリーでは。てゆうか先週舞の海が高円寺来たばかりですけど。ほらまたテレビは高円寺にロケ来すぎ。夫が期日前投票に行こうかなという。期日前投票より当日の投票所になる小学校が近いし子どもが校庭で遊べるんだから明日にすればいいのに、と思ったけど天気予報では明日は一日雨。どうせ校庭では遊べないんだと思ったらまぁ今日投票してもいいか。夫が区役所に行って、とか言うからそんなわけないだろうと用紙を見る。いつも期日前投票所だった施設は今コロナワクチンの大規模接種会場となっている。そうなるとこれが案外近場にないものだった。高円寺北の集会所、それが一番街中で勝手が良いかな、と思い出した、その近くのフロレスタで昨日からサンリオコラボのタキシードサムのドーナツが始まっているんだった。それを買いに行けるよと言って皆んなで家を出ることに。私が投票する時は夫に子と待ってもらいたいからそこだけは合わせたい。とはいっても子は遊んでいるし私もそれに合わせてゆったり準備しているとまた夫がカリカリ怒り出す。いや私は毎日どれだけ子の予定に合わせてることか、休日くらいマイペースにやらせてくれよとカチンとくる。私には「今日何着ようかな」と少ないワードローブなりに新たなコーディネートを生み出そうかと服を合わせる隙すら与えてもらえないのかと悔しくなる。そしてそれをしたところで無駄なことも分かってはいるから余計落ち込む。鏡を見て何か違うんだよな〜となる「違う」のは服じゃなくて私自身なんだよねということ。だからってそれを人に無駄な時間だと判断されたくない。夫には顔を合わせずに、別に私は予定があるわけじゃないからマイペースにやったっていいじゃんと少し大きな声で言い残して子の準備を急き立てる。夫が予定があって早くしたいならそれも話して共有してくれれば良いだけなのに、自分の中だけで勝手に最大限譲歩しようとしてるから噛み合わなくなる。高円寺北の集会所に集合して順に投票を終える。フロレスタまで歩き。ピンクのタキシードサムのドーナツをその場で食べていく。キッズのジュースと私が普通のドーナツも。ももジュース美味しい。ごっちゃんがもう開けている話で寄っていく。子はその辺を走り回って調子良い。お腹空いたしサイゼリヤ食べたい、ということで来たのに全員してサイドメニュー群ばかりの注文。変わったばかりのような新しい間違い探し、やっぱり8個くらいまではポンポンみつけて、じっくりじっくり見ても残りには気づけず終わり。この辺りを歩いていると子はまたさんねこに寄りたがり。完全にむーそちゃんを意識してる。子はほんとに小さい頃から華やかな人によく懐く。夫の演奏を観に行ってはバーニングスピリッツなゴリゴリの姐さんとか歩くネオン街のようなチアキちゃんにべったりだった。むーそちゃんが休憩に出て行って私達もさんねこを出る。パルの古着屋に気を取られていると夫と子でビレバンの瓶コーラを飲んでいた。私のアクティビティを取られてしまった。夫は先に帰り、私達はおばちゃんの八百屋まで行ったりファミマで話題というスイーツをついに買って帰り。いよいよ陽光くんの直売に行くとかという話に。私も直売に行きたい気持ちと下北というハードルの高さに葛藤していた。そして夫と同席することで会いたくなくなる人にも会うかもしれないし、その辺りの気遣いは夫にあるのか、それにもよると思うけどこういう時夫はまた問題の焦点をズラして弱者な私を見下して責めてくる。結局私の気にするように、生産性のある人付き合いしか成り立たないと認めたようなものだった。そんな生産性と私情を混同するクリエイターという名の個人事業主同士の付き合い方のせいで私が不安になるだけの話、といえばそれだけの話。理解はなくてもそれを夫にぶつけたところで、あとは自分の立場をわきまえて何があっても鎮めて笑っていられるように修行僧の心で行ってみることにする。夫は新高円寺へ納品に行ってから向かうと先に出ていき、私達は図書館で返却と予約本を受け取ってから行くことにした。集合ポスト前で隣りのおばあさんと遭遇。子を見て、大きくなったんじゃない?いつも静かよねぇ、と言われても否定も肯定もせず、ただなんとなく微笑んで受け流す。子どものことより猫なんですよ問題は。ワクチン接種どうですかと話題をかえてみると、月曜に2回目接種とのこと。老人は後がないからこそ前向きで元気だ。でも2回目は症状が出るなんていうから心配ですよねと言うと、だから月曜、火曜はもう宅配のごはん頼んでるのよ、と抜かりなかった。図書館へ。一冊返して一冊受け取り。サークル仲間に教えてもらった多様性を知れる絵本「ふたりママの家で」思ったよりも内容がしっかり長そう。まだ無理かもしれない。夫に連絡、下北で合流することにして各自向かう。方南町から先を想像するとしんどい。考えないようにとにかく走る。無意識でいるとついフラダンスのバリバリの浜辺を口ずさんでしまうようになってしまった。それを今は意識して振り切るように「やーくーもーたーつー」と掛け声をかけると、子が続けてヤマタノオロチの台詞を大声で繰り返す。そうして走る走る。笹塚の業務スーパーの混みっぷりどうにかならないのか。昔は平気だったけど業務スーパーの今どきの注目度を考えたら場所が悪すぎる。駅を超えたらようやく下北まで走りやすい道。下北と高円寺はいまだ比べられがちだけど、こうしてみると人の質が全然違うように感じる。街並みのせいだろうか。とくにボーナストラックみたいな開発された新たなスペースは下北ベテラン勢が来るところっぽくて私からしてみたら目黒と同じテンション。陽光くんの直売の盛り上がオープンなこの場所にはすごく馴染んでいて雰囲気良い。知っている人もいて話したり。しかし。やっぱりそうきたか高円寺民の姿はない。昼間にごっちゃんもヒロポンが来たら行こうかとかなんとか言っていたし、やまちゃんも行くかどうかとか夫に言っていたらしいのに、そんな話があったはずなのにまぁ結局誰も来ない。おっちょもいない。高円寺民は本当になかなか高円寺から出ないなと感心すらした。夕飯でも食べて帰りたいけど知らない店を覗いて今から見つけるっていう余裕はない。とりあえず子どもだけでも食べればいいかとキッズセットを夫にも案内するつもりでコメダに吸い込まれる。夫は何度も溜息をつきながらとにかく疲弊していた。温かいコーヒーが落ち着く。外は少し涼しくなってきていた。子も少し鼻が詰まっているような風邪気味かなと思ったタイミングで、クラスLINEで溶連菌の話が出ていた。溶連菌は喉の症状らしいから違うただの風邪かなと思いながらも、やっぱりそれからは喉はどうかと子に度々確認してしまう。本人は至って普通のつもりらしい。何席か向こう側でたまに激しく咳き込む人がいてビクリとする。周辺の皆さんも立ち上がった際には必ず身を乗り出してどの人なのか確認していた。私も帰り際覗き込んでみると一人じっとPCと向き合っている男性だった。でもそれよりも今は子どもの食べ残しをうっかり食べないように気を張らなきゃいけない。カルディの前で夫はお買い得らしい缶ビールを手にすると、このままごっちゃんところ行ってくるわ、今日のこと話したいと言ってそこで別れた。知らない人と話すのがよっぽどのダメージだったらしい。時間は7時半、この時間に帰るの久しぶりだねと話しながら自転車を走らせる。慌てるほど遅い時間ではないのに慣れない土地にいるともう9時くらいの感じ。子どもを見かけないとなんとなく焦るというのもある。家の自転車置き場は私の場所を残してすっきり収まり一日を終えていてホッとする。帰って即お風呂、昨夜遅かっただけに子も眠いと言っていたけど鼻が詰まってすぐには寝つけず。こよりを作って鼻をぐりぐりしたら割とすんなり寝。夫が帰ってきた気配がしたけど、今日の下北に行く前に揉めた「何もしない奴に価値なし」発言が思い出されて静かに怒りが震動する。モラハラ?人格否定?なにか分からないけど自分のどうにもならないことで私が精神的ダメージを受けたのは本当。夫は自分が都合悪くなった反撃で言ってきていただけで常日頃そのことを責めてくるわけではない。でも皆が口に出さないだけで夫の言っていることは現実でもあるだろうとも思う。起き上がってまで戦うエネルギーも話し合う気力もない。暗がりでいつの間にか寝ていた。

 

7/4

朝からクラスLINEで引き続き溶連菌の子が発生の様子。男の子を中心に広がっているっぽい。神楽のお稽古日。結局昨日もろくに練習出来なかった。それなのに全く慌てない子。雨がしっかり降っていたら電車のつもりで用意をしていたけどパラパラ小雨で助かった、自転車で向かう。うちの衣装はまだ注文しているところと聞いていたから到着が早すぎても、また待ってる間に子の緊張が高まってしまうかもと思っていたけど、小学生のお姉さんが小さくなっちゃったやつがあったから着てみる?と言われて急遽子も着替えることに。着替えたら子も袴を可愛いと言ってその気になっていた。よかった。皆んなと並んでお稽古開始。言われた通り、とにかく前の人を真似るようにしていたし台詞は大きな声で言える。混じっていても浮かない程度には形になった。でもやっぱり真似るだけだとワンテンポ遅れてしまうから少しは頭に入れてほしいし、扇を開けないという思わぬ落とし穴。扇を借りて帰り開く練習をしましょうということになった。それでも今日はご機嫌にお友達と終えて、一緒に商店街まで行く。区役所に自転車を停めてダイソーまで歩く。いつもの100円ショップもお友達と見るだけで楽しいっぽい。各々今日のご褒美みたいなものを買って、安売りスーパー。普段人が賑わっててそれだけでスルーしていたけど今日はまだ昼だからか買い物しやすい。デラウェアとりんごを買って、さらに高野とアキダイを見ていくという友達と別れて先に阿佐ヶ谷を出る。お昼は何を食べようか話し合いながら高円寺。ピザを食べたがるけど昨日の夜も今朝もパン食だったから拒否、何を提案しても受け入れられず、とにかく高カロリーなものを欲してるようなので期間限定創業パックがお買い得のケンタッキーということで落ち着いた。パルの脇道、駅前と、またロケやらカメラが構えてる高円寺。

子どもの遊びに付き合っていると眠くて仕方ない。夕方、牛乳買いに行ってくると言って一人歩きで家を出る。オオゼキで済まそうかと思ったけど、せっかく一人で出たチャンス、トレファクをゆっくり見る。セールで480円タグのものでも50%オフとスタンプが押されて興奮するけどめぼしいものは無く。OKストア、歩きで来たし本当に必要なものだけを買ったから良かったけれど、なんとOK今月から以前のように現金払いでないと会員価格が適用されなくなったとのこと。これはショック。何支払いするか伝えてレジのおばさんがラミネートされたパネルをあれだこれだと選んで差し出してきて、そのQRコードを読み込んで自分で金額記入してスマホを見せて、というスマホひとつで決済できる割になかなか面倒な手順を踏むやり方だと思っていたら。それはこれからはバーコードスキャンになるらしいけど会員価格でない。一度慣れたら現金に戻るのはキツい。結局お金の出どころは同じなんだけど、うちのように夫の口座を介して支払いをしていると、現金として可視化されてしまうのはなんとも居心地が悪い。こうなるとオオゼキが優勢。これからどうなるか我が家のスーパー事情。

明日の絵本返却当番のクラスの子から、どうやら溶連菌と思われる、休むから誰か交代をとの連絡。女の子にも感染している。また少し不安になってきた。あれからクラスLINEでは続々と男子の陽性が発覚している。明日一応帰りに病院に行こうと思う。園からの絵本を含め今日は3冊読んで寝る。私は起きて感想ノート書き。子がお気に入りの「サイモンは、ねこである」百獣の王であるライオンやトラ、チーターなどの猛獣を前に「僕たち似てますね」という猫のサイモン。素直ともアイロニックとも取れる言い方で最後には納得させてしまう。成功率は低いけど、この皮肉っぽい言い方を我が子はよくする。その度に、生まれてはじめて読んだお話の絵本が一休さんだったからだろうかと頭をよぎる。