どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年7月19日〜7月20日

7/19

あらためて今日からが子の特別な夏休みといったところか。まだ保育が終わっていない園もある。私は半年ぶりの美容室でそれどころではない。子は昨夜から私がいない間自分の自転車に乗って出かけるんだと夫に交渉していた。到着した時に汗だくにならないよう余裕もって家を出る。平日の街並み。どうせ帰りに買い物するから近くのスーパーの駐輪場にこっそり自転車を停めて行く。前は指名しないで可能性を見出していたが、ここしばらくは同じ方にカットしてもらっていて、やっぱりお馴染みというのは気楽で良い。実は明日ワクチン接種日で、だからなんとなくその前に整えておこうと思って来ましたと担当の方と会話で、やりました?と聞くと、うーん打たなくていいかなぁって思ってます、とのこと。本当のところがよく分からないからまだ様子みたいというのもあるし今まで生き抜いてこれたし、そもそも注射がなにより怖いという話。家庭の状況によって違うと考える冷静さはあって、親が打ったのは安心しました、とも言っていた。人と接する仕事をしていながらそういう人もいるんだな。二時間ほどで外に出ると、むわん。と暑い。空気が重い。ライフに寄って子にお土産とお昼ごはんにパンを買う。

3時頃、家で仕事する夫の前で子が語り続けながら遊んでいることにこちらが耐えられなくなってプラザへ逃げ込む。ママ友に予告していたから、こちらが絵本を読んでる間に先にきてプラレールで遊んでいた。いつも通りリボンをやってから一緒にプラレール遊び。帰りに図書館へうっかり延滞していた絵本を返しに行く。読書チャレンジがはじまっていて、せっかくだからいくつか借りて行くことに。読書チャレンジはたくさん読もうという意味で、借りることでシールを集めたら景品がもらえるというもの。そのまま家とは反対に坂をあがってトモズ。トモズに限って毎回私のスマホの会員バーコードがなかなか読み込まれない。明るさ調整まで必須。ファミマに寄って約束のラムネフラッペ。力尽くでカップを揉んでいたらお兄さんが裏技のごとく少しレンジにかけて柔らかくしてくれる。もう一人、子に優しくよく話しかけてくれていた吉川さん、少し前から子にいないねと言われて気がついた。今日聞いてみようよと子が思い出したのでお兄さんに聞いてみたら、あぁ〜て顔をして、私もよくわからない突然やめましたね、と言って子の様子を気にしながら隙をみてクビを切るジェスチャーをした。店長だったけど本当に突然のことだったらしい。そして前の前の店長が戻ってきている。いかにも良い人そうなだけに映画だったら何やら過去がある人間として描かれてると思うし実際そんな雰囲気はあった。子は別のファミリーマートにいるの?と聞いてきたけどそれはどうだろう、吉川さん今はどこで何をしているのか。八百屋で買い物、アボカドがやわやわで会計の時に「暑くて柔らかくなっちゃってるわ〜」と何気なく言ってみたらおばちゃんがオマケしてくれた。帰ってご飯の支度をしていたらさっきまで遊んでたママ友から「どうしよう」とLINE。そこで途切れている時点でオチもなく、良からぬことでしかないと予感。何?良くないことよね?と返信すると、彼女の言葉でなく、妙にかしこまってるくせに明確にはされない定型文のコピペが送られてきた。それを読み終わる前にママ友が要約したメッセージが続いてきてそちらに切り替える。つまりこういうこと。友達の園の保護者が今日感染したのが分かった、だからその園児が当然ながら濃厚接触者。自分の子はその接触者ということになるし、その子と園後にこうして毎日のように遊んでいる私達に迷惑をかけるかもと心配どうしよう、ということだった。前に戻って先生からのコピペもよく読み込むと、その子どものPCRはまだということ、明日は通常通り運営を継続するということ。そんなことあるのか。そしてママ友の続投。今日クラスで一人休んでる子がいたのよね、ということ。ママ友の子は今日元気がなかったとかで先生が熱を測ったら37.2度あったから公園とか寄らずにまっすぐ帰ってと言われた、ということ。一気に自分の焦点がボヤけていくのがわかる。何よりも私は自分の明日のワクチン接種のことだけが気になった。もしも、もしものことがあってワクチン接種したらどうなるんだろうか。明日どうしたらいいのか。大事をとってやめておきたくてもキャンセルしたら今の状況では次いつ打てるかわからない。ママ友こそ明日で登園が終わりでこれから夏休みって時に自粛しなきゃならないなんて、しかも子ども達の状況がどうかも分からないから我が子がどうなるのか心配だろう。とはいえ、ともかくワクチン接種。夜7時すぎ。厚生労働省のワクチン接種についての電話相談が意外なことに夜9時とかまでやっていて、しかもすんなり繋がって話ができる。だけどそんな事例は特にないからと困られてしまい、さらには管轄が違うと他にまわされる。いかにもどこか地方のアルバイトのような人が出て、いかにも素人な対応で不安になる。現に本人もそれっぽいことを言っていて、ここには情報も何も無いし、接種会場に医師がいるはずだからそこで聞いたらどうだというのと、一応ファイザーの問い合わせ先を教えてくれた。そんなところこそ素人が電話して理解できるのだろうか。こうして、連絡がきてからずっと子の相手なんてまともにしていられないまま、そちこちと電話したりハラハラしながら検索しまくったりしていた。10歳未満の感染が増えているニュースや、子が「ずっと一緒にいようね」みたいなことを言うのも、いちいち全てが伏線に思えてきてしまう。夜10時前、ようやく諦めがついて、というかさすがに子を寝かせなきゃと我に返って終わりにする。基本自分のことは後回しにしてるのに、また心配性が炸裂して子をこれだけの時間放置することになってしまった。そうしてうっかりしていたけど最後にママ友に教えてくれてありがとうと伝える。これだけ心配することになっても何も知らないよりずっといいと私は思っている。ママ友もそう思ってお知らせしたと言った。ちゃんと共有していたらどこかでその感染を止められるのだからという考え。夜のニュース、デルタ株は子どもから子どもへも感染するとタイムリーでまた伏線のような感じがして辛くなる。明日もまたできる限り情報収集しようと思う。

 

 

 

7/20

まだ小山田圭吾のことを同じこと繰り返し報道している。コロナもなくて滞りなくオリンピックが開催されていたら気にもされなかったのかもと思う。Eテレの子ども番組では世代の大人をくすぐるような雰囲気で小山田圭吾が音楽を制作していてそれがこの番組を代表するようなものでもあって今まで成立していたわけだし、こうなってもまだそれはアリなんだなと思っていたらまさに今日から放送差し替えとのこと。我が子も結構好きな番組だったから無いとなると悲しい。音楽はトクマルシューゴとかにして早いところ再開してほしい。

さてワクチン。区のワクチンに関する問い合わせに連絡をして状況などを相談。例えばいまその感染の元となっている家族の状況、例えば私達に繋がってくる子どもに今どんな症状があるとかないとかいつ検査見込みとか、何かしら知りたいけど個人情報だし無理だよなと思いながらも聞いてみると、名前が分かればいいんですけど、お子さんがどこの園かということだけではちょっと難しいですね、昨日発覚した人だけでも50人はいるので、とのことで経路を気にすること自体は断られることでもなかった。厚労省の用意した窓口なんかよりずっと的確であった。少し気を持ち直す。ただ最後に、正直いってワクチンの副反応の症状を重く感じるとかいうのも女性の方が多いんですよ、病は気からというでしょう、思い込みが影響するんです、と暗にお前気にしすぎと言われたような感じ。コロナに対して皆んなそんな感じなの?罹りたくないじゃなくて罹ることも覚悟なの?私は嫌だ、抵抗したい。ママ友も最終日だからと登園したけどどうなっただろうかと連絡してみると、彼女も朝先生に自分達はどこまで自粛したらいいのか、どれくらい危機的状況なのかと詰め寄ったらしく、それでも回答は煮え切らず、そもそも区の濃厚接触者とする判断も曖昧でいかがなものかという感じなんですと逃げ越しだったらしい。どうして隠すんだろうなと思う。感染した人の話は聞きたいし、私だったら自分から体験談として話すと思う。という間に接種の時間。空腹しないようにというのと、水分をたくさん摂った方が良いというのを噂に聞いた。途中のコンビニでお茶を買って飲みながら向かう。会場の周辺からもう老人ばかりなのがわかる。え、ワクチン接種て老人しかしてないの?と不安になってくるほど、老人ばかり。でも私より後にインナーカラーしてるような女子がやってきてホッとする。はじめに問診。医師に直接昨日からの騒動を話すとやっと落ち着いた。現場の感覚では感染はそんな簡単なものでもないらしくみえた。トントン拍子に接種。いざやるとなったら打つ人がどんな方でも気にならないものだった。何をしている人だったのか年配の女性。緊張してる?力が入ってるわねぇと微笑まれて、筋肉注射といわれるものがはじめてだからそれは緊張してしまう。ところが注射はチクリとも痛まなかった。なんだこんなものだったのかと拍子抜け。すぐそばに用意されたパイプ椅子に15分座って待機。その間にはチラホラ若年層も見るようになってきた。年配者しかいなかったのは時間帯のせいか。5分おきに退場する人へ声がかけられて終わる。終わった。このまま帰るのも物足りないくらい呆気なく終わった。

なぜか今朝から子が今日はパスタ屋さんのお子さまセット食べに行こうねと言ってきていた。7月中にネット予約で使える1000ポイントつまり1000円分が付与されていたから近々行こうとは思っていた。知らないはずなのに、シンクロしていたのか。接種前にしっかり食べていたからお昼にがっつり食べる気にもなれない。少し昼をずらした時間に予約をとる。でもなんか少し腕が重くなってきたような、ダルいような感じもあり。夫に食べに行ってくれないかというと明らかにイラついた様子で何時?今行けないの?と不貞腐れた態度になったから、もういい、いいと言って体を起こす。一度お父さんと行ける気になった子は残念がってぶーたれていたけど、私は夫の顔色を伺わなきゃならないし板挟み。踏ん張って1時過ぎ、駅前のパスタ屋へ向かう。前のマンションの住人にたまたま会って勧められてそこの駐輪場に停める。風が涼しい、懐かしい。よくここで絵を描いて遊んだ。パスタ屋さんは昼どきのピークは過ぎたような落ち着きがあって、二階は私達だけになった。夏休みに向けてかお子さまセットのおまけの玩具がたくさん補充されていて選び放題。そのなかでももう一つしかなかったビーズセットを選ぶ。今やれるからこれにしたといってテグスにビーズを通す。ネックレス分くらいの長さがあるけどブレスレットがいいというので、他に客もないのをいいことに店員さんにハサミを借りにいくと賄いを食べる手を止めて貸してくれた。申し訳ない。下手に返さず片付けまでそのままテーブルに置いておくことにする。席には私達だけのままゆっくり過ごして店を出る。1000ポイントとメルペイの昨日のライフからのポイントバック分もあって精算は200円。これは達成感あったランチになった。今日はスポーツスクールの跳び箱マットがある。それまで買い物とかして街で時間を潰そうかと思ったけどまぁ暑い。やっぱり時間までプラザに寄ることにした。リボンをやるけど今から跳び箱レッスンに行くんだから体力消耗しないでほしいからカードゲームに移行。なんやかんや時間ギリギリになってしまって急いで向かう。軽い運動に近い動きをしてしまったことが不安になってくる。たまたまクラスの仲良しの友達が二人いて途端に子のテンションは爆上がりしていた。レッスンは毎回予約制でメンツは固定ではないし一回ずつの精算だから気楽でもある。それもあって予約の競争率は高いのだけど、お友達の一人は今日の今日予約が取れたといって、やっぱり近くの園のコロナ自粛でキャンセルした人がいたのかもねと噂した。彼女は今日ワクチンの2回目を接種してきたとのことで、いまは何ともないという話だった。私は少し腕を上げると痛みが出てきた。レッスンを終えて買い物へ。バス通りを走っていると反対車線に山田のおばさん。山田のおばさんはマーケティングの仕事でうちに出入りしてもう10年以上の付き合いになる人だった。引っ越した時はケーキを買ってきてくれたし、子が生まれた時はオムツを買ってきてくれた。去年の夏から突然別の人に代わってしまって、聞いたら歳だからやめたらしいとのことで挨拶もできないままだったのが心残りだった。新高円寺に住んでることは知っていたけど意外とこれまで会えずにいた。山田さん!と声かけて、信号もないところで渡ってこようとするから私が行きますといって渡る。やっぱり引退したから前より覇気がなくなったかなと思ったら脳梗塞をして、それで仕事を辞めたということだった。亡くなった波多野のじいさんの最後もそんな感じで再会したりがあったからちょっと怖くなる。どちらもそんな病気とは無縁そうな、健康だけが取り柄だというような人だ。いま何しようとしてたのかと聞くと、この渡った先の3軒隣りが家とのことで、通る時は顔出してと言ってくれた。暑いし気をつけて、あと面倒だけど信号で渡ってくださいねと話して別れる。西友で買い物、野菜の絵が描いたレシピカードの通りのごはんにしようと子と張り切って食材を選んでいく。楽しい。メニューはタコライス。テレビでは田中圭が感染と。最近もよく出ていた人となるとあの時はどうだったのかとか勝手に影響を不安視しちゃう。ママ友から「おめでとうございます」とのスタンプ。これは、と思ったらまた先生からのコピペ。また読みづらい長々とした文面のなかに「陰性」の文字を見つけて胸を撫で下ろす。ママ友も何事もなくて、自粛も一日で済んで本当に良かったと続けてLINEがはいる。友達の園の子、家族が陽性で幼児が陽性にならないなんてことがあるんだなと信じられない気持ちもあるものの、とにかくホッとしている。ママ友からは夜に、浮かれて一人で100均に行こうとしたらマスクをするのも忘れてた、開放されすぎ!と自分ツッコミの喜び溢れる連絡がきた。