どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年8月5日〜8月8日

8/5

暑い。毎日暑いけど、なかでも今日は殺人的暑さ。オリンピックのスケボーを観ていたけど子も飽きてきたところで朝のおやつにしながらアマプラでチンプイを観はじめる。昼くらいにママ友から連絡。近くの公園の川遊びをしているけど人が少ないとのこと。この暑さではそれはそうだろうな。一応、子に水遊びするかと聞くと明日の預かり保育でプールやれるからいいと一度は断ってきたけれど友達がいることを言うと途端にやる気になって家からスイムウェアを着込んで暑さ対策もして公園へ向かう。今日は朝から、高円寺のホールで行われる阿波踊りのことについて連絡を取り合っていた。今年は当然路上での阿波踊りは無く、ただほーではいつもより多く開催するようで、そのチケット発売が今日から。ママ友は観に行くんだと前々から意気込んでいて、それでもうちは当然そんなつもりはなかったけど、最近子が影響されてか自分もホールでいいから阿波踊りみたいと言い出している。その場でサイトを開いて一緒にチケットを取る。私達皆で近くの席は取れず、むしろ家族すらもバラバラの席で、でも同日の同じ時間帯では一応取れた。しばらく遊んでお昼ごはんも食べていないことだし帰りを促す。気がつけば小学生のグループなんかも遊んでいたり人は増えてきていた。そのなかに阿波踊りをやっている知ってる子がいて、連を聞くと今回のステージには無い連だった。地元連が全て参加しているわけでもないらしい。ママ友と別れてスーパーに寄って今から食べる惣菜なんかも買って帰る。食べたらもうスポーツセンターのダンスの時間だ。やっぱりダンスは楽しそう。振り付け以外の動きにはゆずやらオレンジレンジやら曲は色々だけど今月の課題曲はB'zのウルトラソウル。そんなに音量が大きいわけではなかったけどスピーカーに近い子どもが耳を塞いでいた。けたたましさは幼児にも伝わる。今日の東京の感染者は5000人超えと速報が出で気が重くなる。西友に寄って帰り。東京の状況が不安になり過ぎて、今日チケットを取った高円寺のホールまで気になってきて問い合わせてみる。席はどれくらい離れているのか、どれだけの密度なのか。声を出したりは絶対にないのか。席はひと席開けて上から見たら市松模様のように設定してますと言う以外は声援などの禁止も何もない。マスク着用をお願いしてるので、とそれ以上はそれぞれに任せるといった感じ。分かりやすく見た目だけ対策して、現場としてはたいして考えられていないような、それでいて開催するというのは収益さえとれればいいとしているように見えてあまりいい気はしなかった。最悪阿波踊りに寄付したつもりで行かなくてもいいかなという考えにもなった。ツイッターでスーパーやコンビニの感染状況のまとめサイトを目にする。去年のコロナのはじまりからたまにこういった地域名の出る感染一覧をみるけど滅多にこの辺りの地名を見かけない。一年の間にぽつぽつとあるにはあったはずなんだけどこうしてみると区内でも圧倒的に少ない。行動範囲が近辺の人しかいないエリアなのかなと思うとほっこりする。母親からメールが来て、ようやく二回目のワクチン接種が終わって38度の熱が出たとのこと。解熱剤のんでよかったんだよと返信すると、カロナールを処方されてたけど38.5度ぐらいになったら飲むようにと言われていたから飲まなかった、とのこと。岡江久美子を思い出す。熱で抗体がつくられているんだとしたらむやみに下げていいのか気になるとこだけど問題ないとされているはず。なぜに年寄りにそんな我慢を強いる一言を付け加える必要があったのだか。私の叔父の奥さんの妹さんが地元の大塚でコロナ感染したらしく、両親まで感染して二週間入院しているとのことも報告される。これだけのことになっている東京で、日頃繋がりのない親戚が急に身近に感じた。お風呂の準備している間にゴミ出し。明日は待ちに待った粗大ゴミの回収もある。ようやく。一階の角に猫がいてこちらを見ていた。ひと通り出し終わって階段をあがっていると途中でうっすら子どもの声が聞こえて、うちのアパートの縦列は皆小さな子どもがいるから特別気にしていなかったけどうちの前に着いたらはっきり弱々しい泣き声。ドアを開けると玄関を向いて廊下に泣いてる子がいた。夫もいるのにどうしたことか。と思ったけど子どもにしてみたら同空間にいないと存在がない。夫はいつもいないのと同然だった。猫がいたから見てたんだと言うと子も見たいとのことで二人でまた外に出る。さっきの猫にはもう出会えず、アパートのなかを一周しただけだけど夜のお散歩楽しい、と子は言っていた。コロナの世界になって、夜の外気に触れることは子どもがいると特に、悪いことのような感覚になって、少しでも暗くなろうものなら人目につかないようそそくさと家に飛び込んでいた気がする。子は街の灯りを見渡して宝石を目にしたような声をあげて、ちょうどマルイのマークの明かりが消えるところをみてマルイが終わったねと言ったり、街を噛み締めていた。そしてまた夜のお散歩したいという細やかな願いを口にしながら部屋に帰った。

 

 

 

8/6

早寝のせいで目が覚めたり寝ねたりを繰り返し何度目かの目覚めの朝4時、セミが鳴き始めていた。子のブームのリボンの新体操が今日オリンピックでやる。午後から預かり保育で、それまで新体操を観るもなかなかリボンがやらない。観てるあいだはフープとボールだけだった。

1時。預かり保育は着いたと同時にプール遊びがはじまる。私は本当はこのタイミングで新美にファッションインジャパンを見に行くつもりでいたけど、感染者数増加で医療崩壊と言われる東京で地下鉄を使ってまでむやみに動き回る気になれず諦めた。9月はまだ先だからそれまでどうにかと思ったけど結局どこかで思い切らないと状況は変わらずこのままのような気もする。しかたなく島忠など中野へ出かけるつもりで自転車を走らすけど暑い。くじけてマルイに立ち寄り。裏口から入ってすぐの催事スペースで他マルイでもやっているキャラクターショップがやっていて、これは後で子を連れてこようと思う。カルディで買い物して無印で買ったルイボスティーを飲みながら木陰に座ってしばし休憩、さて行くかと思うけどやっぱり体がしんどい。島忠は諦めて引き返す。オオゼキで買い物。惣菜コーナーが8月から変わったとかで、これまで見かけなかったような惣菜などが並ぶ。今日の特価で333円の鶏肉の弁当を話題にするつもりで夫に買っていく。子が残した昼ごはんを食べたりうたた寝している間にお迎え。これで夏休みの預かり保育は終わり。ラストまでだったからお友達と出てきて満足してくれていた。テンションの高いまま中野へ向かう。キャラクターショップだよというだけではまだ半信半疑だったけど、店を見るなり子の顔はパァーっと輝いて、あっちこっちとチョロチョロ見て回る。キャラクターショップといっても、有名なキャラグッズの他に名もないイラストの描かれた雑貨や食べ物に見立てた文具だとかがあって、時代に相応しくない洗練されていないファンシーショップという感じが思った以上に子どもには大好評。垢抜けなさ代表みたいなにおい玉や哺乳瓶に入ったグミのような消しゴムをあれかこれかと選ぶ。そしてこういう場所に寄ってくる人はまた世間と少しずれてるようなところがあるもので、マスク無しでガサゴソ買い物する女性や大声を張り上げて子どもと会話する巨漢の母さんとか、ちょっと不安にもなった。わけのわからないダサいものを買うことで子のテンションは最高潮だった。スーパーの2階とか商店街の洋品店とかダサければダサいほど子どもが見つけだして喜ぶのは何故だろう。

夕飯のあと無性にだるい、不調。だから早くお風呂に入ろうと言っているのに子はテレビの前から動かなくて、それならいつ帰るか分からないけどお父さんとお風呂入ればと言って突き放しても「そうする〜」と軽く言われてぐったり。夫にその通りにLINEしても無反応だから本当はどうにかお風呂に入ってもらわなきゃ困る。思い通りにいかないテンポを修正するのにいちいちエネルギーがいるけど、敏感にならなきゃそこで挫けることでもなく力尽くで進める。夫はこんなちょっとしたとこでもめげちゃうから暮らしの一部にできないんだろうなと思う。結局お風呂を出てからも帰らなかった。小田急線殺傷事件。ただでさえコロナの不安があるこんな社会で人が揉みくちゃになったんだろうなと思うと胸が詰まる。

 

 

 

8/7

今日のオリンピックも新体操でリボンを観れる。100均で買ったカシャカシャのリボンを引っ張り出して振り回す。子は昨日のキャラショップがだいぶ気に入ったようで、今日も行こうよとねだってくる。やることに尽きてもいるから目的がある行動するのは楽だけど、そこに関しては昨日充分買ったはず。いま心残りな物があるのかというとそうでもないらしく、ただもっと何か欲しいというだけっぽい。ここは心を鬼にして拒否すると、夫にねだりに行き、郵便局行く用事があるから付き合ってくれるならいいよと簡単に二人で出て行った。しばしの一人時間。いつ飲むんだかと買っておいたマウントレーニア、今でしょとばかりに飲む。冷房のつけた部屋は一人だと寒いくらいで、部屋の境目に座り込んでマウントレーニア。子がドタバタと階段を上がってくる音がかすかに聞こえてゆっくりドアが開く。太子堂でお菓子とマックのハッピーセットまで買ってきて上機嫌だった。お菓子は今度のお友達との夏祭りで皆んなに配るためらしく、駄菓子をいくつか人数分買ってきて自分で袋詰めするのを楽しみにしていた。早速お菓子セットを作る。夏祭りをそれはそれは楽しみにしている。カキ氷のTシャツを着ていくんだと服まで決めている次第。

子が買ってきた雑貨のひとつがサンプルだった。それでも未使用だからいいのかもしれないけど、どうせ買い物に行きがてら一応交換しに行こうということになった。今日はドラえもんもやるし、その前に帰りたい。まずは交換へ。それが最後の一個だったようで店員さんのお姉さんも優しく、違うのに変えていいよ〜でもこれも新しいものだから大丈夫だよ〜と、そして他のとの違いを子に丁寧に話してくれた。結局子は話を聞いて他のものを選んだ。高円寺へ移動する道端の軒先でフリーマーケットをしているお家があって、子どもの浴衣が目に入り自転車を停める。神楽の稽古で浴衣を使っているけど、二年前にあつらえたものは詰めていた分をほぐしてももう小さいくらいだった。浴衣は子ども用といっても少し大きい子向けで寸法が合わないのは一目瞭然だった。この人は和物を好むんだと思ったのか、お店のご婦人が和柄の万華鏡みたいな見た目の糸電話を、よければこれどうぞとくれた。子は糸電話にピンときていないようだったけどとりあえず頂いた。高円寺まで来たのは土曜のツルハ、ポイントをたくさんもらえる。ゴミ袋を買ってキッズスタンプもたくさんもらい、業務スーパーでも買い物。ドラえもんがはじまっちゃうから急いで帰ろうと自転車走らせ環七で信号待ち、と同時に家の手前でモクモクと黒煙が上がっているのが見える。火事。こちらから見ると家の位置感覚がわからなくて心臓がバクバクだった。煙はすごく下に数人見上げている人だかりはあるのに消防車は来ていない。この人達はただの野次馬で呼んでないのかもしれない?呼ぼうか、でもその前に、家にいるはずの夫に電話、うちは!大丈夫なの?!と声を張り上げて聞く。えっ火事なのか、なんかさっき衝撃音みたいなのがあって、環七の事故かなと思ってた、うちはマンション挟んでるところだからなんともないよ、と言われてようやく落ち着けた。というところで消防車の音。通り沿いの左手からやってくるのがここからは見える。ちょうど信号も青に変わって、音はするけどまだ来ないと思った人は横切っていくけど、私は目的地が分かっているだけにそちらこそ早く到着してほしいから待ち構える。無事私も青のうちに渡り切って見上げると煙の上がる建物から消化器を持った男性が駆け降りてきたところだった。なるほどうちまでの間には建物2件挟んでいた。いつもはその火事の通りからいけるところを、坂を登りきって上から駐輪場に回る。階段を上がって家まできたところで隣りのばあさんも様子を見に出てきて火事はどこなの?と聞いてきた。火事マンションの向かいのマンションの人がベランダから覗きこんでいるのも見えて、あそこの向かい側だと説明する。見渡すと近くのあちこちの建物から人が顔を出していた。うちのアパートからも一階、二階の人と外に様子見に出て行っていた。人は何ともなかったようでよかったです、と二階の人が戻って来ながら私達に報告してくれた。みると環七挟んだ向こう側にママ友親子がいて手を振る。まさか見に来た?なんてわけはなく図書館の帰り、ただ消防車の音が近かったから野次馬的に回り道したらうちの前に消防車が止まっているから驚いた、とのことを遠くに姿を確認しながらLINEし合う。「図書館へ行ってたのー!」という子どもの声が喧騒を飛び越えてこちらまで届いてきたのにはびっくりした。結局ドラえもんどころでは無くなってしまった夕方。

夜、寝る前に突然子が泣き出した。私がいて自分がいて、その脇にお父さんがいたはずなのに、なんで全然一緒に寝てくれないんだとシクシクしていて、自分の感情だけで振る舞っている夫を責めたいとこだけど私が原因なんだから何も言えない。何も言わずにぎりぎり今の状態を保っているだけで、余計なことしたら子をさらに悲しませることになりかねない。

 

 

 

8/8

台風がきているといわれていたから神楽の稽古はどうなるかと思っていたけど、昨夜普通に稽古場所の連絡があり。予定通り今日稽古で来週が休みということになる。朝から何度も雨の様子を伺うも弱まる気配はなく電車で行くことにして、テレビのガールズ戦士シリーズが終わると同時に家を出る。地下鉄で南阿佐ヶ谷まで。地下鉄出入り口からビルの間と、風が強くて傘を庇いながらスタジオへ。広いほうの部屋だと大人も一緒に基礎の動きの稽古をすることになっている。子どもの後ろに並んで真剣にやる。子はいまいちテンポ悪くうまくできていなくて一人だけ先生につきっきりで指導されるけど、本人は楽しいと言っていた。帰りもまだ雨。今日はミスドを買って帰ろうと決めていた。隣りのばあさんにもらったサービス券を使って4個買って5個持ち帰る。日曜午前11時半頃の上り電車だけど人が少ない。雨だからかコロナだからか。帰って昼ごはんからの遊び。体調しんどい。気候のせいか周期のせいか。

尾道からマルさんが高円寺にポップアップをしに来ていて、最終日の今日は友人のケイちゃんも出店している。久しぶりの人達にまとめて会えるチャンスだから、夕方頃一人で出かける。西友の通りで偶然いつものママ友に遭遇。そちらも美容室帰りの買い物途中で一人。彼女こそ今から行くサブストアはお馴染みで、一緒に行く?といってみると、気になる、けどアイスを買ってしまった、とのことで別れる。こんなバッタリがあるからこの街をやめられない。お腹の調子が良くないし、サッと帰ろうかなと思っていたけど、ケイちゃんとゆっくり話せるし温かいお茶を飲んだら落ち着いた。皆んながこうして前向きに行動できてることで頭が混乱してくる。マルさんは今回奥さんと来ていて、彼女は病気したことある身体だけど、コロナが猛威をふるう中よく東京までやってきたなぁと思う。移動はどう?と聞いてみると人は少ないし誰にも会わずにここまでこれた感じ、と言った。でも東京怖くない?と私が言うと、でもあれは若い人達のことでしょう?という感じで、地方にいるとそんな認識なのか。私はここにいる知り合いだけでも接していいのか戸惑っているし、私の知らないマルさんの知り合いがやってくるたびにビクついてしまう。ケイちゃんの友達が来たところで入れ替わりで帰る。明日のお友達との夏祭りに向けて丸ごとスイカの安いところはないか、中野の青果店まで見に行きつつ家までの帰り道、駅の近くで前の家の向いの部屋だったおばさんに遭遇。これまでも顔を合わせては引っ越しの話をしてきた。今日はなんと決まったと言って、このすぐ近くのマンションとのこと。この人の隣人は新高円寺へ、同じ階だった猫おばさんファミリーは娘さん家の方に引っ越して行ったとのことだったからそれはおそらく方南町。猫おばさん、この辺りの公園の地域猫にもごはんをあげたりしている人だったけど、もうこっちまではやってこないだろうな。この向かいのおばさんとはこれからも顔を合わせる付き合いになりそうだ。話している間に6時のチャイムが鳴る。家に帰りつくとアパートの階段に子の姿。一階からはネパール家族の赤ちゃんがあやされながら子を見上げていて、ほのぼのしている夕暮れだった。けど、子は私がいつ帰るか心配で待ちきれなくて外を見ていたんだとのこと。夕方に離ればなれになることは随分と久しぶりだったから、夜が近づくにつれて不安になってしまったのだとして、夫はいつも通り自分は画面から目を離さずに子にも動画を与えるだけで相手にもしなかったのだろうなと想像ついた。前ならそれに対して指摘をすることもできたけど、生活のために仕事をこなさなきゃならないんだと言いだしかねない雰囲気になってしまうことを恐れていたし、今だと言おうものなら、一度は別居と言ったんだから同じ家にいるだけマシだろうという方向にいってしまったら何とも言えなくなる。日頃から弱音を吐けたり会話ができるはずの人がいない状態というのが不安でたまらない毎日である。