どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年8月9日〜8月11日

8/9

思った以上にお友達との夏祭りを楽しみにしている。コロナ前はこのメンバーでおうちに集まって遊んでいた。その時も今回の呼びかけママが工作のワークショップをやってくれたりして、楽しかった思い出があるからますます期待できているのだろう。それにしても今日は風が強い。花火、できるだろうか。洗濯物には気を張っていたけど突然ガコンゴロゴロとうちの外で音がした。もしやと思った通り、洗濯機の裏に挟んでいた桶がない。昔、夫がビームスで買った無駄にお洒落で大きな桶。まさかあれが飛んでいくとは。窓という窓から外を確認するも無い。今日こそ買わなきゃならないスイカを確認しに出るついでに家の周りを見て回る。隣りのマンション二軒のエントランスまで入るもどちらもオートロックなうえに管理人は駐在していなかった。一軒は連絡先が貼ってあったから電話してみると明日なら管理人が行く日だとのこと。そういえば明日は可燃ゴミの日だから間違いなくゴミ出しに来てくれる。明日また聞きにくるしかない。スイカは結局近くのスーパーに手頃なのがあり。あとでママ友と買いに来る。待ちに待った夕方。スーパーの前でママ友と待ち合わせスイカを買って約束の中野区の公園へ。中野区は花火ができるけどなぜか杉並区では禁止されている。去年我が家もここの公園で花火をしようと思ったけど住宅地のど真ん中だから他へ行った。発起人のママは家族総出ですでに色々スタンバイしてくれていた。どれも手作りを交えた射的、魚すくい、輪投げ、お菓子ヒモくじ。他の友達がおみくじと魚釣りを用意してきていて、それはもう本当に夏祭りだった。発起人ママは小学校教師で未就園の頃から子ども達をまとめるのが非常に上手で、今回もまず皆んなに集まれ〜と声をかけて今日の遊びとルールを説明する。そのうえで子ども達は大いに盛り上がった。お待ちかねのスイカ割り。やはりこれが一番盛り上がったと思う。5人で何周も挑戦する。スイカに当たる程度で割れやしないだろうと思っていたらヒビが入った。皆んなで最後は目隠し無しでひたすら狙って大人が手で割り切った。スイカを食べている時だけはおとなしい。大人は食べずに皆んな人前でマスクを取りもしなかった。手を洗ったり片付けしてたら薄暗くなってきて順調に花火がはじまる。ただやっぱり風が強くて火が点けづらかった。花火から花火へ次々と繋げてひたすら花火を消耗していく感じにはなってしまったけど、それはそれで量をこなせて楽しかったりした。もうすぐ8時。全工程を無事終えて、はじめと同じように先生ママが皆んなを呼び寄せる。楽しかったですか?それでは、と手作りの菓子を子ども達に手渡して、今日のお祭りをやってくれたお母さん達にありがとうと感謝を伝えましょうと話すと、子ども達は皆ありがとうと言いながら私達のところへ駆けてきた。この光景、幼稚園でみたことあるやつ。先生の語りを前にすると子ども達もちゃんと生徒になるんだなと思う。こんなイベントを開催しようと言ってくれたママ友にこそ本当に感謝。お菓子には花火やヨーヨーのアイシングがほどこされていた。芸が細かい。夜道を帰ることが久しぶりだよね、うちなんていつも8時には寝てるよ、とか皆んなで言い合いながら解散。本当に、こうして高揚したままの夜道が懐かしい。コロナになってからの夜は不安と心細さしかなかった。家族で夏を楽しめないところ救われたという気持ちもある。帰ったら夫は自転車はあるのにいなくて、外で涼んでいるらしかった。そんな余裕があってもとことん私達に関わらないんだなと悲しくなる。扇風機だけで寝れる涼しい夜。

 

 

 

8/10

朝も暑苦しくなくていい。ゴミ出しついでに桶を探す。うちのベランダの目の前に駐輪場のあるマンションの可能性が高く、表を掃除しているおじさんに声をかけると見当たらなかったですねぇと言いながらも駐輪場のなかに入れてくれた。が、やはり無い。おかしいなと思いながら一応というつもりで隣りのマンションに入る。ここも今日は管理室に明かりがついていて、これは話が早いとドアをノックする。はい〜、と女性の声がしてから出てくるまでなかなか時間がかかる。こんな朝からなんだと怪しまれているのか、おっとりしたおばちゃんが出てくるのかと思い込んでいたら、インナーカラーした若い女性で拍子抜ける。吉住みたいな管理人。桶のことを言うとハッとして「あ、ありました!」と、まるでコントのように慌てて動き出しドアのところで「ちょっと待ってくださいね」と少し振り返る。とすぐに桶を持って現れ、これですこれです、ちなみにどこにありました?と聞くとエレベーターホールの前ですね、と危ないじゃないか。日中不在の単身者向けマンションでよかった。

暑い日。今日はお寿司が食べたいんだと子がどうやらスシローの持ち帰り手巻き寿司のことを言っていて、でも今我が家では可哀想だけど皆がひとつになって同じものを食べることはない。夫もオオゼキのお寿司美味しんだよと教えていてスシローなんてファミリー向けのものは避けたいようだった。夕方から公園へ縄跳びをしに行くついでに高円寺の京樽を買うことにする。高円寺ならそこがダメでも他にも寿司を買える場所がいくつかある。まずは下見。京樽で充分そうだった。せっかくだからついでに駅前の薬局。迷いなく店先にあるざくろ酢を手に取ると、迷っていたらしいおばさんが、これ美味しいのかしらと聞いてくる。私は好きですよと言って奥のハンドソープの詰め替えを取ってレジへ行くとおばさんはざくろ酢を2本買っていた。公園で縄跳び。縄跳びは3本持っていて、どれも過去のお祭りなどの景品でもらったもの。100円ショップによくあるビニールの縄跳びで同じなのに、種類が違うとうまくできないと言い訳をする。水筒を持ってこなかった今日に限って飲みたいと言い出して公園脇自販機で100円のいろはすを買ったり、はじめて自分で買った塩分チャージのタブレットを食べまくる。飽きてきているっぽい。京樽にいって大人なら一人前の寿司を買う。トレファク前にセールの看板。気分が良いらしい子が付き合ってくれるというので立ち寄り。もう秋冬物の買取してもらうのにいい時期になったなと思う。近々持ってこよう。家を通りこしてオオゼキに向かう。京樽で買ってしまったけどそういえば今日は特売チラシに鮮魚類がデカデカと載っていたことを思い出したのだ。でも特売日の夕方は自転車を入れたい人が列をなしていて無理。諦めて八百屋。寿司はうっかり普通にサビ入りで買ってしまっていて、全部のワサビを剥ぎとった。高校野球はあるものの懐かしいテレビ番組が戻ってきた。7時台、民放5局のうち3局、食の番組。なごやか。落ち着く。

夜、気がついたらまた夫がいない。人がいなくなる部屋でエアコンつけたままなのも勿体ないので消して連絡すると外にいるとのこと。子が洗濯物畳みの手伝いで珍しく夫の衣類にも手をつけた。これまでは大きいし自分のものとは形状の違う衣類を遠ざけていたのに。子はお父さんに伝えたがっているのに夫は、いない。子どもの声をもっと聞いていたいと思わないものなんだろうか。私だって明日の予定のこととか起きているうちに伝えておきたい。まとめてLINEするとしばらくして戻ってきた。が、子どもなんて今の今しか発せないこともある。あんなにお父さんに伝えたがっていたことも、布団に横になった今となってはもう気持ちが冷めていた。夫の方から、洗濯物畳んでくれたんだって?と子に声をかけていた。日常の些細なコミュニケーションで何かを失っているかもしれない夫が勿体ないなぁー、と思ったりする。

 


8/11

今日の歯科は朝9時半から。いつもより早い、だから昨日のうちから夫に言っておいたはずなのに結局出る時に声をかけるまで寝ていた。今日で終了、ようやく矯正の続きに戻れる。家に帰って子を遊びに誘うけどどこに行くでもなく時間が過ぎる。ダラダラしているだけだからお昼ごはんの気持ちにもならない。お弁当をつくると喜んで食べた。これから朝のうちにお弁当を作ろうかという気になった。夫が作業してたりすると尚更ご飯の用意どころではなくなってしまうし。今日返す絵本をいくつか読んで図書館。今日も一番乗りになってしまった。カードのシールがいっぱいになって景品をもらう。周りに人がいないと落ち着いてじっくり見て選んでいた。今回は口出ししないでみる。はじめハンドタオルの入ったセットを選んだと思ったら、子の好きなリップ型のブツがチラリと見えて、やっぱりこれにする!と予想通りのものを選んだ。次々とお友達がやってきて、今日は大型絵本もあり。読み聞かせならいつもこの大型でいいと思っているくらいだけど、バリエーションがないからどうしてもたまにになる。お話し会のあとは絵本選び。今日は子がいい加減な感じでもなくさっさと決めてきた。私はくまの子ウーフのシリーズを探す。これも11ぴきのねこのように、昔からある絵本だとは思えないくらいノリがふざけていて面白い。この前借りたやつは子も爆笑していた。園のクラスのママがひとりで来ていて、全然子ども達が出てきてくれないの、ゲームばっかりと弱り顔をしていた。今はパパがいるんだよね?というと小学生の兄と二人でいると言って子どもだけで留守番を任せられる母の判断はすごいと思うと同時にゲームの中毒性は本当に厄介だなと思った。仲良しの親子は明日から千葉の友達の家へ泊まりに行くからこのまま買い出しに行くという。このファミリーはなんだかんだいってこの二年しっかりあちこち行っている。新幹線も飛行機も使っていたし、プロレス観戦も頻繁にいっていたし、つい先日も土曜にディズニーランドへ行っていた。お出かけ好きのファミリーとしては全然物足りないらしいけど、それでも他人よりだいぶ動き回っている気がする。でも何ともなかったわけだから、ただただ怯えている自分は損をしているように思えてくる。が、私は臆病だから我慢ができてしまう。政府は当初そんな私みたいな人間しか想定してなかっただろうし確かに一度は皆んなその感じになっていた。なのに裏切った。ママ友を責められない。その結果、医療にも頼れず自分の身を自分で守ることしかできなくなってしまった。確か一年前にも気にしたけど、このママ友が千葉から帰ってきたあと気づかれないように自衛しなきゃならないと思ってる。行動した方にしばらく自粛してほしいけど、もうこのなんともなかった繰り返しにも慣れてしまってそんな意識はないだろう。私は金曜に二回目のワクチン接種がある。そこから二週間ほど、せめてそこまでは気を張っておとなしくしていようと思ってる。うちだけ子どもにも我慢に我慢を重ねさせるなんて、正直悔しい。ママ友親子はいつも気軽に遊べる仲で日々を充実させてくれる頼もしい存在だけど、歪みきって疲れた私の深層では正直、範疇からはみ出す行動をしたことで一度痛い目みていま一度考えないとだめだろう、と思っているところもある。そうなったら日々遊ぶ自分の身にも危険が及ぶんだから実際は非常に困るけども。本当に本当は出かけるくらい大丈夫なのか?何を怖がればいいんだ?正確なことを知りたいとずっと思っているけど答えなんてなくて体を張って体験した成功をもとに次の行動をしてるだけ。東京から人が来るのを訝しく思う地方民の目でママ友が帰ってくるのを受け入れるしかない。

まだ遊ぶ時間はあるから久しぶりにプラザでリボンをやる。これきっかけで興味もってオリンピックは新体操だけ観たんですよと先生に言うと子のリボンを見て、やっぱり、なんだか上手くなってる、本物みるというのは大事ですねとしみじみしていた。その後は折り紙をして退散。子に今日食べたい物をリクエストされて一応オオゼキにきたけど、毎日少しずつ残っていく料理がある。もしかしたら夫も食べるかもと思って作っていても気まぐれで食べたり食べなかったりで、かといって余分に作らないと作らないで何もしてないみたいでより一層呆れられるんじゃないかという気もして、作っては残してその後私が無理に食べたり処理してる。新しい食事なんてできやしない。「今日もどうせごはん食べないよね」とLINEしておく。食べないかも。どうしたの?と返信きたけど、その思いを伝えたところで、好きなもの買えばいいじゃん、と言われるだけだと思う。昨日は寿司、今日は刺身を食べたいという子を制することをしないのも分かってる。なんでもないや、と返して小さな刺身セットを買って帰る。