どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年8月12日〜8月15日

8/12

早朝。猫がシャカシャカしている音がする。耳を凝らしてトイレか床かを判断するけどいまいち聞いたことのないシャカシャカで、しかも、なかなか止まない。しかたなく重い身体を起こして見に行くとトイレにも床にも姿はなくて、その時のまたシャカシャカにハッとして洗面所の戸を開けるとニャアと猫が出てきた。なぜ?夫の姿はない。朝5時半前。どこ行ってるのと連絡すると、「朝散歩。眠れない」と返信。猫をトイレに閉じ込めていた旨を返して再び寝る。

いつもの時間の朝。子が床に蟻!と騒いで、私は飛び回る虫よりは気にもとめなかったけど台所にいくと緑の葉っぱがごそっとボールに入っている。夫にこれ何?と聞くと、大葉、散歩中にもらったと言うから、ふーんと広げてみようとすると蟻!大量!ヒィと声を出して慌ててシンクに放り出す。知ってる大葉より大きくて疑いたくなるけど香りはちゃんと大葉だった。どこから貰ったの?蟻がすごいよ、というと高架下の通りのお宅で、大葉あるなとボーっと見てたら台所の窓から見えていたらしくおばあさんが出てきてくれた、と。冷蔵庫のなかには大きくて立派なゴーヤまであった。予定通り朝からお弁当作り。今週ちょっとずつ放送していたTHE FIRST、いよいよ終盤。皆んな最高のパフォーマンスができたとかいうけど、はじめの頃より気合が緩まっているような私には物足りない。それくらいの余裕感もってパフォーマンスできるのがプロってことなんだろうけど、ギンギンに俺が俺がでいちいちアツかった頃のほうが面白かったような気もする。明日から雨みたいだから今日が外遊びするチャンスだよ、どこか行きたいところない?今日はあまり日が出てないからどこへでも行けそうだよと私が言うと、こないだ行ったロープのジャングルジムがしたいとのこと。よし、行こう行こう。自転車で走り出すと早速日差しが出てきてしまった。この前は練馬周りで帰ったけど今日はマップを観ながら最短ルートで行きたい。野方の商店街を抜けたところで西に向かって北上すれば実は分かりやすい場所だったらしい。大きなコープと西松屋があって、帰りに寄りたいと子が言っている。私が誘うことはあるけど子から言うなんて珍しい。ロープのジャングルジムはやはり人がいない。日差しは出たり陰ったりの繰り返し。断然こないだよりはやりやすい。そんなに高いわけじゃないけどどうしても一番上まではいけない。そうこうしているうち小学生男子の三人組がやってきて、繋がったもうひとつの塔のほうで遊び出す。すいすいと上まで登っていく。手伝って子も行かせてあげようとするけど本人は諦めて今日はここまでにすると言い切った。広い公園のなかを抜けて遊具の公園へ移動。この辺りの子はもう飽きているのか、広い公園のなかで虫取りしたりビニールシート広げてピクニックしている子はいるけど皆遊具エリアには目もくれない。小さい公園だけど珍しい形のうんていや滑り台、前後に揺れるロッキング遊具がある。ひと通り手を出してから縄跳び。連続13回できたこともあるのにここのところは最高でも5回。やっぱり縄跳びが違うのだろうか。そろそろ行こうと自転車のところへ戻る。ロープのジャングルジムはまた無人になっていて、せっかくこれ目的に来たんだからもう一回やっていく?と聞くと首を振って西松屋に行くといった。地方の店のように広いというだけでテンションあがった子が、あっちのやつ見てくるね、と奥までの長い通路を走りたかった言い訳みたいにして駆け出す。もうこんな中途半端なサイズの子ども服はないかなと思ったけど店が広いと赤ちゃんの店だと思ってた西松屋にも140サイズとかも全然あった。安いと思って399円の服やら靴下やらを買っていたら二千円越えてた。天気が悪くなってきた。コープ、別に買うものないんだけど一応寄る。中野のコープすら行かないのに。せっかくだからコープブランドのものなら買っていいかと気を許す。冷凍食品を2つ、あとベーカリーコーナーのパンを買った。野方の100均で子どものマスクを買っていく。通り道だからささっと買っていこうと思った時に限ってレジが並ぶほど。二人前の客がたいして買ってないのにクレジットカード支払いで時間を食っていた。野方区民ホール先の工事しているような環七に合流するところ、いつ通っても交通整備の方がいて見てくれている。有り難いのだけど、そんなにここは注意が必要なところなのか、道が細いわけでもないし、何か危険な思いをしたことは一度もないけど、それはこうしていつも誰かがいてくれるからなのだろうか。知らない土地を孤独に走り続けて心細いところ、ここに来ると必ず人がいてホッとするというのもある。高速道路の料金所のおじさんのような感じ。帰りついたらお弁当を食べさせて、おやつを食べたり、空模様が怪しくて今日のスポーツセンターのダンスは歩きで行くことになるか、レーダーと睨めっこしながら止んでる隙に自転車で向かう。ゆるい坂を登りながら子が、今日はお疲れ様と労ってくれる。日々の生活の中でうまくいかない時は余裕もなくなって投げやりになるけど、私が行動することで子が楽しめるというなら全然苦じゃない。こんなことで感謝しなくていいのにと思うけど、こんな私の行動を認めてくれる人がいるんだなと報われる。しかし今日のレッスン以降予約が取れていない。競争率の高いダンス。終了後の先生と挨拶の時にレッスン回が増えないのか聞いてみると、そんな声が多ければ考えるんですけどねーという話。周りの声を聞いていると確実に人は集まる予感しかないけど、日程によるのかもしれない。単に木曜の16時からというのがちょうど良いだけで、他の日に増えても集まらない可能性もある。

明日からハッピーセットのおもちゃが第二弾になってしまうから、気に入っている今の着せ替えリカちゃんを買うためにマック。ナゲットと枝豆コーンにすればまだ罪悪感なし。雨はパラパラで湿る程度で、せっかくここまで来たから並びにあるブックオフも寄ってみる。アプリ会員20%オフのセールをしている。11ぴきのねこはあほうどりしか無し。ハム太郎の何かは無いか店内をぐるりとしながら最近子もまるちゃんによって存在を認識できるようになったりぼんコミックスのちびまる子ちゃんを、あれ!といって指差す。全部あるからと言いながら目をやって気がついた、そうだ、ちびしかくちゃん。なんだろうと思いながら当時は流していた。110円、当然買うことにした。ノリが出てきて店員さんにハム太郎のものがあるとしたらどのコーナーになるんですかと聞いてみたら、少し考えながら児童書コーナーですかねぇと案内してくれようとしていたから、やっぱりそこですよね、見たけど無かったので大丈夫ですと言うと裏にもあるか見てきますとわざわざ確認しに行ってくれた。もちろん期待はしていなかったけど、ご丁寧にありませんと報告してくれた。優しい。そしてハム太郎ものはあれば児童書カテゴリに存在することは分かった。他に、園から借りてきて気に入った児童書のせかいのむかしばなしが安くあったから買うことに。アプリ会員も設定してレジにいくとピッピっとバーコードを読みながら、コジコジは大丈夫ですか?と唐突に言われて、えっ!と面食らう。ちびしかくちゃんだからってコジコジをここで勧められるとは思いもしなかった。子も同じく知ってる言葉が出てきてテンション上がり気味に、4巻ほしいんじゃないの?と、ほらほら!みたいに言ってくる。コジコジは何種類も単行本があって、私の持ってる初期のシリーズは3巻で完結しているはずなんだけど完全版だと話が多いのか4巻とかあるようなことに最近気づいたのだった。うーん、と子にも店員さんにも曖昧に受け応えていると店員さんが、よろしければコジコジのまとめ売りセットもありますのでご利用ください、と締めた。コジコジのこと言われちゃったね〜と笑い合いながら帰る。雨は上がっていた。帰り着いたところで大きな荷物を抱えた配達の方と階段ですれ違う。もしかして?とお互い確認して、荷物はだと分かると配達員の人は、本当に良かったと安堵の顔で上に行く。この荷物を再び三階まで持ってあがらなきゃならないのはそりゃ大変だ、しかも代引。夫が自転車を買ったらしい。現金を持ってくるのに子もそのまま待たせていると配達員さんが、自転車だって、お嬢ちゃんのかなと声をかけて間をもたせてくれているのが聞こえてきた。明日は再び雨、大きな段ボールで外に出したままになってしまった自転車、夫に受け取ったことを報告。自転車買うとか見るからに存在が明らかになるものすらも事前に言ってくれないという。

 

 

 

8/13

もらったゴーヤどうしようかと迷っている間に先が少し黄色になってきた、と思った次の瞬間の今朝は全体が黄色みがかって破裂していた。黄色のゴーヤは甘くて果物のようだとは聞いたことあるけど、そこまでは甘くはなっていなかった。甘く味付けしておく。

みんなのうたリクエストで6さいのバラード。たぶん8月に入って聴くようになっていつのまにか子が気に入ったらしく最近なんとなく歌っていたのが可愛くて、私もちゃんと観てみる。6歳という幼児のなかの最年長である毎日や気持ちを、子どもが切々と歌いあげている。ちょうど年頃の子を重ねてますます感極まって涙がでる。月並みだけど、私も子どもが産まれてから涙もろくなった。来年もこうして、と思いながら一年また一年と過ぎてきたけどもう来年は今のようにもいかなくなる。そのことで目に涙しているのは私だけでもちろん子の目には希望しかない。

THE FIRST。最後の審査でついにメンバーが決まる。私が嫌悪感を抱いていたリョウキが何人目かで呼ばれて、実力あるんだかは私にはよく分からないけどやっぱり絵面の良さも考慮されるものなのかねと冷めた目で観ているとそこでスカイハイが「あなたは他の人よりも批判を受けやすく茨の道になるだろうけどそれでも覚悟はできてるか」という話をしてスカッとした。よくぞ言ってくれた。人を見る目、スカイハイすごいんだな。と思ったら、すでにリョウキは問題あって炎上していたらしいことを後で知る。そうしてスカイハイの忠告に対してリョウキの様子はやっぱりいまいち信用ならんと思ったのは私だけか。まだ感情を語るうまい言葉を知らないだけか。でもスカイハイが一緒に背負おうと思ったみたいなことを言うから仕方ない。さて、私は今日二回目のワクチン接種。子のために夫を起こして、雨が降っていたから歩きで向かう。水分をたくさん摂るといいというのを信じてカバンに水をしのばせている。前回同様とんとん拍子に進む。同じ施設のなかに接種会場は二箇所あって、この前と違う方のこちらは看護師や医師が全体的に若いような感じ。それにしても接種者は前回以上に年配者ばかりで、区の予約スケジュールでは年配者、若者、私の世代という順になっていたはずなのになぜだろう。少し喉が違和感あったり体調は万全でもないけどそれはちょうどこの気候のせいにも思う。順調に終わりファミマでスイーツを買って帰る。まだ体は動くけど雨のせいで家でだらだら遊ぶしかない。

夕方、腕の痛みと少し左胸あたりが痛む。筋肉痛みたいなコリのような、息苦しいことはないけど部位に苦しさはある。よく話に聞く発熱は今のところ無い。副反応で気になることがあったらここに連絡してくださいと教えられたところに電話してみる。たまにその場所のリンパが腫れて痛むという事例はあるとのこと。腫れている感じはないのだけど、実際危険に及ぶことがあるとしたらもう少し真ん中に近い位置が痛むことだと言われた。様子をみてくださいと説明されて終わる。副反応としてあまり聞かない症状だったから心配になったけど一大事に繋がるものでないならよい。なんとなく怠さを感じるからゆっくり過ごしてみる。二回目接種時に微熱を出していながらも比較的いつも通りようにしていた夫の手前、何か言い訳しないと私もゴロゴロし辛くて、怠けてるやつみたいになるから弱音をはけない。でも実際私が何かする時というのは一人じゃ無くて二人分になる。自分のペースじゃない時にも立ち上がらされたり、子と自分の二人分動かなきゃならない。それが育児。夫が出て行ってから心置きなくゴロリとしてみるけど、そうすると今度は子に申し訳ない。夫はこの雨のなか昨日の自転車を組み立ててもらいに行っているだけで、自然とひとり自由に動いているんだなと思うと私もはっきり伝えようと、左胸あたりが痛くて少ししんどさもあるから子の相手をお願いしたいとLINEすると帰るとの返信。もちろん雨のなか買い物になんで出れなくて、オオゼキで今日までしか売られていないプーさんボトルのハチミツ、子が欲しがっていたことが心に引っかかっていて、それも夫に伝えると買ってきてくれた。

雨が降って涼しくて、このまま秋になるんだろうなという寂しさのある気候。

 

 

 

8/14

朝から雨。ワクチン接種を意識し過ぎだったのかコロナが出てくる変な夢をみる。場所は美容室、私が行くとザワザワしているところで、ワクチンやらないと言っていた担当の美容師さんの顔がボコボコに腫れていて他の人達が入ってきた私に、これ絶対コロナですよね?!(本当はそんな症状ない)ぎゃー!!みたいに皆んなが慌てふためきながら逃げ惑う、という夢。真剣に怖いはずのコロナが夢ではこんなB級ホラー映画のように表現されてきた。

朝の夫がいなかったタイミングで今日も着払いがきたり他にも荷物が続けて届いて、子が配達屋さんごっこをはじめる。私と夫に繰り返し何かを届けてメモ帳にサインをさせる。これにハマって半日遊んだ。相変わらず発熱は無い。なんか少し気怠い感じなだけ。

なにか食べる時には恒例のまるちゃんを観る。今日はまるちゃんが野良犬に追いかけられるという話。学校の近くで野良犬が出る話が問題になって家族で話し合った時に、おねえちゃんは割と冷たい態度だったけど、最終的に学校のなかでまる子が野良犬に狙われたら、おねえちゃんが助けに飛んできた。あんなこと言っていたおねえちゃんが、ホウキを振り回して野良犬と格闘してくれている、とまる子が感情を語るところでまた私は涙が止まらない。初期のまるちゃんは笑いと感動が程よく混在してる。

夜、雨がやんだか小降りかのタイミングで夫はドンキに出ていった。お風呂の準備をしようとすると浴槽に夫が何か薬剤に浸けたらしい衣類と水が溜まったバケツがあって、出そうとしても重さで腕が痛くて持ち上げられず。腕の痛みはワクチン接種一回目よりも落ち着いているものの、無理をしようとすると強張るので無理はしない。そういえば今日は出掛けていないし軽くシャワーでもいいではないかと子とそのまま入ることにして、布団の準備に切り替えると、私達の布団に今日一日そこに寝ていた猫の嘔吐物が。こんな雨続きで洗濯できない時に限って!布団カバーを外したりあれこれ大きな動きをすると怠くなってくる。接種翌日は休みの方がいい意味が日々休みの私にもわかる。ようやくシャワー。やっぱりこう寒い日に限ってシャワーだけとはさっぱりも温まりもせず。子も湯船に入りたいと言い、二人で協力してバケツを浴槽から出して少し湯を貯めて入ると落ち着いた。

 

 

 

8/15

雨。起きてからスマホをみると区内は警報が鳴ったらしかったけど全く気づかず。珍しくよく寝れた。この数日、こんな感じで夫ともなんとなくやっていけるのかもと思っていたら起きてきた夫が溜息をついて項垂れながら

、やっぱりダメだ、と告げてくる。これが現実。そうか。でも離婚して別居はあり得ない。それは本当に終わりだ。ひとつのテーブルを囲んで前の家族の雰囲気を取り戻せるなら書類上の離別くらいは全然構わないと思った。むしろ一人の人間と一人の人間になれるなら理想的にすら思える。そう考えたら逆に晴れ晴れした気持ちになれた。

ランドリーに行くつもりで洗濯をしたら夫が行ってくれるというのだけど、こういう時に簡単に甘えていたことも実は溜まりに溜まっているのかなと何度か押し問答してもそれは関係ないというし、夫は一人になりたいのもあるだろうなと判断して行ってもらう。

スマホを開くと伊勢丹の問題。従業員のPCR検査を制限しているだとかなんとか、あの天下の伊勢丹がそんな情けないことになっているとは。泣く子も黙る最上級のポスピタリティで信用の伊勢丹と教育されてきた(揶揄じゃなくて、私の出た服飾専門学校の教えはそういうことになっていた)私には俄かに信じがたいことだったけど、そういうことらしい。コロナが人を、伊勢丹を変えてしまったんだ。悲しい。

朝以来、夫とは顔を合わせず過ごす。子がお昼は絶対ハッピーセットだと、雨だけど自分で歩いて買いに行けるというので家を出る。アーケードのパルに入ってぶらぶらと歩く。そういえばスーツ屋だったところにまたゲームセンターが戻ってきたと、少し前に夫に聞いていた。こんな何気ないことも話せたなんてあの頃はまだ平和だったんだな。子はここが以前もゲームセンターだったことは知らない。こんなところにも出来てるといって喜んでいた。なんとなくABCも覗く。子がいま履いているスニーカーはおそらく小さくなっていて、マジックテープ部分が締まらない。半年以上経っているからこの年頃の成長にしたら真っ当なんだけど、キッズスニーカーの世界は子の希望をききながら合わせやすい靴を安く買うことが難しい。安いものから目がいくけど、よくみてたら下手に安くなったナイキよりニューバランスのグレーや黒の996が意外と安いかもしれない。スニーカーはいつも夫に相談してから買っていた。足に合わせた感じや値段、デザインなどスニーカーは夫の方が見る目があったし買うのが好きだったから。これがいくらで買えた!とかの喜びを共有できる人がいなくなるのかと思うと、安くなかろうがなんでもいいやという気にもなってしまう。散々試着したけど背中を押してくれる夫がいなくて今日は買えなかった。もう私までお腹が空いてきていて、ハッピーセットは2つ買うことにした。雨が少し強まったりで寄り道しながら帰る。ワクチン接種の目立った副反応がなかったのは当日翌日と天気のせいもあってゆっくり過ごしたのが功を奏していたのだろう。今日はこうして長めに歩くと少ししんどかった。

夜は夫が多分ごっちゃんのところへ出て行っていたから、ABCのニューバランスを帰りに見てみてほしいと伝えると見に行ってくれて安いと太鼓判がおされた。安心して明日買うことにする。子がみんなのうたの6さいのばらーどに夢中になっているから調べて実際歌っている動画をみながら歌詞を確認して子が喜んで歌うけど夫はニコリともしないし何とも言わなくて、こんな子の姿を共有して愛でられる相手がいないと本当にやり甲斐がない。誰とも分かち合えないなら子の成長や変化は鬱陶しいだけにも思えてくる。

夜中も夫が出ていってなかなか戻らない。もう私を許せないという理由で離別することになったけど子どものためと経済的な理由で共に暮らしていくし、そこに友好な関係になるわずかな希望があるとして私も受け止めることになっているけど、その裏には夫の自由への手掛かりがすでにあるのだとしたら、それは穏やかにはいられない。一人取り残されたような感覚はどんどんネガティブで尖った意識になっていく。私に責められることなく心置きなく癒しの時間を求めたいからとかあるのかもしれないわけだし、今の状況で迂闊な行動はその疑いをもたれることになるのはわかるだろうと説明したメッセージを送ると帰ってきて直接、そんなことはないけど言ってることはわかったと落ち着いて答えて、寝れないからとまた出ていった。寝れないというけど夜寝ていないだけで結局その後はほぼ昼まで寝ている。夫がどうしたらいいのかと思い詰めているのは分かる。食事もできていないし、煙草を吸ってみたりしているようだった。以前から疲れ果てている時こそ夜に出て行っては公園で寝てたということもあったし、こんな情緒が安定しない状態でどこに行くとも言わずに夜中に外に出ていると、さすがに私も救急車の音ひとつにもヒヤヒヤして心配になってしまう。連絡をすると、うっすら賑やかな音がして、ドンキだよ、いつものコースと言っていた。闇のなかを歩いているよりずっと良かった、まだ気は確かだと少しホッとする。