どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年9月1日〜9月5日

9/1

久しぶりの矯正歯科。元夫は夜型生活をしているから朝はよく寝ている。少し前までこの状態を寝れないんだと訴えてきていて、時間がズレてるだけで寝れてるじゃないか、勝手に被害者ヅラしやがってと呆れていたけど、睡眠の質が悪いという意味だとしたらそれはこちらからは判断つかないし、でもそうであるなら私も同じ。ともかくこんな様子だから今日は歯科に行くと事前に伝えておいたのに結局これ。子がひとりだから、と出掛けに声をかけると、起きてるとか言いながら寝続けていて、そりゃもう家の中なんだから子もそれでも大丈夫かもしれないけど大人が居るのに別の場所で寝ていて子どもが一人ってどうなんだろうか。この人ははじめから親の意識が薄くて初々しい人間との共同生活を自分都合で面白がってるだけの人だったのかなという気までしてくる。私が出かけたら起き上がるのかもしれない。家を出る。

一般歯科の治療終了から随分時間が経っていて、先生から渡されていたお手紙を持つのをすっかり忘れてしまっていた。でも先生同士話もしていて多分こういうことでしょうと、つまり矯正はまだしばらく続くということ。私はマスク生活で正直口の中なんてもうどうでもよかったりする。帰り道のスーパーで今月のぬりえをもらって帰る。ハロウィンの絵。

午後、図書館のお話し会。話を聞いている最中に幼稚園からメール。予定通り来週から二学期は開始で、今後の保育のしかたや行事などについては初日の保護者会で説明するとのこと。やっぱり始まるのか。もう少しだけでも一緒の毎日でいたかったような、でも幼稚園最後の日々も奪われたくないような、元夫との緩和剤として子を求めてしまうところもありつつの、複雑な気持ち。絵本を借りていつも通りプラザに流れる。来週にはプラザ一周年記念のイベントがあって、先生がいま絶賛手作り中の宝探しの景品を見せてくれて子ども達はその日を心待ちにしている。

帰ると届いていた和室のために買った照明をセットする。が、古いタイプのソケットは使い勝手が違うのか、一度付けたものをなかなか外せない。これまで高いスペースのことや環境のメンテナンスごとは任せっきりだった。だからどんな場所でもそれなりに過ごせてこれていたと思う。守られていたのだ。電気の付け替えひとつに手間取る自分。元夫に力任せに引っ張っていいのかと聞いてみる。聞いたはいいけど彼も多分見なきゃわからないと思われる。そのまま放置して夕飯の支度など。元夫が帰って照明をみてくれたけどやっぱり苦戦していた。こんな誰でも手こずるようなことでまた私が最後まで努力しないやつと思われそうで居心地悪かった。

夜、ウェブでパート検索をしてみる。保育がはじまることが確定して、早速やれることはないかチェック。こんな状況になる以前からたまに見ていた求人ボックスからまずは見てみる。色んな求人サイトの情報がまとめて表示される仕組みになっているようだけど、他には見ないような求人としてマイナーなものもあるのがよかった。それでも時間の融通がきかない今やれるようなことは限られてしまう。今のところポスティングが一番気になる。

 

 

 

9/2

雨。今日はようやく新美術館にファッションインジャパンを見に行ける。数日前予約を取るときに元夫に、今日か週末か子を見るのに都合がいいのはどちらかと聞いたら平日でいいんじゃないと言われたのでホッとしながら今日になった。もうワクチン二回終了からの10日以上で、多少は無敵な気持ちになれたとはいえ混み合う街は気が進まない。雨のなか家を出る。アパート清掃のおじさんと鉢合わせて挨拶。自転車の置き位置守ってくれてありがとうね、と声かけられる。以前会った時に、水捌けさせる溝のところにかぶらないように置いてほしいと言われた。その時は私が置いてるんじゃなくて前に停めてるおばあさんが勝手にそこにズラすんだと泣きついた。そういえばその後、溝空間を空けて停めても前のばあさんに自転車をズラされていることがない気がする。ばあさんの前の自転車が片足スタンドでバランスが悪く空間を有しているから、ばあさんの目の前で何度か私が置き直してあげていた。最近の標的は前の自転車になったのかもしれない。清掃のおじさんにはもう一度、いや私はずっとそうして停めてるんですけどね、最近動かされないですねと伝える。おじさんは前も今も、とくに前のばあさんは困ったものだなというリアクションすることもなく、ひたすら私と一対一の姿勢で、お子さん元気?ともう次の話題に飛んでいた。いま大変だから、大事に気をつけてねと締め括って見送ってくれた。ニュースでは保育園のクラスターが増えていると話題。でも我が家はそういうことでなくても子どもを締め付けているような状況であることに胸が痛む。

だいたい30分、電車に乗って乃木坂へ。広い駅のホームを行き交う人は少なくゆとりを感じる。駅直結ルートに様々な人がいて、美術館など行く度に周りの人を見て思う、第一印象では分からない部分にある皆の意識の高さと行動力に感心しながら流れて向かうと新美はワクチン接種会場になっていて、流れこんできた人の一部がファッションインジャパンのゲートに分かれていって、この賑わいはそういうことかと肩透かしをくらった。しかしそこは最終日が近づいた展示、やはり中は混雑していて、一人でひとつの展示をじっくり堪能するような隙はほぼ無し。近くにいたマダム達の思い出話に耳を傾けながら進む。70年代のあたりで、私はあれは通ってないだとか、これは今見てもほんとに良いわよねぇだとか、確かニコルのことだったか、確かに私も素敵だなと思った。リアルに時代を生きた人の声を聞いていてワクワクする。90年代では、うちの息子なんかはと息子のファッションのこととか、主人は逆にどうだとか、人生のどの時点においてもこの方はどこかしらでファッションを感じてきたんだなと思えて、それを今こうして同年代の仲間と振り返りながら語るのは最高に楽しいだろうと、世代は違うけど私も会話に混ぜてもらいたくなったりした。他にも色んな人がいた。若者ほどサクサク進み、年配者こそ思い入れのある時代を隅々までみているようだった。企業の上層部といった見た目のおじさんがケンゾーの映像の前に長々といたり、アパレル業界の人らしく年配のおばさまと小綺麗な成年のコンビで「先生のはもうすぐかしら」だとか話しながらプロらしい立ち位置で見て回っていたり、展示物だけでなく空間も飽きるとこなく楽しめる。私も自分なりに自分の知識で振り返って一人胸を躍らせたりした。ゆっくり進みながら見るだけでも疲れるくらい真剣に見た。ヒステリックグラマーのメイキングもじっくり。若い頃のカツタさんも出ていて、変わらない印象とこの面々が関わるヒスは本当に尖っていたんだなぁと遠い目になる。すごく充実した時間だった。ミュージアムショップのところにはニュースeveryで郁恵ちゃんの息子が着ていた途中でやめるの服が飾られていた。約二時間。夫に子はどんな様子かもうすぐ帰ると伝えたくて電話をするも話し中。15分の間何度かかけても話し中。また放ったらかしなんじゃないかと思って少しハラハラする。折り返し電話がきて状況の報告はもらった。相変わらず自分が仕事をする傍で動画を見せているという過ごし方のようだった。そうではなくて一対一で向き合う時間にしてほしいからいつなら良いか聞いたのに、その時間は日々のスケジュールのなかに組み込むことはないらしい。

帰りついてすぐに動画をやめさせて二人で遊ぶ。ワイヤーにビーズを通して作る手芸をしたり。雨で冴えない一日。プラザに行くでもなく夕方にまでなった。今日の元夫は比較的穏やかで私達に、みんなご飯はどうするのと言ってきたのが、なんか懐かしかった。

夜、子どもが寝てから職探し。ウェブの求人サイトを見まくる。いま確実な時間条件で探すと介護、保育士ばかり。それは選び放題なくらいあるから、その他の中から少し気になるものをピックアップしていく。働けたら少しは世界が開ける気がする。

 

 

 

9/3

今日と雨。心配してくれているマサコさんと長電話。子がたまに覗きにきて、なんでこうこちらが何かしている時こそ絡んでくるんだかと思う。子どもは人が自分のことより何かに集中していると分かると不安なのだろう。電話を終えて一緒にランドリーへ。近所に住むクラスの子のパパがちょうど入れ替わりでやってきた。乾かせないよね〜とお互い労い。

午後、ママ友と連絡とってプラザへ、傘を持って歩きで。いつも通り愚痴を話しながら遊び。帰りは家の方の八百屋やローカル100円ショップに向かう。細い路地のお宅の塀に立派なかたつむり。子が喜んでお父さんに見せたいからと写真を撮るように命じてくる。子にお父さんの存在があるのが苦しい。例えば同じ家に帰らなくてもお父さんと思って慕うのだろうか。いまは私は共に行動して同時に共有しているから伝える必要がない存在だけど、この一体感が解けたら私への報告だけで満足するのだろうか。こんな些細なことでも気がつくといちいち辛い。子の傘にできている錆びをとりたくて100円ショップで錆び取りがあるかと聞くと、クリームならあると店のおばさん。そこに案内してくれながらそれかヤスリだわ、と近くに下げられてたヤスリを指さす。艶出しスプレーとかないの?と聞かれる。それなら家にあった。え、艶出しスプレーで取れるんだと私がそうかと唸っていると、何の錆取りたいの?と聞いてきて子の持ってた傘をみせると、もう一人のパートおばさんとアイデアを出しあってくれて、あ!あれがあったわ!と、私ももしやと思った通りメラミンスポンジだった。それも家にあるというと、まずはそれでやってごらん、となんの商売にもならなかったのに気持ちよく送り出してくれた。ありがたい。まいばすに寄り、ファミマに寄り。お兄さんはまだ次の先は決まらないとのこと。最後にピアゴで買い物して帰り。

夜、再び子が人生ゲーム。今日も淡々と進め元夫が一位抜け。それでも子が楽しんでくれてるのは嬉しい。それだけで安堵する。そんな落ち着いた心で今夜も職探し。気になるパートを見つけて応募してみる。自動返信がきて、まずは指定の書類を用意するようにとのこと。この形の求人に応募するのははじめてだから少し頭が興奮状態になる。前進。

 

 

 

9/4

今日も雨。家にいるしかないのがしんどい。午後、ずいぶん前に買ったチョコ菓子つくりにようやく手を出して時間を潰す。子は今日はマクドナルドのCMで観たポテトとナゲットの夜マックセットを夕飯にするんだと決めている。歩きだから早く行こうと言っていたのに結局クレヨンしんちゃんドラえもんもしっかり観てようやく家を出れる。今日は夜にまたドラえもんがやるらしい。それを楽しみに子も急ぎ足。商店街のアーケードに入ると、少し前に閉店した服屋さんの後にまた安そうな古着屋。と思ったら3びきの子ねこ様と花台が飾られている。あれ!と思ったらむーそちゃんがいて、あれ?ここ、と聞いたら、そうなんです、通常の3ねことは違う安い服を売る店ができまして、とのこと。入り口にある回転什器にさげられたハンカチーフなんかは100円。子が野菜柄のバンダナを欲しいといい、お弁当を包むのに良さそうだねと同意して買うことに。普通の3ねこと違って店の半分はメンズでもあって男性も見やすそう。歩きながら元夫に、高円寺?とLINEするとごっちゃんのところにいるということで、3ねこのことを教えると行くと言っていた。コミュニケーションがとれただけで少しホッとする。マックを買って急いで帰り。ドラえもんスペシャルに間に合った。二人でポテトとナゲットを思う存分に食べた。

 

 

 

9/5

夏休みの最後が雨続きになってしまって消化不良で終わる。昨夜、やっぱり神楽を一旦は辞める連絡をして、久しぶりにのんびりの日曜な気がする。後楽園に行った時に子がお父さんにお土産にしたいと言って買ったのはなんてことない普通にパン屋のパンだったけど、元夫が冷蔵庫に入れたままいつまで経っても食べなくて、もう駄目だと思うけどそこにあることで、子が目にする度に気にしてしまっているから、こちらはフォローを続けなくてはならないし、心苦しさでもう私がもたない。早く捨てて美味しかったと嘘ついてくれたらいいのに。

応募した先に出す履歴書に貼る写真を用意しなくてはならない。数年前、失業手当を受給するためにハローワークに通った時に就活をして履歴書に貼る写真を自分で撮ってコンビニでプリント出来ることを知った。数年ぶりに同じことをしてみる。メイクして襟付きシャツに着替えて自撮り。どうにかそれらしく撮れたものをネットプリントの用意だけして、雨が止んだ外で子の縄跳び。二学期がはじまってもうすぐしたら運動会がある。年長組は一人ずつ、鉄棒やら縄跳び、跳び箱を披露しなきゃならない。夏休みに入った頃は13回くらい続けて飛べたこともあったけど、その後たいしてやれないまま夏休みの終わりを迎えた今はまた飛べて5回くらい。他のことに気を取られてしまった夏。気持ちを乗せてあげることもできなかったことが悔しくなる。子の息が上がってきたからセブンイレブンに写真を出しに行く。まるちゃんが始まるから家に帰って子にはテレビを観せながら履歴書書き。ごはんの準備。他書類も用意しなくてはならない。サザエさんが終わる頃にやっと夕飯にしてあげられる。私は引き続き書類作成。帰ってきた元夫が察して子が私に話しかけ続けるのを遮って、なあに?と聞いてあげてくれていた。

夜、お風呂上がりに少しだけもう一度自分時間にして書類準備。ちょっと子をおざなりにしてしまったところもあるけど、順調に進められたらもっと世界が広がって子のことももっと楽しませてあげられると思うと気持ちもあがってきた。