どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年9月24日〜9月26日

9/24

元夫はいつも寝ている父親の記憶しかないという。仕事ばかりの人で、仕事ではちゃんとできるのにそれ以外では人と交流することができない。家では寝ているだけで、たまに家族で出掛けたとしても出先でつねに寝ていたらしい。私が出会ってからのお義父さんもそんな印象。大体寝ていて、寝ていない時はただいるだけという感じだった。そんな環境で育ったからやっぱり元夫も父親としての家族をやれない人間なんだろうなと結論付けると納得もいく。だから昨日の謝罪もこんな人間なのにうっかり結婚とか子どもを設けて巻き込んでしまって「ごめんなさい」だよね?というまとめを文字にして、あなたもそれを自分で口にして認めたらどうだろうと送信しておく。

登園後、園の支援団体から共同購入した中標津のチーズを受け取る。他の団体からの販売もあるけど見ていられない。今日は学区の小学校の説明会がある。同学区の母と後でねと別れて一度帰宅。睡眠不足はつねに体温が高い感じで怠い。テレビをつけるとちょうどサンリオ展のことが取り上げられていて、そうだこれに行きたいのだったと思い出して少し目が覚める。子連れで行きたい展示は午前保育日の月曜が理想だけど美術館系は大体月曜が休館。でもサンリオ展は六本木ヒルズ内のスペースだから月曜もいける。早速チケット購入をする。サンリオは子もいま一緒になって興味を持ってくれているから絶対喜んでいってくれるだろう。

説明会と言われて想像するより人は少ないけど、本来学区でもう決まっているものなんだから説明するまでもないはずではある。でもこの辺りは近くに学校が集まっていて少し足を伸ばして通えなくないとなると、かねてから小規模なこの学校を避けて越境する人が多い。そうして単学級となってしまっているのもあるけど、新任の校長が次年度は低学年を2クラスにしたいのだと力説してくれていた。そのつもりはあるんだと分かったし、その他学校の特色をきくと、やっぱりここで悪くないんじゃないかと思えた。一年生の合唱会の動画を見せられる。まだ幼稚園児と変わらないあどけない様子に、また選曲が良くて、一年後の子の姿を思って泣きそうになる。未就園の頃に出会った懐かしい人達も結構いて挨拶を交わす。この地に根を張ってきた痕跡。屋上や校庭と校内の見学もして昼前に帰宅。これからこんな新しいことも一人で抱えていかないといけないなんて、孤独で荷が重くて辛い、耐えられない。もう投げ出してしまおうかなと思った。全て父親のほうに託して、私が新たな人生を生きていくのはどうなのだろうか。生きていくといっても、無気力な引きこもりとなってかもしれないけど。そうして元夫に投げ出す宣言をすると、自分が迎えに行くとメッセージはくるけど、もうお迎えの時間すら分かっていない。子どものあらゆることを忘れているようだった。お迎えは2時、最近は鉄棒を頑張っていると追伸する。ひとしきり泣いて、規則的な流れから一旦逃れてどことなく落ち着けて、私も歩きで家を出た。幼稚園からの帰り道に遭遇できると思ったのにいない。連絡すると公園に来ているとのこと。よく今の状態で他ママの前に出れたものだなと、それくらいの建前はあるらしい。今日はもう帰るんだから連れてきてと強く言うと、しばらくして二人手を繋いで話しながら公園出口までやってきた。帰るよというと子がじわっと泣き出した。仕方なく三人で皆んなの方に向かう。子はみーちゃんの元に駆け出していって、他ママ達から少し離れたところで夫と話をする。黙らずに言葉を交わせばそれだけ正直な気持ちで話ができる。皆んなが帰るとなったらしく、我が子も帰る!と寄ってきた。元夫は先に歩いて帰っていって、私達は皆んなとお別れしてから自転車で帰る。途中で出会ったから一緒に帰って三人で家まで入ると、子が久しぶりだねと笑っていて私はまた涙が出た。子どもがこんな些細なことの違いに気づいて喜んでいることが悲しい。でもこれまで当たり前でしかなかったことが特別なことだと思えて、ひとつを大事にできる感覚になれているのは良いことのように思えた。当たり前の関係じゃないから彼の行動に感情を持てるようになった。そのことも素直にそのままメッセージする。こうして感情が動き続けることも事実として分かってほしい。

夏にお友達とした夏祭りの残りで分け合った線香花火をやろうと言っていて、ようやく落ち着いた気持ちで今日やることにした。花火をしている写真を元夫に送ると、しばらくしてフラフラとやってきた。ちょうど帰ってタバコを買いにいっていたらしい。最後は三人で花火をして家に帰る。子がまた三人で歩くの久しぶりだね!とはしゃいで言うから、何言ってんの〜今日帰ってくる時もそうだったでしょ〜と、あえてなんでもないことだよというようにごまかす。こうして子が気づくのは小さい今よりこれからの方が感じやすいのだろうかと思ったり、やっぱり今が完成形じゃない子を前には不安しかない。それに対して元夫は、大丈夫これからも一緒に過ごせるよ、とだけでも言ってくれればいいのに、それすら出来ないのか、考えると返信してくるのがまた溜息ではある。

 

 

 

9/25

そんな元夫、今日は早朝から仕事に出るとのこと。たまにこうして仕事情報を共有してくることもあって、案件の大小もあるかもしれないけど、私からしてみたら常にイレギュラーな動きしかないから、報告しない時との違いが私にはよく分からない。

子がいつものように書いた文字を見ると、突然今日はひらがなの「ほ」が正しく書けていて、いつもは「ま」に縦線一本みたいな字だったのだけど、逆だよと教えてもらったのか?と聞くとそうではないようで、不思議なもので急に気づいたらしい。

今日は少し寒い。元夫の「考える」の発言のあと朝送っておいたLINEがまだ既読にならなくて、仕事かと思いきや一緒のはずのごっちゃんが巻きで仕事が終わったから店を開けるとツイートしていて、LINEを見るくらいのことすらしない元夫に苛立ちしかない。子に関わることには正しい答えを求めているわけでなく意見を交換したいだけなのに、それをできないということにモヤモヤする。スーパーのぬりえを提出すると月一回の抽選会の引換券を貰えるのだけど、気づけばもう明日が抽選日。外出のはじめにまずスーパーだねと何度も言っていたのに忘れて家を出る。図書館を目指していたけど諦めて引き返し。八百屋に寄るとシャインマスカットが今日のお買い得品になっていて、柿とかを勧めてもどうしてもこれが良いと子が譲らず。美味しいものわかってるんだね〜と八百屋のおばちゃんが笑う。ぬりえを取って今度こそ隣街のスーパーへ。引換券と棒付き飴をもらって高円寺へ。もうすぐ4時。街中でも人が少なそうな公園で遊ぶ。雨は降りそうで降らなくてついに降りだしたかと思ってもパッパっと誰かが濡れた手を振った水飛沫程度。4時半頃、ハッピーセットを買うために商店街を歩くとABCマートでキッズVANSが1500円とか。気になるけどニューバランスがまだピカピカに新しいし、子が要らないから早く!とごねるから通り過ぎ。ハッピーセットを買ってドラえもん間に合うように帰れた。元夫の待っていた荷物を自分のいる時間で再配達をして受け取った。すぐに持っていけるように玄関上に置いておくことを報告。こういう連絡にはレスが早い。

夜、前に離婚を打ち明けた友人既婚男性と離婚や家庭に関しての考え方を意見交換。そこに思い出や感情がなく元々他人だからこうもスムーズに考えを言葉にできるのか、やっぱり自分寄りで話は進められるけど、彼も離婚の発想がない人間だからであって、離婚が頭にある人だとこうはならないのだろうか。元夫とは根本から捻れている気がする。それを踏まえて、ここ数日のやりとりを思い出してまた元夫にメッセージをする。彼は私に良い人見つかればいいのにねって言ってきたけど、それって早く他人に父親役を取られても平気なのか、お父さんを認識して記憶して思い出もつくっている子の心をどう考えているのか、いきなり新たな先のことばかり求めるような発言はどうかと思ったという話。今はまだ影響ないだろうけど、小学生になって周りと違うことも分かってきたりして、性格に影響が出てきたりして、それによって人を傷つける方向になるかもしれないし、これからの成長はいつだって家庭環境由縁のとされる可能性も大きいし、私が誰かと関わることは虐待とかに繋がるかもしれない心配とか、子がお父さんのことを話に持ち出してくる時に私はどう接したらいいのかなど、毎日毎時間一緒の私としては今の時点からたくさん考えてしまう、ということを送る。

 

 

 

9/26

昨夜のメッセージに実はダメージを受けていたのか、起きてきた元夫が真っ直ぐに子に向かっていって静かに抱き寄せ味わっていた。その姿を見ることで私も少しは浄化される。

今日は出掛けるルートを考えてある。まずは子がハマった先日行った昔からある駄菓子屋に行ってから自分の行きたいところへ行く。昔からあるおばあちゃんの駄菓子屋、消しゴムくじをやると当たった番号のところが無くなっていて、落ちちゃったのがいくつかあるのよと言って、選ばせてくれた。子はお弁当を選びつつ浮かない様子で、おばあちゃんはそれかもう一回やる?と言ってチャレンジさせてくれた。結果どっちの消しゴムもくれて、子は静かに喜んだ。いつもお友達と行く駄菓子屋は若者が切り盛りする新時代の駄菓子屋でもあるから、あまりこういった温かさは無いかもしれない。でもおばあちゃんには無いセレクトはあるから、結局どちらもハシゴ。雨がパラパラ降ってきて、諦めようかとも思ったけど酷くならない限りは走り続けることにして阿佐ヶ谷のコンコ堂へ。離婚をテーマに複数の人が文章を書いているジンを購入。先日知り合いがSNSにアップしていて気になっていたところでちょうど昨日友人もそのことを報告してくれたからもう買うしかない。以前の私なら出し渋る額のものも今は憂さ晴らしのように散財している。少年アシベの方がゴマちゃんの絵を阿佐ヶ谷voidで展示しているのを知って、子もいっときテレビ放送を観ていたから喜べると思って覗きにいくと予約制だったらしい。でも、いま空きもあるしせっかくお子さんも来ていただいているのでどうぞ、と中に入れてくれる。すごい作品量。撮影もしてもらって大丈夫ですので、と声までかけてくれて、小さなギャラリーならではのハードルの高さを崩してくれる。そのまま高円寺の街中を突っ切って家から近所のギャラリー。この前反対車線側を自転車で走っていても入り口の様子が目について気になっていた。不吉霊ニさんの絵、どれも可愛い。こちらも店の人が丁寧で、入り口に用意されたノートのところにあるスタンプを押していいですよーと、わざわざ子の高さまで下ろしてくれたり、今日はひとつの苦手意識が払拭された。帰って昼ごはん。元夫が出て行くところで今日前半の行動を話す。

夕方、島忠へ浄水器を見に行く。これから2リットルのペットボトルを3階まで何本も運びこむ暮らしが続くのはキツい。ウォーターサーバーをはじめに考えたけどあれは高すぎる。隣りのばあさんはダスキン浄水器をつけているらしかったし、島忠で聞いてみることにした。うちの水の仕組みや水圧が弱いことなどを話すとそれに見合ったものを教えてくれた。ほぼ選択肢はない。結局この場で即決できるほど安くはない。パンフレットを持ち帰り。目の前の図書館で本を読む。けっこう人がいてゆったりは出来ず。この通りに緑色だけの洋服屋さんが出来ていて、外から立ち止まってじっくり見た。同じ色のものだけ扱うのはどうかという話、陽光君のメルマガでみたことあった発想だった。子が焼き鳥を食べたがる。焼き鳥って金銭的に案外贅沢なんだよなぁと迷う。あれこれ提案しながら自転車走らせて高円寺まできたけど焼き鳥からブレない。業務スーパーで大量の冷凍焼き鳥もいいかもしれないと思ったら週末のこの時間は大混雑らしく入場制限覚悟を決めて特別だよと言い聞かせてルックにある焼き鳥屋へ。クラスのママがうちの家族はここの焼き鳥が好きだとお薦めしてくれたことがある。焼き鳥5本。居酒屋じゃないんだからそれだけではどうなんだと、あるもので作るのはお好み焼き、結局祭り的なメニュー。今日はこれで乾杯だと盛り上がる子に合わせて私もビール。最近こうして子のテンションを高く保とうとする私である。元夫にも私達の夕飯を写真で送くって、二人でも全然楽しくやれてるよというふりしてアピールをする。それならよかったと、これで本当にホッとされてしまったら寂しい。察してほしいけど元夫は上部だけで済ますところがある。ドリフをみて、子がトムとジェリーみたいと言っていてなるほど。

夜、ゴミ捨てついでにまた二人で花火。隣りの駐車場の一角でこっそり。線香花火でもなかなかしっかり匂いが分かる。