どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年10月1日〜10月3日

10/1

ほっこりした気持ちで一日を終え、元夫に伝え忘れて寝てしまったけど、昨夜は晩ごはんを皆んなで食べれて子のテンションが明らかにあがっていて嬉しかった。最近はゴミ出しも、本当はやりたいこともあるけど一人で待つのも不安だから仕方なくついて来るみたいな、どことなく無理させているところもあったけど、父親がいるからその間に私がひとりでささっと捨てにいけて、久しぶりに夜を子どもらしく過ごす姿をみた。私は、人の目がないことに慣れてきていたから若干の居心地悪さもあり。てもやっぱり子どもには家族の風景がいいなぁと思えた。私自身は人がいることに緊張したけど、子に対しての緊張感はとけて、安心できて、親がひとりで無いことの有り難みをすごい感じた。子どもがもう一人いたらチームとなってまた違ったかもしれないけど、現実私達は普段何をするにも二人きり。良い雰囲気だったなと思うと同時に、元夫に対しては、つまり自分の存在、行動にはすごい意味があることを自覚して、気まぐれで関わらないでほしいと思った。いつかの寂しさを助長させることしないほしい。継続的にやれることなのか、考えてから私達に接してもらいたい。いつか観た「家ついて行ってイイですか?」で、我が子と同じ歳の娘がいるシングルマザーが出ていた。二人で寒さむぎゅっといってシングルベッドでくっついて寝るという状況に温かな気持ちと切なさが入り混じったものだけど、それが今の我が家の姿になった。その娘はお父さんが出来るのを待っているようで、取材の男性スタッフが来たことをすごく喜んで、ママとくっつけようとしてみたり、本当に別れを惜しんでいた。こちらはそんなつもりでなくても子どもは夢みてしまったわけで、あの子にはその後もあって、父親のいない日は続くわけで。我が家もそういうことで、下手に絡んで期待をさせて裏切ることになるのは、その後も支えていくこちらの身としては心底避けたい事態だと思ってしまう。

都民の日、せっかく入場無料になったりする施設があるのに予報通りに悪天候で引きこもるしかない。子は西松屋で買ったフェアリーなワンピースが着れる気候で喜んで引きこもって遊ぶ。

元夫と顔を合わせたところで、付き合い長くなるであろう馴染みのママ友にもうちのこと話しといたよと、このことを唯一知っているいつものママ友とも知り合い同士だから、聞いてしまった者として吐き出し口になればいいしと思ってさ、と笑い話的に言うと元夫も、ごっちゃんにもよく黙ってられてるねぇと言ったら、こんなに口が固くなったのは初めてだって言ってたと笑っていた。皮肉な話だけどこれをきっかけに私達は束の間の一体感で盛り上がる。

午後イチの診察で歯科へ。飛ばされるほどの台風だったらキャンセルしようと思ってたけど案外静かに降り続けているだけ、と思ったらやっぱり外はたまにそれなりに強く風が吹く。傘の根本をグッと持ちながら歩き。歯科ではテレビがついていて、眞子さまの結婚についてワイドショーが盛り上がっている。小室さん、これまで散々なんやかんやと取り上げられてきたけど、いつも堂々とした姿をみせているし、本人同士は何年と会うことがなくてもブレずにここまで進んできたなんて、いやはや良い男だよなぁと思う。そんな他愛もないことを話し合う相手もなく、嵐の二人の結婚についても話題にできなかった。そうして油断した自分を解放する場がないまま生きていると、いちいち心が尖ってしまうことはあるなと思う。冷笑してないと自分を保てない。もうユーモアの意味で笑っていられない。それを表に出すか出さないかではあるけど。

帰って引き続き、今日の元夫は冗談混じりによく話す。タバコに出ていったと思ったら、玄関のドアを開けて顔を見せたままコミュニケーションを取るような姿勢で一服していた。私達と話していたいと思ってくれているのだろうか。これだけで懐かしくなる。ともかく彼にしてみたら思い通りになっているんだから、常にこうして余裕をもって接してくれていないとおかしい。といったところで、雨も弱まってきたし住民票の移動手続きをしに区役所に行ってくるとのこと。ドーナツ食べる?買っくる?と、区役所の脇にはミスドがあるのだけど、そのちょっとした土産を気にしてくれる感じもまた懐かしい。でもお断り。今は私の方が区役所に通ってる。もう区役所に対するミスドもなんとも思わない。

元夫がいよいよ新居を契約するというようになった9月から、そういえば毎日入浴するなんてそれは恵まれた家なだけでうちに毎日は必要ないと思うようになって、ほとんどの日をシャワーだけで済ますようになった。脱衣所の電気もつけないで、温かな状況を避けるべく質素に生きるようになっている。

夜中、ふと男女の関係について兼ねてからの持論をあらためて思い出した。高身長な女性はそれだけで男性と対等にいられるというもの。自分は体格に差がなければ男性に対して卑屈になる場面も少なかったはずなのにと思う。「同じくらいの身長の人とは仲良くなりやすい、目線が同じだと見えてる世界が同じだから。」と昔聞いたことがある。そんな感じで、異性だろうと身長が同じくらいならば出来ることも男女差があまりなく付き合いやすいわけで、とくに元夫はそのカラクリには気づかずに錯覚しているような気がしてどうも引っかかっていた。それをあらためて元夫に話すと、そんなふうに思ったことはないけど背が低い女性がそれを逆手にとって人に頼り過ぎなんじゃないのかというようなことを言われて、性差別なのか身長差問題なのか決着がつかない夜。

 

 

 

10/2

少し前に実家から届いた新米をようやく炊いた。すると子が朝からごはん3杯。やはりそれだけ新米はひと味違う。

今日はマミコさんのいる原宿の店でやるミツイさんのフレグランス販売会に行く予定と、ネットで話題のセリアのおままごと玩具を探しに吉祥寺へ行くことになっている。吉祥寺から原宿の移動、本当に大丈夫だろうか。子はこないだ買ったリュックを背負っていくんだとお出かけに張り切っていた。長時間出かけることになるから高架下の駐輪場に自転車を停めた。10月というのに半袖でちょうどいいくらい暑い。吉祥寺のセリアを二件行っても探してる玩具は無かった。地方の品揃えにはかなわない。確かな商品がわかれば注文することはできるけど需要にもよるとのことだった。とりあえず今日のところはコーラ瓶型のスライムでお茶を濁して退散。原宿へ。駅で何か手土産を買おうと思っていたのに忘れて電車に乗ってしまったし、吉祥寺でセリア以外どこも見れなかったから原宿で何か見繕いたい。とはいえ去年は休業中や空き店舗が増えたという原宿、どんなことになっているのかと心配もしながら恐る恐る原宿に降り立つと、同じように歩く人の波、竹下通りの活気。かつてほどではないけど一見知った原宿らしさはちゃんと復活していて安心した。インバウンドが盛んになる前はこれくらいだったと思う。私には懐かしさのある風景だった。でも高円寺のように生活が共にある街とはまた違ったテンションの作られた賑わいには哀愁を感じで切なくなったりもするから直視できない自分でもある。感情に蓋をして安定の39マートがある建物へ。自分達と同じように小学生くらいまでの子連れがわんさかいて少しホッとしてしまう。おやつを買ったりガチャガチャをみるとネットで見て気になっていたハムスターの小さなマスコットを見つけてやってみる。ガチャガチャなんて地元の中野にこれでもかというだけあるものだけど、相変わらず原宿は子どもに分かりやすくできている。今年のはじめだったか、プラネットグミというのが若い子の間で流行ってテレビのエンタメニュースでも話題になっていたけど、まだ流行っていたらしく、またはハロウィンを前に再度盛り上がってきたものなのか、「入荷が遅れていてすみません」といったような貼り紙をみる。こちらはさて帰ろうと一階にあがったすぐの店で人だかり。何だろうと覗くと、その話題のプラネットグミが一個売りされていて飛ぶ様に売れていく。慌てて私達も2個手に取り会計に並ぶ。一個220円となかなかギョッとする値段だけどもうそれを受け入れられるような雰囲気ではあった。一時期のマスク売りのような状態で、普段はピアスを売っている店らしいけど、ハロウィンに合わせたような輸入菓子で店先にコーナーを設けていて、正規ルートでは無い感がプンプンだった。祭りのようにこのブームに乗っかっていくのも原宿にきてしまえばそんなものだと思えた。すぐに写真を撮って元夫に送ると喜んでくれた。あとはひたすら奥原宿というのか、マミコさんのいる店まで歩く。帰りも同じだけ歩かなくてはいけないのに、たまに走りながら先へ行く子が少し心配になる。それこそ私が一人だったらしんどく思うような距離だったから心強くもある。久しぶりのマミコさんとミツイさん。ホッとする。数年前、ミツイさん所蔵の児童書をいくつか我が子に譲ってくれて、その絵本のなかからカロリーヌシリーズを気に入って今よく読んでいるから、それをくれた人に会えるんだよと言ってあったから子も喜んでくれていた。ミントのフロートを頼んで私はミツイさんの案内を受けていると、マミコさんは子のためにチョコアイスを別盛りしてくれていた。子は静かに自分の持ってきたものをコチャコチャ触ったりしながら、ひと時の大人時間を楽しんでくれて、ゆっくりお喋りは出来なかったけど皆んなに会えて良い時間だった。帰りはラフォーレ前からIKEAに寄って帰るつもり。ケバブ屋あたりで目につくハットクを食べたがるけど拒否していると結局クレープを食べることになってしまった。さっきアイスも食べたのに。ラフォーレ脇のクレープ屋で買って裏道で食べ歩き。でも教えたわけでもなく教科書通りのような原宿を体験していて少女としてそれも正しいよなと思ったり。IKEAで通り過ぎるようにフリーザーパックとクッキーを買い電車に乗る。山手線は混んでいたけど総武線はゆったり。もうちょっとした電車の混み具合も気にならない生活にはなっている。高円寺に着いたら暗くなっていて、夕飯はハッピーセットということになった。冒険だという一日の締めにごっちゃんのところへ行くというので回っていくと元夫もいて子と二人今日の報告をする。ごっちゃんにも原宿は古着屋の表の安売り箱の価格設定がもう違うねーという話をする。わいわい楽しく話せて私も満足して家に帰り着くと雷を伴った雨。ビカビカ光る。ギリギリセーフで充実した一日をやりきれた。

 

 

 

10/3

昨日食べそびれたハットグがどうしても食べたい様子。朝からどこか近場にないものかと検索しまくるも全く情報なし。吉祥寺にあった店も閉めたようだし、中野で働く友人に聞くもやっぱりありそうで無い。新大久保まで行くのも休日の今日は気が重い。無理。中通りインドカレーを食べる提案をしてどうにか諦めてもらった。午後一時を回った店でゆったりとごはん。向かいの店に停めてある自転車だけが気がかり。二人で満腹に食べて怠い。中野の図書館まで行くことにした。途中の線路の上にある歩道橋を指差して、ここは電車好きの子どものスポットなんだよね、めーちゃんも小さい頃散歩に来たなぁとか話すと、自分もいま上がると言い出したから自転車を路肩に停めて歩道橋にあがる。向こう側の階段からは我が子より小さい男の子を連れた家族が同じように電車を満喫しに来ていて、ほらねやっぱりここは電車を楽しむスポットだったでしょと証明ができた。そうと分かれば子も張り切って、あっちだこっちだ次はこっちだ!と電車が通る線路側に移動しては過ぎていく電車を忙しなく追う。あちらの男の子は本当に電車が好きみたいで、お父さんと過ぎて行く電車に手を振っていた。これまで当たり前に見てきた光景で何とも思わなかったけど、それは人が羨むような特別なことですよ、あなたも家族も素晴らしい、その時間を大事にして!と絶賛したくなる気持ちになる。父親が不在になると不満なのに、逆に三人で行動することに煩わしさを感じたり、なんとなくそうなっていることがいつも気に入らなくて、自分はどうしたかったんだろうと思う。今なら、父親がいて私がいて、子と三人でサイゼリヤに行って他愛もない話をしながら食事ができたら最高に楽しめるのにと素直に思う。歩道橋から降りて図書館へ向かう駅前で久しぶりにビッグイシューの販売員さんに遭遇。自転車に跨ったまま、バックナンバーのジン特集の号を欲しいですというと、きれいにファイリングされた中から丁寧に取り出して手渡してくれた。かこさとしのやつもありましたよね〜?と聞くとサッと教えてくれて、販売員さんは中身もしっかり頭に入っているのだなと恐れ入った。

図書館はわりと混み合っていて、並んで座れるテーブルは今日も空いてなくて、端っこの椅子に二人で腰掛けて二冊ほど読んで退散。郵便局で発送もして今日はやり切った。

が、帰って暗くなってきた夕方、こないだ見たキッズVANSがどうしても気になって資源ゴミを出すついでに子も今回はすんなりついてきてくれたから商店街に繰り出す。玄関先で下に住むファミリーの帰宅に出くわした。お母さんは切り花を持っていて、共働きしてこうして休息の時間も共有しているのは健康的なものだよなとしみじみする。家族と対等な気持ちでいられなかった自分を恨めしく思う。

ABCマート。店頭のキッズVANSに目を向けただけで店員さんが察してやってきて、もうサイズがないんですよねーと声をかけてくれる。こないだから気になってたんですけどね、と言うと、これは本当にお買い得です、今までこんなに安かったことないと思います、自分も買っちゃいましたもん、と言うから、え!大人もあったんですか?とキョロキョロしたら。あ、いや子どもにです、すみません、と言われて、この若々しい店員さんに家族がある発想がなかった。ここにも、幼い子がいても日曜に働くお父さんはいるものなんだなぁと、どこかで休日のワンオペ育児をしているママを思ってなんだか気持ちが軽くなる。お父さん店員さんは心の底からおすすめしてくれたけど、もう定番カラーのスリッポンは小さい小さいサイズしかなかった。その後はドラッグストアやスーパー、一発目に見たものが一番安かったのにすぐには判断できず次のスーパーで価格帯を知り、でも戻らないで他で同じだけ安く手に入れられないかあちこちしたのち結局はじめのドラッグストアに行くという愚行。貧乏性は時間があるだけ無駄が多いなとあらためて自分が情けなくなる。