どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年10月4日〜10月7日

10/4

月に一度の全学年の保護者会。律儀に聖書を持っていっているけど、しれっと礼拝の時間が省略されている。世間の流れに反して園では今回から保護者会が二部からさらに分けられて三部制になった。この全体の保護者会は基本、午前保育日ということになっている。一部は登園後、三部はお迎えに早く出てきてそのまま降園だからいいとして、最悪なのは二部目。園に送って帰って1時間後にまた来て帰って、1時間後にお迎え。行き来だけで忙しい半日になってしまうだろう。さらに私の所属する絵本を片付ける委員はその作業が必ずこの日とかぶるから、また当番の調整も必要になりそうだ。私は今日はラッキーなことに登園直後の回だったからすんなり終えて区役所へ。元夫の住民票が移ったはずなのでひとり親手当受給の申請に行く。いつものひとり親担当とは違う手続き窓口で、前はどこまで手続きしてあるんでしたっけという話になったところ、すみません今こういう方たくさんいらっしゃるものなので、と事務的にあたふたと過去を辿ってくれる。下手に感情移入されるようなフォローよりも、こんな人多いと事実としていってくれるのはずっと気が楽になった。住民票の移動は確認がとれて、あとは戸籍謄本が必要とのこと。何度も確認してきてそれは不要だと思っていたのに、戸籍の「移動」は不要、という意味だったのだと気づく。戸籍謄本の提出は必要だけど私と子が一緒になっている必要はないということ。ちょうど家裁に行ってしまって審判待ちなんですよねというと、こういうことには同情してくれて早く受給できるようなスケジュールを考えてくれる。ついでにひとり親支援担当の方が気にして声をかけてくれたからまた色んなことを聞いてみる。年に一度受けられる休養のための助成について。例えば後楽園だと屋内遊具施設はそれに該当するのかなどを質問しておく。ディズニーランドは喜ぶのは間違いないけど、出費の方がはるかに大きい。そしていくつになっても楽しめるものなら、屋内遊具施設とか今しか楽しめないものから消費するのもいいんじゃないかと思った。基本みんなディズニーランドを選ぶらしく職員の方はそれ以外の情報はそこまで把握していなかった。調べてあとで連絡をくれる。

そのままお迎えに。いつも通り公園で遊び。バタバタと日常は過ぎていって、そのなかで父親の存在はさほど関係がないけど、家に帰って二人きりでいることには気持ちが荒む。洗濯物を取り込んだり料理をしていたりゴミ出しもだし、どのタイミングでも二人でやるか一人で待つかになる空気がしんどい。総理大臣が変わって新内閣発足とか眞子さまのこととか親ガチャであるとか、目まぐるしい社会ではあるけどそんな情報に今の私はかまっていられなくて、自分の半径1メートルのことでいっぱい。元夫は先日までの仕事の成果が大きいものだったようで機嫌が良く、そのことを珍しく熱心に話していて、私は子をお風呂に入れなきゃなぁと思いながらも、せっかく話してくれているんだしと調子を合わせて聞いた。こんな時に限って子が割り込んでくる。私がまた家族で過ごせるようになるといいなと期待ももってこうして元夫の話によく耳を傾けているというのに、邪魔をしてくるかのように話し出す子にはなんで分かってくれないんだとイラついてもくる。これまではとにかく子どもを優先させてきたけど、こうなったら「いま話しているでしょ」と大人の都合もわからせるようにしている。でもそれはそれで辛くもなる。子どもも仲間に入れてあげたい気持ちはある。両方に気を遣わなきゃいけないのは正直しんどい。

 

 

 

10/5

矯正の調整日。随分前にゴムが切れてしまったけど、もう矯正すらもかまっていられなくて放っていた。今回もなんなくと終了。応募していた事務職の求人先からようやく連絡があり。面接まで漕ぎ着けてまたやる気になれてきた。と同時に昨日は駅前のテイクアウト専門の寿司屋にも応募してある。寿司屋の求人はいくつかあって迷ったけど、制服がマシだと思えるところを選んでエントリーした。

寿司が半額で買えるのも魅力。子は寿司が好きだからきっとこれも喜んでくれる。今は金曜に面接のクレープ屋のつもりで話はしてあって、それはそれで楽しみにしてくれているから頑張ろうと思えている。

元夫が昨日に引き続き自分の仕事のことについて話をしてきていて、それだけのことを出来ているのは単純に、すごいねよくやったねと思えるし、本人も言うようにそれは手放しでそうなっているのではなく都度努力していることも分かる。ただ、以前はその活躍は家族として誇らしかったけど、今は良かったねという以上のかける言葉も感情も持てなくなって、いつだって他人事でしかないと実感もしている。ボーナス的に美味しい外食とかお出かけとかできるような、彼の気持ちの上がり下がりの中に私達は不在なわけで、毎月一定の額のお金をもらう関係にしかなれないのだ。相槌以上のリアクションはできないから話を聞くたびにもどかしい。

子が東通りの駄菓子屋に行きたがって公園から向かうと午後3時で閉まりました、と札が下げられ閉まっていた。早い。せっかくだからいつもの駄菓子屋に行こうかといってもそっちは違うらしい。断られる。そしてプラザ。友達が来るまで、マットスペースで私が馬になって跳び箱練習。運動会はもう週末に控えている。やってきた仲良しママ友とはインスタも繋がってからあっちにこっちにと連絡ツールが増えたことで本当に日々隣りにいるように話ができていて楽しい。彼女は志村けんの大爆笑展に行っていて、お土産をこれはお父さんにも必ずあげてね、と口添えながらくれた。子はその通りに、しっかり私とお父さんと自分の三人分に分けて帰りを待っていた。

夜、子が寝たあとにテレビを観る。博多華丸大吉と千鳥の番組で、ランキングをピッタリ当てるコーナーだったらしく、女芸人が結婚したい芸人を選んでいた。男社会ともいえるところで活動している女芸人は男性のどんなところを見てるんだろうかと興味深く見入ってしまった。テレビでみせるキャラクターだけじゃないところで判断しているところがまた良い。なんだか女性芸人の視点は頼もしく感じた。

深夜、元夫が新居へ荷物を運び出していくのを見てたまらなくなった。ちょっと声をかけたところからまた揉めてしまう。また帰ってくるならそれだけで心は冷静になれるけど、何も彼の計画がみえないことがキリキリする。結局この家に帰ってきていたのだったか。

 

 

 

10/6

なぜか子はお迎えをお父さんに来てほしがる。でも時間的にも状況的にも私もそれはあまり推奨できない。そう言い出したときは、朝一緒に行きなよとまず説得するようにしている。ということで元夫が子を送った。別々に住んだら、それはこれからどうなるんだろう。残り少ない園生活だし元夫にももっと思い出をつくらせてあげたかったのに、彼はどう思っているんだろう。子のことには関わりたいけど私がダメというなら仕方ない、というスタンスのようだけど、ダメというか現場にいないなら私からはどうしても無理強いになるのだから、本人から、いつどう関わりたいとしてくれなきゃ具体的にならないではないかと思ったりする。

元夫と直接話すまで気力がでないまま、ずっと悶々とゴロゴロしていた。話すことでようやく落ち着く。話している間は続いていると思えるからかもしれない。たとえすれ違いな意見でも言葉を交わしていることが安心に繋がっていた。話しているうちに少しクールダウンした。

図書館に行く前に家に帰って郵便ポストをみると裁判所からの審判が届いていた。これで子を自分の籍に迎え入れられるし、なによりもひとり親の権利を得られることが救い。元夫にポジティブに報告しながら図書館へ。そしてプラザ、今日も馬跳び。練習になるようなちょうどいい高さに合わせる体勢でこちらがキツくて保たない。プラザ後の買い物は業務スーパー、ツルハ。夏頃お店の人がアベンヌのシカクリームが本当におすすめだけど9月発売なんですと言って、そんな先とは待てないなぁなんて言っていたけど気づけばもうとっくに過ぎているくらいだった。

夜、元夫に電話がきたと思ったら出て行き、随分と戻らない。子とゴミ出しついでの散歩。するとまだ電話中らしかった元夫がウロウロしていて、子が見つけて駆け寄ると足早に消えていった。不審に思いながら子と二人、家に戻りお風呂も済ませて就寝。子が逃げられた〜と言いながら寝たから、そのように元夫に伝えておくと、電話が終わったらしくやってきて、仕事でミスをしたとかで詰め寄られていたらしく、今からフォローしに行かなくてはと言って出て行った。しかも明日は早朝から人に誘われた日雇いバイトがあるという話。先日揉めたのはこのことでもあった。日雇いバイトがある。どこで見つけてきたの?人に誘われて。誰に?なんか知らない人。知らない人??そこで終わられてしまうから追求すると、本当に知らない人だからそれ以上ないんだけど!と怒りだしたのだけど、ふつう知らない人に声かけられてと言ったら不思議に思うのは当然で、知らない人と出会って誘われるまでの経緯を聞いてもいいだろうと思うのだけど、彼のなかではそんなことは問題じゃないのに深掘りしてくることがストレスらしかった。明確にどちらが間違いとかおかしいということではないと思うけどなんかズレていく。回避策があるとすれば関心をもたない、ということになる。10年経っても付き合いづらいと思うポイントは変わらない。冷静に俯瞰してみると共に暮らしていくには無理がある関係だったんだろうなとも思うけど、私はそんな彼だとも分かってここまで来ていただけにやっぱり悔しさしかない。

 

 

 

10/7

朝に母親からメールがきていて、昨日の元夫の地元東北の震度5強の地震についてあちらの母に連絡をして云々という内容。離婚のことは黙っているけど、あちらの母も言わなかったようで全く気がついていなかった。皆んなして隠し通せてしまうところが怖い気もする。と、その連絡で知ったけど元夫の姉がワクチン2回接種済みだったけどコロナになったという話。姉の子は我が子とも歳が近い。日雇いバイトに行っている元夫にも、子どもは大丈夫だったのだろうかと、聞いたよという程度に連絡しておくと、大丈夫だったらしいとの返信があったから彼は彼で家族と連絡は取っていたのだなとみえる。私が最後に義母と話した時は手のひら返しのような空気になっていたから、そういう関係もあってやはり私は二度と受け入れられない雰囲気になっているかもしれないよなと思う。

園送りのあとポイント5倍だか10倍だかのトモズに寄って家に荷物を置いてから区役所へ戸籍の移動手続きをしに行く。子は宙ぶらりんになっているわけでなくまだ父親の下にいるという意味だったらしく、移動前の謄本が必要とのこと。仕組みそのものを理解しきれていなかった。ん?ということは結局その現謄本があればひとり親申請が完了できるということか?手当の課へ行って確認すると、そういうことですねと言われる。いろんな勘違いが重なって手間取ってしまった。今ようやく全貌を把握できてガックリきた。要点をまとめると、ひとり親申請するには親子が別の戸籍のままで申請できるということ。戸籍移動の申立て中は宙ぶらりんになっているわけでなく元々の場所に存在しているからその状態で証明を発行ができるということ。全てを今日のうちに済ませるとなると、まず子の戸籍がある区から謄本を取ってきて子育て手当の申請。そのまま戸籍課にいって私の器に移動申請。申請後の認定時に戸籍が変わっていようがそれは問題ないとのこと。双方の係の職員の方には後で私を呼んでくれればすぐにやるわ!といった頼もしい感じに見送られて中野へ。子の戸籍を取得。申請のために使用するのだといえば無料。相変わらず中野区の待ち合い席の向きには違和感。マイナンバーカードの宣伝になっているドラえもんのファイルをゲットして退散。中には気の利いたシールも付いていて、良いものもらった。つけてきたフレグランスの匂いでは到底かなわないほどの金木犀の強い香り。こんな良い気候なのに全く未来を感じられなく、ひたすら日々をこなすだけの自分になっていて苦しい。また阿佐ヶ谷に戻り、自分の謄本も無料で貰って3階の手当の課へ。待ち構えてくれていたさっきの女性もホッと息をついて完了。最後に戸籍課で手続き。今度こそしばらく子が宙ぶらりんになる。一週間ほどで私のところに落ち着くという流れ。ひと安心してキャンドゥで買い物して帰って昼ごはん。佐川から元夫の荷物の不在票が入っていた。夕方以降の私がいる時間で再配達を依頼しようかと元夫に連絡すると一度はそれで納得したものの、早い時間には無理なのか気にしているからドライバーさんに電話をして、この辺りに来るのは何時くらいですかと聞くと2時頃と。1時50分くらいまでならいるんですけど、と言うと頑張ります!とのこと。いやでも無理はしないでと伝えておく。私もいつでも出掛けられる支度だけしておいて待っていると1時40分を過ぎた頃に、もうすぐ行けるのでお待ちいただければと電話がくる。家のなかを見回して何かあげられるものはないか、とくに飲み物、と探すも相応しいものはない。仕方なく実家から貰ったハラダのラスクを用意していたら1時50分、階段を駆け上がる音がしていつものお兄さんがやってきた。丁寧なやりとりをしてくれていたけど配達の際はクールにシンプル。お茶菓子によければ、と素早く渡すと受け取ってくれた。佐川さんのファインプレーで荷物が届いたことを元夫にアピールしておく。

お迎えの後は公園。お友達が持ってきたアウトドアテーブルでお絵描き。これがあるだけで外なのにお部屋遊びのようになる。帰り道の環七の誰でもトイレの前に元夫の自転車。トイレに立ち寄っているらしい。子と笑い合う。頭がヒョコヒョコ見えていた。今日こそ東通りの駄菓子屋に行こうと目指したけどやっぱり閉店していて、どうやら毎日3時までなのかもしれない。今日は仕方なくいつもの早稲田通りの駄菓子屋へ。溶けやすいから夏は控えていたというチョコ菓子が復活していて星座チョコというのを初めてみた。可愛いくて自分の分も買う。プラザに向かう前にツルハに寄ろうと商店街を歩いていると古着屋の表に下げられた子ども服のピンクのカーハートのアウターが目について、見つめているとお店のお兄さんが出てきて取ってくれた。飾ってあるとサイズ感がよく分からないけど思ったより子にもちょうど良さそう。お兄さんに付き添われて子だけ店内に入って鏡の前で着てみていると鏡にうつる顔がにんまりしていて、気に入ったと行って出てくる。中にボア付きのカーハートが1650円。良い。プラザでママ友と合流、今日の収穫を捲し立てるように報告。今月やるプログラムのヒップホップダンスの予約。今日も馬跳びの練習しながらいつもの通り最後まで遊んでスーパーと八百屋に寄って帰り。タウンワークだかで応募した駅前のテイクアウト寿司店から連絡があって明日面接できることになった。随分前から予定しているクレープ屋の面接もある。順調。

夜のゴミ出しに今日は猫のごはんを持って出る。うちの猫が腎臓ケアのごはんに変えてたくさん余ったキャネットを、こうして近所の猫にあげようかと取ってあった。本当にあげることができるか、出会えるかも分からないから期待せずに持ってきたけど、こうしてゴミ出し散歩をするようになってから把握した猫通りに行くと確かに今日もいる。だけど先客もいた。アジア製スリップノットのTシャツを着たタトゥーがどぎつい男性が、アパートの下に座って猫を膝の上に乗せて撫でている。こんな日に限って人がいるとは。ごはんをあげてもいいですかと恐る恐る聞いてみると、頷きながら大丈夫でしょうと言って猫を下に置く。いざあげようとして器もなにも無いことに気づいて、少しずつアスファルトに直に置く。タトゥーのお兄さん、すごい懐いてますねぇここのアパートの方ですか?と聞いてみると違うとのこと。ただの猫好きなのか。この辺りの猫事情をあれこれ話す。話に加わろうとしてか、子がうちのアパート名をごにょごにょ言うものだから言葉を強くしてごまかす。猫事情を知っているということはこの辺りの人と話しているようだし、特定されるようなことは避けたい。2匹の猫が少しずつカリカリを食べて満足したのか去っていったから私達も帰る。まだアパート下に座っているお兄さんに別れを告げて、家の方には曲がらずに真っ直ぐ坂をくだってぐるりと回って帰った。今度ごはんを持って行く時はチラシで折ったゴミ箱を用意しよう。

お風呂、就寝。22時過ぎ、今日は起き上がってテレビを観ているとスマホから、それも子がゲームをするために充電されていた古いスマホも同時に、緊急地震速報の警報が鳴り渡り、焦ると同時に大きな揺れ。猫が慌てて走りだし、私は部屋の様子を伺って物は平気そうだったから寝ている子の元に駆け寄り、地震地震!大きいよ!と抱き上げながら揺さぶって起こそうとしたけど起きない。諦めてまた横たわらせて布団で包んでぎゅっとする。地震は落ち着いてもう一度テレビの前に待機。前の大きな地震ではガタガタ揺れて不安を煽ってきた台所の家電を置くラックは、よくあるスチールラックに変えて今回ピクリともしなくなったのはよかった。その安心感は大きい。テレビはどこも23時からのニュースが定刻より早く始まって、あちこち回して観ているとTBSのキャスターはヘルメットをかぶっていた。落ち着いたはずなのにソワソワするし小刻みに震えてしまう。ただひたすら新宿駅の様子だかをぼーっと見ていると元夫が帰宅。いま帰るということは移動中だっただろうけど地震は分かったらしい。家族という連帯感はないと思うと人がいるからといって全然落ち着かない。