どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年10月18日〜10月20日

10/18

送りのまま園で絵本の片付け。帰ってやって来た元夫とネット手続きの話などしているともうお迎え時間。今日の午前保育、お迎え前に私達のクラスは話があるから少し早く集まるように連絡がきている。ギリギリになってしまってホールに入るとすでに先生が遠足に着ていく服装の話をしていて出遅れてしまった、と内心慌てると本題はそれではなかったらしく園長が前に立ち、そちらを向き直す。担任の先生が運動会後の先週一週間お休みしていた。そんな中、わざわざこうして集められるとは関係ないわけないのは察しがつく。まさかコロナだったとか?とハッとする。しかし話はもっと深刻で、なんと先生は無断欠勤で、しばらく働ける状態ではないと、復帰は完全にあり得ないということで親御さんから連絡があったとのことだった。本人と話せていないので私達もなんとも言えないと、たた子ども達が原因ではないですとだけはしっかりと言って、まだ戸惑いのなかにあるらしい先生達は、残り少ない園生活、年長の今になって担任不在にしてしまったことをとにかく謝罪した。子ども達には先生が話すとのこと。衝撃ではある。でもそんな不測の事態、すでに我が家で巻き起こっている私にしてみればなんてこともない。父親がいなくなった違和感もぼんやりなのだから、担任の先生がお休みなくらい大したことではないだろうと思う。そもそも子ども達からしたら、この園生活の三分の二は全体でごちゃ混ぜになっているから、あまり担任に執着することはないし、どの先生とも付き合いがあるから安心していられる。とはいえ、話題はこのことに尽きる。兄弟のいるママでは以前にも学期途中で担任先生が辞めてしまった経験のある人もいた。自由に遊ぶことが中心でそれらしい教育を特にする必要もないのはただ楽しめばいいようで、自然体のなかで学びをしていくことの方が裏ではずっと大変なことなのかもしれないなとはなんとなく思っていた。公園での昼ごはんでも先生の話。一学期に突然猫を飼い出して、それも島忠で衝動買いとは、そのことを聞いた時もギョッとはしたけど、よく考えたらメンタル崩れていくサインだったかもしれない。三十代半ばの保育経験のあった先生のことに親が出てくるとは相当なとこまできていたんだろうなと思う。帰り道、子が自転車の後ろでは、今日も先生こなかった!と、思い出したように唐突にだけど、先生の存在を感じではいるわけで。

三時前、家に用意してもらってあるネット関連の書類をとって高円寺へ。元夫契約のものを同住所の私がそのまま引き継ぐ。ここでもまた「奥さま」「ご主人」ということで話が進んでいた。元夫もそういうことにして話した方が楽だったのだろう。私は私で子も連れているし、外からみたらただの家族と疑いようもない。関係を書く欄になんと書けばいいのか戸惑いながらどうにか「家族」と書いたら、「配偶者」ですねと訂正させられた。配偶者じゃないのだけど。この移行審査は余程のことがなければこれで完了ですと言われて、この虚偽は余程のことではないだろうかと内心ハラハラして、余程のことって…と聞いても、軽く、いや大丈夫ですよ、99%何もないです、と笑われるだけで本当のことは何も言えなくなった。八百屋とオオゼキとトモズ。買い物を多めにする月曜のコース。水道料金減免の手配も完了。着々と私の責任の私の生活に切り替わっていく。

洗濯物を畳みながら、子が私の黒の靴下をお父さんのかな?とか間違えていて、もうお父さんの洗濯物など無いのに、とまた辛くなる。もうお父さんのパンツも触れるようになったんだとか言いだして、そういえば最近タンクトップとかパンツとか無くなったな、とはいつ気がつくんだろう。その移り変わりを目の当たりにしていくのが苦しい。今日は、大人のは大体同じだからねーと言ってごまかしてしまった。お父さんも先生も、残されたものは忘れられない。猫が近頃とにかく毎夜うるさいのも、元夫の存在を探しているかのようで、もう本当に、色んな場面で心が疲れてしまう。

 

 

 

10/19

小雨。今日は両親が揃って歯科のために東京にやってくる。気が重くて仕方ないけど、どうにか会おうとして中野まで出てくるというからもう逃げ隠れができない。そしてその前に、まず幼稚園園のサークル活動日。事前にテーマを決めていて、それに相応しい絵本を持ち寄ってお喋りする会。今回はLGBTQを意識する絵本ということになっていた。「ふたりママの家で」という絵本を読んだというママが、小学生の上の子が分からないところを色々と質問されて説明すると話に感動していたとかで、性や家族、人種や多様性について話し合うきっかけになればということになった。その話になった頃、私はタンタンタンゴを薦めたけど今回用意しないでしまった。多様性といえば、ここまでの間に我が家もそうして受け入れてもらいたい側の身になっていたから、話がそこから父親の育児について皆が抱えている不安や疲弊を吐き出し始めると、なんだか居心地が悪い気もした。実際少数派になってしまったら、こうして交流の場に存在することからも足が遠のいていくことはあるなと思う。性教育の話など、赤ちゃんの生まれる仕組みについてはわかりやすく教えられる絵本もあるとのことだった。

パートが休みの日にあれこれやりたいからと思っていたけど結局最後の時間まで参加してしまった。金曜にある遠足に備えて冬服出したり、穴が開いていたパート服縫ったり。冬服のズボンのサイズが不安になって、急いでネットで調べて、歯科のある池袋から中野にやってくる親にユニクロのこれと指定して買い物を頼む。これといっても間違える場合があるのが親で、店員さんにそれを見せて買ってくれとお願い。ということで園後はまっすぐ帰り。アパートの階段で子のリュックの脇ポケットに何やらキラリと光るもの。これ何?と言ってひっぱりだしてみると、なんと無くした騒動のバザーの指輪!あまりにも子の記憶がないから本当は買ってないんじゃないかとすら思っていた。本当にあった。中がピンクのスケルトンの指輪。いつどの段階でそこに入れたのだろうか。買った直後の幼稚園のなかで落としたんじゃないかとも考えて先生にも聞いてみるんだよと言い聞かせて、今日聞いてみたところだったという。ちゃんと報告しようと話す。そして翌日に買わない判断をした自分に万歳。嬉しいハプニングでウキウキしながら家に入る。さて中野に行く準備。幼稚園からの薄汚れた服のままで行って、せっかく写真撮るのにそんな格好で、とかぶつくさ言われそうなのもストレスだから、これで良いと言い張ってた子をどうにかワンピースに着替えさせる。ちょっとしたことだけど、思い通りにならないことをいちいち口にする母親には辟易していて、それが元夫に対する自分だったのかもと思うと本当に嫌な気持ちになる。だから母親を見たくないのかもしれない。2時半過ぎに中野のマルイ。すでに両親はちゃっかり飲食フロアで待っていた。子は少し照れていて、そうそうこの人達とはそれくらいの距離感でいてくれ、と心で念じる。話し込むかのようにお店で向かい合う気にはなれない。座席にアクリル板が設置されているフードコートの開けたスペースでケーキを食べることにする。父親はどんな場所でも豪快に注文する。皆んなに合わせて軽食を頼みつつ、辺りを見渡して牛たんでも食べてみるかぁ、と仙台牛たん青葉でおとなしくランチメニューなどは頼まず、店員さんになんやかんやと説明させて注文する。テレビ番組で観る世間知らずな大御所おじさんタレントと同じ手法。父母どちらにしても、自分と向き合って話せるタイプではなくて一緒にいるのはしんどいとしか言えない。話しかけられることに答えるだけで、topsのコーヒーソフトクリームを食べることに集中。だけど両親が揃って、あんなに根拠がないと騒がれた首からさげる除菌グッズをしているのが目について惨めな気持ちになった。子は家を出る前に、何か買ってくれるよね何がいいかなぁと期待してカルディでお菓子を買うことにしていた。両親には中野には子にプレゼントするような大層なものは無いからと伝えていたから、ポチ袋にお金を用意してくれている。それを受け取ったからお菓子はどうなるのだろうと思ったらしくモジモジしながら私を突いていた。親はお小遣いはそれはそれで、会った時に食品も買ってくれるのが常だった。カルディでお菓子を買おうかと私が言うと子も安心したように張り切って店に飛び込む。ハロウィン仕様の棒付きチョコレートを選ぶ。ここでもまた気づけば父親は先にコーヒーの袋を手にしていて、いま挽いてもらったんだ、田舎にはこんな店ないからなと笑いながら、キャンペーンだったらしく貰ったカルディのコーヒーグッズミニチュアフィギュアを子に差し出した。どうする?どうなの?どれがいいの?としつこく人の判断ばかり気にしてくっ付きまわる母と違って気持ちは良い。さらにまた店員さんにおつまみになるようなものはあるのかと絡んでいって棚の端から端まで案内されたらしく、次に見た時には両手いっぱいにナッツ類など乾きものおつまみを持って、じゃあこれちょうだい、と言ってレジのお姉さんを平伏させていた。本当にどっちもどっちだ。地下のスーパーに移動。私はここで夕飯になる惣菜も買ってもらう。なんの迷いもなく1500円するシャインマスカットを子に食べるよねと言いながらカゴに入れていく。都会の果物は高いわねというリアクションでもないからどこで買ってもこの値段するのだろうか。野菜や鮮魚もそんな感じで、値段で躊躇せずに次々と決める。この価値観の人が納得するような人間には、この先いくら歳を重ねても自分には無理だと思った。母は脇で元夫の分は?何がいいの?ねぇ要らないの?もうひとつ買えば?とやたらにしつこく言ってきて本当にイライラする。知らないから仕方ないのだけど。そうして元夫分も考えたふりして中華惣菜も買ってもらい終わりに向かう。出入り口の花屋で子が花を買いたがる。そうそうそういうのをねだればいいんだよと心で私も賛成する。母いつものように子の言いなりになるでもなく、幼い子を相手に花の買い方には珍しくピシャリと知識をもったような意見をする。そういえば母はお花を習っていて詳しいとか上手だとか昔なんとなくおばあちゃんから聞いたことがある。普段は一見文句ばかりで何もできないような母も花以外にも実は秀でたことがあって、でも自分からそれを鼻にかけるような主張をほぼしない。そこにも何か拗れがあるようにも思う。いよいよ帰る。何で来たの?自転車だよね?と二人は確認してきて、母は気をつけないと、と言ってくるけどそんなの乗り物乗るときは大前提なわけで母親は自転車も車も乗らないから、軽々しくこうして気をつけろとだけ言ってくる。父親は気をつけるもなにも、それだからもう本当に呼び出したくないくらい、タクシーで来いと言いたいくらいなんだ、と珍しく嘆いているから飯塚幸三でしょ?というと、深く頷きながら、あんなジジイのせいで若い二人がさぁ、あんな老ぼれが、本当にもう悔しくてしょうがないよ、と語気を強めながら怒りを露わにしていた。てっきりどちらかというとお偉いジイさんに逆らう発想はできずこの件には黙り込んでしまうような世代かと思ったら、自分の年頃はさておきに堂々とこちら側に身を置いた発言して、まともな感覚だったことに正直少し驚いてしまった。今日も来た通っている歯科は池袋、それも確か東池袋の方だし、現場付近がイメージできて余計に思い入れがあるのかもしれない。知らない都会でも声高に話せるとは相当日頃から怒っていたんだなと思う。父親はまともな老人なんだと少しほっとする。しかし孫の存在というのは人を狂わすもので、初めから狂っている母が、いま目の前の孫を相手するというよりもすぐに写真写真と言ってフィルター越しにしか孫をみてないような母の要望でさっきひと気のない裏庭側で撮影した時は何も言わなかったというのに、別れ際の今になって父も写真と言い出して、正面玄関のざわざわした場所で撮ることになってしまった。いくらでも写真を撮りたい母もこれはチャンスと自分も入ると言い出して、こんな場所で記念撮影とは、幼いながらにさすがの子も恥ずかしいらしく気まずそうに立つところを私はさっさと何枚か撮る。母は何度注意しても連続して何枚と撮影することを覚えずに渾身の一枚の考えしかないから、私がささっと撮ることが気に入らないらしくまた怒り気味に恥ずかしいんでしょとつっけんどんに言って拗ねていて、父親は「しょうがないブラジルから来たからって言っとけよ」とガハハと笑った。それには私も笑ってしまう。母親はスマホを確認して、あら何枚も撮ってたのねと勝手に怒って勝手に機嫌を持ち直していた。本当に疲れた。無事解散。夕方。今日からパート先の寿司屋がリニューアルで、数日前まで店長もどう変わるかわからなくてと言って何も聞かされていなかったけどどうなったのか気になる。スシローに買収されたという話は面接時から聞いていたけど、その後も求人サイトをみていると高円寺のスシローテイクアウト専門店として出てきていたからもう気が気ではなかった。ママ友にも嘆いて二人でスシローの制服なんかを検索してこれは嫌だよねと落ち込んでいた。あまりに気になりすきてそのまま高円寺まで見に行ってみると、何も変わっていなくて拍子抜け。とりあえず明日は無事パートに励めそうだと安心して帰宅。

夜、元夫がやって来て今日のことスシローのことなどを話す。父の話には元夫もセンスありねぇと言って笑っていた。ほんとに、直接は付き合い辛いけどどこに出しても恥ずかしくない父だとは思ってる。

新しい布団が届いて、今夜から子と二人で布団二つ敷いてみる。広々してお泊まりみたいだといって子が喜んでいる。猫が押し入れの中の段ボールのなかに入ろうとカリカリする。起き上がってスマホのライトを当てながらどうにか蓋を塞ぐ。最近台所でも押し入れでも隣に向かってアオアオ鳴くから心労がひどい。

 

 

 

10/20

パート日。普段は遅番だという人が早い時間から入っていた。ひとまずリニューアルしたのはメニューだけで、調理の方がてんやわんやするらしい。元々不慣れな私にしてみれば何も変わらない。ブリーチヘアでインナーカラーしているパートさんはこれまで会ったなかでは若者で、面接時に言われた禁止事項のデニムで働いているけど許されているし無愛想。今日は半袖で冷蔵庫の中に手を突っ込むと寒すぎて、皆んなが着ているそのカーディガンは、と聞きたいけど触れられず。何やら香水らしい香りをさせてるスーツのエリアマネージャーもやってきていたし緊張の半日。家に帰るところで元夫がうちから帰って行くところを見かける。本当に人がいない時間を狙って使っているのかと少し嫌な気持ちになる。聞くとごはんに帰るとのことだった。それならもう少し砕けてうちで食べてもいいのに、安らぐ場所はここじゃないと強調するような行動が余計癪に触る。こちらはすぐに返却絵本を担いでお迎え。クラスのママが、これあったよと言ってセコイヤチョコレートをくれる。公園で遊んでいる時に駄菓子の話になって、アニメ中のCMでやっているのになぜかどこにも売ってないと話した。20代の頃安くて美味しいこのチョコレートを知ってからはよく食べていた。懐かしの食べ物が昨今は小さくなっていく問題があるけど、これは姿形が相変わらずだった。10円くらい値あがっているかもだけど。どこにあった?と聞くとマルイ下のスーパーとのこと。私も昨日行ってたわけだけど、両親と一緒だったからそんな自分でも買える細々したものは見向きもしないでいた。家族人数分と思ったのか、三本わざわざ袋に入れてくれた。そのまま公園。今週はママ達と顔を合わせては遠足日の服装のことを話し合っている。急に寒くなったし当日は雨予報で間違いなく寒い。でもそうなるとバスは暑いだろうしと、子どもが自分で調整できるのかというのも考えながら案を出し合う。インナーをヒートテックにするかどうか、その時点から迷う迷う。貰い物おやつを食べて図書館へ直行。いつものメンツでプラザへ流れる。バブル時代に歌のおねえさんをしていたという過去を聞いた先生と二人で髪型の話から日々の活力という話題になって、私が子どもの就学に向けてパートをはじめたことを言うと、先生は途端に関心したような態度をみせて、学童に詳しい先生に説明をしてもらったらいいわ、などと言って明らかに力を貸してくれようとしているのがわかる。子の面倒をみるためにある施設だけど、やはりそこにいるのも働く人。結局やっぱり社会に出て働く人間には、より気持ちを寄せてくれるところがあると思う。私もそれだけで認められたような気になれて気分がいい。

松田龍平が結婚とご丁寧に速報が入る。再婚なのに、無かったことのように華やかに祝福されて、離れた長女を勝手に想って苦々しい気持ちになったりする。