どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年10月25日〜10月31日

一ヶ月以上日記を書けずにいた。気持ちがおさまらない毎日。

 

10/25

前の家と違って、この辺りのゴミの回収はゆっくりで助かる。と余裕をかましながら幼稚園送りのタイミングで空のペットボトルを何本か持って外に出ると今日に限ってすでにゴミ捨て場に資源ゴミの気配がない。困った。ペットボトルを自転車のカゴに溢れさせながら園に送り届けて、次の目的地、区役所方面への道すがらゴミ捨て場を確認しながら走る。無事、未回収のゴミ捨て場に出会えて処分。昨夜の悶々を引きずりながら元夫に朝から連絡。寝てるのかと思いきやJRのホームにいる音、早くから仕事に出るところで、私のメッセージが既読スルーになってしまうのは、その通りだから何も言えなくなるとのこと。自覚はしてるのかと少し気分が晴れる。それでも私達はお気持ちで収拾できる関係じゃなくなっていることも分かっていなくてはならない。昨日の友人の話で私もまた冷静に公正証書のことを進める気になっている。その相談もあって区役所に向かっているのだ。緑道のところでおじいさんが猫を散歩させているのに目を奪われてつい足を止める。小さい子どものように猫に接していて、猫もただ静かな赤ちゃんのようだった。自分の将来にこんな優しい時間がくるとは思えなくてひたすら羨ましい。区役所、まずは期日前投票。選挙当日は雨予報で、どうせ学校の校庭で遊べないだろうから済ませてしまう。そこまで伸ばしたところで選ぶところも変わりはない。ひとり親の窓口で公正証書費用の助成について説明をうけると、それに対する保険に加入するのが助成の条件で、しかも助成は養育費に関する部分に対してだけとのこと。助成は自分には無理なことはわかった。他手続きと、休養助成にはディズニーの割引クーポンをもらうことにした。予定の日で予約がとれなくて使えないようだったら別施設のクーポンに変えてもらうことはできるらしい。とりあえずディズニーの予約にチャレンジしてみる。以前からの担当の方が話したいと言ってくれているとのことだったけど電話が入ってしまいまた今度になった。気にかけてくれているだけで有り難い。助成は受けられないことも分かったうえで公正役場の予約をする。一度話をして内容の成形はメール、最後に二人で出向いて完了と、実働のハードルは低い。このままお迎えへ向かう。新高円寺のあたりで前のマンションの同じ階に住んでいた猫おばさんに遭遇。住民完全撤退になってからはじめて会った。娘さんのいる方南町へ越したと噂では聞いていたけど、実際には大和町ということだった。相変わらずこの辺りは自転車で走っているからとのこと。

迎えのあとは公園。上に兄弟のいるママに、うちの近所に住む卒園した人がつい最近離婚したらしいと聞いて動揺する。園外の日常でも割と出会うことがあってプライベートな言葉も交わす人だった。まさかあの人が?というのもあるけど、路地を一本隔てたところに住む自分も実は同じことになっているわけで。やっぱりこの辺りは磁場が悪いのではないかなどと思ったり。過去は幼稚園情報をフェイスブックで共有していたから仕方なくも繋がっているとのことでそこに投稿されていたらしい。私もここで全てを話してしまいたい気持ちになるけどぐっと堪える。人に言えば言うほど事実として認めなくてはならなくなる気がする。でもその離婚した彼女とは早く分かち合いたい。たまに道端で遭遇するけどいつも挨拶程度。

公園遊びから帰ってディズニーのサイト予約をみてみる。11月に幼稚園の新入園生の手続きの関係で連休がある。そこの平日休みで行きたいと思っているけど、なかなか予約にアクセスすらできない。そんな直近は諦めるとして計画をたててチケット販売開始タイミングを把握してカレンダーに書き込んでおく。

夕飯時に観る沼ハマの影響でカリカリチーズを作る。お父さんにも食べさせてあげたいなぁとか言っていて、そういうのがいちいち辛くて元夫に子の言葉をそのまま投げつけておく。荷物が届いていることもあってしばらくして元夫はやってくる。こどもビールのおつまみにいいんじゃない?と子にアドバイスしてきて、お父さんが帰っていってからも子は喜んでずっとそのアドバイスを繰り返し言っていて、会ってしまうのは辛さの上塗りになるだけのようにも思う。

インスタを見ていると、豊田道倫がサブスクで自分の音楽の関連が前野健太となることに不服そうにしていた。男性シンガーソングライターではあるけど確かにこうして言葉のひとつひとつに違いを感じることはあるなと思う。

 

 

 

10/26

パートの日。店長が前回のことを覚えていてくれて、20%引きで買ってもらって悪かった、本当は半額でいいんです、代わりに今日なんか持っていっていいですよと言ってくれて、もう一人のパートさんがいない隙にちらし寿司を手に入れる。でもそのベテランパートさんが期限切れの本玉パックを見つけてくれてそれを分けてくれた。悪い人ではない。パート終わり荷物を置いたら即迎え、からの公園。元夫から連絡があり、相談していた子のハロウィン仮装のとんがり帽子に使えそうなものをドンキで見つけたとのこと。ドンキはすでに処分価格になっているようだったからそれを頼む。公園で遊ばせながらまたディズニーの予約サイトを見てみると希望の日が取れるチャンスかもしれない。子を急かして帰宅、割引クーポンをにぎりしめながら予約サイト。開園からの入場ではないけどやっぱり希望した日に空きがある。ただその日の天気予報が雨、午後から曇り。前後でもこの日だけが雨。一か八かだけど最悪日程変更はできるみたいだし思い切って予約をとる。平日だからまだ少しは安いし、さらに二人で3000円安くなる。その事実だけで喜びが大きい。ディズニーランドに行けるよというと子は早速ハイテンションになった。

 

 

 

10/27

パートをはじめてから身だしなみというかムダ毛などを気にして手入れするようになった。人前で着替えるかもしれない緊張感はこうして自分にメリハリをつけるというメリットでもあるかもしれない。おでこを出すことにも抵抗がなくなった。でも今日ははじめて1日厨房作業。ひたすら作業があって時間の経過も早く、これはこれで悪くなかった。

いつも通り図書館のお話し会。お友達がハロウィンらしい菓子を配ってくれて、ここでは今日がこのタイミングだったと気付かされる。いつも誰かが先取りしてくれるばかりで自分はいつも受け身。今日は帰って遊ぶと言っていたけど先に出てプラザに行ったママから今日はハロウィンスタンプラリーイベントがやっていると連絡があり、まだ図書館に残っていた友達と急いで向かう。施設内に用意されたハロウィンモチーフのフォトスポットで写真を撮ったり合言葉を言ってシールをもらったり。でもやっぱり子は家で遊びたかったようで早々に退散。ママ友が文房具会社に勤めている友人から大量に貰ったという型落ち文具のお裾分けをもらって、こういう自分では買わない遊びのある実用品を与えてもらえるのは有り難い。オオゼキに寄って帰り。前に登録した海外の通販サイトでキャンペーンがやっているらしいメール。眺めていたらちょっと気になるイヤリングを発見。以前ならそんな自分を着飾るアイテムは必要最低限に考えて物欲も抑え込むのが当たり前になっていたけど、今は自分の感性を取り戻すかのごとくできるだけ買おうとチャレンジしてしまう。6割程度の気持ちで気に入ったイヤリングを購入手配するとそれだけで気持ちがいくらか軽くなる。

高円寺の駅前で女性の声が政治を変えるといったアクションがあることを知っていて、登壇者も含め気になるところだったけれど、その時間に外にいるという私のアクションでその後バタバタすることになるのが苦痛でしかないから諦めることになる。これはひとりだからというより元夫がいても私はペースが狂うことを嫌っていちいちピリピリしていた気がする。なんであんなにも無難な毎日にこだわっていたのか。余計なことをするのは自分ばかりが大変になるという不満にとらわれていた。いま思えば支えになる家族がいるならもっと楽しんでもよかった。あんなのは全然大変でもなかった。今こそ本当に大変。

夜、元夫が例のドンキのハロウィンアイテムからトンガリ帽デザインの部分をもってきて、子とハロウィンの話で盛り上がるためにきゃりーぱみゅぱみゅのハロウィンソングをかけると、子は初めて聴いたはずの歌に合わせて陽気に踊り続けてみせてくれて、二人きりだとこの空気にはならなかったなぁと思うとやっぱり三人いる楽しみ方の違いを実感する。

 

 

 

10/28

朝、送りから帰ってスッキリを観ているとけっこう大きめの地震。最近地震が多く感じる。以前とは危機感の度合いが違う。なにかあっても手分けはできず世帯分をひとりで支えなくてはいけないんだという緊張感がのし掛かる。きっと必要な物半分、大事な物も半分でしか確保できない。一般的な家族の形が崩れた途端に弱者を実感してる。

お迎えのあと公園。今日はすぐ側の小学校が就学前健診で、その地域の子達は早帰りしているけど公園遊びチームもたくさん。そんな中なんでだったか忘れたが私は元夫と長電話。電話だとなんとか話ができる。そうして話した後は少し気持ちが落ち着く。彼は彼、私は私の生活があってそれを報告し合うのはそれだけで満たされた気持ちになれるけど、子どもとの暮らしのうえでは納得いかない暗澹たる思いしかない。今日は少し暖かで、小高い丘のうえではピクニックのようにしている人も多かった。電話を終えて皆んなのいる場所に合流すると、子ども達は丸っこいどんぐりの帽子と呼んでいる殻を頭に乗せて芸術家!と言ってはしゃいでいた。ここではこうして皆んなと同じ平和な時間を過ごせているけど、帰れば他の家庭とは違うことになってしまった。少し前の当たり前の暮らしが恋しくて仕方ない。4時も回ったし帰ろうかと皆で腰をあげると就学前健診勢が帰宅するところに遭遇。2時から2時間、こんなに時間がかかるのかと、明日が思いやられる。うちの学区は明日。前のマンション仲間にも明日は久々に会えるねと連絡を入れておいた。

今日から高円寺駅にスシローがオープンする。子が食べたいというので買い物してから駅に向かう。賑やかにオープンのチラシ配りをしているけど、思ったよりは人だかりにはなっていない。でも子は喜んで買う買うとはしゃぎながらディスプレイで流れる動画に釘付けで、私は並んで子の希望するサーモンとエビのパックを購入。自分のパート先で見慣れていると、安いだけあってショボくみえる、これはこれでいいけど。

帰宅してちょうど元夫の荷物が届いて連絡するとすぐにやってきてスシローの報告。家族の時は一緒に楽しめたチェーン店の話題も、もうただの報告。彼はあの平和な時間を体感することはもう無いのだろうか、忘れてしまっただろうか。

 

 

 

10/29

朝からまた元夫宛の荷物が届いていたけど会わないでもいいようにあえて家を出る時に知らせる。彼に用意してもらった書類をもって今日は公正役場へ。ざっと近隣の区で調べたところどこも便利な駅前のビルにあって、エレベーターを降りると役場という言葉からは想像できなかった小綺麗なオフィスであった。知性が頼もしい感じの年配の女性がやってきて、緊張しながら自作した協議書をみせたけれど、内容を指摘するような厳しい言葉はひとつもなく、淡々と打ち合わせの形をとって進めてくれた。記載することは自由だけど金額が明確なものでないと効力はないということ、だから現状明確に金額が出ている内容でいくと費用は4万円ほどということを教えてもらう。この知識をお守り代わりに、やっぱりもう少し様子をみて作成を依頼することにする。どんな距離で付き合っていくことになるのか答えが出ていない。せっかくミスドの近くにきたからハロウィンドーナツを買って帰る。隣りのおばあさんにもらったダスキンミスドサービス券は今月いっぱい。家に入るところでちょうどそのおばあさんと鉢合わせ。それで買ってきたと報告すると喜んでいた。少し話すとお喋りが止まらないから、ちなみにダスキン浄水器はいくらなんですかと聞いてみると月2750円とのこと。いまの家にくるずっと前から使い続けているから水の質がどう違うのかなんては分からないけど、コーヒー淹れるのにもお米を炊くのにも使えるから安いものだという。おばあさんなのに暮らすことにいい加減でないのが偉いなと恐れ入る。私はそんなところまで気を使うことも知らない雑な環境で育ってしまった。高い安いでなく豊かな暮らしを保つのに必要なことなんだろうけど、馴染みがないだけにあらためて取り入れるような心の余裕がもてず、いつでも費用のことでしか考えられない。いつになったら暮らしを優先にできるようになるのか私は。

いつもより少しは早めにお迎えに行こうと思ってはいたけれど、同じ学校に行く予定のママの一人が早退のつもりだったようで、迎えに行ったらその学校のメンバー皆んながもう玄関口に待機していると連絡をくれ、慌てて家を飛び出る。すると家前の大通りに小綺麗な装いのママ達の行列ができていて、近くの私立の願書配布だかが行われているのだろう。明日からうちの園は5連休になる。計画的に予定を盛り込めてはいるから憂鬱になるほどではないと思う。幼稚園に着くと同時にもう一人男の子のママもやってきて三人で小学校へ向かう。受付のためにこちらもこちらで行列になっていて、未就園児の頃の児童館仲間や家の下の子、昨日連絡取ったマンション友達など、園外の顔見知りも続々とやってくる。単学級とされる小規模校とは思えないほど新一年生がいて、これは狙い通り来年は2クラスになるのではないかとヒソヒソ噂をした。簡単な身体測定の後は教室に待機、数人グループに分かれて子どもだけが面談に行き、その後は親子面談。ここでの待機時間が長く、この後プラザのハロウィン工作に行こうと思っていたからハラハラする。うちの幼稚園の子達は不満そうにしながらも座って待てていたけど、席にもいられず歩き回るような保育園児もいるものだった。親子面談時に次年度は2クラスになりそうですかとずばり聞いてみると、年々越境の受け入れも厳しくなってきているから移動がないと思いたい、けどこればかりは4月になってみないとなんとも分からないと言われた。全てを終えて大急ぎでプラザへ。ママ友がうちが行くことを先生に伝えてくれていたようで、待ってましたよーと迎えてくれた。ハロウィンらしくオバケか黒猫を上に貼っつけたスティックを作る。鈴も付けれるのが魅力らしく黒猫を選択。黒ベースのところにメタリックなテープなどで飾りつけた黒猫がどことなくヨシキティ感で笑った。先にいたママ達と合流して遊んでいると、学童について詳しい先生がわざわざ資料をもって説明にきてくれた。1日4時間週3日働いていれば学童に申し込めるらしい。案外ハードル低いのだなという第一印象だったけど、よくよく聞いてみると帰宅が午後3時半になるまで働いていることも条件だった。そりゃまともに働き出したら3時半あがりなんてなかなか考えられないから当然といえば当然。まだピンとこない。毎年内容は少しずつ変わったりするとのことで、どうなるやら。

お風呂に入る前になって布団に猫が嘔吐していることに気づいててんやわんや。敷布団がセーフだっただけマシと思った。夜だけど布団を外に干して元夫が使っていた布団を代わりに運び込む。こんなギリギリ装備で家族で暮らしていたのは無理があったよなぁと思ったりする。誰もが我慢しないで暮らせるような生活を保つこと、それだけで生きていくのは大変。自分の育った環境、つまり実家もそれらがいまいちうまく管理できていない家だったように思う。ここを出たら自分の居場所を確保できるようになるんだから今は仕方ないと諦めながら、現状を見向きもせず生きてきて、でもいざ自分の暮らしをできるようになった時にはこうして何を優先すればよいか分からなかったり、やはり基盤がないことで躓いている感じはしている。そんな私が子どもと共に生活をするのだから慎重にやらないといけないなとあらためて身が引き締まるきっかけになった。

 

 

 

10/30

天気予報は曇りだったけど気持ちの良い晴れに変わり、今日のクラスで開催するハロウィンイベントには持ってこいだった。元夫が昼頃に荷物を取りに来る。そのタイミングで子は仮装に着替えてお父さんにも見せながらアイデア出しあって完成された。絵本に載っていそうな、ミルドレッドの魔女学校にいそうな、オリジナル魔女ができた。園の子どもバザーのゲームの景品で、犬のぬいぐるみが入った持ち手付きのカゴをもらってきてくれたおかげでカゴは買わずに済んだし、フリマで買ったリアルりんご型のキャンドルもある。でも八百屋のおばちゃんに仮装を見せがてら本物のリンゴを買っていこうかと考えたけど、連れて行くハムスターのぬいぐるみに仮面を作るだとかなんだかんだやっていると時間ギリギリになってしまい会場の公園へ大急ぎで向かう。クラスのほとんどの子がすでに集まっていたけど、写真撮影とかしてから手早くお菓子交換をしようということで、まだ仮装でぎこちない子ども達がふらふらしながら遊んでいる段階だった。いつも通りの公園で勝手にやる催しだから、ふつうに遊びにきている関係のない子どもの目を掻い潜って行わなければならない。全く知らない子には渡せないけど、前近所だった知り合い家族が砂場にいたからお菓子をあげる。クラスの子の小学生の兄弟とその友達なんかにも配る。そのくらいは想定して準備しておいてある。お菓子配りも済んだら早々に男の子たちは仮装を脱いで走りまわって遊び出していた。4時過ぎてようやく解散。テンション高いまま駄菓子屋へ向かう。たくさんお菓子交換をしたから買うのは少しだけ。例の合言葉でハロウィン駄菓子とパンプキン風船をもらい、仮装した店長さんと写真を撮ったり。その足でごっちゃんのところへも行くと、その流れを報告しておいた元夫もお菓子をたんまり持ってちょうどやってきた。ごっちゃんは渋いけどと言いながらお客さんからもらったらしい舟和の菓子をくれた。タイミングよくヒロポンも捕まえてさらにお菓子をゲット。ひと通り遊んだあと、ひかる君のお店で他の子がフリマをやっているというので新高円寺まで。ひかる君達は仮装した子どもが来てバタバタと家からお菓子を持ってきてくれた。フリマラインナップをみるとアルバローザっぽい花柄やラインストーンで象られた蝶デザインのギャルっぽい服があって、ピタピタサイズだから小さくもみえて子が欲しがって困る。リメイクしたらしいバッグがあってこれなら欲しいなと思うもひかる君も値段が分からないとのことで後で元夫を通して教えてもらうことにして退散。もう外は暗く、お腹が空いたし今日は夕飯を買うことにして、新高円寺駅前の選択肢で松屋にする。久しぶりの松屋。ファミリー3個セットを買うと子どもにオマケが付いてくるらしいので物珍しさでセットにしてみる。牛丼、カレー、ハンバーグ。子はアナ雪のシールをもらっていた。自転車のカゴいっぱいの荷物、あとは帰るだけと思ったら、昼に行きそびれたおばちゃんの八百屋まで行ってみせるとのこと。明日の日曜は八百屋が休みだし、勢いつけて八百屋まで。おばちゃんは、そうだそうだと言いながら箱からガサゴソと板チョコを出してくれた。今日はおやつの大収穫。帰って子は貰ったお菓子を全部並べてみてニコニコしていた。元夫から連絡、ひかる君フリマのカバンは500円とのこと、買っておいてもらう。新高円寺までは行ってもうちに来ることはない。

 

 

 

10/31

朝ごはんの支度をしていると急に子が静かになったのが分かって、見るとじんわり泣いている。猫にちょっかい出したのか叩かれたらしい。久しぶりのことだ。驚いてしまったのだろう。昨日と変わって天気がいまいちだけど、今日はボーイスカウト主催の体験会で近くの公園へ行く。テントを組み立てたり竹を切ってぽっくりを作る。スカウト達が朝から準備してくれたというロープの吊り橋を渡ったり罠みたいに張られたロープのなかをくぐり抜けたり。子はどれも生き生きと取り組んでいて、本当にこういったネイチャー体験が好きなんだなぁと感心してしまう。女の子のお友達二人もいて、小雨が降るなか皆んなで遊ぶ。児童館の頃知り合った小学生のよく話してくれていた親子がいて、彼女からこれまで度々ボーイスカウトの話は聞いてきた。彼女はPTA活動にも積極的なタイプだから良いのであって私に務まるだろうかと気がかりなものの、子に何かやらせてあげるならやっぱりボーイスカウトが一番相応しいようにも思う。雨足が強まり、子ども達テントのなかでスカウト達の手品などを見せてもらい、それでもやみそうにない雨が少しでも弱まった瞬間に解散。こんな天気になってしまったけどひとつアクティビティをこなせたので今日はもう充分ともいえる。少し遅いお昼ごはんにしているとピンポンとチャイム。また元夫の荷物だろうかとなんの気無しに玄関に向かう間にチャイムだけでなくドアをコンコンとノックされる。あれ?これはいつもの配達と違うな?と怪しみながらドアを開けると、わぁっ!と魔女の宅急便のキキと、後ろにはお母さんの姿。下に住む親子だ。あ!と私は声をあげて、ちょっと待ってちょっと待って!と言いながらドアを閉める。子が何〜?と言いながら駆け寄ってくる間も私は突然のことにパニックになりながら慌ててお菓子を掻き集める。いざ本当にアポなしで子どもを目の前にすると強盗が来たのかってくらい慌てふためいて、もちろんお菓子があるはずなのに何も思い出せない。昨日の記憶からばら撒き用だった飴とゼリーとその他にお菓子はないかとどうにかハロウィン的な袋に詰めてもう一度玄関を開ける。瞬間にお母さんは、そんなつもりじゃなかったのにすみませんといったように何度も会釈をしていて、私は大したことない中身が気まずくて押し付けるかのように子どもに袋を手渡すと、ちょっとしたギフトくらい立派に包んだ菓子をくれた。今日これから保育園の子とハロウィンパーティーがあると言い、せっかくだからと用意してくれたらしく、いやー自分のことばかりで全く気がきかなかった自分が恥ずかしい。外の雨は落ち着いていて、よかったですね〜いってらっしゃい、と見送る。もらう側であることにしか頭がなかったけど、これからはハロウィンの日に配ることを意識してお菓子を用意しておくような人間になろうと決意。とにかくドキドキした。うちの家庭状況とか猫のこととか日常の騒々しさとか、後ろめたくて階下の人と自ら関わることに怯えていたというのもある。あちらはこうして来てくれたということはある程度許されていると思っていいのだろうか。せめて家族が揃っていれば私も前向きになれたなと思う。ともかくサプライズに興奮状態になったところで、本当は行くつもりのなかったクラスの子の家でやるハロウィンイベントに行く気になってきた。自宅で武道の稽古場を運営している人がそのスペースを利用してたまにイベントを開催してくれる。今回はお面作りやフォトアルバム作りなどのワークショップらしい。子が仲の良いクラスの子に連絡すると行こうかということになり、子は今日は黒猫の仮装にして家を出る。他にもクラスの子が何人かいて、子どもはお面作り、大人はガイコツのブローチの絵付けをして遊び。今日もお菓子をあげたりもらったり。こうしてそのつもりで事前に準備しておく分にはいきなり小学生が現れても対応できる。下の家の子のお菓子はプリキュアのグミや個包装の立派な菓子がたくさん入っていた。細々した飴ばかりのうちの菓子を今ごろ開けているのかもしれないと思うと恥ずかしくなる。薄暗くなってきた頃解散。帰り道ではまた雨が少し降り出した。オオゼキでも毎年仮装した店員さんがチョコレートだとかを配っていたなと思って寄って帰るも今年は何もなし。残念。てことで今年は大人の仮装をあまり見かけていない。親子二人の慎ましい生活で夜に出歩いていないからというのもあるか。駐輪場で離婚したと噂にきいたママに出会うも相変わらずでそんな話にはならず。前より会わなくなったなと思ったら仕事をはじめたとのことだった。それもプールの指導員。オシャレな人で結婚前はアパレルの仕事をしていたと聞いた時は納得だったけど、そんな体育会系の人だとは思わず。ママという以外のパーソナルはまだまだ未知。

夕飯は子が子どもビールを飲みたいが故に計画的にオオゼキで買った焼き鳥と、賞味期限との兼ね合いで焼きそば。私もビールをあけて乾杯。子が喜ぶし私もビールを飲むようになって、そうすると少しアルコールにも慣れてきていて、これで1日をやり切った気になってただ明日を迎えるだけの気持ちになって眠りにつけるのなら毎晩だって飲んでもいいとすら思うけど、そんなことをとっくに分かった人達だって毎日は飲まないように気をつけているというのなら、やはり毎日は良くない何かがあるんだろうなということでたまにとしている。子はお父さんにハロウィンで貰った和幸監修のとんかつスナックもつまみにしていた。食べ切る前からまたこれ買いたいというほど気に入っていた。父が近くにいた頃から変わらない子の好みで、やっぱりお父さん分かってるぅ、となっているのがいじらしくて辛くなる。早く父の知らない子に成長してしまえばいいのにと思ったりする。

夜、京王線の殺傷事件の電車から逃げ出す人達の映像、これが現代なのかとショックを受ける。自分だったらこのなかから逃げ切れるのだろうか。あんなところから脱出することになったらトートバッグなんかでは中身が何ひとつ残っていないかもしれないとか、高い靴履いていたらスカートだったら、と気にし出したらキリがないほどに不安しかない。それでも自分ひとりならどうにかなるかもしれないけれど、子どもが一緒だとしたらそれだけで行動がままならないのは想像つく。とにかく怖い。小田急線といい京王線といい、コロナの不安が落ち着いてきて電車に乗れるようになってきたと思ったら別の恐怖を思い知らされて、なんだか落ち込んでしまう。