どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年12月16日〜12月31日

12/16
休み。式を初日に終えれて今日はのびのび。子は朝からシルバニアの人形を使って忙しそうにひとりで全役をこなしページェントの劇を再現していた。すごい執念。それらしく見えるから不思議。今日は先日サークルメンバーと行くのを断ってしまった銀座の教文館に行くことにする。やりきって自分の役に思い入れもできた今なら子も関心がもてると思い。久しぶりに銀座という遠出。教文館の入り口のウィンドウにさっそく例のイエス誕生の場面の置物。どうやらキリストのクリスマスといえばそういうものらしい。あちこちに飾られたり売られている色んな種類のこの場面の置物をいちいち覗き込む。せっかくだから一冊くらいキリストのクリスマス絵本を買おうと思っている。幼稚園のおかげで基礎があるから選びやすい。大体はイエス生まれておめでとう、で終わりだがその絵本は、ここに神の子がいることを王様に伝えるか、いや伝えてはいけないと予言して、ヨセフとマリアとイエスもエジプトへ逃げるという、博士の足どりがしっかりと描かれている絵本を見つけて買う。さらにクリスマスを堪能するために次は博品館へ。玩具のデパート。いま買うわけではなくおばあちゃんにお願いするための下見だよと強く言ってある。これに関しては物分かりがよい。でも候補にもならないものまで隅から隅まで見て回る。お腹が空いたけど銀座で食事はハードルが高い、何かあれば寄ろうと考えながら新橋の駅まで向かうと駅にかのや。忙しく人が出入りしている環境だけど背に腹はかえられず流れに乗って飛び込んで、うどんとミニ丼ぶりのセットにして二人でシェア。子どもでは一人で座れない高い回転椅子の店。若干の居心地の悪さを感じながらも平静を装って食にありつく。が途中、ひとりで喋り続ける一目で危険なおじさんが入店。なんと子の隣りに座ってしまった。店内に緊張感が漂っている、気がする。幼子連れてこんな店に来ちゃって、そら言わんこっちゃないと思われているような、気がする。誰が何をしてくれるわけでもない、行動できるのは私しかいない。何をされたわけでもないのにあからさまにおじさんを避けて怒りをかってしまうのではないかというリスクも頭を巡るけど、周りを蹴散らすことはなくひとりで文句らしいことをブツブツ言っているだけだし、えいっと思い切って自分の右側にいた子を抱き上げて左の椅子に移動させ、まわり込むように子の方を向きおじさんに背を向けるようにして背中で耐える。そのうちおじさんが先に食べ終わり出て行った。事なきを得て店内に平穏が戻り心なしかはじめよりこの場に受け入れられているような気持ちになれた。JRで高円寺まで帰り。調子に乗って子のリクエストをきいてカラオケに入る。OKの前で広場の頃の先生に久々出会って立ち話。幼児教育をしている先生は大概どこかしらでキリスト教を身につけていて、クリスマスといえばの基本をわかっていらっしゃる。子がページェントの話を得意げにしたら東方の三博士ね!何をあげたの?金?とか合わせた受け答えをしてくれるものだから子も喜んでテンションがあがる。そういえば日曜にボーイスカウトのクリスマス会でプレゼント交換があるのに、せっかくの銀座でギフトを買うことをすっかり忘れてた。がっくり。


12/17
登園後、保護者会。ページェントの感想など報告し合う。先生が退席したあと謝恩会の話。もう?と思うけどここからの月日の流れは早いらしい。係りを決める。謝辞を読む人さえ決まればあとはなんとなく割り振れる。お菓子を用意する係が人気。私もそのつもりだったけどライバルが多いので自分から記念品を用意する係を選ぶ。他、撮影やレクリエーションとして合唱を指導する係、揉めるようなことはなくすんなり決まる。
しばらく会っていないママ友がクリスマス菓子を作ったからもらってと言って降園時間に合わせて幼稚園まで来てくれた。配り用スライムが余ってしまっていたからちょうど良かったと姉弟二人分準備してお菓子と交換。上の子が我が子の一学年下で、育休中に計画的に下の子をもうけ、その子が3歳になるこの春に職場復帰をする。彼女は小学校の先生で、出産前に勤めていた東京東部の区の学校まで通勤することになるから、そうなるともう街なかで出会うなんてこともなくなるんだろうなぁと思う。これまで同じ暮らしを繰り返してきたママ友にも私の知らない世界がある。
園後はまっすぐ帰り。今日は仲良しママ友ファミリーと台湾人のまるちゃん担当のなんとかバーで台湾ごはんを食べる予定。プラザから駄菓子屋いったり街で時間を潰してからオープン直後のなんバーに行くのがいいねと連絡を取り合って決めた。明日のごっちゃんのお店前フリマの準備をして、そろそろプラザに出かけようかとしたらピンポンとチャイム。4年に一度のガス点検とのこと。一年前に越してきたばかりとは思いますが、と断りをいれられながら点検に付き添い。プラザで友達と合流。閉館まで遊んで駄菓子屋へ。商店街を自転車で抜けながら古本屋に寄り道。子が児童館で好きだった絵本ほげちゃんが外の箱で100円で売られていて購入。裏道から未完成、ごっちゃんのところも軽く覗いてなんバーの時間をまるちゃんに確認。まだ仕込み中だったので歩いてビレバンまで。ボーイスカウトのプレゼント交換のプレゼント、ママ友のアイデアで小物が出てくるバスボムに決めた。年代も性別も気にせず楽しめるバスボム、価格帯もちょうど良い。ラッピング代を含んでも予算内におさまった。この500円以内でとかいうルールのプレゼント交換、久しぶりに聞いた。私もはるか昔、子ども会のこの催しが本当に好きで、そのワクワクが思い出された。
なんとかバー、一組目の客として入店。ママ友は毎月このまるちゃんの日の常連で、私が最近台湾料理の話をしていたから誘ってくれた。ほぼこのママの子のためだけに仕入れてくれているというアップルサイダー、それを子ども達に大人は台湾ビールで乾杯。子はこの皆んなで乾杯が好きで好きで、めちゃくちゃに嬉しそう。台湾ソーセージを頼んだところでお友達のパパも合流。乾杯の嵐に子のテンションもマックスで、皆んな家族みたいだね!とはしゃいでいて申し訳なくなってしまった。事情をわかっているファミリーは子に合わせて全てを受け入れてくれて、本当に楽しい時間。店もこの辺りでお馴染みの人達がぼちぼちやってきて賑やかになってきた。まるちゃんが買い出しに出たと思ったら子ども達にトナカイ型のプリンを買ってきてくれた。優しすぎる。グループのお客さんが来て、隣りの席に入ったところて私達は解散。風が強い。帰ってからもテンション高く目がギラギラの子は金曜ロードショーのボスベビーまで観れてしまう。うちが揺れるほどの強風。明日のフリマは大丈夫だろうか。


12/18
今日もまだ風が寒い、けど天気は良い。ごっちゃんはお店をあけるのは一時だけど、それより早くから開けてても大丈夫ですと言ってくれていた。が、なんだかんだして自転車に荷物を積んで2人でトボトボ歩いてるともう一時を過ぎてしまいそうだった。途中からどうにか子も自転車に乗せてお店へ。ごっちゃんはまだ来ていないし周辺もまだ始動しはじめの空気。配達トラックの往来や目の前に停められたりして、とても野外ショップをオープンできる雰囲気でもない。隣や周りの店の人らがやってくるけどごっちゃんの姿はなく、不安にもなって元夫に連絡をすると寝てる声で、大丈夫でしょ来るでしょと気だるそうに言うだけ。いつまでもこのままでもしょうがないし、車が居なくなったところで少しずつ店作りをはじめる。落ち着いたら連絡しようと思っていた友達がちょうど親子で通りかかる。今から出かけるから帰りにまた寄るよと言ってくれた。子はこの一角をウロウロしていると思ったらなかなか帰ってこなくて、不安になって私もうろついたら裏のチャイ屋さんに腰を据えていた。いま思うとこの日は本当に寒くてどこも客がなく静かな日だった。こんな昼間から営業してるとは思わなかったから人がいるだけで安心感、嬉しい。チャイを買って暖をとる。チャイ屋さんがあると看板で見てずっと気になってはいた。昨夜もここの前でママ友と気になるよねと話していたらお店の男性が今度ぜひ、と声をかけてくれていて、聞くとその人はこのお姉さんのご主人とのことだった。私は表に戻り、子は自由にさせておく。元夫のあまりにも非協力的なあの態度とか、ごっちゃんが来ないのもまさか皆んなわざとなのか?と勘ぐってしまうくらいネガティブになっていく。そうして2時半近く、すんません〜とごっちゃんが自転車で登場した。昨日忘年会で〜とのこと。何も言わないままの元夫のあの態度を思うと来てくれたごっちゃんが救世主だった。来てくれてありがとう、疑ってすみませんと心のなかで謝罪。風が強くて人通りも冷えこんでいてどの店の誰もが今日は諦めモードだったと思う。チャイ屋さんの夫婦が雑貨を買い物してくれる。ごっちゃんの友達客が来て外で話してる隙に買い出しに行かせてもらう。靴下に貼るカイロなど。ヒロセの前を通ると耳パンが売っていたからつい買いたくなって、それとシュトーレンのカットをひとつ買う。本当にヒロセが無くなったらパンの耳が欲しい時どうしたらいいだろうか。北口にもう一軒、袋ぱんぱんにパンの耳を売ってくれていたパン屋があったけど、そこも最近閉店してしまった。ヒロセのパンの耳は細切りでなく平面のスライスのまま。パンの耳これからどうしよう〜とつい心の声が漏れて、奥から社長達がちらりとこちらの様子を伺って、焼き立ての阿波踊りサブレを一枚持たせてくれた。ごっちゃんの友達客が買い物してくれたり、ゼロではないけどとにかく寒い。チャイ屋さんが良い人すぎて子にグミを買ってくれたり、夕方には子がオレンジジュースを飲みながら私にチャイを届けに来て、さすがに甘え過ぎ。チャイ分くらいは!と強く言ってお金を払う。本日2杯目のチャイ。薄暗くなってきた頃もうさすがに閉めようというところで通りかかった二人の子連れのお母さんにこどもちゃれんじの玩具を推してみると、こどもちゃれんじをやっている人でちょうどパーツ増やしたかったからといって一種類さらりと買ってくれた。5時の鐘がなり、これにて終了。グランジ臭漂うボロボロスウェット、本田さんに推したけどこれは取っといた方がいいよと冷静に査定された。一袋荷物は置いといてもらって帰宅。夜7時、なんだか体調がすぐれない。冷え過ぎたのだろうか。だるい、どうにか食事、入浴を済ませて寝るところまでたどり着いたけど、子に絵本を読んだり相手をすることがまるでできない。元夫に体調不良と私が良くならなかったら明日のクリスマス会を頼むと伝える。具合の悪さで全然寝れない。


12/19
うつらうつらしたりぼんやり悪夢を見ていたりの朝も気分は最悪、空腹も度を超えたのか身動きもとれない。元夫に連絡して子の相手と朝ごはんの支度をしてほしいと泣きつく。体調が悪いことを思いやってもらえるわけもなく、むしろ厄介そうに不貞腐れた顔して30分後くらいにやってきた。頼んだことは同じ家で生活を共にしていたらなんてことない、特別なことなんかではないのに。私は子と二人の暮らしにおいてほんの少しの弱音も吐くことは許されなくなってしまったようだ。悔しくてたまらなかった。でも人が生きていればこういうこともあるだろうと開き直って、寝床から白飯と梅干しをお願いする。シンプルに空腹を埋めればどうにか踏ん張れそう。ともかく子どもに気兼ねなく自分を労われる隙があればよい。スマホに神田沙也加ちゃんの訃報。信じられないけど自分もいま感じるこの気怠さにはなんだか妙にしっくりくるニュースだった。
私が回復した時には元夫は床に寝ていた。普段から昼夜逆転しているのだろう。お父さんが寝っころがっているその部屋で子どもが遊ぶ。それだけでまともな家みたいで落ち着く。元夫が大袋で持ってきて食べていたらしい芋けんぴを子がこっそり食べて喜んでいた。私と子の二人でひとつでしかない生活のなかに他の情報が混ざることは張り合いになって、それだけで子どもが豊かであると思う。こういうことだけでもいいから、もっと存在があってほしい。
お父さんが寝ている間に私達はボーイスカウトのクリスマス会に出かける。体調はもう大丈夫そう。昨夜ちょっとアレ?と思ったのだけど、もしかしたらスパイスたっぷりのチャイのせいだったんじゃないかなという気もしている。近くの小学校の体育館、さすがスカウトらしく長縄だとかをして遊んでいた。もう一人スカウトじゃないけど参加する友達がいてよかった、一人だったら私こそ居場所がなかった。父兄参加型のレクリエーション。のっけからこのご時世によく許されたなというような密っぷりのゲーム、投げたロープのなかにチーム全員が入ってぎゅうぎゅうにおしくらまんじゅう状態になったりして戸惑いもありつつ、子どもはとても無邪気にはしゃいでたから、この旧時代的な集いに心が洗われた。スカウトの年代別出しものがあり、最後はお待ちかねプレゼント交換。ロープの脇に大人が互い違いに立ち、人間あみだくじ。子が引き当てたのはバランス積み木玩具だった。プレゼントを考えるって確かに難しい。最後におやつをもらって解散。保護者がきびきび働いていて、これはなかなかただの習い事より大変な気もする。お友達が近くの公園で少し遊びながらおやつを食べるというのでうちもついていくが寒い。2つくらいだけお菓子をあけて解散。さすがに元夫はもう帰っていて、私達は自転車でごっちゃんのところへ荷物をとりに再び家を出る。同時にフリマアプリに出していたおもちゃがこのタイミングて売れたから早いところ回収したかった。高架下に新しい食べ物の店、フルーツサンドが他所でみるよりお手頃価格。せっかくだからみかんのフルーツサンドを買ってみる。みかんのをひとつ、と言うとアワアワしながらこちらからお願いします、とコードの読み込みを指示される。客もいないし店員さんも持て余している様子なのに、支払いだけでなく注文からスマホを通さないとならないルールで実に面倒だった。逆に軽い気持ちで買えない。ごっちゃんは、暇すわ〜M1だもんな〜と言っていて、ここにもM1の影響そんなあるの?と戸惑ったけど、店という場で働いてる頃はその日その日が期待通りにいかない時にこうして考察して何かと理由探ししたもんだなと思い出した。ということで帰ってM1を観る。今はもう日頃熱心にネタを見ているわけじゃないから、よくあるバラエティと同じ感覚で観てると、場がきちんとし過ぎているだけで白けてしまう自分だった。


12/20
うちが寒すぎるのが良いのか、ヒヤシンスの根がよく育つ。結局育てる場所は牛乳瓶の上で落ち着いている。
今日は個人面談があるから午前保育のあとは公園でお昼ごはんにしてそのまままた幼稚園に戻った。年長さんのクラス活動ではた織りをしていると聞いてはいたけど、どんなものかよく分からなかった。預かり保育の子達が熱心にやっていてはじめて現物をみる。子もそこに混ざって自分のはた織りをはじめる。数年前に先生達が自作したというはた織り機に子ども用歯ブラシの柄を使って毛糸を通していくものだった。子ども達はなかなか苦戦しているとかで、我が子もご多分にもれず、いつも進行状況を気にしていた。家でも練習したいようだったけど、どんなものかすら全く分からなかった。幼児教育ではわりとあるカリキュラムらしく、調べたら段ボールで織り機をつくっているものなんかもあった。順番がきて個人面談、近況報告。先生の言う子の気になるところが、私が普段から心配しているところとずばり同じで、子はちょっと要領が悪くそれによって損をしかねない、ということ。例えば間違った人を真似てしまい当本人は途中で気づいてスッと正せるのに子はそれができず一人取り残されてしまうことになる、というもの。先生が言うには声の大きな子は大概間違っていて、でもそういう子は指摘されたらすぐに修正がきく。我が子は打算的じゃないからそういう子に流されてしまううえに機転がきかないからいつまでもグズグズしてしまうことになる。どうにか損をしないようにサバイブしてほしい。関わる子にもよるけど独特な彼女らしさを活かせたらいいのだけどと先生は気にしてくれた。最近、保育時間にビーズアクセをよく作ってきていて、〇〇先生はよくビーズとか使った製作(ハンドメイドクラフト)をするんだねぇと話していたら、それぞれ得意なこととかがあるかね、と立て続けに××先生はわらべ歌とかお歌でしょ、△△先生は絵の具、⬜︎⬜︎先生はスポーツかな、で、あなたは?何ができるの?得意なことあるの?というように子どもが核心をついてきてドキリとした。そうだ私は何があるんだろう…私がこの子に誇れることは何…?と、自分を見つめ直すことになって、もう子どもは就学するし、それどころか今は自分のことでいっぱいいっぱいです、と先生に話すと、やっぱり子は視点が独特なのよねと笑いながら頷いて、どうぞご自分の何か見つけてください、と締めくくられ終わった。
荷物を置きに帰る。今日は母親が東京に出てきていて中野まで会いにやってくるとのこと。子どもができて産まれるまではこれほどの親孝行はないだろうと思ったし、これで接しやすくなるかなと期待していたけど、実際は全くそんなことはなく相変わらず嫌な気分になる話し方をするものだから子どもの手前余計にイラつくようになってしまった。母はその私の態度を察しているのかいないのか取り繕うようにまた空回りの喋りを続ける。私は出来るだけ会話をしないで目の前の食べ物のことや欲しいものをポツポツと言うだけで早く時間が過ぎないかなと思っている。愚かなことにそれでも成り立ってしまうのは、母はただ自分が人に見せびらかすために孫の姿を写真におさめてコレクションできればいいからなのだ。プリンを食べてカルディに行ってチョコレートやコーヒーを買う。クリスマスだしケーキを買おうか?と言ってくれたけど子はケーキは作るんだと言ってブレない。それならせめてと言ってスーパーでイチゴやチョコの飾りを買ってもらう。別にこのためにスーパーにきたのではない。母に会うと最後は必ず惣菜を買う。そして決まって元夫の分も、としつこいくらいに突いてくるから言われるよりも先に「これがいいかな」とか他人事のように呟いて揚げ物を選んでみせた。私が結婚してからというもの母はデパ地下やスーパーで惜しげなくあれもこれもと惣菜を買ってみせる。自分の味というものがない代わりのつもりなんだろうなと思う。お金があるからできることでこちらとしてもデパ地下惣菜を手に入れられて有り難いことなんだけど、このお金だけで済ませているようなところが私と親の信頼関係に影響しているんじゃないかなとも思う。一階のマカロンの店の前を通り、子がマカロンを食べたがっていたことを思い出して買ってもらう。マカロンなんて特別なおやつは買う物じゃないからと子に刷り込んでいた。だから十代らしい若い女の子がさくっとマカロンを買っていてショックだった。子がお花が欲しいと言って母が賛同したけど子が選んだのは姫リンゴ。それならクリスマスらしく合わせて緑のものにしなさいよとドライフラワーにも良さそうなシンプルな束を母が選び子も納得していた。実家では母が自ら花を用意して飾るようなことは無かった気がするけど、いつしかなぜか積極的に買ってくれる。ひと通り買い物が済んでお別れ。もう薄暗くなってきた。田舎にいる人はどこにいくにもいちいち時間がかかることに慣れているから、私よりずっと元気だなと思う。


12/21
パート。体調悪い気がして不安になっていたら朝から生理。そういう不調ならひと安心。仕事はのんびり。パート先輩は我が子と同い年の息子の上に、若い時に産んだ大学生の娘がいて、今も一緒に住んでいて仲が良い。再婚するまでずっと二人だったからそうじゃなきゃ嫌、離れたくないみたいとのこと。私も子とそんな関係になるのか。
お迎えのあとは公園。サンタのプレゼントは新しいキックボードだなと随分前からざっくり決めていたにも関わらず気づけばもうクリスマスはすぐそこ。ママ達に、もう用意した?何にしたの?と聞き込み。今から?!と驚かれる。皆んなの傍らにしゃがみ込んで検索検索、確かに今さら、対象年齢が子ども向けなものは品薄、慌ててありったけのリンクを元夫に投げておく。クリスマスに間に合うだろうか。今日は園の畑から子ども達はジャガイモを持ち帰ってきた。どうやって食べようかと話ながらまずは八百屋のおばちゃんに報告に。八百屋ではゆずと南瓜が目立つように置かれて値札に冬至と書かれていた。冬至って南瓜食べるんだ、とボソッと言ったら、そうよぅ昔はねビタミンがあるってんで、と説明してくれて南瓜とゆずを買う。少しおまけをしてくれた。じゃがいもは子のリクエストのチーズをかけたグラタン風に。小さいし不恰好だし子ども達が育てたものという以上の意味はない期待するような食材ではなかったはずだったけど、中身は白くきめ細やかで詰まって感じるしっかりしたじゃがいもで、想像を超えて美味しかった。


12/22
終了礼拝。午前保育。私の委員会作業として長期休み前は保護者も絵本を借りれるという企画。自分も普段は借りない児童書を選んだ。
帰ってお昼ごはん。今年最後の図書館のお話し会。でも来週も返却に来るし6冊くらいは借りる。そのあとはケーキに飾るトッピングを買いに行く。サンタのメレンゲみたいな砂糖菓子、どこかの100円ショップでみた。たしかダイソーだったはず。と思って中野で二軒のダイソー を見たけどもう跡形もなかった。意外と売れるらしい。そうなるとスーパーに置いてる魅力に欠けるケーキのデコレーションもいつ無くなるか分からないから買っておくことにした。シャンメリーはあちこちにあるからまだ大丈夫、当日に安くなるかもしれないと緊張感もってぎりぎりをせめる。
冬至。いわれた通りに南瓜を食べて柚子湯に入る。二人で一回の入浴にしか使わない柚子がなんだか勿体ない。


12/23
冬休みの預かり保育は10時から。コロナの世の中になってから変わった様子見のルールがもう定番になってしまった。私はいつも通り9時過ぎにはパートに行かなくてはいけないから朝から元夫に来てもらい私は入れ替わりで家を出て、10時前には歩きて幼稚園まで行ってもらう。
ガード下の店が閉まってパート先は冴えない日々が続いていたけどクリスマス、そして年の瀬にむかって街がソワソワし出してる感じはある。今日のハイライトは今から墓掃除に行くんだと言いながらネギトロ巻きを4本買ったおばあちゃん。お供えじゃなくて墓の前で休憩に食べるんだ、とイヒヒと笑っていた。
預かり保育は3時にお迎え。やっぱり最後まででないのは不満そう。明日は4時までに変更してもらう。クリスマスの日は幼稚園にきたプレゼントの玩具を開封するというイベントもあるから預かりに入っている子も多い。
今日は忙しい午後。一度帰って自分の荷物を持って3時半からはプラザのお試し預かり、一時間。その間に私はトレファクに買取り査定に出しにいく。待ち時間がありそうだったから外に出る。いつからあったのか、ルックに新しい外観の建物、立ち止まって自転車にまたがったまましばし眺めるも閉まっているし、なんの店なのかぱっと見わからない。私の前に徒歩のおばさんがもっと近寄ってじっくり見ていたから、これなんですか?と聞いてみる。おばさんは振り返って、なんか子ども服の店みたいよと答えてくれた。へぇとリアクションして立ち去る。スーパーなんかで隣りになったおばちゃんに唐突に話しかけられるやつ、いま自分もナチュラルにそれになってて、とうとう私もその域にいってしまったかとクスリとする。まだ時間がある。サンマルクに入ろうかとレジに並んでいる間にトレファクからアラームがはいり、ぎりぎりセーフで店を出る。買取は本当にロクな額ではないけどこうでもして処分しなければスペースが追いつかない。小銭をもらって預かりのお迎えに。え〜もう?と子は意外と小さい子しかいない預かり保育も楽しめたようでよかった。帰ってまた別の書類を準備。5時過ぎから今度は学童の面談に行く。自転車で近くの児童館。表にはちょうど帰宅の小学生達と先生が待機していた。いま児童館は改装中で脇の非常口から案内される。はじめは少し子どもに聞き取り。名前や通っている幼稚園は言えるか、好きなおやつはあるかなど。子どもにそこまで聞くことがあるとは思わず不意打ちだったけどそれなりに答えられる。やっぱりもう小学生になるんだな。次は家庭状況などの話。こちらから先手を打って子どもがいないところがいいと伝えておく。察して子どもをお部屋に連れて行ってくれた。やっぱり児童館の環境は落ち着く。本もたくさん揃っていて子も一人で待っていてねと言っても充分な様子。就業のことについては散々前に相談したから先生も応援してくれている。それよりも現実的に子どもが過ごす環境として、まず離婚を子どもが知らないし分かっていないということを言って、できれば家族をテーマにしたような話は避けてほしいと伝えた。先生達は深く頷いてNG事項としてメモしながら交流はどの程度かなど確認。離婚と子どもにまつわることを話す時は大体そこまでワンセットで聞かれることももう分かっている。お父さんの荷物はあるし、たまに来て顔も合わせている、でも会うのは数分で寝食を共にしていない。じゃあそれはまだ、そうですねそのうちですねと先生はその日が必ずくると決まったように言った。そうか。そのうち、分からせなくちゃいけないのか。前と明らかに違うことはさすがに感じていても、無邪気にお父さんの存在を信じて疑わないで平和に過ごせているならこのままにしておいてほしいと私は期待するけど、集団生活のなかに生きていく子どもにはどうしても拭えきれない「普通」が存在して、それを前提に教育していくことになるのもわかる。そうしてそれに反してしまうことはどう受け入れられていくのか、「普通」の型におさまってここまできた自分にはまだ想像ができない。あらゆるパターンが平等に存在するものであってほしいけど、女の子はピンク男の子はブルー論争を見るたびに考えてしまうように、色んな固定観念で不自由なことはあるけど全ての事象がはじめから自由で定型がなかったら、何も知らない子ども達は世の中をどう覚えて捉えていけばいいのかなと思ったりもしていて、だから決めつけや押しつけはなくマジョリティを知り、マイノリティを同等に受け入れる、そんな感覚を培っていける社会であってほしいときれいごとでなく切実に思う。


12/24
目覚まし時計のコラショがクリスマスソングを流してくる。サプライズで目覚めが良し。

昨日と同じようにお父さんと登園してもらい私はパート。ケンタッキーが朝から行列になっていて、クリスマスさぁさぁはじまりましたね!という感じ。こちらもクリスマスちらし寿司なんてものを作ったり、普段より少し販売の回転もよく盛り上がりが感じられる。いつも通りに終了、一応特別らしくネギトロ巻きを買って帰る。賑わう街はワクワクソワソワする。トリアノンはイートインを閉め切って工場と化していた。普段行かない東急なぞいって惣菜を見てみる。東急の惣菜美味しそうだし値段も手頃。一応チキンを買っておく。スイーツコーナーでサンタのプリン、可愛らしいのでそれも買う。私こそ手作りでなく商戦に乗っかって消費をしたいのだった。ママ友の家前で偶然元夫とママ友が話しているところに遭遇。年末に向けて美容室に行ってビシッと髪型が決まってるママ友が意気揚々とこの場で話している姿に比べて、手入れされていない半端な髪の毛がパート上がりでさらにみすぼらしいことになっている疲れた自分が虚しかった。この汚い私は私のせいじゃなくてここにいる元夫のせいで私は私に時間を与えられないだけなのにと思って悔しさが込み上げる。意地になって三人で話し終えたら、右と左に分かれて解散した。そうして元夫はフラフラしておきながら、手配したサンタのプレゼントのキックボードはダイレクトにうちに到着するようにしたらしく、私と子はワンセットで行動するしかないのだから見つかるかもしれないのに配慮しないことにイライラしていたけど、置き配になっていなかったことに逆に救われこの隙に再配達。ギフトでもなんでもない箱のためにキャンドゥまでリボンを買いに走る。預かりを4時までにしておいてよかった。お迎え。トモズが年内最後のポイント10倍デーとのこと。あとで寄ろう。同時にお迎えに来た下の子を連れたママにオオゼキ行ったら子どもはお菓子が貰える、しかもこんな可愛く袋詰めされてるとみせてもらって、良いこときいた。オオゼキも行こう。年内最後の預かり保育は主任の先生も部屋に出てきていて、挨拶をすると同時に子ども達は各々の保護者に園に届いたプレゼントの話を興奮気味に話してきていた。我が子も私の手を引っ張り、新しく届いたシルバニアの遊園地シリーズのようなおもちゃを紹介してくれた。今日はあとでまたここの礼拝に参加することにしている。お友達も一度帰るというので、オオゼキ。山のように積まれていたシュトーレン、ずっと迷っていたけど今日は目につかない。店員さんを捕まえて昨日まであそこにシュトーレンがあったと思うのですが、と聞くと、あれ!といって店員さんはその辺りを掻き分け、最後のひとつ有りました!と見つけ出してくれたので買うことにした。あたりは忙しそうに正月商品に入れ替えはじめていた。計画通りにトモズもまわって荷物を置きに帰り、またすぐに幼稚園の教会で5時の礼拝。さっきまでのいつもの幼稚園の姿から打って変わり、年配の教会員の方々に案内されて礼拝堂に入る。クラスのお友達も何人か集まったけど厳粛な雰囲気に皆圧倒され大人しく座っていた。牧師である園長が聖書の話を読み上げ続いてパイプオルガンに合わせて皆で讃美歌を歌う。三年間ではじめてパイプオルガンの音色を聴いた気がする。初めて聴く讃美歌ばかりのなか、博士らがやってきたところの讃美歌は先日のページェントで博士役の我が子らが歌った歌で、ちょうど一緒に博士をやった子も来ていたからお互い目配せをして子ども達も張り切って歌っていた。粛々と会は終わり静かに退出。数年前までは子ども向けの礼拝も行って、ろうそくを灯しながら近所を回って歌を歌ったりなどしていたらしいけど、やはりコロナ禍で行事が変わってしまった。幼児期の子ども達の体験は三分の一ほどになってしまっただろうなと思うと悔しさしかない。幼稚園に飾りつけられたイルミネーションをみんなで眺めて解散。子が今になってもっとチキンを買いたいと言い出してサントクまでいく。フライドチキンやポテトの入ったパーティーセットのようなものを買って帰ってケーキ作り。といっても買ってきたスポンジに買ってきた生クリームを塗りたくり、缶詰めのミックスフルーツや食べきれていなかったゼスプリキウイ、母に買ってもらったイチゴを切って並べるだけ。生クリームの量を怪しんで念のためと昨日から水切りヨーグルトを準備しておいてよかった。どうにか塗りきった。デコレーションは子にお任せ。私が好きと教えてから知ったセコイヤチョコレートを、こないだケーキにどうしても買うんだと言っていてどうしたいのかと思ったら丸太に見立てて雪だるまのメレンゲ菓子と合わせて飾っていて、本当に子の立体作品には感心してしまう。ミネストローネも作っておいたし、結局どこも値段が変わらず西友で買ったシャンメリーを出すとそれなりにパーティーのようになった。日々が変わった自分のためにと思って買っておいたいちぢくのビールをクリスマスに開けようと思っていたけどそこまでのテンションにはなれていなかったからシャンメリーで乾杯。お父さんは明日食べるって、と子にフォローを入れておいたら、ケーキは明日にするとのこと。我慢するくらいやっぱり一緒に楽しみたいようだ。今日の金曜ロードショーホームアローン、アルフも今夜やるらしいから録画しておく。ホームアローンはなぜか怖いから観ないと言ってたけれどお風呂上がりもつけたままにしていたら教会のシーンで歌われている讃美歌は知っているもので、あ!と言って嬉しそうにしていた。そう、本来ページェントでは母達がこの讃美歌を合唱する場面もあったのだった。ゴスペルだかをやっている先生が何週かにわたりわざわざ来てくれて母達も練習するのだ。結局初年度の一回しかできなかったな。こんな世の中になって貴重な体験がより希少なものになってしまった。
夜になるにつれ、また辛い気持ちが膨らんでもう生きていくのが苦しくなってたまらなくなったりする。こんな日だからなおさら。共有できる人もなく一人で子どもにサプライズの仕込みをしたりしなきゃならないこととかしんどさしかなかった。それくらいのところで幼い子と生きる私の頑張りを元夫にわかってほしくて、嘆いて嘆いて嘆くけど、そういうことには何も言葉をかけてくれない。というかLINEだかを繋げたまま仕事をしているとかでリアクションされずに明け方にまでなった。もうこの苦しい状況で私が子に話す言葉はないから電話を繋げておくから目覚めた子と朝イチで話してくれとメッセージをして電話をかけて私は眠りにつく。としばらくして元夫がいきなりやって来て、もうそんなこというのやめてよと彼は彼で嘆きながら私を起こし、でも私は辛いんだよと譲らない。そこで子が起きた。最悪なクリスマスのはじまりだった。

 

12/25
子は二人の話し声に起きちゃったよと言いながら分かっていたかのように頭のうえのプレゼントを確認して喜び、子のプレゼント開封を見届けながら私達もクールダウンしていった。お父さんいるしケーキにしようかと朝からロウソクを灯してケーキを切る。一晩おいたのが逆によかったのか、思ったよりも美味しい。美味しいねと話しながら三人で食べる。こういうことができれば私はそれで充分だった。元夫はそのまま寝てしまった。
お昼に子がおにぎりを食べたがり、ついでに元夫にもおにぎりを作ってアルミホイルに包んでおいた。午後、寝ちゃったなやばいなと言いながら起きた元夫におにぎりを渡して、子はいってらっしゃい!と元気に声をかけた。会わせてあげられると安心するけど、この見送りの場面をみるのはいまだ辛くなる。

玩具類を片付けたい。前の幼児雑誌を捨てようと思っているけど、その来月予告ページにある付録を舐め回すように見ていて離さない。なんでこの時買わなかったんだろうとずっとぐずぐす言っているからメルカリで探してみたらあった。年内発送ができる人を確認して購入。年末年始は他所との交流なく二人で過ごさなくてはいけないんだと思ったら財布の紐が緩んでしまう。
夕方、いつもの駄菓子屋でクリスマス企画としてサンタが来るとのことだったから買い物に合わせて家を出る。その前に区の施設の古本市。子がペネロペのしかけ絵本を見ていて、状態も良く少し欲しくなったけど堪える。駄菓子屋では入った瞬間からプレゼントを配ってくれて、あれ?サンタはいつ?と思っていたらお馴染み店長さんがサンタさんもう来ちゃったんだけどプレゼント置いていってくれたよ!と言って子のために裏からラッピングしたプレゼントを持ってきてくれた。私が一時間勘違いしていたようだった。もう、と子は口では呆れていたけどプレゼントは貰えたから良しとしてくれていた。たまにはオリンピックで猫トイレをみてみる。やっぱり西友ブランドが一番安いけどあれは重すぎるし今日のところはオリンピックで似てるやつを買って、ポイント10倍のためにトモズまで今日も行きたい。やっぱりゆたぽんを買うことにした。バザーで買った米ぬかカイロは子が気に入ってしまって一人占めするから同じようにレンジで温めるものをもうひとつ買ってみることにした。こんなシリーズをはじめて知ったひと昔前の印象からだと500円台で買えるなんて安い気がする。暦通りに、ほんの少しだけど日が伸びたような気がする。子どもと一緒に外に出るようになって空を感じるようになって季節に気候に敏感になったと思う。帰って荷物を置いて、新しいキックボードでトモズまで行く。前の安すぎの物と違ってタイヤがよく光る。音も静か。最初からケチらなきゃよかった。
夜、お笑い番組を観ながらご飯。今年忙しい芸人選手権のような密着をやっていて、かまいたち、夏頃の時点で年内休みはありませんと言われた、だから家族ともナントカカントカなどとタクシーで話しているのを子も観ていて、そうだ芸人さんを思えば、お父さんが忙しくて家にいないことに説得力もあって子の前で堂々とできて気が楽になった。猫と子と三人でぎゅーっとして笑い合ったり。寝る前に子がお父さんにボイスメッセージしたり、忙しい芸人さんのえかげで心に余裕できた。


12/26
心に余裕があると前向きになれる。元夫に反省のメッセージを綴る。“帰れば誰かいるとか誰かが帰ってくるとかみたいに、同じ場所を共有している人がいるだけで心強いものだとようやくわかった。前の私は個がなくてとにかく一緒にやらなきゃ済まなかったんだなと思う。そうして無理に合わせるんじゃなくて義務感じゃなくて、楽しいと思えるように共にするのがよいよね”
失って分かるのは私も子どもと同じレベルで、失ったことがないからわからなかったんだろう。子は普段は遊びの世界に没頭することでカバーしているようだった。ぬいぐるみと会話することが増えた。お父さんの存在があった時は、自立心も甘えもやっぱり満たされている子どものそれだったなと思う。今は何かが違ってみえる。それでも私達は私達の行動をして、元夫には一応逐一報告はして、年末年始でひと息つける時があって少しでも一緒に過ごすのも有りだったら同行してくれたら嬉しい、ということを伝えておく。

そしてお昼から吉祥寺へ買い物に出る。お泊まり保育に向けて子のパジャマを新しくしたい。まずはココスでごはんを食べたいというので休日のファミレスは気が乗らなかったけど仕方なく順番待ちをする。クーポンを開いたら今日まで半額で290円で食べれるスイーツがあったからそれも頼んでみたらクリームがツリーのようにそびえたっているデザートがきてテンション上がった。近くのレディース服屋がタイムセールで〜す!と賑わっていたから一応覗いてみたら子どもの帽子でお泊まり保育の雪遊びに良さそうなパイロット帽子がある。急いで楽天などで検索して良さげなものがそれより安くはないことを確認して買うことにした。もし雪遊びにつかえなくても普段でも可愛いから良し。私の好きなサンキューマートを覗いたりしながら、ようやく目的のパジャマのある店に向かおうと思ったら閉店していてがっくり。GUを見にいくとヨドバシのなかに広いダイソーが出来ていて良い。西松屋で安いパジャマを見つけた。これで寒くなければ良さそう。吉祥寺に来たらヨドバシのなかで全部済んでしまいそうだ。高円寺で自転車撤去していなかっただろうか。今日は大丈夫と踏んで近場に停めてきたのだけど、今さらソワソワしながら夕方に帰り。自転車撤去の看板に書かれた日付から近頃はなんとなく察しがつく。自転車は無事だった。駅前の薬局、いつもは何も言わずに絆創膏か子どもの成長補助食品というのかミロみたいな粉をくれるのだけど今日はなぜか風船いりますか?と聞かれ、さらにその場でシュポシュポ空気をいれてくれた。会計には数人並んでいてなんだか申し訳ない気持ち。
クリスマスが過ぎたそばからガレットデロワのことを思い出した。ガレットデロワはパイのなかにフェーブという陶器のマスコットが入っていて、食べる時にそれを引き当てた人がその一年幸運に恵まれるというもの。詳しく調べてみると、ベツレヘムを訪れた東方の三博士がイエス様に会った日を祝ってというもので、確かに幼稚園の冬休みがなぜ1月6日までかというと、ということでその話は聞いたことがある。子が博士役をしたことで俄然ガレットデロワを試してみたい気になった。どこでいくらくらいで買えるのか、どこも断片的な情報しかなく、なかなか現実的でない。でもオンラインや都心部の有名な店などで買えたとしても誤飲防止のためにフェーブは別添えということはわかって、まずはとにかく一緒に焼き上げしている店を探す。何年か前の個人ブログなどの情報から吉祥寺あたりのケーキ屋さんのガレットデロワが焼き上げをしていることが分かって手応えあり。でもやはりこの冬はいつからどうしたら買えるのかはよく分からない。これはもう現場に行って確認するしかないかもしれないと心にとめておく。


12/27
年末が近づいている。私は今日で仕事納めとしている。予約した通り、朝9時にプラザの預かり保育に子を連れて行く。短時間だしもう大きいんだし、本当は預かり保育の持ち物とされている着替えは持ってこなかった。一時までだけど当然それくらい大丈夫だろうとお弁当も無しにした。
パート先は年始の営業時間のことでマネージャーが勘違いだかの時間を指示してきていたらしく店長が不貞腐れていた。ベテランパートさんは、そうだよねぇ正月なんだから皆んな早く帰りたいよねぇと同情するようにフォローしていたけれど、自分だって働ける立場なのに休みにしておいて代わりに働くことになる人のことを安易に庇うなんてこと、きまり悪くて私だったら出来ないなと思った。休日祭日にこそ働ける人が欲しいのが世の中だ。自分は今は子どもが小さいから仕方ないと思えるけど自由に働ける立場だったとしたらきっと私はそうしてより厳しい条件の日を休みにして堂々としていられない。やっぱりこれからも気兼ねなく休める仕事を探していきたい。今日も持て余すくらい暇かもしれない。店長に郵便局に郵便物を出してくる用事をことづかって街に出る。そして戻ったら終了、今日はいつもより一時間早くあがり。プラザの預かりなら場所も近くて良い。子は前回に続きウキウキで、また来たい、いつ?と連呼してきた。デニムのショートパンツのおしりが土汚れていて、今日は公園にお散歩に出て外遊びをして転んだとか。やっぱりこういうことがあるのでお着替えは持ってきていただきたいですと言われてしまい、普段公園で遊んでもそんなことないのにタイミング悪!と白目になった。濡れているわけでないし叩けばどうにか汚れも落ち着いたし、このままサイゼにお昼ごはんに行く。賑わっていて忘れかけたけど今日は平日。私は平日ランチを頼む。子もいつも通りの食欲。
元夫のお母さんが現金書留を送ったと言って不在票がきてから一週間以上が経った。もう返送された頃だろうか。気持ちはありがたいのだけど私達はもう受け取れない、それならばお父さんを通して子どもとの交流に使わせてあげてほしい、ということをメッセージしておいた。今年は大変な一年となってしまいましたが、お身体に気をつけて良い年をお迎えくださいと添えて。義父さんが亡くなって孫を失くして。お母さんは今ひとりで何を思っているのだろうとか少しは思うところあるけれど、立場も人との接し方も違うからそれ以上思いやることはできない。と思っていたらお母さんから、どうして私の気持ちをわかってくれないのですか、私の孫ですよと返信がきて、ほらやっぱり違うと冷静になった。もう孫ではない。勘違いしないでいただきたい。うちの親とも会って話してみたいけどと言っていて、どういうつもりなのだろうと不思議でならない。親同士が会ってどうなるというのだろうか。元夫にこの流れをLINEして、彼は自分が親と話すと言った。そりゃそうだ。はじめからそうしてほしい。そちらから縁を切ったことによる皺寄せは自分で背負ってほしい。
ドリフを観ながら夕飯。最近猫が毎日のように吐くし、寝ている時以外はだいたい鳴いてる。猫を飼ってる友人がちょうどインスタに夜鳴きがすごくて困るとアップしていたから連絡をとる。彼女のところの猫は年齢からして痴呆の症状じゃないかと医者からの話のようだった。不安やストレス、そして痴呆。角の部屋で鳴く分にはまだ気持ちに余裕が持てるけど、隣りの家と隣接している箇所でこそ鳴くことがこちらこそもうストレスでしかない。いとも簡単にこんな思いを私ひとりに背負わせた元夫が憎くなり、夜中にかけて不満をぶつける。電話をしてきてあくまでも自分は何をするでもなくただ私に落ち着けと言わんばかりの様子でムッとしていたところに女性のはしゃぐ声がして、こんな時間に外で出会った様子、そうして電話は途中のまま一方的に切られ、そこから一時間以上音信不通となった。モヤモヤする。こんな時間に出歩いて女性に遭遇して制限なく盛り上がれたりする生活、それは刺激的で張りがあって止められないだろうなと思うと、それを求める感覚私にはもう分からないから別の世界線で生きてる人間なんだなと思う。夜中2時近くなって電話がかけ直されてくる。出会ったのは仕事したことがある知り合いカップルでとかなんとか、する必要もない弁解をわざわざするくらいなら、仕事の知り合いにあったから電話を切ると一言いったらどうだろうかという話なのだ。そうやって私という人間はただ居ないことにするような行動が垣間見えることがあって、私って単純に大事にされていないんだなと感じると同時に、でもそれは特筆すべき取り柄のない私だからなのか、または元夫が全てが自己完結型の人間で良くも悪くも人を巻き込まないし利用もしないからなのか、多分それら全部が作用して私達の関係が成り立たないのだろうなとは思う。二人として世の中に出ると元夫の隣りはそれはそれは居心地が悪かった。こうして私ひとりとして立つことで人からも自分からも、私を大事にできればいいけどなぁと思う。


12/28
年内最後の可燃ゴミ回収。日常のゴミ以上の特別な片付けはできなかった。元夫の部屋の片付けをしようとしてもまずはまとめる段階でゴミらしいゴミは出せなかった。しかしどこもゴミが山盛りなのだろう、いつもよりゴミ収集も時間がかかっているようだった。
前にツイッターで知り気になったことがあった渋谷の植物園が閉まるということをまた最近ツイッターで知り、最終日とかそういう悲しいタイミングは本当は好きじゃないけど、子どもにも見せたくて今日行くことにしていた。渋谷までは無料パスを使ってバスで行きたい。子も楽しんでお出かけしてくれたけど、バスに乗り込んでから笹塚あたりですでに子の様子がおかしくなった。眠るかのようにそっと目を閉じるけど決して寝てはいない。何度も声をかけてみたけど吐くほどではないらしく、どうにか渋谷までもった。それでも私は帰りは新宿からならばバスで帰れるだろうかと考えていた。バスを降りて、よかったね〜と話して信号を渡ろうとすると、抱っこしてと言ってきた。え、バス乗って疲れちゃったの?とひとまず仕方ないなと抱きあげて、気持ち悪くて歩けないのかなと聞くとそうだと言う。慌てて下ろして吐く?と聞くと頷きながら、次の瞬間にボェッと出した。バスで怪しいなと思いながら、小物を入れて使い古された感じの小さなフリーザーバッグを空にして用意していてよかった。それを口に当てながら渋谷の交差点の隅に移動する。服も手も汚さずにわりとキレイに吐いた。吐いたら子はスッキリした顔をして、もう歩いていける。とりあえずマスクの替えを買いに行かなくてはいけない。マークシティダイソーまで。マスクと念のためタオル、そしてレジ袋も買って準備を整えた。植物園まで歩く。歩いてる分にはご機嫌で調子も良い。お昼はうどんにしようかなぁなどと言いながら跳ねるように歩いた。植物園。最終日とは思えない緑の空間。人はそれなりに多い。子は植物をひとつひとつじっくり楽しんでくれた。二階のひと部屋で、ここにあった本などを放出していて、ボランティアらしいお婆さんが、もう最後だからほとんどなくなっちゃってるけど良いのがあったら持っていって、と来る人来る人に声を優しく声かけをしてくれていた。植物に関係なさそうな絵本なんかもあって私がそれを見ていたら、子はハーブ花緑の活用法とかいった渋い本を持ってきて絶対これが欲しいというから仕方なくそれをいただくことにした。よければそこに入れていって、とお婆さんが言う紙袋をみると大きな封筒やチラシで作られた袋に毛糸で持ち手が作られた手提げ袋だった。ステキな袋でこれこそあれこれ迷いながら選んでしまった。渋谷区の言葉が入っていた袋を選ぶ。外の植物までじっくり見ていく。触り心地が完全に猫のしっぽのようにしっかりとした猫じゃらしがあった。最後に小さなベリーを見つけ、子がこれは何の実だろうとしつこく気にして職員さんに聞きに行った。するとお姉さんが出てきて、これはまだ赤いんだけどブラックベリーなんだよと教えてくれて、もうはじめからそのつもりだったようにスッとハサミで枝を切って、どうぞと子に手渡してくれた。最後だったからだろうか、子は非常に喜んでいた。ありがたい。このまま原宿まで行きたい。何を食べようか、うどんだっけ?と言いながら歩いていると子が原宿に行くなら今度こそチーズハットグを食べたい、ということで、寄り道はせずに原宿を目指す。原宿に出来たと情報だけはあった大きなスリーコインズ。キッチン用品が多い印象。スリコは通常の店でもここ数年でベビーキッズ用品がすごい増えた。いつもそのコーナーを横目にいま赤ちゃんがいたらなんでもそろうなぁと毎度思っている。ボーイスカウトのプレゼント交換で貰った積み木おもちゃはここのものだと判明。表参道に出ることは許されずそのまま若い子で賑わう韓国フードが集まる店へ。チュロスカップごはんみたいなすでに定番なものは他にもあるけどチーズハットグのコーナーばかり行列。でも諦めるわけにはいかず並ぶ。若い男女のなかに、たまにうちのように低学年くらいの子どものために来たような親子。原宿の根本的な変わらなさが途端に愛おしくなったりして、こうして並んでみるのも思い出になるんだなとしみじみする。3時過ぎ、ようやくチーズハットグにありつける。お姉さん達がワイワイしている隅に席をみつけてゆっくり食べた。コロナ一年目とは違う竹下通りのごちゃごちゃがそれだけで嬉しい。ハムスターとかモルモットは我が子に限らずキッズの間で需要のあるキャラのようで、ガチャガチャなどハムスターものが多い。それだけで子はここは自分の居場所だと思えて存分に原宿を楽しめる。インスタの広告で気になっていたデコパーツビーズの店がちょうど目の前にあって入ってみた。FRUiTSみたいにド派手なお姉さんに接客されながら子の選んだ一個ずつがなかなか高いパーツを慎重に選別して購入。本当は新宿でフライングタイガーに寄りたかったけど絶対バスは嫌だということで電車で高円寺まで帰り。
元夫のお母さんから、書留を郵便局に取りに行き帰り道涙がとまりませんでした、とメールがくる。仕方ない。孫を愛でられる権はもう無い。

 

12/29
またインスタで昨日のデコパーツショップが出てきたから詳しく見てみたらなんとオンラインの方が実店舗より安い。やられた。まぁ絞りに絞ってもう買うことはないから忘れよう。朝からお正月になるし、かるたをやりたいという話をされてとぼけていたらぬいぐるみ相手にかるたを自作して遊んでいた。どうしても二人だけでは楽しませてあげられないこと。友達だってそれぞれ家庭をもってるし、私には無償で我が子を一番に可愛がってあげることができるような人間関係は持ち合わせていない。申し訳ない。
久しぶりに手荒れが酷くなった。痛みや痒みはないけど服など布類に引っかかりまくるから治したい。皮膚科に行く。医療証を手に入れてからはちょっとしたことでも積極的に通院しちゃう。そして医療証有りというのは診察する先生まで伝わっているものなのかよくわからないけど、薬なんかも惜しげなく処方してくれる気がする。でも処方箋は以前から通う馴染みの人がいる薬局には出したくない。医療証持ちになったことを知られたくない。いま行きつけにしたスーパーの前の処方薬局にいくと、ひとつ扱いがないので取り寄せになってしまうと言われる。他をあたることにしてそのまま中野マルイの期間限定キャラクターショップに行ってみる。前回と違い、ヘアアレンジして遊べるぬいぐるみなんかも売っていて、案の定ねだられる。ふつうに流通してた時の価格の半額なんてお買い得感、私こそ弱い。前に貰った商品券も使って500円くらいで手に入れた。いつものおばちゃんの八百屋が水曜なのに開いている。今日までなのかなと大根を買いに寄って聞くと31日まで開けてるけど市場はもうお終いだからあるものだけとのこと。大晦日まで駆け抜ける。帰ってお昼ごはんにしながら開封して遊ぶ。ガレットデロワ、ついに近場に辿り着き、行ったことのある阿佐ヶ谷の洋菓子屋も焼き込みで作っていることが判明。電話をしたら予約できた。年明けの営業から受け取れるとのことで本当は1月6日だけど冬休みの間のイベントにしたいと思い5日に引き取ることにした。生クリームのケーキより安上がりだしとにかく楽しみ。
処方薬局を探しに出る。次から次へと在庫がないと断られたり、取り寄せで年明けになってしまうなどと言われて焦ってきた。大通りに出て走り、大きなドラッグストアの調剤コーナーに確認するとあっさり受け入れられた。だいぶ待つようだったから帰りに寄るとして荻窪を目指す。今日のヘアアレンジぬいぐるみを持ってでてきた側からすみっこぐらしのアイテムを欲しがる。シルバニアをはじめレゴとかリカちゃんとかメルちゃんとか、人形遊びの種類を拡げてもアイテムを増やすのはあっちもこっちもは無理、うちははじめから増やすのはシルバニアに絞っていた。すみっこも気づいたら家やら家具やら着替えなどがある人形遊びの一種になっていて、当然シリーズを揃えるつもりはないけどすみっこのためのお布団はシルバニアにも使えそうで、シルバニアには敷布団はないし、欲しい時に買ってもいいかなと思うけどぬいぐるみを買った今日ではない。それはさすがに理解してくれて今日は退散。子がお気に入りになったチャイ屋さんの年内営業が今日までだと話していたら絶対今日行くと言い張るので薬を受けとったら高円寺をまわる。子をチャイ屋さんに降ろしてチャイを買って私はごっちゃんのところへ。ごっちゃんもチャイを飲んだあとに体調に異変があったことがあるとのことで、やっぱりこの前の私の体調不良もスパイスのせいだったんだと確信。元夫がやってきてしばらく皆で話す。
夜、実家からの連絡でまた嫌な気分になる。母親は正月こそどうせ自分はずっと仕事だからと私達が行けるかどうかにたいして重きを置いてはいないけど、何かにつけて、仲良くしてるの?一緒に住んでるんでしょ?とぶっ込んでくる。これを聞いてどうなるのと思うと苦しみを超えて怒りになる。心配というより自分が安心したいだけで聞いているわけで、意に反した答えだとパニックそしてヒステリックになることは目に見えてる。一方父親のほうは、私が家庭を持つ前は怒鳴り散らす会話の仕方しか知らなくて、それが相手を一人前として扱わなきゃいけなくなって怒鳴れなくなったら笑顔で嫌味を言うタイプになってしまった。渋谷までの距離で乗り物酔いをするから、高速バスしか交通手段のない実家にはこんな時期だしいけないとずばり言ったら、そうかと認めながも、来たらお年玉いっぱいあげようと思ってたんだけどなぁ、大婆もたくさん用意してたんだけど、と子どもに向かって言う。子どもが自分ではどうしようも出来ないところにかぶせてくるなんて残酷でしかない。これには母が止めて電話が終わった。母は吐く子を連れて移動をすることの大変さは分かっているはずだ。私の兄は小さい頃車に限らず酔う子どもで、移動中は常に気持ち悪そうにぐったりして、人が行き交う地下鉄のごちゃごちゃした改札でも盛大に吐いてしまっていた。それでも母は自分が帰省したい一心で私達を長距離連れ回していたわけで、私が子どもが酔うから行きたくないと言い切ると、自分の苦労を思い出して納得せざるをえないのだろう。どちらにしても気持ちよく話せる相手ではない。とにかく電話が終わってホッとした。人と距離をおけるコロナ禍のルールは終わってほしくない。
周りがそっとしておいてさえくれれば、有吉の壁と鍋で二人で楽しくやり過ごせる。町内会の日の用心の拍子木が響く。


12/30
いよいよ年末カウントダウンな気持ち。上野とか東京タワーとか普段はいかないところに行きたい気持ちはあるけど、いざ行こうと思って調べたりするとやっぱり人は多そうで億劫になり、午後から荻窪へ昨日約束したすみっこの布団を買いに行く。今日は前もって子が唯一持っているネコのすみっこ人形を持ってきていて、早速布団にセットした状態で持ち歩こうとする。子どもが手にいくつかの物を持って歩くことには不安しかない。すみっこの方はポケットに入れてもらい子は布団を手に歩く人となった。正月は凧上げをしようと思っていたことを思い出して凧を探すとポケモンや新幹線みたいな絵柄のものしかなくて購入は見合わせ。ユニクロの子ども用レギンスを阿佐ヶ谷店に取り寄せしているし、凧もよりローカルな場所の方が扱いがありそうだから阿佐ヶ谷で探そう。年内最後の荻窪、特別にニューコーミヤのアイスを食べて移動。阿佐ヶ谷の西友、こちらもライダー系の凧しか残っていない。数年前は探すまでもなく中野ブロードウェイにあった玩具屋で同じ種類のプリンセスの凧を買ったことが懐かしい。あらためて街にふつうの玩具屋がないことが悲しくなる。こうして西友しまむらのコーナーか、そうじゃなければ100円ショップに頼るしかない現状。北口の建物のなかに古めかしい店が並んでいて、子ども向けのなわとびだとかが表に置いてた店があったことを思い出して行ってみる。それは文房具屋だった。細々した雑貨の並びに西友にあったのと同じ種類の凧だけど見たことないデザイン、ブルーインパルスが描かれた凧。これは良い。子と見つけた喜びに盛り上がって買う。お店のおばさんが、おじいさんが大量に買っていっちゃってもう最後なんですよ〜と笑っていて、本当に、孫など子どもに何か買ってあげたくても昔のように分かりやすく〇〇屋さんが無くなってしまってお年寄りこそ困っているだろうなと思う。
これで目的は達成できて、お腹が空いた。まだ中途半端な時間だけど我慢出来ずに通りかかったてんやが空いているし食べていく。うどんのセットを子とシェア。テイクアウトの窓口から明日の予約はもう終了してるんですよと説明する声が聞こえる。そうか明日に備えた今日のてんやはそりゃ静かなはずだと、ルールに縛られずに今日天ぷらを食べる自由を感じる。ユニクロに取り寄せレギンスを引き取りに行く。歳末らしい賑わいのなか、対応してくれた店員さんが子の持つ布団にリアクションしてくれて、子はすみっこも取り出して説明をしていた。こんな忙しいところ申し訳ないと思うけど、忙しい時こそイレギュラーなアクションに逃げることでリフレッシュになることもあるなぁとも思う。オッケーで買い物、トレファクを覗いて溜まったLINEペイポイントを使って冬を乗り切るコーデュロイパンツを購入。日常からも逸れないようにしながら帰り。
元夫の部屋を片付け、いつの間に買ったんだかというものが袋に入ったまま。コミューンのアーティストが作ったブランケットなんて何万とするものもある。こたつ掛けに良さそうだから何万だろうと私は使いたい。


12/31
晦日。わんわんのスペシャル、下手なバラエティより面白い。わんわんはイタくない。そしてつんくが作った歌は子ども番組らしい歌のはずなのにアイドルが歌うとちゃんとそれっぽく聴こえるから、つんくもアイドルもさすがだなと思える。

毎日毎日買い物に出ているのに必ずというほど買い忘れがある。そうしてまた買い物へ。100円ローソンのおせちを買ってみようと思っていたのを忘れていた。毎年とくにお節を用意することはなかった。やったとしても自分の好きな黒豆、栗きんとん、田作りしか用意した覚えがない。蒲鉾とか絶対食べない。でも一種類が100円で済むという、貧乏性にはそれがちょっと楽しくてなんか揃えてみたくなっていた。とはいえ、一家の主婦ならばお節は手作りするものなんだろうなと思う自分もいて実際は気がひける。それなら潔く関心がないといった姿勢でいる方がいいんだよなとか。でも店までいったら案外子が乗り気で、近くにあったお重まで欲しがる。皿の上でいいだろうと思っていたから100円ローソンお節コーナーで一番高い168円の重箱を渋々カゴにいれる。さて中身は何をいれようかとチラチラ見ていたら、赤ちゃんを連れた若い夫婦がやってきて、これこれ!あるじゃんどうする?どれいっとく?といった軽いノリでガンガン買っていった。自分だけじゃない、それがすごい励みになって棚をじっくり見ながら、これは今ある食材で出来るとか考えカゴに入れたり戻したりしながら千円分くらい買った。もしかしたらこれだけ出すならスーパーのおせちパックも買えたかもしれない。マルイのカルディでゆず茶を買う。これも業務スーパーと比較して量も値段もさほど変わらなかったからついに決めた。キャラクターショップをまたみてみると、こないだまでなかった例のヘアアレンジぬいぐるみがあって、子がしまった、こんなのもあったのかといった様子でぐずぐず。確かにこれが一番可愛かった。お店のお姉さんが売り場整理したらひとつだけ奥の方にあったんですよと教えてくれた。高いものじゃないのだけど、同じ種類を買ったばかりでというのはひとつを大事にできなくなるからよくないのは分かってる。だからいいねとは言えずにただ眺めていると、小さな女の子がやってきて、他のをみることもなく自分の目線にあったそれをパッと手に取りお父さんに買って!と言って、呆気なく売り切れていった。そこでさっぱり諦められるかと思ったらなおさら欲しさが増してしまったらしく子は次第に涙目になり、おいおい泣き出した。渋々お姉さんに聞くと、いつ何が入荷するかもわからないんですよと申し訳なさそうに会社のサイトを見てみてと教えてくれた。オンラインには在庫なし。この催事ショップを開催してる他の沿線のマルイにも問い合わせるも取り扱いはないらしい。こんな手間のかかることになるなら買えばよかったとちょっと思いながら子を説得する。わかっているんだけど悲しいんだとのこと。帰り道の魚屋が正月準備の品で普段にない盛況ぶり。ちょっと見てみる。魚屋の海老天やかき揚げは美味しそうにみえる。かき揚げ2つ買おうとしたら、子が欲しい時にちゃんと欲しいと言って買わないとだから!と泣き顔から強い決意の顔に変わって海老天を所望するので海老天とかき揚げ。ヘルプで働いているおばちゃんが、このかき揚げ美味しいのよねペロリと食べれちゃうと、また忙しいなかの余計な会話でバランスをとっていた。
昼ごはんのあと再び買い出し。天気が悪い。新高円寺に向かって走っているとパラパラと降ってきたのは雪。寒いはずだ。ルックはもう人通りも少なく静か。なんの店だったか軒先にご自由にどうぞを見つける。大きな棚なんかがあって良い感じだけど持ち帰るのは現実的でない。子の遊び用に籐のカゴを2つもらう。むげん堂。この時期お決まりのカレンダー目的で迷っていた大判ストールを買う。西友。仏花だろうか、ちょっと古くなった菊の花が落ちていて子が拾っていた。花が落ちてしまっているのはよくあること。子どもはいちいち反応するけど、大概捨てることにしかならない。しかし今日はのちにこれが良い仕事をする。最後に業務スーパーの買い物、これで正月は越せる準備は整った。お節の飾りをどうしようかなーと言っていると自分が摘むよと子が張り切る。そんな都合良いのがあるとは思えない。しめ縄飾りの実余ってなかった?あの赤いやつ、とか話しながら沿道の木々の根元にふと目にはいる赤い実。花の名前を調べるアプリを開いてカメラを向けるとセンリョウと。ラッキー。子は今日ゲットしたカゴに草花を入れて最後におばちゃんの八百屋で柚子を買うために自転車で走る。うちの裏道、横切って建物の緑のなかに入っていく猫より大きな動物。ハクビシン?自転車を停めてみていると建物にやってきた女性。介護施設のよう。ハクビシンがいるかもという話をして引き続き八百屋を目指す。自分で描いた絵を目にしてまた思い出したようにお父さんに見せられなかった、と言う。冬休み来たらいいじゃない、となんでもないことのようにあっけらかんと返して撤収しながら陰では元夫に報告。用があるから今から家に来るとのこと、でももう私達は出ない。最近子は遅寝早起きしているから眠そう。元夫が来て、なにか作業をし、子にまだ仕事があるからいくね、良いお年をと言って出て行く。そんな親おかしいだろと子が気づくのはいつだろうか。
お節をセット。思った以上に様になっていて嬉しくなる。この拾ってきた花を洗って干しておく。いつものように子ども番組や大晦日のテレビをみて過ごす。蕎麦を食べ、いつものようにお風呂に入っていつものように10時頃寝かす。私もいつものようにいつの間にか寝てしまった。年越しの意識は一応あってハッとして起き上がる。テレビをつけるとおもしろ荘がやっていて、しばらくテレビを観つづけていたけどまた寝落ちして3時前、布団に移動して引き続き寝る。元旦。