どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2022年3月12日〜3月25日

3/12
学童説明会の集合時間10分前にママ友の家へ向かう。子ども達は早速はしゃいでいてありがたい。うちではそんなに騒がせてあげられないし人にストレス感じる猫はいるし、友達を迎えいれてあげられる日はくるのだろうか。お父さんに挨拶をしてママと二人児童館へ向かう。ドッと人が集まるのをイメージしてドキドキしていたけれど、新規の入会者は全部で15人いないくらい。しかも幼稚園とは違い、学童対各自という感じで、ただ同じ場に集められただけのような空気が気楽だった。幼児の頃のプログラムからお世話になっていた顔馴染みの先生がいるのも良い。同じ小学校の一年生は友達とあともうひとり男の子の三人だけだけど、こっちの学童を選んで心底よかったと思う。通学路についてはうちからなん通りもあるから迷う。子が馴染みあると思える道でいいんですよと言われ、もう少し考える。いずれにせよしばらくは送り迎えだ。
ママ友の家に帰り、そのまま子ども達を連れ出し今日は永福の区の施設でやるイベントへ、ママ友の仕事の付き添いで行くことになっていた。自転車で一人だとしんどくなる距離だけど友達が一緒なら踏ん張れる。着いて即、外のお菓子の掴み取りとスーパーボールすくい。実質祭り的な要素はこれで終わり。そんな催し自体久しぶりで、これだけしかないのに子ども達は盛り上がっていて、そんな姿を見るたびにこちらの胸が痛い。これくらいのことで楽しめる時期の貴重な二年だったのになぁ。その他催しは全て予約制で、午後からの科学実験だけはどうにか予約ができ、まずはお昼ごはんを食べることにした。すぐ近くにサミットがあり、そのなかのベーカリーで買い物、少し歩いて公園に移動する。うちの方にはない良い感じの公園で、ここで時間が過ぎてもいいくらいの居心地だった。お友達は幼稚園のお弁当でいつも最後の一人なくらい食べるのが遅い子なのに、バタールをすごい速さで結局一本まるっと食べてしまっていて驚いた。公園にいたくなりそうだったけどママ友の仕事も残っているし再び施設へ移動。化学実験のホールへ。大人は立ち見で30分とかなかなか疲れた。最後の仕事を終え、せっかく来たからこのなかにある図書館を見ていく。久しぶりにお友達と自分で絵本を手にとる時間。近くの図書館はまだまん防の関係で閉まっている。早く気軽に絵本に触れさせてあげたい。帰るとなるとお友達がグズグズ泣き出す。この子の泣き虫ももう慣れたもの。子もお姉さんぶって宥めながら自転車で走り、大宮八幡のあたりでせっかくだからと駄菓子屋に寄る。ここは雰囲気は良いけど感じは悪い。わざわざ足を止めてまで寄らなきゃよかったなとすら思ったけど友達の手前ニコニコ、小さいの3個までね絶対、と子に念を押す。そこから少し走った先で解散。そうなるとまたお友達がグズグズ泣きべそをかいていた。そうだよね、いつまでも遊んでいたいんだよね。お母さんがシャキシャキした人なだけにコントラストが強い。そういえばお泊まり保育の時。寂しくなって泣いたという子の親こそ年長になった当初から「お泊まり保育が待ち遠しい、早く子どもを気にしなくていい夜がやってきてほしい」と言っていて、私や他の「この歳でお泊まり保育だなんて無理なことしなくていいのに…」と言っていた親の子に限って、お泊まりをのびのび楽しんでいたようで、親の思考とは反対にいく傾向があるなと思った。ともかく私達は高円寺へ。今日は例の会食で出たという餃子の満州を私が買いたくなっていた。園では冷凍のものだったらしいけど冷蔵でいいかな、とかごちゃごちゃやっている間も、冷凍の大容量を買って行く人なんかはいた。帰り道のトレファクでキャンディーストリッパーのロンTをラインペイのポイントを使って買う。トレファクとLINE Payの相性の良さ。毎月2、3%オフのクーポンもある。
これだよね?この餃子だったんでしょ?!なんて確認しながら食べられて満足。実家から送られてきたメロンを半分に切り種を出したところにバニラアイスを乗せる。自分が食べるわけではないけど一度やってみたかった。やっぱりメロンはそんなに食べる気がしない。茨城はメロンは買うものじゃない、貰うものだとケンミンショーでやっていたけど、うちの実家もズバリそんな感じだ。テレビのCMで今夜、映画シングの放送があることを知ってしまい観る気満々。早くお風呂にして観せてあげる。元夫はまるで連絡がつかないのは仕方ないとして、連絡がついたら、今日も時間がとれないと言って他所の家のお父さんにお世話になったのだから、学童説明会のこととか気にかけてくれてもいいんじゃないかと思うのだけど、自分が何々の仕事をしてた(連絡がつかなかった言い訳のつもりだろう)、で終わり。家族が窮屈で出て行ったとしても、子どもが気になる気持ちはもっていてほしかった。残念でならない。


3/13
日曜の朝はプリキュアからはじまる。デリシャスになってから私もわりと画面を観ているのだけどなんか観たような話。テロップが流れ、東映不正アクセスによるシステム障害の影響で新しい話が放送できないようだった。世の中のニュースに鈍感だけどこういうところに関係してくるらしい。
今日は荻窪へ、学校で必要な物を一式買い揃えに行くつもり。天気も良い。入学のしおりを見ながら欲しいものをメモして、午後自転車で荻窪。着いたらまず西友で体操着をみる。西友でも案外高くやっぱりネットにするか。逆にループ付き手拭きタオルはネットで見たのと同じものが安くあって購入。レジに並んでいると向こうのほうに幼稚園の子の姿。子だけ話しに行き私は手を振って別れる。次は100円ショップ。消しゴムは買うけどそれ以外の文房具はやっぱり文房具屋の方が良さそう。他に体操着に付けるゼッケンや提出するぞうきんなどを買う。文房具屋へ。赤鉛筆と下敷きを買う。目的のものは終わり、屋上へ出て遊んでいく。久しぶりにすごい人の多さ。それでもぎゅうぎゅうに順番に並びながらも滑り台やボルダリングをやる。子は楽しいとよく一人で駆け回って飛んだりしながら喜びを表現するのが可愛らしくもあり惨めにもなる。二人で色オニみたいなことをして満足させて退散。いつも通りミカヅキモモコも見ていく。スイマーの傘が安くて可愛い。でもここから傘を持ち帰るのは自転車ではしんどいし、皆んな傘ってどうやって勝ってるんだろうと思う。買い物終了。帰りに荻窪のキレイな図書館は開いているから行ってみようと珍しく寄ってみたら休館だった。タイミング悪い。消化不良で南阿佐ヶ谷の牛乳屋さんのソフトクリームをはじめて買ってみる。ひとくちもらう、美味しい。西友で買い物をしようと自転車を停めていると通りかかりのおばあさんが子に食べかけのチョコボールを「まだ入ってるから、食べな」とニコニコ差し出してくる。食べかけ!子は知らない人にはわりと警戒心があるから固まったままじっと一点を見つめていて、私が対応する。別に身綺麗なふつうのおばあさんだし優しい気持ちで精一杯のやれることをしてくれているのだろうから無下にしたくないので私がいただいておく。おばあさんが去ったあと、子に食べる?と箱をあらためて見てみるとなんと銀のエンゼル…!もしかして中身というよりこれをくれたのか?ドラマチックな貰い物をした。そういえば私はチョコボール人生で一度もエンゼルを出したことがない。
荻窪は二人で何度も行っているのに、子がお父さんが何をしただとか相変わらず過去にみんなで行っていた時の記憶ばかりを語ってくるのが辛いから、今日は一応一緒に出かけるかご飯食べるかとどこかのタイミングで時間があればと事前に声をかけていたけどまるで反応がなかった。夜に一言、死んでた、とメッセージがくる。それ以上の言葉はないのか。子が寝てからの時間、元夫は作業をしにやってきた。ここまで自分都合だと、伝えていたはずの先の予定も不安になりもう一度確認。するとやはり春休みの預かり保育への送りを厳しいと言い出す。こちらは2月の時点から言っているのに。厳しいの一言で終わらさずに細かに時間を聞いて乗り換え案内で具体的な時間を示すとようやく先方との約束を確認して、時間間違えてた、間に合うと言い出す。丁寧に突き詰めてよかった。やっぱり私の生活そのものが馬鹿にされているんだと思う。確かにろくなものじゃないのは分かる、けどだったらそっちも、今の打ち込める自分はそんな私のような人間のうえで成り立っていることを自覚してほしい。


3/14
最後の保護者会。先生は本当に皆んなまだ手元に置いておきたい気持ちだと話した。ひとりひとり順番に挨拶。兄弟がいた人達はこれでいよいよ終わりですとしんみり。施設から来ている子の保護者代わりの方が話しながら泣き出したのは誰が見ても予想外で、そこで崩れて皆んな泣き出す。何人もをこの幼稚園に送り込んできたような、なかなか年配の施設の方。何人かで交代で担当して、仕事としてそこにいる立場の方が涙する姿に胸がぎゅっとなる。園舎の方からは卒園式の練習の歌が聞こえてきて、それがまたBGMとなってそれぞれの感情は抑えられなくなった。本当に、どの子も我が子のように思い出があって皆んなで見守ってきた。みーちゃんのママが、はじめはお友達とうまく遊べない子だった、と言って泣き出す。私もその頃のことを思い出す。面談で言われて悩んで、ママは公園で他のお友達と関われるように頑張って声かけしていた。今はまぎれもなく我が子の心の友になってくれている。三年間は同じようで色んな芽生えがあった。私は最初、キリスト教の幼稚園で変な癖がつきやしないかとちょっと心配に思っていたのだけど、プロテスタントの幼稚園だからかそこまでガチガチなこともなく、でも昔話のようにキリスト教が知識になっているのを見て、良い心が育ったなと心底満足している。お祈りの仕方も先生によって様々で、この主任先生の「御在天の父なる神さま、」からスラスラと始まるお祈りが好きだった。涙も笑いも皆んなで共有できたのも、この園の距離感だからこそだったと思う、という感謝を述べた。涙を啜りながら保護者会は終了。

今日、明日はもう午前保育。子ども達引き取り後、先生を囲み記念撮影。ホールへ移動して式から謝恩会までのセッティング、流れの確認をしながら最後の歌の練習。バタバタと過ぎていく。コンビニで買い物して公園で皆んなでお昼ごはん、遊び。3時には解散して、さてママ友から誘われている次の遊び場、プラザへ。子が、お父さんホワイトデー忘れちゃったのかなぁ、と自転車の後ろで気にしている。皆んなもう貰ったんだって、みーちゃんはプリキュアのリップだって、めーちゃんは貰えないのかな…と話す。元夫にそのまんま、ホワイトデー貰えないって気にしてるよと知らせておく。みーちゃんが「めーちゃんのお父さんを私がとっちめてやるぅ!このこのぉ〜!なんでめーちゃんにくれないんだぁ!てパンチしてやる」と言ってくれた、と笑いながら話していて、あんなにママが気にしていたけど、子どもはこんなに友達思いの子になってるよと、私が嬉しくなる。
プラザへ行き、そのあと西友で猫砂買ってから家へ帰る、と元夫に一応私達の予定も伝えておく。プラザでいつも通り遊び、5時に外に出ると、お友達がホワイトデー、と言って、一緒に駄菓子屋に行ったとき子に隠れてコソコソ買ってくれていたお菓子とネックレスをくれる。喜んでその場でつける。少し表で遊ばせながら立ち話をしていると別のママ友が保育園のお迎えに通りかかる。そこの子は我が子と同学年で、偶然にもうちの階下の女の子と同じ保育園なのだった。下の子がどこの学校に決まったか知ってる?と聞くと、確認しとく、と言ってお迎えへ。私達がまだその場にいるところへ、息子を連れて戻ってきて、見てきた、別の学校だったよ!と教えてくれる。胸の支えがとれた。よかった。身近すぎて同じ学校になることは憂鬱で仕方なかった。ひと安心!子ども三人になり、より遊びに熱がはいる。就学準備や学童の話など。解散後も、西友へ向かいながらそっち方面のママと猫砂のことを話し。彼女の家も猫を飼っていて、基本はシートだから砂はなんでもいいんだよねとのことで、ここが一番安いと情報共有して別れる。8リットルの砂を抱えながら6時前に帰宅。元夫に報告するとほどなくしてやってきて、まちおかで買ったらしい菓子をいくつか子に渡す。しかも無メーカーのような得体の知れない菓子とか。くれるだけいいのかもしれないけど、少し子が哀れに思う。誕生日も正月も、お父さんからちゃんと祝ってもらえてないのに、ホワイトデーもビニール袋でまちおか菓子。もうちょっと特別に気遣ってあげればよかったのに。彼は、仕事が忙しいといい交流のない父親のもと育ったから自分の存在にそんなものだと思っているかもしれないけど、家にお父さんがいないこと自体で比べものにならないくらい可哀想な子どもになってる。まず人がそんな目で見てくることもある。私もそんな社会に対して精神的疲れで実働以上に消耗している。仕事の大変は立派なことかもしれないけどここには通用しない、とメッセージしておく。はじめて、ごめん。わかったよ、と二語の返答があった。


3/15
幼稚園最終日。登園後、事前準備。記念品の菓子の用意や袋詰め、名札つけなど。式で謝辞読み上げややることがある母は先生とリハーサル。作業が終わり一旦帰り。先日のズーム面接の先から不採用との連絡あり。それはそうだろうなという気持ち。すぐに同じ会社で別部署の求人を見つけ、そっちにまた応募してもよいかと聞くとそれは構いません、とのこと。どう判断されるか分からないけど、熱意をぶつけるだけぶつけてみる。ほどなくしてお迎え。明日が卒園式だというのにやっぱり公園。子どもはどうしてこんなにも同じペースで遊べるのだか。いつものように、みーちゃんと我が子がおしゃべりしながら花壇にしゃがみしゃがみしながらのろのろと公園へ向かう。この二人の姿に、小学生の帰り道ってこんな感じだよねー、なかなか進まないの、と言って笑っていたのが、もうすぐ現実となる。いつまでもみーちゃんがいたら安心だったけど、そんなわけにもいなかなくて、それぞれ新しい友達ができることも楽しみな人生は続く。他の子も皆んな、いつものように公園で遊ぶ。気候もよくなってきて、明日の卒園式の服装もシャツ一枚で平気そうでよかった。ひとりの男の子が石段の上からずり落ちたらしく手を痛めて皆んなで大騒ぎ。皆んなももう終わりにしようということで解散。帰って昨日お父さんにもらった得体の知れないメーカーの菓子をおやつに。
明日に備えて先にお風呂、夕飯。テレビを観て結局いつも通りの時間。子が明日のことを気にして元夫と話したいようで電話をするも繋がることなく就寝。23時過ぎ、元夫から折り返し。その明日のことなどをあらためて伝える。普段の幼稚園行く時間よりはゆっくり余裕はある。
子が珍しく夜泣きして起き上がる。2時過ぎ。怖い夢を見たとのこと。涙を拭いて再び寝かせる。元夫こそ、睡眠不足でいつものゾンビのような顔してこないように、と追伸しておく。


3/16
卒園の朝。みいつけた!では子の好きな黄色いマスクの女の子が流れた。幼稚園生活の思い出。みんなのうたで「ありがとうさようなら」。今日にぴったりだったねと話す。
今日は歩きで向かう。歩きのペースがよめず少し早かったかもしれない。お友達はまだ一人来ていただけで門も開いていない。お互い正装なのに遊び出してしまう。ぞくぞくと皆んなやってきて、園内に入る。昨日ケガをした男の子は指は固定して包帯を巻かれていた。登園後しばらくして式が開始予定だけど意外とお父さんも一緒にやってきている人が多い。皆順番に家族での写真撮影をしている。私達もとりあえず二人で撮ってもらう。二人バージョンも欲しいからちょうどよかった。年少の時の担任先生が長野からやってきてくれている。退職した後も礼拝を見に来たりバザーに提供など、色々やってくれていた。子どもが先生のことを知っているのも私達の代で終わり。そう思うと、この先生が幼稚園に関わるのもこれで終わりなのかもしれない。
式は皆が揃い次第はじめたかったようで、お父さん来るわよねと先生達は待ち構えてくれていた。スーツの上にいつも通りのジャケット、帽子にスニーカーの元夫が自転車で現れ、ほんとか嘘か、来る途中でスリッパ落としたといい、先生が慌ただしく用意をしてくれた。この人がきたところで式が始まる。不思議とクリスマス礼拝のように涙することはない。謝辞担当のママだけ泣いていた。口を開こうとすると泣いてしまうのかもしれない。全体の写真撮影が終わったら父親は解散、謝恩会がはじまる。お父さん間に合ってなかったでしょうと先生は言って元夫を呼び止めておいてくれていて、今度は三人で看板前写真撮影。
謝恩会。砕けた気持ちでいたけれど、先生方が挨拶しながら泣いたり涙を堪えながら話をしてくれているのを見て胸が詰まる。毎年卒園があって、何度も体験しているはずなのに、まだ涙してくれるんだなと事務のおばあさん先生を見て思う。あんなにまだ手元に置いておきたいと話していた主任先生が、自分のなかの宝箱に皆んなを収めようとしたら溢れるほどだったから、もう幼稚園のサイズに合わないくらい成長していることがわかりました、という感じのことを言っていて、これまでこの先生の言葉は散々聞いてきたけど最後をうまく繋げてくれて壮大なシナリオだったかのようで泣きそうになる。園長先生の最後は聖書になぞらえた話でなく、鎌倉殿の13人の話をし、いざ鎌倉という気持ちでこれからの皆んなも見ている、皆んなもそう思ってここに帰ってきてくれると嬉しいといったような話をしていた。そこで、その園長先生の家に昨日、赤ちゃんが産まれたとの発表があった。役員の一部は知らされていたようでサプライズのギフトを用意していた。10ヶ月の間、私達にそんな変化をまるで見せなかった園長先生。男親はそういうことも可能なんだなとあらためて思った。
今日は本当にお天気に恵まれた。暑いくらいの外で各々写真撮影。とはいえわちゃわちゃして案外撮れない。子に昨日、先生にお手紙書いたら?と言ったら、最後に編みぐるみを作った先生に手紙を書いていた。結局それが一番の思い出になったらしい。編みぐるみのピンクのウサギの絵を描いている。そして憧れの人にお願いするかのように一緒に写真を撮る。あとは外の花壇のところで近所だったお友達と写真を撮ることは決めていた。入園した時、数少ない知ってるお友達のその子とその場所で写真を撮った。110サイズのジャンパースカート、もう着れないだろうと思って新しい服を買っていたけど、合わせてみたら実はまだ着られて、比較できるしその服で卒園を決めた。ドレスみたいに長かったスカートは膝丈になっている。
今日ほど花壇が明るく照らされていた日はなかったんじゃないかと思うほどキレイな光だった。そのなかでケラケラ笑う子ども達。手には紫色の風船を持っていた。謝恩会はぶどうに見立てて紫色の風船で飾りつけがされて、最後に一人ひとつずつ持ち帰り。ぶどうはキリスト教で意味のあるモチーフ。幼稚園選びをしている時、当時2歳の子が、ぶどうがあるところがいい!というようなことを言って、私はなんのことやら全く気がついていなかったけど、入園してからキリスト教とぶどうの関係を知った。
"私はぶどうの木。あなた方はその枝である。
人が私に繋がっており、私もその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。”(ヨハネによる福音書
園門にはぶどうがデザインされていたこともその後教えられて知った。2歳の子はそれをしっかり目にしていたのだった。アルバムに入れた私からのメッセージ「ぶどうがあるところにする、あなたがそういってこの園にきて私もとても楽しい三年間を過ごせました、ありがとう」
こうしてみると、夢を生きてるような三年間だったなと思う。明日からの自分がみる世界は目が覚めたような現実になっている気がして少し怖い。
帰り道、途中の小さな公園のやなぎの木の下でも写真を撮ったり、道を歩いていると後ろからやってきた知らないおばさんが、あらあら、おめでとう、とにっこり笑って声をかけてくれる。家にはまだ元夫がいて先生の作ってくれたアルバムを見せながら少し話す。各先生からのメッセージが書いてあって、どの先生からも遊びの力を誉められており、あふれるアイデアとひらめきとセンスと、遊びが豊かで素敵だったとある。あまりに皆が同じことを書いているから雛型があるのではないかと思うほど。園を出る時にも、ベテランの先生から一番遊びが上手だったと、この先生には入園当初から同じことを言われていた。自身もお子さんがいる先生からは「この子は友達に苦労はしない人生になるはず」と太鼓判を押された。幸せな園生活だったなと思う。胸がいっぱいで昼ごはんらしいごはんも食べられずに着替えて公園へ。皆んな早速公園に集合の気持ちだった。みーちゃんにも昨日お手紙を書いていたのを持っていく。そんなみーちゃんと最後の最後もまた喧嘩して泣いていた。泣けるくらい子が思い切り自分の気持ちをぶつけてやり合える関係で私はむしろ安心だったし、もう〜ほんとに二人は仲がいいから、と他の子どもからしてもそれは分かるようだった。しょうがないなぁといったように間に入ってきてくれた友達が我が子に、ほら見て、と抜けかけの前歯を自分でフーッと吹いてぷらんぷらんさせ笑わせてくれた。皆んなで笑顔になる。本当に良い子達ばかりだった。一番家が近く途中まで一緒に帰っていた女の子は都心の私立に入学する。こないだ皆んなで遊んでいるときにすみっコぐらしのねり消しを子がうっかり持ち帰ってきてしまったことを思い出し、返したいからまた遊ぼうねと言っていたら明日遊びに来なよと言ってくれる。どうしようかな。今日も目一杯4時半まで遊び皆んな別れる。夕飯は特別にしようと話す。何がいいか子に選ばせるとケンタッキーが良いとのこと。そのまま中野五差路のテイクアウト店まで行き、店前でメニューを確認していると、在園児母が自転車で通る。お兄ちゃんと弟の今の年中さんと、同学年でなくても私の三年間共にいた人。兄弟二人が中野のキックボクシングジムに通っていることは知っていて、スタジオの前を通って子ども達に手を振ることはあった。今日は在園児はお休みの日。卒園おめでとう、と言ってママは立ち止まってくれた。本当に寂しくなっちゃうねとママは涙ぐんでいた。委員会もサークルも一緒でよくお喋りしてきた。絶対また皆んなで会おうねといって別れる。チキンを買って、帰り道から少しだけ逸れてみーちゃんの通う小学校を見ながら小さな文房具屋に寄って帰る。やっぱり鉛筆はダースでネットで買うことにする。
今日は特別な日だもんね、と私達は何度も繰り返し言って、こないだ録画したリメンバーミーを観ながらごはん。やっぱり泣いちゃうとのこと。最後にココがパパのことを思い出して、その後のあの世で会えるところがいいらしい。
お風呂で、今日お父さんが変顔してて、隣りの子にも気づかれてたという話。面白がるでもなく淡々と言っていた。卒園式は我が子がいる列と向かい合わせて座る形式で、母親の後ろに父親だから私には全く分からなかった。普段コミュニケーションとらないくせにそんなことしても子には響かないのだろう。やはり楽しく暮らしていた時のことこそ思い入れがあるようで、その時のお父さんとの出来事はいまだにニコニコ嬉しそうに話してくるのだ。お風呂上がりに体や頭を拭くとき自分でやるといって、そんなわけないと思ってしまうけど、よく考えたらお泊まり保育もしたくらいなのだから、もう自分のことを自分でやることもできるのだ。そのことを忘れて手を出しては、たまに成長を思い出してハッとする。
夜11時過ぎ。地震、と思ったら徐々にものすごい揺れる。前の大きな地震で子に必死に声かけたけど起きなかったから今日はもう声はかけずに頭まで布団に包んでぎゅっとする。隣の部屋で何かがドサドサっと落ちる音がした。怖い、とにかく怖い。普段からどこかの部屋のドアがバタンと大きく閉まるだけでも振動があるような家なのだ、ロデオに乗っているかのような揺れ方。スマホを握りしめツイッターで誰かの地震の言葉を必死に追う。怖いのは自分だけじゃないと落ち着きたい気持ちと、怖いというだけじゃない情報が発信されてやいないか、とにかく人の言葉を頼りにする。おさまっているとしても揺れてるような感覚は続き、手は震える。ひとまず元夫に電話する。家が大変だから!と言われて終わり。起きない重たい子どもと猫がいるのに孤独で、怖くて怖くて吐きそうだった。家電が落ちたりするような惨事にはなっていなかったし、私は布団の上から動かずひたすらスマホを頼りにしながら、いつの間にか寝ていた。翌朝スマホをみると、12時過ぎママ友が私のインスタにリアクションしながら地震大丈夫だった?とコメントくれていた。ありがたい、でもやっぱり恐怖が起きているその時その場で共有できる人がいるといないではだいぶ違う。


3/17
子はいつもより早いくらいに起きる。地震あったんだよと言っても寝てたから全然分からなかった〜と明るく言われてホッとする。猫がうるさい。玄関の方へ向かって鳴きまくっていて引き戸がうっすら開いている。夜中に元夫が来たのだろうか?部屋では思わぬ物が落ちていたり、レンジを使おうとすると少しズレていたり。元夫の部屋も荒れていたのがさらにごちゃごちゃなっていて、やっぱり来てないことは分かった。引き戸は地震で開いてしまったのだろう。みいつけた!卒園したこのタイミングでグローイングアップップ。遠い昔のよう。
春休みのはじまりは良い天気。昨日家にお誘いしてくれたママが別のお友達も来るからよかったらと連絡をくれた。それなら気兼ねなく行ける。まずは午前中に西友で猫砂を買い、業務スーパーでも買い物。気持ち良い天気で帰るのが惜しく、サーティーワンを私のバースデークーポンで買う。珍しく一人ひとつでアイスを買ってみた。道端に立ち止まって食べていたのに子がぼとりとアイスを落としてしまう。落胆。今日に限って2つ買っておいてよかった。私の食べかけをあげる。

アパートに帰ると二軒隣りのベトナムの男の子が出かけるところ。昨日地震こわかったね、と話しかけられる。ほんとにほんとにね、と答える。ちょうどシャワーしてた、怖い、と彼。そういえばその部屋はリフォームされたらしく湯沸かしがあるだとか隣りのばあさんが言っていたけど、水圧はどうなのか、私も入居される前に見てみたかったな。お昼にして午後2時、近所のお友達の家にはキックボードで行くことにした。子ども達にお菓子をいくつかと実家から送られてきて子に不評な発酵みかんの小さい紙パックジュース、皆んなでなら飲むかもしれないしとお土産にして、あとは前に景品でもらったすみっコぐらしのネイルセットを皆んなでやろうと持っていく。道中なかなか派手に転び、足から血を出し泣きながらお友達の家へ。可愛い絆創膏を貼ってもらい機嫌はすぐによくなり、先に着いていたお友達と三人、ネイルセットをやったり玩具で遊んで盛り上がる。母達は色んな話。皆んなで昨日撮影した写真を見返したりしていると、まだ継続しているクラスLINEに卒園証書の名前が間違っているだとか生年月日が間違っているだとかの報告があがってくる。やはり園長先生の家が出産だとかでそれどころじゃなかったのだろうか。2016年生まれが正しい人まで流されて間違ってるとか言い出していて、コメントがてんやわんや。この状況を三人で笑い合えて楽しかった。こうして心地良いお宅を開放してくれるお友達がいて救われた。何から何までうちとは違うから子がそれはそれははしゃいで止められないほどテンションが爆上がっていた。YouTubeを観ながらおやつタイムにして大人は一人が用意してくれたシュークリームをいただく。子が今度お泊まりしたいとか言い出して、そういうタイプの子になってしまったかとハラハラする。うちなんて我が子の居場所作りすらどうしたらいいか頭を悩ませているのに、他所の子を迎え入れる余裕なんてまるで無い。大人がひとりいないことも感づかれたくないし、どうしていけばよいやら。陽が長くなると切り上げ時が難しいし、名残惜しい。お友達も見送りに外に出てきたら結局うちまであと100メートルくらいのところまで遊びながら歩いた。また遊ぼうねとようやくお別れ。もうすぐ6時、そんな時間になっても寒くもなくて今日はとてもよい気候だった。
夜は今日の写真を送り合いっこ。昨日の共有していなかった写真を入園と卒園を並べて送る。こうしてみると気がつかない間に幼稚園が改装されていた。階段の傾斜が変わってる。我が子の髪が薄くて短くて、こんなのまだ赤ちゃんじゃない!とママ友と笑い合った。


3/18
一日雨。お昼に歩いてオオゼキへ。帰りに一人で歩く練習をしてみようかと言うと、子も張り切ってうん!とやる気になった。私が少し先を歩き角をまがった見えないところで待つ。ちょっと顔を出してみてみると、カッパを着て傘をさして歩く子の横を、子より少し大きそうな女の子とおばあちゃんが、一人で歩いていることを心配するような目を向けながら通り過ぎていく。やっぱりまだ一人で歩くのは危うい段階にみえるよなぁと思う。

午後、ママ友に声をかけてプラザへ。他の学年より春休みが少しだけ長い分特別な時間で遊びたいと思っていたけど天気予報のバランスが良くない。今日はここ数日のテンションをクールダウンするような一日。


3/19
連休初日。良い天気。今日は松屋銀座でやっているシルバニア展へ行く。昼前に家を出るとこの傘が階段踊り場の柵に干されていてなんだと思ったら壊れていて傘が閉じないのだった。飛ばされていた傘がやはり閉じなくて誰かがひっかけておいてくれたのだろう。元夫経由でファッションの仕事をしている人からもらった海外のヴィンテージ傘で、誰からも褒められた傘だった。悲しい。とりあえず銀座へ。シルバニア展はなかなか地味だけど子は楽しむ。それでも一番盛り上がっていたのはくじ。限定グッズに見向きもせず、くじを2回やって結局ハズレの赤ちゃんシリーズを2つ手にして帰り。地下のフードフロアでぼる塾田辺さんおすすめのアップルパイというのが売られていて惹きつけられる。田辺さんおすすめだなんて食べてみたい。迷うけどいまはスイーツでは満たされないくらいの空腹。我慢して地元駅着いたらパスタ屋でランチ。子はここのお子さまセットのおまけ玩具が好き。久しぶりに来たらそんなセットはもうペロリと食べられるようになっていて、お子様セット卒業する身体になっているのだろうけどまだオマケ欲しさが勝っている。そのままいつものクリニックへ。相変わらず小さな咳払い、いい加減どうにかしたい。土曜だから混んでいて随分待ってようやく診察。これまで出してもらったなかで効果がありそうだった漢方と薬を二種類、これでもう一ヶ月、続けることになった。とにかく小刻みに来なくてよいなら良い。たんまり薬をもらって終わり。オオゼキに寄って帰り。三日間ジョンソンビルが安売りとデジタルチラシにあった。この時ばかりはOKより安くなる。早く買いたくてウズウズしてる、でも週末夕方のオオゼキのレジの行列ときたら、本当は避けたいのだけど明日よりはマシかもしれないから意を決して行った。奮発してレモンペッパーとチェダーチーズ2種類を買う。


3/20
日曜なのに少し早起き、7時半には起きる子。日曜は目覚まし時計を止めているのに。コラショは最近もっぱら、さすが、もうすぐ一年生!と声かけしてくる。その声もない今朝。起きなくていいのに。まだ寝てなよーとか引き止めていると、あ〜あ、お父さんがいたらなぁ…とか言い出すから、お父さんいたって起きてるわけないじゃんと平然ぶって返すと、そうかぁ前はガァ〜って寝てたもんね、といたずらそうに言いながら納得してくれて、今はあんまり寝れてないのかな、ともぼそっと言っていた。ここにいない間はずっと仕事しているんだとまだ思っているのだろうか。テレビだってろくなのがやっていない。おとうさんといっしょだなんて観ることになってしまい最悪。子が、あ…となっていたのを見逃さない。
お昼過ぎに町に出る。珍しく空いていたからサンマルクでランチ。キッズセットの内容が変わっていて、チョコクロからパンケーキになっていた。チョコクロは私が別セットで買う。それでいいのだけど子がチョコクロのキッズセットにこだわっているからサンマルクについて調べたら、店のタイプが変わったらしくほんの少しだけ高級感あるメニューになって、もちろん価格帯もあがってるし、あの安っぽさが良かったのに私こそちょっとガッカリになった。ちょっと一服みたいな感覚でクレーンゲーム、気持ちに火は着いたけどたいして欲しいわけでもないものに費やすのはいけないと自分に喝をいれて中野の手芸屋へ。入学準備の諸々のためについに生地を買う。結局子の気持ちがおさまらずブロードウェイに移動して再びクレーンゲーム。宝石風のガラスの靴を見つけ、絶対これ!と。後ろに飾られていたその靴を前に出してもらった後、何度かやっても取れずにいる私達を気づいたら斜め後ろあたりで店員さんは見守ってくれていて、再びやってきてまた良い感じの位置に直しながら痺れを切らしたようにアドバイスをしてくれる。それはもしや裏技?というようなやつ。教えられてから2回でゲット。優しい店員さん。サンドラッグはいつも行列。ひとつ手にしたところで子に並んでおいてもらって私が他の物を探しに行き列に戻るとなかなか進んでいて無駄がない。子の後ろに並んでいたご婦人が、良い子だったわね〜ちゃんと待ってたわよ、と声かけてくれた。目の前のスペースで何か貰えますというざっくりした案内のチケットを渡され、客は皆流れるようにそっちにも並ぶ。ワイモバのアンケートみたいなやつで看板にコアラのマーチが書いてあるから子が期待して待つと、それは品切れでガックリしていたけれどティッシュ一箱をもらい、学童に提供しなくてはいけないから、我が家のストックに影響なくちょうどよかった。
こじんまりとしているけど緑が広くある公園でぽっくりや縄跳びをして遊ぶ。高円寺へ移動。ごっちゃんの店とチャイ屋さんに行きたがる。今日のクレーンゲームの戦利品を誰かに見せたいのだ。チャイ屋さんでは子にラッシー飲ませて私は退散、一人にしてあげる。子にはここが私のオマケではなく自分の居場所になっているのが誇らしいのだと思うから。私は少し近所をぶらぶら。もうすぐ今日はサザエスペシャルだよと言って子を迎えに行き帰り。
今日の戦利品はお父さんにも見せたくて、子がお父さん帰らないかなぁと気にしていたけど、いつものように、どうだかね〜とごまかした。テレビでなんだか賞金の話をしていて、自分はお金より家族が大事とか言い出した。でもここにお父さんがいないで仕事してるからお金になってこうしてクレーンゲームやったり毎日色々遊べるんだよと教えてみた。これで納得してくれれば私が救われる。そしたら少し考えていて、でも家族いてお金ちょっとがいいな、と言われてしまった。本当に、なんでそんな思いをさせないといけないのか、辛くなる。


3/21
祝日。今日もクレーンゲームに挑みたいという子の話にのるかどうかはともかく、天気もいいしお昼にそろそう出かけようかというところで、近くのお寺でイベントがあることを思い出して慌てて向かう。去年も来たイベントで、大したことはないのは予想できているけど、前回と出店が違うから一応気になる。子ども食堂の運営資金の募金をしたらどれでもどうぞと、どこかの不用品を集めた雑貨が自分達の好みだったこともありラッキー。防災の食料などももらう。子どもにはキャラメル味のポップコーンを無料配布してくれていた。千葉の館山の宣伝で菜の花ももらう。明るい黄色の花がウキウキしてくる。他にも販売の出店もありパラパラと人がいるくらいで前回よりのどか。出入り口にザおかんアートが並ぶ箱があり、“ご自由にどうぞ。もし、お気持ちがあればシニアの方のお茶代になります”とある。折られた折り紙がギチギチに積み重なって作られた小物入れのようなもの、今日一番テンション上がった。お茶代を入れて、子がカラフルな一輪挿しのようなデザインのものを選ぶ。寺を出た道端にある花を子が摘んで一輪挿しに入れると春。可愛い。そのまま子の好きな駄菓子屋へ。付き添いの大人が各自で入店を自粛するくらいには混んでいる。味をしめてブロードウェイのゲーセンで今日もクレーンゲーム。とはいえ同じものはいくつもあったら大事に出来ないからと別のものを探す。子が気に入ったうさぎのマスコット、これなら取れそうだしと思って手を出したけど1、2回では取れず。もうやらないと言ったらブースの前から動かず泣き出す。少し離れたところから見つめて泣き落としを諦めるのを待っていると、昨日とは別の店員さんが子に近づいてきて、どうしたの?と言ったように耳を傾ける。私は慌てて申し訳ないけどもう出来なくてという話をすると、店員さんはもうギリギリの、ちょっと突けば落ちるようなところに置いてくれて、もうやるしか無い。無事手に入れて子が泣き止む。ここのゲーセンは店員さんの優しさでお金を回しているな。覗くと空いていたので遅いクレープランチ。肉屋さんの惣菜コーナーでさぁさぁ!今からチキンカツ一枚100円!もう無いお買い得だよ!っていうんで買い。確かにものすごいお買い得。自転車を停めたのが珍しく東側でライフにも寄り道。天気が良くてまだブラブラしていたい気持ちと、花とチキンカツのために早く帰らないとという気持ちとで判断できずにいると子が「はなまる!」と思い出してくれて新井薬師まで自転車を走らす。しめちゃん達に渡してもらいたい子の作ったマロンクリームステッカーをひなのちゃんに託す。少しお喋りして充実した日に満足に帰宅。花はクタクタ。
夜少し元夫がくる。私が知り合いが作ったロンTを着ていると、自分もその人と連絡を取っているし、けっこうやり取りするんだよねとか、なんというか、マウント取って心理的に追いつめてくる。そう言われたら私が萎縮するしかなくなるのをわかってなのかを無自覚なのか、彼はそういう人の感情というのを慮る心が欠けていると前から思う。
夜中、子が怖い夢見たといって泣きながら起きる。怖いなら寝ないでいいよと体をさすりながら、怖くないよとフォローしようとどんな夢?と聞いてみると、ハム太郎が大きくなっちゃって多分襲ってきたのだろうなというアニメちっくな夢ですんごい顔してガチ泣きしてるから指差して大笑いしたい気持ちだったけどグッと堪えて笑顔で宥めて寝た。


3/22
雨。しかし学童の書類提出の期限。雨だけど学童までの通学路確認も兼ねて行くことにした。うちのあたりは細かな道がたくさんあるからいろんな選択肢があって紛らわしい。通り1で行く。裏道のほぼ人通りのない道。路地だからたまに車が通れば道はいっぱいになってしまうような道。無事提出、雨の中わざわざありがとうございます、と送り出されて通り2。駅前の賑やかな通り。車の心配はあまりないけどビル風が難点。でも幼稚園の行き来や生活習慣でこっちの方が馴染みがある。子も通り2の方がいいとのこと。昨日遊んだお友達の家の前も通るし、またちょうどいいことにそのお友達も出かけたところで出会った。やっぱりこの道がいいねと子は楽しみにしていた。お昼ごはんにパンを買って帰り。
夕方歩きでプラザへ。仲良し親子の他にも児童館の頃からずっと一緒に遊んできた友達もいてわいわい遊ぶ。移動図書の人が来ていて絵本の読み聞かせもしてもらっていた。こうして当たり前のように皆んなで遊べる日も残り僅か。
帰宅。味気ない郵便物に混じってみーちゃんからの手紙。みーちゃんは卒園後の週末からママのおばあちゃん家に二年ぶりに帰ると言っていたから今頃は福岡にいるはず。子に見せる前にまずお風呂。今日は寒かった。ようやく落ち着く。さて、みーちゃんからの手紙。離れていても仲間だよ的なことが書かれている他に小さなパケいっぱいに詰められたBB弾。よく二人で競うように公園で探していた時期もあった。子が言うには、みーちゃんがコレクションをくれるという話ではあったらしい。コレクション?圧倒的に緑や白が多いけど確かに色んな色があって…まさか、これはああやって拾い集めたものなのだろうか、すごい量なのだが…。みーちゃんのママにLINE。しばらくして返信がきて、扱いに困るもの押しつけちゃってゴメンねと、やはり年少の頃から公園で拾い集めたものだった。まさかのだった。三年かけてこの量、それを保管していただなんて、脅威。子はただの気まぐれでみーちゃんと公園で取り合いになっていたなんてとても申し訳なくなった。みーちゃんは福岡でも何かあるたびに「これ、めーちゃんに見せよう。はっ…もう幼稚園ないんだった」とかやってるらしい。愛しさと切なさで泣きそう。お互い、会いたくて遊びたくて駄々をこねるということでもなく、心の友と信じて疑わない強さがあって、本当に良い出会いだったなとあたたかな気持ちになった。
今夜、東京は計画停電の話があった。午後9時にはその恐れはないとされたけど、停電があるかもなんだよと子に話していたら怖がってしまい早寝になったのだった。


3/23
パートがあるため子は預かり保育。着替えさせてお弁当まで準備はしたけど開始時間が遅いため、元夫に朝から来てもらい私は自転車で先にパートに出て、二人には歩きで幼稚園に行ってもらう。
戸籍上お父さんでは無いから何かあってもなんの権限もないし責任もとれない。無事送り届けただとか何か一言報告をしてほしいと言っているのに、我がもの顔で子と関わってよしと思っているのか何の報告もしてこないことが不愉快であった。パート後、ダイソーで買い物。ペイペイで払うと勝手にクジが回転して当たり!となかなかな音量でスマホが伝えてくる。店員さんも、あっ、となっていて、おめでとうございます、とお互い苦笑い。3等。
4時に迎え。こうしていると卒園したと思えない幼稚園。郵便局に行ってから久しぶりに開館した図書館。一般の人に触れられずにいた本はキレイに整頓されているからかなんだか見やすかった。子どもコーナーで面だしされている月刊誌のところにばばばあちゃんの新作。そういえば12年ぶり?に新作が出ると情報は知っていた。絵本によくあることで、やっぱり長い年月で絵が少し変化していた。話も過去に比べると正直パンチはないけど、新作が見れるだけで嬉しいという感想。久しぶりにたっぷり絵本を借りる。
今日も寒かった。有吉の壁、これだけが楽しみ。子が寝たあとインスタを漁っていると、都内在住の車なんて乗るわけがなさそうな若い子がいちご狩りをしている。若い子の力で行けるようないちご狩りはどんなどこなのか、もっとよく見てみると、なんと久我山の農園。久我山なら近い。行ける!


3/24
久しぶりに本当に良い天気。これは久我山のいちご狩り日和。吉祥寺で井の頭線に乗り換えて久我山久我山、降りたことあったか覚えがない駅前。川沿いの雰囲気良い。立派な遊具なのに誰も遊んでいない公園に寄りながら歩いていくと、思ったより駅近なのにもう郊外のような空気だった。農園も、これまで行ったことのある栃木や埼玉のそれと遜色ない。わざわざ遠くまで行く交通費を考えたら浮いた分と思って惜しみなく摘み取る。ここは食べ放題でなく量り売り。でもテーブルやイスもあってその場で食べられるし、子はもちろん私もこの形式に満足した。ただ午後でもまだ来る人はいて、いちごは少なくなっているからそれでもいいかと聞かれていた。2時過ぎ、4パックのいちごをホクホク手にして帰る。駅近川沿いにはカレー屋の「くじら」があり、本拠地高円寺からやって来ておいてあえてここで食べておきたい。テラス席が気持ち良さそうで子もノリノリになってくれていた。お店の人の雰囲気はさすが「まら」なんかと同じ感じ。たまには心も満たされる食事。達成感で久我山をあとに吉祥寺へ。乗り換えでせっかくだから寄っていこうとアトレへ降り立つと、なんと前から見慣れた人。足を止めて見つめているとあちらも気がついてイヤホンを取りながら近づいてきた。私は今日がいつだったか休日だったか分からなくなる。幼稚園の先生だった。今日は用があって早上がりしたとのこと、そういえば春休みだし融通がきくのだろう。先生というのは大変な職場だから、休みやすさなど環境は自由がきいていてほしいなと思う。さて、わざわざ降り立ってどうするかというとまずココスでデザートタイム。バースデークーポンを使わなきゃ気が済まない。自分のだけどその場で子ども用だとかに種類を変えられるのがすごい。子どもにバースデーをあげて私は期間限定のレモンのスイーツを頼む。

天気が良いだけでアクティブになれた日。明日はパート。


3/25
二日前と同じ流れでパートへ。よく考えたら預かり保育をしていると私の時給は差し引き600円ということになるわけで、そう思うと悲しいのだけどただのマイナスよりはマシだと自分に言い聞かせる。
今日は本当に本当の幼稚園遊びの最後だから、ラストの4時までにしている。そう思って今日の預かりにしている卒園児は結構いた。迎えのあとは皆んなで懐かしい近くの公園へ。お友達が預かりで作ったアイロンビーズの猫を子にくれていた。子がよく作るのは謎の小さな四角いプレート。最後の今日もそれを持ち帰り。
高円寺に出て100円ショップでモバイルバッテリーを探す。明日ついに春休みピューロなのだ。乗換案内を調べたり支払いしたりでスマホを使う頻度が高いと余計なことをしていなくても一日の終わりには充電がもたない。あいにく近くの100円ショップはどこもバッテリーが品切れだった。ソフトバンクで聞くと三千円以上するから思い切れない。100円ショップの1000円商品でも無くなるのも納得。元夫に家に電池式のがあったと思うと教えられて帰ることに。それが見つかってひと安心。
今日お迎えの時に三重出身のママに貰ったあおさでみそ汁。あおさのみそ汁は伊勢に行ったときにはじめて飲んで衝撃の美味しさだった。それを言ってから実家に帰る度に土産的なものでなく本格的なあおさをジップロックに入れたものをお裾分けしてくれる。
明日のピューロでのスケジュールを子と事前にチェックしてリストにして備え。就寝。最近、毎晩リメンバーミーの「音楽はいつまでも」という歌を聴きながら寝るのがお決まりになっている。YouTubeでストーリーのラストと重ねながら歌われているものがあって、最後に花火があがって終わるのが良い。これを聴いたらスッと眠りにつく。