どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2022年4月1日〜4月10日

4/1
初学童。昨日のうちに荷物はリュックにばっちり。送りこんでバタバタとパートへ。

今日から調理場作業の練習。あまり決まりきったやり方がなく、それぞれのやりやすいように、でその人によるやり方を教えられるから逆にやりづらい。久しぶりの5時間労働でクタクタ。シングルで子ども、家のこともある程度やりながら働くって5時間が限界。と同じ立場として働いているママ友に報告すると、そうだよと言われる。パート先の息子がもう大学生とかの人でもそんな感じで5時間くらいでしか無理と言っていた。これが現実。だからこの人は意地悪そうにみえて子育て中の融通効かなさには理解がある。
ひと息ついて4時にお迎え。子は出てきて開口一番、学童にハム太郎があった!と興奮しながら教えてくれた。ハム太郎の玩具が現役で使われているところがさすが、歴史を感じる。長期休みに催される遊戯室でスクリーンに映して観るシアターも喜んでいて、とにかく楽しい一日だったようでよかった。学校にむけて手芸屋さんで買い足したいからその足で中野へ向かう。途中、花見をした地味公園の桜がまだキレイで寄り道。散って絨毯になっている桜を集めて振りかぶって遊ぶ。地味公園だけどまだまだみんな立ち寄って散る桜を撮っていた。
手芸屋さんで必要なものを買いつつ、子が太いリボンテープをこれをシルバニアのドレスにしたいんだと言うので少しだけ買う。確かにドレスにありそうなリボン。よく気がついたこと。ダイソーにも行くためブロードウェイ。セルフレジになっているけど位置が悪いのかバーコード決済が全然開けなくて使えない。コード払いができる時代になってからそんな思いをしたことがなかったから、まだ電波がないそういうこともあるんだなとあらためて思い出された。そのまま食品を見てまわっていると魚屋の寿司がお買い得。海鮮丼の気分でもなかったけど買わずにはいられない。今日の夕飯は二種類の海鮮丼。
帰ってリュックを開けるとお弁当の工作が出てきた。すてに懐かしい可愛い工作。相変わらず幼稚園のように過ごしたんだなと思うとホッとする。


4/2
午前中からピンポンと来て、なんか荷物あったかなぁと考えながら出てみると町会の方。前に連絡した新一年生入学のお祝いを持ってきてくれた。キョロキョロしながらここに他に一年生はいます?というから下の家の子がというと、そこは先に渡してきましたとのこと。やっぱり意外とみんなちゃっかり連絡してるものだったんだな。前に元夫が言っていたけど建物名までハッキリしていないと番地だけでは隣りのマンションとも同じらしい。それを伝えた。まぁでも町会の地元の人はその辺もわかっているだろうし、リストみたいなものを見ながら配り歩いているようでまだいくつかお祝いを持っていた。貰ったものは噂に聞いていた通り鉛筆削り。昔ながらの手でハンドルをくるくる回して削るやつ。自分で買う発想がないものだったからありがたいけど、別地区の図書カードの方がいいなってちょっと思ってる。
今日はなんとなく出歩く気持ちになれなくてついにミシン作業をする。子が新しい生活をはじめたことなど、お父さんにだって誰にだって何度だって話したいだろうに、私しか相手がいなくて消化不良そうだった。いくらメッセージをしても無反応だから電話をして話をさせる。その間に私は洗濯を干したり色々していると、私にもしてなかった話をお父さんに伝えていたりした。人が変わるだけで新鮮な気持ちになって話が出てくるのだろう。どうして彼はこうして強制しなきゃ話をきいてあげることすらしないのだろう。
今日は結局一歩も外に出なかった。お陰で準備物は全部揃った。今夜は昨日肉屋で買った焼き肉をする。今朝のことを踏まえて一応元夫にも声をかける。そこから一時間後くらいに、いま打ち合わせから帰ってきた、とメッセージがきて、もう終わった言い訳のように言ってきているるけど、まだやってるけど、と送ると不通になる。子のためにどうにかしたいのに、どうにもならないのが辛すぎる。


4/3
昨日外に出ていないのに今日こそ出たくないような雨。寒い。でも今日は12号店でとちゅやめや、またきらみさちゃんだとか服の展示販売がある。昨日を取り戻すように無理にでも誰かと会わなきゃと思って踏ん張って3時過ぎに歩きで出る。そういえば子ももういつのまにか平気で北口まで歩けるようになった。いつも自転車ばかりで気がつかなかったけど、もう小学生になるんだった。それだけの体力も気力も備わっているのだ。子はそこまで行けばまずいの一番にチャイ屋さん。ごっちゃんのところにサエさんとなごちゃん。久しぶりだった。子を連れ戻してまずは先に12号店へ。いきなりタエちゃんやジェレミーに会って、なんだか同窓会のような空気を感じた。きらみさちゃんは私が来ると思って例の絵本「わたしとなかよし」のキャップを持ってきてくれていた。可愛い。きらみさちゃん似合う。絶対かぶった方がいい、ママ達の人気者だよと話して、ひかるくんのとちゅやめをひと通り見てメルマガの紙版を受け取る。らんちゃんすんちゃんはたこ焼きを食べに行っているとのことで会えず。子はそそくさとチャイ屋さんに戻り、私は所在なさげにフラフラしたりごっちゃんと話したりチャイ屋さんに入ったり。サエさん達が行くところで12号店を最後にもう一度覗いて、らんちゃんすんちゃんにも会い、やっぱり一足先に退散。出入り口あたりにいたタカちゃんにだけ先に行きます皆さんによろしく伝えて出ると、きらみさちゃんが後ろから見送ってくれていた。優しい。優しい人の服、また買おう買いたい、と思う。
まるちゃんがはじまる前に帰り。帰ってからごっちゃんが近々誕生日なことを気付き、いつもおじゃましたりお世話になっているのに何も出来なかったことが後悔。

明日、明後日と学童。一日ごとに天気が変わるような、まとまったお天気がないまま春休みが終わった。


4/4
Eテレが変わってリズムが狂う。体がついていけない。朝から雨で歩きで学童へ。指定に選んだ道がビル風がすごくて傘がキノコになり子が泣きそうになっていた。私がいたからまだ良いけど、この道子どもだけで大丈夫だろうか、少し引っかかる。そのまま歩いて私は美容室へ。パートのシフトは予定ある日以外は空きで出して、店長があてがってきたシフトに従う。今日は予定もないけどパートも無しで、入学式前だからちょうどいいと美容室を予約した。あいにくの雨だけど時間はたっぷりある。学童ありがたい。元夫に昨日のことを話しながら歩くとちょうどよい時間潰しになって美容室に着いた。今回は思い切ってブリーチ。ある程度調べていたけど自分に当てはまるものが分からないからそろそろ付き合い長くなってきた担当の美容師さんに客観的に見てもらいながらイメージを擦り寄らせる。はじめて美容師歴の話を聞いたり、引っ越しするという話を聞いたり、いつもは割と聞かれるばかりだけど今日は結構話してももらった。コロナの話題になり、私やったんですよと言うと彼女もやったとのことで、時期も近かった。やっぱりその時期はすごかったんですねーと言いながらコロナ話で盛り上がる。とくに東京都の配食について。東側に住んでいる彼女の家ともほとんど中身は変わらなかった。あれは要らなかっただとかあれは美味しいだとか、それはそれは盛り上がれた。彼女はワクチン打たない派だと前に聞いていたけど、症状は二回接種した私と変わらなかった。そういえば感染から二ヶ月、最後の薬はあまり真面目に飲んでいないけどなんか最近咳がなくなったかもしれない。これはもう薬というより自然の治癒でようやくここにきたという気がする。悩まされるほど明らかにひどいわけでもなかったけど、振り返るとやっぱりあの時はまだ不調だったなと思うような感じ。後遺症外来には結局電話はしないで済んだけど、こうして周りの感染した人皆それなりに引きずるものがあったみたいで、そんなものだったんだなと思える。今は出歩いているのに感染してない人に対する憎悪のような気持ちもなくなった。
美容室が終わったのは午後。まだ雨は降り続いていて、ライフに寄りパンを買って帰る。
迎えも歩き。今日も楽しそう。こんな雨の日でももうプラザ行けないのかーと思う。これまでは雨の日でもお友達と遊んで私も人と話して発散できていたけど、就学したら一人で一日を終えることもるんだなと思う。今日もハム太郎ものを発見して、それは写し絵と言われるやつで遊べたらしい。よかったよかった、この学童にきて運命だ。お友達もできたと言って喜んでいた。トモズで買い物、店員さんがクーポンありますかと丁寧に聞いてくれてアプリをこねくり回してみたら割引のバースデークーポンがあってちょうど今日までだった。そんなことあります?!って店員さんこそ驚いていた。ありがとうございます。
SNSやひかる君のメルマガをみて、元夫も昨夜打ち上げやごっちゃんの誕生日を祝っていたことを知り、今朝電話で散々話していたのにそのことを内緒にされていたことに怒りが湧く。なぜバレないと思えているのか、その浅はかさが腹立たしい。


4/5
学童。パートは13時半までで、今日はそのあと新たな面接が入っている。やり取りしてくれた人の感じはよさそうだけど、時間条件と若干合わないところがあって、それは面と向かって話し合えればいいなと思っている。
まだ明日の入学式の服装を諦めていない。帰り道トレファクを見ていく。900円で子の服とリンクしそうな色味のパンツを見つける。良いかもしれない。まずは帰って面接に相応しそうな明日も着る予定の服に着替えて15時に面接。足を踏み入れてハッとする。またもやパートの敷居じゃないような空気。三人出てきて面接。入社試験のように希望した動機は、といったようなあらたまったことを聞かれて怖気付く。そんな深い意味はなくて、やってて胸を張れそうなことをやりたかっただけなのだ。しかも電話で雰囲気は良いと思っていた人が面接段階でそれを言われても、というくらいなかなか厳しく、何かメモしては机の下で他の担当に見せたりしていて怖かった。最後に大ボス、社長が出てくるパターン。業界ぶったクセがありそうな人。通ったとしても無しかなと心はすでに終わっていた。最後に課題を出される。三つの課題。金曜までにメールをするようにとのこと。これを出さずに諦めるのだけは嫌だから、まずはとにかくこれはこなそうと思った。お迎え時間ギリギリ、大急ぎで学童へ。さて、これから明日のためにミモザのコサージュを作りたい。ドライフラワーはコサージュに向かないことは分かるけど、明日ならまだ大丈夫かもと期待してまずは手芸屋でリボン、カルディを覗いて花屋へ、目をつけていたドライフラワーを購入。高円寺へ戻ってパート先で寿司を買いごっちゃんに届けるつもり。そもそもの今日のお買い得買おうとしたら店長が半額でいいですよと言ってくれてラッキー。差し入れたらトレファク、さっき目をつけたパンツを試着して決めた、さていよいよ帰り。と、大荷物で部屋の前まで来たところで鍵がない。落としたか。子のリュックや花など少し荷物をドア付近に置いて半泣きで探しに出る。まずはトレファク、試着の時に落とした可能性が高い。むしろそれ以外考えられない。が、無し。慌てて今日の行動を思い返しながら逆戻りしていく。スマホをポケットから出した時か。そのあたりを見渡すも無し、交番に相談、まだ無いと言われて届けを出すよりまずは自分の足で探す。訪れた先全てに電話をするけど無いと言われ、それでも一応全部回って自分でも見てみる。薄暗くなってきて子も不安そうだった。面接先、学童、全部に電話。無し。元夫に鍵を開けにきてもらうことにして家に向かう。元夫の姿が見えたら子は泣いていた。申し訳ない。でも私だってひとりで色々やろうとして余裕がないのだよ、と悔しく思った。無事家に入って、荷物を全部取り出してみると、なんとあった、エコバッグのなかに一緒に畳み込んでいた。心底ホッとした。明日は入学式。


4/6
最近、夜電気を消したら決まって猫が鳴きながらやってきて、布団をトントン叩いて誘うと上に乗ってきてフミフミする。それをなんと子の上でもやるのだ、ついに心を許したのか。
朝、目が覚めると同じ布団のうえの子の足元側に猫が寝ている。
昨日急いで作ったコサージュはやはり子どもには心配で自分だけ付ける。元夫はギリギリにやってきて、勝手な行動でもあるから別々に行くことになってしまった。先に手続きしているとやってきた。子は教室へ、私達は会場の体育館へ。近くに知ってる顔もちらほら。2クラス分もいると他人行儀に紛れてもいられて楽。子ども達入場。子は緊張した面持ちであった。説明も併せて意外と長い式、そして重たい荷物。落ち着いて写真も撮れなかった。お祝いにお昼は皆んなで食べようと話していた。子はお寿司と言ってきたけど元夫がそこまで私達と行動を共にする気がないのだろう、とんかつにしようと提案してきて、店も指定してきた。打ち合わせで使うだとか、最もらしいこといってるけど、こちらの誘いは平気で無視するくせに外食しているんだということに腹が立ってしまう。その苛立ちでまた食べる前に揉める。量も多くて食べるのにも必死になるし、以降話なんてろくにできずになんとなくギスギスしたまま食べ終え店を出る。こういった話もできないような店なのに打ち合わせとか都合いいこと言っていたことも余計に腹が立つ。タバコを買うと言ってコンビニに入っていったついでに子をついていかせて、私は黙って自転車を走らせ逃げた。困らせてやろうと思って反射的にそうした。しばらくして電話がかかってきたけど無視をして、任せたとLINEする。でもしばらくしてから、開き直って今の彼の家に連れて行かれても、子がパニックになるかもしれないし、その後の子どもと私が一緒に暮らせる気もしないと思って不安になってきてしまった。電話をするけどもう出ない。家には連れて行くなとメッセージして、うちまでの道が見える通りの日当たりでしばらくぼーっとしていたら、自分の自転車に子を乗せてうちに向かう父子をみてホッとした。しばらく近くをふらふら自転車で走ってクールダウンさせる。見ていたけど一応元夫に電話をして確認すると、家に連れ帰ったよと言った。子が電話を代わってきて、どこにいるの?と泣き声で聞いてくる。私もつられて涙が出た。子がいるから辛いけど子がいるから救われているところもある。どっちに転んだら楽になるのかと考えてしまうけど、救われているほうが現実だよなぁと目を閉じる。もうすぐ帰るからねと言って帰る。子が駆け寄ってきて、元夫はテレビを付けて寝ていた。今日の荷物を出したり、コンビニで買ってもらったというすみっこを子が弄っている間に図書館の時間。元夫をそのままに、着替えずに図書館へ行く。お友達もきていてワイワイ絵本を読む。が、4時半に子の耳鼻科を予約している。少し前から寝てる時に鼻を苦しそうにズーズビーッとさせて目が覚めて寝つけなくなることがよくある。鼻づまりしてるわけでもなく鼻をかんでも出てはこない。可哀想だからいよいよ耳鼻科に行く。楽しくて帰りたくなくて半泣きになりながら耳鼻科へ。穴を拡げるスプレーを毎日してみることになった。今日はチャイ屋さんにランドセルを見せに行きたかったということで一度帰って絵本を置き、大急ぎでランドセルを担いで再び高円寺へ。皆んなにイイね、ステキね、おめでとう!と言ってもらうけど実際すでに子はそんなことよりお喋りしたくて仕方ない。お店の子達と子でワイワイと店のなかに子の身長を記しつけている。はじめて会った少し前からでももう大きくなってる気がするから!とのこと。皆んなに見守られていてよかったね。元夫にその様子を写真で送ると少ししてやって来た。ごっちゃんも休みなのに珍しいなと思いながら皆んなで話す。明日から普通に学校生活がはじまるわけだし6時前に元夫を残して先に退散。あとで、どこ行くところだった?と聞いたら私達のいるところに来てくれたようだった。でも正直、そんな時間があるなら皆んながいるところに同席するより家で子と過ごしてあげてほしいと思った。


4/7
初登校。ドキドキしながら一緒に外に出る。周りに子どもは歩いてもない。角を曲がって真っ直ぐいけば、信号を渡ってくる子ども達と合流できて、そこから坂を上がっていけばもうすぐそこに学校がある。近い。それでも子が一人で道を歩くのははじめてのことで、本当にいいのかなと思ってしまう。子は並んで歩く私のことはすでに見えていないかのように自分のペースで自分の視点で歩み進めている。私が置いていかれるような寂しさ。角を曲がって向こうの通りが見える位置で私は立ち止まる。じゃあね、じゃあね、何度も手を振りながら離れていく。先の方に少し大きい学年の男の子が歩いているのがみえて、ほら歩いてる子いるよと指差したら、子はやっぱりそれなりに不安だったのか、その子に追いつくように駆け出した。黄色の帽子と黄色のランドセルカバー、この装備なだけで不思議ともう一人で歩けるものに見えるものだなと思う。姿が見えなくなって私も家に戻りながら元夫に電話で報告する。二人で見送ってあげられる家族でいたかったなとも思いながら涙が込み上げてくる。
初日はもちろん、噂の幼稚園より早いという午前終了。新一年生の知り合いで作られていたグループラインで準備物や今日の持ち物の確認なんかについてやり取りしてる間に帰る時間。やばい間違えた〜ってことはあったけど誰もが何かしら間違えてたりする。早速プリント読み込み能力が試されてる。少し早く外に出て自転車を表に回しながら待つことにする。横断歩道の向こう側にスマホ片手にソワソワしている女性がいて、あぁ一年生の保護者なんだなと分かる。私も今朝別れた場所で待つ。メガネの男性先生を先頭に黄色の集団が坂を降りてきたのが見えた。女の子がひとりこちらの通りに飛び出してくる。あれ、我が子は?どうした?あれれ?と思っていたら見えない後ろの方からピョンと飛び出してきて、前を行く女の子とチラチラ顔を合わせながら、そのうち横に並んで一緒に帰ってきた。左右の路地に入ることなくひたすらこちらまで一緒に来る。おかえりと二人に声をかけると、その子は全然なんともない慣れた様子でペラペラ話しだして、もしやと思ったらやはりお兄ちゃんがいるとのこと。人のことは全く気にしない感じの、一人称がボクの女の子、良い印象でしかない、二軒隣りのマンションだった。良かったねぇとホクホク二人で家に帰る。早速荷物の見直し、通学帽のリボンを縫い直し。皆んなと違くて不安にならなかったかなと心配したら、後ろの席の女の子に、そのリボン可愛いねと言われたらしい。私が間違えていただけだけど、間違ってるよ!とか偉そうに言われなくて子も傷つかなくて済んだ、小さい子達の優しい会話、ありがとう。
お昼を食べたりおやつを食べたり、家で過ごす午後。近くのギャラリーでスージー甘金さんともうひとりの作家さんで展示がある。ふらりと行ける場所だけど、作家在廊と言われると身構えてしまう。ママ友にこれ行かない?と声をかけると今日は色々予定があって夕方になるけどいくつもりだったとのこと、ひとりで行くより全然いい、あとで落ち合うことにしてまずは買い物に出かける。スマホを掴むと、藤子不二雄Aさん自宅で死去、と速報が入っていてびっくりどっきり、と瞬間にまぁそういう歳だよなと冷静になる。むしろ「しぶといな」とすら思えるようなほどの人でもあった。やり切っていただろうから、残念というより安らかにという気持ち。頭には、吉田さんどうしてるかなぁとばかり。直系の片腕、吉田さん。杖つきながらやはり告別式だとか行くんだろうなぁ、最後までの話を聞きたかったなぁと思う。
キャンドゥ、モバイルバッテリーが入荷してる。様子見てた甲斐があった。そこから中野のダイソーへ。朱肉のいらない判子が必要。毎日検温して印しなくてはならない。中野で少しブラブラしてオオゼキに寄って4時過ぎに帰り。子も初日で疲れもあるだろうし、もうママ友とギャラリーに行くのはやめておこうかなと思ったけど5時半に連絡がきて子が行く気まんまんになっているから歩きで家を出る。明日が気になっているのは私の方か。子ども達は会うなり遊ぶように中に入っていき、やいやい言いながら絵をみる。はじめて生で見たスージーさんの神経質そうな雰囲気に恐縮してしまう。が、筋金入りのヲタクファンのような人が話しこんでくれているから絵を観て思い出してそういえば、とママ友に藤子Aのことを伝えると、嘘…!と驚いていた。出先で情報をみてもいなかったから、ショック〜というリアクションで、その話題にピクリとなったスージーさんと藤子について軽く話す。スージーさんといえば影響受けていないわけがないし、そんな人と今日の今日だからこそ話せるなんて、不謹慎だけども感激でもあった。その後グッズを買ったりしてさらにお喋りを続けた。ママ友がいなきゃできないことだった、一緒に来れてよかったし、こうして幼児と小学生に分かれても一緒に遊べて嬉しい。


4/8
今日は仕事があるためお弁当を持って学校に行ってもらう。まだ授業もなくて持ち物も少なくランドセルに入るから良い。来週の水曜から給食が始まるから次はそこから学童に行く。我ながらバランスよいシフトを組んだと思う。子を見送りしてから自分がパートに行くまでも余裕があるのが良い。お弁当もあってもバタバタしないで済む。お弁当あっても平気だったなと思ったけど子の荷物は増えるから、やっぱりこれでいい。この間の面接で出された課題、今日が提出期限。いい加減やらなきゃならない。朝から取り組む。ひとつは何となくイメージできた。
パート、一緒に入るこの道長い先輩パートに唐突に、どうですか?うちの仕事やっていけそう?と聞かれドキリとする。他もアタックし続けているから気まずいタイミング。いやー逆に私どうですかね、どうなんですかね?と返してみる。本音では早く足を洗いたい。もっとしっかり働きたい。他に打ち込める仕事があっての気晴らしパートとしてはいいなと思ってる。先輩パートは私の問いに、もう慣れるしかないからねーと答えた。確かに、作業も人も慣れでしかない。

パート終わり、買い物して帰る余裕もあり。お買い得な大容量お菓子をみつけても、もう子ども達に配ることもないから買うこともないんだなぁと寂しくなる。
面接課題、これから子が帰るまでが勝負。元夫がやってきて作業をしていて、お腹空いただとか愚痴を言っている。私は昨日の残りのパスタを用意して食べながら課題に取り組む。食べる?なんて聞いても険しい顔して断ってくるだけだから、わざわざそんな嫌な気持ちになることは言わない。課題は終わらず4時になってしまいバタバタと迎えに行く。お友達はお父さんが迎えに来ていて遊び出すこともなくさっさと帰れる。さて課題課題。お父さんがいたら子はそっちに気がいっているからやりやすい。元夫はひかる君の家に行ったとかいう話で、大久保の100円ショップで買ってきたといって子に天丼だとか描いてる靴下を持ってきた。すごいね〜と子とワイワイしてみたけど、あの子は困っているだろう。ひとりよがりな祖父母みたいでしかない。もう共に生活していない人には分からないのだ。元夫は多分気持ちよく帰っていった。
6時過ぎ、さすがに課題が終わらなくてマズイと思って慌てているところに母から電話。ちょっと今忙しくてといって電話をきると、しばらくしてから、色々やってあげても孫の声も聞かせてもらえないのが残念です、とメールしてくる。身体がカッカッと沸いてくる。私の邪魔をしてまで何を貫こうとしているんだろうと怒りが充満するけど、私からの連絡を無視する元夫もこういう気持ちなのかなと、認めたくないけどうっすら思った。相手を思いやる気持ちがあれば邪魔とは思わずに、連絡できなくて自分が辛いと思うものかもしれないのに、負担に思うということは、そもそも相手に払拭できない不信感があるからなのか。自分が悪いのか?でも自分が我慢したらそれでいいんだなと虐げられて終わってしまう気がして黙っていられない。7時前には無事課題が終わって、悔しいから母親に、ようやく落ち着いたタイムリミットがあるから大変だったと言い訳を知らせておくと、明るい口調で電話があってさっきの怨念が渦巻いたようなメールはなんだったんだとモヤモヤする。しかしどこかで私の性格がキツいと言いたげで、我が子は優しい良い子だというようなことを執拗に言ってくる。発酵みかんの酸っぱいジュース、やっぱり子どもが飲むのは難しいみたいという本当のことを私は言ったのだけど、我が子は「みんな飲めなかったけど自分は飲んだよ」と嘘をついたのだ。それを優しい良い子と言っている。喜ばせるためになのか自分が褒められると思ってなのか、嘘をつくのが良い子というのは本当なのか?事実を言わなかったらそれに気を良くしてまた飲めない発酵みかんを送るというお互い無駄なこともあるのに。本当は飲めてないんだよ?と母に言っても、それでいいんだと、とにかく優しい良い子と言う。その揺るぎなさに怖くなった。自分が満足するためには小さな子どもに無理を強いていてもなんとも思わないのだ。私はその視点のもと育てられたということになる。古く使い勝手の良くない家で父方祖父母と暮らす環境も関係していたんだろうか。


4/9
朝からお友達と近くの公園でランドセル撮影をする予定になっている。杉並区の小学一年生はなみすけが描かれたランドセルカバーなのだ。それを区の情報として紹介するための撮影。といってもランドセル持ち寄って遊びにきただけみたいな。私もママ友と新生活についておしゃべりして気晴らしになった。なめくじを見つけ家を作るんだといって子ども達は大盛り上がりでお昼まで。帰ってお昼ごはん。
今日は渋谷におかんアートをやっと見に行ける。でも今日まであたためたからこそ子も積極的に行きたがっていた。久しぶりの渋谷、週末。人の多さにクラクラする。歩いても横断歩道で立ち止まっても四方は人だらけ。と、信号の向こう側に桐谷さん。人混みだからか自転車を押して歩いていてすれ違って行った。テレビで観ていても思ったけど、さすが身体を動かしているだけあるのか、肌艶がよく健康な清潔感あるおじさんといった感じはした。
おかんアートの催されているあたりまでくると少し街の様子が落ち着いている。もうすぐ終わりを迎える展示は大概混み合っていてしんどくなるもの。だけとここは思ったより賑わいは無く見やすいなと思ったけど、ブロックで分けた最後のところは入場制限しながらなくらい、この場所にしては混んでいたのかもしれない。入場からいきなり好みの毛糸ものが並ぶ。子が持ってきた自分で作った編みぐるみを手ににぎったままあれだこれだと観ていて、受付横に置かれていた可愛い毛糸の犬を指差してヤンヤいうものだから、規模にしては多いくらいの係りの人に子のもつ編みぐるみを指し示しながら、間違われてしまいそうですよね〜と苦笑いで話しかけたら、可愛いね〜と子どもににこやかに対応してくれて、毛糸の犬をずずいと前に出してくれて、そちらのお人形と一緒にお写真どうぞと勧めてくれた。でも本当に、おかんアート場合によっては子ども工作と紙一重。箱庭みたいな作品は後ろからみると食品トレイや空き箱などをテープでペタペタして組み立てていて、幼稚園から持ち帰ってきていた子どもの工作と同じテンションで楽しくなる。創作意欲というほどのレベルではないけど私も何かちまちまと作りたい気持ちになった。公園通りを歩いていると沿道に巣箱のような可愛い本棚があって、本を持っていくのだか交換していいよという取り組みらしい。紙にペンもあって自由に落書きしていいとも書かれている。しかしこんな慣れない街の雑踏のなかでは子どもが手を出せるようなほのぼの感はなくて逆に怪しくなってしまって少し残念。時間の流れが違うのだ。ディズニーストアに何も買わない約束で寄り道。階段をあがって行くだけでもテーマパーク気分になれるのは分かる。そんなところで何も買えないのが辛いのも分かる。サンリオショップにも寄ってみるのはどうかなと提案すると喜んで歩き出す。IKEAにも寄り道。去年買ったイースターチョコをまた見ようと思っただけだったけど、上がレストランフロアになっているのを知らなかった。どんな感じか見てみよう、なんて行ったら行ったでせっかくだから50円のアイスクリームを買いたい。混んでいて座れる感じもないけどそれでもいいとのことで購入。若い男の子二人が座っている隣が空いていて仕切り板で区切られているしお邪魔することにした。キウイアイス美味しそう。私がスマホを触っていると「あ、」と言って、アイスを服に落としていた。私があわわとウェットティッシュを出そうとカバンをガサゴソしていたら隣りの男子が、使いますか?とティッシュを差し出してくれた。もうカバンのなかで私もゲットできていたから大丈夫です〜と遠慮したけど、チラリと目にしたティッシュは柔らかな良いやつそうだった。若い男子の衛生観念に拍手。
さて渋谷にあるサンリオショップ、109を目指す。調べたらリニューアルしたと出てきたけど109自体が久しぶり過ぎてそれどころじゃない。サンリオだけを目掛けてエレベーターで直行。なるほどサンリオとはいってもこのタイプのサンリオだったのね、という感じのサンリオ、ピューロを埋め尽くしている若い女子達をターゲットに向けた品揃えのサンリオ。そしてそれがピューロ以外でみたことないレジに行列。前に教えてもらったけど、サンリオキャラが擬人化されててだとか、なにかコラボされてて推しカラーのものだとか、よくわからないけどそういうのもあっての盛り上がりらしい。グッズとしてファンシー感は欠ける店だけど、シナモン20周年を祝ったコーナーにモカちゃんのぬいぐるみがある。シナモンの仲間でモカという茶色い子。私は昔からキャラクターに自分を重ねてか、真っ白より色味のあるキャラクターのほうが好みがちだった。真っ白なシナモンよりもモカに惹かれる。子もモカちゃんが好きで、でもグッズはなかなか良いものが無く買えずにいた。やっぱりオフィシャルのぬいぐるみは完璧。中途半端なものを余計に買うくらいなら思い切ってぬいぐるみにしてしまおうか、商品券を使えば罪悪感はあまり無しということで行列に並んで購入。一人二人、古のサンリオマニアといった風貌の人がいたけど殆どがピューロに行ったらクロミのカチューシャをつけていそうな女子で、子どもで買い物しているのなんて我が子くらいだった。
高円寺に戻りチャイ屋さんへ、さっそく全ての報告に子は駆け込む。ごっちゃんのところには元夫もおっちょもいて、みんなでおしゃべりしているところに私も同席できたのは久しぶりて、それだけで嬉しい。ヒロポンと彼女もやってきてからは子もチャイ屋さんからこちらにステージをうつしてハイテンションは続く。夜8時近くまで外でわちゃわちゃしていること自体が特別な、楽しい夜だった。楽しい反面、その喜びをお父さんと同じ場所に帰り共有することもないことを、子はいつ不審に思うのだろうかと考えたり、私のなかには常に暗い陰がある。


4/10
学校からのプリント類のなかに神社でのイベントのチラシが混じっていた。縁日とあるものにはいつだって行きたい。ということで今日の一日は氷川神社からはじまり。なによりも先にフリマコーナーを見に行くと知り合いママの姿。友達がこの団体で子ども食堂をやっているとかで家族でお手伝いをしていた。子と同じ歳の長髪男子、保育園時代はいつ会っても元気いっぱいでやんちゃなくらいだったのに、今日はなんだかグズグズ言ってる。ママが言うには学校も学童も不安で楽しくないらしい。そういう子もいる。せっかくの休日までそんな顔になっちゃうの可哀想で辛い。こうして話しているところにも日差しが照りつけていて落ち着かない。フリマと別の山は詰め放題で100円だというけど子に手を引っ張られて、スーパーボールすくいや輪投げ、玉入れなんかを先にやらされる。ひと通り縁日遊びを終えて今度こそじっくり詰め放題。子ども衣類はさっき見た時より明らかに減っていて焦る。どうにか使えそうなものを詰め込んで100円。相当お買い得、嬉しい。知り合いママはこういうイベント情報あったら報告するよといってくれて今さらLINE交換。心強い。さて吉祥寺へ。期待できないけど一応パルコのフリマ。やっぱりよくない。他に用がなければわざわざ来るものでは無いなという感じ。それともオープン直後だけが勝負の場所なんだろうか。次は今日の目的、虹画廊のむくりさんの展示。どれもこれも可愛い立体の展示はいつまでも眺めていられる。でもむくりさんの知り合いらしい男性が声高にトラブルなんだか何か問題についての話に熱が入っているから、そっちの方はそういうプライベートスペースかと思って近寄らなかったけどあとでインスタをみたらそっちにも展示があったようでちょっと残念。作家さんを守ろうと正義感あっての話のようだったけど声を張り上げて盛り上がっているから、なんか余所者は来るものじゃなかったのかなという気持ちになってしまった。子が欲しがり缶バッチを購入。さっそく胸につけてあげて、お昼ごはん。ココスが良いというけど休日のココスの混みようといったらない。諦めさせると子がブツブツ言っているから前にお子様セットが気になっていた近くの星乃珈琲店へ。こちらは今日に限って待ちが少なくすぐに入れた。店内ゆったり良い雰囲気。空間は最高。でもあらためてメニューを見たらそれなりにする。特別感。テーブルには二時間制でお願い、と書かれていたけど子どもと二人で一箇所にそんなにいれたこともない。目の前のお馴染みサンキューマートで買い物。私はサンキューマートではなんでも軽い気持ちでポンポン買ってしまうけどレジで税込一個429円になるのを見ると、あれこれ実は高いと感じてヒヤッとすることがよくある。でも100均以上に思考停止で考えなく買えてしまう手がとまらない。プラザではよくよく考えてはじめて韓国ブランドの基礎化粧品を買う。Aneひめだとかいう女の子向けの子ども雑誌の付録がシルバニアの赤ちゃんでどうしても欲しいという話になり書店に寄ってどんなものか確認。赤ちゃんなのにドレスや靴まで履いていて、何より雑誌の付録にシルバニアというのは気分があがるから買ってあげることにした。以前マーケティング調査に協力して得てきた図書カードを使う。
高円寺に戻りチャイ屋さん。ラッシーを与えたところで昨日のお友達の一人が昨日の遊びがあまりに楽しかったらしく今から公園に行くとの連絡。こうして週末に誘ってもらえるなんて嬉しいことでしかない。ラッシーを飲みながら公園へ急ぐ。昨日のなめくじの家が気になるからという話だったのに結局違うことで騒ぎだしたり、友達がいたらいつだってなんだって楽しい。なめくじからミミズの家になった。5時を回って解散、私達は再びチャイ屋さんへ。子はひとりで楽しくやりたいようなので私は持て余して外をぶらぶら。チャリじいと話したり。自転車に子どもが乗らなくなったら後ろをカゴに付け替えてやるよと約束してくれた。その日まで元気でいてほしい。たんぽぽに行く。途中でやめるを着ている店員さんがいて、なるほどそのジャンルも分かっている人が働いていたわけだ。かつて途中でやめるの新宿シャツが壁にディスプレイされていたのも頷ける。せっかくだから食品の買い物もしてしまいたいけど週末の混んでるスーパーは嫌。こんな時は割高だけど個人店で買うに限る。明日のパンはヒロセで購入。焼きたてでパケのクチが開いたままのほんのり温かい阿波踊りサブレをもらう。必要以上のことに触れ合うために小さな社会に関わるのは少し気持ちがいい。子を迎えにいって帰り。西友あたりで知り合い親子に遭遇、二人ともばっちりボーイスカウトの装いで格好いい。いつも素敵なママとそれを理解している息子。成長しながらも一緒に楽しんでいて憧れる。子の興味でいくと習い事というよりボーイスカウトがいいのかなと思ってこれまで何度か彼女に話を聞いてきている。4月は新生活に慣れるだけで手一杯だと思うと当初から言っていた。5月にまたイベントがあるとのこと。それから考えてみたい。話している最中にも右から左から、知り合いだらけのママ。サザエさんのようだ。
夜、元夫と長電話。親の話など。どちらの親も孫の存在をめぐって正気じゃない感じにげんなり。あちらの母親はとにかく自分が子に触れられないというのが不満らしい。それはしょうがないだろう、孫じゃなくなったのだ。離婚の話を伝えた時も、暗に私を責めるような自分の立場目線で話しだして問題をすり替えていて、結局皆んな自分のための孫があってほしいだけなのだ。