どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2022年5月1日〜5月8日

5/1

日曜朝、聖書の世界を知るアニメがまたMXではじまって観るようになって8時には起きる。猫のいた場所に美容室の床かってくらい毛束があってギョッとした。そういえば生え変わりの時期だ。

今日は雨になるらしいけど子が吉祥寺に行きたいと言っている。学校に履いていたスニーカーのゴム紐が切れてしまったからまた学校用スニーカーを買わなくてはいけない。子のスニーカーのことは元夫が仕切っていたことだし一応伝えておく。午後ひとまず傘を持って家を出て歩きで高円寺まで行く。まずはセカストで長袖セール。こないだ下見して狙った服を手に取って確認、半額250円フリマでも納得の価格だから買っておく。飽きてしまいそうな子を、私にオススメない?と巻き込み作戦でごまかす。試着前の角のスツールでは少年がゲームをして待たされていた。2着で750円手に入れて店を出ると雨が強くなっていて、吉祥寺はやめてアドアーズ行ってハッピーセット買って帰ろうと言ったらそれはそれで子も納得した。子があそこに行くと言ってまずはヴィレバン、お腹が空いてハッピーセットまで待てない。ここよりサイゼに行って軽く食べることを提案。予定が変わったことも元夫に伝えて二人サイドメニューを頼んで食べ終わった頃、LINEになんの反応もなかった元夫がやってきた。手に袋を持っていて突っ込むとドムスタに用があって行ったからやっていたイベントの店で買ってきたと言って出してきたのは古めかしいキティちゃんのネックレス。子は「わぁっ」と声をあげた。2つも買っているからひとつもらいなよと言っておく。私が突っ込まなかったら見せてもくれなかったのだろうか。なんでこんな物を買ってる余裕があるんだろうと頭は不信感でいっぱいだった。私達もドムスタを見ることにして連れ立って行く。たまに未完成で働いている台湾の女の子のファンシーショップでキティは売っていた。子は腕時計型のパチンコゲームを欲しがりお父さんに買ってもらう。他にはまるちゃんやおやすみのひなのちゃんが出店していた。

薬局行こうかなとか言うくらいの、ちょっとしたことでも私と元夫が話しだすと子が全力で割って入って私に執拗に絡もうとしてくるからイラついて怒鳴りつける。いつからこんなことになってしまったんだろう、思い出せないけど家族がいた時はそんなことなかったように思う。普段子だけの私なのに人にとられる気がして焦るのだろうか。止められなくなって私は元夫に、私達はいつもこうだよ、一対一だから良い顔なんてしてられないよ、とやつ当たってキレて、そのままドラッグストアに一人で行って買い物する。ちょうど探してたものがあった。少しクールダウンできて戻ると子が泣いていて、私がいなくなったから、とのこと。お父さんはずっとそばにいたのに、もう完全に子にとって身内の大人は私しか居なくなっているのだ。脱力しながら元夫と別れて私達はハッピーセットを買ってシェイクを飲みながら帰る。

ずっと放心状態だった。元夫にLINEでありったけぶつける。私が見栄っ張りだからどうにか挫けずにいれるけど、その気持ちがなかったらとっくに大惨事になっているはずだ。毎日毎日、なにかしら過去の家族の思い出を子からは側で語られて、あ〜あ〜と言われ、その無邪気な小さなボヤキに私はいちいち傷ついている。思い出が更新できるくらい今も日常的に関わってくれていたら違うのになと思うけど、子に私一人との思い出にすり替えてもらおうと意識もしている。私が私として自分のことに目を向けている余裕なんてない。そんな気も知ってか知らずか、元夫は堂々とあっちにこっちに、古いキティのネックレスを買えるほど興味や関心をもてるような暮らしをしているんだなと思うと、悔しいというか悲しいというか、どうしてそうも簡単に子どもの優先度を下げれるようになったのか、どうしてもそこで私の考えは止まってしまう。子どもとの暮らしが自分にとって100パーセントのものだと手放しに言えるわけでもない。もちろん笑って過ごしているけど、80歳の婆さんがペットと生きてる感じといえばそんな感じでもある。例えば今日は何食べようかと、言葉にはしていても結局は自分だけとの会話になっているようで、かといって本当に一人のように前後の何もかもを気にせず気ままにできるわけでもなくて、なんだかな、なんというかな。それでもせめて私にも、煙草とお酒の匂いが充満するライブハウスやクラブの暗がりの、知らない人達と肩が触れ合う距離感で、音楽に身体や心が踊ったり、くだらない話やアツい話で盛り上がるような時間があったら少しは希望がある気になれるのだろうけど、今はそんな時代じゃない。中途半端な軽い関係の交流は断たれて、本当に大事な必要な人とだけの密な時間の中で生きることになっている。特段なにができるでもない私と身を寄せ合ってくれるような絶対的味方がこの世にいない悲しみ。でもお馴染みの正論を言いたいだけLINEに綴って少しスッキリして就寝。

 

5/2

平日。昨夜モヤモヤしすぎて何も手につかず、やろうと思っていた子のヘアカットもやれないまま連休が過ぎたことを認めたくなくて、お風呂に入る時に意地で子の髪を切った。環境が整いきれてなかったのと、時間を気にして焦っていたのもあって形はバラついているし、ちょっと短くなり過ぎたかもしれないと思った。いつもなら子の方が気にするけどなぜか今回は短いのも子は気に入ってくれていた。今朝見たらやっぱりガタガタで短い。申し訳なくなって少しコテで巻いてあげた。

先週は体調不良で出す元気がなく溜まった資源ごみを出す。子が割ってしまったハム太郎のグラスもさよなら。パートに行く前は少し気が重いけど、厨房に入った時の酢飯とかの独特な香りは、どんな時でも正月みたいな幸せなめでたい気持ちになれるのがよい。そして今日から私も一人で自分の持ち場をこなす二人体制。大変だけどずっとやることがある方が気楽。入金と両替に行った銀行が混み混み。前回私がうっかり受け取ってしまった端の破けた一万円札の交換なんてとてもじゃないが出来ない。連休開けの金曜も自分が仕事で自分にのしかかる。自分の手持ちの札と交換するしかない。

子を学童にお迎えしてから中野へ。ヤクルトの営業所前を通る時に思い立ってヤクルト1000を買っておく。連休明けにワクチンの三回目を予約してある。体調を整えていきたい。学童を出てから自転車の後ろで今日はお土産があるよとずっと言っていて、絵かなお花かな、と思っていたら手提げの中に梅の実。中休みの時に自分が見つけたとのこと。幼稚園の頃も拾った梅でほんの少しのシロップを作った。また作ろうかと言ったら、また拾ってくるね!とノリノリだった。手芸屋へ。作った人形に持たせる用のミニチュアを見つけ子は目を輝かせガラスの靴みたいなものを買うことに。はじめは日傘みたいなゴージャスな傘を欲しがったけど、シルバニア遊びに使うにしてもそれは高い。

銀行に寄る。中野マルイの外で沖縄フェアがやっているのが見えて、沖縄といえば子はお土産に貰ったじゅーしぃのことを思い出して舌舐めずりをする。でもそれをくれたママ友が言うにもそこかしこのフェア程度ではあった試しがない。というか、ずはりそのママ友が今沖縄なわけで、頼めばいいじゃないかということに連休前半が過ぎたところで気がついた。

オオゼキでブルガリヤヨーグルトの激安に出くわす。アプリ内の項目を見せれば100円をきる。このシステム自体もはじめて。レジで店員さんにこんなことありました?と聞いたら、いや滅多にないと思いますとか言っていたと思う。あれからオオゼキのアプリのチェックを怠らずにいるけどオオゼキであんなクーポン仕様のシステム後にも先にも無い。

じゅーしぃを思い出したところで夕飯は炊き込みご飯。明日からまた連休。

 

 

 

5/3

朝から子どものテレビも多く、特別な休みを感じる。フランスのだというアニメ、子が気に入っていた。

近くの区の施設で毎年やっている子どものためのイベントが今日からはじまる。連休いっぱい連日やっているし、子どもの日や週末は他にもイベントがあるから、なんだかんだ近場で休みを乗り切ってしまいそう。お昼時なら空いてるかなと考えて昼からイベント会場へ行くと、思った通りスルスル手続きして子は会場へ入っていった。ほどなくして連絡を取り合っていたママ友もやってくる。お互い毎年のように来ていてこのイベントには慣れている。子どもだけ入れてまったりおしゃべり。玉ねぎが高い話。どこでも高い。まだなんとか足りているし手を出さず様子見している。途中から旦那さんもやってきて皆んなで話したり中を覗いてまた知り合いに会ったり時間は過ぎる。終了時間の4時まで目一杯いた。子はいくつも工作をしていて、最後はアメリカンドッグとドリンクを作っていた。皆んながすごいよ、こんなふうにしたいと思ってもなかなか出来ないものだよ!と褒めてくれていて、私は子の工作に見慣れすぎていてもうそんな褒めちぎりはなかなか出来ない。手に持ちきれなくなっていたら工作担当のスタッフの人がその場で紙で箱を作ってくれてランチボックスになった。お友達と分かれてからも子の気分は絶好調で、お昼ごはんを食べていない空腹では乗り切れないから餃子の満州へ行く。昼でもない夕飯でもない中途半端な時間。ぱらぱらと客はいて、片付けが済んでいないテーブルを潜り抜け一番奥の席へ。お子様セットと餃子定食。子はこれまでの5年であちこちのお子様セットを食べているけどしっかりそれぞれの記憶もあるようで、以前満州はオレンジのゼリーだということを言っていて、久しぶりに来た今日見てみたら確かに、キャロットオレンジゼリーだった。大きくなってきてもうお子様セットじゃ足りなくなるんだろうねと話すと、それでもお子様セットが好きだからまだまだお子様セットを食べるんだと言っていた。おばさん店員さんが運んできてくれて、テーブルのうえに置いていた工作のランチボックスを見て、「あら!上手ねぇ美味しそう!」と声をかけてくれた。それからもさらに子は上機嫌になって、こんな美味しい食べ物屋さんの人が美味しそうて言ってくれたんだから、これはもう本当にそう見えるんだよ!と自信をつけている。若い女性二人組がやってきて、空いてる席はいくらでもあるのに何故か真隣りに、しかもぎゅっとこちら側に寄った席に座った。私達が見えてないのか?人と認識されていないのか?社会的な男女間の問題以前に、同性からも舐められてるのか私は。

なにか嬉しいことがあったら今はチャイ屋さんの人に一番に見てほしいと子が思っていることはわかるけど今日は定休日。ごっちゃんにだけでも見てもらう!ということでごっちゃんのところへ。めーちゃん手先が器用ですよね、との見解。なるほどそうだったのか。阿佐ヶ谷へ行こうと未完成の前を通りかかり、子が前から欲しがっていた爪楊枝入れを買う。こないだドムスタでファンシー雑貨を売っていた子がバイトの日だったから覚えてくれていて顔見知りになれた。

業務スーパーが空いている。自転車がするりと停めれる。週末となれば長蛇の列のレジもすんなり。連休、人は高円寺から出ているのか。

帰った頃には7時を回っていた。慌ててラテ欄を確認したけど今日はトムジェリの放送は無し、胸を撫で下ろす。

元夫からは8メッセージくらいでようやく1つ、一言で返信があるきり、その後はまたすぐ不通になる。話が進まない。

 

 

 

5/4

今日は両親が東京に出てくる。母親だけならまだ買い物という行動範囲を広げることはできるけど、二人揃ってしまっていると食事くらいしか出来たものじゃない。それをはっきりさせずに時間と場所を早く決めてとか母親は言ってきていて、父は父で、子はお金の種類を分かっているか?とメールしてくる。これは二人で来るつもりだなと判断して場所を新宿に指定しておいた。両方とバラバラに連絡とることになるほど厄介なことはない。連絡係はどちらかに決めてほしい。母親はきっと自分だけで来たかったんだろうなと思う。

待ち合わせは11時に伊勢丹。食事をするなら昼より早くしなければ待ち時間が長くなることは想像がついたから待ち合わせ前には行って、レストランフロアが開く11時前に買ってもらうものは買ってもらい解散を早くしたかったけど、結局家を出るのが遅くなり11時。着いて早々に何を食べたい?と子が聞かれて困ったと思うから、手っ取り早くレストランにしようと私が言ったのにそんな時に限って子がお子様ランチの気分じゃないと言い出して、フロア案内を見て迷っている間に続々とどの店も並び出す。お寿司がいい!と子が決めた。寿司。私はもう日々の酢飯の香りで寿司はお腹いっぱいな気もしてるけど、三対一で従う。多人数での座席数も少ないし待ち時間が長くなりそうな予感。父にだけ待っていてもらい、先にスニーカーを買いに行くことにした。子が学校用に履いていたスニーカーは紐部分がゴムバンドで、そこが切れてしまったからもうどうしようもなかった。珍しく親も、もう玩具とかじゃなくて必要な物を買ったら?と言ってくれていて、子も頷くしかなかったからよかった。ニューバランスのスニーカーを買う。いま履いてるのは随分大きいですよと店長さんに言われてしまった。そういえばなんでこんな大きいのを買ったんだっけと思ったけど、値下げになっていてサイズが限られたのかもしれない。元夫が子のことに一生懸命でなくなってから、任せていたそういうところを思いやってあげられてなかった。スニーカーが無事決まったところで順番がきたと父から電話。席に座るとほどなくして寿司が運ばれてくる。小さいし少ない。でも繊細で良質な寿司なことはわかる。子にまぐろや海老をあげて私は単品も頼む。ものの5分くらいで食べ切るような、これっぽっちと思ったけど後から案外ずっしりくることがわかった。デザートのかぼすゼリーも美味しかった。スシローばかりじゃなくてこういう味も教えてやるんだよ、と私が悪いような言い方をされたけれど、私はそうして育ったんだろうか。だとしたら結局一度の衝撃よりも日常の影響の方がはるかに大きい。日常的なささやかな積み重ねを大事にする家の方が生きていくには身になったのではないかと思ってしまう。親はいつでも元、とは知らない元夫のことばかり気にして、今日来れていないから何か何かと、必ず食べ物を買おうとする。あまり押し問答になって子がお父さんはいないからと口を挟むことになったらまずいから、どうせ今日は外食するから、それじゃあパンを買おうかなとずばりと言っておくと、すんなり落ち着きデパ地下で色んな惣菜が目につこうも、いちいち口出ししてくることはなかった。普段はちょっと買えないようなしっかりとしたバケットやミルクフランスを買って満足。地下の混雑まで来てから今さら、写真を、と言い出すからまた屋上まであがる。今日の地下は仙太郎の行列が半端ない。明日はこどもの日。屋上の庭園の端で写真を撮る。母は相変わらずいま目の前にいる子を相手するというより写真に残したくて必死な感じ。虚しくなる。しかも自然に撮るというより自分がキメて撮りたいというのがバチバチに伝わってくる表情の、背景も空気も思い出せないような作られた哀れな写真。なんなんだろうな。昔は東京からやって来た嫁として若さの美だけで格好ついたんだろうけど、そのまま歳だけとってしまって今や田舎の人より取り残された人になっているのが目も当てられない。そういう意味で写真に撮るのが辛い。今日は思ったよりも暑くよい天気になった。早く解散して違うことがしたい。新宿にはもっと大きな手芸屋さんがあるからと子には言っていた。帰りがけに自分も帰るしかないんだと思った子がグズグズ言い出して、親に他に行きたいところがあるなんてしられたらまたついて回ってきて足手まといになるだけだから子にこっそり話そう話そうと思っても、親が一挙手一投足に耳を傾けてくるから難しい。両親は子のご機嫌とりのために通りかかった高野で果肉の入ったゼリーみたいな高級なものを買い与えていた。何度も店員さんに質問するような老人しか買っていなかった。うちの方に来ないなんて、という空気を出してきていたから、田舎に帰る人って大概従兄弟と会って遊ぶのが目的でだよ、言ってもしょうがないんだけどうちはいないじゃない、子どもが行っても楽しくないよ、とずばり言ってみると苦笑いしていた。無理矢理近所の誰々の子が帰って来てるだなんだという話を持ち出して、一緒に遊べというのだろうか、親なりにどうにかしたくてむちゃくちゃなことを言っていた。無事に解散して目的のオカダヤへ。思ったよりも手芸まわりの物は無く、そういった人形作りのキットもなければミニチュアもない。せめてもでアクリルパーツを見に行くとこれの方がいいと目を輝かせ、安く誤魔化せると思ったのに、セーラームーンみたいといって割と本格的な大きなパーツを選ぶ。ひとつ200円ほど。ママ友お墨付きの子のお目の高さはたまに堪える。アルタ脇の飛び出すビジョンを一目見に通りに出てみると今日は歩行た者天国になっていた。なんだか懐かしい。猫が落ちそうになったり虎が飛び出てくるのをある程度みて帰る。生で見るより誰かの撮影した動画の方が余計に立体に見えるものだなと思った。

地元駅に戻ったらその足で中野へ。冬にたまたま遭遇した可愛いイベントに今回は馴染みの駄菓子屋さんも出店するということで告知されてた。駄菓子屋さんが出るのは明日だけど今日はサンリオなどのファンシーグッズを売る出店があるからどうしても来たかった。催事スペースの場所に行くなり、主催の女の子が、あ!来てくれたんですねー!と言うから、覚えててくれたことが嬉しくて驚いてドギマギしてしまう。私なんていつも地味で目立たなくて、居たってその場が得する存在でもないのに、そんな私のことをこんな可愛くキラキラした人達が覚えて歓迎してくれるなんてそれだけで感激。グッズを買ったりスパンクのワークショップをやったり散財。主催の子と軽く話していると後ろにカメラの撮影隊の人が待っていて、サンジャポの取材らしい。本当にそういう時代の人という感じで、それがこんなちっぽけな私までホストしてくれて、この人のやることに頭数としてだけでもお金を使いたいと心に思いながらまた明日と馴染みのように手を振って別れる。本当に嬉しい。高円寺へ移動。お決まりのようにごっちゃんに報告、アクリルパーツのことについて色々聞く。やはり大量に必要なわけじゃなければオカダヤあたりが妥当という話。そして今日は今週の営業が開始したチャイ屋さんへも行った。その間に私はパート先へ万札の交換へ行く。ちょうどキャッシュカウントしていてタイミングもばっちり。気持ち良い。そのまま現金支払いのユータカラヤで買い物。ユータカラヤのレジもガラガラ、間違いなく高円寺に生活する人がいないのだ。たんぽぽを覗いていくと子供服が豊作。105円の長袖だけ買い。あまりに可愛いスイーツの雑貨があって、これは絶対子も気にいるだろうなと思うけど、たんぽぽはなぜか雑貨が高い。服より高い。子を連れて帰りがけにまたたんぽぽ。やはりスイーツ型の雑貨に興奮していた。ヨッシーがたんぽぽ常連らしく何か買いながら店員さんと会話して去って行ったと思ったら道端の電信柱に寄りかかりながら何かを食べていて、思わず何食べてるの?と聞いてしまった。カレー、安いんだよと、私がこないだ嫌な思いしたカレー屋のテイクアウト、安いのは分かる、でもカレーを道端で立ち食い、さすが強者だ。

帰り道にぎりぎり思い出して近くのギャラリーへ。不吉霊ニさんの個展。絵が良いだけじゃなくて漫画としても素敵だなぁと思うから展示じゃなくてもいいのだけど近いからせっかくだし見ておきたい。私は一方的に見るだけだけど、元夫は展示を見たり興味を示さなくても声をかけあえたりフリーで絵を描いてもらうような仲なんだなと思うとなんか癪だ。

夜はスマーフが再放送していた。土曜の昼前という微妙な時間よりずっといい。ストーリーを完璧覚えていた子に、この次、この次のところ写真撮っておいて、などと指示される。いつも煙たい顔しているスマーフが唯一笑顔になる瞬間とのことだった。

目覚まし時計で設定している寝る時間にお風呂から出た。子は聞き逃したようだけどコラショが「明日は柏餅食べるのかな?」とかなんとか言っていた。そういえばここ数日目覚まし時間にはアラームが鳴ってない気がする。祝日を意識してくれてるのかな。

明日の朝は美味しいパンがあるというだけで嬉しい。寝ていられず起き上がってあちこちオードリーを観ながらずっと食べるタイミングを逃していたプリンを食べる。食べるけれど、なんか美味しくも感じない。夜にこうして一人こっそり甘いものを食べてもなんの喜びも感じない。ただただテレビを見つめて笑うだけ。

 

 

 

5/5

こどもの日。今日はあちこちする気満々。気候もよくて最高。近くの子供服屋さんでお譲り服が出る。つまり店の服のフリーマーケットみたいな。そこから早稲田通りの方のカフェのイベントに行ってごはんも済ませ、いつもの遊び場へ行き、4時過ぎにブロードウェイの可愛いイベント、というコース。完璧。一軒めの洋服。早く出かけたい子はそれどころじゃないという感じだったけど可愛い服がありテンションあがって、それとワンピースを選び購入。サイズはだいぶ大きいけど可愛いから思い切る、と店員さんと話した。元夫や陽光くんの知り合い。私のことは知られていない。ここはママの世界だからそんなことには触れないでおく。

いつもの北中通りを通過して早稲田通りのカフェ。お昼時でふつうのお客さんでも混んでいるようで、店先で娘がヨーヨーすくいや消しゴムすくい、キャンディレイなどの縁日出し物を担当していた。お母さんと仲間のカフェのようで、どこかで見たことある気もする。しっかりした良い子だったけど、皆んなどこでどうしたらよいか探りながら待っていた。おぼつかないながらの出し物で子はヨーヨーと消しゴムをやってそれなりに満足そうにしていた。中の方ではボール投げもありますよなんて接客までしてくれて、どうやら中ではその子のお友達ママ仲間がランチをしているみたいで、ラスボスみたいに小上がりスペースを陣取っていた。お店のママは子どもにヨーヨー作りを頼まれたりカフェ仕事をやらなきゃだったり、いっぱいいっぱいそうだったけど私達の席はするりと用意はしてくれて慌てることはなく、キラキラペン作りまでも案内してくれた。やはりワークショップだけというわけにはいかなそうな雰囲気を察して、ポテトとタコライスを頼む。安い。いかにもママクオリティがやってる店、という感じ。かといってママ特有の押し付けがましさもなく、居心地は悪くない。店の造りも、これくらい混雑していることで落ち着くような感じ。ラスボスママ達の子が終わってから順番でペン作りをする。厨房が丸見えの席でずっと眺めていると忙しなそうなのに注文したものの何を作ってくれてるでもなさそうで、大丈夫かなとちょっと思っていたけれどペンが出来上がるころ、ふいにむしろ良いタイミングでポテトが出て来て、計算なのか?すごい。続けてタコライス。ペン作りを終えたのと同時に食事にありつけて素晴らしい流れ。ポテトのべちゃっと感といい、タコライスの学祭感といい、安さといい、なるほどだけどそれくらいでお店がいけてしまうことには夢がある。とにかく空間がいい、席が可愛いのも子は喜んでいた。食事も一気に終えれて遊び場。ここで遊び仲間のママ友に連絡しようか迷ったけどひとり時間もいいなと思ったらやっぱりやってきて、今日もお喋りして待ち。しばらくしたらカラフルな不織布を身に纏ってドレスのようにした子に呼ばれて中に入る。今日は工作じゃないエリアで遊んでいるらしく少し大きいお姉さんと連れ立って遊んでいた。ドレスを作れたことで今日もご機嫌。自転車で走りながら、やっぱりファッションデザイナーにもなりたいなと言い出して、それってごっちゃんてこと?と言ってみたら、そうだったのかと今気がついたように、ごっちゃんを見る目が変わったような喜び方をしていた。そうして中野ブロードウェイへ。駄菓子屋店長の女の子と久しぶりに会えて話す。この可愛いマーケットに合わせたラインナップを持ってきているといって、良い感じのシールのくじやキラキラスライムを喜んで買う。子はごっちゃんにあげるんだといって黄色系の包装の菓子を選んでいた。今日は前回やってもらった耳つぼの方も来ていた。嬉しくなってつい再び耳つぼジュエリーに手を出す。パート上よくないのだけど、帽子のネット部分を耳から全部被せてしまえば隠せる。その間に子は一またパスケース作り。場所に馴染んで強気になり、私が終わってるのに今度はトートバッグを作るのだと言い張り、そこからが長い。トートバッグ一面にお絵描きをしてようやく終了。主催の子のサンジャポは今週末放送とのこと。楽しみ。

さて今日のお召し物を見せびらかしに今日も今日とて再び高円寺。時間はもう6時。ごっちゃんにモジモジしながらファッションデザイナーの夢を語り駄菓子を渡す。と、もう飛び出してチャイ屋さんへ。でも明日は学校だから本当に今日は見せるだけにして帰り。今日は何を食べようか。家にあるものを食べるけどから揚げくらいは買いたいねという話で、街中の人混みじゃなく自転車のままサラッと買えると思って駅横のモンテローザ系のから揚げの店へ、買ってから10分くらいお待ちくださいと言われてガーン。もう二度と買うかの気持ちに。近くのファミマで飲み物を買って待ち。寒くなってきた。子を不織布のドレスでさらに覆い、10分過ぎで出来上がった温かい唐揚げを持たせて急いで帰る。

明日は平日。寝る前にヤクルト1000を飲んで身を引き締める。

 

 

 

5/6

目覚めが良い。のはヤクルト1000のおかげか気候のせいか。今日は子どもは朝から半袖でいける気候。パートへ。今日は安売りの日で三人体制。それなりにやることもあって良いペースで働けた。コロナ陽性になり休んでいてしばらく会っていない人から生クリームどら焼きの差し入れがあって、私の分といって渡された。私はなにも力になってなかったけど有り難くもらっておく。OKで買い物して帰り。

今日まで学童お迎えして、来週から一人で帰ってもらうつもり。お迎えのあしでまた中野の手芸屋へ行く。道すがらいつもの八百屋の前を減速して通る。そろそろ玉ねぎを必要としている。ここは一個120円。これでもまだ安い方だ。いま玉ねぎ高いですねぇとおじさんと話しながらひとつ買い。これで凌ぎたい。手芸屋。あらためてミニチュア雑貨の傘の値段を確認して、これを買うくらいならシルバニアの家具が買えるよと話したら諦めた。代わりにボタンを買う。最近ボタンを集めてるらしい子。私の裁縫箱のなかにある古い洋服のボタンを嬉々として持っていっている。70円程度で宝石を買ったように喜んでいてよかった。一度帰って荷物を持ち替え図書館。連休でうっかりして期限が過ぎていた。その場でいくつか絵本を読みながら入れ替えで借りるものを選ぶ。そこから100円ショップ。買うものを思いもつかなければリストアップもできず、ひとつ気がついてはいちいち買い物。カキ氷シロップが並んでいて、子の好きなメロンソーダを家でも作れるからメロンシロップを買う。昔、兄のフランス人の奥さんの妹が日本に遊びにきた時に日本のメロンソーダを気に入って向こう飲めるように作り方を知りたがっていたから検索して私も知った。その正体は緑のカキ氷シロップ、そりゃそうだ。ドンキで買ってプレゼントしたな。その頃の彼女はYouTubeDIYをする動画チャンネルをもっていて、そこで紹介もしたいと言っていたと思う。でもそんな素人チャンネルを見る感覚がまだこちらには無かったな。10年以上前の話。

明日は完全子どもだけのフリーマーケットがある。久しぶりにみーちゃんと会えるか連絡をとったら喜んで一緒に参加してくれるとのこと。嬉しい。

今日の金曜ロードショーはポニョ。疲れているだろうから録画するよといってもどうしても夜に観たいのだという。すでにギリギリまでテレビを観ている。大急ぎでお風呂に入り、「除草剤を撒かないでください!」とリサが言うあたりから見始めた。前にポニョを観た時はまだお父さんがいた。何だったか、いちいち子はお父さんのことを思い出して話す。連休なのに姿も見えない声も聞けない人をお父さんと思っている子が不憫でならない。

パート先の帽子で覆い隠していたからか、今回の耳つぼジュエリーが一晩にして3つも剥がれてしまった。悲しい。

 

 

 

5/7

天気がいまいちなのがずっと心配だった。雨予報から曇りに変わっただけよい。子どもフリマは午後から。少し早めに行ってハッピーセットでも食べようよと言っておきながら私達が出遅れる。今日に限って子が頭を2つ結びをしたいのだと言ったり、みーちゃんに見せたいおもちゃを用意し出した。今日は一緒にお買い物をするんだから、あんまり持っていっちゃダメだと言っているのに。まぁ、みーちゃんなら人に流されるようなこともないからいいかと思える子。私も会うのが楽しみだ。

セントラルパークにつくとなんとフリマ以外のイベントもやっていて大賑わい。この日を示し合わせたように大学でもまた輪投げや折り紙だかで何か作れる体験を催していたし、ケータリングカーや、縁日遊び、何だかを作れるワークショップもやっていた。約束をしていないお友達とすれ違いつつ、みーちゃんを探す。見つけた瞬間、二人は叫び声を上げながら抱き合って、今日に限っての髪型が一緒〜!と言って喜んだ。みーちゃんは知り合いが誰もいない小学校へ行った。まだ毎日送り迎えをしているというのも納得の距離。青梅街道を渡るなんて私だって心配でならない。近いようでなかなか会えずにいた。やっと遊べた喜びを噛み締めていて、私は大学の催しや露店が気になっていたけど子ども達は二人でいるというだけで楽しそうだった。とはいえ、なんとか練り歩いてひと通りざっとみて、少し風邪気味のみーちゃんが鼻を噛んでいるのを待つ間に子が水の中からマスコットをすくう遊びをやりたがり、みーちゃんママに、ごめんねやらせていい?と聞いてからやる。お友達同士でいたら、ひとりやって他の子がやらないわけにはいかないからこういう確認はし合う。みーちゃんも他のをやりたいと言ってちょうどよかった。出遅れたので早速ハッピーセット。レジャーシートを持ってきたからフリマエリアが見えるところで食べる。多分そのうち並びだすはず。ハッピーセットのサンリオおもちゃがうちはすでに出ていたシナモンでみーちゃんは子が欲しがっていたマイメロのが出たから交換してくれた。優しい。でも本当シナモンのやつが今回は一番いいと思ってる。時間が近づいてきた。並ぶところまでは私達も同席する。みーちゃんの、ママの古いポシェットをお財布代わりにしてリュックを背負っている姿が完全にはじめてのおつかいスタイルだった。でも買った物をカバンに入れるのは大変よねということで急遽お互いレジャーシートを入れていたビニール袋を手渡す。うちはお金は小さなポーチにしていた。チャックを開けたまま取手の部分をぶら下げてしまわないかが心配になってきた。雨がパラついてきて全てにソワソワ。買い物がはじまり二人の行方を見つめていると最初に食いついたブースで嫌な予感的中で我が子はお金を落として、てんやわんやになっているのが見えた。お店の少し大きなお姉さん達が拾ってくれていたから大丈夫だと思いたい。私達のいる近くのブースに来た時にお金の持ち方を注意。本人の意識だから難しい。買い物は2つで10円という設定とか、まだ理解があやしい感じだった。でも子どもが真剣な眼差しで買い物している姿を見るのは面白い。他にも知っている子どもも何人かいて、買い物の仕方に個性がでるなぁとしみじみ思った。みーちゃんはお金を使い切らなくてもパッと見で欲しい物をいくつか買って満足していた。うちはとにかく見て回って触って吟味していた。かと思えば少し離れたところから眺めながら何周もしているだけでなかなか買えない子もいる。子には明らかに私の浪費癖が染みついている。ビニール袋いっぱいにごちゃごちゃ入っているのが嬉しくなってしまい、途中さらに課金してしまった。みーちゃんもどうしても欲しいものがあると言って突然お金をママにねだっていて、みーちゃんがそこまで言うなんて何かと思ったら、たまたま子が今日提げてきていたポシェットと同じものが売ってそれをゲットしていた。お揃いになって子は喜ぶだろうなと思った通り、フリマ会場から出てきてそれを見るなり手を取り合って飛び跳ねて喜んでいた。高円寺の古着屋の閉店セールで買ったポシェットがよくこの現代品にあったなと思ったらどうやらクレアーズの品だったらしい。あぁ、今の年頃がドンズバでクレアーズが恋しい。レジャーシートを拡げて戦利品を確認。ママ友に聞いたら子どもフリマは最高額で500円とのこと。基本的には10円20円の世界らしい。みーちゃんのポシェットが高かったのは分かるとして、子の品々を見るとこれで800円?とあんぐりしてしまうようなラインナップだった。おつりを間違えられたかやはり最初に落としたのか…でも子はめちゃくちゃ満足している。私に邪魔されず好きな物だけを自由に選べたとはっきり言った。リカちゃんの小物が多い。確かに私はシルバニアがあるのにリカちゃんの物まで増やしたくなくて諦めさせている。本当はそんなにリカちゃんのものが欲しかったのね。そしてプリキュアの人形。一年ごとに変わってしまうプリキュアもフリマですら買わない。みーちゃんは見慣れたハッピーセットのおもちゃをよく買っていた。さて、このあとはいつもの施設の遊び場に行きたい。みんなで一緒に歩いて行く。今日の遊び場は少し混んでいて並び待ち。ところがこのシステムはどうかと思うのだけど以前にも遊びに来たことがある子は再入場入り口から入っていいことになっていて、少しあとから来たいつもの友達はそちらから先にスルスル入って行ってしまった。入り口も説明を兼ねたひとつのアトラクションになっているから知ってる子が省いていいのは分かるけど、これだけ待っているのにそれはどうかなと思う。子はみーちゃんと一緒だからはじめての流れでちゃんと待っていた。先に入った子も同じ園だった子だから、親は皆んなで話しながら時間を過ごした。最後は少しまた私達も会場内に入って今日の様子を確認。毎日皆んなの手で少しずつ遊び場が変わっていく。今日は工作ではなく皆んなで演奏したり飛び跳ねて遊んでいて、みーちゃんと来れてよかった。4時、みーちゃん達は歩いて帰るとのことでその場でお別れ。私達はまだ帰る気分になれなくてそのままあづま通りのトイショップへ。私はいま絵本のマドレーヌのグッズが気になっている。この手の店で扱うのと系統が違うのはわかるけど、ネットでみてもほとんど無いし、あったらめちゃくちゃ高い。グッズとしてはファミリアで作られていたようだから高いのも納得なのだけど、今どこかで出会えたらテンションあがる。それにしてもスマーフでもパワパフでも買えそうな手頃なものは無し。子の好きな縁日的なアクリルモチーフの詰め合わせが300円くらいであって、お買い得感に流され買うことに。たまりにたまったこの可愛いはいつか使えると自分に言い聞かせている。毎度の流れでごっちゃんに今日の品々を紹介しに行く。チャイ屋さんにも走って行ったけどいつものお姉さん達ではなくて少し遠慮がちに行き来していた。オーナーのお姉さんが子にミニチュアスイーツの入った小瓶をくれようと置いていてくれて、それを受け取ったから子は置き手紙を書いた。そろそろ高円寺にも人が帰って来たんじゃないかと思うけど、まだのんびりな時間が流れているみたいだった。

帰って今日の戦利品を並べて、どれをいくらで買ったのか子の記憶で確認しながらみてみると実は合計額にほぼ差異はなかったけど、使ったところを破り捨てたのであろう使いかけのメモ帳だとか、金額に値する物かどうかはちょっと顔をしかめてしまうところ。逆にこれを10円で?と申し訳なくなるようなシルバニアの赤ちゃんだとかもあって、みーちゃんママが珍しいねと言っていたからメルカリで検索してみたらなかなか高額売り買いされている品だったりしたから結果的には得した気になれた。

夕飯を食べながら今日も時計の電池交換を忘れたことと、たんぽぽにあった可愛いスイーツ小物入れのことを思い出す。毎日街に繰り出しているのにうっかりしてしまう。小物入れのことが気になりだしたら売れた時のことを考えて焦ってくる。試しに元夫にごっちゃんのところに出ていないか連絡してみるも既読にもならず、9時過ぎに行ってない、と連絡が来た。

 

 

 

5/8

インスタで昨夜元夫がごっちゃんのところへ行っていたらしいことがわかる。何時のことかは分からないけど、とにかく私には「行ってない」の一言だった。「今」行っていないから「行ってない」と答えるような、彼は本当にせこいところがある。「さっきまで行っていた」「これから行く予定がある」とか、こちらが背景を把握できるような回答の仕方もあると思うのだけど、そんな奥行きのある話し方をしてくれない。それは私にわかられまいとわざとしていることだとしたら、ますます不審になるだけの言い方なわけで、どうしてそれが分からないのか、さすがにもう少し私の感情を汲んで打算的に言葉を連ねることもできるのではないかと思うのだけど、どうしてこうも人の気を考えずにいられるのだろう。

天気は気持ちの良い朝。洗濯物を干していると真ん前の空にぽってりとした飛行機がゆっくりゆっくりと進んでいる、飛行船?スマホを構えると肉眼で見るより小さいけど引き伸ばしてみると間違いなく飛行船。急いで子を呼んで一緒に見つめる。トンボが乗ってたやつだよねぇ?!と嬉しそうにしていた。

今日のサンジャポに先日のブロードウェイのイベント主催の子が登場する。番組詳細を確認すると、いま若い子の間でレトロカルチャーが大人気、との内容がある。それだ。今日は馬橋のイベントがあって、家を出る支度をしつつテレビも観て、もう出なきゃとバタバタしているところでちょうど放送された。ここ、ここ、ここに行ってたんだよねー!と子と再び盛り上がる。テレビで身近な街並みが映ると子どもも嬉しそうにする。でもこのまま十何年とこうして見ているとどう感じるようになるのかな。間違いなく子にとって東京が憧れの地ではないことは確か。

自転車走らせイベント会場となる馬橋の方の小学校へ。到着と同時に教えてくれたママ友とすれ違う。開始して30分くらいなのにすでにひと盛り上がり終えたあとのような空気だった。縁日ブースでは景品が無くなってしまっているところもあった。スタンプラリーの景品は100名までとなっていて、うちがやり終えたイベント開始時刻から45分の時点でもう終了していた。数人会った友達は皆無念に終わる。つい先日会ったばかりの馴染みの駄菓子屋さんもバンバン売れていて、あとでインスタみると完売までしたらしい。皆、地域のイベントを待っているのだ。ビーズ釣りと紐くじ、駄菓子買って早々に退散。街中に移動。お腹が空いてごはんを食べたいけどちょうど昼時。うどん屋かフォーかカレーか街中華か、どこも混んでいて、子も何が食べたいでもなくなかなか決められず、歩き回っていたらかつやがガラガラ。虚しいけれど早く済ませられそうだしかつやに入る。カツ丼とソースカツ丼。食べてる間にさすがのかつやも混んできた。子どもと二人で大人二人前はきつかった。食べ残すには勿体なさすぎるほど残し。ラップをもらって包んでおにぎりにした。よかった。遊び場に行く前にソワソワしながらたんぽぽ。例の雑貨はまだあった。服より高い420円。やっぱりこれは良い、スイマーみたいなものかもと思えば値段も納得。ひとつ買い。中通りを自転車で走っていると前からいつもの仲良しの子がお父さんと歩いてやってきた。沖縄から帰ってきたのねと軽く話す。今日はこれからお母さんの母の日のサプライズを買いに行くという話をしていて、この組み合わせでいるということはそうだろうなと思った。子はずっと黙っていた。

午後1時、最終日の遊び場に入る。親と会うのに新宿に出た以外本当に地元だけで連休が過ぎた。こんな過ごし方も悪くなかった。いつもの遊び場友達兄弟がパパとやってきた。その子は平日も毎日来ていたとかで、これまでにゲットしたなかなか大きめの缶バッチを勲章のように全てマルチポケットに付けてきていた。重そう。パパとも話す仲だから隣りに座っておしゃべり。兄弟で中に入ったけどお兄ちゃんがこれからサッカーの試合で上井草まで連れて行かなきゃならないとのことで、我が子と同学年の下の子のためにそこからママが来るのだろう。話していたら元夫から電話。外に出て話す。すると向こうから歩いてやってきた。外でしばらく話す。最近のこと、どう思ってどんな状況か。彼はひたすら仕事が忙しくて、という何がどうかは内容がないことと、自分の金髪の話ばかりだった。子が会場から出てきたのが見えて急いで建物のなかに入ると、私の姿をみてまた会場内へ入っていってしまった。友達パパに聞くと特に何かあったわけでもなかったよ、とのこと。そして私の後ろからやってきた元夫の姿に驚いていた。ママの方もやってきて皆んなで話す。ママ友の前で私がまだふつうの家族ぶれてホッとした、嘘だけど。誰も離婚してると思わないだろう。元夫が帰り、友達兄弟の兄の方がパパとサッカーへ行き、いつものようにママと二人で待つ。ようやく落ち着いた。また子が出てきて、はい今日は母の日だからどうぞ!と背中に隠していた工作で作ったカーネーションの花をくれた。やってくれるとは思った。子どもが私に内緒でやれたという気持ちに高揚してくれることが嬉しい。しばらくして朝に馬橋で分かれた友達らもやって来て、また他の幼稚園の頃のお友達もやって来て、みんな定員オーバーで入れずもうエントランスで遊んでいる状態だった。中に入れている子が行き来できているのが申し訳なく思ってしまう。今年ここでこんなに遊べているのは時間制限がないからだった。去年までは時間で入れ替え制だったと思う。最後の日替わりイベントが終わったあとは、ロビーに残っている子皆んなさすがに入場させてもらえた。残り時間30分。大人も遅れて入場を許されフィナーレを迎えた。解散。お決まりの流れでごっちゃんのところへ。連休中は毎日お店を開けていて、私達もほぼ毎日来たんじゃないだろうか。子にしてみたらお父さんよりも会って話したごっちゃん。一日のことをこことチャイ屋さんで報告したことで「お父さんにも見せたい」というセリフが出なくなっていたように思う。聞きたくない言葉ではあるけど言わなくなるのも寂しいものがあった。そんなごっちゃんのところに今日の今日で元夫、近くの店の女の子と話しこんでいて白い目になる。未完成に行こうと思ってと言っていて、ならば立ち止まってないでとっとと行けばいいのにと思う。それなら(そんな娯楽物を買う余裕があるなら)子も連れて行きなよと言ったけど、子が行かないとのこと。代わりに私がついて行き、入荷されたハム太郎のシールと子にふわふわゴムを選び、私が日々背負っている無駄金を元夫に使わせてみる。

風が寒くなってきた。とはいえ子がラッシーを飲んでいるし私まで余計にチャイを飲むわけにいかないと懐事情で堪えて5時半頃どうにか退散。たんぽぽにもう一度。連休だからか子ども服が豊富に入ってきていて、昼にパッとみて狙っていたTシャツと、例の雑貨を結局もうひとつも買うことに。清々しい気持ち。やっぱり可愛いものを諦めない気持ちを忘れちゃダメだ。風邪をひきそうな予感するくらい寒い。急いで帰り。

まるちゃん、サザエさんのあと最近の日曜はミルドレッドの魔女学校を観れたのだけど先週で終わってしまった。今日からの新しいドラマもちょっと観てみるかと思ったけど子がそのままドリフを観たがって、古い志村けんとカトちゃんの餅つきのコントで爆笑までしていた。

明日からまた五日間の平日と土日の繰り返しになる。ひとりの自由とそれなりの予定とで割とのびのび暮らしているけど、ふとたまに子どもと二人分以外の価値観や世界観がないことが寂しくもなる。とはいえ元夫は何でも自分だけで全てをやりたい、やれなくてもやるという考えの人間で、何を共有するも相談もないし、それだから頼られることなど絶対ない私が萎縮して自信も失くしネガティブになっていた。「人と共存していこうという気のない人間を前にして私がダメージを食らっていたことに、自分だけの世界で立ち回っているあなたは気がついてもいないのだろうけど」とメッセージする。ぼんやり不審に思っていたことを離れてはっきり言葉にできるようになった。料理への関心を責められたことがある。関心がないわけではなかったし、妊娠糖尿病と言われて食生活を気にしなくてはいけなくなったときだって、我慢ではなく食べるという選択肢のために例えばオートミールでクッキーを作るだとかいった努力もしたし、子どもにむけてそれなりに形にできていると思っていたのに駄目の烙印を押されていて、根本的なことが問題だとしたらきっと育った環境のせいだとかまで恨みながら、自分でも自分を責めて苦しくなっていた。でも幼稚園の頃にママ友たちとの世間話で、私より調理に関して疎くても兄弟育てている人や、飯まず女だと自覚して日々の食事を憂鬱に思っている人なんていくらでもいて、特別私の何がダメだというわけではなかったはず。ということは人に期待しないはずの彼だったけど、そんな自分を覆してくれるほどの圧倒的に説得力あるレベルを求める気持ちがあるのかもしれない。足りないことを共に背負うつもりで声に出しあって道をひらくわけでなく、ただ黙っていて自分の理想がやってきてほしいのだとしたら、自分自分でやっているのは自分のためというより八つ当たりに近いもので、本当は誰よりも人に期待しているのかもしれない。