どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年9月17日〜9月20日

9/17

朝からまた元夫に切々とメッセージをする。一緒に過ごさなくてもとにかく子どもには同居の方が良いと思うという話。シングルマザーを否定するつもりはないから、ただやっぱり自分が耐えられないということなのだけど。なにか不満があっても生活を共にするから家族であって、いくらこれからもサポートすると言われても暮らしが離れていたら子どもにとっては家族という認識にできない気がする。そもそも、もうすでに形式上も家族ではなくなっているわけで目指す場所はないのだ。せいぜい金銭的にサポートをしてもらう時のために自分の生活圏で使いやすい銀行で子どもの口座を開設する。子を送ったその足で予約していた銀行へ。約一時間手続き完了。区の担当さんに電話して先日の面接で落ちたことを報告。この数日の間にも、シングルマザー向けの色んな求人サイトなどの資料をわざわざ郵送してくれていたりして、すでに知っていたものだったとしても、気にかけてくれているというのが本当にありがたい。また私の条件に合いそうな求人も探してみると言ってくれた。帰宅。朝ギリギリやりきれなかった洗濯物を干していると友人からLINE、みるとクレープ屋の求人貼り紙。昨夜パートがダメだったことを報告してあった。彼女も娘が幼稚園の頃にパートをはじめて預かり保育との調整が本当に大変だったことを分かっている。小学生になったら学童があるから働けるとざっくりに考えていたけど、その学童の座をゲットするためには申し込み時に就労証明が必要で、逆算すると10月から働いていないと、と教えてくれた。現実が見えてきて焦る。子どもも喜びそうじゃない?と、何をしていたら子どもが喜ぶかというのも仕事を選ぶ時に考えたと彼女は言っていて、なるほどと思う。すぐにクレープ屋を偵察に行く。悪くないような気もする。やっぱりパートは店頭の貼り紙のほうが可能性がありそう。以前から常に募集が貼られていた隣駅の安いレディース服屋も足をのばして見に行ったけど、このタイミングに限って募集は無くなっていた。意を決してクレープ屋の責任者のものらしい携帯電話番号にかけてみる。貼り紙を見たというと電話の向こうで頭を下げているのが想像できるような口調で感謝された。が、まず年齢を聞かれて私は一瞬凍りつく。そうだよなぁクレープ屋なんて若者じゃないと…と気がついて弱々しく、41です…というと反応に困っているんだろうなという間があってから、「…あ、ちょうどぴったりです…!」と言われて、そんな展開あるのか!と気が抜ける。若い人が多いからまとめ役になるようなそれくらいの年齢の方を待ってましたとのこと。認められた安堵と、未経験者にまとめ役と言われても、といういまいち現実味のない事態に戸惑いながらもあれよという間に面接日が決まった。が、指定されたのは祝日。実際働くことになっても休日出勤はあり得ないわけで、モヤモヤするけどとりあえずそれで決まった。

明日から三連休。週末貸出絵本に上履き、赤白帽子、誕生会のおやつと持ち帰り荷物が多いけど、行きつけ駄菓子屋の一周年イベントが今日からで、ママ友が園帰りに直行して今日の催しのビンゴをやりに行っていたので我が家も向かう。公園で遊びテンションでもなかったから良かった。大人の都合関係なし園の中で友達と勝手に約束し合うのは禁止、親に聞いてからにするようにと、二学期がはじまる前に散々言い聞かせた。この歳になってくると、お迎えの時に遊べないと言って我が子が渋々納得しても、お友達が直接私に「何で?」「何があるの?」と食い下がってくるから、一学期はなかなか困ったものだった。駄菓子屋に到着して、いつも通りお菓子を選んで食べたりしてしばらく待ち、他にもお客さんがきたところでビンゴ開始。景品は二名。人が少なかったから大人の私達も参加。一番にビンゴになったのがママ友。続けてあがったのが我が子で二名となって終了。ママ友の子が自分がビンゴ出したかったといって大泣き。自分の親がビンゴになったら大抵は「ママの物は俺の物」状態となって喜んでも良さそうなのに、ちゃんと自分が勝負師だから手強い。景品の中身はガチャガチャやくじの残り物のようで、ミッキーのフィギュアをみてようやく気を取り直す。中身の質はともかく、ゲットできたことに我が子もとても喜んでいて、でもその喜びを子が一日の終わりに報告できる人が他にいなくなることが苦しい。私だって今日の出来事を共有できる人がいないのに子と過ごすのは張り合いがなくなって投げ出したくもなる。試しに子が手に入れてニコニコの写真を元夫に送ってみるとすぐに、良かったね中身教えてねー、と返信がきて、少しホッとしてもうひと踏ん張りという気になれる。子が直接はどうなるか分からないけど私の気持ちは解消された。公園へ移動して遊び。5時までのつもりでいたけど通りかかったママ友が寄ってくれてお喋りしてたら結局6時。明日は台風と言われていてすでに空模様が怪しい。今日こそカレーを作る。スーパーに寄って帰り。何かもう一品も子どもと二人きりなら一袋98円のカットサラダで充分。季節のせいもあるのか、いつのまにか食欲は復活している。でも何を作っても食べ残しが出てしまうような毎日。

 

 

 

9/18

台風といわれているのに起きたら子の上履きが洗われて扇風機が当てられていた。靴洗いは夫が率先してやってくれていることだったけど、もうそんなつもりはない。ただ天気のせいで置いておいただけなのに、なんだかバツが悪い。サイレンが鳴る。この辺りに影響は無いし、そこまでの大雨な感じはないけど、これを合図に引きこもってゆっくりしていい時間になる。でも元夫とお互い家にいるしかないのはなんだかんだ居心地悪い。子のシルバニア遊びにがっつり付き合って誤魔化す。

言うほど台風は酷くならず。午後は少し晴れ間すらある。元夫は出て行き、私達は3時過ぎに歩きで高円寺の絵本カフェまで。絵本カフェが雨の日の定番の過ごし方にもなってきた。建物主催のファーマーズマーケットのような市場が開催されていた日で、この天候の割には人出がある。スイーツセットと子にドリンクを頼む。運んできてくれた人がなんと卒園母。在園時にこの辺りに引っ越してきたことは知っていたけど、ここでバイトしていたとは。私もバイト探してるんですよねとか言いながらしばらく話し込む。バイトあがりの時間だったようで、今度お茶でもしようねと言いながら帰っていった。ここは相変わらず居心地良い。ただマスクをしたまま、いやマスクがなくても何冊も続けて絵本を読み上げてると息がもたなくなって引き上げる。雨はあがっていたけどドラえもんがはじまるから真っ直ぐ帰宅。

夕飯、やっぱり二人だと買い物無しでもどうにでもなるものだ。テレビで佐藤二郎の車のCMがやっていて、パパ・ママ・結婚・仲良し、といったキーワードのCM、こうして子が見つめているのが辛い。

夜、寝る支度をしながらインスタを見ると元夫が私達の行きつけ駄菓子屋に行っているのが写り込んでいる。周年記念でも今日は行けなかったからこれに限って子どもと見ていて、お父さんだ!と気づくほどでまた悲しくなる。行ったの?とLINEすると行ってないと嘘をつく。いま友人が高円寺に来てるという話に切り替えていて、インスタに登場してるよと突っ込むと、あー昼間通ったから見てきた、と吐いた。前からそういうとりあえず誤魔化そうとするところが余計に人の感情を荒げる行為だと気づかないのが罪だよなと思っていた。人の感情を想像できないところがある。今の自分の一挙手一投足が私に気にされていることを自覚した方が事は穏やかに進むとなんで分からないんだろう。

 

 

 

9/19

晴れ。キティちゃんのハッピーセット朝マック買いに行く。天気がいいだけで順調。身体のリズムもよい。

昼過ぎに吉祥寺へ出かける。サンキューマートのゴブラン折りトートバッグが気になっている。今日はウエストバッグで行くという子、キャップもかぶって小学生と男児の間のようないで立ちで可愛い。基本電車に乗ってまでのお出かけには不満をもらす子も吉祥寺への距離は慣れたもの。サンキューマートにはトートバッグが見当たらず店員さんにネットの写真をみせると調べてくれて、完売してまた一週間後くらいには入ると思うとの情報。残念。サンキューマート程度のものは必死に欲しいというより気軽に出会って嬉しい逸品でもあるから、まぁ次無ければ無いで。せっかくだから上階のキディランドなど子ども向けキャラクターショップフロアに向かう。あれこれ見るだけみて、シルバニアのショップに移動。そういえば今年のコロナ真っ最中にオープンしたことを思い出した。ちょっとローカルのショッピングモールやアウトレットにしかなかったシルバニアの店がこの距離にできてくれて感激。二人で眼移りしながら盛り上がる。大人中心にしっとりとレジに行列ができていて、どうやら皆クジをしているらしい。ある限りで終わり、次の入荷は未定となっていて、私達もクジをすることにした。会計時に財布を忘れたことに気づき慌てたけどポーチにクレジットカードがあって助かった。前に並んでいたなかで何人か割と大物をゲットしているから期待が高まるも、子と私で2回ともハズレの赤ちゃんコレクションのシリーズ。財布がなくてもどうにかなったと胸を撫で下ろしていると、出口にあったガチャガチャに子が関心を示す。それはさすがに現金じゃないとできない。ポーチには銀行のキャッシュカードも入っていて、仕方なくお金をおろしに行くことにした。普段からあちこちにカードを持っておいて助かった。行き来するのに疲れる前にマックの月見シェイクでブレイク。混み混みの店内ですぐ隣りに人が座っても、それが年配者だと当然ワクチン接種しているだろうという心の余裕はもてるようになった。逆に子が窮屈な思いをしていたらしく早く出ようと急かされる。再びシルバニアショップ、無事ガチャガチャ。うちにあるパン屋さんセットに追加して遊べる用のガチャガチャで、しかも最近の一般的なガチャガチャにしたら安くて最高。2回やって満足に帰る。高円寺、高架下で歌っている人がいて、信号待ちで目をやると見物客もわりといて、歩き出してからも聴こえてくる歌がなかなか良くて、覚えやすく口ずさみながら商店街を歩く。ゲームセンターの前でクジをしていて参加してみる。うまい棒とクレーンゲームを一回やったら一回サービスの券をもらって中を見てみる。と、なんとハム太郎のマスコットがあり。ぬいぐるみハム太郎ならいくつもあるのに、あの顔のハム太郎は無いから!と、2回とサービスの計4回でゲット。子のテンションが爆上がり。100円ショップで履歴書用の封筒などを買って、そろそろ今日の駄菓子屋周年イベントに行こうかと、その前にハム太郎を自慢するんだというのでごっちゃんのところへ。元夫もいて二人に見せびらかす子。そのまま駄菓子屋へ向かう。ママ友もちょうど向かうとのことて店で合流。今日はお菓子のつかみどり、あっという間に終了。西友でさっきチラッとみた100円ケーキを買って帰り。新宿駅にあったスイパラのテイクアウトみたいなケーキ。夕方の西友は行列。前に並んでいたのがいつも遊びに行くプラザの先生だったことに支払い時に気づいて挨拶。チラリとカゴを覗くと、椎茸や色んな食材を買っているけど、そういえばこの先生から家族の話など聞いたことなくて一人暮らしのような雰囲気もあるけど、これだけの食材どうしているのかなぁと思う。私達二人では出来合いのものを買った方がずっと安上がりだったりする。

週末は缶ビールなどを飲むようになった。あまりに暑くて喉が欲する感覚と少々やさぐれる気持ちに忠実に、そして飲んでしまえば考える前によく寝れるから、いかにも逃げるように飲み出した。子が乾杯したがるのもあって喜んでくれるし、二人で楽しくやろうというのを分かりやすく形にしている。そうしてちびまる子ちゃんを観ながら夕飯。

寝る前に洗濯物を畳むのだけど、服という服に黒い粉が紛れている。元夫が古着のジャケットを洗濯したらしく洗濯機が粉っぽかったので何度か濯ぎをしていたけどやっぱり落ちていなかったらしい。そのことについて同じ家の中にいながらLINEで報告。別に怒ってはいない。あららどうしたものかというくらい。やりたいようにやることで発生するそういう小さなトラブルに私は不満は少しありつつも、そんなものだと適度に愚痴を言ったり流してやってきたけど、例えばこれが逆だったら彼はもっと怒っていただろうなと思ったりする。何もできない奴が余計なことをしやがってという気持ちもあっただろう、私の不手際にはいちいち目くじらを立てられていた気がする。結婚生活は助けられることが多かったから気にしないことはできたけど、窮屈に感じるところも確かにあった。でも私にはそれも含めて家族だった。少しの逃げ出したい気持ちと近くにある安心感。それでよかったのに、それではダメだった。これからどんな生活になるのだろう。

 

 

 

9/20

祝日。例の駄菓子屋周年記念の最終日は輪投げ。ママ友から混まない昼間のうちから行ってくるとの知らせが入り、うちも慌てて向かうもすれ違いにはなってしまった。せっかく昼から出てきたのに輪投げは外れて呆気なく終わり、せっかくだから近くの昔からある駄菓子屋にも行ってみる。おばあちゃんがやっているいかにもな駄菓子屋。こちらは玩具の方が多い印象。キティちゃんのおもちゃクジ60円があって私が興奮して子と一回ずつやる。絵つきティッシュと貯金箱。このチープさがワクワクする。子はずっともじもじしていたけど、帰り道にはあのお店気に入ったと言い続けていた。

お昼ごはんを食べながらも朝からの続きでシルバニア遊びにすごい集中。高円寺の古着屋が阿佐ヶ谷の催事スペースで出品するとの情報を元夫から聞いていて、彼はもちろん起きた瞬間から何にとらわれるわけでもなく伸び伸び行動できるわけだけど、私もそこに行きたいと思っても子が思い通りにはいかなくてイライラする。子に強い口調で当たって、まずはやりたかった子の髪を切る。イライラしているからか上手く切れない。半泣きになりながらなんとか揃える。どついたるねんがセントラルパークにいるらしいから子の縄跳びついでに何か観れるかもしれないと思いながら向かうも、ピクニックの人の多さに気遅れしてどつどころではない。移動。こないだからディアゴスティーニのキティのがま口が気になっているから本屋へ。創刊号の安さで食いついてしまうけどキティが本気で欲しいのかというとそうでもないわけで、目の前にして冷静になって我慢。元夫に阿佐ヶ谷の古着はどうかと電話して聞いてもあまり寄り添った答えかたをしてくれない感じは、子のせいで自分は我慢するしかないこととか分かってもらえていないよなとまたイラついて、ぶっきらぼうに忙しいわけでないなら子を置いていっていいかなと話して、元夫は承諾しながらも高円寺でやってる催事も変わらないけど、とようやく現場を知らない私が想像つくような感想を言い出した。先人の知恵のように、簡単に身動き取れない私にそうして見てきた世界を教えてくれればよかったのだ。何も絶対子を引き渡してまで今この目で見なきゃというわけでもないのだ。少し気持ちが落ち着いた。でも結局落ち合うはずのとこまで来ていたから近くの公園で子の縄跳び練習をする。調子良くやれるけど蚊がすごい。もう 今日はこれでいいやと思っていたけどそのうち元夫がやってきて少し一緒に縄跳びをみる。今は毎日二人で過ごすことに慣れてきていたけどお父さんが来ると明らかに子のテンションはあがる。その変化が分かるだけに私は辛くなる。解散して私達はまた商店街を歩く。またゲーセンのクジ。大きなバルーンはクジ関係なく欲しいといえば子どもがもらえるものだったらしくて今日はバルーンも貰う。昨日と同じにゲームもやって今度はハム太郎の仲間のトラハムちゃんぬいぐるみをゲットした。

先週、区のひとり親担当の方が送ってくれた区内求人情報から気になったところがあったから履歴書を送付する。送付状や書類をコピーしてついでに目の前のポストに投函、全てをやってしまいたいから、ゴミ捨てついでに子を連れてコンビニまで。こんな夜に歩いてる子どもいないよと特別ぶって子に声かけるけど、本来の子どもの時間を奪うしかない切なさとか、夜道を歩いてコンビニいく母子である自分が辛くなる。こうして祝日の一日も終わっていく。本当に笑えることがなくなったなぁと思う。この先の人生、何をやっても笑えないんだろうなという気がしてきた。