どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年11月1日〜11月14日

振り返り、まだまだ年を越せていない…

 

11/1

全幼稚園児が休みなのではないかと思われる日。うちは小さい園だから先生総出で取り掛かるため例年2日も休み。てことで明日はいよいよディズニーランドだから今日はそこそこおとなしく過ごしたいところだけど、さっと吉祥寺へ買い物には行くことにした。天気は予報と変わって今日も明日も雨ではなくてむしろ良い気候。それだけで気分がよく、おとなしくもしていられない。カラオケ行こうかなどとも計画した。昼過ぎに高円寺駅。スシローが飽きられたのか早くも冴えない様子。テレビでスシローのテイクアウト店を観た時は、押し合いへし合いとしか思えなかったが。繁盛するとしたら夜くらいなのか。昨夜の電車への恐怖も簡単に忘れられてしまうような穏やかな日中のホーム。JRこそ地のない場所を走っている途中でこんなことがあったら逃げ出せないように思うけど、そういえばJRではああいう事件にならない印象。今日の目的は39マートでタイ文字のリングを買うことと、今日こそヨドバシで腕時計を買うこと。まずはまちおかで例のとんかつスナック。高そうなものに思ったけど不人気だったのか投げ売り価格の60円とかだった。西友のセリア、無印。そしてヨドバシに向かう。念願の腕時計。お馴染みカシオのデジタル。こんなどこにでもあるはずのものようやく手にいれた。ポイントも使って安く買える。「透明の跳び箱は跳びやすい」とエア跳び箱をしたり無邪気にはしゃぎながら歩く子を見ていて、何をするのも二人きりになってしまったこととか子は気がついてるのか、どう思っているのだろうかと、何も聞かれないことにモヤモヤするしハラハラしてしまう。楽しいことを底抜けに楽しんで、できるだけその楽しいを繋げて現実を振りかえらないで済むように詰め込んでやろうと心がけている。高円寺に戻り、今日は特別だぁとテンションあげてカラオケへ。子は神社でやる夏祭りの皆んなの前で歌うカラオケこそ知っているけど普通のこのカラオケシステムは生まれて初めて。私も随分と久しぶりだった。30分数十円とドリンク代。子ども分は無料。安い。子どもが歌いたいだけで試しに来たから30分くらいで終わるかなと思う。部屋に入ると緊張気味の子。私も操作に戸惑いながらカラオケにありそうな子の知ってる曲を入れていれていく。ハム太郎にはじまり、菅田将暉とか星野源ドラえもんの歌、シシャモの「君の隣にいたいから」。恐る恐るテンポ遅れで自信なさ気に歌う。アナ雪やジブリ、思い出せる限りのみんなのうたを検索しながら入力していく。30分なんてすぐだった。これは一時間いける。一緒に歌って引っ張っていたら子も次第に楽しくなってきて、大好きなメロンソーダを飲みもしないで夢中で歌う。調子に乗ってくるとはじめ上手く歌えなかった歌をもう一度とリクエストして今度はリズムをとりながらハキハキと歌った。夏に子がハマったみんなのうた「6さいのばらーど」、おかあさんといっしょで知ったハンバートハンバートの「ポンヌフのたまご」楽しい。子ども向け番組の歌や童謡も実はたくさんあって休む間もなく一時間半、歌いきった。お店を出てからも子は興奮状態で明日のディズニーランドへの期待も高まりはち切れそうだった。

明日は充電器を持っていかなくてはと思い立ち元夫に連絡したのち夜すぐに持ってきてくれた。子にお小遣いくらいあげてよと言っていたけど忘れて帰り、それをLINEで指摘すると郵便受けに入れておくと。会いもしないでいいくらい義務的に思っているのだろうか、ガックリくる。それなら危ないから結構ですと返すと、朝何時に出るのかと確認してきた。朝こようと思いなおしてくれたなら少し気が晴れた。だけどハロウィンの菓子や遊びへのお小遣いだなんて、もう他人行儀になってしまったなぁと哀しくもなる。

 

 

 

11/2

さて待ちに待ったディズニー。遠足に学んで夜のうちに荷物は用意しておいた。オープン時間からのチケットは取れなかったから多少ゆっくりの支度ではある。幼稚園に行くのと変わらない。9時前に元夫はやってきて子にお小遣いを渡すと、もうすぐ出る私達を待たずして帰ろうとするものだからまたピリリとしてしまう。せめて見送ったらどう?と抗議してほぼ同時に家を出る。アパートの両端に階段はあって、反対に降りていくお父さんに踊り場から子が手を振っていて、そんな光景をみることになるのは逆に悲しかった。自転車で高円寺、高架下の駐輪場に停めて駅へ。予定より余裕もって移動できている。この時間の中央線は激混み。ママ友からLINE。心配していたけどものすごい快晴でディズニー日和だね、楽しんできてね!とわざわざ声をかけてくれたことに泣きそう。元夫にもこういう心の距離を求めてしまうから苦しい。新宿を過ぎると少しずつ余裕が出てきた。懐かしい東京駅。旅行に出る前の高揚を思い出す。子がお父さんからもらったお小遣いを確認すると千円札が2枚。確実に足りない。ATMで現金をおろす。京葉線まで来たら明らかに同じ目的地の人達も見かけてホッとするような恥ずかしいような気持ち。京葉線なんてディズニーランド以外で必要としたことがない。むしろ日常として乗車している人はどんな感じなのだろうと思ったりする。ディズニーランド着。待ったりすることに焦らずに、全部やりきろうと思わずに楽しもうと、あらためて心で誓う。

目的のアトラクションを事前にいくつか決めてあった。ファストパス的なものをはじめての割には駆使させて、決めていたものは全部制覇したし、間にジャングルクルーズなどといった渋めのものも挟めたし、ミニーに会えるところにもいけた。シンデレラ城に入る余裕もあり。ガラスの靴と写真を撮れるところが一番混む。前に並んでいたおばあちゃんの番がきた時、おばあちゃんは孫にカメラを持たせ、履いていた靴下を脱いで裸足になるという本気を見せて、周りの皆んなから可愛いの声があがる。孫は恥ずかしそうにシャッターをきっていた。子は前に西松屋で買ったプリンセスみたいな夢色シフォンスカートのワンピースを着てきたから機嫌もずっとよかった。ただ若い女の子達が付けているミニーのカチューシャを欲しがり、もう今日は祭りのつもりで受け入れようか、と一瞬思ったけど、二年前にはじめて家族で来た時に買ったその頃ハマっていたトイストーリーのジェシーのハットをようやく活かせるのだからと身を引き締めて、手に持つスティック状の小さなバルーンで落ち着く。ジェシーのハットは今日の快晴にちょうど良い日除けにもなった。食べるものも食べて、のんびり遊び、夕方のパレードを見て帰るつもりだけど、一日中人気で待ち時間の絶えないダンボにどうしても乗りたいとのことでパレード後に押しかけることにして、たまたま通ったところで案内されたパレード席で待機すること一時間。暗くなってきたらさすがに冷えてきて、この辺が初心者の詰めの甘さが如実に表れる。テイクアウトした食べ物をセットしてくれていた厚紙を下に敷いて凌ぐ。パレードは正味30分ほど。とにかく賑やかに華やかにビカビカしているだけで心が動くようなことは何ひとつないけど、喜んでいる子を見ることで私は満足。駆け足でダンボに向かう。パレード直後でもやはり並んだ。これでアトラクションは最後。友達にお土産は買ったけど自分の分を決めかねていた子。夜になったこともあり光るグッズを買いたい気持ちに決まった。散々こねくり回してペンダントかスティックかと思っていたらラプンツェルのランタンを選ぶ。前回はシンデレラの靴デザインのランタンだったし、ランタンが好きなのか。あとはプラスアルファで何かみようかとマーケットエリアに行くとものすごい人で菓子類の店の行列がとんでもないことになっていたから諦めて帰る。出口付近でもランタンを光らせ写真を撮る。前はここで花火見たよねと子も記憶があるらしい。駅に向かいながら、お父さんどうしてるかなと言う。実は今日一日、子は度々お父さんのことを気にしていた。お父さん、ギュウチュウしたいって思ってるはずだよと、いたずらな顔して自信満々に言っていた。その度に私の表情は無になっていたと思う。本当に申し訳ない。お父さんに電話をかけて子だけ話させる。楽しいを詰め込んでいるつもりだけど我慢してもいるんだなと思う。東京駅まではランド帰りの人もちらほらいて夢の国続きの感じだったけど中央線に乗り込むともう日常のなか。私達は一番端の優先席に座れたけれど人は徐々に増えてきて、目の前に立った人が太った東幹久みたいだなぁとぼんやり思っていたところで子は寝落ちした。ツイッターを開く。ブランキー赤いタンバリンの話が目に止まる。あの曲はベンジーが産まれた娘のことを書いたというはなし。度々聞いたことある気がするけど今の心の打たれ具合はこれまでと違う。お父さんと娘。こんな時があったはずなのに。あらためて赤いタンバリンの歌詞を眺めていると少し涙ぐんでしまった。ちなみにそんなベンジーも離婚している。

子は少しでも寝れたからまた元気に歩きだせた。この時間まで遊んで外にいることにも興奮しているようだった。高架下のカレー屋さん閉店後の薄暗い店内で男性がペットボトルで筋トレしているのが見えた。家に帰り着くと同時に目に飛び込んできたのは廊下に落とされたウンチ。部屋に入ると和室の畳の上に嘔吐。長時間の外出はこんな弊害もある。

 

 

 

11/3

5連休最終日、祝日。やることやり切ったからもうアクティビティが思いつかない。今日はのんびり過ごすことになりそう。ただ水曜だから3時からお話し会がある。それだけが予定。スッキリを観るとBE FIRST。ソウタ含む三人がお揃いのピアスの話をしていて、これは高円寺で見かけた三人だなとピンときたけど、やっぱりソウタとリョウキの他ひとりを見逃した。実家から荷物が届く。米、ワカメ、干し芋、柿など。箱に入ったシャインマスカットの粒が大きい。宛名が父親の字で私と子の名前だけで息を呑む。今までは家族三人分の名前が書いていた気がする。離婚のこと聞いたのだろうか。いやそれならこれだけで済むはずがない。荷物届いたよの報告連絡の気が重い。

今日はどこに行くでもないからこそ普段着ない服を試しに着せてみる余裕があって、こないだフリマで買ったメゾピアノのブリブリワンピースをコーディネートしてみる。祝日だけどやるという図書館のお話し会に出かける程度にちょうど良かった。私が予約で借りていた絵本も返すタイミング。前回の絵本のサークルでLGBTQをテーマにした時に見せてもらった「ピンクがすきってきめないで」という絵本。テーマの深さ難しさに加えて、洋書だからこそなのか、それに当てはめる言葉の表現の問題もあってやや難しかった。ピンクやフリフリなどいわゆる女子らしいとされるものが苦手で、男子らしいとされるものが好きな女の子。お母さんに「男の子顔負け」と言われ、それを「男の子のなりそこない」ととらえた女の子は、自分は別に男の子になろうとしていない、れっきとした女の子であると思うから納得がいかない。あらためてお母さんに男の子顔負けという言葉の意味を教えられると、それってそもそも女の子が男の子より下という考えが元にあると分かり、なおさらモヤモヤする。男の子らしいとされるものを好きなことは図々しいことなのか?そんなわけない。「らしいもの」なんて無い、誰が何を選んでもいい、誰のものでもないはず。そこで女の子は「女勝ち」=「お見事な女の子」という表現に行き着いた。頼もしい力強い女の子。誰を落とすわけでもない、そこには今ある自分が最高という事実だけ。社会にある常識に惑わされそうになるけど、そんな時これを思い出して考えるきっかけになったらいい。

祝日はやっぱりみんな家族で過ごすから、いつものお友達は当然のように誰ひとり来なくて、初めのような子が数人、お父さんも一緒の家族総出でエンタメ的にやってきていて、毎週来ている子こそアウェイのような雰囲気で、誰かに見せれるつもりもあってオシャレをしている子が途端に惨めで虚しくなった。うちもお父さんがいて皆んなと同じだったら、事前にママ友にどうする?なんて聞きながら示し合わせてこんなところ来てなかっただろう。どうせ皆んな来ないとどこかで分かっていたから聞くのが怖くて、誰にも確認しないでうちはいつも通りに過ごすしかなかった。気を取り直して、せっかくオシャレしてるし特別にトリアノンとか行ってみようかとテンションあげてみたけれど、祝日のアフタヌーンティータイムのトリアノンは外から見ただけで満席で諦めるしかない。窓際の席にヒロポンと彼女がいて手を振った。他にお茶できるところはないか少し考えたけどトリアノンより広い店は無いし、ということはどこも混んでるだろうなと早々に諦めてアドアーズへ。週末恒例のくじを引いてクレーンゲーム一回やれば一回サービスの券を使って、二人分の計四回、おにぎりポーチに挑んだけれど失敗。やることなくなった時の最終手段の遊びとしてまた今度ということにして街をブラブラ。むげん堂あった高架下のシャッターが閉まっていて、本当に閉鎖されたんだと驚き。10月末までだったらしい。そこが閉まるとパート先で噂には聞いていたけど、どこもいつまでも変わりない店先の姿だったからこんなにすぐとはまさか思わなかった。シャッターに貼られた各店舗の知らせを足を止めてみている人は他にもいた。西友で買い物して帰り。

 

 

 

11/4

月曜。月初は先生からお話をきく保護者会。今回まで三部構成。私はまず貸出絵本片付け作業。そのあと保護者会。今回の入園手続きの結果話。次年度の希望者が極端に少なかった原因として、教育についての社会傾向は本当に子どものためになっているんだろうかと先生は疑問を投げかけた。区報ひとつとっても幼稚園の幼の字がひとつも出てこないと嘆く。「子どものために」といって保育施設は年々増設され、ここ最近は空きが出るほどになってきている現状。母親でも社会で働くことはもちろん素晴らしい。でもそんな母親の社会的労働力ばかりに目を向けるのはどうなのかと先生は首を傾げた。利益追求を教育にもってくるな!女性の労働力を育児に絡めるな!と、心では拳を振り上げているように熱く先生は語り、ここに立つ者としてそんな社会には抗っていたい、と思いながら今回の選挙には臨みました、とこちらの心がスッとするようなスピーチを終えた。これまで幼稚園の先生というのは私達をお気楽な主婦としか見ていないかもしれないと思うところも正直あったけど、労働と育児についてこう考えてくれていたんだと、あらためて共闘し合える人だったんだと頼もしく思えた。

郵便局、スーパーに寄って帰宅。午後、迎えのあとは公園。そのままパートのシフトを確認しに行く。同じ歳の子をもつパート先輩がディズニーランド行ってきたからといって定番クランチチョコなんかのお菓子を子にくれた。時を同じくしてうちも行っていたというのにこの違い。来月もまた行くからと、やはり行き慣れている人は土産の買い方も知ってる。

帰宅して4時におやつ。ママ友から誘いの連絡があるも今日は家で遊ぶと決意がかたい子。そんな日に限ってママ友は旦那さんがリモート会議中だから帰れなくてといつもよりがっつり遊びに出ているようだった。私は本当は少しでも人と話していたいけど仕方ない。そのまま夜。家にいるとやはり身体は楽なのか、寝かしつけから起き上がってテレビ、新庄の会見。見どころツッコミどころあるんだろうけど、ひとりでただ観る、何も言葉にならない。

 

 

 

11/5

女性店長とパート先輩、裏で喋り続けながら仕事、私はひとり表でせっせとやることやればいい。やりやすい日。今月は預かり保育をいれて試しに少し長めに働く日をつくってみようと店長に申し出てみると、助かるというより逆に、そうは言っても〜という感じで一時間だけ伸ばしてくれた。他パートさんを見てもその時間が最大限っぽい。それより後は少し暇な時間になって次に人が必要になるのは夕方以降。これでここでの役割がなんとなくわかった。小学生に合わせてもっと働くならやはり別仕事を見つけないといけなそうだ。この日々に終わりがあることに少しホッとしつつ、名残惜しさもある。ふと視界に入ってきたママ友。一番にパート開始を報告したいつものこのママ友、本当は初日から行こうとしてたと言いながら私が場慣れするのを待って、いよいよやって来てくれた。他のお客さんを捌く様を見て、もうずっと働いてたみたいじゃんと感心しながら細巻きパックを買っていってくれた。

パートの日はドタバタになる迎えからの公園。がっつり遊んで帰っておやつ、テンション高いままに勢いでプラザ。いつものママ友と合流。今朝はありがとうございました〜なんて今日の話をしながら時間いっぱいまで遊び。このママとは好みが合うところもあり、そんな私達にはお馴染みの近くのギャラリーへ一緒に、手作りぬいぐるみ作品の展示を見に行く。子ども達が気安く買いたい買いたいと騒ぐので、一人じゃなくて良かった、一人だったらギャラリーの目を気にして買うしかなくなってた、と思いながら、ママ友と二人で子どもらをたしなめながら店を後にできた。

 

 

 

11/6

先日、幼稚園の少し先エリアの公園にプレイパークが来るとクラスLINEに情報が流れ、また別の人からは中野にある大学の学祭で保育科の子ども向けイベントがあるよとお知らせがあった。今日は予定に困らない。秋イベントの季節。子の仲良しみーちゃんママと連絡を取り合い、まずはプレイパークのやる公園へ行く。小学校の前の通りに大っきな柑橘類の実が落ちていて、状態も色も良く子がお宝といわんばかりに大事そうに拾い上げた。見上げると学校内の木にはまだ青みがかった実がなっていって、二人ですごいすごい大発見と言い合いながら自転車で走る。駅から南下していくこの公園は小さい頃に来たきりで、移動で横を通っても子は気に留めないくらい普段はひっそりとした公園。しかし世田谷なんかのプレイパークをイメージするとさすがに人がごった返すのではと思ったけど、全くそんな自然派サヨク的雰囲気はなく、おじさんおばさんが主催するこじんまりしたプレイパークだった。他にも何人かクラスの子は来ていてワイワイ遊ぶ。誰かが工具を使ってDIYするコーナーで板をつなげただけの簡単な椅子作りをしたら途端に皆んなでやりだす。私ははじめは板に適当に釘打ちだけできればいいかと思っていたけど子どもこそ本格的に完成させたくなっていたようでそれらしい形になる。時間はお昼に差し掛かり何人か帰っていくなか、私が木材のなかに丸太の輪切りを見つけ、その可愛らしさに何か作れないかと粘ってシルバニアに使えそうなテーブルを製作。それを見た子も盛り上がり、さらに小さな輪切りでペアになるイスを作る。なんならボンドではっつけた方が良いと思われる小さな木材に強引に釘を打ち付ける。完成。帰りがけに主催のおばさん達がその小さなテーブルとイスをみて大いに感心してくれて広報に載せようと写真を撮られる。皆んなに絶賛されて気をよくした子はノリノリでそのまま次はセントラルパークへ。マックでハッピーセット。今のおもちゃTYのぬいぐるみマスコットを自作のテーブルセットに座らせて楽しむ。そして大学へ。話に聞いても全く想像つかなかったけど体育館のような広い場所をブースで分けて、これまで児童館などで見てきたような手作りゲームが大集合していた。ボールころがし、的当て、魚釣り。ぬりえお面や宝探し。景品となるのも金目のものは無く全て手作り。何をしても全力で盛り上げてくれて、若さのパワーを感じる。幼児への語りかけやサポートの完成度がやたら高い子なんかもいて、すでにどこかで働いてます?というほどの安心感。すぐに先生になれそうな若者がこんなにもいるというのに、なぜに我々の園では人手不足が起きているのか。学祭は4時までだけどこの保育コースの催しは3時までだったらしい半分しか回れずに退散。明日もあるけどこの科は今日だけのイベントらしい。出口でお土産として手作り玩具が配れていて、子もバタバタといくつか貰って、下の階へ行ってみると今度は小学校の先生を目指す学生の催しで少しだけ高度になった輪投げや玉転がし。最後に学生のお姉さんにサポートされながら一人でクイズ迷路ができて満足してもらえた。近くの大学でこんなに子ども相手なことをしてくれているとは知らなかった。街で見かけるだけでは伝わりきらない学生の無限エネルギーに触れて懐かしい気持ちにもなった。季節も相まってセンチメンタル。

4時過ぎ。ブロードウェイに移動してキティちゃんのポップコーン自販機のガチャガチャを探す。一階三階とガチャスペースを隈なくみても出合えず。地下のうどんそば屋でタイミングよく出てたうどんと天かすを買って帰る。

早めの夕飯。子が今日作ったもの手に入れたものをお父さんにも見せるんだと無邪気に、なかなか帰ってこないねーだとか言うものだから私はまた涙が滲む。もう帰ってくることはないのに。こんなに居ないのに、まだそんなふうに待っていられるんだ。辛い。そのことを元夫にLINEで伝えておく。私自身いまだこの状況を受け止めきれずにいるのもあって、私達は二人きりの家族になったのよ、とは子に言えない。いや、まだ普通のよくある家族の成り立ちすらも分かっていないような年頃の子にわざわざそんなことを教える必要もないとも思っていた。家が荒れ出した夏頃に、お父さんが一緒に住まなくなったらディズニーランドに行けるよとは言っていたから、その約束を果たした今、そういうことなんだなと分かっていでもおかしくないのだけど、お父さんがやって来ては、子の目が開いているうちにじゃあねと出て行くというのに相変わらず「いってらっしゃい!」と元気に送り出すのだからやっぱり辛い。もうこんな思いをするのはまっぴらだという気持ち、子どもが気にしなくていいように曖昧にしておきたい気持ち、父と会うことのない子を見守ること、会って別れた後を見届けること、何にしても私のなかに残るのは辛さしかないから、どっちつかずのままだらだらと時が経つ。やはり別居の話になった最初、私が言った金輪際二度と子どもに会わないようにという条件はあながち間違いではなかったんだろうなという気もする。でも世の中そんな正解だけで納得できるものでもない。元夫はほどなくしてやってきて、子は興奮気味に色々見せて、そして父はじゃあねと言い、子はいつものように行ってらっしゃい!と笑顔で答える。ご機嫌な子がなんだかんだやってる間、やけっぱちな私はネットで靴を二足買った。

 

 

 

11/7

精神的に疲れない日はない。それをごまかしきれなくなるのは決まって日曜。試しに朝から元夫に、今日子どもと過ごしたい?と投げかけてみるも既読にならないまま昼になって、くさくさした気持ちもどうでもよくなってきていたところで、仕事で出てると元夫から返信。離れてしまったからこそ時間をつくらないと子どもとは触れ合えないのだけれど、彼はこれでいいのだろうか。今まであんなに可愛がっていたのは無理をしていたのだろうか。でも今の状況から以前の彼を当てはめていくと、つねに戦闘態勢でヒリヒリした自分でいることと、子どものペースがある家庭のなかにいる自分が乖離していて混乱もするよなぁという気はする。一人のいま、のびのびと頭も体もつかえて稼ぎに繋がっているなら仕方ない。

今日の活動のはじまり。家の表に停めたままにしていた自転車をみると子どものヘルメットがない。盗まれたのか。通りに停めていた自分が悪いけど、それにしても子ども用のヘルメットを誰かが触れるためにここで足を止めた事実、気持ち悪い。これもすぐ元夫に報告。新しいのすぐ買うよとは言ってくれた。が、私はいま調べていられない。まずは子の好きな駄菓子屋へ、私がすみっこぐらしのくじ60円をやったらよく100円ショップで売っているメモ型ぬりえが当たって、大人げもなく喜んでみせると子が自分もそのくじをやればよかったと羨ましがった。そのあとまたもやブロードウェイへ。私がポップコーン自販機型ガチャを探していると知った友人が昨日ブロードウェイの2階にあったと教えてくれた。彼女がやった分をくれるとはいうけど自分達でも見てみたくて暇つぶしがてら2階を隈なく練り歩く。が、結局発見できす。お買い得になっていたモルカーのマスクガチャをしてドンキに寄り道。子ども用歯ブラシの3本入りが投げ売り価格。こんなんなんぼあっても良いですからね、ということで購入。買い物したら子どもにくれるお菓子ガチャコイン。出たハイチュウを食べながら帰り、お昼ごはん。絵本を読んだら期限には早いけど返して良さそうなものを振り分けてして図書館へ、今日は予約していた人形劇を観に行く。去年のおむすびころりんの途中に出てくる歌が忘れられないまま約一年が過ぎた。今回はぶんぶく茶釜。ストーリーがしっかりしていて少しポップさに欠けたか、子ども達の笑いは抑え気味で終わり。同じ時間帯に予約していたはずのお友達が予定を忘れていて参加できず。幼稚園に習い事、ママのパートと予定管理が大変でうっかりもあるよと励ます。けど私がそれをやったら自分を責めて責めて落ち込みそう。週末恒例の

アドアーズに行って今日も一回サービスを使い前回から狙っていたおにぎり型のポーチをゲット。気分良い。昨日みたテレビの影響で今日はピザにしたいという子の提案にも反論はしない。いちいち労力つかって目クジラたてて何を守れるというのだ。今の私達はある程度のお金で笑っていられるというならキリキリ切りつめるなんて馬鹿馬鹿しい。ただピザを買ってしまったらそろそろ危うい猫のトイレ砂までは持って帰れそうにない。そこで猫のサポートはすると言っていた元夫に連絡すると猫砂は買っていくと約束してくれた。その場でドミノピザを注文、西友に行ってピザ意外の食材を購入、子の好きな野菜カードが復活していて喜んで集めていた。ピザをピックアップして帰り。おにぎりポーチは本物のコンビニおにぎりのように包まれていて、お父さんも見ているところで開けるんだと子がまたいじらしいことを言っていた。元夫は猫砂を運んできて、義務的にそのポーチの開封に立ち合ったら即帰って行った。

夜になると不安と辛さが込み上げてきて、もうすぐやってくる年の瀬はどうなるんだろうとか考え出すと思考はどこまでも沈むだけで苦しさのなかなんとか寝る。そんな夜を繰り返している。

 

 

 

11/8

委員会作業。やることがあるうちは良い。帰ってから昨夜の私の鬱々とした不安を綴った話にうんともすんとも返信もないことがまた不安が強まって元夫に連絡すると寝起きのような声色で出る。自分だけの時間を勝手よくつかって寝食をする生活なんだなと思う。言葉を交わすのはそれだけで少し心は落ち着いて、話はまとまらないけど午前保育だから畳み掛けるように電話を終え急いで迎え。今日はこのまま公園に行ける気分じゃない。帰ってレトルトカレーでお昼にしたら公園に行ってあげることにして私は再び元夫と電話。私がコソコソと真剣に話していると、そういう時こそ子はおとなしくなんてしていられず、何度も私になにかしら訴えてくる。そうして二人の会話する時間を引き裂かれてきたからこうなっているんじゃないかと子に八つ当たりするかのような考えにもなってきて苛ついて、私だって大人と話したいんだよと少しキツく子を黙らせたりして涙ながらに話を続ける。一応話こめば話し込んだだけクールダウンはできる。いかにも無理矢理のように顔出すくらいなら来なくていいという提案が受け入れられても落ち着いていられる。一時間くらい話した。子にお父さん忙しいというからケンカした、しばらく帰らないけどいい?と言ったら、そんなことより早く公園に行きたいといったように、いいよ!と答えて駆け出した。一時過ぎに公園に向かうところでちょうどパラパラとした雨。着いたと同時にみんな一斉に解散して帰って行くところで、子に悪いことをしたなと思ったけれど、通り雨だろうからと残る子達もいてくれて、さっきまでの家での我慢もあり子は息を吹き返して遊び出す。本当に通り雨だったらしくその後はすごい晴れ間もみせながらワイワイ遊べて子に対する私の罪悪感も救われた。3時過ぎ、解散からのプラザ。ママ友が疲れている。昨夜久しぶりに友人のライブに行ったらお酒のせいで気が緩んでたらしく、終電で上り下りを間違えて高尾の駅でひとりうずくまりながら夜を明かしたとかで、20代のやり方じゃんと大笑いした。始発で帰って朝ごはん、お弁当を作って、といつもの一日を過ごしていまに至ると。早く悪夢を終えたいと嘆いて、プラザの終わりのチャイムが今日を終える合図。お疲れさまでした。帰り道に子が空を指差して見て!と、見上げると三日月と星が近くにあって、なんか素敵だね〜としばし足を止める。あとでネットニュースを観るとなんか特別な現象だったっぽい。家の前に元夫の自転車が停まっているのをみて通り過ぎて八百屋へ、それから帰ってもまだ家で作業していた。しばらく会えないよと子に言った先から来ていて説得力なし。納品に行ってくるわとごまかしてくれながらも家を出ていく。

子と父親が対面してしまうとその度に私の情緒が荒れる。

 

 

 

11/9

私の晴れない気持ちそのまま朝からじっとりと雨。子との会話も半ば上の空でままならず。とにかく天気のことだけは意識していて歩き登園を覚悟していたけど、雨が弱まったような、自転車でいけるかもしれないと、しっかり道の状況を確認しようと玄関を開けて外を確認、自転車で行けそう、そう思って振り返りドアがバタンと閉まった瞬間、嬉々として「お父さ…」と駆け寄ってきた子、気まずそうに「じゃなかったか」と苦笑いしながら引き返していって、私はもう心が折れた。やっぱり子はお父さんを待っているじゃないか。息を吐き切って力なく元夫に連絡して、雨で悪いけどこんなことがあり今日は私には無理、子を送ってくれと言うと数分後やってきて、自転車で送ってもらった。子がお父さんを欲していることを素直に見せてくれたなら、それをねじ伏せようと無理に私が頑張るのではなく投げつけたっていいはずだと心を落ち着かせる。今から歯医者に行かなくてはならない。隣駅の歯科まで歩きで向かう。歯磨きはもちろんきっちりしてくるのに、ゴムやワイヤーを外して口を濯いだから白ゴマが出てきてギョッとする。今朝食べたものではない、はず。いつだ?いつの白ゴマだ?いつからあったというんだ?白ゴマのことだけを考えているうちに終了。一学年上のママに遭遇して雨のなかしばし立ち話。どんなママも一人の時間を過ごしているであろうこの時間に安堵しながらスーパーに寄り道。雨の日のオオゼキは卵が安いのが良い。ひとパック120円以下だとか地域最安値になるというのに、雨だから人もまばらで殺気立っていないのもいい。元夫と今朝のことなど、子どもに関することを落ち着いてメッセージ。最近なにかと顔を合わせると近頃仲良くなった人のことを陶酔気味に話してきていて、その人は私達の友人家族と仲が良く子どものことも可愛がっているのは私も知っている。今後もしそのテンションで元夫も付き合っていくとなれば元夫も子どもとワイワイしていくことになるのではないかと、自分は我が子を放っている立場なのだからそれだけは身をわきまえてほしいということを切々と説く。そんなつもりはないから大丈夫と返信がきて、わかっているならいい。そういう理屈を考えもしないで悪気なく流されるようなところがあるから注意したい。

お迎えも歩き。新しいヘルメットが届いた。値段はたいして変わらないけど前のよりずっと良い。前のは装着しづらそうでもあった。買い換えるきっかけになってむしろよかったかもしれない。今日は工作を山盛り持って帰ってきた。雨だと外遊びができないため必然的に工作が増える。近頃は遊べないほどの雨になることもなく皆から集めている空箱などの工作資材が溜まりに溜まってしまったので一度回収をストップすると先日の保護者会で話になったところだった。ようやく今日は少し減ったことだろう。おやつを食べたらいつものようにプラザ、お友達と遊びツルハに寄って帰宅。寒いし夕飯は鍋。子ども向けテレビを観ながら、振り付きで歌を歌ってみせてくれる子。しばらくしてふと、お父さんは一体いつ帰ってくるんじゃ、と言い出してまた私はズンとくるけど、平静を装って何かあるの?と聞いてみると、なんか言ってみただけ、困らせてごめんと子はニマリと笑った。子どもが台詞でなく自然と本当にこんな芝居じみたことを言うなんて驚きであるけど、現実では感心するどころではなく悔しくて辛くてたまらなかった。今日は無理だろうから今の踊りの動画送っといたよと言ってごまかす。こんな何気ない時に思い出してポロリとでてしまうこれが本音なんだろうけど、やっぱり私にはどうしてあげることもできない。動画を送ったついでにこの件も報告しておく。

 

 

 

11/10

パート日。何やら他所からヘルプで来ているらしい初めて会う社員さん、ペースが違くて焦る焦る、そしてミス。弱者にキツく当たって憂さ晴らししているような、こうして嫌味な感じの人がいるのが世の中だと思っているから言われる分には別になんとも思わない。そういう人が力持つ場所なら躊躇いなく去るから別にいい。いつもの先輩パートはペースの違いで狂うことは分かってくれていたようでさり気なくフォローいれてくれているのが分かった。

お迎え。子が今日は苔を採ったとはしゃいで持ち帰り。お父さんにも見せるんだと息巻いていて、お父さんはしばらくいないよと平然と言ってみるといつまでいない?と聞いてきた。このやり取りの過程がキツいんだよ、なんて言えばいいのかと元夫に丸投げすると今行くといった。どうせ何かのついでがあったのだろう。子は苔を見せて満足気、このたった一瞬で完了する。子どもとの関わりなんてこんな一瞬の連続なだけ。側にいれさえすれば済む話。それなのに、という状況だからいちいち頭が痛い。私達は図書館へ。お話し会。今日はそのあと他お友達は公園遊びに行ったから私達は業務スーパーへ行って帰り。

夕方、子の対応に手を焼いて愚痴として元夫にメッセージしたら電話がくる。わかったふうにアドバイスとかしないでほしい、ただの愚痴なのに。私がそんなことをやってるということを分かってくれればいいだけ。そしてクリスマス、正月の話をして少し泣いた。皆んなが各家族で過ごすそんな日にも父親の存在がないなんて子はどう思うのだろうかという不安でたまらなくなる。解決はしないけど話ができるだけ、その日が来たらどうにかなるのかなという気にもなる。少し気が楽になって子育て応援券の使い道のことを思い出す余裕ができた。預かり保育だけでなく何か楽しめることはなかったか。そういえばクリスマス工作のイベントはどうだっただろうか。去年はそれでリースを作ったけれど、それを開催している施設のホールに飾られたあと回収に行くタイミングがないままになって、おそらくもう処分されているだろう。電話をしてみると二日目の方で空きがあって即予約。この施設は元夫の新居のすぐ側にある。近くを通るたびに胸がぎゅっとなってしまう。もし自転車が停まっていたら。子が気づいてしまわないように注意を払わないといけないと思う。

 

 

 

11/11

園送りのまままっすぐパートへ向かうと早いはずなんだけど同じ時間から入るパートさんのなかで一番遅い。道すがら知り合いのおばさん、というかもういい歳の私からしたら姉さん、という感じだろうか、児童館の頃の幼児プログラムでサポートをしてくれていたナカノさんと遭遇する。コロナ前は地域の子ども向けイベントなんかでもお手伝いをしてくれていてよく色んなところで出会っては話す顔見知り。ナカノさんは実は人気ラーメン屋のあるビルのオーナーで、気さくな大家としてそのラーメン屋でもたまに手伝っているという事実を前に知った。こんな人ならどこかにいい話があるかもしれないと思い、学童の座をゲットするために要件に見合うだけ働きたいのだが、という相談をしてみる。ふーむと考えながら聞いてくれて、ラーメン屋も入れるかもだけど他にも何かあるか当たってみるわ、いつでも店から呼び出してくれていいと言ってくれた。前にママ友とも話したけど、やっぱり地主は最強、余裕がある。と、立ち話をしてしまったけどパート時間には余裕で間に合う。でもやっぱり皆んな早々と働いていた。その分の時給は出ない。

パート後、家には寄らずまっすぐ幼稚園。明日の保護者向けバザーの前売りがあるから覗きに。仲良しの子にあげるクラスのママが作った電車ブローチを購入。子を迎えたらいつも通り公園。元夫にラーメン屋の話をしようとLINEしておいたら電話がきて調子よく話す。この手の話だと機嫌よく終わる。

公園から帰りおやつ、4時をまわってママ友にプラザに行くか確認したら出先から間に合わないかもということで、私達もやめて買い物にでようとしたらちょうど家の近くの信号にそのママ友親子。バザーの土産をその場で手渡せてすっきり。

夜、子を置いて一人でゴミ出しに行ったらなんとゴミ集積場所である植木の植え込みに子の前のヘルメットが捨てられていた。目の当たりにするとショック、だしこの距離あることが逆に怖い。一応拾い上げる。一見変わらず綺麗だけど側面が一部割れていた。子に報告はしてみたけど、割れてるし気持ち悪いし、やっぱり捨てるしかない。

 

 

 

11/12

保護者向けバザー。私の方が早く登園したくて子を急かした。子に買うような物はないと昨日の下見でわかっている。さして自分も買うようなものはないけど、だらだらとゆっくり見ていると安さにかまけて手に取ってしまったり、口コミを頼りに思わず買ってしまった。戦利品はうちでも使っていたフライングタイガーのクリップマグネットの未使用詰め合わせ50円と、不思議の国のアリスのハート型マグカップ50円というリサイクル品と、園でお馴染みのハンドメイドママ達の作ったブローチや米ぬかカイロ。少し前に三人目を出産したクラスのママが久しぶりの買い物にテンションあがって爆買いしたという話に、そこまでじゃなくても私達もこうして友達とキャッキャしながら買い物なんて普段なかなかできないことだもんねと皆んなでしみじみした。会場を出ようとしたら卒園した例の離婚ママが、そのことを人と話しているところに遭遇。私も実は…とこっそり言いかけると外に連れ出され、お互い報告しあった。彼女のきっかけは旦那さんの浮気で、自分のことばかりの彼に疲れていた日々に終止符を打ったわけだった。下の子が在園時からすったもんだしていたようで、ようやく調停で片付いたという話。なので彼女はいま生き生きとしていて、旦那さんといることで見失っていた自分を取り戻したといった。そんな人を前にしても私はまだダメ、やっぱりお父さんは居て欲しいと弱音しか吐けず。彼女はそれはそうだよねと強く答えながら、でも遠くをみるように、彼は出て行く時に子供達のあげた手紙も絵も全部置いていった、そんなことができるなんて信じられなかったけど、弁護士さんには自分の常識が通じない人間もいるんだと、別世界の人間なんだよと言われたと話した。自分だけでは子どもは生まれない。子どもを思う気持ちは相手も同じだと思いたいけど、けど実際は違う。彼女は私に諦めることを強いることはなく、でも楽しんでもいかなきゃね、といってこれからは何かあったら支え合おうと私達は連絡先を交換した。これだけでもどこか楽しい気になれた。

帰るともうお昼。少しだけその気にしてもらえた前向きな心ではじめての皮膚科へ行く。保険適用内でできる自分のためのことをしようと思って行動。韓国人らしい先生はにこやかに私の訴えを聞いて滑らかに話しながら薬を処方してくれた。

迎えの後は公園。近くの小児科の午後診察がはじまったらインフルエンザの予防接種に行く。ここの先生は少々話し方が乱暴で、それを恐れて避けるお母さん達も多い。これまで毎年打っているインフルエンザ、今頃来ても2回目あるか分からないよ!と何度いわれたことか。今回もそのお小言覚悟でこんな時期になってやってきた。待合室に座り、はじめに問診があるかもと口内に目立つ汚れはないか子のマスクを外してみると、なんと下の前歯の後ろに2つ小さく歯が頭を出している。なんということか!毎晩歯磨きしているのに全く気がつかなかった。子も新しい歯に気がついていなかったらしい。もう気持ちは注射どころではない。先生も今回は嫌味もなく拍子抜け。なんなら、うちは来た順でやってるから随分と遠くから来た人がいたよ、なんて誇らしげに話してくれたりした。結局口のなかを見る機会もなく終了、でも確認したことで歯を発見できてよかった。いきなりきた明らかな成長。

4時前、このまま買い物に行く。家の前の通りのイチョウの木の剪定作業が行われていて通り一帯が黄金色に輝いてみえた。今夜の金曜ロードショーアナと雪の女王。何度も観ているけどテレビ放映は格別。それを観ながらお風呂上がりに飲むためのフルーツミルクを探しにきた。知り合いの八百屋の前を通るとちょうど外に出てきていて軽く話す。子がその隙に店先にあったいちぢくを見つけ買うことに。もういちぢくも終わりだねと言っていた。少し前にいちぢくを探していたけど、どこの八百屋でもスーパーでも見かけなくて時期じゃなかった?と感覚を疑ったけどやっぱり旬であっていた。まちおかに行く。どこのまちおかでも紙パックのフルーツオレがあったはず。店内をぐるりと見て回っても見つけられず聞いてみるとここは見切り品のところに2つ残っているだけで終わりとのことだった。もうフルーツしかなくてと申し訳なさそうに言うからちょうどよかったと言って2つとも買う。今夜はサーモンフライを食べたいと言われて楽をしようと業務スーパーに冷凍はないかと覗きに行ったけど無し。しかたなくオオゼキで鮭を買ってフライにする。

子の乳歯を触ると少しだけユラユラした。元夫にも報告。歯医者で抜いた方がいいねと返信があり、そうなのかと検索。自然と抜けるのを待つしかないのかと思っていた。いつも行く歯科に連絡。そこは週に二日しか小児歯科の先生がこない。ちょうど明日に空きがあり。よかった。

金曜ロードショーがはじまる前にお風呂。計画通りにアナ雪を観ながらフルーツミルク。録画してるから寝てもいいよと言っても最後まで気を抜かずに観ていた。

 

 

 

11/13

昨日オオゼキで買っておいたパッケージにアナ雪が描かれたヤマザキの菓子パンで朝ごはん。今日は子の歯科のあと私は友達と会う。私の状況が背中を押して彼女も離婚を決意。私に証人サインをしてほしいということだった。別に離婚を肯定しているわけでは全くないからサインするなんて賛同しているかのようで、頼まれた時はどこかきまり悪さを感じた。夏にバタバタとお願いした時に困り果てていたママ友の気持ちがいま分かる。友達は計画的な離婚だから落ち着いてはいるけど、子どものことを思うとそれが良いとはどうしても言えない。家を分けてみて、お父さんがやっぱり家族が恋しいと思ってくれたらいいなというのが私の願い。そうはいっても友人の子は小学生だからまだマシな方で一人で公園にも行けてしまうけど、うちはそうはいかない。そうして友人とゆっくり話したいにしても私は簡単にひとりになれるわけでなく、元夫の渋々といった態度にも黙って堪えてお願いをしなければならない。友人とは子どもの歯医者が終わり次第ということになっているけど、元夫は何時なんだ?と時間ばかり優先で気にしてきて、家族じゃないとそんな融通きかせるようなつもりは1ミリもないといった感じをまざまざと見せつけられて、辛い。

午前中から、中野で開催されているイベントに行ってみる。交流自治体の体験ブースやスケルトンゴミ収集車でのゴミ回収実演などがあった。充実したものではないけど、イベントといえば示し合わせなくても出会える仲良いママ友がやっぱり来ていてホッとする。そんな中、こないだ学祭をやった大学の保育科だかが大学前でまた何やら催しをやってくれていて、近寄ってみると魚釣りごっこと工作ができる。工作は色々あって回数制限もないけど、子は紙コップで作るぴょんぴょんカエルの工作を選んでそれだけで満足していた。お昼ごはんもヨーカドーで買って帰ろうといってもおにぎりで満足。慎ましい。私は物足りなくて江戸丸で食べれないかなと思って回り道して帰ったけどもう終わりらしく閉めかけていた。家でお昼ごはんにしていると荷物が届いて元夫がやってきてすぐに出ていった。夕方に子の世話予定なのに、よほどもうここでは過ごしたくないのだろう。

3時頃、もうすぐ歯科へというところでインスタでサンキューマートのアカウントからフォローされてメッセージ。リンドールの懸賞に当選したとのこと。驚きを声に出すと子も一緒になって喜ぶから盛り上がってきてしまう。これで少しでも元夫を見返してやりたい、みたいな気持ちもあった。イケイケどんどんで個人情報を入力していくもエラーになって、何でだろうと思いながらそのアカウントに問い合わせすると、はじめのサンキューマートらしい文字列のメッセージと違い、今度は翻訳機で訳したような堅苦しい文章で返ってきて、おかしいような気がしてきた。ひとまず子を歯科へ連れて行く。待合席でもクレジットカードを引っ張りだして何度も入力していた。結局なにもヒットしないまま放置にして診察。このまま乳歯が自然に抜けるのを待つのはあまりよろしくないとのこと。とはいえ、今の状態は塗り麻酔だけでは無理で大人と同じに注射麻酔をしないと駄目だという。少しだけ様子見ということにして次回予約をとることにした。元夫にいま終わりと連絡するともう家に着いているとのこと。リミットは一時間、大急ぎで子を家に連れ帰り私はそのまま高円寺へ向かう。若い頃からの付き合いの私達はいつまで経っても気取ることなく、自然と路上邂逅で事を済ませられる。近くの寺の石の段差で届けにサイン。この後どうするか何をすればいいか手順を教える。彼女は離婚する前から役所に相談に行っているから給付金目当ての偽装離婚を疑われてしまうのか、私は聞いてもいないような厳しい条件をキツく言われているようだった。確かにその条件は事実ではあるけど、かといって私達に言われても踏みとどまれることではない。あっちに教えてやってくれよと思う。たった一人の子どもでも、対して育児者も一人というのはどんな厳しさがあるのか、私達はこんな手続きひとつとってもいちいちひとり親はキツい道だぞと言わんばかりの応対を受けている。彼らはこの社会の目に晒されていないから分からないのだろう。約束の5時、帰るとLINEして自転車を走らす。少し暗くなってきたこの時間に一人でいることが随分と久しぶりだった。急いできたのに家はもぬけの殻。スマホを見るとすき家買ってくると返信がきていた。一人になって静かな世界で落ちつくと、サンキューマートの当選手続きが怖くなってきた。まずいことをしたんじゃないか。慌てて検索したり戸惑っているなか子と父親が戻ってきて彼は帰っていき子はすき家を食べはじめて、周りの時間は流れていくけど私はずっととどまっている。警察に相談するとアカウント名やら細かく細かく聞き取りをしてくれて、フィッシング詐欺と思われると、一番言われたくなかった現実を告げられる。人にズバリと言われたら本当に、なんでこんな明らかにおかしなことを受け入れてしまったのか。よほど何かしら手柄がほしくて冷静でいられなかった自分なのは分かる。これからやるべきことを丁寧に順おって話されると、それだけマズい事態なのかとますます焦ってきた。入力してしまったカードを全て停止の手続きをするのだけど、今時は情報量も多くて手続きのアドレスになかなか辿り着けなくてヤキモキ。しかも週末の夜。ネットでしか対応していなかったりもして不安が募るばかり。子の対応もそっちのけでどうにかカードの停止は済んで生活に戻れたものの、子を寝かせたあとはSNSが心配になってきてあっちこっちといじくり回す。そもそも稼働させていなかったフェイスブックはガードが緩かったかもしれない、アカウントに入れなくなってしまって不正利用されているのか自分がややこしくしているのか、もはや状況が全く分からない。そのうち何から何まで操られているような気になってきてもう憔悴しきってしまった。とりあえず金銭的な問題にはなっていないから良しとして就寝。

 

 

 

11/14

昨日から引き続き、いろんな設定を変えてメールのダウンロードやらスマホ設定にえんやこらする午前。

今日は野方文化マーケットでデリシャのイベントがある。夏にデリシャのアジトで見れなかった紙芝居を今回は見たいと思って早めに家を出て野方のガストでごはん。そこから歩いて文化マーケットに行く。紙芝居の前には待機中の大人がいて、そういう大人が懐古を楽しむためのやつかしらと少しソワソワしたけど子がべっこう飴を買ったりしている間に段々ちびっ子も集まってきて、たちまち本当に子どもも楽しめる空気の紙芝居屋さんとなった。クイズコーナーもあって正解すると駄菓子屋玩具な景品をくれた。ジャンボさんはちゃんと全ての子どもに回答がまわるように当てくれて、話し続けながら気配りもすごい。大人だけの見物人にも難しいクイズをあてたら同じく景品を渡していた。子は指輪とロケット色鉛筆をゲット。思った以上に楽しめたようでテンションが上がっている。こっち方面にきたついでに花丸マーケットも寄ろうかと言うとノリノリで賛同してきた。ダイソーに寄ってから花丸へ。しめちゃんのハム太郎くじシールが最後の2枚で束ごと買わせてもらった。ひなのちゃんはいつも可愛らしくて優しい。若くしてお店という場所をそれもこんな特殊な場所に構えていてすごいよなぁと感心もする。帰り道に再び中野のまつりの大学前に目をやると昨日と様子が違う。みると今日は例の小学校向けの学科の催しらしい。どのブースも大盛況。スライム作りをやりたがって列に並ぶ。なかなか待ちそうな予感。だけど子はテンション高いからイケイケ。並んでいると知り合い親子に何組か出会った。幸い知り合いは皆んなママとだけで友人と来ているようだったからよかった。私はなかなか週末にママ友と約束しあって遊ぶことができない。週末だから家族で過ごすという人ばかりなのは幼稚園ママだからだろうか。保育園の人は平日に子どもとサシで過ごすことが母親でも少ないから、ママ友交流も週末になったりするのだろう。無事スライム作りはできた。材料少なく小さな机の上で簡単につくれて、これなら家でも作る気になれた。子は自分で色も選んで作った黄色のスライムにさらにテンション高く外でもスライムを触り続けて遊びながら帰宅。なんだか私も今日は吹っ切れて子どもにつきっきりで遊べる。海老に見立てた工作に糊を塗りたくり、茶色の色紙をちぎって衣にして、揚げ物ごっこ。ノージーのひらめき工房でやっていて一番ワクワクしたやつ。色んな揚げ物を作ってプラタッパーに詰めたりして、全力で打ち込むと子どもの遊びでも達成感で気持ちが良い。

しばらくそれどころではなかったツイッターを開くと出会い系のような良からぬリストにめちゃくちゃ追加されていて、ここもログインされているのだろうかと怖くなりまた夜間にちまちま設定作業。疲れた。