どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年12月1日〜12月15日

12/1
豪雨の警報流れる朝。このサイレンでこそ気力が削がれる。12月になった。クリスマス、正月と、誰もが家庭で過ごすような日がやってくるというのに帰ってこないお父さんを子はどう思うだろうか。何か言われるのか、それに私はどう答えていけばいいか、そんなことを考えてしまってなおさら落ち込む。やっぱりこれは別居となったとき私が考えたように、一生会わないつもりでお父さんのいない人生を叩き込んだ方が正解だったのでないかという気もしてくる。関係をうまく保てないのにお父さんを受け入れなくてはならなくて私の方が辛い。そんな感じのことを元夫に立て続けに吐き出しておく。
いないいないばぁの最近聴いていた歌が今日はやらなかったらしく、もう終わっちゃったのかなぁ、あの歌好きだったんだけど、と子が残念がっている歌はおそらくセカオワのサオリの曲だと思われる。子どもが歌ってもそれらしい個性が伝わる。時間が経つと天候はそれほどでもなく自転車でいけそう、パート先に向かう頃には余裕で晴れ間が見えてきた。パート先、向かい側エリアが改装でテナントが全て撤退してシャッター街になってしまったのが関係するのかなんだか人の流れがなくなって寂しくなってしまった。そしてなんと一月にはケンタッキーも無くなると聞く。あのケンタッキーがなくなる高円寺の光景なんて考えられない。今はまだまさかそんなことになるとは信じられないくらい、ケンタッキーは程よく人が出入りして、そこで働く人もいて当たり前に生きている。
降園後はまっすぐ帰っておやつ、郵便局に行ってから図書館。絵本選びをしながら皆んな一緒のようでバラバラだから気づいたらお友達の男の子チームは公園に行ったようで女の子でプラザへ。いつもより若干混み。元夫から、私がつらつらと送ったメッセージの最後の内容にだけ
触れた返信があり。ひとりだけで動けるわけでないと猫のトイレを買うタイミングすら難しい、というもの。いま買っていくという一言。そこまでの家族がなく途方に暮れている私へのフォローの言葉は無し。


12/2
昼間から元夫と長電話、また泣いた。なんの話だったか今となっては覚えてない。でも話すとお互いその後のやりとりが少しマイルドになるように思う。私が落ち着くというだけだろうか。
迎えのあとは公園。そのまま西友の方まで買い物、自転車にまたがったまま古着屋の外ラックなんかを見ながらゆったり進んでいると前からストリートな服装のオズワルド伊藤風情の男性がこちらを目掛けてにっこりしながら近づいてくるから、あれ知り合いだったかな?と思い私も凝視して待つ。すると、これよかったら来てみてください!とあまりに自然にチラシを渡されて、つまり全く知らない人だった。高架下の貸し倉庫でちびっこパークがやるとのこと。チラシだけみると楽しそう。プラザへ行ってママ友に報告。事前予約制でちょうど午前保育の日もあったから間に合う。タイミングばっちりなことにママ友の園はその日が振替休日だとかで、午後の初回を互いに予約しようということになった。
今日は何食べようかといいながら自転車で走る。寒いしラーメンとか食べたいよなぁとかなんとなく言って子もお店のラーメンが食べたいということになり思い切って行ってみることにして東高円寺花月へ。ここに子どもセットがあることを前に確認している。カウンター以外の席もあるしラーメン屋デビューにはいいかもなと覚えていた。5時過ぎの夕飯にはまだ少し早い時間、ひとりでサクッと食べようといった感じに数人のお客さんはいた。花月は初めてだったかもしくは随分と久しぶりで何をどうチョイスして頼めばいいのかプチパニックなりながらどうにか子どもセットと二人前注文。花月は種類がありすぎる。子どもセットは小さめのラーメンにりんごジュースとゼリーがついてくる。それだけで子どもは充分嬉しい。元夫に写真を送る。家族でいる時は積極的に選ぶようなこともなくどちらかというと顔をしかめていたようなラーメンを、二人になった今はのびのびと選択できるようになってる私を知って欲しかった。いいね!と返信もあって嬉しくなる。食べ終えて外に出ると近くの薬局のサトちゃんがサンタになってる。さすがにうちもツリーを出さなきゃならない。どうせ出すなら少しでも長く見せつけておきたい。帰ってクリスマスセットを出す。夜、ライトアップしてみるとぼんやりとキレイで、自分の暮らしのなかにこんなきらめきがあるとは、とか思う。


12/3
クリスマス礼拝の時に子ども達に贈るプチギフト、今年はお菓子のリース。2日にわけて分担作業で私は今日。意外と早く終わり解散。銀行に行ったり薬局に行ったり。児童館に寄って学童申込のことを色々聞いてみる。申請が通るように一緒に考えてくれたりして有り難い。最悪一年生の帰りが早い時期だけの学童という手もある。それなら今のパートでしばらく凌げはいいかというように気持ちも切り替えられた。
母親からメール、20日にまた東京に行くから会いたいとのこと。母親だけならなおさら、私達の暮らしのことを根掘り葉掘り聞いてこようとするのが想像つくから気が重い。その日は面談があるから時間が読めないし、できても遅くなるかもだから時間あまりないよ、と諦めさせようとしたけどダメだった。しんどい。
迎えのあとは公園。今日は先日の収穫感謝礼拝で描いた野菜の絵を持ち帰ってきた。いつものおばちゃんの八百屋で買った小かぶとじゃがいもの絵。せっかくだから八百屋に寄って見せていく。するとおばちゃんはすごく褒めてくれて店に貼りたいから欲しいと言う。正直うちに貼るにはちょっと大きすぎる絵で畳んでしまうところだったからその提案が私には都合よく、そして誇らしくもある。そんな嬉しいことはないのに、珍しく子は少し渋ってでもお父さんにも見せたいからとかブツブツ言っていて、ここにあってもお父さんと見にこれるしと説得する形で子は渋々といった感じでおばちゃんに絵を渡した。おばちゃんはタモリの「おーいこれ貼っといてー」のノリで働いてるおじさんを呼び出してた。店を出てからも、でもお父さんに…とまだ言っていて、やっぱりなにかと我慢もしてるんだろうなと胸が痛い。普段頼れる者は私しかいないと悟っているのか今朝なんて、離れたくない幼稚園休んでずーっとぎゅうしてたいと泣きそうな顔をしていた。そんな弱気な子をこれまでは見たことなかった。二人暮らしになってから過剰に私を求めるようになってると思う。二人の結束は強くなるけど、やっぱり他にも見守ってくれる人がいる方が心強い。うちの家庭環境を知っているママ友とLINEでやり取りしている時に、旦那さんが荷物持ってくれるからたくさん買いものできた、だとかお土産にミスドピカチュウドーナツ買ってきてくれて、だとか聞くと、もう自分にはそんな些細な協力やサプライズがないんだなと苦しくなると同時に、ママ友からマウント取られてるのかなってネガティブになる。でもきっと皆んなはまだ当たり前のことすぎて気がついていないだけでなんの悪気もないんだろうと思う。ただ心底羨ましい。
子が園で借りてきたクリスマス絵本、いえすさまのおはなし。クリスマス関連の本はこの時期だけ出される。聖書の話を子ども向けに分かりやすく書かれているのだけど、分かりやすい表現なだけにイエスが本気でヤバいやつにしかみえない。裏切った弟子たちの前に突如現れて、弟子たちが立場がなく震え上がっているところに平然と、さぁごはんにしましょうと。悪い冗談、コントのよう。


12/4
ケースに入れてた抜けた歯がなくなったといって朝から泣く。が、すぐ見つかりにっこり。歯のサイズに合ったちょうどいいケースを用意してあげなければ。今日は高円寺のカレーイベントがあってそれはどうでもよいのだけどその脇で子どもも参加できるワークショップがあるとママ友に聞いていたのでそれを今日のイベントとする。お昼前に行ってみるもまだ友達の姿はなく、高円寺にあるお店の紙ジオラマ作りを終えて、タイル細工をやっているとごはんを食べてから来たというママ友が合流。会えたところで長居をするつもりはなかったけど、子ども達が遊べるつもりでテンションあがってるから、ママ友親子が紙ジオラマやってる間に私達はカレーを食べることに。人と過ごせるなら奮発するのも仕方なし。居酒屋カレーとか高円寺外のとか普段は食べれない店のものや子どもも食べれるカレーを選んでさっさと食べる。そのあとは開催していた学校跡地の校庭で4時近くまで遊び。
高円寺に出たらどこかで元夫と合流できないものか連絡をしてみるけどいつも仕事で籠っている。パート先輩の台湾人ママに教えてもらった店を見に行く。高そう?表にざっくりとメニューは書いてあるけど値段はひとつも書いてない。そういうところ気にしない感じがさすが本場の人?という意味で期待は高まる。今日はカレーにお金を使ったしまた今度にするか。ヒロセがまだ開いてることを確認。ヒロセは11月に閉店だった予定が延びた。滅多に買わなかったけど無くなるんだと思うとやっぱり思い出の味として記憶しときたくなる。こちらも近々買うことにしてタンポポ。とくに収穫無し、ごっちゃんのところに寄ると仲間でなくお客さんらしい人が数人いて店っぽい、箱買いしたというビックリマンをもらって退散。土曜にやってるアニメ舞妓さんちのまかないさん、今日の放送の影響で唐揚げがいいということになってOKに寄って惣菜を買う。
元夫がネットで頼んだと言ってくれていた猫ごはんがまだ届かず。仕方なく前のキャネットをあげると食いつき良し。やはり猫界でもジャンクなものは美味しいのか。それによって精神も安定しているような気がする、わりとおとなしい夜。

 
12/5
今日は何をしようかといいながら昼過ぎ、区の施設に併設されているいつもの絵本カフェへ。キッズセットが無くなっていてガッカリ。あれはお得だったからやっぱりあんなことしてたらやっていけないのかな。でも空腹状態で来てしまったからパスタを頼んで予算オーバー。しかし絵本をたくさん読んで充実した。
中野セントラルパーク前の公園で遊ぶ。今日も鳩の訓練?をやっているのを私はぼーっと見つめていた。4時頃、ダイソーへ。ブロードウェイ地下も見つつ、不二家でクリスマスケーキの下見。よく見てみたら同じケーキなのにクリスマスは高い。てっきりクリスマスはそれ用に薄利多売の商品があるんだと思っていたが違った。そうなるといつでも買える不二家を買うのはなんか悔しい。考える。まちおか、ミスドポケモンドーナツ。まるちゃんに間に合うようには帰らないとねと言いながら、まるちゃんでヒヤシンスを思い出す。今年こそヒヤシンスの水耕栽培をしたい。まるちゃんでそんな話があったような。それと数年前に体験で遊びに行っていた幼稚園で手軽そうにやっていたのを見てからいつかやりたいと思っていたのだ。調べたらもうそんな時期。ということで思い出して花屋を二軒みて回るもない。
今週の予定確認、朝から雨の日がありパートの日。雨だったら送りをお願いしたいと元夫に予定を伝えておく。


12/6
委員会。出入りの通り口となる礼拝堂で子ども達の劇の練習がはじまってしまい出られないついでに午前保育の迎え時間まで作業。今日がチラシを配られた例のちびっこパークの日。ところが一緒に予約していたお友達が胃腸炎になってしまったとのことでキャンセルに。友達がいないと楽しくないよなぁということで、その空いた枠に誰か誘えるとふんで、こないだのカレーイベントでも一緒に遊んだママがお昼ごはんのパンを買っているところに声かけると予定はないから行きたいとのこと。主催元にそのことを伝えたいけど連絡がつかない。うちは新高円寺のマックでお昼ごはんにしてそのまま行って話してみるねということに。少し早めに会場に行くと先日のお兄さんが受付をしていて、友達がキャンセルになったこと、その枠に違う友達を誘いたいこと、の一連を話すと簡単に受け付けてもらえた。なかを少し覗いて不安になった。チラシで見るほど盛り上がるようなものでもなく、これは本当に友達とこれてよかった。ママ友親子と合流。年長にしてみたら物足りなさそうな少し小さい子向けだったけど二人でキャッキャと遊べた。帰り道にヒロセに寄ろうと思っていたらママ友も行こうと思ってた!ということでゾロゾロとヒロセへ。ラインナップはもうちょっと寂しい感じで、シベリアとサブレとチェリークッキーなんかがあることは確認した。サブレとチェリークッキーを買う。ママ友と別れてオッケーで買い物。また思い出して近くの洒落た感じの花屋へ入ると、ありましたヒヤシンス。紫の花を選んで購入。おばちゃんの八百屋で絵がどこに貼られたか見ていく。そのささやかな商店街の緩やかな坂の途中で今は出張花屋さんが出ている。ヒヤシンスを買ったテンションでなんとなく花を見てしまう。ワゴンで売りに来ているスタイルで安い。が、またお目の高い子がそれなりの値段する華やかな花を欲しがるのを制して100円ほどのガーベラを2本購入。これがその後なかなか日持ちもして良いのだった。部屋の前でちょうど隣りのばあさんに遭遇。子も一緒だし挨拶してとっとと家に入ろうと思ったら、ねぇミカン食べない?と。ちょうどこないだ買ってまだ残ってるなぁと思ったけど、子はすかさず食べる!と答える。おばさんは、そう?よかったもうたくさん、ひと箱もらったけど食べきれないのよ、じゃあもってくるわと言って部屋に入って行ったので私も急いで実家から送られてきたばかりのピーマンを袋に詰める。と同時にピンポンとやってきた。小さいけど甘いのよ、と。ピーマンと交換。毎年くるのよ来年もあげるからね、ここにいるんだよと子に声かけて出て行った。買ってきたガーベラを飾り、ヒヤシンスは言われた通りひとまず冷蔵庫へ。前に見た幼稚園ではペットボトルだとかに入れていたような気がするけど、あいにくペットボトルがない。牛乳瓶はどうだろうか。球根を乗せてみるとサイズはちょうどいい。とりあえずはこれを使うとしてネットでもう少し調べてみよう。
今日、高円寺から帰る時に子が、家が色々変わったからお父さん呼ぼうよ!と言っていたけど、花を買ったくらいだしと思ってとくに声をかけず、夜LINEで報告した。確かにしばらく家にきていないのはある。この仕事が終わったら行くよ、との回答。


12/7
今日もまた実家から荷物がくるという。荷物を出せば孫と話せると思って味を占めているかのように立て続けなのがイラつかせる。
寒い。そろそろ粗大ゴミの計画をたてなくてはと電話で流れを問い合わせてみると免除のためには書類のやりとりが必要なようでそれならできるだけまとめて出したい。子の自転車を誕生日に買い換えるつもりだから2月、とするとまだ余裕だとのことであらためることにした。とにかく元夫の大型荷物が多く、いま自分の暮らしに必要ないなら捨ててもいいんじゃないかとしか思えない。ここは実家か。
迎えの後、公園。今日遊んでる子は4人だけ。スーパーに寄って帰り。学童申込の申請書、ひとまずありのままで頼むしかない、意を決してもう一度本社に電話。前回とは違う男性。同じように一から話をすると、ふむふむと聞きながら今の私の勤務状況を調べてくれたらしくて、大丈夫ですよ書けます、とのこと。そうなのだ、スタート時間が早くて一見条件とズレているようだけどトータルの勤務時間でいけばほぼほぼ通用している。シフト制だしどんな書き方になるのか分からずうまく説明がつかなかったのだが、わかる人はわかってる、有り難い。電話越しに何度も頭をさげて早々に書類を整える。一緒に怒ってくれたママ友にも報告。実に気分が良い。が、実家から荷物。こう次から次へと食べ物がきても処理しきれない。飽和状態。電話は子どもだけ繋げてさっさと終わる。
夜の猫がうるさくてしんどい。


12/8
雨で暗い朝。少し早く出ればパートまでも間に合う。元夫に送りは大丈夫と連絡。全て受身でそれ以外の私の話にはなんのレスもない。悔しい。重たいものなんかの買い出し協力はするとやたら言ってたけれど、やっぱり自分の暮らしじゃないからそんな慈善は実際できるわけがない。水も猫のごはんも少々割高になるけど結局はネットで用意した。随分としばらく子と会ってもないし話もしていないだろうに、なんとも思わないものなんだなと悲しくなる。今日の図書館のお話し会、家族が何人という話になって、はいはい!と張り切って話し出す子がいると皆んな次々と自分の家のことを言って、大人は皆ほほえましく見ていたけど私は内心穏やかじゃない。そこに我が子も積極的に口をひらいてきてドキっとする。うちは猫もいるから4人と締め括って、家にいないし会えてないのに、お父さんは「いる」ことになっているのが惨めに思った。いつものようにプラザで遊んで、寒い夕方。ママ友が年末にむけて子どもの玩具を整理して処分することにしたおままごとのなかでもまだ状態の良いものを我が子に譲ってくれた。うちはまだまだおままごとを全力でやる。ママ友家前の中華系自動販売機で温かい豆乳だと思われるペットボトルを買ってみる。タイの豆乳と同じような、懐かしい味がした。
今日のせつない出来事を報告した夜、元夫はまたなんの知らせもなく突然やってきた。いきなり来られても子の見てる前では飽和状態になった食糧を分けたりするわけにいかず。また数分で帰っていく。
子が寝たあと、私がダラダラとテレビを観ていると元夫が忘れ物したといってまたやってきた。珍しく腰を下ろして今受けてる仕事が大変で、とアクシデントがあった話をし出す。こうして会話をしてくれると子どもを忘れたわけではないんだなと少し安心はあるけど、でもやっぱりお父さんという存在をこの歳にして感じられなくなってしまった子が可哀想でならない。今日もお父さんが来るだけで子がそれはそれは嬉しそうにしているから辛くなる。会いたくて会いにきたのか、私が言うから仕方なく来たのか、子と二人なら会いたいというけど子のいない時間にこそ来て私に話をしたり、本当にどういうつもりなんだろうか。


12/9
パート、手が空いて箸を箸立てに補充する作業をする度にジグザグジキーのネタを思い出す。Eテレの子ども向けお笑い番組わらたまどっか〜んでやっていたネタで、箸立てに箸がパンパンに詰まっていて全然取れないというやつ。暇な時にする作業だから仕事してるふりしたくて無心で詰めていると自分もパンパンにしてしまいそうでひとりニヤリとしちゃいそう。バイトって人間観察するにはもってこいで、滑稽話の元ネタになりやすいよなぁと思ったり。
迎え後安定の公園、寒い。3時半退散。夕方、猫のトイレ砂を買いに出るついでにママ友の家におもちゃのお礼として実家から荷物のお裾分けを持っていく。西友から100円ショップ、ぐるりとまわって帰るついでにブックオフ。子がじっくり絵本コーナーを見つめていたから私もしばしぼーっとする。SMAPが流れていて、これだよこれという感じ。ブックオフにいるなぁというもはや情緒。心地良い。あ!と子が声上げてハム太郎の絵本をみつける。メルカリで検索するとよく出てくるやつ。でもメルカリ最低価格の300円より安いから買い。ここからの帰り道は100円ローソン、まいばすと、つい寄りたくなってしまう店が並ぶ。
夜、そろそろパートの時に着る寒さ凌げるインナーを買わないといけないなと王道のユニクロヒートテックを検索して案外高いものだなと思う。自分が普段着る洋服より高くつく。お勤めしていた頃はこれをバカスカ買っていたのかと思うとただただ、呆れる。さらにはもちろん安く安く済ませたい精神も当時からあったからサミットのコルモピアなんかで類似品も買って喜んでいたけど結局すべて衣装ケース奥底の肥やしになっていった。どれも暖かさなんて感じた覚えもない。あの頃のペラペラのヒートテックはなんだったんだろう。今のやつは厚手の生地でそれなら期待できる気がする。日々自分だけの勝手では動けないし、もうネットで買ってしまうか。と、このタイミングでなんとなく先月の収支をみてみると実にマイナス。いまヒートテックを買うお金がないわけじゃないけど嫌な気持ち。そうなるとまた西友とかしまむらにもあるかもしれないし、なんて貧乏根性が湧いてきてしまう。

 

12/10
サークルメンバーと銀座の教文館行く予定だったけど、やっぱりそれは断ってもうすぐ終了になる和田誠展に行くことにした。そしてせっかくだからはじめて都営パスを使ってバスで行ってみる。ドキドキしたけど本当にチラリと見せるだけで通された。事前にみたオペラシティのサイトには平日の午前なら比較的空いてるとなっていたけどとんでもない、見たことないような行列。何重にも重なった列の途中で、ここから30分との表記。やばい、お迎えに間に合わないかもしれない、とヒヤヒヤしながらどうにか間に合いそうな入場。駆け足で見るしかない。はじめのエリアの混みようといったらなかったけど進むにつれて広々としてきてじっくり見れる。和田誠の逸話は見聞きしてきたことも多くあるけど、ずらりと並ぶと圧巻のあの週刊文春の表紙、当初のテーマだった「都会のメルヘン」という言葉に惹かれた。リアルすぎる都会が逆にメルヘンに思える感覚がなんかある。和田誠という人そのものがもう都会のメルヘンかも。引き続き駆け足でみるなかで今度は「子どもというのは誰だって絵が上手い。純粋にものを見て素直にそのまま描くから。」という文言を見つけ、本当に、子どもの描く絵は皆良くて不思議に思っていたからそれでいいんだと納得もできた。グッズも見ていく。展示にくると近頃はポストカードを買いがちだけど今回はいまいちグッとくるものがなく猫柄の手ぬぐいを購入。急いでバス停へ向かう。ビジネスマンのランチタイム向けに安くて美味しそうなカレーを売っている店があり気になったけど事前に調べておいた時刻表の時間が迫っている。バス停がみえたので安心して目の前のコンビニを覗いてみる。そこでサンドなんかも作っているらしいオリジナルの惣菜パンが並ぶローソン。迷ったけど何も買わずに外に出て、何やらそのバス停に違和感。ハチ公バスみたいなのがやって来くるのが見えて、しまったこれじゃない。慌てて駆け足、本来のバス停を発見、ギリギリちょうどよくバスが来る。乗りこんでしばらくすると暑さで気持ちが悪くなってしまった。何度も生あくびが出る。ようやくバスを降りられて、家までの道のりもアウターは着ないまま歩いた。簡単にごはん食べて即お迎え、帰っておやつ。今日はプラザでチアダンスがある。親子で体を動かすプログラムとなっているけど、私は今日バス酔いして体調がいまいちで〜と軽い気持ちで一人の先生に世間話をしたら次から次と他の先生が顔を合わせては気遣ってくれた。恐るべし情報共有。体を動かすプログラム、子は予約する時点では大体いつも素気ないけど、いざ当日はなんだかんだ張り切って楽しそうにやってる。先生に感想だとかを聞かれたら積極的に手をあげて発言していた。最近そういうことが多い。分からなくてもハイハイ!手をあげるタイプの子かもしれない。時間めいっぱいまで遊び。そのまま未完成のふうちゃんがやっているモロッコラグの展示に行くつもりでいたからママ友も誘って連れ立っていく。とても買えるような代物じゃないなと分かっていながら見に行くなんて申し訳ないような、だから同志がいて心強い。未完成のラッピンググッズとして小さい小さい容器があって、これこそ乳歯を納めるのにちょうど良い。良すぎる。三十年保管されるのが簡単に想像つくビジュアル。90円。良い買い物ができた。ごっちゃんのところに元夫がいて、私達がラグを見て帰るときまでまだいて、子が話すというので寄っていく。ごっちゃんにふうちゃんが仕入れたモロッコラグがいかに良いかを熱弁されて、自分で思った以上の魅力を感じさせられ欲しくなるけど、都会の住宅状況で小さい子ましてやペットまでいる家には相応しくない現実を思う。ごっちゃんのプレゼン力すごい。金曜の夜だし、例の台湾料理屋のテイクアウトを子に提案してみると賛成してくれた。鍋が売りらしいけどテイクアウトを聞いてみると割と手頃な価格で色々あった。子は以前からジーパイが好きだからひとつはその台湾唐揚げのお弁当にした。辛くなければスパイスもオッケーと伝える。商売っ気の感じられない説明不足のメニューや店内だけどお店の人はニコニコして優しく待ってるあいだ子に飴をくれたりした。台湾唐揚げ弁当とルーロー飯。見るとビニール袋の手提げ部分が独特な縛り方されて見たことない形状をしている。ただのビニール袋と思ない安定感。台湾手仕事の技術の高さを感じた。


12/11
家事のあとまだ間に合う時間だったのでコメダのモーニングタイムに行く。もう何度もみた店にあるひとまねこざる、いわゆるおさるのジョージの絵本を読む。今朝のアニメではジョージがマンションのエントランスでフリマをする話をやっていた。先日お友達から玩具を譲り受けた分だけうちも玩具を処分しないとなぁと思っていたところにその話をみて、ごっちゃんの店先でやらせてもらえないかなということを思いつく。あそこにいるとけっこう子連れがよく歩いてるように見えるし、梱包が大変でメルカリで出すのはちょっと、なものを出すにはいいかもしれない。元夫にもその考えを伝えておく。
午後は図書館でクリスマスコンサート。ハンドベルの演奏、たいして期待していなかったけど、唯一のクリスマスイベントとして予約したまでだったが、思ったよりずっと素敵な会だった。ハンドベルはほんの一部で、人形劇や手遊び歌など。高齢女性のみなさんがどなたも歌や語りが上手で、岸田今日子のナレーションを聞いているようだった。会を終えてごっちゃんのところへ。元夫もそこにいた。ごっちゃんにフリマの相談をする。軽ーい感じで二つ返事でオッケーしてくれた。ありがたい。元夫は一切話に入ってこなかった。ユータカラヤに寄っての帰り道、まだ元夫がごっちゃんのところにいるのが見えた。その姿を背に私達は帰る。寂しいものだ。今日なに食べる?とか言って、相手の求める食のテンションを探り探り話しながら、週末を理由にお互いなんとなく特別なものを食べたくなるような空気になっていく感じとか、もうそんなささやかな安らぎを共有できる人がいない寂しさ。
新しいカギを観る子に合わせてだらだら、9時過ぎにお風呂。


12/12
区内の古民家施設で稲わらで正月飾りを作るワークショップに参加する。自転車で少し走るだけで施設のあたりの環境はまるで都心とは思えない雰囲気で時空を超えたような変な感じになる。が、今日はそのだだっ広い道路が学生の駅伝コースとなるらしく見物人が歩道に集まっていて、交通整備されるなかを駆け抜けた。このワークショップは小学生以上の子ども対象のはずだったけどママ友が主催団体の人で融通をきかせてくれてうちとお友達の二組、ちびっ子が参加できた、と言っても稲わらを数えたり飾りを選んだりするだけ、大人が大いに楽しんだ。農工大のおばあさん先生が言葉通りに手取り足取り指導してくれる。なかなか力仕事だと聞いてはいたけど、力というかコツ、体に慣らすことが重要な気がした。稲と一緒に身も引き締まる感覚、心地よい。2セット仕上げでようやく身についてきた。しめ縄の地域性やらを話してくれたりして、おばあさん先生だけど年寄りの昔ばなしの感じではなく学問として語るその姿がとても格好よくて素敵であった。私が熱心に先生と話していたからか、スタッフのおじさんが残った稲わらをどっさりとくれて、帰りはクリスマスムードの街中を先立って師走の準備に勤しんでいる人のようになって突っ切り気持ちが良い。すっきりとお腹も空いたし何か買って帰ろうかと思ったら子が公園で遊んでいきたいというので公園近くのネパールカレー屋に入る。お子様セットもあるからいいよねと幼稚園のママの間でもよく利用されている。ランチタイムに差し掛かるけど程よい客入りで落ち着く。公園へ移動。遊具があるわけでない広い公園で、子はまた枝や実を拾って、私はベンチに座ってしばしゆったり過ごす。以前からこの公園では休日に三味線を練習している男性がいて、今日も人目を憚らずべんべん唸らせているけど、昼間の喧騒にまぎれて三味線とはまた違った音が鳴っていることに気づく。見渡すとその男性と背中合わせに、流れる滝側の前には篠笛を練習している女性がいて、少し離れたところにいる私には2つの音がいい感じに重なって聴こえてきて小さな喜び。この人達実はお互いを認識していて即興で合わせているとしたらすごい、エンターテイナーだなぁなんて一人夢想したり。しかしそんな簡単にドラマは生まれず女性は脇目も振らず颯爽と帰っていった。
私達も帰ってひと休みしつつ、忘れないうちにと新聞紙を広げて稲わらを締めてみる。やり方はマスター出来ていたけど時間が経った稲わらだからかいまいち格好は悪かった。やはり現地で作った二つをお飾りにしようと思う。教えられた通りにしばらく干しておく。
夕方、阿佐ヶ谷まで走りユニクロ。極暖のヒートテックありましたありました。何が違うんだか絶妙に種類があって戸惑いながらとにかく厚手みたいなやつを購入。お会計で売り場と違う価格が表示されて、ん?間違えたかと思ったらちょうど売り出し中の特別価格とのことだった。ラッキー。高円寺でゲームセンターなど寄って帰り。
夜は子が寝たあとにしめ縄の飾りを仕上げ。赤い実や松、稲穂など。欲をいえばここにミカンや紙垂がほしかった。

 

12/13
元夫は物をむやみに確保しておくタイプで、使うならまだしてもそうではなく、ただ捨てたくないのだから厄介。処分するために縛られた状態で人から貰ったらしい雑誌類をそのまま保管していたりする。暮らしはお世話になっている立場だったのであまり強く言うことはできないでいたけど、こんな状況になった以上さすがに口出してもいいだろうと少しずつ整理していくことにして相手に確認。雑誌、今日は間に合わなかったので来週には処分する。
午前保育後帰ってごはん、それから園の子がいる公園に行く。神楽をやっていたときの主催の親子もちょうど公園で遊んでいて、家が近いからと夏に神社の神楽殿で演舞したときのDVDを取ってきてくれた。子がまたやりたい気持ちになったら、やらせてあげたい気持ちと面倒な気持ちで困っちゃうなぁと思いながらも喜んで受け取る。散々遊んでオオゼキで買い物して帰る。スーパーのなかで私の後ろにぴったりくっついていてちょっと振り向いても見えないから何かと思ったら隠れるようにしてお友達にもらったハイチュウを食べていて叱る。食べることが駄目なのではなくて隠れてやることが駄目なんだときつく言う。しかも公園遊びから手を洗ってもいない。もうすぐクリスマス礼拝の本番なのに今体調壊したらどうするんだと私はピリピリしていた。子が半泣きのまま家に帰ると元夫が作業をしていて一連の話をする。けどどうにかして欲しいと思わないしどうにかできるわけないとも思う。お金以外で子どもを支えられない。
気を取り直してスライム作り。クリスマスらしく赤と緑のスライムを作ろうと決めていたら、子がなかに星形のラメを入れたらどうかとアイデアを出してくれていて、この間ようやく星ラメを手に入れた。スライムにはじめから混ざっているのはよく見るけどそのラメだけとなるとどこにあるのか、手芸コーナーを主に探していたけど実はネイル関連品だった。集中して量産。小さなカップにいれてクリスマスのシールを貼る。


12/14
今日はクリスマス礼拝の前撮り。以前の礼拝で園のビデオ撮影が失敗してからというもの写真撮影専門の会社に動画も頼むことになっている。そのため保護者の参観がないリハーサルで撮影をするようになった。なので実質この日の出来がのちに語り継がれていくものになるだろう、ということで今日もきびきびと登園。うちは結局第一グループで明日が本番。続けてやって翌日はゆっくり休めるわけだから最高だ。大天使がやれなかったところから、なんやかんやあったけど、過去の動画を何度も一緒に見て、東方の三博士、これはこれで良い役をいただいたということがわかり楽しみである。ベツレヘムまで旅してくる博士達は会場を一度出て別の入り口から再び登場してくるなど他とは違う大きな動きがあるから子ども達のなかでもちょっと特別な役柄なのだった。子がうまくやれるかどうかは全く心配ないけれど、明日自分が見ることにすでに緊張しているのだった。
矯正歯科。雨が降ってきてしまい、終えて帰る時にはさらに降っていた。極寒。礼拝は少し正装をして行くことになっている。結局三年間同じ服装で済ますことにした。今年もそれでフィットするか一応着てみるかとネイビーのセーターに袖を通して驚愕。片方の肘後ろ部分が擦り切れていて、パンクファッションのモヘアのごとくスケスケになっているではないか。あわてて雨の中歩きでトレファクに行くも、意外と無難な地味セーター類が無い。焦る。そういえばこの前ヒートテックを見に行ったユニクロで肌触りの良いニットがあって、礼拝に着れそうと思ったけどいつものでいいか、とやめたのだった。やっぱりあの時買っとけばよかった、悔しい。歩きながら慌てて阿佐ヶ谷のユニクロに電話で問い合わせる。ジャンパースカートのなかに着るニットだから小さいサイズがいい。こないだ自分にあてがってみていたSサイズ、一枚くらいしかなかったことを覚えていた。やはりもう在庫なしとのこと。中野はどうだ?その商品はもう店頭にないと言われる。今から丸の内線で新宿まで出て買ってそのままお迎えに間に合うかどうか、どうだ?と思いながら歩き続け駅の改札を入り電光掲示板を見上げると、やっぱり間に合わなそう。ひとまずお迎えだ。諦めて近くの店をみて時間を潰す。そのうち雨は止んで、ものの数分で晴れ間がでてきた。
家に帰っておやつを食べさせたら今度は自転車で家を出る。冬休みにプラザのなかにある一時預かりを利用したいから面談を受ける。私達にとって慣れた場所ではあるけど、預かりのためにはまず初回は短時間でお試しをしなくてはならないルールになっている。本当は二時間だけど、年長だし場所にも慣れてることから、じゃあ一時間だけでも、ということで融通をきかせてもらった。冬休みのクリスマス以降はもう幼稚園の預かり保育がないのは分かっていたけど、今週は礼拝や休みがあってパートを入れることができなかったから申し訳程度に12月最終週に一日だけパートを入れてある。そこにどうにか預かりを押し込められることになり逆算してお試し一時間の予定も決めた。順調。さて明日のこと。とにかく無難なものを手に入れるべくユニクロに賭けるしかない。阿佐ヶ谷に行って例のニット、ダークグレーじゃなければSサイズもあるかなと棚をざっと見ながら、いやいやMサイズでも良いかもしれない、となってダークグレーのMサイズに呆気なく決まり。ユニクロってやっぱりこうなる。どんなシーンにも可もなく不可もなく収まってやり過ごせるし、嫌々買うわけじゃないけど特別嬉しくなるわけでもなく。お米を買うような感じだろうか。
ハンバーグが食べたいんだ、前にお父さんが買ってきてくれたようなと言われて、元夫はよく少し贅沢風な冷凍やチルドのハンバーグを子に買ってあげてたことを思い出す。私は感謝セールで8個入り380円の冷凍チーズインハンバーグを業務スーパーで見つけて買う。
今日はとにかく寒かった。先にお風呂にしてみる。その後ごはん、いつもと順番を逆にしただけでなぜか時間に余裕があって早く寝る支度ができた。これは良い。冷凍ハンバーグもなかなか美味しいものだった。これから堂々と使っていきたい。


12/15
晴れ。礼拝の日。子どもはいつも通りの時間に登園、礼拝は少し後にはじまる。一応朝から正装はしておいたものの他のママもほとんど一度帰るようだったので私も帰宅、あらためて身なりを整えておく。ついこの前子が描いたイエス様がお産まれになった場面の絵、とても良く描けていて、壁に貼ったその絵をあらためて眺めた。
時間になって幼稚園へ向かい園舎に入る。献金箱の隣にあったクリスマス飾り、見るとまるで子の描いた絵と同じ構図。なんだ元ネタがあったのか…ウロウロしていた園長先生をつかまえて、子が気にしていた博士役の装飾品のことを聞いてみる。博士は大きな飾りのペンダントがあるのもまた子にとっては魅力だったらしい。が、昨日のリハーサルで自分だけペンダントが無かったとのこと。リハーサルだからつけ忘れたんじゃないの?自分で聞いてみるんだよ、と言っておいたけど私も気になる。理由はどうやら去年の片付けの時にひとつ壊れてしまい、ゴージャスなたすき掛けがある衣装の博士がペンダント無しということになったらしい。それが一日目では我が子なのだった。子は納得したのだろうか。これを聞いて戸惑って集中できなくなっていないだろうか。心配と緊張で座席に座る。二年間分のここに座ってきた年長母の姿を思い出して、それだけでもう胸がいっぱいになっていた。園長の話から粛々と劇がはじまる。ピアノ演奏以外の大人の先生の合図があるわけでもなく、子ども達だけで話が進んでいく。壇上にマリヤと天使が並び、会話式の歌がはじまる。「おめでとうマリア神に恵まれた、あなたのところに神が宿ります」私はこの曲調に弱いらしく、もうこみ上げてくる。そしてマリアパートの歌詞。「〜私はいやしい、ただの娘です」天使、「怖がることなど、どこにもないのです〜」そして最後のマリア、「私の心は高く歌います〜」ここで完全に泣いていた。白の衣装に身を包みまさに心高く歌っている女の子をみるだけで涙が止まらなかった。その後も、あの子がこんな立派に、あの子がその表情をするのね、といちいち感慨深くなってまともに見れないでいる。そして我が子のことを思って一瞬冷静になって、見つめたら注目されてると思ってトチるかもしれないし、見た方がいいか目を逸らした方がいいか、事前に打ち合わせとけばよかったーーと後悔しているそばから耳に入ってきた堂々とした力強い我が子の声。三人の博士は遠方から歌いながら入場してくるのだけどその際の他二人の博士との温度差ありすぎ、まるでライオンキング。博士なんだから立派な感じでまじめに堂々と言うといいんじゃない?なんてざっくりアドバイスしていたことを忠実に守っていたらしく、ふざけてるのかといいたくなるような太い声。笑ってしまいたい、笑って楽になりたい、けれどここは神聖な場で笑ってはいけない。我慢の緊張感に悶えながら結局涙になってしまった。いつ拭けばよいかずっと気にしながら拭けないままの鼻水でマスクなかはぐちょぐちょだった。隣りのママと私の二人だけが、めちゃくちゃ泣いていたらしい、そして泣いてるのは誰かと案外子ども達もしっかりみているのだった。子の演技はどのママにも褒められていて、私こそまともに見れなかったけどよかったんだなということで、これで肩の荷が降りた。この礼拝が終わるともう卒園まで一気だよねと先輩ママ達は言う。今日を大事に過ごさなければならない。まずは子が終わったお祝いにハッピーセットを食べたいというのでマックまで。買って帰り食べてから、今日の図書館で皆んなにスライムを配れるようにさらに最後の仕上げ。
図書館のお話し会は今年は来週まで。でも子ども達が冬休みに入ってしまうと来ない子もいたりしてイレギュラーになることはもうこの何年かで身に染みついている。他のママも今日に配るお菓子を持ってきていた。プチギフトが行き交って子ども達も気持ちハツラツとなって、スライムは皆んなとても喜んでくれて嬉しい。個人的には黄色と青色を配合して作った緑の方がキレイと思っていたけど赤を選ぶ子が多かった。図書館の後は皆んなでぞろぞろとプラザに向かう。工作タイムに間に合った。ツリーの形を切り抜いた厚紙にセロファンを貼って作るステンドグラス風の工作。皆んなでわいわいしながら作って遊んで一日が終わる。
元夫の母から子の入学祝いを現金書留したとの連絡。貰う筋合いは無い。受取拒否をしようと思う。