どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2022年1月1日〜1月15日

1/1
いつものように8時前には起きてEテレスタート。100円ローソンで買った紅白餅を焼いて朝ごはん。OKで買ったパックの甘酒がサラサラで美味しくない。豆乳を混ぜて飲む。
子は気に入らない。朝っぱらから父親から電話。正月は忙しい母はともかく暇している父の方が厄介。皆んなに挨拶をしようと思ってとのこと。夫は忙しくて遅かったからまだ寝てる、ということにて交わす。まだ二人だった頃の仕事は本当に年末年始が稼ぎどきの仕事で、今もその関連の仕事をもらっているらしいから嘘ではない。
元旦はのんびり過ごしても取り残された感は感じないからよい。午後、凧を持ってキックボードで大きな公園へ出る。雨の正月を見たことがない。寒いけど気持ちの良い空。いつも幼稚園帰りに遊ぶ公園。さすがに今日は公園を走り回る子はいないけど、私達も目的にきた隣接する小学校の校庭では凧上げや野球をする人達がちらほらいる。ほどよく風があって思ったより凧は上げやすく子は上着を脱ぐほど走り、二人して盛り上がる。凧がすごいあがって興奮した子は、もうお父さんにも…と言いかけたところでハッとしたように、もう、もう、もう中〜(もう中学生)と無理やりごまかしていた。気を遣っているんだろうか。絵の時とか真っ直ぐに言うときもあるし、何の違いがあるんだろうか。私のリアクションになにかあるのだろうか。帰り道ファミマに入る。ホットスナックを買いたかったらしいけどタイミング的に買わなかったら我慢したことが抑えきれなかったらしい子に夕方、夜ごはんは絶対マックにするんだと言われて家を出る。人の少ない街。注文してから店員さんに、あ、持ち帰りですよね、と確認されて、あ、はい、と、こんな日だし多分お互い当然テイクアウトのつもりで進行していたけど、ゆったりした店をみたらなんか食べていってもいいくらいだなとちょっと思ってしまった。でも元旦に母子ふたりでマックで食べているなんて、一人よりも侘しい光景な気がしてやっぱり無理。せっかくだから商店街の様子でも見ながら帰ろうとルックに入る。昨日以上に人は少ない。と思ったら昨日もすれ違った高円寺らしいちょっと中年のカップル、今日も出会った。大晦日、元旦と街にいるのは同じメンツらしい。パルまでいくとビレバンがいつも通りの明かりを放っていて、前を通るとけっこう混んでいた。路地の古着屋も開けていて、商売というより若者のスタッフが溜まり場的にオープンしたのかなという感じ。そうしてそれぞれの居場所があることにほっとする、平和。お節は減らない。


1/2
朝っぱらからドラマがやっていたり時間の経過を狂わされている感じがいい正月。
今日は午前中から馬橋の公園に行ってみる。はじめから凧上げをするのはここを想定していた。去年ここの広場で凧上げしている親子をみて気持ちよさそうだったから。ところがそのスペースはいま入れなくなっていた。ちょうどお友達男の子とパパがいて、そういえば年末に偶然街中で出会った最後の親子がこの二人で、年明けも早速この二人。パパママと家族が揃っていても二人で過ごす人もいると自分ばかりが特別に見えるわけじゃないと心強くなれる。彼らは草木のあるデコボコを散策遊びしていて、私達は他の人もするように野球場のほうで凧上げをする。でもここなら昨日の校庭の方がいい。今日は風もない。ジョナサンで食べてから移動しようと思ったら待ち人が多い。正月二日目にして皆んな外に出たいらしい。あの年末の大量買い大賑わいはなんだったんだという感じ。どうしてもファミレスで食べたい気持ちになってしまった子にねだられ駅前のデニーズへ。結局こちらも混んでいて、狭い席でちゃっちゃと子を食べさせる。外出るついでに持ってきておいたマックのおもちゃリサイクルをしてすっきり。家のほうの天祖神社に寄り慎ましい初詣。そのまま昨日の校庭までいって午後三時、凧上げの続き。元夫にどこかで合流してもらいたい期待をこめて移動の度に報告はしておいた。連絡もなく校庭にやってきて一緒に凧上げをする。子は興奮気味にかるたをやりたいと言って家へ。お父さんが子にお年玉をあげた。子は何も気にしていないけど私がごそっと中身を確認すると千円札一枚で驚いた。お母さんに返っていったお金は流れていかなかったのだろうか。交流もなくお小遣いも千円だけ。なんだか虚しい。かるたもたった一回だけで帰っていった。
ネットで初売りセールを見まくってるだけで時間が過ぎる。これといって収穫はなし。Eテレでやっていたスマーフの映画をみて子がスマーフを好きになる。私も20代の頃USトイマニア定番のスマーフグッズ集めにハマったものだった。妊娠を機に全て売り払ってしまった。私が集めていた古いおもちゃなんてまさか新しい子どもと楽しめるものになるとは思いもしなかった。何ひとつ残っていない。なんで売っちゃったのよとプンスカされながら夕飯、焼きそばの用意。振り向いたら子が床にビーズを使ってスマーフェットを描いていて執念を感じた。


1/3
そろそろ街の賑わいを感じたい。東急ストアで干支の虎の石けんが貰えるとの情報。お出かけはまず東急からスタート。何を買うでもなくサービスカウンターのあたりをウロウロ覗きこんでいたら、石けんどうぞ!もうあるだけなのでとにこやかに言ってもらえた。ラッキー。まだ三が日だし堂々と自転車を路駐したまま吉祥寺へ。まずはこっちのマルイでもやっているキャラクターストアへ、ラインナップが若干違う。子ども用メイク用品があって子が歓喜する。よく見たらスイマー。スイマーはいつの時代も対象年齢を変えても心を惹きつけるものを作ってくれているらしい。セリアにいくと前に散々探していたホットケーキとホイップできるケーキのおままごとがついに売っていた。ここぞとばかりに買ってしまう。ドンキの水槽から上階の窓から景色など、ゆったり堪能。ユニクロで子どもレギンス、サンキューマートスマーフのタオル。買い物三昧。アトレにわずかながらフライングタイガーがあるらしいことを知って見に行く。やっぱりちゃんとした店に行きたい。欲張らずに帰って遅いお昼ごはん。明日は思い切ってピューロランドに行くことにしているから荷物の準備をしておとなしく過ごす夜。


1/4
ディズニーランドにいった時より早起きで8時前の電車でピューロへ。京王線までくれば人も少ない。9時のオープンより前に着けて余裕の態度で向かうと開いてないのに入場の行列。初めて見た。休日はこんなものなのか正月だからなのか。並んでいる間にもちろん9時過ぎてしまうし、もう戦意喪失。後ろに並んでいた若い女の子達が携帯カメラだか手鏡だかを覗き込み髪の毛を直しながら「今日なんか子ども多くない?」とか言っていて、若い娘達のピューロの認識はそんな感じなんだなと知る。入ってすぐにお出迎えのキャラクター達を見に行ってマイメロの乗り物へ。さすが朝イチは下手したら今までで一番並んでいない状態でスイスイ乗れた。はじめて子が写真を買いたいというので二人の記念に思い切って買うことにした。順番で自分の写真が出てくるのかと思いきや、機械の前に自分の写真を写してそれに近い人を表示するというもので、たくさん出てきてしまって戸惑った。どうにか自分達を探し当てて購入。その頃にはもう乗り場も行列になっていて、自分達のタイミングの良さにまたうぬぼれそうになるけど、振り向けばいつ見ても人がいなかったようなぐでたまですらも並んでいるし、同じくいつもは閑古鳥のルーレットくじも行列。フードを買うまでも数十分。もう休みの日には二度とくるものかと心に誓う。ところがパレードが休止している代わりに真ん中のステージ前にキャラクターがゲリラで登場するとかで、これは休日だからこその特典か、何人もが何度も出てきてくれる。お正月の衣装なのも特別だし、ロープのすぐそこまで来てくれて話しかけるとちゃんとリアクションまでしてくれるし、その他のマイナスが全部ひっくり返るくらいこれは最高でやみつきになった。そしてやっぱりカワイイ歌舞伎は文句なしに素晴らしい。他のショーもひと通り観たけど歌舞伎は段違いに良い。キャラクターだけじゃなくて演者さんの動きも素晴らしく惹きつけられる。最初に観た時から何年越しかではじめて黒衣が代わっていたから代わるものなんだと驚いた。むしろ何年も同じ人がやっていたことの方が不自然なはずなのだけど。もちろん代わった人もうまく出来ているのだけど、前のトウさんという黒衣の語り口がいかに上手だったのかがあらためて分かって、ますますトウさんの黒衣が観たくなってしまった。この夜私はさっそく黒衣のトウさんについてSNSで調べるのだ。

ピューロの閉館は早い。事前にじっくりスケジュールをみて組み立てた計画通りにやりきって満足に帰路につく。平日じゃないのは逆に電車の心配もない。高円寺についてもまだ5時過ぎ。お土産に買ったキャラクターの金太郎飴をごっちゃんに渡しに行く。せっかく早いから欲しかったむげん堂の財布を買いに行く。年末からずっと狙っていたのに無くなっていて、確認してくれたら北口に在庫があるとのこと。でも今日は店に一人ずつだから移動できなくて、と言うからもちろん自分で行きます!と言って北口に移動。割引になるサービスのある今日のうちにどうしても買いたかった。働く人も歩く人もまだ完全な日常ではないけど、徐々に始まっている。


1/5
待ちに待ったガレットデロワの受け取り日。明日の天気予報が雪とかで、たまたまだけど今日でよかった。予約した一時半には阿佐ヶ谷へ。神明宮の前を通ったついでにお詣り。子が御神籤に興味をもったからやらせてあげると大吉。これを引き当てたことでますます御神籤への思い入れが高まっていた。ガレットデロワ受け取り。バターの濃い良い香り。
一旦帰って今日からはじまる図書館のお話し会へ。いつものメンツではうちと仲良し親子の2組だけ。でも今日から以前のお話し会のように30分間の開催になった。世の中のコロナ対応も落ち着いてきたのだろうか。テレビでもこの冬休みは帰省を感染の原因とするような話も聞かない。プラザに移動して遊ぶ。ママ友が、プラザで明日獅子舞をやるって館内放送で聞いたような気がするんだけどお知らせにもどこにも書いてなくて勘違いなのかな、と言いながら先生に聞くと、そうなんです、と放送でお知らせしただけのシークレットなんです、よく聞いてましたねとのこと。明日はその時間に集合の約束。
今日はこないだ沼ハマでみた家カレーを簡単に本格カレーにするライスをやってみたくてOKで買い出し。コーラ、トマトジュース、クミン。ガレットデロワをカットして分け合うために元夫も6時頃来るように言ってある。子が待ち兼ねているのに少し遅くなって6時半過ぎにやってきて分ける。カットする時にフェーブにぶち当たる事態は免れた。本当にどこにあるか分からないし、まだ切り分けられていないかもしれない。三人食べる。子がなんか固いねと言って、ガレットとはいえそこまで固くないでしょうと思ったらその固いのはずばりフェーブ。あっ!と子がほじくるようにパンダの陶器を取り出した。一気に盛り上がる。一緒につけてくれる紙の王冠を組み立てて子の頭に乗せた。ガレットデロワ楽しい!また来年も絶対にやる。


1/6
雪予報。朝から寒い。雪が降る前に出かけないと、今日は郵便局と島忠に蛍光灯を買いに行きたいと思っている。
まずは郵便局から、それから島忠に向かう。途中のゴミ捨て場に小さな水槽みたいななかに部屋が作られたミニチュアが捨てられていて、こういうのは子の大好物。持ち帰るにはボロボロで、すごいねぇとしばし二人で鑑賞しているとパラパラと雪が降り出した。予定より早い。急いで島忠へ行き、蛍光灯を3本購入。よりによってこんな日になんでこんな計画をしてしまったか。台所の薄暗さをどうにかしたいと思いだしたらもう待ちきれなかった。まだ雪はうっすらと降ったりやんだりな感じ。
お昼ごはんにしながら電気の付け替え。このタイプは今はもう主流じゃないから点かないかもしれないけど、その場合は返品できるので、とは聞いている。ところが点く点かない以前に、今あるものを外す時に無理をしていないのに電気側のパーツが割れてしまった。古いはずだ。うちの台所はここが点かないと真っ暗だから絶望。急いで不動産屋にメールをしつつ、付け替えは諦め元々のままでどうにかこうにか一本だけは点灯してくれた。
不動産屋から電話。今日の今日はこの天気だしどこも難しいとのこと、それは納得。どうにか一本ついてるから耐えれるけど早くはしてほしいと伝え、向こうも早くやれる業者に頼みますと理解してくれた。以前のごたごたに比べるとやけに物分かりがよく感じる。
約束の3時前にプラザへ。もうすっかり雪は積もりだしていた。2月の雪遊び合宿にむけて用意しておいた手袋やブーツを装備して家を出る。うちの幼稚園の年長組の目玉でもある富士方面でのお泊まり保育。本来は春と冬の2回あるはずだった。とくに冬の雪遊びは重要視されてきていて、前年度に続き春は中止となったけど、冬だけはどうにかやりたいと先生はずっと言い続けて、この一年世間の状況をみながらも何としてでもやるつもりだから、雪遊び用の持ち物は用意しておいてくれと言われ続けてもいた。たった一度のために買い揃えることに私はいまいちやりきれない思いでここまできたから、予想外にそこそこ降る雪に報われた。用意したものが通用するか確認にもなる。プラザに着くとほとんどの先生が玄関で出迎えてくれていて、雪のなか来てくれてありがとうありがとうと感謝される。ママ友もやってきて、計4組ほどの親子のために獅子舞をしてくれた。太鼓を叩かせてもらったり少し遊んであとは雪遊び。建物裏のスペースで、預かり保育の子達も出てきて皆んなが遊ぶ。まだまだ降り続けていて、付き添っているこちらは厳しい。お友達の下半身がビショビショになってしまい雪だるまを作って終わりにした。うちはまだ消化不良。クラスのラインでは皆んな早速ウェアに着替えて遊んでいる報告が飛び交っていて、そうなのだ、これはそこまでの雪だ。私も一度のためと諦めるものじゃなかったと帰ってここぞとウェアに着替えさせて5時、再び外に出る。家の前の道でも充分な雪。建物の周りをぐるりと歩きながら良い感じの雪に触れる。近所のママに出会って、サッカーの合宿に行っていた上の子のお迎えに行くとのこと。こんな雪で合宿になったのだろうか。アパートの階段の踊り場にこそふっかふかの雪。そこでも子は充分に楽しめるけど気を使う。6時前には家に入って、今日は鍋。ママ友にもらった南部せんべいを入れてせんべい汁にしてみると子が喜んでよく食べた。元夫は地元のくせにこの食べ方を嫌がって食べなかった。


1/7
始園日。当然歩きで登園。全体での保護者会。数えたら年長の登園はあと46日になる、と先生にいわれてようやく実感、早い。この日々があと三年は感じでいたかった。礼拝で「褒めることが誰も傷つけないわけではない」という話。そう!そうなんだよ!と、救われた気になる。私はいつも、何かを特別視することでその周りの気持ちがどうなるか、のことばかり考えているから。皆んなが皆んなそうでなくてはいいけど、それぞれにそれぞれの背中を見つめる誰かの存在があってほしいと思う。
一旦帰り迎えは自転車で?と思ったけど、いややっぱりまだ怖い。玄関前の雪をどかさないと水浸しになりそうで、子どもの砂遊びスコップを使って雪削りをしていると音が響いていたらしく隣りのばあさんが出てきて、小さいけど金属で出来たスコップを貸してくれたからもう少し通路の雪をどかす。いつもの長話。風に吹かれて寒い。マスクのなかで鼻水を垂らす。婆さんはよく着の身着のままで平気だなと思いながら、元旦那が死んだ話は初耳だったから会話しながら聞いてあげた。去年の夏、その昔夜逃げしてきたという家の近所の知り合いから亡くなったという知らせを聞いたけど息子が何もやらないというから代わりに行ったとかで、でも遺産目当てで一緒になったような女がもう全部やってしまって、というような話。ヘビースモーカーで女癖の悪い人であったらしいことはなんとなく分かったけど、別れた相手の遺産どうこうは今さら関係あるのかどうなのかは結局よく分からないまま、寒さ限界。お迎えの時間になるので、とようやくにこやかに退散して、長いこと放置になってしまった洗濯物を干して歩きで迎え。雪混じりの公園に長くはいれないから、みーちゃんと二人だけ近くの小さな公園に寄って、冬休みの話など軽くして解散。電気屋さんが1時過ぎには来る予定。モスを買って帰り急いで食べさせる。私は気になっていた甘酒シェイク、美味しい。正月に買った普通の甘酒よりずっと甘酒感あって美味しかった。引っ越し当初のグダグダした対応を思うと意外にあっさり電器交換の手続きまで辿り着いて拍子抜けしてしまう。電気器具はシーリングライトに変わった。業者さんも同じあの不動産屋が手配したと思えない普通にまともな業者さんで感じ良く、買ってしまった蛍光灯の心配までしてくれた。
4時前にプラザ。そろそろ連絡したいなと思っていたマサコさんから連絡が入って、本当に、毎度相手を思うタイミングが一緒。ペースが同じなのか。これにはしみじみ驚いてしまう。とはいえ今は出先なのでまたということで電話は終わり、プラザの裏に残った雪でまた少し遊ぶ。
今日の金曜ロードショー千と千尋。ごはんの前にお風呂にしてしまい備える。もう外に出ることはないと分かっていても、6時台にお風呂に入るとか気持ち的になかなか思い切れなくてご飯からのお風呂の流れにしてしまうけど、実は先にお風呂にするのってそのあとの流れがゆったりと余裕がもてて良い。と分かっていてもなかなか出来たものではない。


1/8
朝からなぜか元夫がしまむらの絵本キャラシリーズの広告を知らせてくる。こぐまちゃんや11ぴきのねこなど。悪くはないけど子はもう就学にむかっているのだし、このキャラものを今から持つのはちょっと幼いわけで、元夫はしばらく子どもの暮らしを見ていないから印象が止まったままなんだろうなと切なくなる。
秋頃に一度先どりのつもりで検索した子どもの卒園、入学式のための服。本当に先が見えてきたところでまた気がついて焦ってきた。リーズナブルで定番どころをみてもやっぱりメルカリの方が安く済む。前にキープしていた物もまだ動きがない。その中では多少高いけど確かそうな新品のワンピースに意を決して値下げの交渉をした途端にSOLDになってしまった。やってしまった。逃すと余計それが絶対よかった気になってきて意地で同じ物を探すと500円高く発見。モヤモヤ、また値下げ交渉コメントしつつ、やっぱり怖くなってきてそのまま買った。思い切りの悪かった自分にガックリきながらもゲットした安堵。その後出品者からは、別のサイトにも出していたのでどちらにせよ値引きは出来なかったですすみませんテヘペロといったメッセージがきていた。
自転車で家を出る。まだ雪が残っていて滑る道はそろそろと乗り歩きしながら、12月にやったクリスマス工作のトナカイを引き取りに行く。そこまでいったついでに近くのおばあさんのやっている子の好きな駄菓子屋へ寄り、スクィーズのくじ。気に入らないのが出てもう一回。色違いの同じ物。不憫になってしまい3回目。ようやく納得の物がでて終わる。島忠へ。
蛍光灯は無事返品。すっきりしたところで何か食べようかと話していたらポテトが食べたいと子。たまにはどうだろうとロッテリアへ。いつも混んでる印象だけど空いてさえいればロッテリアはゆったりした雰囲気で良い。久しぶりに食べたロッテリアのポテト美味しい。特別目的もないからブロードウェイを隅から隅まで。でことらんどからスパンク、上から下まで。せっかくだからスマーフのフィギュアも見てみる。昔自分はどう手に入れてたか忘れたけど記憶の価値よりは高い印象。本人がスマーフ好きなのか昔からスマーフを中心に扱っている人の店で手頃な値段のスマーフェットを買ってあげる。ほんとになんで私は売り払ってしまったんだろう。子どもができたからって自分の人生を終わりにするなとどこかの格言のような言葉が響く。帰り。ブロードウェイの駐輪場から自転車を出そうとするとなんと200円。そんなに時間が経っていたなんて。こんなに家は近いのに電車乗ってるのと同じじゃないかと思うと悔しい。
夜、元夫がやってきて仕事道具をもっていくような話をしていて、納期が間に合わないからといっていたけど、ついにそこまで撤収するとなると、さらにやってくるきっかけがなくなって、疎遠になっていくのかなと暗い気持ちになる。


1/9
子が日曜の楽しみにしていたぐんまちゃんのアニメ、12月で終わりだったようでショックを受けていた。
昨日手に入れたスマーフェット(女の子スマーフ)のPVC(洋モノフィギュアは大体これ)を子はたいそう気に入って、私は自分が昔持っていた他の女の子スマーフも欲しいなぁという話をして、子は一緒に欲しがったり楽しめるのが嬉しいようで、いいねいいね欲しい!とテンションあがり、そうなると地元高円寺にだってお店あるんだよ、子もたまに行ったことあるあの店はそういう店なんだよと教えて、knot a toyと2000toysをあらためて紹介。10代20代と熱狂したこのジャンルも今や贅沢品だなと思う。ノットアトイはこの世界の定番だからもちろんあるけど今どきこれはないだろうと割り切っているかのように、キレイに梱包しながらもカゴのなかにガサッと置いていた、けど高い。いま下火なら安く売ってくれても良い気がするけど、下火なものほど寝かす前提で高値なのか。お馴染みの2000トイへ。こちらはあの頃のまま90年代スタイルで梱包などされることなくショーケースのなかにスマーフがずらりと並んでいる。値段を確認すると高いものもあれば昨日今日の平均といった感じのもあり、その差のつけ方もなんか分かってあげられる気がしちゃう説得力のあるこの空間。ここがプライスリーダーなのだろうか。今どき情報は均一に手に入るし全てはオンライン上が基本で現場こそが夢のようだ。
今朝昔からの友人にブロードウェイの駐輪場で200円とられた話から、いま子どもがスマーフにハマって、と価値観と好みを共有できる仲として報告してから一日を通して連絡とりあっている。ブロードウェイの駐輪場は値上がりしたのだとのこと。スマーフは今どき需要ないもんねと言いながらネットで検索してお知らせしてくれたけど、あるのが当然なものじゃないからこそ探して見つける喜びとか、そんな時でも扱っている場所の世界観とか現場で感じてほしくてという話をすると共感してくれた。ネットで買うと有り難みが薄れて、下手したらまた同じもの買っちゃったりすると彼女も言った。子どもが小さくて無職だった時に自分の物を何も買えなかった反動で仕事始めたら衝動買いする癖がついて、それこそネットで買うものだから買った後ふと虚しくなって、でも後悔はしないから買って買って、気が済まないし物はどんどん増えていくと彼女は自ら分析していて、そこまで分かっているけどやめられないの、分かる。私もパートをはじめたら全然収入が見合ってないのに金遣いは荒くなっている。家庭環境が変わったからというのも拍車をかけているかもしれない。消費にヤケになることもある。ということで、今日も中野に移動して昨日ちらりと見たまんだらけの不吉霊ニのトートバッグ千円を買い、スマーフが安い店でもう一度見て、やっぱり2000トイズのが欲しいということを自分の目で判断させる。せっかく来たから地下のタピオカの店にある台湾ソーセージを買い。クレープ屋のイートインを見ると今日は席が空いているからクレープとドリンクのセットそして二人で買うならよりお得になるシステムでランチ、ここは本当に穴場。素人はこの辺りの雰囲気に流されて立ち食いしている。 ツナクレープ久々食べた。美味しい。食事クレープはいまいち受け付けられずにいた子にも分けてあげるとツナが苦手なはずの子もこれなら食べれると美味しさを分かってくれた。さて移動して再び2000トイズ。お店のお兄さんも出戻りに、おっ、となって出せるので触ってみて大丈夫ですよ、とあらたまって接客する気になってくれた。欲しかったのはおさげにピンクのオーバーオールを着たサセットちゃん。何体が並んだサセットの中から子が選ぶ。お兄さんがスマーフェットのステッカーをつけてくれた。私も同じものを昔手鏡につけていたからデッドストックステッカーだろうか。やっぱりこうして買う喜びが一番満足いく。気分良く阿佐ヶ谷まで足をのばす。しまむらでパジャマを見る。お泊まりによいかもと西松屋で買ったやつはすでに毛玉ぼろぼろでみっともなくなってしまった。クッキー柄の可愛いのが980円で買えた。高円寺に戻る。今月でさんねこが閉店する。むーそちゃんが好きなのか、なぜか子も気に入っていた古着屋さんだったから行くのも面倒くさがらず一緒に楽しめていたから残念。安売りの方のさんねこは存続するらしい。ここにあったチープなコームを買おうと寄ってみると花丸ショップのひなのちゃんに遭遇。今日はむーそちゃんはいないとのこと。店に行ったとき渡しそびれていた子の描いたマロンクリームのシールを配る。これまで散々配ってきたけど、出来てから一番にあげたかったアヤしめちゃんにはいつになったら会えるだろうか。

元夫、子どもに何か買ってあげるとかも何もない父親になってしまったことを嘆いていたら昨日、ごっちゃんの店の上の店でヘアクリップを買ってきた。言われたからって、たまたま居たところでやっつけに買ったようで遠い目になってしまった。子もその物を喜ぶというよりも、そこに自分も行ってみたいという気持ちになっただけのようで今日、雀蜂に行くことになった。サンリオの物もあったよと元夫が言うように、唯一買える値段のものとしてあったパッチン留めのマイメロをひとつ買う。観光の人みたいに違和感しかない私達だったけど、お店の人は子どもに優しく小さなぷくぷくシールをひとつ、好きなのいいよといって、子の選んだひよこのシールをヘルメットに貼ってくれた。階段を降りる前に屋根上に子が上がったからそこからチャイ屋さん見えるよと教えると覗き込んであっ!と嬉しそうにして駆け降りてチャイ屋さんに飛び込んでいた。
業務スーパーで炭酸水など買い、西友で猫砂買おうと思っていたのに寿司が食べたいとのことで両方は無理だから今日は寿司を優先して砂は諦め駅のスシローを買う。
父親から何度か電話が入っていて何かと思ったら父の弟つまり私の叔父が来ているから子の声を聞かせてやれとのこと。おそらく久々の兄弟とのお酒で調子に乗っているようでもあったが、姪っ子の子ども、赤ちゃんの時に一度会っただけの、電車で居合わせた程度の関わりしかない幼子と電話で話せだなんてお互い困るだけなのに、父が孫自慢するために、私の子をものとして扱われているようで嫌な気持ちになる。おじさんは昔から物腰も柔らかく、東京に住んでいるから特別癖もなく常識的な話の分かる人なのがせめてもの救い。電話の向こうておじさんも参ったなといった様子なのが分かる。お互い仕方ないなといった感じて少しだけ話した。


1/10
祝日。毎日毎日とにかく寒いし、子どもと日々を乗り切ることに無意識にでもエネルギーをつかっているらしく疲れているようで、ひたすら寝てしまってプライベートは一切なし。そんな休みもあと一日!子はもう大きいから抱っこと言われたり触れ合い遊びを求められるとキツい。でも今やらなければ先は無いのだからと思って頑張ってしまう。
天気が悪いみたいで買い物以外やる気なれないなぁと思いながら渋々午後3時くらいに外出たらなんと明るい。うちの午後は寒くて家にいるものじゃない。今日こそ猫砂を買う。あと元夫が随分前に子どものために買ったハム太郎の小さな置き時計、まだ電池の部分に絶縁シートが挟まっていたけど電池を入れ換えても動かないから修理してもらおうかと思う。その前にまずはVOIDへ、朝倉世界一の展示。他にお客さんはなく知らないけど明らかにご本人な人がいて店の人と、全員に見つめられて作品を観るの、罰ゲームかってくらい緊張でなにも記憶してない。ジンかカードか迷ったけど飾っておいた方が目に入るしカードを一枚、本人の前に差し出すとサインを入れてくれた。自分の名前は入れてもらわないでよかったんだけど、転売すると思われるかもとか考えて言えなかった。裏の通り道のおかんアートが飾られた古そうな手芸屋に寄り道、昭和の生き残りのようなビーズ買い高円寺に戻る。それこそ生き残りといった感じのパルの時計屋にハム太郎の時計をみせる。ジイさんとおじさん、二世代の家族経営風だけど全くアットホーム感なし。私の出したハム太郎の時計にジイさんは明らかに怪訝な顔して二人で何かやりながら、入れ換えた電池はどうせ100円でしょ?!とか、確認するためにもっと良い電池開封しなきゃならないんですよ、それでもいいんですか?とか突っかかってくる。ここに来たことを後悔しながら怯まずハイと返事をすると再び二人でゴショゴショ、しばらくしてジイさんが馬鹿にしたようにやってきて、どこで買ったの、これは駄目、元から不良品つかまされたんだよ、修理するなんて4、5千するんだから、馬鹿馬鹿しい修理する価値なしとボロクソ言われて、もはやそんな時計のガッカリはどうでもよくて感じ悪いジイさんへの腹立たしさだけが残った。こんな店が生き残れていることが悔しい。マイナスの穴埋めをするべくサーティーワンを食べる。高円寺のサーティーワンは相変わらず店内飲食は閉めたまま。どうせこの先私と子がサーティワンを食べるにしても未就学児ならではのまったり時間なんてことはもう無いだろうから、ここが開放されてもこの限られた席を勝ち取れるようなことは難しいだろうなと思う。つまりここからの眺めはもうおさらば。ケンタッキーからの眺めも無いし、あとはサンマルクだけ。アイスを食べたらアドアーズへ。欲しい景品があるならやることにする。週末のサービスくじを引いてまたハズレの一回やったら一回無料券。ハズレというかこれだけのことをわざわざくじ形式にしてるだけなんじゃないかと思ってる。子が欲しいというのは猫がエビフライをかぶったエビにゃんとかいうぬいぐるみ。ファンシーでないキャラクター私は苦手だけど、子は可愛いのストライクゾーンが広すぎる。これなら野菜に点3つで顔を描いただけのマスコットの方が絶対取りやすいし可愛いと思うけど仕方ない。2回はやるしかない。当然ゲットならず。それでも諦められずにいるほど子は気になっているようで、それじゃあサービスくじをもう一回と思って行くと古着屋のヒカルくんが友達とわちゃわちゃしていて、ヒカルくんだか仲間だかがUFOキャッチャーが得意と前に聞いたことがあったから声をかけると、ここにいたのもそういうことかちょうどその人がいて、しかも彼らは皆くじで一回サービスの券を引き当てていた。当たりくじは本当にあったらしい。皆んなが次から次と子にこれあげるよあげるよ!と言ってくれたけどそれよりもゲトって欲しいと言ってえびにゃんのところへ連れて行く。得意な人が、このパターンかぁと言いながら挑んでくれる。もらったチケットを使いきっても取れず、申し訳なく思ったのか彼が課金してくれたので私も引くわけにいかず続けてお金を投入して応援する。みかねた4、5人の青年達も代わる代わる課金して頑張ってくれながら盛り上がる。あとから来たもう一人はその様子を面白がって動画を撮り出していた。どこでそんな言い回しを身につけたのだか子もテンションあがって「先輩がんはって!お願い!」とか言い出して、半ば悪ふざけ大学生集団みたいになりながらとうとうゲット。取れたらワイワイとしながらも速やかに彼らは帰っていった。子はその後もずっと興奮状態で誰彼構わずこのことを話したくてたまらないようで、普段は外で会ってもたいして話さないプラザの先生にも今日出会ったらテンション高くぬいぐるみを紹介していた。もちろん開口一番はお父さんに!と言っていたけど。今日ちょび帰りするかなと言っていて、家にいないことは彼女ならにもう受け止めているんだなぁと思った。お父さんが出て行くと泣いていた夏から、最後に元夫が寝ていた部屋を朝チラ見しながら家を出る日々になって、今や部屋前見向きもせず素通りするけど、やっぱりお父さんは特別な場所にいるんだ。この距離のままいつまでその気持ちを保っていくんだろうか。
当然ごっちゃんにも報告にいく。ちょうど元夫もやってきて結局まとめて報告。でもその喜びを今日の一日としてもう共有できる相手ではない。そこで別れて私達は猫砂を買いに西友。重い。けど安いからやっぱりこれ。高野が開いていたからおばちゃんの八百屋も開いてるのかと思いきややっていなかった。オオゼキに寄って帰り。夜寝る前まで子は今日の出来事を噛み締めて、これが友情の力だよ!と力説していて可愛らしかった。


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雨、寝て起きても冷めやらぬ昨日の喜び。えびにゃんにちなんで昨夜はエビフライを食べた。歩き登園。委員会作業。一度雨は上がりオオゼキに寄って帰る。マサコさんに電話。去年の夏は随分と巻きこんで話してもらった。過ぎてしまえば案外これはこれで生きていけるものだった。マサコさんも子ども達が小さい頃一度家族の住まいが離れ離れになったことがあった。その話をきいては私も我が子もまだやっていけるまだ大丈夫だろう頑張ろうと思える。雨は再び降ってきていて、電話しながら歩きで迎えに。おばちゃんの八百屋に寄ったりしなから40分かけて家に帰った。大阪のあかりちゃんから年賀状がきている。冬休みに入ってから、テレビで年賀状の話題をみて、おじいちゃんおばあちゃんに書いてみない?みーちゃんとか冬休みで会えないお友達でもいいんだよと聞いたら、真っ先にあかりちゃんの名をあげた。結局あかりちゃんにしか書かなかった年賀状。前に出した時から住所が変わっていたとしてもまだ転送期間内ではあるし、子が全て書いて私は宛先だけ書いて出した。するとあちらからも子どものメッセージだけで、でもお宮参りの写真つき年賀だった。女の子三人。またどこに転勤になっても楽しく幸せに暮らしていけそうだなぁと思う。

子は昨日は楽しかったと私に手紙にしてまで伝えてきた。何を書いても子どもの手紙の最後は必ず「だいすき」で終わるから可愛い。


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ようやく美容室。パーマはやめてカラーで気分転換しようかと思ったけど時間の都合で思い切ったほどのことは出来ず。美容室の日恒例のライフ。私のなかでは一番そそられる惣菜コーナー。チキンオーバーライス。前にNYの定番料理として渡辺直美が紹介しているのをみて知った。日替わりってことは次いつ巡り会えるか分からないから夕飯として買っておく。
オオゼキも寄る。タコが広告の品。最近ちょうどタコ焼きしたいって話になっていたから買っておく。
お迎えのあとは公園。今日は返却がないから図書館の時間まで遊びそのまま行く。長い付き合いで幼稚園も一緒、小学校も学童も同じになるお友達が弱虫の泣き虫ちゃんで、自分の隣りの席に我が子がこなかったことでお話し会の最中ずっとメソメソ。その子の隣りの場所は絵本が見えなくなるから大人は大体誰でもその位置を避けて後ろに回るように促すのだけど、子ども同士だけだと友達に泣きつかれて従ってしまうような我が子はそうして損するわけで、友達によってしまうからこの関係の子がいる時点で先行き不安にもなる。プラザに移動して他の子らと遊び。途中でやめるの展示について兼ねてからのママ友もすでに分かっていて一緒にいこうと約束ができた。よかった。
水曜。有吉の壁のある夜だけが楽しい夜。ママ友ととちゅやめの日の予定についてやり取りしながら、なんとかバーのまるちゃんの日があることも聞くけど、先月とはまた状況が違う、オミクロンが気になる。けどそれを理由に断るのは私が神経質な人のようで今後の付き合いにヒビが入るのではと思ったりして、なんと言えばいいのか考えてしまう。


1/13
嫌な夢で朝4時頃目が冷める。子を連れてまた元夫と言い争いする夢。元夫が車で去っていって私はすぐに二回電話鳴らす、と出た人が知らないおじさんで、私にまず冷静か確認するためかのように、宮下さんいま西暦何年?って聞いてきて、でも私を宮下さんと呼ぶところが私の旧姓を間違ってるんだと思われ、緊急事態なんだと感じる。多分これは元夫が死んだんだな、という気がしたところでハッと目が覚めた。これ以上は目も当てられないとちゃんと目が覚めるのすごいな。その時も最後に子が可哀想だなという意識があったから、現実には元夫は死なないようにいてほしいなと思った次第。
少し遅れ気味に登園。謝恩会の係の話し合い。記念品として先生にあげるお菓子と在園児にあげる品を決めるのが我々。去年の先生への贈り物は六花亭だったようで良いチョイスだと思う、やられた。そうしてお取り寄せをしないと買えないような銘菓をこの機会にあげるというのはいいなと思うし、またはド定番が様になるかなと思うのだけど、チームリーダーがフィーカ推しできて、私としてはチャラさが引っかかる。北欧だからってありがたがる時期は過ぎたと思う。正式な贈り物にするにはカジュアルで菓子の種類は無いのに値ばかり張って味は単調、買う方は気持ちいいかもしれないけど食べる方は飽きるのではというのが私の考え。でも現物を買ってきてまで勧められたら賛同するしかないらしい。どうせ通らないなら口出す気にもなれない。無駄なお金の使い方してるような気がしてイライラした。オオゼキに寄って帰り。例えばオオゼキの野菜は基本価格が少し高めたけど質が良い。質が良い分、広告の品になるとどこよりもお買い得な気がする。青果は他では簡単に買えない種類が揃っているのもポイント。何がなんでもただオオゼキというのでなく、そうした特徴をとらえながら見極めする感覚?センス?が備わっているか、ギフト選びひとつにも表れる気がする。なんだかなー。
元夫がやってきて、こたつ掛けにアーティストのブランケットを使ってることに怒ってきた。ちょうど昨日カバーが汚れたから取り替えたところだった。売ろうと思ったのに!と言ってきて、だから私が買い取るよ家にあった使えるものなんだし、このカバーにしたら子がいいね!と喜んでくれていたからと、ネットで調べた価格できっちりお金を払うと元夫は何も言えなくなっていて、ざまぁみろ。コロナの子育て給付金が入ったから思い切って使ってやる。アーティストものだからって後生大事にただとっておくより、生活のなかでガンガン使っている方が良いと私は思う。自発的には買わない、買う勇気がないけど、ある物なら使ってやりたい。元夫は現金が手に入ったことに嬉しそうにしていた。
お迎えのあとの公園。おやつを配ったあと子とみーちゃんが見えないところに遊びに行ってしまったと思ったら、みーちゃんが苦いと泣きながら戻ってきた。私が配ったチョコレートの銀紙がうまく剥けなくて食べちゃったのかなと思ったら、しばらくして向こうからおばあさん達がやってきて、渋い顔をしていたみーちゃんを見て、苦かったかしら、このチョコレートをあげたんだけどね、と86%のチョコレート効果の包みを見せてきた。あ〜納得、となっていたらおばあさんは、この子は美味しいって言って2つも食べたのよ、と我が子を指す。なんと。子は素知らぬ顔。帰りに、美味しかったから、さなえちゃんのために持ってきたよ、と86%チョコレート効果を、食べてみて!と私にくれた。母子家庭でそんなことさせてしまったかのようで侘しい。そんなサバイブ身につけさせたくなかった。
帰って家で遊ぶということで母が上京してきた時にスーパーで買ってもらったトイレ食玩を食べる。トイレのタンクにラムネの粉みたいなのを入れると便器から泡がモコモコ出てきてそれをストローで吸って飲むというもの。狂ってる。
業務継続計画というものが発動されたとの区の情報が入る。感染者が増えるごとに段階的に図書館、郷土博物館等の業務を停止するという。また図書館が閉まるとなったら悲しい。せっかく読み聞かせも30分できるようになったというのに。ママ友にそのことをお知らせしつつ、ということでまるちゃんのところでの食事はお断りにした。
夕飯にゆでたまごを出すと薄皮を顔に貼りつけてパックといって喜んでいた。子がゆで卵が好きなことが分かり、よく作るようになった。前はそのただ卵を茹でるだけの10分そこらがなぜか待てなかった。調理をさっさと終わらせたい一心ですぐに料理できることにしか使いたくなかったような気がする。私がゆで卵をするなんて年に何度かしかなくて、元夫はよくゆで卵をしていたなと思う。いつも何かが嫌だった。いつもなんか早く早く!と思っていた。なんだったんだろう。ケンミンショーがスペシャルで早い時間からやっていて久しぶりに観る。元夫がケンミンショーとアド街は意識してよく観ていたから私もいつしか観るようになっていた。懐かしい。


1/14
保護者会。卒園までいく日もないということと、そのなかでどうしてもお泊まり保育をやりたいということに重きをおいた話。先生はこの時期になると毎年通勤の中央線から富士山の様子をチェックしていて、天気の良い日はよく見えるらしく、今年は雪があるみたいから大丈夫きっと雪遊びはできる、だとか今年は全然白く見えない、だとか言ってくれていた。その通りで昨年は雪が全く無かったとのこと。今年は都内でも雪が降ったくらいだから、行けることになれば絶対雪遊びになるだろう。先生が退席したあとは保護者だけで謝恩会の話しあい。卒園児には毎年名前入り色鉛筆を贈ることがお決まりで、去年にのっとった楽天の店で買おうとしているから私がその場でパッパと検索して前年より安い店を見つけてそこで買うことにした。十何人もの名入れを指示するのに一人では心配に思われたのか、家が近いリーダーがうちでやろう、とそのまま家に招いてくれた。社宅は団地のような典型的なファミリー間取りで、決して今どきではないけど使い勝手が良さそう。普通の賃貸物件も下手にチャレンジしないでこうして作ってくれればいいのにと思う。名簿を見ながら15分そこらで注文完了。私はそのまま区役所へ。ダイソーを見たり、他にも色々みたいけど一時すぎには正式な電気器具がやって来る。オオゼキでパンを買って帰り。
今回の電気屋さんは前に出入りしていた業者とえらい違いで、不動産屋の顔色伺うようなことはなく真っ当にずばりの対応してくれるし、今回の電気はついにリモコン式になって、壁に取り付けるのに私が場所を選んでいいとのこと。大家さんが決めるんじゃないんですかと聞くと、現住人の権利でいいんですと言いきって私の高さにあわせてくれた。こうしてあらためてみると明るくなった気がする。これで台所ももうちょっと使える場所にできそう。
迎え後の公園、風が寒い。みーちゃんと二人きりで少しだけ遊ぶ。寒すぎるから帰って遊び。夕方。早く帰ってしまって私が消化不良で、記帳もしたかったし、インスタを見ていて気になったおジャ魔女どれみ食玩を探すというのを誘い文句にして外に出る。そういった食玩がこの辺りにあった試しがないけど期待したくなる気持ちもある。記帳はさっさと終わり、どれみ食玩探しにスーパーやコンビニをハシゴしてみる。もちろんない。今日は約束のタコ焼きをする。帰って先にお風呂にした。出ると元夫が一瞬だけ作業に来て、何やら色々弁解していった。何か言いたいことがある時にだけひょっこりやって来てすぐに帰る。
たこ焼きホットプレートを囲むそれだけでイベントだから子は盛り上がる。娘が小さい頃の植本さんがよくお好み焼きを焼いたりしていて、子どもの世話をしながらホットプレートだなんてすごいな偉いなぁと思っていたけど、あれはあれで時間潰しとエンタメにちょうどよかったんだなと今ならわかる。数年前に元夫がご自由にどうぞから貰ってきた笹の形の皿にのせて食べる。子が明るくお父さんがいなくて残念と言った。謝恩会係のメンツでラインをやり取りしているとあっという間に金曜ロードショーの時間。紅の豚なんて渋いだろうと思ったけど子は「飛べない豚はただの豚だ」までしっかり楽しみながらラストまで観ていた。寝る支度をして私もラストを見届けると加藤登紀子の歌がよくて聴き入る。


1/15
ゆったりした午前を過ごしてお昼、チャーハンを食べているとチャイムがなり、出るとずっと空室だった二軒隣りにようやく人が越してきたらしい。若いカップルを連れた中年男性が名刺を差し出しながら説明をしてくる。会社で借りた部屋にそちらのベトナム人カップルが住むという。彼女の方は日本語がまるでダメですとのこと。やっぱりこの建物に入るのはまた外国の方。そういう感じ。
今日も引き続きどれみの食玩を探しに中野へ行く。ライフ、ピーコック、ヨーカドー、ドンキ、コンビニ、もう通常には売ってないというならと、ブロードウェイの食玩店やらをあちこち見るけどそこにも流れてきていない。あってもどれみやセーラームーンは高いし、おじさんから若い女子まで幅広く競争率も高い。
高円寺に移動して、無いとわかっていてもついコンビニなど見てしまう。駅近くのファミマに鬼のカチューシャがセットになった節分豆が売っていて魅力的。今日はなんの収穫もなく面白くないので諦めて夜ご飯買う。たまには王将の餃子を買いたいが、子はいまいち納得いかずその辺をうろうろしながら高野脇の揚げ物屋で唐揚げに決まり。私はやっぱり餃子がいい。王将に行って注文しながらメニューにないけど一応子ども弁当を確認すると、なんとまだやっているとのこと。思わずそれも追加注文。いつまでやるのかと聞くと、え?て感じで材料がある限りやりますけどと、餃子と唐揚げとソーセージ、これは無くなることないじゃないか。コロナ一年目に在宅応援ではじまった時はブロッコリーが入っていたのだけど、唯一の彩り緑はいつからか姿を消した。油ものたくさんになったからイオンリカーで炭酸水。そしてツイッターで噂をみた通り、本当にヒロセがまた営業していた。嬉しくなって特別に、はじめてのプリンアラモードを購入。蓋もないまま紙バッグに入れるスタイルちょっと衝撃。

2021年12月16日〜12月31日

12/16
休み。式を初日に終えれて今日はのびのび。子は朝からシルバニアの人形を使って忙しそうにひとりで全役をこなしページェントの劇を再現していた。すごい執念。それらしく見えるから不思議。今日は先日サークルメンバーと行くのを断ってしまった銀座の教文館に行くことにする。やりきって自分の役に思い入れもできた今なら子も関心がもてると思い。久しぶりに銀座という遠出。教文館の入り口のウィンドウにさっそく例のイエス誕生の場面の置物。どうやらキリストのクリスマスといえばそういうものらしい。あちこちに飾られたり売られている色んな種類のこの場面の置物をいちいち覗き込む。せっかくだから一冊くらいキリストのクリスマス絵本を買おうと思っている。幼稚園のおかげで基礎があるから選びやすい。大体はイエス生まれておめでとう、で終わりだがその絵本は、ここに神の子がいることを王様に伝えるか、いや伝えてはいけないと予言して、ヨセフとマリアとイエスもエジプトへ逃げるという、博士の足どりがしっかりと描かれている絵本を見つけて買う。さらにクリスマスを堪能するために次は博品館へ。玩具のデパート。いま買うわけではなくおばあちゃんにお願いするための下見だよと強く言ってある。これに関しては物分かりがよい。でも候補にもならないものまで隅から隅まで見て回る。お腹が空いたけど銀座で食事はハードルが高い、何かあれば寄ろうと考えながら新橋の駅まで向かうと駅にかのや。忙しく人が出入りしている環境だけど背に腹はかえられず流れに乗って飛び込んで、うどんとミニ丼ぶりのセットにして二人でシェア。子どもでは一人で座れない高い回転椅子の店。若干の居心地の悪さを感じながらも平静を装って食にありつく。が途中、ひとりで喋り続ける一目で危険なおじさんが入店。なんと子の隣りに座ってしまった。店内に緊張感が漂っている、気がする。幼子連れてこんな店に来ちゃって、そら言わんこっちゃないと思われているような、気がする。誰が何をしてくれるわけでもない、行動できるのは私しかいない。何をされたわけでもないのにあからさまにおじさんを避けて怒りをかってしまうのではないかというリスクも頭を巡るけど、周りを蹴散らすことはなくひとりで文句らしいことをブツブツ言っているだけだし、えいっと思い切って自分の右側にいた子を抱き上げて左の椅子に移動させ、まわり込むように子の方を向きおじさんに背を向けるようにして背中で耐える。そのうちおじさんが先に食べ終わり出て行った。事なきを得て店内に平穏が戻り心なしかはじめよりこの場に受け入れられているような気持ちになれた。JRで高円寺まで帰り。調子に乗って子のリクエストをきいてカラオケに入る。OKの前で広場の頃の先生に久々出会って立ち話。幼児教育をしている先生は大概どこかしらでキリスト教を身につけていて、クリスマスといえばの基本をわかっていらっしゃる。子がページェントの話を得意げにしたら東方の三博士ね!何をあげたの?金?とか合わせた受け答えをしてくれるものだから子も喜んでテンションがあがる。そういえば日曜にボーイスカウトのクリスマス会でプレゼント交換があるのに、せっかくの銀座でギフトを買うことをすっかり忘れてた。がっくり。


12/17
登園後、保護者会。ページェントの感想など報告し合う。先生が退席したあと謝恩会の話。もう?と思うけどここからの月日の流れは早いらしい。係りを決める。謝辞を読む人さえ決まればあとはなんとなく割り振れる。お菓子を用意する係が人気。私もそのつもりだったけどライバルが多いので自分から記念品を用意する係を選ぶ。他、撮影やレクリエーションとして合唱を指導する係、揉めるようなことはなくすんなり決まる。
しばらく会っていないママ友がクリスマス菓子を作ったからもらってと言って降園時間に合わせて幼稚園まで来てくれた。配り用スライムが余ってしまっていたからちょうど良かったと姉弟二人分準備してお菓子と交換。上の子が我が子の一学年下で、育休中に計画的に下の子をもうけ、その子が3歳になるこの春に職場復帰をする。彼女は小学校の先生で、出産前に勤めていた東京東部の区の学校まで通勤することになるから、そうなるともう街なかで出会うなんてこともなくなるんだろうなぁと思う。これまで同じ暮らしを繰り返してきたママ友にも私の知らない世界がある。
園後はまっすぐ帰り。今日は仲良しママ友ファミリーと台湾人のまるちゃん担当のなんとかバーで台湾ごはんを食べる予定。プラザから駄菓子屋いったり街で時間を潰してからオープン直後のなんバーに行くのがいいねと連絡を取り合って決めた。明日のごっちゃんのお店前フリマの準備をして、そろそろプラザに出かけようかとしたらピンポンとチャイム。4年に一度のガス点検とのこと。一年前に越してきたばかりとは思いますが、と断りをいれられながら点検に付き添い。プラザで友達と合流。閉館まで遊んで駄菓子屋へ。商店街を自転車で抜けながら古本屋に寄り道。子が児童館で好きだった絵本ほげちゃんが外の箱で100円で売られていて購入。裏道から未完成、ごっちゃんのところも軽く覗いてなんバーの時間をまるちゃんに確認。まだ仕込み中だったので歩いてビレバンまで。ボーイスカウトのプレゼント交換のプレゼント、ママ友のアイデアで小物が出てくるバスボムに決めた。年代も性別も気にせず楽しめるバスボム、価格帯もちょうど良い。ラッピング代を含んでも予算内におさまった。この500円以内でとかいうルールのプレゼント交換、久しぶりに聞いた。私もはるか昔、子ども会のこの催しが本当に好きで、そのワクワクが思い出された。
なんとかバー、一組目の客として入店。ママ友は毎月このまるちゃんの日の常連で、私が最近台湾料理の話をしていたから誘ってくれた。ほぼこのママの子のためだけに仕入れてくれているというアップルサイダー、それを子ども達に大人は台湾ビールで乾杯。子はこの皆んなで乾杯が好きで好きで、めちゃくちゃに嬉しそう。台湾ソーセージを頼んだところでお友達のパパも合流。乾杯の嵐に子のテンションもマックスで、皆んな家族みたいだね!とはしゃいでいて申し訳なくなってしまった。事情をわかっているファミリーは子に合わせて全てを受け入れてくれて、本当に楽しい時間。店もこの辺りでお馴染みの人達がぼちぼちやってきて賑やかになってきた。まるちゃんが買い出しに出たと思ったら子ども達にトナカイ型のプリンを買ってきてくれた。優しすぎる。グループのお客さんが来て、隣りの席に入ったところて私達は解散。風が強い。帰ってからもテンション高く目がギラギラの子は金曜ロードショーのボスベビーまで観れてしまう。うちが揺れるほどの強風。明日のフリマは大丈夫だろうか。


12/18
今日もまだ風が寒い、けど天気は良い。ごっちゃんはお店をあけるのは一時だけど、それより早くから開けてても大丈夫ですと言ってくれていた。が、なんだかんだして自転車に荷物を積んで2人でトボトボ歩いてるともう一時を過ぎてしまいそうだった。途中からどうにか子も自転車に乗せてお店へ。ごっちゃんはまだ来ていないし周辺もまだ始動しはじめの空気。配達トラックの往来や目の前に停められたりして、とても野外ショップをオープンできる雰囲気でもない。隣や周りの店の人らがやってくるけどごっちゃんの姿はなく、不安にもなって元夫に連絡をすると寝てる声で、大丈夫でしょ来るでしょと気だるそうに言うだけ。いつまでもこのままでもしょうがないし、車が居なくなったところで少しずつ店作りをはじめる。落ち着いたら連絡しようと思っていた友達がちょうど親子で通りかかる。今から出かけるから帰りにまた寄るよと言ってくれた。子はこの一角をウロウロしていると思ったらなかなか帰ってこなくて、不安になって私もうろついたら裏のチャイ屋さんに腰を据えていた。いま思うとこの日は本当に寒くてどこも客がなく静かな日だった。こんな昼間から営業してるとは思わなかったから人がいるだけで安心感、嬉しい。チャイを買って暖をとる。チャイ屋さんがあると看板で見てずっと気になってはいた。昨夜もここの前でママ友と気になるよねと話していたらお店の男性が今度ぜひ、と声をかけてくれていて、聞くとその人はこのお姉さんのご主人とのことだった。私は表に戻り、子は自由にさせておく。元夫のあまりにも非協力的なあの態度とか、ごっちゃんが来ないのもまさか皆んなわざとなのか?と勘ぐってしまうくらいネガティブになっていく。そうして2時半近く、すんません〜とごっちゃんが自転車で登場した。昨日忘年会で〜とのこと。何も言わないままの元夫のあの態度を思うと来てくれたごっちゃんが救世主だった。来てくれてありがとう、疑ってすみませんと心のなかで謝罪。風が強くて人通りも冷えこんでいてどの店の誰もが今日は諦めモードだったと思う。チャイ屋さんの夫婦が雑貨を買い物してくれる。ごっちゃんの友達客が来て外で話してる隙に買い出しに行かせてもらう。靴下に貼るカイロなど。ヒロセの前を通ると耳パンが売っていたからつい買いたくなって、それとシュトーレンのカットをひとつ買う。本当にヒロセが無くなったらパンの耳が欲しい時どうしたらいいだろうか。北口にもう一軒、袋ぱんぱんにパンの耳を売ってくれていたパン屋があったけど、そこも最近閉店してしまった。ヒロセのパンの耳は細切りでなく平面のスライスのまま。パンの耳これからどうしよう〜とつい心の声が漏れて、奥から社長達がちらりとこちらの様子を伺って、焼き立ての阿波踊りサブレを一枚持たせてくれた。ごっちゃんの友達客が買い物してくれたり、ゼロではないけどとにかく寒い。チャイ屋さんが良い人すぎて子にグミを買ってくれたり、夕方には子がオレンジジュースを飲みながら私にチャイを届けに来て、さすがに甘え過ぎ。チャイ分くらいは!と強く言ってお金を払う。本日2杯目のチャイ。薄暗くなってきた頃もうさすがに閉めようというところで通りかかった二人の子連れのお母さんにこどもちゃれんじの玩具を推してみると、こどもちゃれんじをやっている人でちょうどパーツ増やしたかったからといって一種類さらりと買ってくれた。5時の鐘がなり、これにて終了。グランジ臭漂うボロボロスウェット、本田さんに推したけどこれは取っといた方がいいよと冷静に査定された。一袋荷物は置いといてもらって帰宅。夜7時、なんだか体調がすぐれない。冷え過ぎたのだろうか。だるい、どうにか食事、入浴を済ませて寝るところまでたどり着いたけど、子に絵本を読んだり相手をすることがまるでできない。元夫に体調不良と私が良くならなかったら明日のクリスマス会を頼むと伝える。具合の悪さで全然寝れない。


12/19
うつらうつらしたりぼんやり悪夢を見ていたりの朝も気分は最悪、空腹も度を超えたのか身動きもとれない。元夫に連絡して子の相手と朝ごはんの支度をしてほしいと泣きつく。体調が悪いことを思いやってもらえるわけもなく、むしろ厄介そうに不貞腐れた顔して30分後くらいにやってきた。頼んだことは同じ家で生活を共にしていたらなんてことない、特別なことなんかではないのに。私は子と二人の暮らしにおいてほんの少しの弱音も吐くことは許されなくなってしまったようだ。悔しくてたまらなかった。でも人が生きていればこういうこともあるだろうと開き直って、寝床から白飯と梅干しをお願いする。シンプルに空腹を埋めればどうにか踏ん張れそう。ともかく子どもに気兼ねなく自分を労われる隙があればよい。スマホに神田沙也加ちゃんの訃報。信じられないけど自分もいま感じるこの気怠さにはなんだか妙にしっくりくるニュースだった。
私が回復した時には元夫は床に寝ていた。普段から昼夜逆転しているのだろう。お父さんが寝っころがっているその部屋で子どもが遊ぶ。それだけでまともな家みたいで落ち着く。元夫が大袋で持ってきて食べていたらしい芋けんぴを子がこっそり食べて喜んでいた。私と子の二人でひとつでしかない生活のなかに他の情報が混ざることは張り合いになって、それだけで子どもが豊かであると思う。こういうことだけでもいいから、もっと存在があってほしい。
お父さんが寝ている間に私達はボーイスカウトのクリスマス会に出かける。体調はもう大丈夫そう。昨夜ちょっとアレ?と思ったのだけど、もしかしたらスパイスたっぷりのチャイのせいだったんじゃないかなという気もしている。近くの小学校の体育館、さすがスカウトらしく長縄だとかをして遊んでいた。もう一人スカウトじゃないけど参加する友達がいてよかった、一人だったら私こそ居場所がなかった。父兄参加型のレクリエーション。のっけからこのご時世によく許されたなというような密っぷりのゲーム、投げたロープのなかにチーム全員が入ってぎゅうぎゅうにおしくらまんじゅう状態になったりして戸惑いもありつつ、子どもはとても無邪気にはしゃいでたから、この旧時代的な集いに心が洗われた。スカウトの年代別出しものがあり、最後はお待ちかねプレゼント交換。ロープの脇に大人が互い違いに立ち、人間あみだくじ。子が引き当てたのはバランス積み木玩具だった。プレゼントを考えるって確かに難しい。最後におやつをもらって解散。保護者がきびきび働いていて、これはなかなかただの習い事より大変な気もする。お友達が近くの公園で少し遊びながらおやつを食べるというのでうちもついていくが寒い。2つくらいだけお菓子をあけて解散。さすがに元夫はもう帰っていて、私達は自転車でごっちゃんのところへ荷物をとりに再び家を出る。同時にフリマアプリに出していたおもちゃがこのタイミングて売れたから早いところ回収したかった。高架下に新しい食べ物の店、フルーツサンドが他所でみるよりお手頃価格。せっかくだからみかんのフルーツサンドを買ってみる。みかんのをひとつ、と言うとアワアワしながらこちらからお願いします、とコードの読み込みを指示される。客もいないし店員さんも持て余している様子なのに、支払いだけでなく注文からスマホを通さないとならないルールで実に面倒だった。逆に軽い気持ちで買えない。ごっちゃんは、暇すわ〜M1だもんな〜と言っていて、ここにもM1の影響そんなあるの?と戸惑ったけど、店という場で働いてる頃はその日その日が期待通りにいかない時にこうして考察して何かと理由探ししたもんだなと思い出した。ということで帰ってM1を観る。今はもう日頃熱心にネタを見ているわけじゃないから、よくあるバラエティと同じ感覚で観てると、場がきちんとし過ぎているだけで白けてしまう自分だった。


12/20
うちが寒すぎるのが良いのか、ヒヤシンスの根がよく育つ。結局育てる場所は牛乳瓶の上で落ち着いている。
今日は個人面談があるから午前保育のあとは公園でお昼ごはんにしてそのまままた幼稚園に戻った。年長さんのクラス活動ではた織りをしていると聞いてはいたけど、どんなものかよく分からなかった。預かり保育の子達が熱心にやっていてはじめて現物をみる。子もそこに混ざって自分のはた織りをはじめる。数年前に先生達が自作したというはた織り機に子ども用歯ブラシの柄を使って毛糸を通していくものだった。子ども達はなかなか苦戦しているとかで、我が子もご多分にもれず、いつも進行状況を気にしていた。家でも練習したいようだったけど、どんなものかすら全く分からなかった。幼児教育ではわりとあるカリキュラムらしく、調べたら段ボールで織り機をつくっているものなんかもあった。順番がきて個人面談、近況報告。先生の言う子の気になるところが、私が普段から心配しているところとずばり同じで、子はちょっと要領が悪くそれによって損をしかねない、ということ。例えば間違った人を真似てしまい当本人は途中で気づいてスッと正せるのに子はそれができず一人取り残されてしまうことになる、というもの。先生が言うには声の大きな子は大概間違っていて、でもそういう子は指摘されたらすぐに修正がきく。我が子は打算的じゃないからそういう子に流されてしまううえに機転がきかないからいつまでもグズグズしてしまうことになる。どうにか損をしないようにサバイブしてほしい。関わる子にもよるけど独特な彼女らしさを活かせたらいいのだけどと先生は気にしてくれた。最近、保育時間にビーズアクセをよく作ってきていて、〇〇先生はよくビーズとか使った製作(ハンドメイドクラフト)をするんだねぇと話していたら、それぞれ得意なこととかがあるかね、と立て続けに××先生はわらべ歌とかお歌でしょ、△△先生は絵の具、⬜︎⬜︎先生はスポーツかな、で、あなたは?何ができるの?得意なことあるの?というように子どもが核心をついてきてドキリとした。そうだ私は何があるんだろう…私がこの子に誇れることは何…?と、自分を見つめ直すことになって、もう子どもは就学するし、それどころか今は自分のことでいっぱいいっぱいです、と先生に話すと、やっぱり子は視点が独特なのよねと笑いながら頷いて、どうぞご自分の何か見つけてください、と締めくくられ終わった。
荷物を置きに帰る。今日は母親が東京に出てきていて中野まで会いにやってくるとのこと。子どもができて産まれるまではこれほどの親孝行はないだろうと思ったし、これで接しやすくなるかなと期待していたけど、実際は全くそんなことはなく相変わらず嫌な気分になる話し方をするものだから子どもの手前余計にイラつくようになってしまった。母はその私の態度を察しているのかいないのか取り繕うようにまた空回りの喋りを続ける。私は出来るだけ会話をしないで目の前の食べ物のことや欲しいものをポツポツと言うだけで早く時間が過ぎないかなと思っている。愚かなことにそれでも成り立ってしまうのは、母はただ自分が人に見せびらかすために孫の姿を写真におさめてコレクションできればいいからなのだ。プリンを食べてカルディに行ってチョコレートやコーヒーを買う。クリスマスだしケーキを買おうか?と言ってくれたけど子はケーキは作るんだと言ってブレない。それならせめてと言ってスーパーでイチゴやチョコの飾りを買ってもらう。別にこのためにスーパーにきたのではない。母に会うと最後は必ず惣菜を買う。そして決まって元夫の分も、としつこいくらいに突いてくるから言われるよりも先に「これがいいかな」とか他人事のように呟いて揚げ物を選んでみせた。私が結婚してからというもの母はデパ地下やスーパーで惜しげなくあれもこれもと惣菜を買ってみせる。自分の味というものがない代わりのつもりなんだろうなと思う。お金があるからできることでこちらとしてもデパ地下惣菜を手に入れられて有り難いことなんだけど、このお金だけで済ませているようなところが私と親の信頼関係に影響しているんじゃないかなとも思う。一階のマカロンの店の前を通り、子がマカロンを食べたがっていたことを思い出して買ってもらう。マカロンなんて特別なおやつは買う物じゃないからと子に刷り込んでいた。だから十代らしい若い女の子がさくっとマカロンを買っていてショックだった。子がお花が欲しいと言って母が賛同したけど子が選んだのは姫リンゴ。それならクリスマスらしく合わせて緑のものにしなさいよとドライフラワーにも良さそうなシンプルな束を母が選び子も納得していた。実家では母が自ら花を用意して飾るようなことは無かった気がするけど、いつしかなぜか積極的に買ってくれる。ひと通り買い物が済んでお別れ。もう薄暗くなってきた。田舎にいる人はどこにいくにもいちいち時間がかかることに慣れているから、私よりずっと元気だなと思う。


12/21
パート。体調悪い気がして不安になっていたら朝から生理。そういう不調ならひと安心。仕事はのんびり。パート先輩は我が子と同い年の息子の上に、若い時に産んだ大学生の娘がいて、今も一緒に住んでいて仲が良い。再婚するまでずっと二人だったからそうじゃなきゃ嫌、離れたくないみたいとのこと。私も子とそんな関係になるのか。
お迎えのあとは公園。サンタのプレゼントは新しいキックボードだなと随分前からざっくり決めていたにも関わらず気づけばもうクリスマスはすぐそこ。ママ達に、もう用意した?何にしたの?と聞き込み。今から?!と驚かれる。皆んなの傍らにしゃがみ込んで検索検索、確かに今さら、対象年齢が子ども向けなものは品薄、慌ててありったけのリンクを元夫に投げておく。クリスマスに間に合うだろうか。今日は園の畑から子ども達はジャガイモを持ち帰ってきた。どうやって食べようかと話ながらまずは八百屋のおばちゃんに報告に。八百屋ではゆずと南瓜が目立つように置かれて値札に冬至と書かれていた。冬至って南瓜食べるんだ、とボソッと言ったら、そうよぅ昔はねビタミンがあるってんで、と説明してくれて南瓜とゆずを買う。少しおまけをしてくれた。じゃがいもは子のリクエストのチーズをかけたグラタン風に。小さいし不恰好だし子ども達が育てたものという以上の意味はない期待するような食材ではなかったはずだったけど、中身は白くきめ細やかで詰まって感じるしっかりしたじゃがいもで、想像を超えて美味しかった。


12/22
終了礼拝。午前保育。私の委員会作業として長期休み前は保護者も絵本を借りれるという企画。自分も普段は借りない児童書を選んだ。
帰ってお昼ごはん。今年最後の図書館のお話し会。でも来週も返却に来るし6冊くらいは借りる。そのあとはケーキに飾るトッピングを買いに行く。サンタのメレンゲみたいな砂糖菓子、どこかの100円ショップでみた。たしかダイソーだったはず。と思って中野で二軒のダイソー を見たけどもう跡形もなかった。意外と売れるらしい。そうなるとスーパーに置いてる魅力に欠けるケーキのデコレーションもいつ無くなるか分からないから買っておくことにした。シャンメリーはあちこちにあるからまだ大丈夫、当日に安くなるかもしれないと緊張感もってぎりぎりをせめる。
冬至。いわれた通りに南瓜を食べて柚子湯に入る。二人で一回の入浴にしか使わない柚子がなんだか勿体ない。


12/23
冬休みの預かり保育は10時から。コロナの世の中になってから変わった様子見のルールがもう定番になってしまった。私はいつも通り9時過ぎにはパートに行かなくてはいけないから朝から元夫に来てもらい私は入れ替わりで家を出て、10時前には歩きて幼稚園まで行ってもらう。
ガード下の店が閉まってパート先は冴えない日々が続いていたけどクリスマス、そして年の瀬にむかって街がソワソワし出してる感じはある。今日のハイライトは今から墓掃除に行くんだと言いながらネギトロ巻きを4本買ったおばあちゃん。お供えじゃなくて墓の前で休憩に食べるんだ、とイヒヒと笑っていた。
預かり保育は3時にお迎え。やっぱり最後まででないのは不満そう。明日は4時までに変更してもらう。クリスマスの日は幼稚園にきたプレゼントの玩具を開封するというイベントもあるから預かりに入っている子も多い。
今日は忙しい午後。一度帰って自分の荷物を持って3時半からはプラザのお試し預かり、一時間。その間に私はトレファクに買取り査定に出しにいく。待ち時間がありそうだったから外に出る。いつからあったのか、ルックに新しい外観の建物、立ち止まって自転車にまたがったまましばし眺めるも閉まっているし、なんの店なのかぱっと見わからない。私の前に徒歩のおばさんがもっと近寄ってじっくり見ていたから、これなんですか?と聞いてみる。おばさんは振り返って、なんか子ども服の店みたいよと答えてくれた。へぇとリアクションして立ち去る。スーパーなんかで隣りになったおばちゃんに唐突に話しかけられるやつ、いま自分もナチュラルにそれになってて、とうとう私もその域にいってしまったかとクスリとする。まだ時間がある。サンマルクに入ろうかとレジに並んでいる間にトレファクからアラームがはいり、ぎりぎりセーフで店を出る。買取は本当にロクな額ではないけどこうでもして処分しなければスペースが追いつかない。小銭をもらって預かりのお迎えに。え〜もう?と子は意外と小さい子しかいない預かり保育も楽しめたようでよかった。帰ってまた別の書類を準備。5時過ぎから今度は学童の面談に行く。自転車で近くの児童館。表にはちょうど帰宅の小学生達と先生が待機していた。いま児童館は改装中で脇の非常口から案内される。はじめは少し子どもに聞き取り。名前や通っている幼稚園は言えるか、好きなおやつはあるかなど。子どもにそこまで聞くことがあるとは思わず不意打ちだったけどそれなりに答えられる。やっぱりもう小学生になるんだな。次は家庭状況などの話。こちらから先手を打って子どもがいないところがいいと伝えておく。察して子どもをお部屋に連れて行ってくれた。やっぱり児童館の環境は落ち着く。本もたくさん揃っていて子も一人で待っていてねと言っても充分な様子。就業のことについては散々前に相談したから先生も応援してくれている。それよりも現実的に子どもが過ごす環境として、まず離婚を子どもが知らないし分かっていないということを言って、できれば家族をテーマにしたような話は避けてほしいと伝えた。先生達は深く頷いてNG事項としてメモしながら交流はどの程度かなど確認。離婚と子どもにまつわることを話す時は大体そこまでワンセットで聞かれることももう分かっている。お父さんの荷物はあるし、たまに来て顔も合わせている、でも会うのは数分で寝食を共にしていない。じゃあそれはまだ、そうですねそのうちですねと先生はその日が必ずくると決まったように言った。そうか。そのうち、分からせなくちゃいけないのか。前と明らかに違うことはさすがに感じていても、無邪気にお父さんの存在を信じて疑わないで平和に過ごせているならこのままにしておいてほしいと私は期待するけど、集団生活のなかに生きていく子どもにはどうしても拭えきれない「普通」が存在して、それを前提に教育していくことになるのもわかる。そうしてそれに反してしまうことはどう受け入れられていくのか、「普通」の型におさまってここまできた自分にはまだ想像ができない。あらゆるパターンが平等に存在するものであってほしいけど、女の子はピンク男の子はブルー論争を見るたびに考えてしまうように、色んな固定観念で不自由なことはあるけど全ての事象がはじめから自由で定型がなかったら、何も知らない子ども達は世の中をどう覚えて捉えていけばいいのかなと思ったりもしていて、だから決めつけや押しつけはなくマジョリティを知り、マイノリティを同等に受け入れる、そんな感覚を培っていける社会であってほしいときれいごとでなく切実に思う。


12/24
目覚まし時計のコラショがクリスマスソングを流してくる。サプライズで目覚めが良し。

昨日と同じようにお父さんと登園してもらい私はパート。ケンタッキーが朝から行列になっていて、クリスマスさぁさぁはじまりましたね!という感じ。こちらもクリスマスちらし寿司なんてものを作ったり、普段より少し販売の回転もよく盛り上がりが感じられる。いつも通りに終了、一応特別らしくネギトロ巻きを買って帰る。賑わう街はワクワクソワソワする。トリアノンはイートインを閉め切って工場と化していた。普段行かない東急なぞいって惣菜を見てみる。東急の惣菜美味しそうだし値段も手頃。一応チキンを買っておく。スイーツコーナーでサンタのプリン、可愛らしいのでそれも買う。私こそ手作りでなく商戦に乗っかって消費をしたいのだった。ママ友の家前で偶然元夫とママ友が話しているところに遭遇。年末に向けて美容室に行ってビシッと髪型が決まってるママ友が意気揚々とこの場で話している姿に比べて、手入れされていない半端な髪の毛がパート上がりでさらにみすぼらしいことになっている疲れた自分が虚しかった。この汚い私は私のせいじゃなくてここにいる元夫のせいで私は私に時間を与えられないだけなのにと思って悔しさが込み上げる。意地になって三人で話し終えたら、右と左に分かれて解散した。そうして元夫はフラフラしておきながら、手配したサンタのプレゼントのキックボードはダイレクトにうちに到着するようにしたらしく、私と子はワンセットで行動するしかないのだから見つかるかもしれないのに配慮しないことにイライラしていたけど、置き配になっていなかったことに逆に救われこの隙に再配達。ギフトでもなんでもない箱のためにキャンドゥまでリボンを買いに走る。預かりを4時までにしておいてよかった。お迎え。トモズが年内最後のポイント10倍デーとのこと。あとで寄ろう。同時にお迎えに来た下の子を連れたママにオオゼキ行ったら子どもはお菓子が貰える、しかもこんな可愛く袋詰めされてるとみせてもらって、良いこときいた。オオゼキも行こう。年内最後の預かり保育は主任の先生も部屋に出てきていて、挨拶をすると同時に子ども達は各々の保護者に園に届いたプレゼントの話を興奮気味に話してきていた。我が子も私の手を引っ張り、新しく届いたシルバニアの遊園地シリーズのようなおもちゃを紹介してくれた。今日はあとでまたここの礼拝に参加することにしている。お友達も一度帰るというので、オオゼキ。山のように積まれていたシュトーレン、ずっと迷っていたけど今日は目につかない。店員さんを捕まえて昨日まであそこにシュトーレンがあったと思うのですが、と聞くと、あれ!といって店員さんはその辺りを掻き分け、最後のひとつ有りました!と見つけ出してくれたので買うことにした。あたりは忙しそうに正月商品に入れ替えはじめていた。計画通りにトモズもまわって荷物を置きに帰り、またすぐに幼稚園の教会で5時の礼拝。さっきまでのいつもの幼稚園の姿から打って変わり、年配の教会員の方々に案内されて礼拝堂に入る。クラスのお友達も何人か集まったけど厳粛な雰囲気に皆圧倒され大人しく座っていた。牧師である園長が聖書の話を読み上げ続いてパイプオルガンに合わせて皆で讃美歌を歌う。三年間ではじめてパイプオルガンの音色を聴いた気がする。初めて聴く讃美歌ばかりのなか、博士らがやってきたところの讃美歌は先日のページェントで博士役の我が子らが歌った歌で、ちょうど一緒に博士をやった子も来ていたからお互い目配せをして子ども達も張り切って歌っていた。粛々と会は終わり静かに退出。数年前までは子ども向けの礼拝も行って、ろうそくを灯しながら近所を回って歌を歌ったりなどしていたらしいけど、やはりコロナ禍で行事が変わってしまった。幼児期の子ども達の体験は三分の一ほどになってしまっただろうなと思うと悔しさしかない。幼稚園に飾りつけられたイルミネーションをみんなで眺めて解散。子が今になってもっとチキンを買いたいと言い出してサントクまでいく。フライドチキンやポテトの入ったパーティーセットのようなものを買って帰ってケーキ作り。といっても買ってきたスポンジに買ってきた生クリームを塗りたくり、缶詰めのミックスフルーツや食べきれていなかったゼスプリキウイ、母に買ってもらったイチゴを切って並べるだけ。生クリームの量を怪しんで念のためと昨日から水切りヨーグルトを準備しておいてよかった。どうにか塗りきった。デコレーションは子にお任せ。私が好きと教えてから知ったセコイヤチョコレートを、こないだケーキにどうしても買うんだと言っていてどうしたいのかと思ったら丸太に見立てて雪だるまのメレンゲ菓子と合わせて飾っていて、本当に子の立体作品には感心してしまう。ミネストローネも作っておいたし、結局どこも値段が変わらず西友で買ったシャンメリーを出すとそれなりにパーティーのようになった。日々が変わった自分のためにと思って買っておいたいちぢくのビールをクリスマスに開けようと思っていたけどそこまでのテンションにはなれていなかったからシャンメリーで乾杯。お父さんは明日食べるって、と子にフォローを入れておいたら、ケーキは明日にするとのこと。我慢するくらいやっぱり一緒に楽しみたいようだ。今日の金曜ロードショーホームアローン、アルフも今夜やるらしいから録画しておく。ホームアローンはなぜか怖いから観ないと言ってたけれどお風呂上がりもつけたままにしていたら教会のシーンで歌われている讃美歌は知っているもので、あ!と言って嬉しそうにしていた。そう、本来ページェントでは母達がこの讃美歌を合唱する場面もあったのだった。ゴスペルだかをやっている先生が何週かにわたりわざわざ来てくれて母達も練習するのだ。結局初年度の一回しかできなかったな。こんな世の中になって貴重な体験がより希少なものになってしまった。
夜になるにつれ、また辛い気持ちが膨らんでもう生きていくのが苦しくなってたまらなくなったりする。こんな日だからなおさら。共有できる人もなく一人で子どもにサプライズの仕込みをしたりしなきゃならないこととかしんどさしかなかった。それくらいのところで幼い子と生きる私の頑張りを元夫にわかってほしくて、嘆いて嘆いて嘆くけど、そういうことには何も言葉をかけてくれない。というかLINEだかを繋げたまま仕事をしているとかでリアクションされずに明け方にまでなった。もうこの苦しい状況で私が子に話す言葉はないから電話を繋げておくから目覚めた子と朝イチで話してくれとメッセージをして電話をかけて私は眠りにつく。としばらくして元夫がいきなりやって来て、もうそんなこというのやめてよと彼は彼で嘆きながら私を起こし、でも私は辛いんだよと譲らない。そこで子が起きた。最悪なクリスマスのはじまりだった。

 

12/25
子は二人の話し声に起きちゃったよと言いながら分かっていたかのように頭のうえのプレゼントを確認して喜び、子のプレゼント開封を見届けながら私達もクールダウンしていった。お父さんいるしケーキにしようかと朝からロウソクを灯してケーキを切る。一晩おいたのが逆によかったのか、思ったよりも美味しい。美味しいねと話しながら三人で食べる。こういうことができれば私はそれで充分だった。元夫はそのまま寝てしまった。
お昼に子がおにぎりを食べたがり、ついでに元夫にもおにぎりを作ってアルミホイルに包んでおいた。午後、寝ちゃったなやばいなと言いながら起きた元夫におにぎりを渡して、子はいってらっしゃい!と元気に声をかけた。会わせてあげられると安心するけど、この見送りの場面をみるのはいまだ辛くなる。

玩具類を片付けたい。前の幼児雑誌を捨てようと思っているけど、その来月予告ページにある付録を舐め回すように見ていて離さない。なんでこの時買わなかったんだろうとずっとぐずぐす言っているからメルカリで探してみたらあった。年内発送ができる人を確認して購入。年末年始は他所との交流なく二人で過ごさなくてはいけないんだと思ったら財布の紐が緩んでしまう。
夕方、いつもの駄菓子屋でクリスマス企画としてサンタが来るとのことだったから買い物に合わせて家を出る。その前に区の施設の古本市。子がペネロペのしかけ絵本を見ていて、状態も良く少し欲しくなったけど堪える。駄菓子屋では入った瞬間からプレゼントを配ってくれて、あれ?サンタはいつ?と思っていたらお馴染み店長さんがサンタさんもう来ちゃったんだけどプレゼント置いていってくれたよ!と言って子のために裏からラッピングしたプレゼントを持ってきてくれた。私が一時間勘違いしていたようだった。もう、と子は口では呆れていたけどプレゼントは貰えたから良しとしてくれていた。たまにはオリンピックで猫トイレをみてみる。やっぱり西友ブランドが一番安いけどあれは重すぎるし今日のところはオリンピックで似てるやつを買って、ポイント10倍のためにトモズまで今日も行きたい。やっぱりゆたぽんを買うことにした。バザーで買った米ぬかカイロは子が気に入ってしまって一人占めするから同じようにレンジで温めるものをもうひとつ買ってみることにした。こんなシリーズをはじめて知ったひと昔前の印象からだと500円台で買えるなんて安い気がする。暦通りに、ほんの少しだけど日が伸びたような気がする。子どもと一緒に外に出るようになって空を感じるようになって季節に気候に敏感になったと思う。帰って荷物を置いて、新しいキックボードでトモズまで行く。前の安すぎの物と違ってタイヤがよく光る。音も静か。最初からケチらなきゃよかった。
夜、お笑い番組を観ながらご飯。今年忙しい芸人選手権のような密着をやっていて、かまいたち、夏頃の時点で年内休みはありませんと言われた、だから家族ともナントカカントカなどとタクシーで話しているのを子も観ていて、そうだ芸人さんを思えば、お父さんが忙しくて家にいないことに説得力もあって子の前で堂々とできて気が楽になった。猫と子と三人でぎゅーっとして笑い合ったり。寝る前に子がお父さんにボイスメッセージしたり、忙しい芸人さんのえかげで心に余裕できた。


12/26
心に余裕があると前向きになれる。元夫に反省のメッセージを綴る。“帰れば誰かいるとか誰かが帰ってくるとかみたいに、同じ場所を共有している人がいるだけで心強いものだとようやくわかった。前の私は個がなくてとにかく一緒にやらなきゃ済まなかったんだなと思う。そうして無理に合わせるんじゃなくて義務感じゃなくて、楽しいと思えるように共にするのがよいよね”
失って分かるのは私も子どもと同じレベルで、失ったことがないからわからなかったんだろう。子は普段は遊びの世界に没頭することでカバーしているようだった。ぬいぐるみと会話することが増えた。お父さんの存在があった時は、自立心も甘えもやっぱり満たされている子どものそれだったなと思う。今は何かが違ってみえる。それでも私達は私達の行動をして、元夫には一応逐一報告はして、年末年始でひと息つける時があって少しでも一緒に過ごすのも有りだったら同行してくれたら嬉しい、ということを伝えておく。

そしてお昼から吉祥寺へ買い物に出る。お泊まり保育に向けて子のパジャマを新しくしたい。まずはココスでごはんを食べたいというので休日のファミレスは気が乗らなかったけど仕方なく順番待ちをする。クーポンを開いたら今日まで半額で290円で食べれるスイーツがあったからそれも頼んでみたらクリームがツリーのようにそびえたっているデザートがきてテンション上がった。近くのレディース服屋がタイムセールで〜す!と賑わっていたから一応覗いてみたら子どもの帽子でお泊まり保育の雪遊びに良さそうなパイロット帽子がある。急いで楽天などで検索して良さげなものがそれより安くはないことを確認して買うことにした。もし雪遊びにつかえなくても普段でも可愛いから良し。私の好きなサンキューマートを覗いたりしながら、ようやく目的のパジャマのある店に向かおうと思ったら閉店していてがっくり。GUを見にいくとヨドバシのなかに広いダイソーが出来ていて良い。西松屋で安いパジャマを見つけた。これで寒くなければ良さそう。吉祥寺に来たらヨドバシのなかで全部済んでしまいそうだ。高円寺で自転車撤去していなかっただろうか。今日は大丈夫と踏んで近場に停めてきたのだけど、今さらソワソワしながら夕方に帰り。自転車撤去の看板に書かれた日付から近頃はなんとなく察しがつく。自転車は無事だった。駅前の薬局、いつもは何も言わずに絆創膏か子どもの成長補助食品というのかミロみたいな粉をくれるのだけど今日はなぜか風船いりますか?と聞かれ、さらにその場でシュポシュポ空気をいれてくれた。会計には数人並んでいてなんだか申し訳ない気持ち。
クリスマスが過ぎたそばからガレットデロワのことを思い出した。ガレットデロワはパイのなかにフェーブという陶器のマスコットが入っていて、食べる時にそれを引き当てた人がその一年幸運に恵まれるというもの。詳しく調べてみると、ベツレヘムを訪れた東方の三博士がイエス様に会った日を祝ってというもので、確かに幼稚園の冬休みがなぜ1月6日までかというと、ということでその話は聞いたことがある。子が博士役をしたことで俄然ガレットデロワを試してみたい気になった。どこでいくらくらいで買えるのか、どこも断片的な情報しかなく、なかなか現実的でない。でもオンラインや都心部の有名な店などで買えたとしても誤飲防止のためにフェーブは別添えということはわかって、まずはとにかく一緒に焼き上げしている店を探す。何年か前の個人ブログなどの情報から吉祥寺あたりのケーキ屋さんのガレットデロワが焼き上げをしていることが分かって手応えあり。でもやはりこの冬はいつからどうしたら買えるのかはよく分からない。これはもう現場に行って確認するしかないかもしれないと心にとめておく。


12/27
年末が近づいている。私は今日で仕事納めとしている。予約した通り、朝9時にプラザの預かり保育に子を連れて行く。短時間だしもう大きいんだし、本当は預かり保育の持ち物とされている着替えは持ってこなかった。一時までだけど当然それくらい大丈夫だろうとお弁当も無しにした。
パート先は年始の営業時間のことでマネージャーが勘違いだかの時間を指示してきていたらしく店長が不貞腐れていた。ベテランパートさんは、そうだよねぇ正月なんだから皆んな早く帰りたいよねぇと同情するようにフォローしていたけれど、自分だって働ける立場なのに休みにしておいて代わりに働くことになる人のことを安易に庇うなんてこと、きまり悪くて私だったら出来ないなと思った。休日祭日にこそ働ける人が欲しいのが世の中だ。自分は今は子どもが小さいから仕方ないと思えるけど自由に働ける立場だったとしたらきっと私はそうしてより厳しい条件の日を休みにして堂々としていられない。やっぱりこれからも気兼ねなく休める仕事を探していきたい。今日も持て余すくらい暇かもしれない。店長に郵便局に郵便物を出してくる用事をことづかって街に出る。そして戻ったら終了、今日はいつもより一時間早くあがり。プラザの預かりなら場所も近くて良い。子は前回に続きウキウキで、また来たい、いつ?と連呼してきた。デニムのショートパンツのおしりが土汚れていて、今日は公園にお散歩に出て外遊びをして転んだとか。やっぱりこういうことがあるのでお着替えは持ってきていただきたいですと言われてしまい、普段公園で遊んでもそんなことないのにタイミング悪!と白目になった。濡れているわけでないし叩けばどうにか汚れも落ち着いたし、このままサイゼにお昼ごはんに行く。賑わっていて忘れかけたけど今日は平日。私は平日ランチを頼む。子もいつも通りの食欲。
元夫のお母さんが現金書留を送ったと言って不在票がきてから一週間以上が経った。もう返送された頃だろうか。気持ちはありがたいのだけど私達はもう受け取れない、それならばお父さんを通して子どもとの交流に使わせてあげてほしい、ということをメッセージしておいた。今年は大変な一年となってしまいましたが、お身体に気をつけて良い年をお迎えくださいと添えて。義父さんが亡くなって孫を失くして。お母さんは今ひとりで何を思っているのだろうとか少しは思うところあるけれど、立場も人との接し方も違うからそれ以上思いやることはできない。と思っていたらお母さんから、どうして私の気持ちをわかってくれないのですか、私の孫ですよと返信がきて、ほらやっぱり違うと冷静になった。もう孫ではない。勘違いしないでいただきたい。うちの親とも会って話してみたいけどと言っていて、どういうつもりなのだろうと不思議でならない。親同士が会ってどうなるというのだろうか。元夫にこの流れをLINEして、彼は自分が親と話すと言った。そりゃそうだ。はじめからそうしてほしい。そちらから縁を切ったことによる皺寄せは自分で背負ってほしい。
ドリフを観ながら夕飯。最近猫が毎日のように吐くし、寝ている時以外はだいたい鳴いてる。猫を飼ってる友人がちょうどインスタに夜鳴きがすごくて困るとアップしていたから連絡をとる。彼女のところの猫は年齢からして痴呆の症状じゃないかと医者からの話のようだった。不安やストレス、そして痴呆。角の部屋で鳴く分にはまだ気持ちに余裕が持てるけど、隣りの家と隣接している箇所でこそ鳴くことがこちらこそもうストレスでしかない。いとも簡単にこんな思いを私ひとりに背負わせた元夫が憎くなり、夜中にかけて不満をぶつける。電話をしてきてあくまでも自分は何をするでもなくただ私に落ち着けと言わんばかりの様子でムッとしていたところに女性のはしゃぐ声がして、こんな時間に外で出会った様子、そうして電話は途中のまま一方的に切られ、そこから一時間以上音信不通となった。モヤモヤする。こんな時間に出歩いて女性に遭遇して制限なく盛り上がれたりする生活、それは刺激的で張りがあって止められないだろうなと思うと、それを求める感覚私にはもう分からないから別の世界線で生きてる人間なんだなと思う。夜中2時近くなって電話がかけ直されてくる。出会ったのは仕事したことがある知り合いカップルでとかなんとか、する必要もない弁解をわざわざするくらいなら、仕事の知り合いにあったから電話を切ると一言いったらどうだろうかという話なのだ。そうやって私という人間はただ居ないことにするような行動が垣間見えることがあって、私って単純に大事にされていないんだなと感じると同時に、でもそれは特筆すべき取り柄のない私だからなのか、または元夫が全てが自己完結型の人間で良くも悪くも人を巻き込まないし利用もしないからなのか、多分それら全部が作用して私達の関係が成り立たないのだろうなとは思う。二人として世の中に出ると元夫の隣りはそれはそれは居心地が悪かった。こうして私ひとりとして立つことで人からも自分からも、私を大事にできればいいけどなぁと思う。


12/28
年内最後の可燃ゴミ回収。日常のゴミ以上の特別な片付けはできなかった。元夫の部屋の片付けをしようとしてもまずはまとめる段階でゴミらしいゴミは出せなかった。しかしどこもゴミが山盛りなのだろう、いつもよりゴミ収集も時間がかかっているようだった。
前にツイッターで知り気になったことがあった渋谷の植物園が閉まるということをまた最近ツイッターで知り、最終日とかそういう悲しいタイミングは本当は好きじゃないけど、子どもにも見せたくて今日行くことにしていた。渋谷までは無料パスを使ってバスで行きたい。子も楽しんでお出かけしてくれたけど、バスに乗り込んでから笹塚あたりですでに子の様子がおかしくなった。眠るかのようにそっと目を閉じるけど決して寝てはいない。何度も声をかけてみたけど吐くほどではないらしく、どうにか渋谷までもった。それでも私は帰りは新宿からならばバスで帰れるだろうかと考えていた。バスを降りて、よかったね〜と話して信号を渡ろうとすると、抱っこしてと言ってきた。え、バス乗って疲れちゃったの?とひとまず仕方ないなと抱きあげて、気持ち悪くて歩けないのかなと聞くとそうだと言う。慌てて下ろして吐く?と聞くと頷きながら、次の瞬間にボェッと出した。バスで怪しいなと思いながら、小物を入れて使い古された感じの小さなフリーザーバッグを空にして用意していてよかった。それを口に当てながら渋谷の交差点の隅に移動する。服も手も汚さずにわりとキレイに吐いた。吐いたら子はスッキリした顔をして、もう歩いていける。とりあえずマスクの替えを買いに行かなくてはいけない。マークシティダイソーまで。マスクと念のためタオル、そしてレジ袋も買って準備を整えた。植物園まで歩く。歩いてる分にはご機嫌で調子も良い。お昼はうどんにしようかなぁなどと言いながら跳ねるように歩いた。植物園。最終日とは思えない緑の空間。人はそれなりに多い。子は植物をひとつひとつじっくり楽しんでくれた。二階のひと部屋で、ここにあった本などを放出していて、ボランティアらしいお婆さんが、もう最後だからほとんどなくなっちゃってるけど良いのがあったら持っていって、と来る人来る人に声を優しく声かけをしてくれていた。植物に関係なさそうな絵本なんかもあって私がそれを見ていたら、子はハーブ花緑の活用法とかいった渋い本を持ってきて絶対これが欲しいというから仕方なくそれをいただくことにした。よければそこに入れていって、とお婆さんが言う紙袋をみると大きな封筒やチラシで作られた袋に毛糸で持ち手が作られた手提げ袋だった。ステキな袋でこれこそあれこれ迷いながら選んでしまった。渋谷区の言葉が入っていた袋を選ぶ。外の植物までじっくり見ていく。触り心地が完全に猫のしっぽのようにしっかりとした猫じゃらしがあった。最後に小さなベリーを見つけ、子がこれは何の実だろうとしつこく気にして職員さんに聞きに行った。するとお姉さんが出てきて、これはまだ赤いんだけどブラックベリーなんだよと教えてくれて、もうはじめからそのつもりだったようにスッとハサミで枝を切って、どうぞと子に手渡してくれた。最後だったからだろうか、子は非常に喜んでいた。ありがたい。このまま原宿まで行きたい。何を食べようか、うどんだっけ?と言いながら歩いていると子が原宿に行くなら今度こそチーズハットグを食べたい、ということで、寄り道はせずに原宿を目指す。原宿に出来たと情報だけはあった大きなスリーコインズ。キッチン用品が多い印象。スリコは通常の店でもここ数年でベビーキッズ用品がすごい増えた。いつもそのコーナーを横目にいま赤ちゃんがいたらなんでもそろうなぁと毎度思っている。ボーイスカウトのプレゼント交換で貰った積み木おもちゃはここのものだと判明。表参道に出ることは許されずそのまま若い子で賑わう韓国フードが集まる店へ。チュロスカップごはんみたいなすでに定番なものは他にもあるけどチーズハットグのコーナーばかり行列。でも諦めるわけにはいかず並ぶ。若い男女のなかに、たまにうちのように低学年くらいの子どものために来たような親子。原宿の根本的な変わらなさが途端に愛おしくなったりして、こうして並んでみるのも思い出になるんだなとしみじみする。3時過ぎ、ようやくチーズハットグにありつける。お姉さん達がワイワイしている隅に席をみつけてゆっくり食べた。コロナ一年目とは違う竹下通りのごちゃごちゃがそれだけで嬉しい。ハムスターとかモルモットは我が子に限らずキッズの間で需要のあるキャラのようで、ガチャガチャなどハムスターものが多い。それだけで子はここは自分の居場所だと思えて存分に原宿を楽しめる。インスタの広告で気になっていたデコパーツビーズの店がちょうど目の前にあって入ってみた。FRUiTSみたいにド派手なお姉さんに接客されながら子の選んだ一個ずつがなかなか高いパーツを慎重に選別して購入。本当は新宿でフライングタイガーに寄りたかったけど絶対バスは嫌だということで電車で高円寺まで帰り。
元夫のお母さんから、書留を郵便局に取りに行き帰り道涙がとまりませんでした、とメールがくる。仕方ない。孫を愛でられる権はもう無い。

 

12/29
またインスタで昨日のデコパーツショップが出てきたから詳しく見てみたらなんとオンラインの方が実店舗より安い。やられた。まぁ絞りに絞ってもう買うことはないから忘れよう。朝からお正月になるし、かるたをやりたいという話をされてとぼけていたらぬいぐるみ相手にかるたを自作して遊んでいた。どうしても二人だけでは楽しませてあげられないこと。友達だってそれぞれ家庭をもってるし、私には無償で我が子を一番に可愛がってあげることができるような人間関係は持ち合わせていない。申し訳ない。
久しぶりに手荒れが酷くなった。痛みや痒みはないけど服など布類に引っかかりまくるから治したい。皮膚科に行く。医療証を手に入れてからはちょっとしたことでも積極的に通院しちゃう。そして医療証有りというのは診察する先生まで伝わっているものなのかよくわからないけど、薬なんかも惜しげなく処方してくれる気がする。でも処方箋は以前から通う馴染みの人がいる薬局には出したくない。医療証持ちになったことを知られたくない。いま行きつけにしたスーパーの前の処方薬局にいくと、ひとつ扱いがないので取り寄せになってしまうと言われる。他をあたることにしてそのまま中野マルイの期間限定キャラクターショップに行ってみる。前回と違い、ヘアアレンジして遊べるぬいぐるみなんかも売っていて、案の定ねだられる。ふつうに流通してた時の価格の半額なんてお買い得感、私こそ弱い。前に貰った商品券も使って500円くらいで手に入れた。いつものおばちゃんの八百屋が水曜なのに開いている。今日までなのかなと大根を買いに寄って聞くと31日まで開けてるけど市場はもうお終いだからあるものだけとのこと。大晦日まで駆け抜ける。帰ってお昼ごはんにしながら開封して遊ぶ。ガレットデロワ、ついに近場に辿り着き、行ったことのある阿佐ヶ谷の洋菓子屋も焼き込みで作っていることが判明。電話をしたら予約できた。年明けの営業から受け取れるとのことで本当は1月6日だけど冬休みの間のイベントにしたいと思い5日に引き取ることにした。生クリームのケーキより安上がりだしとにかく楽しみ。
処方薬局を探しに出る。次から次へと在庫がないと断られたり、取り寄せで年明けになってしまうなどと言われて焦ってきた。大通りに出て走り、大きなドラッグストアの調剤コーナーに確認するとあっさり受け入れられた。だいぶ待つようだったから帰りに寄るとして荻窪を目指す。今日のヘアアレンジぬいぐるみを持ってでてきた側からすみっこぐらしのアイテムを欲しがる。シルバニアをはじめレゴとかリカちゃんとかメルちゃんとか、人形遊びの種類を拡げてもアイテムを増やすのはあっちもこっちもは無理、うちははじめから増やすのはシルバニアに絞っていた。すみっこも気づいたら家やら家具やら着替えなどがある人形遊びの一種になっていて、当然シリーズを揃えるつもりはないけどすみっこのためのお布団はシルバニアにも使えそうで、シルバニアには敷布団はないし、欲しい時に買ってもいいかなと思うけどぬいぐるみを買った今日ではない。それはさすがに理解してくれて今日は退散。子がお気に入りになったチャイ屋さんの年内営業が今日までだと話していたら絶対今日行くと言い張るので薬を受けとったら高円寺をまわる。子をチャイ屋さんに降ろしてチャイを買って私はごっちゃんのところへ。ごっちゃんもチャイを飲んだあとに体調に異変があったことがあるとのことで、やっぱりこの前の私の体調不良もスパイスのせいだったんだと確信。元夫がやってきてしばらく皆で話す。
夜、実家からの連絡でまた嫌な気分になる。母親は正月こそどうせ自分はずっと仕事だからと私達が行けるかどうかにたいして重きを置いてはいないけど、何かにつけて、仲良くしてるの?一緒に住んでるんでしょ?とぶっ込んでくる。これを聞いてどうなるのと思うと苦しみを超えて怒りになる。心配というより自分が安心したいだけで聞いているわけで、意に反した答えだとパニックそしてヒステリックになることは目に見えてる。一方父親のほうは、私が家庭を持つ前は怒鳴り散らす会話の仕方しか知らなくて、それが相手を一人前として扱わなきゃいけなくなって怒鳴れなくなったら笑顔で嫌味を言うタイプになってしまった。渋谷までの距離で乗り物酔いをするから、高速バスしか交通手段のない実家にはこんな時期だしいけないとずばり言ったら、そうかと認めながも、来たらお年玉いっぱいあげようと思ってたんだけどなぁ、大婆もたくさん用意してたんだけど、と子どもに向かって言う。子どもが自分ではどうしようも出来ないところにかぶせてくるなんて残酷でしかない。これには母が止めて電話が終わった。母は吐く子を連れて移動をすることの大変さは分かっているはずだ。私の兄は小さい頃車に限らず酔う子どもで、移動中は常に気持ち悪そうにぐったりして、人が行き交う地下鉄のごちゃごちゃした改札でも盛大に吐いてしまっていた。それでも母は自分が帰省したい一心で私達を長距離連れ回していたわけで、私が子どもが酔うから行きたくないと言い切ると、自分の苦労を思い出して納得せざるをえないのだろう。どちらにしても気持ちよく話せる相手ではない。とにかく電話が終わってホッとした。人と距離をおけるコロナ禍のルールは終わってほしくない。
周りがそっとしておいてさえくれれば、有吉の壁と鍋で二人で楽しくやり過ごせる。町内会の日の用心の拍子木が響く。


12/30
いよいよ年末カウントダウンな気持ち。上野とか東京タワーとか普段はいかないところに行きたい気持ちはあるけど、いざ行こうと思って調べたりするとやっぱり人は多そうで億劫になり、午後から荻窪へ昨日約束したすみっこの布団を買いに行く。今日は前もって子が唯一持っているネコのすみっこ人形を持ってきていて、早速布団にセットした状態で持ち歩こうとする。子どもが手にいくつかの物を持って歩くことには不安しかない。すみっこの方はポケットに入れてもらい子は布団を手に歩く人となった。正月は凧上げをしようと思っていたことを思い出して凧を探すとポケモンや新幹線みたいな絵柄のものしかなくて購入は見合わせ。ユニクロの子ども用レギンスを阿佐ヶ谷店に取り寄せしているし、凧もよりローカルな場所の方が扱いがありそうだから阿佐ヶ谷で探そう。年内最後の荻窪、特別にニューコーミヤのアイスを食べて移動。阿佐ヶ谷の西友、こちらもライダー系の凧しか残っていない。数年前は探すまでもなく中野ブロードウェイにあった玩具屋で同じ種類のプリンセスの凧を買ったことが懐かしい。あらためて街にふつうの玩具屋がないことが悲しくなる。こうして西友しまむらのコーナーか、そうじゃなければ100円ショップに頼るしかない現状。北口の建物のなかに古めかしい店が並んでいて、子ども向けのなわとびだとかが表に置いてた店があったことを思い出して行ってみる。それは文房具屋だった。細々した雑貨の並びに西友にあったのと同じ種類の凧だけど見たことないデザイン、ブルーインパルスが描かれた凧。これは良い。子と見つけた喜びに盛り上がって買う。お店のおばさんが、おじいさんが大量に買っていっちゃってもう最後なんですよ〜と笑っていて、本当に、孫など子どもに何か買ってあげたくても昔のように分かりやすく〇〇屋さんが無くなってしまってお年寄りこそ困っているだろうなと思う。
これで目的は達成できて、お腹が空いた。まだ中途半端な時間だけど我慢出来ずに通りかかったてんやが空いているし食べていく。うどんのセットを子とシェア。テイクアウトの窓口から明日の予約はもう終了してるんですよと説明する声が聞こえる。そうか明日に備えた今日のてんやはそりゃ静かなはずだと、ルールに縛られずに今日天ぷらを食べる自由を感じる。ユニクロに取り寄せレギンスを引き取りに行く。歳末らしい賑わいのなか、対応してくれた店員さんが子の持つ布団にリアクションしてくれて、子はすみっこも取り出して説明をしていた。こんな忙しいところ申し訳ないと思うけど、忙しい時こそイレギュラーなアクションに逃げることでリフレッシュになることもあるなぁとも思う。オッケーで買い物、トレファクを覗いて溜まったLINEペイポイントを使って冬を乗り切るコーデュロイパンツを購入。日常からも逸れないようにしながら帰り。
元夫の部屋を片付け、いつの間に買ったんだかというものが袋に入ったまま。コミューンのアーティストが作ったブランケットなんて何万とするものもある。こたつ掛けに良さそうだから何万だろうと私は使いたい。


12/31
晦日。わんわんのスペシャル、下手なバラエティより面白い。わんわんはイタくない。そしてつんくが作った歌は子ども番組らしい歌のはずなのにアイドルが歌うとちゃんとそれっぽく聴こえるから、つんくもアイドルもさすがだなと思える。

毎日毎日買い物に出ているのに必ずというほど買い忘れがある。そうしてまた買い物へ。100円ローソンのおせちを買ってみようと思っていたのを忘れていた。毎年とくにお節を用意することはなかった。やったとしても自分の好きな黒豆、栗きんとん、田作りしか用意した覚えがない。蒲鉾とか絶対食べない。でも一種類が100円で済むという、貧乏性にはそれがちょっと楽しくてなんか揃えてみたくなっていた。とはいえ、一家の主婦ならばお節は手作りするものなんだろうなと思う自分もいて実際は気がひける。それなら潔く関心がないといった姿勢でいる方がいいんだよなとか。でも店までいったら案外子が乗り気で、近くにあったお重まで欲しがる。皿の上でいいだろうと思っていたから100円ローソンお節コーナーで一番高い168円の重箱を渋々カゴにいれる。さて中身は何をいれようかとチラチラ見ていたら、赤ちゃんを連れた若い夫婦がやってきて、これこれ!あるじゃんどうする?どれいっとく?といった軽いノリでガンガン買っていった。自分だけじゃない、それがすごい励みになって棚をじっくり見ながら、これは今ある食材で出来るとか考えカゴに入れたり戻したりしながら千円分くらい買った。もしかしたらこれだけ出すならスーパーのおせちパックも買えたかもしれない。マルイのカルディでゆず茶を買う。これも業務スーパーと比較して量も値段もさほど変わらなかったからついに決めた。キャラクターショップをまたみてみると、こないだまでなかった例のヘアアレンジぬいぐるみがあって、子がしまった、こんなのもあったのかといった様子でぐずぐず。確かにこれが一番可愛かった。お店のお姉さんが売り場整理したらひとつだけ奥の方にあったんですよと教えてくれた。高いものじゃないのだけど、同じ種類を買ったばかりでというのはひとつを大事にできなくなるからよくないのは分かってる。だからいいねとは言えずにただ眺めていると、小さな女の子がやってきて、他のをみることもなく自分の目線にあったそれをパッと手に取りお父さんに買って!と言って、呆気なく売り切れていった。そこでさっぱり諦められるかと思ったらなおさら欲しさが増してしまったらしく子は次第に涙目になり、おいおい泣き出した。渋々お姉さんに聞くと、いつ何が入荷するかもわからないんですよと申し訳なさそうに会社のサイトを見てみてと教えてくれた。オンラインには在庫なし。この催事ショップを開催してる他の沿線のマルイにも問い合わせるも取り扱いはないらしい。こんな手間のかかることになるなら買えばよかったとちょっと思いながら子を説得する。わかっているんだけど悲しいんだとのこと。帰り道の魚屋が正月準備の品で普段にない盛況ぶり。ちょっと見てみる。魚屋の海老天やかき揚げは美味しそうにみえる。かき揚げ2つ買おうとしたら、子が欲しい時にちゃんと欲しいと言って買わないとだから!と泣き顔から強い決意の顔に変わって海老天を所望するので海老天とかき揚げ。ヘルプで働いているおばちゃんが、このかき揚げ美味しいのよねペロリと食べれちゃうと、また忙しいなかの余計な会話でバランスをとっていた。
昼ごはんのあと再び買い出し。天気が悪い。新高円寺に向かって走っているとパラパラと降ってきたのは雪。寒いはずだ。ルックはもう人通りも少なく静か。なんの店だったか軒先にご自由にどうぞを見つける。大きな棚なんかがあって良い感じだけど持ち帰るのは現実的でない。子の遊び用に籐のカゴを2つもらう。むげん堂。この時期お決まりのカレンダー目的で迷っていた大判ストールを買う。西友。仏花だろうか、ちょっと古くなった菊の花が落ちていて子が拾っていた。花が落ちてしまっているのはよくあること。子どもはいちいち反応するけど、大概捨てることにしかならない。しかし今日はのちにこれが良い仕事をする。最後に業務スーパーの買い物、これで正月は越せる準備は整った。お節の飾りをどうしようかなーと言っていると自分が摘むよと子が張り切る。そんな都合良いのがあるとは思えない。しめ縄飾りの実余ってなかった?あの赤いやつ、とか話しながら沿道の木々の根元にふと目にはいる赤い実。花の名前を調べるアプリを開いてカメラを向けるとセンリョウと。ラッキー。子は今日ゲットしたカゴに草花を入れて最後におばちゃんの八百屋で柚子を買うために自転車で走る。うちの裏道、横切って建物の緑のなかに入っていく猫より大きな動物。ハクビシン?自転車を停めてみていると建物にやってきた女性。介護施設のよう。ハクビシンがいるかもという話をして引き続き八百屋を目指す。自分で描いた絵を目にしてまた思い出したようにお父さんに見せられなかった、と言う。冬休み来たらいいじゃない、となんでもないことのようにあっけらかんと返して撤収しながら陰では元夫に報告。用があるから今から家に来るとのこと、でももう私達は出ない。最近子は遅寝早起きしているから眠そう。元夫が来て、なにか作業をし、子にまだ仕事があるからいくね、良いお年をと言って出て行く。そんな親おかしいだろと子が気づくのはいつだろうか。
お節をセット。思った以上に様になっていて嬉しくなる。この拾ってきた花を洗って干しておく。いつものように子ども番組や大晦日のテレビをみて過ごす。蕎麦を食べ、いつものようにお風呂に入っていつものように10時頃寝かす。私もいつものようにいつの間にか寝てしまった。年越しの意識は一応あってハッとして起き上がる。テレビをつけるとおもしろ荘がやっていて、しばらくテレビを観つづけていたけどまた寝落ちして3時前、布団に移動して引き続き寝る。元旦。

 

 

2021年12月1日〜12月15日

12/1
豪雨の警報流れる朝。このサイレンでこそ気力が削がれる。12月になった。クリスマス、正月と、誰もが家庭で過ごすような日がやってくるというのに帰ってこないお父さんを子はどう思うだろうか。何か言われるのか、それに私はどう答えていけばいいか、そんなことを考えてしまってなおさら落ち込む。やっぱりこれは別居となったとき私が考えたように、一生会わないつもりでお父さんのいない人生を叩き込んだ方が正解だったのでないかという気もしてくる。関係をうまく保てないのにお父さんを受け入れなくてはならなくて私の方が辛い。そんな感じのことを元夫に立て続けに吐き出しておく。
いないいないばぁの最近聴いていた歌が今日はやらなかったらしく、もう終わっちゃったのかなぁ、あの歌好きだったんだけど、と子が残念がっている歌はおそらくセカオワのサオリの曲だと思われる。子どもが歌ってもそれらしい個性が伝わる。時間が経つと天候はそれほどでもなく自転車でいけそう、パート先に向かう頃には余裕で晴れ間が見えてきた。パート先、向かい側エリアが改装でテナントが全て撤退してシャッター街になってしまったのが関係するのかなんだか人の流れがなくなって寂しくなってしまった。そしてなんと一月にはケンタッキーも無くなると聞く。あのケンタッキーがなくなる高円寺の光景なんて考えられない。今はまだまさかそんなことになるとは信じられないくらい、ケンタッキーは程よく人が出入りして、そこで働く人もいて当たり前に生きている。
降園後はまっすぐ帰っておやつ、郵便局に行ってから図書館。絵本選びをしながら皆んな一緒のようでバラバラだから気づいたらお友達の男の子チームは公園に行ったようで女の子でプラザへ。いつもより若干混み。元夫から、私がつらつらと送ったメッセージの最後の内容にだけ
触れた返信があり。ひとりだけで動けるわけでないと猫のトイレを買うタイミングすら難しい、というもの。いま買っていくという一言。そこまでの家族がなく途方に暮れている私へのフォローの言葉は無し。


12/2
昼間から元夫と長電話、また泣いた。なんの話だったか今となっては覚えてない。でも話すとお互いその後のやりとりが少しマイルドになるように思う。私が落ち着くというだけだろうか。
迎えのあとは公園。そのまま西友の方まで買い物、自転車にまたがったまま古着屋の外ラックなんかを見ながらゆったり進んでいると前からストリートな服装のオズワルド伊藤風情の男性がこちらを目掛けてにっこりしながら近づいてくるから、あれ知り合いだったかな?と思い私も凝視して待つ。すると、これよかったら来てみてください!とあまりに自然にチラシを渡されて、つまり全く知らない人だった。高架下の貸し倉庫でちびっこパークがやるとのこと。チラシだけみると楽しそう。プラザへ行ってママ友に報告。事前予約制でちょうど午前保育の日もあったから間に合う。タイミングばっちりなことにママ友の園はその日が振替休日だとかで、午後の初回を互いに予約しようということになった。
今日は何食べようかといいながら自転車で走る。寒いしラーメンとか食べたいよなぁとかなんとなく言って子もお店のラーメンが食べたいということになり思い切って行ってみることにして東高円寺花月へ。ここに子どもセットがあることを前に確認している。カウンター以外の席もあるしラーメン屋デビューにはいいかもなと覚えていた。5時過ぎの夕飯にはまだ少し早い時間、ひとりでサクッと食べようといった感じに数人のお客さんはいた。花月は初めてだったかもしくは随分と久しぶりで何をどうチョイスして頼めばいいのかプチパニックなりながらどうにか子どもセットと二人前注文。花月は種類がありすぎる。子どもセットは小さめのラーメンにりんごジュースとゼリーがついてくる。それだけで子どもは充分嬉しい。元夫に写真を送る。家族でいる時は積極的に選ぶようなこともなくどちらかというと顔をしかめていたようなラーメンを、二人になった今はのびのびと選択できるようになってる私を知って欲しかった。いいね!と返信もあって嬉しくなる。食べ終えて外に出ると近くの薬局のサトちゃんがサンタになってる。さすがにうちもツリーを出さなきゃならない。どうせ出すなら少しでも長く見せつけておきたい。帰ってクリスマスセットを出す。夜、ライトアップしてみるとぼんやりとキレイで、自分の暮らしのなかにこんなきらめきがあるとは、とか思う。


12/3
クリスマス礼拝の時に子ども達に贈るプチギフト、今年はお菓子のリース。2日にわけて分担作業で私は今日。意外と早く終わり解散。銀行に行ったり薬局に行ったり。児童館に寄って学童申込のことを色々聞いてみる。申請が通るように一緒に考えてくれたりして有り難い。最悪一年生の帰りが早い時期だけの学童という手もある。それなら今のパートでしばらく凌げはいいかというように気持ちも切り替えられた。
母親からメール、20日にまた東京に行くから会いたいとのこと。母親だけならなおさら、私達の暮らしのことを根掘り葉掘り聞いてこようとするのが想像つくから気が重い。その日は面談があるから時間が読めないし、できても遅くなるかもだから時間あまりないよ、と諦めさせようとしたけどダメだった。しんどい。
迎えのあとは公園。今日は先日の収穫感謝礼拝で描いた野菜の絵を持ち帰ってきた。いつものおばちゃんの八百屋で買った小かぶとじゃがいもの絵。せっかくだから八百屋に寄って見せていく。するとおばちゃんはすごく褒めてくれて店に貼りたいから欲しいと言う。正直うちに貼るにはちょっと大きすぎる絵で畳んでしまうところだったからその提案が私には都合よく、そして誇らしくもある。そんな嬉しいことはないのに、珍しく子は少し渋ってでもお父さんにも見せたいからとかブツブツ言っていて、ここにあってもお父さんと見にこれるしと説得する形で子は渋々といった感じでおばちゃんに絵を渡した。おばちゃんはタモリの「おーいこれ貼っといてー」のノリで働いてるおじさんを呼び出してた。店を出てからも、でもお父さんに…とまだ言っていて、やっぱりなにかと我慢もしてるんだろうなと胸が痛い。普段頼れる者は私しかいないと悟っているのか今朝なんて、離れたくない幼稚園休んでずーっとぎゅうしてたいと泣きそうな顔をしていた。そんな弱気な子をこれまでは見たことなかった。二人暮らしになってから過剰に私を求めるようになってると思う。二人の結束は強くなるけど、やっぱり他にも見守ってくれる人がいる方が心強い。うちの家庭環境を知っているママ友とLINEでやり取りしている時に、旦那さんが荷物持ってくれるからたくさん買いものできた、だとかお土産にミスドピカチュウドーナツ買ってきてくれて、だとか聞くと、もう自分にはそんな些細な協力やサプライズがないんだなと苦しくなると同時に、ママ友からマウント取られてるのかなってネガティブになる。でもきっと皆んなはまだ当たり前のことすぎて気がついていないだけでなんの悪気もないんだろうと思う。ただ心底羨ましい。
子が園で借りてきたクリスマス絵本、いえすさまのおはなし。クリスマス関連の本はこの時期だけ出される。聖書の話を子ども向けに分かりやすく書かれているのだけど、分かりやすい表現なだけにイエスが本気でヤバいやつにしかみえない。裏切った弟子たちの前に突如現れて、弟子たちが立場がなく震え上がっているところに平然と、さぁごはんにしましょうと。悪い冗談、コントのよう。


12/4
ケースに入れてた抜けた歯がなくなったといって朝から泣く。が、すぐ見つかりにっこり。歯のサイズに合ったちょうどいいケースを用意してあげなければ。今日は高円寺のカレーイベントがあってそれはどうでもよいのだけどその脇で子どもも参加できるワークショップがあるとママ友に聞いていたのでそれを今日のイベントとする。お昼前に行ってみるもまだ友達の姿はなく、高円寺にあるお店の紙ジオラマ作りを終えて、タイル細工をやっているとごはんを食べてから来たというママ友が合流。会えたところで長居をするつもりはなかったけど、子ども達が遊べるつもりでテンションあがってるから、ママ友親子が紙ジオラマやってる間に私達はカレーを食べることに。人と過ごせるなら奮発するのも仕方なし。居酒屋カレーとか高円寺外のとか普段は食べれない店のものや子どもも食べれるカレーを選んでさっさと食べる。そのあとは開催していた学校跡地の校庭で4時近くまで遊び。
高円寺に出たらどこかで元夫と合流できないものか連絡をしてみるけどいつも仕事で籠っている。パート先輩の台湾人ママに教えてもらった店を見に行く。高そう?表にざっくりとメニューは書いてあるけど値段はひとつも書いてない。そういうところ気にしない感じがさすが本場の人?という意味で期待は高まる。今日はカレーにお金を使ったしまた今度にするか。ヒロセがまだ開いてることを確認。ヒロセは11月に閉店だった予定が延びた。滅多に買わなかったけど無くなるんだと思うとやっぱり思い出の味として記憶しときたくなる。こちらも近々買うことにしてタンポポ。とくに収穫無し、ごっちゃんのところに寄ると仲間でなくお客さんらしい人が数人いて店っぽい、箱買いしたというビックリマンをもらって退散。土曜にやってるアニメ舞妓さんちのまかないさん、今日の放送の影響で唐揚げがいいということになってOKに寄って惣菜を買う。
元夫がネットで頼んだと言ってくれていた猫ごはんがまだ届かず。仕方なく前のキャネットをあげると食いつき良し。やはり猫界でもジャンクなものは美味しいのか。それによって精神も安定しているような気がする、わりとおとなしい夜。

 
12/5
今日は何をしようかといいながら昼過ぎ、区の施設に併設されているいつもの絵本カフェへ。キッズセットが無くなっていてガッカリ。あれはお得だったからやっぱりあんなことしてたらやっていけないのかな。でも空腹状態で来てしまったからパスタを頼んで予算オーバー。しかし絵本をたくさん読んで充実した。
中野セントラルパーク前の公園で遊ぶ。今日も鳩の訓練?をやっているのを私はぼーっと見つめていた。4時頃、ダイソーへ。ブロードウェイ地下も見つつ、不二家でクリスマスケーキの下見。よく見てみたら同じケーキなのにクリスマスは高い。てっきりクリスマスはそれ用に薄利多売の商品があるんだと思っていたが違った。そうなるといつでも買える不二家を買うのはなんか悔しい。考える。まちおか、ミスドポケモンドーナツ。まるちゃんに間に合うようには帰らないとねと言いながら、まるちゃんでヒヤシンスを思い出す。今年こそヒヤシンスの水耕栽培をしたい。まるちゃんでそんな話があったような。それと数年前に体験で遊びに行っていた幼稚園で手軽そうにやっていたのを見てからいつかやりたいと思っていたのだ。調べたらもうそんな時期。ということで思い出して花屋を二軒みて回るもない。
今週の予定確認、朝から雨の日がありパートの日。雨だったら送りをお願いしたいと元夫に予定を伝えておく。


12/6
委員会。出入りの通り口となる礼拝堂で子ども達の劇の練習がはじまってしまい出られないついでに午前保育の迎え時間まで作業。今日がチラシを配られた例のちびっこパークの日。ところが一緒に予約していたお友達が胃腸炎になってしまったとのことでキャンセルに。友達がいないと楽しくないよなぁということで、その空いた枠に誰か誘えるとふんで、こないだのカレーイベントでも一緒に遊んだママがお昼ごはんのパンを買っているところに声かけると予定はないから行きたいとのこと。主催元にそのことを伝えたいけど連絡がつかない。うちは新高円寺のマックでお昼ごはんにしてそのまま行って話してみるねということに。少し早めに会場に行くと先日のお兄さんが受付をしていて、友達がキャンセルになったこと、その枠に違う友達を誘いたいこと、の一連を話すと簡単に受け付けてもらえた。なかを少し覗いて不安になった。チラシで見るほど盛り上がるようなものでもなく、これは本当に友達とこれてよかった。ママ友親子と合流。年長にしてみたら物足りなさそうな少し小さい子向けだったけど二人でキャッキャと遊べた。帰り道にヒロセに寄ろうと思っていたらママ友も行こうと思ってた!ということでゾロゾロとヒロセへ。ラインナップはもうちょっと寂しい感じで、シベリアとサブレとチェリークッキーなんかがあることは確認した。サブレとチェリークッキーを買う。ママ友と別れてオッケーで買い物。また思い出して近くの洒落た感じの花屋へ入ると、ありましたヒヤシンス。紫の花を選んで購入。おばちゃんの八百屋で絵がどこに貼られたか見ていく。そのささやかな商店街の緩やかな坂の途中で今は出張花屋さんが出ている。ヒヤシンスを買ったテンションでなんとなく花を見てしまう。ワゴンで売りに来ているスタイルで安い。が、またお目の高い子がそれなりの値段する華やかな花を欲しがるのを制して100円ほどのガーベラを2本購入。これがその後なかなか日持ちもして良いのだった。部屋の前でちょうど隣りのばあさんに遭遇。子も一緒だし挨拶してとっとと家に入ろうと思ったら、ねぇミカン食べない?と。ちょうどこないだ買ってまだ残ってるなぁと思ったけど、子はすかさず食べる!と答える。おばさんは、そう?よかったもうたくさん、ひと箱もらったけど食べきれないのよ、じゃあもってくるわと言って部屋に入って行ったので私も急いで実家から送られてきたばかりのピーマンを袋に詰める。と同時にピンポンとやってきた。小さいけど甘いのよ、と。ピーマンと交換。毎年くるのよ来年もあげるからね、ここにいるんだよと子に声かけて出て行った。買ってきたガーベラを飾り、ヒヤシンスは言われた通りひとまず冷蔵庫へ。前に見た幼稚園ではペットボトルだとかに入れていたような気がするけど、あいにくペットボトルがない。牛乳瓶はどうだろうか。球根を乗せてみるとサイズはちょうどいい。とりあえずはこれを使うとしてネットでもう少し調べてみよう。
今日、高円寺から帰る時に子が、家が色々変わったからお父さん呼ぼうよ!と言っていたけど、花を買ったくらいだしと思ってとくに声をかけず、夜LINEで報告した。確かにしばらく家にきていないのはある。この仕事が終わったら行くよ、との回答。


12/7
今日もまた実家から荷物がくるという。荷物を出せば孫と話せると思って味を占めているかのように立て続けなのがイラつかせる。
寒い。そろそろ粗大ゴミの計画をたてなくてはと電話で流れを問い合わせてみると免除のためには書類のやりとりが必要なようでそれならできるだけまとめて出したい。子の自転車を誕生日に買い換えるつもりだから2月、とするとまだ余裕だとのことであらためることにした。とにかく元夫の大型荷物が多く、いま自分の暮らしに必要ないなら捨ててもいいんじゃないかとしか思えない。ここは実家か。
迎えの後、公園。今日遊んでる子は4人だけ。スーパーに寄って帰り。学童申込の申請書、ひとまずありのままで頼むしかない、意を決してもう一度本社に電話。前回とは違う男性。同じように一から話をすると、ふむふむと聞きながら今の私の勤務状況を調べてくれたらしくて、大丈夫ですよ書けます、とのこと。そうなのだ、スタート時間が早くて一見条件とズレているようだけどトータルの勤務時間でいけばほぼほぼ通用している。シフト制だしどんな書き方になるのか分からずうまく説明がつかなかったのだが、わかる人はわかってる、有り難い。電話越しに何度も頭をさげて早々に書類を整える。一緒に怒ってくれたママ友にも報告。実に気分が良い。が、実家から荷物。こう次から次へと食べ物がきても処理しきれない。飽和状態。電話は子どもだけ繋げてさっさと終わる。
夜の猫がうるさくてしんどい。


12/8
雨で暗い朝。少し早く出ればパートまでも間に合う。元夫に送りは大丈夫と連絡。全て受身でそれ以外の私の話にはなんのレスもない。悔しい。重たいものなんかの買い出し協力はするとやたら言ってたけれど、やっぱり自分の暮らしじゃないからそんな慈善は実際できるわけがない。水も猫のごはんも少々割高になるけど結局はネットで用意した。随分としばらく子と会ってもないし話もしていないだろうに、なんとも思わないものなんだなと悲しくなる。今日の図書館のお話し会、家族が何人という話になって、はいはい!と張り切って話し出す子がいると皆んな次々と自分の家のことを言って、大人は皆ほほえましく見ていたけど私は内心穏やかじゃない。そこに我が子も積極的に口をひらいてきてドキっとする。うちは猫もいるから4人と締め括って、家にいないし会えてないのに、お父さんは「いる」ことになっているのが惨めに思った。いつものようにプラザで遊んで、寒い夕方。ママ友が年末にむけて子どもの玩具を整理して処分することにしたおままごとのなかでもまだ状態の良いものを我が子に譲ってくれた。うちはまだまだおままごとを全力でやる。ママ友家前の中華系自動販売機で温かい豆乳だと思われるペットボトルを買ってみる。タイの豆乳と同じような、懐かしい味がした。
今日のせつない出来事を報告した夜、元夫はまたなんの知らせもなく突然やってきた。いきなり来られても子の見てる前では飽和状態になった食糧を分けたりするわけにいかず。また数分で帰っていく。
子が寝たあと、私がダラダラとテレビを観ていると元夫が忘れ物したといってまたやってきた。珍しく腰を下ろして今受けてる仕事が大変で、とアクシデントがあった話をし出す。こうして会話をしてくれると子どもを忘れたわけではないんだなと少し安心はあるけど、でもやっぱりお父さんという存在をこの歳にして感じられなくなってしまった子が可哀想でならない。今日もお父さんが来るだけで子がそれはそれは嬉しそうにしているから辛くなる。会いたくて会いにきたのか、私が言うから仕方なく来たのか、子と二人なら会いたいというけど子のいない時間にこそ来て私に話をしたり、本当にどういうつもりなんだろうか。


12/9
パート、手が空いて箸を箸立てに補充する作業をする度にジグザグジキーのネタを思い出す。Eテレの子ども向けお笑い番組わらたまどっか〜んでやっていたネタで、箸立てに箸がパンパンに詰まっていて全然取れないというやつ。暇な時にする作業だから仕事してるふりしたくて無心で詰めていると自分もパンパンにしてしまいそうでひとりニヤリとしちゃいそう。バイトって人間観察するにはもってこいで、滑稽話の元ネタになりやすいよなぁと思ったり。
迎え後安定の公園、寒い。3時半退散。夕方、猫のトイレ砂を買いに出るついでにママ友の家におもちゃのお礼として実家から荷物のお裾分けを持っていく。西友から100円ショップ、ぐるりとまわって帰るついでにブックオフ。子がじっくり絵本コーナーを見つめていたから私もしばしぼーっとする。SMAPが流れていて、これだよこれという感じ。ブックオフにいるなぁというもはや情緒。心地良い。あ!と子が声上げてハム太郎の絵本をみつける。メルカリで検索するとよく出てくるやつ。でもメルカリ最低価格の300円より安いから買い。ここからの帰り道は100円ローソン、まいばすと、つい寄りたくなってしまう店が並ぶ。
夜、そろそろパートの時に着る寒さ凌げるインナーを買わないといけないなと王道のユニクロヒートテックを検索して案外高いものだなと思う。自分が普段着る洋服より高くつく。お勤めしていた頃はこれをバカスカ買っていたのかと思うとただただ、呆れる。さらにはもちろん安く安く済ませたい精神も当時からあったからサミットのコルモピアなんかで類似品も買って喜んでいたけど結局すべて衣装ケース奥底の肥やしになっていった。どれも暖かさなんて感じた覚えもない。あの頃のペラペラのヒートテックはなんだったんだろう。今のやつは厚手の生地でそれなら期待できる気がする。日々自分だけの勝手では動けないし、もうネットで買ってしまうか。と、このタイミングでなんとなく先月の収支をみてみると実にマイナス。いまヒートテックを買うお金がないわけじゃないけど嫌な気持ち。そうなるとまた西友とかしまむらにもあるかもしれないし、なんて貧乏根性が湧いてきてしまう。

 

12/10
サークルメンバーと銀座の教文館行く予定だったけど、やっぱりそれは断ってもうすぐ終了になる和田誠展に行くことにした。そしてせっかくだからはじめて都営パスを使ってバスで行ってみる。ドキドキしたけど本当にチラリと見せるだけで通された。事前にみたオペラシティのサイトには平日の午前なら比較的空いてるとなっていたけどとんでもない、見たことないような行列。何重にも重なった列の途中で、ここから30分との表記。やばい、お迎えに間に合わないかもしれない、とヒヤヒヤしながらどうにか間に合いそうな入場。駆け足で見るしかない。はじめのエリアの混みようといったらなかったけど進むにつれて広々としてきてじっくり見れる。和田誠の逸話は見聞きしてきたことも多くあるけど、ずらりと並ぶと圧巻のあの週刊文春の表紙、当初のテーマだった「都会のメルヘン」という言葉に惹かれた。リアルすぎる都会が逆にメルヘンに思える感覚がなんかある。和田誠という人そのものがもう都会のメルヘンかも。引き続き駆け足でみるなかで今度は「子どもというのは誰だって絵が上手い。純粋にものを見て素直にそのまま描くから。」という文言を見つけ、本当に、子どもの描く絵は皆良くて不思議に思っていたからそれでいいんだと納得もできた。グッズも見ていく。展示にくると近頃はポストカードを買いがちだけど今回はいまいちグッとくるものがなく猫柄の手ぬぐいを購入。急いでバス停へ向かう。ビジネスマンのランチタイム向けに安くて美味しそうなカレーを売っている店があり気になったけど事前に調べておいた時刻表の時間が迫っている。バス停がみえたので安心して目の前のコンビニを覗いてみる。そこでサンドなんかも作っているらしいオリジナルの惣菜パンが並ぶローソン。迷ったけど何も買わずに外に出て、何やらそのバス停に違和感。ハチ公バスみたいなのがやって来くるのが見えて、しまったこれじゃない。慌てて駆け足、本来のバス停を発見、ギリギリちょうどよくバスが来る。乗りこんでしばらくすると暑さで気持ちが悪くなってしまった。何度も生あくびが出る。ようやくバスを降りられて、家までの道のりもアウターは着ないまま歩いた。簡単にごはん食べて即お迎え、帰っておやつ。今日はプラザでチアダンスがある。親子で体を動かすプログラムとなっているけど、私は今日バス酔いして体調がいまいちで〜と軽い気持ちで一人の先生に世間話をしたら次から次と他の先生が顔を合わせては気遣ってくれた。恐るべし情報共有。体を動かすプログラム、子は予約する時点では大体いつも素気ないけど、いざ当日はなんだかんだ張り切って楽しそうにやってる。先生に感想だとかを聞かれたら積極的に手をあげて発言していた。最近そういうことが多い。分からなくてもハイハイ!手をあげるタイプの子かもしれない。時間めいっぱいまで遊び。そのまま未完成のふうちゃんがやっているモロッコラグの展示に行くつもりでいたからママ友も誘って連れ立っていく。とても買えるような代物じゃないなと分かっていながら見に行くなんて申し訳ないような、だから同志がいて心強い。未完成のラッピンググッズとして小さい小さい容器があって、これこそ乳歯を納めるのにちょうど良い。良すぎる。三十年保管されるのが簡単に想像つくビジュアル。90円。良い買い物ができた。ごっちゃんのところに元夫がいて、私達がラグを見て帰るときまでまだいて、子が話すというので寄っていく。ごっちゃんにふうちゃんが仕入れたモロッコラグがいかに良いかを熱弁されて、自分で思った以上の魅力を感じさせられ欲しくなるけど、都会の住宅状況で小さい子ましてやペットまでいる家には相応しくない現実を思う。ごっちゃんのプレゼン力すごい。金曜の夜だし、例の台湾料理屋のテイクアウトを子に提案してみると賛成してくれた。鍋が売りらしいけどテイクアウトを聞いてみると割と手頃な価格で色々あった。子は以前からジーパイが好きだからひとつはその台湾唐揚げのお弁当にした。辛くなければスパイスもオッケーと伝える。商売っ気の感じられない説明不足のメニューや店内だけどお店の人はニコニコして優しく待ってるあいだ子に飴をくれたりした。台湾唐揚げ弁当とルーロー飯。見るとビニール袋の手提げ部分が独特な縛り方されて見たことない形状をしている。ただのビニール袋と思ない安定感。台湾手仕事の技術の高さを感じた。


12/11
家事のあとまだ間に合う時間だったのでコメダのモーニングタイムに行く。もう何度もみた店にあるひとまねこざる、いわゆるおさるのジョージの絵本を読む。今朝のアニメではジョージがマンションのエントランスでフリマをする話をやっていた。先日お友達から玩具を譲り受けた分だけうちも玩具を処分しないとなぁと思っていたところにその話をみて、ごっちゃんの店先でやらせてもらえないかなということを思いつく。あそこにいるとけっこう子連れがよく歩いてるように見えるし、梱包が大変でメルカリで出すのはちょっと、なものを出すにはいいかもしれない。元夫にもその考えを伝えておく。
午後は図書館でクリスマスコンサート。ハンドベルの演奏、たいして期待していなかったけど、唯一のクリスマスイベントとして予約したまでだったが、思ったよりずっと素敵な会だった。ハンドベルはほんの一部で、人形劇や手遊び歌など。高齢女性のみなさんがどなたも歌や語りが上手で、岸田今日子のナレーションを聞いているようだった。会を終えてごっちゃんのところへ。元夫もそこにいた。ごっちゃんにフリマの相談をする。軽ーい感じで二つ返事でオッケーしてくれた。ありがたい。元夫は一切話に入ってこなかった。ユータカラヤに寄っての帰り道、まだ元夫がごっちゃんのところにいるのが見えた。その姿を背に私達は帰る。寂しいものだ。今日なに食べる?とか言って、相手の求める食のテンションを探り探り話しながら、週末を理由にお互いなんとなく特別なものを食べたくなるような空気になっていく感じとか、もうそんなささやかな安らぎを共有できる人がいない寂しさ。
新しいカギを観る子に合わせてだらだら、9時過ぎにお風呂。


12/12
区内の古民家施設で稲わらで正月飾りを作るワークショップに参加する。自転車で少し走るだけで施設のあたりの環境はまるで都心とは思えない雰囲気で時空を超えたような変な感じになる。が、今日はそのだだっ広い道路が学生の駅伝コースとなるらしく見物人が歩道に集まっていて、交通整備されるなかを駆け抜けた。このワークショップは小学生以上の子ども対象のはずだったけどママ友が主催団体の人で融通をきかせてくれてうちとお友達の二組、ちびっ子が参加できた、と言っても稲わらを数えたり飾りを選んだりするだけ、大人が大いに楽しんだ。農工大のおばあさん先生が言葉通りに手取り足取り指導してくれる。なかなか力仕事だと聞いてはいたけど、力というかコツ、体に慣らすことが重要な気がした。稲と一緒に身も引き締まる感覚、心地よい。2セット仕上げでようやく身についてきた。しめ縄の地域性やらを話してくれたりして、おばあさん先生だけど年寄りの昔ばなしの感じではなく学問として語るその姿がとても格好よくて素敵であった。私が熱心に先生と話していたからか、スタッフのおじさんが残った稲わらをどっさりとくれて、帰りはクリスマスムードの街中を先立って師走の準備に勤しんでいる人のようになって突っ切り気持ちが良い。すっきりとお腹も空いたし何か買って帰ろうかと思ったら子が公園で遊んでいきたいというので公園近くのネパールカレー屋に入る。お子様セットもあるからいいよねと幼稚園のママの間でもよく利用されている。ランチタイムに差し掛かるけど程よい客入りで落ち着く。公園へ移動。遊具があるわけでない広い公園で、子はまた枝や実を拾って、私はベンチに座ってしばしゆったり過ごす。以前からこの公園では休日に三味線を練習している男性がいて、今日も人目を憚らずべんべん唸らせているけど、昼間の喧騒にまぎれて三味線とはまた違った音が鳴っていることに気づく。見渡すとその男性と背中合わせに、流れる滝側の前には篠笛を練習している女性がいて、少し離れたところにいる私には2つの音がいい感じに重なって聴こえてきて小さな喜び。この人達実はお互いを認識していて即興で合わせているとしたらすごい、エンターテイナーだなぁなんて一人夢想したり。しかしそんな簡単にドラマは生まれず女性は脇目も振らず颯爽と帰っていった。
私達も帰ってひと休みしつつ、忘れないうちにと新聞紙を広げて稲わらを締めてみる。やり方はマスター出来ていたけど時間が経った稲わらだからかいまいち格好は悪かった。やはり現地で作った二つをお飾りにしようと思う。教えられた通りにしばらく干しておく。
夕方、阿佐ヶ谷まで走りユニクロ。極暖のヒートテックありましたありました。何が違うんだか絶妙に種類があって戸惑いながらとにかく厚手みたいなやつを購入。お会計で売り場と違う価格が表示されて、ん?間違えたかと思ったらちょうど売り出し中の特別価格とのことだった。ラッキー。高円寺でゲームセンターなど寄って帰り。
夜は子が寝たあとにしめ縄の飾りを仕上げ。赤い実や松、稲穂など。欲をいえばここにミカンや紙垂がほしかった。

 

12/13
元夫は物をむやみに確保しておくタイプで、使うならまだしてもそうではなく、ただ捨てたくないのだから厄介。処分するために縛られた状態で人から貰ったらしい雑誌類をそのまま保管していたりする。暮らしはお世話になっている立場だったのであまり強く言うことはできないでいたけど、こんな状況になった以上さすがに口出してもいいだろうと少しずつ整理していくことにして相手に確認。雑誌、今日は間に合わなかったので来週には処分する。
午前保育後帰ってごはん、それから園の子がいる公園に行く。神楽をやっていたときの主催の親子もちょうど公園で遊んでいて、家が近いからと夏に神社の神楽殿で演舞したときのDVDを取ってきてくれた。子がまたやりたい気持ちになったら、やらせてあげたい気持ちと面倒な気持ちで困っちゃうなぁと思いながらも喜んで受け取る。散々遊んでオオゼキで買い物して帰る。スーパーのなかで私の後ろにぴったりくっついていてちょっと振り向いても見えないから何かと思ったら隠れるようにしてお友達にもらったハイチュウを食べていて叱る。食べることが駄目なのではなくて隠れてやることが駄目なんだときつく言う。しかも公園遊びから手を洗ってもいない。もうすぐクリスマス礼拝の本番なのに今体調壊したらどうするんだと私はピリピリしていた。子が半泣きのまま家に帰ると元夫が作業をしていて一連の話をする。けどどうにかして欲しいと思わないしどうにかできるわけないとも思う。お金以外で子どもを支えられない。
気を取り直してスライム作り。クリスマスらしく赤と緑のスライムを作ろうと決めていたら、子がなかに星形のラメを入れたらどうかとアイデアを出してくれていて、この間ようやく星ラメを手に入れた。スライムにはじめから混ざっているのはよく見るけどそのラメだけとなるとどこにあるのか、手芸コーナーを主に探していたけど実はネイル関連品だった。集中して量産。小さなカップにいれてクリスマスのシールを貼る。


12/14
今日はクリスマス礼拝の前撮り。以前の礼拝で園のビデオ撮影が失敗してからというもの写真撮影専門の会社に動画も頼むことになっている。そのため保護者の参観がないリハーサルで撮影をするようになった。なので実質この日の出来がのちに語り継がれていくものになるだろう、ということで今日もきびきびと登園。うちは結局第一グループで明日が本番。続けてやって翌日はゆっくり休めるわけだから最高だ。大天使がやれなかったところから、なんやかんやあったけど、過去の動画を何度も一緒に見て、東方の三博士、これはこれで良い役をいただいたということがわかり楽しみである。ベツレヘムまで旅してくる博士達は会場を一度出て別の入り口から再び登場してくるなど他とは違う大きな動きがあるから子ども達のなかでもちょっと特別な役柄なのだった。子がうまくやれるかどうかは全く心配ないけれど、明日自分が見ることにすでに緊張しているのだった。
矯正歯科。雨が降ってきてしまい、終えて帰る時にはさらに降っていた。極寒。礼拝は少し正装をして行くことになっている。結局三年間同じ服装で済ますことにした。今年もそれでフィットするか一応着てみるかとネイビーのセーターに袖を通して驚愕。片方の肘後ろ部分が擦り切れていて、パンクファッションのモヘアのごとくスケスケになっているではないか。あわてて雨の中歩きでトレファクに行くも、意外と無難な地味セーター類が無い。焦る。そういえばこの前ヒートテックを見に行ったユニクロで肌触りの良いニットがあって、礼拝に着れそうと思ったけどいつものでいいか、とやめたのだった。やっぱりあの時買っとけばよかった、悔しい。歩きながら慌てて阿佐ヶ谷のユニクロに電話で問い合わせる。ジャンパースカートのなかに着るニットだから小さいサイズがいい。こないだ自分にあてがってみていたSサイズ、一枚くらいしかなかったことを覚えていた。やはりもう在庫なしとのこと。中野はどうだ?その商品はもう店頭にないと言われる。今から丸の内線で新宿まで出て買ってそのままお迎えに間に合うかどうか、どうだ?と思いながら歩き続け駅の改札を入り電光掲示板を見上げると、やっぱり間に合わなそう。ひとまずお迎えだ。諦めて近くの店をみて時間を潰す。そのうち雨は止んで、ものの数分で晴れ間がでてきた。
家に帰っておやつを食べさせたら今度は自転車で家を出る。冬休みにプラザのなかにある一時預かりを利用したいから面談を受ける。私達にとって慣れた場所ではあるけど、預かりのためにはまず初回は短時間でお試しをしなくてはならないルールになっている。本当は二時間だけど、年長だし場所にも慣れてることから、じゃあ一時間だけでも、ということで融通をきかせてもらった。冬休みのクリスマス以降はもう幼稚園の預かり保育がないのは分かっていたけど、今週は礼拝や休みがあってパートを入れることができなかったから申し訳程度に12月最終週に一日だけパートを入れてある。そこにどうにか預かりを押し込められることになり逆算してお試し一時間の予定も決めた。順調。さて明日のこと。とにかく無難なものを手に入れるべくユニクロに賭けるしかない。阿佐ヶ谷に行って例のニット、ダークグレーじゃなければSサイズもあるかなと棚をざっと見ながら、いやいやMサイズでも良いかもしれない、となってダークグレーのMサイズに呆気なく決まり。ユニクロってやっぱりこうなる。どんなシーンにも可もなく不可もなく収まってやり過ごせるし、嫌々買うわけじゃないけど特別嬉しくなるわけでもなく。お米を買うような感じだろうか。
ハンバーグが食べたいんだ、前にお父さんが買ってきてくれたようなと言われて、元夫はよく少し贅沢風な冷凍やチルドのハンバーグを子に買ってあげてたことを思い出す。私は感謝セールで8個入り380円の冷凍チーズインハンバーグを業務スーパーで見つけて買う。
今日はとにかく寒かった。先にお風呂にしてみる。その後ごはん、いつもと順番を逆にしただけでなぜか時間に余裕があって早く寝る支度ができた。これは良い。冷凍ハンバーグもなかなか美味しいものだった。これから堂々と使っていきたい。


12/15
晴れ。礼拝の日。子どもはいつも通りの時間に登園、礼拝は少し後にはじまる。一応朝から正装はしておいたものの他のママもほとんど一度帰るようだったので私も帰宅、あらためて身なりを整えておく。ついこの前子が描いたイエス様がお産まれになった場面の絵、とても良く描けていて、壁に貼ったその絵をあらためて眺めた。
時間になって幼稚園へ向かい園舎に入る。献金箱の隣にあったクリスマス飾り、見るとまるで子の描いた絵と同じ構図。なんだ元ネタがあったのか…ウロウロしていた園長先生をつかまえて、子が気にしていた博士役の装飾品のことを聞いてみる。博士は大きな飾りのペンダントがあるのもまた子にとっては魅力だったらしい。が、昨日のリハーサルで自分だけペンダントが無かったとのこと。リハーサルだからつけ忘れたんじゃないの?自分で聞いてみるんだよ、と言っておいたけど私も気になる。理由はどうやら去年の片付けの時にひとつ壊れてしまい、ゴージャスなたすき掛けがある衣装の博士がペンダント無しということになったらしい。それが一日目では我が子なのだった。子は納得したのだろうか。これを聞いて戸惑って集中できなくなっていないだろうか。心配と緊張で座席に座る。二年間分のここに座ってきた年長母の姿を思い出して、それだけでもう胸がいっぱいになっていた。園長の話から粛々と劇がはじまる。ピアノ演奏以外の大人の先生の合図があるわけでもなく、子ども達だけで話が進んでいく。壇上にマリヤと天使が並び、会話式の歌がはじまる。「おめでとうマリア神に恵まれた、あなたのところに神が宿ります」私はこの曲調に弱いらしく、もうこみ上げてくる。そしてマリアパートの歌詞。「〜私はいやしい、ただの娘です」天使、「怖がることなど、どこにもないのです〜」そして最後のマリア、「私の心は高く歌います〜」ここで完全に泣いていた。白の衣装に身を包みまさに心高く歌っている女の子をみるだけで涙が止まらなかった。その後も、あの子がこんな立派に、あの子がその表情をするのね、といちいち感慨深くなってまともに見れないでいる。そして我が子のことを思って一瞬冷静になって、見つめたら注目されてると思ってトチるかもしれないし、見た方がいいか目を逸らした方がいいか、事前に打ち合わせとけばよかったーーと後悔しているそばから耳に入ってきた堂々とした力強い我が子の声。三人の博士は遠方から歌いながら入場してくるのだけどその際の他二人の博士との温度差ありすぎ、まるでライオンキング。博士なんだから立派な感じでまじめに堂々と言うといいんじゃない?なんてざっくりアドバイスしていたことを忠実に守っていたらしく、ふざけてるのかといいたくなるような太い声。笑ってしまいたい、笑って楽になりたい、けれどここは神聖な場で笑ってはいけない。我慢の緊張感に悶えながら結局涙になってしまった。いつ拭けばよいかずっと気にしながら拭けないままの鼻水でマスクなかはぐちょぐちょだった。隣りのママと私の二人だけが、めちゃくちゃ泣いていたらしい、そして泣いてるのは誰かと案外子ども達もしっかりみているのだった。子の演技はどのママにも褒められていて、私こそまともに見れなかったけどよかったんだなということで、これで肩の荷が降りた。この礼拝が終わるともう卒園まで一気だよねと先輩ママ達は言う。今日を大事に過ごさなければならない。まずは子が終わったお祝いにハッピーセットを食べたいというのでマックまで。買って帰り食べてから、今日の図書館で皆んなにスライムを配れるようにさらに最後の仕上げ。
図書館のお話し会は今年は来週まで。でも子ども達が冬休みに入ってしまうと来ない子もいたりしてイレギュラーになることはもうこの何年かで身に染みついている。他のママも今日に配るお菓子を持ってきていた。プチギフトが行き交って子ども達も気持ちハツラツとなって、スライムは皆んなとても喜んでくれて嬉しい。個人的には黄色と青色を配合して作った緑の方がキレイと思っていたけど赤を選ぶ子が多かった。図書館の後は皆んなでぞろぞろとプラザに向かう。工作タイムに間に合った。ツリーの形を切り抜いた厚紙にセロファンを貼って作るステンドグラス風の工作。皆んなでわいわいしながら作って遊んで一日が終わる。
元夫の母から子の入学祝いを現金書留したとの連絡。貰う筋合いは無い。受取拒否をしようと思う。

2021年11月15日〜11月30日

11/15
ツイッターの不正ログインを心配している合間に日常をぶちこんでいるような時間が過ぎていく。ツイッターのセキュリティをみると全く身に覚えのない目黒区からアクセスとかなってるからゾッとする。でもウェブ検索でも普通にそういうことはあるし意識し過ぎなだけかもしれないのだけど、状況が状況だから常に落ち着かない。
午前保育、迎え。公園にキックボードを持っていきたいから取りに帰ると面倒なことを言ってきかない子。安物でギシギシいってる錆だらけのキックボードを良しといる子が哀れで、私はそんな子の無邪気さに怒りがこみあげてくる。錆びてて折り畳みがうまくできないとか八つ当たり気味に手こずってみせて諦めさせた。新しいのを買ってあげるからそれまでは、と心で唱える。別の玩具を持って公園へ。キックボードを乗っている子なんてほんの一部。全く気にならずいつも通り遊び。帰りは月曜恒例の八百屋、オオゼキはたまごがひとパック108円と、チラシにもない最安値。
夜、元夫が荷物を取りに来たタイミングで自分の自転車を駐輪場に戻しに行く。普段はこんなことすらも気ままにできない暮らしであることをあらためて実感してため息がでちゃう。毎日張り詰めている。元夫の自転車のカゴに買い物してきたらしい野菜やキノコ類が入っていて、そんなの前は積極的に買わなかったのに、知らない生活がそこにあるようで寂しくなった。


11/16
収穫感謝礼拝。一家庭ひとつは野菜が果物を持って行くことになっている。昨日八百屋で買った野菜は小ぶりだから、ジャガイモとカブの2つを持たせることにした。何をもってきてもいい、だけど一応言っておくとその野菜を使って豚汁を作って食べますと先生。これも毎年の恒例行事で、去年はなかったこの豚汁ふるまいと、餅を今年は同時に食べるとのことだった。餅つきもやれないまま二年は過ぎた。機械は動かさないと使えなくなりそうで心配だからということで今年は餅つき機を稼働させて餅を用意してくれる。子どもは豚汁よりもこのつきたての餅をそれはそれは楽しみにしている。
送りのまま委員会活動のひとつ、不要の絵本カバーで手提げバックを作る作業。作り方レシピを見るだけよりみんなでやると進む。
11時前に帰宅。またまたツイッターの不正ログインを怪しんで調べ。ついでにタイムラインでゼスプリフィギュアが今年も販売というのを見て数年前にはじめてゼスプリキウイのフィギュアが出て購入したことを思い出す。あの頃はまだ余計な物に心躍らせる余裕があったみたいだけど、その後の私はなんだか楽しめない人間になっていたなと思う。そうして前に購入したから確実に扱うはずとオオゼキに問い合わせると、入荷はあるけどまだ店頭には出せていなくて、取り置きもできますよと言われるも、ひとパック1200円くらいするから二の足を踏む。
お迎え後は公園なしで帰り、おやつ。予約していた耳鼻科へ。最近子が鼻をズーっと鳴らしているのが気になっている。詰まっているわけでも出るでも無い。先生は、扁桃腺が大きいと以前から気にされていましたけど扁桃腺とは鼻でもあるのです、と説明してくれて、いまの年頃が一番大きくて、段々落ち着いてくるはずなので、と諭された。ただの癖になってしまっているのかもしれませんねということ。それは自分にも覚えがあるから心配。キャンドゥに寄って買い物しながら洗濯のりのことを思い出して探すけど100円では無いらしい。コアラのマーチの靴下が可愛い。親子でお揃いというコンセプトシリーズで大人サイズもあるけど大人こそ可愛いやつが売り切れていて子どもサイズだけ買い。ツルハで洗濯のり。前にも見たけど少量はないものらしく大きなボトルで189円。オオゼキの店頭にキウイがあるか一応確認しに行くけどまだ無し。公園に寄らない午後はなんとく時間がゆっくり。帰り道の小さな公園に寄り道して少し遊ぶ。住宅地のなかのこの小さな公園では遊ぶはおろか、溜まるような小学生もいないから寂しさがある。メランコリーに押し潰されそうになるから長居はしたくない。帰ってスライム作り。この間の学生のやり方を思い出しながらネットでも調べつつ。絵の具と書いてるレシピが多いが学生パターンで三色ある食紅を使ってやってみる。とろみ加減がちょうどよく完成すると嬉しい。作るモードで調子よく夕飯はシチューをカレーにアレンジごはん。
夜中に地震。目が覚めてしまう。最近子が、私の古いスマホにある写真やプリントした写真アルバムをみて父の写真をじっと何も言わずに見ていることがよくある。辛くなる。


11/17
パート。ちょっと気が重いメンツではあるが、社員さんが休憩にいった時に、そろそろ洗い物の水の冷たさが厳しい時期になってきたと先輩パートが話しだし、水と熱湯の2つの蛇口からちょうど良い湯を流すための自作の発明品を見せてきて、よくよく話をきくと発明好きな人らしく過去にはそんなアイデア教室にまで通っていたという。面白いではないか。文句が多い人で皆んな陰では厄介がっているけど私は意外と嫌ではない。むしろこんなちょろいことやっちゃう人好感持てる。私がテンション高めに話を聞くと先輩パートは饒舌になって、私に仕事を振ることもせずにずっと話し続けていた。
迎えから公園、そのま図書館。お友達がアドベントカレンダーをくれた。いつも来ているメンツみんなに配ってくれて、カルディに寄るついでがあったからさー、なんて言っていたけど5、6人分か?すごい、ありがたい。図書館後は遊ばずに帰り、今日もオオゼキゼスプリフィギュア付きパックが出ている。1200円はなかなかだけどキウイ11個入っているし、迷ってないで突っ込むモードだから買い。
お腹が空いて仕方ない。夕飯前に肉まんをホットサンド器に挟んで食べる。元夫宛ての郵便が来ていてお知らせしたけど半端な時間にこられて子のペースが乱れるのも嫌だから来るなら夜9時過ぎにするようにとも伝えた。すると連絡もなくお風呂上がりに来ていた。寝るまでの工程全て完了させてのタイミングだったから当たり障りなく子は10時前に寝る。それにしても元夫はいつも虚な目をしてやってくるからこちらの気が滅入る。本当は来たくないのにそんなにも無理に来てるとでもいうのか。死んだ目でいることをLINEすると電話がきて話す。パソコン仕事ばかりでこうなっているだとか、どんな状況だとかを少しでも話をするだけでなんか気持ちがスッとして、起きあがってテレビを観るくらいのほほんとなれる。あちこちオードリー。タカアンドトシ。忙しすぎた時代、メンタルやられたという話。元夫もそんな感じなんだろうかと思うと、もう少し弱音をまっすぐ吐けるタイプであれば、私達の今も違ったんじゃないかと思ったりする。


11/18
今日は例の餅つきと豚汁の日でカラのお弁当箱を持たせる。楽!そして預かり保育をいれてパートを2時半までにしているけど迎えは4時。余裕!パートはメンツも気楽な人らで良い。パート帰りはいつも脇目も振らず帰るしかないけど、今日は少しばかり余裕。小さな古着屋がひしめく通りの角の場所で、外にレディースの服が飾られ一着500円と手書きのポップで屋外販売している。作業しているのは北中夜市で古着の投げ売りをしていたお姉さんだった。夜市の時は明かされてなかったけど店があることはその後判明して、でもここではなかったはず。カーディガンを二着買い、移転したのかと聞いたらこの場所は前からあったんだけどたまにしか開けてなくてと言っていた。外売りは今たまたまだとのこと。ラッキー。家で少しだけのんびり、4時に迎え。本当は3時でもいいところなんだけど、それだとギリギリで私はいつもの慌しさと変わらないし、子はおやつは食べられないし、どうせ預かりに行けるなら最後までいたいと毎度責められている。保育用の慎ましく素朴な菓子を食べるがための一時間500円。それもたまには許したい。なによりリフレッシュはプライスレス。子がビーズを通して作ったブローチを付けていた。素敵。保育時間に作ったらしい。子ども達が生み出すものの偽りない子どもらしさは真似できない良さがある。この前子が描いた絵が、どことなく小林エリカのような荒井良二のようなやくしまるえつこのような、それでいて福満しげゆきのような不穏さが迫るものがあってとても良かった。オオゼキシルバニアデザインの森永のホットケーキミックスメープルシロップがあり迷うことなく子どもと一緒になって手に取る。以前ならそんな大手メーカーを買えるような器量はなかった。児童館に寄って学童申し込みの書類をもらってくる。子どもが行く学校は今年度新設された学校の敷地内にある学童と近くの昔ながらの児童館の学童と二ヶ所から選べることになっている。新設ときいて当然学校内だろうと思っている。昔からの児童館は未就園の頃プログラムにも通っていたから馴染みがあるけど、あるからこそ顔見知りの先生もいて、今の家庭環境を知られるのは気まずいなぁというのもある。書類さえあれば安心。
子は朝から晩まで今日の餅の話。つきたての餅はそれはそれは美味しいだろうな。地域のイベントで餅つきをしていたのも遠い昔のことのよう。あの頃は元夫が週末に不在なことが常で、私達は催しを見つけてはすがるようにあちこち飛び回った。そうして支えられ繋がりのできたこの地域をやすやすと離れることなんて相変わらず考えられない。子どもが大きくなって少しずつ一人ひとりになっていったら今度は私も何かしら提供する側として地域に関わっていけたらいいなんて思っている。夜は私が今日パートではじめて巻いた、といっても機械なのだけど、巻き寿司で晩ごはん。


11/19
今日は以前からやっている区関連の仕事仲間のママ友に誘われた大仕事。もうひとり、私より後にこの仕事をはじめたママ友と三人だからよりチーム感高め。集合場所は荻窪の少し先の区の施設。各々現地集合ということにして園送りのあと一旦解散。私は区役所に寄ってから向かう。コロナにより収入が減って困窮しているひとり親への給付金手続きについて相談。私の場合広くいえばコロナかもしれないけどひとり親になってしまったからということでもある。あとはコロナ禍だから職探しが困難というのもあるらしい。再度書類を確認して提出することになる。
さて荻窪。実はとても特殊な仕事。こんなことは二度とない体験かもしれないのでその役をかって出た。大物女優かってくらい皆んな手厚くしてくれたが、なかなかハードな仕事であった。剣道部の部活を思い出したくらいの汗がでた。現地解散してまた各々帰宅。荻窪駅を越えたところの坂が何気に電動自転車とはいえ精神的に重い。別のルートがあるらしいことを一人のママが言っていて、その道を知りたいとこだけど念のため入れておいた預かり保育のお迎えまでは余裕があるからルミネをぶらぶら見て帰ることにした。が、とくに収穫は無し。消化不良で途中の牛乳屋の瓶のフルーツミルクを子の土産に買って帰る。ちょうど隣りのばあさんと玄関口で久しぶりに出会って話す。毎度入り口の話がなんであれ話し込んでしまうと結果おばあさんの身の上話になる。夜逃げのことストレスで病を患ったこと、性格を変えて今こうして明るく生きているという話。何度も聞いているけど自分が今こうなってしまったところで聞くと感慨深いものもある。夜逃げしてくるまで夫と33年間口を聞かなかったから、仲の良い夫婦を見ると羨ましくてねと言って、80歳にもなる今でも気になってしまうくらい引っかかっていることなんだなと沁みる。お宅なんかもそうだけど何しろ話せるのが一番!と言われると居心地悪くなる。この家にいないことに気がついていないのか。話は進みストレスで病気にもなって、だから自分は性格変えたの、もう我慢もしないし迷惑な人になるかもしれないから、嫌だったら私の元から離れてもいいからって周りに言ったけど皆んなそのままでいてくれたのと、ヒートアップして言いながらうっすら涙ぐんでいた。頑張ったんだね。いま素直にばあさんを讃えられる。そんなこんなで遅い昼ごはんを軽く食べたらすぐ預かりの迎え。
帰っておやつにしながら続々と届きはじめた新しいクレジットカードの設定。SNSに悩まされてはいるけどカード不正利用はひとまず問題なさそうで、そうなると敵の目的が分からなくて余計に怖くなる。そうなるとここに記した日常をオープンにしていることも、もしかしてもしかするとストーカー犯罪だとかに繋がるような危ないことなのかも?と、完全に他人事だった危険にバクバクしてきて慌ててプライベートモードにする。インターネットのなかで何かが起きているかもしれない。怖い。
元夫の荷物がいくつか来ていて、今夜は金曜ロードショーでアナ雪がやるから子との交流のためにもそのタイミングで来ないかなと思っていたけど納品があるからとすぐに取りに来てしまった。
牛乳を買いに行きたい。夕方5時過ぎ、家を出ながらそういえばママ友が牛乳は金曜のユータカラヤが一番安いと言っていたことを思い出して、いつものOKも業スーも通り越してユータカラヤを目指す。ごっちゃんの店前を通りながら行くと元夫もそこにいた。ユータカラヤの今日の牛乳は確かに地域最安値だった。またもや無駄な話ばかりしているママ友ネットワークの底力にニヤついてしまう。スーパーを出たところで設定の不安を問い合わせていたカード会社から電話がきて話している間に子は自転車の後ろで寝てしまった。再びごっちゃんの店前を通って今度は元夫と二人で立ち話。外だからだろう、元夫が嫌な顔するわけでもなく普通に会話ができていることに外だけど私は少し涙が出てしまった。皆既月食がよく見える空。そのことは言いそびれてしまった。家に近づいたところで子を起こす。アナ雪のために少しでも寝れてよかった。ラーメンで夕飯。急いでお風呂に入ってアナ雪を前に今日買ってきた瓶のフルーツ牛乳とコーヒー牛乳で乾杯。
猫がうるさくて困るのと私は眠くてだるかった。


11/20
地震。最近地震が多い、怖い。中野でフリマ。少し遅れて急ぐ。すごい人、人。気持ちが焦る、とにかく練り歩く。いまいちこれといった収穫は無いなと思いながらの何周目かでどんな店でも覗きこむ余裕ができたところで、いかにも家に眠っていた不用品を出してますといった感じのおばあさんの店を見てみると、ちまちました雑貨類のなかにハム太郎のマグネット未開封を発見。他にも古サンリオだとかお宝が潜んでいる。でもおばあさんはそんな「古いは価値」みたいな発想も無しに、恥ずかしそうに笑いながら子ども達の昔の古いものなんかだけど良いのがあったらどうぞ、と優しく言ってくれた。ひとつ20円だとか。私と子は密かに興奮しながら漁る。鉛筆がゴロゴロ入った箱を丸ごと買おうとしている謎おじさんにおばあさんは小さい子に好きなの選ばせてあげてからでいいかしら?といって優先させてくれて、マロンクリームやファンシーレトロな鉛筆を選び、おばあさんは手にしたものをざっと見て全部で100円でいいわとコソコソ囁いて、ありがとうとにっこり微笑むと、おじさんの方を向き直って一本ずつ確かなように数えていた。フリマはこういう場であってほしい。ハム太郎マグネットと鉛筆の他は、るるる学園のハンカチとコロコロクリリンの自己紹介カードと、私は知らないマニアックな昔のサンリオキャラのメモ帳を子が選んだ。久しぶりの大収穫。テンション上がった。ダイソーとマルイの手芸屋、大量のキウイを早く柔らかくするために八百屋でバナナを買って帰り。郵便受けを見ようとしたら私はいつもかけていないのにロックがかかっているうえにダイヤル部分がベタついていて気持ち悪い。誰かが触っている。この家を守るのは自分一人だと思うといちいち敏感になってしまう。
子とビーズアクセ作りをするが、子は以前やまちゃんなんかと皆んなでやった楽しい思い出があるからただ普通に二人でやっていると、お父さんも良いなやりたかったなって言うだろうね、とか無邪気に言っていて、辛い。記憶が思い出が辛い。
生理で体調があまりよろしくない。寒気がする。今年は多少は賑やかにやっているところもあるらしい酉の市に行きたかったけど体がしんどい。今年は諦めるしかない。切り山椒、買いたかったな。子はテレ東でやってるさん会ったこどものグルメというドラマを面白いと観ながらゴロゴロしているけどそれが終わったら再び買い物に出る。猫のトイレを補充しなくては。どうにか踏ん張って外に出ると玄関先にチャレンジいちねんせいが届いていた。4月からの入会だけど入学前用の教材があるとのことだった。それを見て気持ちがあがった子は商店街でゲーセンに寄り道、どうしてもプリクラを撮ってみたいとのこと。体調も悪いし気が乗らないけどラインペイの貯まったポイントを使って無料でできるから試しにやってみることに。撮影も流されるまま、アレンジは理解ができないでこねくり回しているうちに終わってしまった。韓国式プリクラは必然で美化モードらしくて、素が素なだけに美化が本当に違和感でしかなくて、こんなの記念にも何にもならなくてげんなりだけど、子は可愛いと言って満足していた。現代。西友で猫トイレを買って自転車をよれよれさせながら帰り。一人でもストレスなく暮らすにはケチケチしない思いきりが必要。本当にダメになったらネットで買おう、そう心に誓って今日を乗り切る、そんな毎日。
ちゃれんじ教材をあけて、子が一番楽しみにしていた目覚まし時計をセット。小学生になるとしまじろうから変わってコラショというキャラ。アニメちっくなこのキャラがいまいちで私は冷めてしまうけど子どもはそれで喜んでいる。教材は直前まで悩んで決めたのはやっぱり紙のものにした。今どきタブレット教材が推しのようで色んなサービスに流されそうになったけど、学校でもタブレット教材には触れるのだし、とにかくまず紙に書く感触に慣れなくてどうするという気持ちは譲れなかった。それでもゲーム機型の教材はあって、結局子どもはまずそれに手を出すことになる。
なぜか夜の寝かしつけるタイミングで猫が騒ぎ出すことが多い。読んでる絵本を途中でやめて猫を追い回すことになる。子は赤ちゃんに親を取られたお姉さんのようなテンションになるし、こちらだって早く子を寝かせてあげたいのに、お互い我慢が限界になったりもする。子は猫はもう外で生きればいいのに、と言い放ったりもした。でもおとなしく私達のそばに寄り添ってくれているような穏やかな時には、二人以外に生き物の存在があることは救いにもなっているはずなんだけど、夜のこの時間はどうにもストレスである。猫は最近ほぼ毎日のように吐いたり廊下にうんちをしてしまう。元夫に伝えると病院連れて行こうかなと言っていて、連れてくのはいいけどそれで手のかかる世話を言い渡されたら私がやらなきゃいけなくなるわけなのに、よくそんなこと言えたもんだなと思う。

 

11/21
コラショの目覚まし時計のおかげで子がバッチリ目を覚ます。いや、アニメぐんまちゃんのおかげかもしれない。MXは録画ができないから後では観れないのだ。
毎日する必要がないのかもしれないというくらい洗濯物が少ない。子はもうお父さんの洗濯物という件に触れなくなっていた。自然を今を受け入れはじめている。気が楽になったようで寂しいことでもある。
今日こそ遅れないように張り切って朝イチでフリマ。シルバニアを出す人がいるらしいことをたまたまツイッターでみた。子がフリマを楽しみにしてくれるように誘い文句としてつかってみたけど不用品というよりコレクション屋さんなのはわかる。案の定、そういう趣味らしい若者のお気持ちが反映している可愛くないお値段で、子どもに買いあたえられるようなものではない。こんな場所で子どもが集まってくるに決まってるんだから、うまいこと買わせられるような価格帯のものも用意すればいいのにと思うけど、マニアの大人向けでしかなくて、そこのとこやっぱりアヤちゃんしめちゃんのお店は夢があって良かったよなぁと思う。と、そんなつまらない思いをする一方で今日もフリマ価格のハム太郎に出会えた。特別な価値をつけられていなくて通常に与えられる選択肢のひとつとしてあるのは嬉しい。値段でなくなかなかのボロで買うに至らなかったけどハム太郎のジョイントマットがあったりもした。
高円寺に移動して台湾フェア。これまでの私、または私達家族は、いつからかこういったイベントごとの食に気軽に財布の紐を緩めることができない人間になっていた。お得かどうかでしかない。それは節制しなければと維持することに日々が囚われているから仕方ないといえば仕方ないのだけど、そんな冷めた考えの積み重ねが私達がまとまっている意味の無さにも繋がってきていたのではないかなと私は思う。お互いがお互いを牽制し合っているだけになってしまっていた。でも今は子と二人でただお腹を満たすというよりも体験に流されたほうが意識を分散できる。イベントのご飯を食べる、それで非日常になるんだから一日の達成感になる。とはいえコロナ禍にありながら復活したイベントは様子見のようにひっそりと催されていて心底ワクワクできるほどではないのが正直なところ。展示物をみたり、説明書きの何もない食料品の物販を覗き込んで迷ったり。台湾人のママ友家族が来ていて、何がおすすめか教えてもらう。麺線という素麺のような細麺の温かいスープのものが子どもも食べやすいとのこと。行列に見えたけど並んでいるのは台湾ソーセージらしくて麺線売り場の人にママ友が声をかけて辛くしないでという話をしてくれてすぐに買えた。ラッキー。気がついたら元夫が来ていて子のそばにいた。彼の住まいの近くで開催されているから一応声をかけておいた。すぐに仕事があるからと戻っていったけど、子は今日のフリマで手に入れたものなんかを紹介したり少しでも話せたから私としてはもう充分。食料品の販売は一番賑わっていたけど私は何が何かもよくわからず、そして業務スーパーに売っていたような気もしてくると結局手を出せずに終わった。
阿佐ヶ谷に移動。100円ショップで探しもの。店を出た目の前の催事スペースの店頭に去年だったか探していたサンリオキャラの小さなフィギュア付きのチュッパチャプスが売られていて2個購入。そばになぜかメダカも売られていて子がそれを見ていると、茨城はメダカがたくさん採れるみたいな話をされて、だからうちの実家にもいつからかメダカが大量にいるのかと理解した。と同じくして子が、おじいちゃんの家にもいっぱいいる!と声を上げて、私が茨城なんですと補足したらおじさんは、あぁそうなの?!と嬉しそうにして、どうみてもハロウィンの残りの飾りかぼちゃを子にくれた。都会で同胞を見つけると仲間意識で特別扱いしちゃうやつ。北関東とくに茨城は関東でありながら自分達は標準ではない自覚があって、都会コンプレックスで妙に縮こまってしまう節があるし、その逆に身内には強い。そしてネガティブな「お前も同じだろ」の押し売りもすごい。言葉使いにもそういうところが表れていると思う。徐々に世の中の意識が変わっていって各地方の価値も認められるようになった今はそこまであからさまではないだろうけど個々の根底にはまだ感覚として残されているだろう。都会のなかではすでに都会慣れした人もいるからフラットでいられる場合もあるけど、こうして少しのきっかけでも見逃さないところは相変わらずあったりする。なにもない田舎が嫌というよりそういうしがらみが嫌なんだよなぁと、いまだに振り返ってみて思うところはある。だから私には田舎で気を許して話せるような人もいない。ずっとずっと東京しか見ていなかった。東京に行かなきゃはじまらなかった。自分の過去は何のためにあったんだろうなと思ったりもする。
家を通り越してオオゼキまで行く。この前買った森永のシルバニアシリーズのキャンペーンに応募するにはレシートが必要だったらしく、そんなこととは知らずに捨ててしまったけど再発行してもらえることがわかった。ポイントカードの番号と買い物した時期で探し当ててもらう。簡単にでもここに記録しておいたおかげですぐに発見できた。オオゼキではたまにご当地ものの企画があるけど今日は薔薇パンが売っていて、食べたことはあるけど物珍しさで買ってしまう。元夫がいろんな地方に行っては妬む私のためにご当地パンを買ってきてくれていた。いま思うと誰かに何かを買ってきてもらうことは当たり前のことではなかったんだよなぁとしみじみする。どんより雨が降り出しそうな天気。
夜、ちゃれんじ一年生のゲーム機型の文字の練習を子がひとりで集中してできていた。良い。でもはじめだけだろうなという気もする。よく見てみると、画面をなぞって書くのだけど、なんとなくの線でピコっと正しい文字に仕上がって出来たということになってしまう。文字を覚えることはできるだろうけど書く練習にはならない。やっぱり紙のワークを選んでよかったなとつくづく思った。子が昼間、お父さんにあとで良いものみせてあげるねーって言っていたけど、なんだったか忘れちゃったと子が気にしていて胸がぎゅっとなる。当のお父さんはそう言われたことを気にもしていないようで、そんなにも子どもの世界を無いことにできるんだとがっくりする。私からはそのことを伝えるだけ伝えたけど、振り返っている今はメモもないし覚えがないけど、このあとお父さんが来たのだったかどうだか。皆んなが皆んな、日々の小さなことを色々と忘れていく。


11/22
コラショのめざまし時計を使ってみた。子の目覚めが良い。雨。午前保育の送り迎えはなんとか自転車でいけた。
これから先のことを考えるとちょっとのきっかけで不安がとまらなくなったりする。たとえば遺族年金。親子の関係があればそれだけで遺せるものがいくらかあるはずで、いま元夫が死んでもただの犬死なわけだ。思い立って元夫に、子どもに何かしら遺してあげられるように死ぬ前はまた婚姻関係にしてほしいとメッセージをしておく。システムとして繋がりをもっておく意味ってそういうことでしかないし、それさえあれば救われることがあるのなら、気持ちの問題でゴネているなんて無駄だなとすら思う。
おやつを食べたりして午後3時過ぎ、プラザへ。連絡していたいつものママ友の他にもお友達が遊びに来ていて、くだらない何でもない時間を過ごせることに感謝。学童のことを色々手引きしてくれていた先生が、なんと今回の学童申し込み資料の重要なところに赤線を引いたり補足を書いたものを用意してくれていた。手厚い!ありがたい。働こうとする者に皆んな優しく助けてくれる。心強さだけで前向きにやれる気がする。
元夫からは今日のメッセージになんのリアクションもない。そりゃ約束もなにもできないのはわかるけど、私達は普通の家族ではないのだし人よりも先のことを考えなくてはいけない。なるようになれじゃなくて、なるようにしていかないと「無い」のだから。私に続いて離婚を進めた友人は、納得していたとはいえやはり色んなことがこたえているのだろう、帯状疱疹になったと言っていた。それくらい負荷のかかることをしているのだ。そりゃそうだと思う。私って頑張っているなぁとも思う。もう駄目になって立っていられない自分を認めたら楽になるのかなとも思うけど、妙な責任感で踏ん張ってしまう。それがプライドなのだろうか。なんなんだろう。事情を知っている仲良しママ友が元夫を金曜に見た、若者と連んで遊んでたと呆れ気味に言っていて、そりゃあんなだったら家族というぬるま湯は嫌なんだろうねとでも言いたげな感じだった。これが悔しい。元夫は仕事のつもりだろうけど子ども残して離婚してそんな様子でいたら人からは遊びと思われてしまうのはわかる。それによって実際そうでなくても私と子はますます不憫にみられる恐れがある。余計なマウントとられたくない。それはとにかく避けたい。だから秘密にしているのだ。やっぱりこれはプライドだろうか。
親から電話がくる。その度にヒヤヒヤする。親にも知られたくないのは変わらない。以前から親との会話が嫌は嫌だけどますます電話にでたくなくなっている。「夫は元気にやってるのか」「一緒に暮らしてるんでしょ」「お父さんがいるのが一番だからね」そんなこと私に言われても、どうしろというのか。「向こうの家からリンゴきた?いつもなら今くらいにきてそしたらこちらが芋を送るんだけど。」うるさいうるさいうるさい!知らないよ!勝手に仲良しごっこしといて流れがうまくいかないと戸惑って、巻き込まないでほしい。お友達を増やしてあげるために結婚したわけではない。いつも通りにすりゃいいじゃんと冷たく言い放ったら、余計な騒ぎをしていることに気づいたのか、母はそうだねと誤魔化し笑いをするようにして電話は終わった。こんな親だから、私が離婚したと知ったらどうすることもできない私の前で大騒ぎするに決まっている。皆んなして、もうこれ以上私を苦しめないでほしい。元夫にこの件をメールする。「…そちらが離婚したくてして招いた問題で、私は親と関わりたくないからこのまま少しでも距離おいていられるように知らん顔しておきたい気持ちは尊重してほしい。その上でお母さんとうちの親のやり取りはどうするか話しあってください。私がどうにか親から逃げているのにこれを機に近寄らせるようなことはしないでほしい。それだけ。」


11/23
昨夜は腹痛でまいった。前からたまに入浴後に起こる腹痛。そのタイミングで猫もバタバタして床でうんちをするし、青ざめながら救急車覚悟でどうにか子を寝かせて、私もぐっと堪えてるうちに、寝れた。寝たら明け方6時に目が覚める。腹痛は治っていたけど、気がつけば子が咳き込みだして、鼻声だし風邪の予感。しかし祝日。天気も良く、思い立って水族館に行くことにした。サンシャインの水族館、予約をしないといけない。そんな朝から猫が今度はカーペットに吐いてしまい、洗濯やらでてんやわんやしているうちに予約できたのは午後3時の回。仕方ないけど、買い物なんかをその前にして最後に水族館をみて帰る今日の計画を考える。
昼、まずはミルキーウェイ。混んでいたらやめようねと子も分かってくれていたけどすんなり窓際のよい席を案内されて時間にも無駄なし。パフェと何か食べ物をと思っていたけど子がどうしても星形グラスのドリンクを頼みたがって、これはだいぶ大きいですけど大丈夫ですか?と店員さんに心配されながらでもあったし予算的にも、そのドリンクとパフェひとつを二人でシェア。下に敷かれたランチマットの紙に描かれた星座を見ながら自分のはこれで、私のはこれで、とこういう時に子のなかではいなくてもしっかりお父さんもメンバーに入っている。いじらしくてこちらが辛くなる。
サンシャインに移動。相変わらずの賑わいに見えるけどハンズが閉まっていたり少しずつ変化が寂しくもある。靴下やルームウェアの店で買い物、意外とレジが並ぶなぁと思っていたら、いまLINEのお友達登録をすればこの場で使えるクーポンが当たるかもしれませんよといちいち案内しているのだった。私も流れでやってみたら抽選で800名に当たるという500円オフクーポンが当たり、店員さんも流れで案内していたなかで当たりが出たものだから、一瞬でも地声になって驚いていた。出だしからラッキーな買い物。キッズメイクセットを探しにトイザらスを覗くとあった、子ども用アイシャドウ。マスクで口を覆われるいま、子はアイメイクをしてみたくて一生懸命だった。週末のトイザらスこちらも行列、並んで購入。いつものサンキューマートも土地が違えばある物も違う。前から私が探していたトートバッグが誰に注目されるでもなくひっそりと売られていた。フロアの中心には今のイベントのひとつとして座って絵本を読める広場ができていた。そこで時間を潰していざ水族館。混雑はしているけど子は隙間をついて水槽の前に顔を出してよくよく見れていた。屋外のペンギンに盛り上がる。子は勢いつけてあっちこっちと走り回っていた。都内のこれといって特別なところへ来たわけでもないけどつい、お土産なんていってショップをみたくなる。カワウソの絵柄がついたパッチンどめ、これなら可愛くて実用的だから良いと思って買おうかというと、子はペンギンのぬいぐるみを手にとってどうしてもこれがいい、これじゃなきゃ要らないとのこと。ぬいぐるみでもリアルさに欠ける可愛らしいペンギンが私としてはちょっと不満だったけど、せっかく来た思い出に買うことにした。二人の思い出で塗り替えていかなきゃならない。他には誕生石のカラーで出来たイルカのブレスレットを買った。大満足でサンシャインを後にする。私が買い物したくてサンリオショップに寄り道。レース編みで出来たキティの手提げバッグが欲しい。何色かあるけど黒か赤。黒はヨシキティ感が出てしまうような、でも赤の発色があまり良く無いからやっぱり黒か。友達にも写真を送って悩みながらも黒に決定。20年後も使っていたいからもっと欲しい気もする。タカセのパンも買って帰り。値段こそ少しずつ変わってしまっているけど20年前と変わらぬラインナップで、しかし毎度同じものを買っているように思う。良い一日。しかし元夫からは楽しいこと意外の話にはリアクションがない。真剣に話すとサポートするの一言ばかり発せられるけど、昨夜のような私が崩れている時にこそ誰かの声があって欲しい。私の腹痛は仕方ない。ただそれによって子どもと猫と蔑ろにするしかなくなる状況の私の罪の意識は重い。猫も子どもも、相手にされずに一人で過ごすことのストレスがどこかに溜まり、それでさらに扱いづらくなるということもある。私ひとりで子ども、猫、周囲と、あちこちに気を遣ってなきゃいけない現実。子が寝たら猫だけを気にすることはできる。寝てても起き上がって追いかけて追いこんでどうにか鎮めて、ただ身体はとにかくキツい。それを愚痴ると元夫は、病院に連れて行くよとしか言わない。だからその病院の後の処理を続けていくのは私なわけで、結果なにも楽にならない。辛い、そう叫んだ時にやってきて痛み分けをしてもらえる、それが私の望みだけど、そんなことはもう聞いてもらえない。じゃあどこをどうやって軽減するか、猫に吐かれてしまった布類を処理することに囚われるのでなく、さっさと買い替えられる経済的余裕を与えてもらうしかない。本当は誰かの支えてくれる言葉があれば乗り切れるような、そんな単純な日々のはずなのに、誰かの言葉こそ何よりも手に入りにくい。


11/24
パートの日。朝からいつも遅番の子やマネージャーが来ていて慌ただしく今日は何か特別忙しいのかなと思っていたら、開店前からカウンターに、すみませんと品の良い感じのおじさんがやってきて、どうやら本社からの監査とのこと。私はまだ見習い中なので関係ないけど他皆んなは一人ずつ控え室に連れて行かれ聞き込みをされる。本当はあそこの鍵はいちいち締めなきゃならないんだとか、こういう時はどうしてるって言った?と皆戻ってきては確認作業に鼻息を荒くしていて、マネージャーもこちら側の人間として何を責めるわけでもなく、むしろひとつの敵のおかげでみんながひとつになる良い雰囲気になっていた。
園のあとは図書館。図書館のあとは歯科。家の前で元夫に会う。新しくインテリア用品を持っていて、そんなお父さんの新しい生活を子どもに見せつけるのは嫌な気持ちがする。できるだけ子に気がつかれないようにさっさと別れて歯科、ついに子が抜歯する。緊張気味で良い子にしたまま全てが終わる。大人の治療のようにネガティブなことと違って本人にとって喜ばしいことだから、そのあともなんでもない様子だった。こちらとしては抜いたばかりの丸見え箇所がエグい。子はもらった歯をパケから出しておもちゃ箱にあった蓋がついたケースに自分でせっせとセットをしていた。一部始終をみていた私に何度も歯の確認をさせる。他に見せびらかせる人がいないのが可哀想になる。お父さんだって自分から声かけてまで気にしてくれない。ひとりでも何度も歯を取り出して何かしていた。
今日の有吉の壁が面白い。前まではテレビを面白がる余裕もなくとにかくさっさと一日を終えようとしていた。ひとりの自由時間が欲しかったのだろうと思う。それでも何がしたかったのかは分からない。今はなんとなく明日に向かっていくのがしんどい。テレビから目が離せないまま時間は過ぎていく。
ふとしたとき、ともに生きていく理解者がいないということに唐突に不安が押し寄せてきたりする。元夫は自分はずっとそうだったんだと被害者ぶるけど、その全ては彼の人に共有しようとしない性格のせいではないかとは思う。声にしていないのに、なんなら誤魔化そうとしているのに、察して分かってくれとは無理な話ではと私は思うけど、どうしてもまっすぐと外に吐き出せない人間がいる事実もわかるにはわかる。単に私達の相性がよくないんだろうなという諦めもどこかにはある。でも子どもの存在を思った時にやっぱり自分一人ではどうにもならない場合にいちいち辛くなってしまうのは悔しい。そういうことを私は元夫に吐き出し続けている。それは私と彼の関係外の問題で、それなりに彼も考えて感じてほしい。それを言い切ったらまた一時的にでも気持ちは軽くなる。あちこちオードリーなどテレビを観て過ごす夜。


11/25
子は朝からまた歯を眺めている。そんなに思い入れがあったとは。今日はサークル日。園のなかのひと部屋で絵本についてあれこれ話し合う。テーマはとくに決めていなかったけど前回に引き続きLGBTQや多様性を意識した絵本や、実在する人の実話絵本などが集まって、学びにもなる情報を共有しあえるこの幼稚園での活動にあらためて有り難みを感じる。これからは誰とどこで共有していけるのだろうか。
迎え後は公園。落ち葉の山を作って盛大に遊ぶ。こんな光景をみるだけで浄化されるものがある。
夕方、実家から荷物が届く。食べ物は有り難いけどそのあとの連絡が毎度のことながらストレス。こちらにはこちらの生活リズムもあるのに、たいして話をするわけでなく、ただ孫の様子をみたがって電話を繋ぎっぱなしにしようすることにイラついてしまう。何か教えたり世話をしたりするわけでなく、ただ可愛いものを見つめていたいだけのおばあさんなことが憎い。この母親がそうしていちいち裏方をサボってきた結果で私が「暮らし」の在り方が他人よりよく分かっていない人間になってしまっているのかもしれない、と思ったりする。いま私が自分に根本がないことに気がついて、家を維持することに四苦八苦しながらどうにかしているこの環境を、さも何もせずそこにあると思っているような、相変わらず自分ペースの物差しで絡んでくるところがまた憎い。暮らしていくだけでこんなにやることがあるはずなのに、なんで母はそんなに何もせずいられるのかとイラついてくる。私の記憶のなかでの母は年がら年中自分の妹や母親、私のおばあちゃんと何時間も何時間も電話をしているような人だった。長男である父の両親の顔色伺いながら古い家で同居して、週休二日分も休みなく勤め続け、家での暮らしに関心など持てるわけないのも分かるにはわかる。お母さんは座る暇なく動き続けなくてはいけないとか女性だからって家庭的でなきゃいけないわけではないし、今はそれを認めてくれている世の中にもみえる。でも実際そうして蔑ろにされている家で暮らしの根本のみえない環境で育ったら、いざ自分がひとりの人間として生きていく時に基本的な知識というか常識というか、価値観というか感覚を持ち合わせていないことで今そこから正そうと身につけていくことの苦労があるし、元夫からも言い争いになった時はその点を何度と突っ込まれてきた。女性なんだからとは言わないものの、さらに最悪なことに人として劣っていると言われているようだった。そのことを思い出すと、私が家庭というか生活というものを自分じゃない他の誰かと共にすることがもう恐怖でしかない。だからそんなことになってしまった自分の育った環境を呪ってしまうし、なおも理解できていないような親達を目の当たりにすることで怒りが止まない。女性だからってあれをやらすなこれをやらすなと声をあげている人達に限って結局はきちんとできている現実。「名前のない家事」と言われるような感じで生活そのものにも「名前のない暮らしのあり方」があるとして、それぞれのやり方を尊重された自由な世の中のようで、元夫に限らず結局は皆、その何かがなんとなく整ってくれている居心地を最良として、それはやっぱり女性なら当然だろうとどこか期待しているものなんだろうと思う。私も母に対して求めてしまうように。


11/26
保護者会。担任がいなくなってから年中クラスをみていた主任先生が兼任していて、私はむしろ良かったなと思ってしまっているところがある。しかし先生はいちいち私達に申し訳ないと言い、そしてポツリポツリと話し始めた衝撃な事実。その元担任はすでに荻窪にある幼稚園に再就職していたのだ。相変わらず住まいはわりと近くのために今後も街で会ってしまうかもしれないし、保護者には事実を伝えようと思ったと先生。ショックをうけている母達もいた。子ども相手が嫌になったのではなくやっぱり職場環境がキツかったんだろう。そう思うとこのやり方で今ついてきてくれている先生達になおのこと感謝したい。
今日は引き取り訓練。災害を想定して園からメールが届いてから徒歩でお迎え。そうなると皆到着がバラバラで各々帰るから公園には寄らないかと思いきや誰かいるかもしれないから公園を回って帰ると言い出す。先にひとりクラスの男の子がやはり帰り道に寄り道しただけのようにしていた。みーちゃんがこの週末で引っ越しをする。片付けが最後の追い込みのはずだから、思い切ってみーちゃんにはうちに来て遊んでもらおうかとママに連絡をすると、片付けは落ち着いてるから公園で遊ぶよとのことでやってきて二人で落ち葉や小枝をつかって遊んだ。公園遊びも寒くなってきた。4時過ぎ、いつものママ友と連絡をとってプラザへ。ママ友はクラスの荒れ狂った男の子の存在に悩まされている。平和主義で空気をよまない(まだできなくて当然だと思うけど)子と、すでに小学生の陰気な悪ガキ風情のある子の相性の悪さ。第三者の先生にどうにかしてもらうしかないよねという話。
親からメール。元夫の母から芋を送ったお礼の電話がきたけどなんだか元気がなかったから孫の声でも聞かせてあげてくださいとの余計なお世話。残念だけどそれは無い。というか元夫の母も、もうメールで済ませばよいのになんでわざわざ電話をしてしまうのか。自分らの作ったしきたりに苦しめられてりゃ世話がない。うちの親、散々いつもの流れのルールを気にして騒いできたくせに結局先に贈りものしたのかという、もう何がなんでも続けていかなきゃいけないその意地はなんなんだ。


11/27
なぜか付与されているメルカリのポイントが500円分もあるからどうにか使いたい。そんな時に限って程よいものがなく、ハム太郎の小さなマスコットぬいぐるみの種類でマフラーちゃんの新品が出ていて、迷いながらもタイムリミットがあるためそれにしてしまった。
お昼ごはんは自分でお弁当を作りたいと言い、ウィンナーに切れ目をいれたり、にんじんグラッセを作る手伝いをさせておにぎりも握る。満足して食べていた。
今日は寒い。予定もなくイベント的にトリアノンに行くことにした。週末のアフタヌーンティーはぱっと見混んでいるようでタイミングよく窓側の角、上座ともいえる特等席を案内されて、これはもうパフェとかプリンアラモードとか特別なものを頼む意力も高まった。ところが子は今日に限ってふつうのショートケーキを食べたがる。このシチュエーションを大いに満喫するためにはもう私がフルーツパフェを頼むしかない。周りを見渡すとけっこうフルーツパフェが行き交っていて、これは人気なのかもしれない。二つ向こうの席にプリンアラモードが運ばれていくのがみえて、これは思ったよりも小さくパンチがなく、やっぱり次回も頼むことはなさそう。対してパフェは納得。昭和風情。鮮やかな緑のソースが作り物のようでやけに可愛いパフェ。意外にアイスが美味しかった。子はテーブルの上にペンギンのペンタくんと名付けたぬいぐるみを出して、話しかけながら自分の頼んだケーキと結局はパフェも頬張った。水族館のぬいぐるみ、子にしてはなかなかブームが長い、とても可愛がっている。これまでぬいぐるみとか私が買ってくれたことあったっけ?と言って喜んでいた。確かにいつも父親が一緒で、私も同意のうえで買うに至っていても全ては最終的にお金を出す父親だけがやっていたことに子にはみえていたのだろう。私の買ったぬいぐるみ第一号というのもあって気に入ってくれているようにも思えてきゅっとなる。子は成長しているはずの今の方が、というか以前にはなかったような甘えかたを私にするようになった気がする。それは異常でも過剰でもないのだけど、思えば子はそんなにむやみに甘えるような子ではなかった。今は違う。私しかいないというのが肌でわかっているのだと思う。そんな週末、元夫つまりお父さんは連絡もつかないしまるで何をしているのかもわからない。私達はいつもいつも二人でしかいることなく、そんな辛さが爆発してとまらなくはるタイミングはこういう週末にやってくる。元夫に、普段あんなに四六時中スマホをみているのになぜ私からの連絡は既読にすらならないのか、あえて無視をしているとしか思えないのが辛いとメールで突っかかる。タイムラグがあり過ぎてほんのちょっとしたやりとりすらもうまくいかない。仕事していたなどと言い分があるのだけど、その仕事だって人とやり取りするにあたりスマホは欠かせないわけで見るタイミングはいくらでもあるはずなのに。私が人とのコミュニケーション不足で一人だけのリアクションを待ち構えているから、多数の人と交流しながら時間がすぎている元夫とコミュニケーションの重要度が違うのだろう。それならそれこそもっと気軽に対応してもらえたらいいのにと思う。


11/28
ぐんまちゃんの日にはホットケーキというのがいつのまにかお決まりになりつつある。森永のホットケーキミックスは普段のお買い得品とは違ってなんか混ぜやすいし焼き上がりがきれいな気がする。
今日は区の施設でやっている子ども工作がある。少し早く出てサイゼリヤでごはん。久しぶりに来て食べたパスタは皿が木製っぽいデザインのものに変わっていた。サイゼはこの味でみんなで食べても安心の会計というのも魅力のひとつなわけで、子とふたりでちょっと食べるだけならどこで食べても変わらなくなってあまりサイゼにこだわって来る必要もなくなってしまったような。まだ時間に余裕があったので2000トイ前のおもちゃフリマを覗きに行くけどまぁいつも通り特別なものは無し。施設へ移動してクリスマス工作。紙コップをベースに紙ストローや紙ナプキンを使ってトナカイの飾りを作る。出だしから躓いてモタモタしているとスタッフのおねえさんの一人が結局最後までつきっきりで子をサポートしてくれた。物静かなクールな態度で一見子ども相手には不向きそうなんだけどそういう人の方が案外子どもは惹かれたりする、そんな感じの人で子は追いつけ追い越せの気持ちでセンスが磨かれたのではないかというトナカイが仕上がって満足していた。すぐ近くにお父さんが住んでいることを私は知っている。連絡をとると施設の表に出てきて子どもと少し顔を合わせる。私が誰に気遣う必要もなく子を野放しにできる一瞬で息を吐く。これだけのことでこんなにリフレッシュできるのに。私はつねに張り詰めている。元夫の方はそれはなんでもない時間なわけで早く仕事に戻りたいという空気を漂わせ解散。ファミマに寄り道するとたべっ子どうぶつのクジがあり子がやりたがる。景品をざっと見て心底いらないやつもあるけど、邪魔になるほどのものでもないし、じゃあやってみるかと一回購入、A賞。留学生のような店員さんが表情ひとつ変えずにさらっとそちらからお取りくださいみたいなことを言って早々と私達の会計の番は終わってしまった。と景品置き場を確認するとA賞、巨大な馬型のクッション。大当たりだった。びっくり。子とふたりテンションあがる。勢いでマックのナゲット15ピースを買って帰ることにした。子はふわふわのクッションの上に無理やり座ってナゲットを食べた。
元夫の母からリンゴを送りましたとメールがきた。元夫が言ってくれたのか。会話もできない人なのに電話というのが苦痛だっただけで、文章としてくるメールのメッセージにはすぐに返信もできる。ありがとうございます、でももう私達に気遣わなくていいですよ、と返しておく。


11/29
12月分の園全体の保護者会日、二部制。登園後すぐのグループだったけど私は絵本の片付け作業があるから後半の人と交代していた。そうして参加した保護者会、話のメインはクリスマス礼拝のこと。アドベント週間にはいった。イエス誕生を待ち望む4週間。クリスマス礼拝で子ども達はイエス誕生の劇をやる。役を決める前から皆んなが色んな役を交代で練習ははじまっていて、子もお風呂でよく台詞をつっかえながら繰り返している。どうやって教わっているの?と聞いたら、教わるというか思い出しながら言うだけ、とのこと。基本この劇は年長クラスに台詞のある配役がされて、下の子達はその練習をずっと見てきて憧れも相まって自然と覚えていく流れができている。確かに子も去年からふわふわ言えていてすごいと思ったものだけど、今年はふわふわとはいかない。本当にお役があるのだからきっちり言えなくてはいけない。上に兄弟がいる子は長いことそれに触れているからもちろんのこと、前回DVDを購入した子もいるからか、皆んなよくできていますと先生は言っていて、私は内心焦る。礼拝はコロナ関係なく毎年のことながら2チームに分かれて一日ずつ行う。自分が出ない方の一日は休みということになる。先生は、いまここにいるメンバーでやることになりますと言っていて、となるとうちは後半で二日目ということなのか、はじめに割り振られていたチームでやるのか。どうなるのやら。
午前保育で公園でみんなでごはん。今日は小学校内の学童をクラスのママと見学に行くことにしている。未就園の頃から一緒に児童館のプログラムに通って付き合いが長い人。彼女は一貫して児童館の学童を希望しているけれど、一応校内のも見てみるかとのことだった。児童館の学童はもうひとつの学校の生徒が主で、こちらの学校の子は肩身が狭くなるだろうというのが気がかりなところである。公園で食べて遊んで一時過ぎに見学に行くからということで解散するのが良い流れだと思ったら、子ども達が揃って見学のあとまた公園に戻るといってきかない。ひとまず学童へ向かう。一歩足を踏み入れた途端に不安になってしまった。間続きの部屋が2つだけのプレハブ小屋。校庭を使えるのがメリットだとのこと。室内にあるものは一年目だから全てがピカピカ、なんていうどころか一年目だからか、それはそれは物が無さすぎる問題。部屋の一角に区切られた読書コーナーを見るとコロコロコミック的な少年誌とそんな感じの漫画がいくつかあるだけ、その侘しさは病院の待合室のようで辛くなる。そこのリーダーとおぼしき青年が案内しますとやってきた奥のもうひと部屋は、スタッフも過ごす場所とパーテーションで区切られているだけでインスタントカップ麺の残り香が漂っていた。これは無しかもしれない。ぱっと見、玩具もないし絵本もないわけで。いくら屋外に出れないとしてもこれなら児童館の方がマシかもしれない。そう思いはじめて半ばうわの空で話を聞いた。校内にある安心感という以外のメリットが今のところ皆無。一方児童館は昔馴染みの環境と運営という意味で安心だけど同学校の子がほぼいない少数派になってしまうのが引っかかるところ。どっちか。公園に戻ってからもママ友と話し合う。彼女は児童館は生馬の目を抜くようなところだと分かっていながらも、だからこそ子も強くなるかもしれないしという期待と、学校外の世界があることを分かっておいて欲しい考えは変わらず、うちは一人だとしてもやっぱり児童館だと断言していた。
公園からの帰りのあしでパート先に。就労証明、もしかしたら店の判子をポンっとつくだけであとは適当に出してと言ってもらえそうだなと軽く考えて店長に会いにきたけど大誤算。あ〜そういうのは本社に連絡してもらえますか〜と一刀両断。これはまずいことになった。でもとにかくやるしかない。帰って頭のなかを整理して、子に今から電話するから話しかけないでねときちんと伝えてから思い切って聞いてきた本社の番号に連絡する。と女性が出て一から正直に状況を話してみる。女性はとにかく現状のことしか書けないので今の労働基準じゃないことを書きたいなら店長なりマネージャーなりとあらためた条件で雇用契約をしてもらわないと、と話が大きくなってしまった。でもめげずに4月からという話でも交渉できますかね?と聞いてみるとと、あぁそういうことならとため息まじりに、直近ならいいですけどそれは無理ですね、やっぱり今のことしか書けない、とクレーマー扱いのようにめんどくさそうに言われる。考えますと電話を終える。どうしようどうしよう。保育園の入所のように就活時間の猶予は無い。いますでに、でなくてはいけない。でも今すぐ預かり保育をフル活用しながらパートなんてマイナスにはならないにしても時給にして500円、フルといってもうちの園はそんな前提ではないから預かりは短時間だし不規則、その調整には手こずりながらの500円。なんなら今から冬休みがやってくる。どうしたものか。今日のママ友に泣きつく。落ち着いて考えると週にしてあとたった一日4時間分あればよく、このママ友きっかけにやっている執筆仕事をそこに当て込められればいいのだけど、小学生の子がいてすでに学童利用している別の友人が直近の証明じゃないと有効じゃないと言っていたことを思い出して頭がいたい。その期間にあたるこの数ヶ月は家庭のバタバタに頭をもっていかれて身体をつかう以外のことは一切手につかなかった。ママ友は、おかしい!世の中のシステムが働く意欲のある母に優しくない!と怒って、学生になる手段やフリーランスの登録制サイトを教えてくれたり、親身になってくれた。人に理解されただけで自分がクールダウンしていくのがわかる。まぁ最悪、学童いかずに子の過ごし方が安定してきてから長時間働けばいいのかなとか思いはじめていた。そのために給付金があるのだと考えてみる。本当に、働きたいけどまずは子どもの暮らしに付き添いたい気持ちが一番にある。自分ひとりで立っていた道を一度降りてここまでやってきたのだから、せっかくだからこの道は最後までやり遂げたい。幼稚園に集まれと言われたら集まって、皆んなで遊ぶ子どもの社会を見つめて感じる。一方、元夫にも同じように報告をしておいたら真夜中に、他の仕事決まらなそうなの?と返信がきていた。どっちらけ。決まらないもなにも、今の私にいつどう働けというのだろう。


11/30
パート。なにかと気が重い。社員さんと仲のよくないパートさんで必要以上の口を聞かないから今日の現場は静かでむしろ私にはちょうどよい。淡々と終わる。パート終わりに家に寄ると元夫が作業をしに来ていた。こっちの家の方で通っていた歯科に行く予定でもあるらしかった。
迎え。先生に呼び止められる。クリスマスの礼拝のやりたい役を三つ選んで先生に伝えたというのが昨日のこと。その前日まで、日々お風呂で考えて考えてやりたい役を選んでいたけど、そのうちのひとつをなぜか言えなかったとかで昨夜のお風呂で泣いた。今日一応言うだけ言ってみたらいいじゃないと助言したのだけど、その今朝、登園した時には配役が決まってしまっていたとかで、子は大泣きしたと言う。そのやりたかった役とは大天使ガブリエル。マリアと二人交互にソロで歌う場面があり、なかなか重要な役である。つまり一人、2グループで二人しかいない。一応先生はその二人に交換できるか聞いてみてくれたようだけど二人とも譲らなかったとのことだった。なんで昨日言ってくれなかったのかしらねぇと先生は少し呆れ顔しながら、でも他の役でも上手に出来てますので、と笑って報告は終わった。毎年そういう子はいると兄弟がいるママが言っていた。本当にやりたい役は恥ずかしさから言えなかったりするらしい。大体はマリア役がそうなる。でも今年はわりとマリアこそ堂々と希望した子は多かったらしい。我が子もマリアをあげていた。そうか天使じゃないのかー。少しがっかりしてしまう自分。でも子はもうケロリとしていて、大天使に思い入れが強かったのは私の方かもしれない。マリアと二人でうたう歌が良くて、二年前はじめて見た時から我が子にやってほしいなとどかで思っていたところがある。まぁ子がその与えられた役で納得したならいいか。いつも通り公園へ。3時過ぎ、一度帰ったクラスのママが去年のクリスマス礼拝のDVDを持ってきてくれた。うちは完全に記憶だけだったから慌てて去年DVDを買った人に貸してほしいと声をかけていたのだ。これで子も少し練習ができるだろう。
帰ると元夫の姿は無く、作業途中のものが外の通りにも出されたまま。歯科に行ってまたくるのかと思いきや、夜になっても戻ることなくそのまま。イラついていたところに友人から久しぶりにLINE、高円寺に行くからお昼でも一緒に食べますか?と、人からの誘ってもらえるのは嬉しいけれど今の私はいつでも子ども同伴になるので、手放しにそれでは会いましょうというテンションにはなれない。この人はうちの離婚を知っている人だけど、当たり前に家族がいる人は一人の時間がないことは想像できないものなんだなぁと悲しくなる。その現実にスマホを片手に無表情になっていると続いて、もう別居した?元夫が最近解放されちゃってるねとのメッセージ。なんのことだ?SNSを頻繁に更新していてひとりになった開放感が出てるとのこと。相互フォローだったけどこちらからしたらなんのアクションもなくて、ちゃんと自分の状況を踏まえて慎んでいるのかと思っていた。まさかブロックしていただけとは。私の前に現れる時はいつも疲れ果てたような死んだ目をして忙しいとしか言わなかったけど、実は裏ではそんなことになっているのか。人がみて開放されてると思うような奔放な内容でアップしていることで私が人から心配されたり哀れに思われるようなことになっていたら悔しくてたまらない。そら見たことかですでに今それが起こっている。怒りに震えながらも弱みを握ったような余裕さをもって文字は冷静にLINEをした。何をするにしても言葉をもって人に伝えていれば堂々としていられるのに、どうしてこうも彼は語らずにごまかそうとするのか。私には本当に何年経ってもこの人のやり方や意図が分からなくて、これが相性というものでつくづく合わないってことなのかなぁと、なんでこんなことになっているんだろうと培ってきたはずだったこの数年の年月を思って心底がっくりくる。

2021年11月1日〜11月14日

振り返り、まだまだ年を越せていない…

 

11/1

全幼稚園児が休みなのではないかと思われる日。うちは小さい園だから先生総出で取り掛かるため例年2日も休み。てことで明日はいよいよディズニーランドだから今日はそこそこおとなしく過ごしたいところだけど、さっと吉祥寺へ買い物には行くことにした。天気は予報と変わって今日も明日も雨ではなくてむしろ良い気候。それだけで気分がよく、おとなしくもしていられない。カラオケ行こうかなどとも計画した。昼過ぎに高円寺駅。スシローが飽きられたのか早くも冴えない様子。テレビでスシローのテイクアウト店を観た時は、押し合いへし合いとしか思えなかったが。繁盛するとしたら夜くらいなのか。昨夜の電車への恐怖も簡単に忘れられてしまうような穏やかな日中のホーム。JRこそ地のない場所を走っている途中でこんなことがあったら逃げ出せないように思うけど、そういえばJRではああいう事件にならない印象。今日の目的は39マートでタイ文字のリングを買うことと、今日こそヨドバシで腕時計を買うこと。まずはまちおかで例のとんかつスナック。高そうなものに思ったけど不人気だったのか投げ売り価格の60円とかだった。西友のセリア、無印。そしてヨドバシに向かう。念願の腕時計。お馴染みカシオのデジタル。こんなどこにでもあるはずのものようやく手にいれた。ポイントも使って安く買える。「透明の跳び箱は跳びやすい」とエア跳び箱をしたり無邪気にはしゃぎながら歩く子を見ていて、何をするのも二人きりになってしまったこととか子は気がついてるのか、どう思っているのだろうかと、何も聞かれないことにモヤモヤするしハラハラしてしまう。楽しいことを底抜けに楽しんで、できるだけその楽しいを繋げて現実を振りかえらないで済むように詰め込んでやろうと心がけている。高円寺に戻り、今日は特別だぁとテンションあげてカラオケへ。子は神社でやる夏祭りの皆んなの前で歌うカラオケこそ知っているけど普通のこのカラオケシステムは生まれて初めて。私も随分と久しぶりだった。30分数十円とドリンク代。子ども分は無料。安い。子どもが歌いたいだけで試しに来たから30分くらいで終わるかなと思う。部屋に入ると緊張気味の子。私も操作に戸惑いながらカラオケにありそうな子の知ってる曲を入れていれていく。ハム太郎にはじまり、菅田将暉とか星野源ドラえもんの歌、シシャモの「君の隣にいたいから」。恐る恐るテンポ遅れで自信なさ気に歌う。アナ雪やジブリ、思い出せる限りのみんなのうたを検索しながら入力していく。30分なんてすぐだった。これは一時間いける。一緒に歌って引っ張っていたら子も次第に楽しくなってきて、大好きなメロンソーダを飲みもしないで夢中で歌う。調子に乗ってくるとはじめ上手く歌えなかった歌をもう一度とリクエストして今度はリズムをとりながらハキハキと歌った。夏に子がハマったみんなのうた「6さいのばらーど」、おかあさんといっしょで知ったハンバートハンバートの「ポンヌフのたまご」楽しい。子ども向け番組の歌や童謡も実はたくさんあって休む間もなく一時間半、歌いきった。お店を出てからも子は興奮状態で明日のディズニーランドへの期待も高まりはち切れそうだった。

明日は充電器を持っていかなくてはと思い立ち元夫に連絡したのち夜すぐに持ってきてくれた。子にお小遣いくらいあげてよと言っていたけど忘れて帰り、それをLINEで指摘すると郵便受けに入れておくと。会いもしないでいいくらい義務的に思っているのだろうか、ガックリくる。それなら危ないから結構ですと返すと、朝何時に出るのかと確認してきた。朝こようと思いなおしてくれたなら少し気が晴れた。だけどハロウィンの菓子や遊びへのお小遣いだなんて、もう他人行儀になってしまったなぁと哀しくもなる。

 

 

 

11/2

さて待ちに待ったディズニー。遠足に学んで夜のうちに荷物は用意しておいた。オープン時間からのチケットは取れなかったから多少ゆっくりの支度ではある。幼稚園に行くのと変わらない。9時前に元夫はやってきて子にお小遣いを渡すと、もうすぐ出る私達を待たずして帰ろうとするものだからまたピリリとしてしまう。せめて見送ったらどう?と抗議してほぼ同時に家を出る。アパートの両端に階段はあって、反対に降りていくお父さんに踊り場から子が手を振っていて、そんな光景をみることになるのは逆に悲しかった。自転車で高円寺、高架下の駐輪場に停めて駅へ。予定より余裕もって移動できている。この時間の中央線は激混み。ママ友からLINE。心配していたけどものすごい快晴でディズニー日和だね、楽しんできてね!とわざわざ声をかけてくれたことに泣きそう。元夫にもこういう心の距離を求めてしまうから苦しい。新宿を過ぎると少しずつ余裕が出てきた。懐かしい東京駅。旅行に出る前の高揚を思い出す。子がお父さんからもらったお小遣いを確認すると千円札が2枚。確実に足りない。ATMで現金をおろす。京葉線まで来たら明らかに同じ目的地の人達も見かけてホッとするような恥ずかしいような気持ち。京葉線なんてディズニーランド以外で必要としたことがない。むしろ日常として乗車している人はどんな感じなのだろうと思ったりする。ディズニーランド着。待ったりすることに焦らずに、全部やりきろうと思わずに楽しもうと、あらためて心で誓う。

目的のアトラクションを事前にいくつか決めてあった。ファストパス的なものをはじめての割には駆使させて、決めていたものは全部制覇したし、間にジャングルクルーズなどといった渋めのものも挟めたし、ミニーに会えるところにもいけた。シンデレラ城に入る余裕もあり。ガラスの靴と写真を撮れるところが一番混む。前に並んでいたおばあちゃんの番がきた時、おばあちゃんは孫にカメラを持たせ、履いていた靴下を脱いで裸足になるという本気を見せて、周りの皆んなから可愛いの声があがる。孫は恥ずかしそうにシャッターをきっていた。子は前に西松屋で買ったプリンセスみたいな夢色シフォンスカートのワンピースを着てきたから機嫌もずっとよかった。ただ若い女の子達が付けているミニーのカチューシャを欲しがり、もう今日は祭りのつもりで受け入れようか、と一瞬思ったけど、二年前にはじめて家族で来た時に買ったその頃ハマっていたトイストーリーのジェシーのハットをようやく活かせるのだからと身を引き締めて、手に持つスティック状の小さなバルーンで落ち着く。ジェシーのハットは今日の快晴にちょうど良い日除けにもなった。食べるものも食べて、のんびり遊び、夕方のパレードを見て帰るつもりだけど、一日中人気で待ち時間の絶えないダンボにどうしても乗りたいとのことでパレード後に押しかけることにして、たまたま通ったところで案内されたパレード席で待機すること一時間。暗くなってきたらさすがに冷えてきて、この辺が初心者の詰めの甘さが如実に表れる。テイクアウトした食べ物をセットしてくれていた厚紙を下に敷いて凌ぐ。パレードは正味30分ほど。とにかく賑やかに華やかにビカビカしているだけで心が動くようなことは何ひとつないけど、喜んでいる子を見ることで私は満足。駆け足でダンボに向かう。パレード直後でもやはり並んだ。これでアトラクションは最後。友達にお土産は買ったけど自分の分を決めかねていた子。夜になったこともあり光るグッズを買いたい気持ちに決まった。散々こねくり回してペンダントかスティックかと思っていたらラプンツェルのランタンを選ぶ。前回はシンデレラの靴デザインのランタンだったし、ランタンが好きなのか。あとはプラスアルファで何かみようかとマーケットエリアに行くとものすごい人で菓子類の店の行列がとんでもないことになっていたから諦めて帰る。出口付近でもランタンを光らせ写真を撮る。前はここで花火見たよねと子も記憶があるらしい。駅に向かいながら、お父さんどうしてるかなと言う。実は今日一日、子は度々お父さんのことを気にしていた。お父さん、ギュウチュウしたいって思ってるはずだよと、いたずらな顔して自信満々に言っていた。その度に私の表情は無になっていたと思う。本当に申し訳ない。お父さんに電話をかけて子だけ話させる。楽しいを詰め込んでいるつもりだけど我慢してもいるんだなと思う。東京駅まではランド帰りの人もちらほらいて夢の国続きの感じだったけど中央線に乗り込むともう日常のなか。私達は一番端の優先席に座れたけれど人は徐々に増えてきて、目の前に立った人が太った東幹久みたいだなぁとぼんやり思っていたところで子は寝落ちした。ツイッターを開く。ブランキー赤いタンバリンの話が目に止まる。あの曲はベンジーが産まれた娘のことを書いたというはなし。度々聞いたことある気がするけど今の心の打たれ具合はこれまでと違う。お父さんと娘。こんな時があったはずなのに。あらためて赤いタンバリンの歌詞を眺めていると少し涙ぐんでしまった。ちなみにそんなベンジーも離婚している。

子は少しでも寝れたからまた元気に歩きだせた。この時間まで遊んで外にいることにも興奮しているようだった。高架下のカレー屋さん閉店後の薄暗い店内で男性がペットボトルで筋トレしているのが見えた。家に帰り着くと同時に目に飛び込んできたのは廊下に落とされたウンチ。部屋に入ると和室の畳の上に嘔吐。長時間の外出はこんな弊害もある。

 

 

 

11/3

5連休最終日、祝日。やることやり切ったからもうアクティビティが思いつかない。今日はのんびり過ごすことになりそう。ただ水曜だから3時からお話し会がある。それだけが予定。スッキリを観るとBE FIRST。ソウタ含む三人がお揃いのピアスの話をしていて、これは高円寺で見かけた三人だなとピンときたけど、やっぱりソウタとリョウキの他ひとりを見逃した。実家から荷物が届く。米、ワカメ、干し芋、柿など。箱に入ったシャインマスカットの粒が大きい。宛名が父親の字で私と子の名前だけで息を呑む。今までは家族三人分の名前が書いていた気がする。離婚のこと聞いたのだろうか。いやそれならこれだけで済むはずがない。荷物届いたよの報告連絡の気が重い。

今日はどこに行くでもないからこそ普段着ない服を試しに着せてみる余裕があって、こないだフリマで買ったメゾピアノのブリブリワンピースをコーディネートしてみる。祝日だけどやるという図書館のお話し会に出かける程度にちょうど良かった。私が予約で借りていた絵本も返すタイミング。前回の絵本のサークルでLGBTQをテーマにした時に見せてもらった「ピンクがすきってきめないで」という絵本。テーマの深さ難しさに加えて、洋書だからこそなのか、それに当てはめる言葉の表現の問題もあってやや難しかった。ピンクやフリフリなどいわゆる女子らしいとされるものが苦手で、男子らしいとされるものが好きな女の子。お母さんに「男の子顔負け」と言われ、それを「男の子のなりそこない」ととらえた女の子は、自分は別に男の子になろうとしていない、れっきとした女の子であると思うから納得がいかない。あらためてお母さんに男の子顔負けという言葉の意味を教えられると、それってそもそも女の子が男の子より下という考えが元にあると分かり、なおさらモヤモヤする。男の子らしいとされるものを好きなことは図々しいことなのか?そんなわけない。「らしいもの」なんて無い、誰が何を選んでもいい、誰のものでもないはず。そこで女の子は「女勝ち」=「お見事な女の子」という表現に行き着いた。頼もしい力強い女の子。誰を落とすわけでもない、そこには今ある自分が最高という事実だけ。社会にある常識に惑わされそうになるけど、そんな時これを思い出して考えるきっかけになったらいい。

祝日はやっぱりみんな家族で過ごすから、いつものお友達は当然のように誰ひとり来なくて、初めのような子が数人、お父さんも一緒の家族総出でエンタメ的にやってきていて、毎週来ている子こそアウェイのような雰囲気で、誰かに見せれるつもりもあってオシャレをしている子が途端に惨めで虚しくなった。うちもお父さんがいて皆んなと同じだったら、事前にママ友にどうする?なんて聞きながら示し合わせてこんなところ来てなかっただろう。どうせ皆んな来ないとどこかで分かっていたから聞くのが怖くて、誰にも確認しないでうちはいつも通りに過ごすしかなかった。気を取り直して、せっかくオシャレしてるし特別にトリアノンとか行ってみようかとテンションあげてみたけれど、祝日のアフタヌーンティータイムのトリアノンは外から見ただけで満席で諦めるしかない。窓際の席にヒロポンと彼女がいて手を振った。他にお茶できるところはないか少し考えたけどトリアノンより広い店は無いし、ということはどこも混んでるだろうなと早々に諦めてアドアーズへ。週末恒例のくじを引いてクレーンゲーム一回やれば一回サービスの券を使って、二人分の計四回、おにぎりポーチに挑んだけれど失敗。やることなくなった時の最終手段の遊びとしてまた今度ということにして街をブラブラ。むげん堂あった高架下のシャッターが閉まっていて、本当に閉鎖されたんだと驚き。10月末までだったらしい。そこが閉まるとパート先で噂には聞いていたけど、どこもいつまでも変わりない店先の姿だったからこんなにすぐとはまさか思わなかった。シャッターに貼られた各店舗の知らせを足を止めてみている人は他にもいた。西友で買い物して帰り。

 

 

 

11/4

月曜。月初は先生からお話をきく保護者会。今回まで三部構成。私はまず貸出絵本片付け作業。そのあと保護者会。今回の入園手続きの結果話。次年度の希望者が極端に少なかった原因として、教育についての社会傾向は本当に子どものためになっているんだろうかと先生は疑問を投げかけた。区報ひとつとっても幼稚園の幼の字がひとつも出てこないと嘆く。「子どものために」といって保育施設は年々増設され、ここ最近は空きが出るほどになってきている現状。母親でも社会で働くことはもちろん素晴らしい。でもそんな母親の社会的労働力ばかりに目を向けるのはどうなのかと先生は首を傾げた。利益追求を教育にもってくるな!女性の労働力を育児に絡めるな!と、心では拳を振り上げているように熱く先生は語り、ここに立つ者としてそんな社会には抗っていたい、と思いながら今回の選挙には臨みました、とこちらの心がスッとするようなスピーチを終えた。これまで幼稚園の先生というのは私達をお気楽な主婦としか見ていないかもしれないと思うところも正直あったけど、労働と育児についてこう考えてくれていたんだと、あらためて共闘し合える人だったんだと頼もしく思えた。

郵便局、スーパーに寄って帰宅。午後、迎えのあとは公園。そのままパートのシフトを確認しに行く。同じ歳の子をもつパート先輩がディズニーランド行ってきたからといって定番クランチチョコなんかのお菓子を子にくれた。時を同じくしてうちも行っていたというのにこの違い。来月もまた行くからと、やはり行き慣れている人は土産の買い方も知ってる。

帰宅して4時におやつ。ママ友から誘いの連絡があるも今日は家で遊ぶと決意がかたい子。そんな日に限ってママ友は旦那さんがリモート会議中だから帰れなくてといつもよりがっつり遊びに出ているようだった。私は本当は少しでも人と話していたいけど仕方ない。そのまま夜。家にいるとやはり身体は楽なのか、寝かしつけから起き上がってテレビ、新庄の会見。見どころツッコミどころあるんだろうけど、ひとりでただ観る、何も言葉にならない。

 

 

 

11/5

女性店長とパート先輩、裏で喋り続けながら仕事、私はひとり表でせっせとやることやればいい。やりやすい日。今月は預かり保育をいれて試しに少し長めに働く日をつくってみようと店長に申し出てみると、助かるというより逆に、そうは言っても〜という感じで一時間だけ伸ばしてくれた。他パートさんを見てもその時間が最大限っぽい。それより後は少し暇な時間になって次に人が必要になるのは夕方以降。これでここでの役割がなんとなくわかった。小学生に合わせてもっと働くならやはり別仕事を見つけないといけなそうだ。この日々に終わりがあることに少しホッとしつつ、名残惜しさもある。ふと視界に入ってきたママ友。一番にパート開始を報告したいつものこのママ友、本当は初日から行こうとしてたと言いながら私が場慣れするのを待って、いよいよやって来てくれた。他のお客さんを捌く様を見て、もうずっと働いてたみたいじゃんと感心しながら細巻きパックを買っていってくれた。

パートの日はドタバタになる迎えからの公園。がっつり遊んで帰っておやつ、テンション高いままに勢いでプラザ。いつものママ友と合流。今朝はありがとうございました〜なんて今日の話をしながら時間いっぱいまで遊び。このママとは好みが合うところもあり、そんな私達にはお馴染みの近くのギャラリーへ一緒に、手作りぬいぐるみ作品の展示を見に行く。子ども達が気安く買いたい買いたいと騒ぐので、一人じゃなくて良かった、一人だったらギャラリーの目を気にして買うしかなくなってた、と思いながら、ママ友と二人で子どもらをたしなめながら店を後にできた。

 

 

 

11/6

先日、幼稚園の少し先エリアの公園にプレイパークが来るとクラスLINEに情報が流れ、また別の人からは中野にある大学の学祭で保育科の子ども向けイベントがあるよとお知らせがあった。今日は予定に困らない。秋イベントの季節。子の仲良しみーちゃんママと連絡を取り合い、まずはプレイパークのやる公園へ行く。小学校の前の通りに大っきな柑橘類の実が落ちていて、状態も色も良く子がお宝といわんばかりに大事そうに拾い上げた。見上げると学校内の木にはまだ青みがかった実がなっていって、二人ですごいすごい大発見と言い合いながら自転車で走る。駅から南下していくこの公園は小さい頃に来たきりで、移動で横を通っても子は気に留めないくらい普段はひっそりとした公園。しかし世田谷なんかのプレイパークをイメージするとさすがに人がごった返すのではと思ったけど、全くそんな自然派サヨク的雰囲気はなく、おじさんおばさんが主催するこじんまりしたプレイパークだった。他にも何人かクラスの子は来ていてワイワイ遊ぶ。誰かが工具を使ってDIYするコーナーで板をつなげただけの簡単な椅子作りをしたら途端に皆んなでやりだす。私ははじめは板に適当に釘打ちだけできればいいかと思っていたけど子どもこそ本格的に完成させたくなっていたようでそれらしい形になる。時間はお昼に差し掛かり何人か帰っていくなか、私が木材のなかに丸太の輪切りを見つけ、その可愛らしさに何か作れないかと粘ってシルバニアに使えそうなテーブルを製作。それを見た子も盛り上がり、さらに小さな輪切りでペアになるイスを作る。なんならボンドではっつけた方が良いと思われる小さな木材に強引に釘を打ち付ける。完成。帰りがけに主催のおばさん達がその小さなテーブルとイスをみて大いに感心してくれて広報に載せようと写真を撮られる。皆んなに絶賛されて気をよくした子はノリノリでそのまま次はセントラルパークへ。マックでハッピーセット。今のおもちゃTYのぬいぐるみマスコットを自作のテーブルセットに座らせて楽しむ。そして大学へ。話に聞いても全く想像つかなかったけど体育館のような広い場所をブースで分けて、これまで児童館などで見てきたような手作りゲームが大集合していた。ボールころがし、的当て、魚釣り。ぬりえお面や宝探し。景品となるのも金目のものは無く全て手作り。何をしても全力で盛り上げてくれて、若さのパワーを感じる。幼児への語りかけやサポートの完成度がやたら高い子なんかもいて、すでにどこかで働いてます?というほどの安心感。すぐに先生になれそうな若者がこんなにもいるというのに、なぜに我々の園では人手不足が起きているのか。学祭は4時までだけどこの保育コースの催しは3時までだったらしい半分しか回れずに退散。明日もあるけどこの科は今日だけのイベントらしい。出口でお土産として手作り玩具が配れていて、子もバタバタといくつか貰って、下の階へ行ってみると今度は小学校の先生を目指す学生の催しで少しだけ高度になった輪投げや玉転がし。最後に学生のお姉さんにサポートされながら一人でクイズ迷路ができて満足してもらえた。近くの大学でこんなに子ども相手なことをしてくれているとは知らなかった。街で見かけるだけでは伝わりきらない学生の無限エネルギーに触れて懐かしい気持ちにもなった。季節も相まってセンチメンタル。

4時過ぎ。ブロードウェイに移動してキティちゃんのポップコーン自販機のガチャガチャを探す。一階三階とガチャスペースを隈なくみても出合えず。地下のうどんそば屋でタイミングよく出てたうどんと天かすを買って帰る。

早めの夕飯。子が今日作ったもの手に入れたものをお父さんにも見せるんだと無邪気に、なかなか帰ってこないねーだとか言うものだから私はまた涙が滲む。もう帰ってくることはないのに。こんなに居ないのに、まだそんなふうに待っていられるんだ。辛い。そのことを元夫にLINEで伝えておく。私自身いまだこの状況を受け止めきれずにいるのもあって、私達は二人きりの家族になったのよ、とは子に言えない。いや、まだ普通のよくある家族の成り立ちすらも分かっていないような年頃の子にわざわざそんなことを教える必要もないとも思っていた。家が荒れ出した夏頃に、お父さんが一緒に住まなくなったらディズニーランドに行けるよとは言っていたから、その約束を果たした今、そういうことなんだなと分かっていでもおかしくないのだけど、お父さんがやって来ては、子の目が開いているうちにじゃあねと出て行くというのに相変わらず「いってらっしゃい!」と元気に送り出すのだからやっぱり辛い。もうこんな思いをするのはまっぴらだという気持ち、子どもが気にしなくていいように曖昧にしておきたい気持ち、父と会うことのない子を見守ること、会って別れた後を見届けること、何にしても私のなかに残るのは辛さしかないから、どっちつかずのままだらだらと時が経つ。やはり別居の話になった最初、私が言った金輪際二度と子どもに会わないようにという条件はあながち間違いではなかったんだろうなという気もする。でも世の中そんな正解だけで納得できるものでもない。元夫はほどなくしてやってきて、子は興奮気味に色々見せて、そして父はじゃあねと言い、子はいつものように行ってらっしゃい!と笑顔で答える。ご機嫌な子がなんだかんだやってる間、やけっぱちな私はネットで靴を二足買った。

 

 

 

11/7

精神的に疲れない日はない。それをごまかしきれなくなるのは決まって日曜。試しに朝から元夫に、今日子どもと過ごしたい?と投げかけてみるも既読にならないまま昼になって、くさくさした気持ちもどうでもよくなってきていたところで、仕事で出てると元夫から返信。離れてしまったからこそ時間をつくらないと子どもとは触れ合えないのだけれど、彼はこれでいいのだろうか。今まであんなに可愛がっていたのは無理をしていたのだろうか。でも今の状況から以前の彼を当てはめていくと、つねに戦闘態勢でヒリヒリした自分でいることと、子どものペースがある家庭のなかにいる自分が乖離していて混乱もするよなぁという気はする。一人のいま、のびのびと頭も体もつかえて稼ぎに繋がっているなら仕方ない。

今日の活動のはじまり。家の表に停めたままにしていた自転車をみると子どものヘルメットがない。盗まれたのか。通りに停めていた自分が悪いけど、それにしても子ども用のヘルメットを誰かが触れるためにここで足を止めた事実、気持ち悪い。これもすぐ元夫に報告。新しいのすぐ買うよとは言ってくれた。が、私はいま調べていられない。まずは子の好きな駄菓子屋へ、私がすみっこぐらしのくじ60円をやったらよく100円ショップで売っているメモ型ぬりえが当たって、大人げもなく喜んでみせると子が自分もそのくじをやればよかったと羨ましがった。そのあとまたもやブロードウェイへ。私がポップコーン自販機型ガチャを探していると知った友人が昨日ブロードウェイの2階にあったと教えてくれた。彼女がやった分をくれるとはいうけど自分達でも見てみたくて暇つぶしがてら2階を隈なく練り歩く。が、結局発見できす。お買い得になっていたモルカーのマスクガチャをしてドンキに寄り道。子ども用歯ブラシの3本入りが投げ売り価格。こんなんなんぼあっても良いですからね、ということで購入。買い物したら子どもにくれるお菓子ガチャコイン。出たハイチュウを食べながら帰り、お昼ごはん。絵本を読んだら期限には早いけど返して良さそうなものを振り分けてして図書館へ、今日は予約していた人形劇を観に行く。去年のおむすびころりんの途中に出てくる歌が忘れられないまま約一年が過ぎた。今回はぶんぶく茶釜。ストーリーがしっかりしていて少しポップさに欠けたか、子ども達の笑いは抑え気味で終わり。同じ時間帯に予約していたはずのお友達が予定を忘れていて参加できず。幼稚園に習い事、ママのパートと予定管理が大変でうっかりもあるよと励ます。けど私がそれをやったら自分を責めて責めて落ち込みそう。週末恒例の

アドアーズに行って今日も一回サービスを使い前回から狙っていたおにぎり型のポーチをゲット。気分良い。昨日みたテレビの影響で今日はピザにしたいという子の提案にも反論はしない。いちいち労力つかって目クジラたてて何を守れるというのだ。今の私達はある程度のお金で笑っていられるというならキリキリ切りつめるなんて馬鹿馬鹿しい。ただピザを買ってしまったらそろそろ危うい猫のトイレ砂までは持って帰れそうにない。そこで猫のサポートはすると言っていた元夫に連絡すると猫砂は買っていくと約束してくれた。その場でドミノピザを注文、西友に行ってピザ意外の食材を購入、子の好きな野菜カードが復活していて喜んで集めていた。ピザをピックアップして帰り。おにぎりポーチは本物のコンビニおにぎりのように包まれていて、お父さんも見ているところで開けるんだと子がまたいじらしいことを言っていた。元夫は猫砂を運んできて、義務的にそのポーチの開封に立ち合ったら即帰って行った。

夜になると不安と辛さが込み上げてきて、もうすぐやってくる年の瀬はどうなるんだろうとか考え出すと思考はどこまでも沈むだけで苦しさのなかなんとか寝る。そんな夜を繰り返している。

 

 

 

11/8

委員会作業。やることがあるうちは良い。帰ってから昨夜の私の鬱々とした不安を綴った話にうんともすんとも返信もないことがまた不安が強まって元夫に連絡すると寝起きのような声色で出る。自分だけの時間を勝手よくつかって寝食をする生活なんだなと思う。言葉を交わすのはそれだけで少し心は落ち着いて、話はまとまらないけど午前保育だから畳み掛けるように電話を終え急いで迎え。今日はこのまま公園に行ける気分じゃない。帰ってレトルトカレーでお昼にしたら公園に行ってあげることにして私は再び元夫と電話。私がコソコソと真剣に話していると、そういう時こそ子はおとなしくなんてしていられず、何度も私になにかしら訴えてくる。そうして二人の会話する時間を引き裂かれてきたからこうなっているんじゃないかと子に八つ当たりするかのような考えにもなってきて苛ついて、私だって大人と話したいんだよと少しキツく子を黙らせたりして涙ながらに話を続ける。一応話こめば話し込んだだけクールダウンはできる。いかにも無理矢理のように顔出すくらいなら来なくていいという提案が受け入れられても落ち着いていられる。一時間くらい話した。子にお父さん忙しいというからケンカした、しばらく帰らないけどいい?と言ったら、そんなことより早く公園に行きたいといったように、いいよ!と答えて駆け出した。一時過ぎに公園に向かうところでちょうどパラパラとした雨。着いたと同時にみんな一斉に解散して帰って行くところで、子に悪いことをしたなと思ったけれど、通り雨だろうからと残る子達もいてくれて、さっきまでの家での我慢もあり子は息を吹き返して遊び出す。本当に通り雨だったらしくその後はすごい晴れ間もみせながらワイワイ遊べて子に対する私の罪悪感も救われた。3時過ぎ、解散からのプラザ。ママ友が疲れている。昨夜久しぶりに友人のライブに行ったらお酒のせいで気が緩んでたらしく、終電で上り下りを間違えて高尾の駅でひとりうずくまりながら夜を明かしたとかで、20代のやり方じゃんと大笑いした。始発で帰って朝ごはん、お弁当を作って、といつもの一日を過ごしていまに至ると。早く悪夢を終えたいと嘆いて、プラザの終わりのチャイムが今日を終える合図。お疲れさまでした。帰り道に子が空を指差して見て!と、見上げると三日月と星が近くにあって、なんか素敵だね〜としばし足を止める。あとでネットニュースを観るとなんか特別な現象だったっぽい。家の前に元夫の自転車が停まっているのをみて通り過ぎて八百屋へ、それから帰ってもまだ家で作業していた。しばらく会えないよと子に言った先から来ていて説得力なし。納品に行ってくるわとごまかしてくれながらも家を出ていく。

子と父親が対面してしまうとその度に私の情緒が荒れる。

 

 

 

11/9

私の晴れない気持ちそのまま朝からじっとりと雨。子との会話も半ば上の空でままならず。とにかく天気のことだけは意識していて歩き登園を覚悟していたけど、雨が弱まったような、自転車でいけるかもしれないと、しっかり道の状況を確認しようと玄関を開けて外を確認、自転車で行けそう、そう思って振り返りドアがバタンと閉まった瞬間、嬉々として「お父さ…」と駆け寄ってきた子、気まずそうに「じゃなかったか」と苦笑いしながら引き返していって、私はもう心が折れた。やっぱり子はお父さんを待っているじゃないか。息を吐き切って力なく元夫に連絡して、雨で悪いけどこんなことがあり今日は私には無理、子を送ってくれと言うと数分後やってきて、自転車で送ってもらった。子がお父さんを欲していることを素直に見せてくれたなら、それをねじ伏せようと無理に私が頑張るのではなく投げつけたっていいはずだと心を落ち着かせる。今から歯医者に行かなくてはならない。隣駅の歯科まで歩きで向かう。歯磨きはもちろんきっちりしてくるのに、ゴムやワイヤーを外して口を濯いだから白ゴマが出てきてギョッとする。今朝食べたものではない、はず。いつだ?いつの白ゴマだ?いつからあったというんだ?白ゴマのことだけを考えているうちに終了。一学年上のママに遭遇して雨のなかしばし立ち話。どんなママも一人の時間を過ごしているであろうこの時間に安堵しながらスーパーに寄り道。雨の日のオオゼキは卵が安いのが良い。ひとパック120円以下だとか地域最安値になるというのに、雨だから人もまばらで殺気立っていないのもいい。元夫と今朝のことなど、子どもに関することを落ち着いてメッセージ。最近なにかと顔を合わせると近頃仲良くなった人のことを陶酔気味に話してきていて、その人は私達の友人家族と仲が良く子どものことも可愛がっているのは私も知っている。今後もしそのテンションで元夫も付き合っていくとなれば元夫も子どもとワイワイしていくことになるのではないかと、自分は我が子を放っている立場なのだからそれだけは身をわきまえてほしいということを切々と説く。そんなつもりはないから大丈夫と返信がきて、わかっているならいい。そういう理屈を考えもしないで悪気なく流されるようなところがあるから注意したい。

お迎えも歩き。新しいヘルメットが届いた。値段はたいして変わらないけど前のよりずっと良い。前のは装着しづらそうでもあった。買い換えるきっかけになってむしろよかったかもしれない。今日は工作を山盛り持って帰ってきた。雨だと外遊びができないため必然的に工作が増える。近頃は遊べないほどの雨になることもなく皆から集めている空箱などの工作資材が溜まりに溜まってしまったので一度回収をストップすると先日の保護者会で話になったところだった。ようやく今日は少し減ったことだろう。おやつを食べたらいつものようにプラザ、お友達と遊びツルハに寄って帰宅。寒いし夕飯は鍋。子ども向けテレビを観ながら、振り付きで歌を歌ってみせてくれる子。しばらくしてふと、お父さんは一体いつ帰ってくるんじゃ、と言い出してまた私はズンとくるけど、平静を装って何かあるの?と聞いてみると、なんか言ってみただけ、困らせてごめんと子はニマリと笑った。子どもが台詞でなく自然と本当にこんな芝居じみたことを言うなんて驚きであるけど、現実では感心するどころではなく悔しくて辛くてたまらなかった。今日は無理だろうから今の踊りの動画送っといたよと言ってごまかす。こんな何気ない時に思い出してポロリとでてしまうこれが本音なんだろうけど、やっぱり私にはどうしてあげることもできない。動画を送ったついでにこの件も報告しておく。

 

 

 

11/10

パート日。何やら他所からヘルプで来ているらしい初めて会う社員さん、ペースが違くて焦る焦る、そしてミス。弱者にキツく当たって憂さ晴らししているような、こうして嫌味な感じの人がいるのが世の中だと思っているから言われる分には別になんとも思わない。そういう人が力持つ場所なら躊躇いなく去るから別にいい。いつもの先輩パートはペースの違いで狂うことは分かってくれていたようでさり気なくフォローいれてくれているのが分かった。

お迎え。子が今日は苔を採ったとはしゃいで持ち帰り。お父さんにも見せるんだと息巻いていて、お父さんはしばらくいないよと平然と言ってみるといつまでいない?と聞いてきた。このやり取りの過程がキツいんだよ、なんて言えばいいのかと元夫に丸投げすると今行くといった。どうせ何かのついでがあったのだろう。子は苔を見せて満足気、このたった一瞬で完了する。子どもとの関わりなんてこんな一瞬の連続なだけ。側にいれさえすれば済む話。それなのに、という状況だからいちいち頭が痛い。私達は図書館へ。お話し会。今日はそのあと他お友達は公園遊びに行ったから私達は業務スーパーへ行って帰り。

夕方、子の対応に手を焼いて愚痴として元夫にメッセージしたら電話がくる。わかったふうにアドバイスとかしないでほしい、ただの愚痴なのに。私がそんなことをやってるということを分かってくれればいいだけ。そしてクリスマス、正月の話をして少し泣いた。皆んなが各家族で過ごすそんな日にも父親の存在がないなんて子はどう思うのだろうかという不安でたまらなくなる。解決はしないけど話ができるだけ、その日が来たらどうにかなるのかなという気にもなる。少し気が楽になって子育て応援券の使い道のことを思い出す余裕ができた。預かり保育だけでなく何か楽しめることはなかったか。そういえばクリスマス工作のイベントはどうだっただろうか。去年はそれでリースを作ったけれど、それを開催している施設のホールに飾られたあと回収に行くタイミングがないままになって、おそらくもう処分されているだろう。電話をしてみると二日目の方で空きがあって即予約。この施設は元夫の新居のすぐ側にある。近くを通るたびに胸がぎゅっとなってしまう。もし自転車が停まっていたら。子が気づいてしまわないように注意を払わないといけないと思う。

 

 

 

11/11

園送りのまままっすぐパートへ向かうと早いはずなんだけど同じ時間から入るパートさんのなかで一番遅い。道すがら知り合いのおばさん、というかもういい歳の私からしたら姉さん、という感じだろうか、児童館の頃の幼児プログラムでサポートをしてくれていたナカノさんと遭遇する。コロナ前は地域の子ども向けイベントなんかでもお手伝いをしてくれていてよく色んなところで出会っては話す顔見知り。ナカノさんは実は人気ラーメン屋のあるビルのオーナーで、気さくな大家としてそのラーメン屋でもたまに手伝っているという事実を前に知った。こんな人ならどこかにいい話があるかもしれないと思い、学童の座をゲットするために要件に見合うだけ働きたいのだが、という相談をしてみる。ふーむと考えながら聞いてくれて、ラーメン屋も入れるかもだけど他にも何かあるか当たってみるわ、いつでも店から呼び出してくれていいと言ってくれた。前にママ友とも話したけど、やっぱり地主は最強、余裕がある。と、立ち話をしてしまったけどパート時間には余裕で間に合う。でもやっぱり皆んな早々と働いていた。その分の時給は出ない。

パート後、家には寄らずまっすぐ幼稚園。明日の保護者向けバザーの前売りがあるから覗きに。仲良しの子にあげるクラスのママが作った電車ブローチを購入。子を迎えたらいつも通り公園。元夫にラーメン屋の話をしようとLINEしておいたら電話がきて調子よく話す。この手の話だと機嫌よく終わる。

公園から帰りおやつ、4時をまわってママ友にプラザに行くか確認したら出先から間に合わないかもということで、私達もやめて買い物にでようとしたらちょうど家の近くの信号にそのママ友親子。バザーの土産をその場で手渡せてすっきり。

夜、子を置いて一人でゴミ出しに行ったらなんとゴミ集積場所である植木の植え込みに子の前のヘルメットが捨てられていた。目の当たりにするとショック、だしこの距離あることが逆に怖い。一応拾い上げる。一見変わらず綺麗だけど側面が一部割れていた。子に報告はしてみたけど、割れてるし気持ち悪いし、やっぱり捨てるしかない。

 

 

 

11/12

保護者向けバザー。私の方が早く登園したくて子を急かした。子に買うような物はないと昨日の下見でわかっている。さして自分も買うようなものはないけど、だらだらとゆっくり見ていると安さにかまけて手に取ってしまったり、口コミを頼りに思わず買ってしまった。戦利品はうちでも使っていたフライングタイガーのクリップマグネットの未使用詰め合わせ50円と、不思議の国のアリスのハート型マグカップ50円というリサイクル品と、園でお馴染みのハンドメイドママ達の作ったブローチや米ぬかカイロ。少し前に三人目を出産したクラスのママが久しぶりの買い物にテンションあがって爆買いしたという話に、そこまでじゃなくても私達もこうして友達とキャッキャしながら買い物なんて普段なかなかできないことだもんねと皆んなでしみじみした。会場を出ようとしたら卒園した例の離婚ママが、そのことを人と話しているところに遭遇。私も実は…とこっそり言いかけると外に連れ出され、お互い報告しあった。彼女のきっかけは旦那さんの浮気で、自分のことばかりの彼に疲れていた日々に終止符を打ったわけだった。下の子が在園時からすったもんだしていたようで、ようやく調停で片付いたという話。なので彼女はいま生き生きとしていて、旦那さんといることで見失っていた自分を取り戻したといった。そんな人を前にしても私はまだダメ、やっぱりお父さんは居て欲しいと弱音しか吐けず。彼女はそれはそうだよねと強く答えながら、でも遠くをみるように、彼は出て行く時に子供達のあげた手紙も絵も全部置いていった、そんなことができるなんて信じられなかったけど、弁護士さんには自分の常識が通じない人間もいるんだと、別世界の人間なんだよと言われたと話した。自分だけでは子どもは生まれない。子どもを思う気持ちは相手も同じだと思いたいけど、けど実際は違う。彼女は私に諦めることを強いることはなく、でも楽しんでもいかなきゃね、といってこれからは何かあったら支え合おうと私達は連絡先を交換した。これだけでもどこか楽しい気になれた。

帰るともうお昼。少しだけその気にしてもらえた前向きな心ではじめての皮膚科へ行く。保険適用内でできる自分のためのことをしようと思って行動。韓国人らしい先生はにこやかに私の訴えを聞いて滑らかに話しながら薬を処方してくれた。

迎えの後は公園。近くの小児科の午後診察がはじまったらインフルエンザの予防接種に行く。ここの先生は少々話し方が乱暴で、それを恐れて避けるお母さん達も多い。これまで毎年打っているインフルエンザ、今頃来ても2回目あるか分からないよ!と何度いわれたことか。今回もそのお小言覚悟でこんな時期になってやってきた。待合室に座り、はじめに問診があるかもと口内に目立つ汚れはないか子のマスクを外してみると、なんと下の前歯の後ろに2つ小さく歯が頭を出している。なんということか!毎晩歯磨きしているのに全く気がつかなかった。子も新しい歯に気がついていなかったらしい。もう気持ちは注射どころではない。先生も今回は嫌味もなく拍子抜け。なんなら、うちは来た順でやってるから随分と遠くから来た人がいたよ、なんて誇らしげに話してくれたりした。結局口のなかを見る機会もなく終了、でも確認したことで歯を発見できてよかった。いきなりきた明らかな成長。

4時前、このまま買い物に行く。家の前の通りのイチョウの木の剪定作業が行われていて通り一帯が黄金色に輝いてみえた。今夜の金曜ロードショーアナと雪の女王。何度も観ているけどテレビ放映は格別。それを観ながらお風呂上がりに飲むためのフルーツミルクを探しにきた。知り合いの八百屋の前を通るとちょうど外に出てきていて軽く話す。子がその隙に店先にあったいちぢくを見つけ買うことに。もういちぢくも終わりだねと言っていた。少し前にいちぢくを探していたけど、どこの八百屋でもスーパーでも見かけなくて時期じゃなかった?と感覚を疑ったけどやっぱり旬であっていた。まちおかに行く。どこのまちおかでも紙パックのフルーツオレがあったはず。店内をぐるりと見て回っても見つけられず聞いてみるとここは見切り品のところに2つ残っているだけで終わりとのことだった。もうフルーツしかなくてと申し訳なさそうに言うからちょうどよかったと言って2つとも買う。今夜はサーモンフライを食べたいと言われて楽をしようと業務スーパーに冷凍はないかと覗きに行ったけど無し。しかたなくオオゼキで鮭を買ってフライにする。

子の乳歯を触ると少しだけユラユラした。元夫にも報告。歯医者で抜いた方がいいねと返信があり、そうなのかと検索。自然と抜けるのを待つしかないのかと思っていた。いつも行く歯科に連絡。そこは週に二日しか小児歯科の先生がこない。ちょうど明日に空きがあり。よかった。

金曜ロードショーがはじまる前にお風呂。計画通りにアナ雪を観ながらフルーツミルク。録画してるから寝てもいいよと言っても最後まで気を抜かずに観ていた。

 

 

 

11/13

昨日オオゼキで買っておいたパッケージにアナ雪が描かれたヤマザキの菓子パンで朝ごはん。今日は子の歯科のあと私は友達と会う。私の状況が背中を押して彼女も離婚を決意。私に証人サインをしてほしいということだった。別に離婚を肯定しているわけでは全くないからサインするなんて賛同しているかのようで、頼まれた時はどこかきまり悪さを感じた。夏にバタバタとお願いした時に困り果てていたママ友の気持ちがいま分かる。友達は計画的な離婚だから落ち着いてはいるけど、子どものことを思うとそれが良いとはどうしても言えない。家を分けてみて、お父さんがやっぱり家族が恋しいと思ってくれたらいいなというのが私の願い。そうはいっても友人の子は小学生だからまだマシな方で一人で公園にも行けてしまうけど、うちはそうはいかない。そうして友人とゆっくり話したいにしても私は簡単にひとりになれるわけでなく、元夫の渋々といった態度にも黙って堪えてお願いをしなければならない。友人とは子どもの歯医者が終わり次第ということになっているけど、元夫は何時なんだ?と時間ばかり優先で気にしてきて、家族じゃないとそんな融通きかせるようなつもりは1ミリもないといった感じをまざまざと見せつけられて、辛い。

午前中から、中野で開催されているイベントに行ってみる。交流自治体の体験ブースやスケルトンゴミ収集車でのゴミ回収実演などがあった。充実したものではないけど、イベントといえば示し合わせなくても出会える仲良いママ友がやっぱり来ていてホッとする。そんな中、こないだ学祭をやった大学の保育科だかが大学前でまた何やら催しをやってくれていて、近寄ってみると魚釣りごっこと工作ができる。工作は色々あって回数制限もないけど、子は紙コップで作るぴょんぴょんカエルの工作を選んでそれだけで満足していた。お昼ごはんもヨーカドーで買って帰ろうといってもおにぎりで満足。慎ましい。私は物足りなくて江戸丸で食べれないかなと思って回り道して帰ったけどもう終わりらしく閉めかけていた。家でお昼ごはんにしていると荷物が届いて元夫がやってきてすぐに出ていった。夕方に子の世話予定なのに、よほどもうここでは過ごしたくないのだろう。

3時頃、もうすぐ歯科へというところでインスタでサンキューマートのアカウントからフォローされてメッセージ。リンドールの懸賞に当選したとのこと。驚きを声に出すと子も一緒になって喜ぶから盛り上がってきてしまう。これで少しでも元夫を見返してやりたい、みたいな気持ちもあった。イケイケどんどんで個人情報を入力していくもエラーになって、何でだろうと思いながらそのアカウントに問い合わせすると、はじめのサンキューマートらしい文字列のメッセージと違い、今度は翻訳機で訳したような堅苦しい文章で返ってきて、おかしいような気がしてきた。ひとまず子を歯科へ連れて行く。待合席でもクレジットカードを引っ張りだして何度も入力していた。結局なにもヒットしないまま放置にして診察。このまま乳歯が自然に抜けるのを待つのはあまりよろしくないとのこと。とはいえ、今の状態は塗り麻酔だけでは無理で大人と同じに注射麻酔をしないと駄目だという。少しだけ様子見ということにして次回予約をとることにした。元夫にいま終わりと連絡するともう家に着いているとのこと。リミットは一時間、大急ぎで子を家に連れ帰り私はそのまま高円寺へ向かう。若い頃からの付き合いの私達はいつまで経っても気取ることなく、自然と路上邂逅で事を済ませられる。近くの寺の石の段差で届けにサイン。この後どうするか何をすればいいか手順を教える。彼女は離婚する前から役所に相談に行っているから給付金目当ての偽装離婚を疑われてしまうのか、私は聞いてもいないような厳しい条件をキツく言われているようだった。確かにその条件は事実ではあるけど、かといって私達に言われても踏みとどまれることではない。あっちに教えてやってくれよと思う。たった一人の子どもでも、対して育児者も一人というのはどんな厳しさがあるのか、私達はこんな手続きひとつとってもいちいちひとり親はキツい道だぞと言わんばかりの応対を受けている。彼らはこの社会の目に晒されていないから分からないのだろう。約束の5時、帰るとLINEして自転車を走らす。少し暗くなってきたこの時間に一人でいることが随分と久しぶりだった。急いできたのに家はもぬけの殻。スマホを見るとすき家買ってくると返信がきていた。一人になって静かな世界で落ちつくと、サンキューマートの当選手続きが怖くなってきた。まずいことをしたんじゃないか。慌てて検索したり戸惑っているなか子と父親が戻ってきて彼は帰っていき子はすき家を食べはじめて、周りの時間は流れていくけど私はずっととどまっている。警察に相談するとアカウント名やら細かく細かく聞き取りをしてくれて、フィッシング詐欺と思われると、一番言われたくなかった現実を告げられる。人にズバリと言われたら本当に、なんでこんな明らかにおかしなことを受け入れてしまったのか。よほど何かしら手柄がほしくて冷静でいられなかった自分なのは分かる。これからやるべきことを丁寧に順おって話されると、それだけマズい事態なのかとますます焦ってきた。入力してしまったカードを全て停止の手続きをするのだけど、今時は情報量も多くて手続きのアドレスになかなか辿り着けなくてヤキモキ。しかも週末の夜。ネットでしか対応していなかったりもして不安が募るばかり。子の対応もそっちのけでどうにかカードの停止は済んで生活に戻れたものの、子を寝かせたあとはSNSが心配になってきてあっちこっちといじくり回す。そもそも稼働させていなかったフェイスブックはガードが緩かったかもしれない、アカウントに入れなくなってしまって不正利用されているのか自分がややこしくしているのか、もはや状況が全く分からない。そのうち何から何まで操られているような気になってきてもう憔悴しきってしまった。とりあえず金銭的な問題にはなっていないから良しとして就寝。

 

 

 

11/14

昨日から引き続き、いろんな設定を変えてメールのダウンロードやらスマホ設定にえんやこらする午前。

今日は野方文化マーケットでデリシャのイベントがある。夏にデリシャのアジトで見れなかった紙芝居を今回は見たいと思って早めに家を出て野方のガストでごはん。そこから歩いて文化マーケットに行く。紙芝居の前には待機中の大人がいて、そういう大人が懐古を楽しむためのやつかしらと少しソワソワしたけど子がべっこう飴を買ったりしている間に段々ちびっ子も集まってきて、たちまち本当に子どもも楽しめる空気の紙芝居屋さんとなった。クイズコーナーもあって正解すると駄菓子屋玩具な景品をくれた。ジャンボさんはちゃんと全ての子どもに回答がまわるように当てくれて、話し続けながら気配りもすごい。大人だけの見物人にも難しいクイズをあてたら同じく景品を渡していた。子は指輪とロケット色鉛筆をゲット。思った以上に楽しめたようでテンションが上がっている。こっち方面にきたついでに花丸マーケットも寄ろうかと言うとノリノリで賛同してきた。ダイソーに寄ってから花丸へ。しめちゃんのハム太郎くじシールが最後の2枚で束ごと買わせてもらった。ひなのちゃんはいつも可愛らしくて優しい。若くしてお店という場所をそれもこんな特殊な場所に構えていてすごいよなぁと感心もする。帰り道に再び中野のまつりの大学前に目をやると昨日と様子が違う。みると今日は例の小学校向けの学科の催しらしい。どのブースも大盛況。スライム作りをやりたがって列に並ぶ。なかなか待ちそうな予感。だけど子はテンション高いからイケイケ。並んでいると知り合い親子に何組か出会った。幸い知り合いは皆んなママとだけで友人と来ているようだったからよかった。私はなかなか週末にママ友と約束しあって遊ぶことができない。週末だから家族で過ごすという人ばかりなのは幼稚園ママだからだろうか。保育園の人は平日に子どもとサシで過ごすことが母親でも少ないから、ママ友交流も週末になったりするのだろう。無事スライム作りはできた。材料少なく小さな机の上で簡単につくれて、これなら家でも作る気になれた。子は自分で色も選んで作った黄色のスライムにさらにテンション高く外でもスライムを触り続けて遊びながら帰宅。なんだか私も今日は吹っ切れて子どもにつきっきりで遊べる。海老に見立てた工作に糊を塗りたくり、茶色の色紙をちぎって衣にして、揚げ物ごっこ。ノージーのひらめき工房でやっていて一番ワクワクしたやつ。色んな揚げ物を作ってプラタッパーに詰めたりして、全力で打ち込むと子どもの遊びでも達成感で気持ちが良い。

しばらくそれどころではなかったツイッターを開くと出会い系のような良からぬリストにめちゃくちゃ追加されていて、ここもログインされているのだろうかと怖くなりまた夜間にちまちま設定作業。疲れた。

2021年10月25日〜10月31日

一ヶ月以上日記を書けずにいた。気持ちがおさまらない毎日。

 

10/25

前の家と違って、この辺りのゴミの回収はゆっくりで助かる。と余裕をかましながら幼稚園送りのタイミングで空のペットボトルを何本か持って外に出ると今日に限ってすでにゴミ捨て場に資源ゴミの気配がない。困った。ペットボトルを自転車のカゴに溢れさせながら園に送り届けて、次の目的地、区役所方面への道すがらゴミ捨て場を確認しながら走る。無事、未回収のゴミ捨て場に出会えて処分。昨夜の悶々を引きずりながら元夫に朝から連絡。寝てるのかと思いきやJRのホームにいる音、早くから仕事に出るところで、私のメッセージが既読スルーになってしまうのは、その通りだから何も言えなくなるとのこと。自覚はしてるのかと少し気分が晴れる。それでも私達はお気持ちで収拾できる関係じゃなくなっていることも分かっていなくてはならない。昨日の友人の話で私もまた冷静に公正証書のことを進める気になっている。その相談もあって区役所に向かっているのだ。緑道のところでおじいさんが猫を散歩させているのに目を奪われてつい足を止める。小さい子どものように猫に接していて、猫もただ静かな赤ちゃんのようだった。自分の将来にこんな優しい時間がくるとは思えなくてひたすら羨ましい。区役所、まずは期日前投票。選挙当日は雨予報で、どうせ学校の校庭で遊べないだろうから済ませてしまう。そこまで伸ばしたところで選ぶところも変わりはない。ひとり親の窓口で公正証書費用の助成について説明をうけると、それに対する保険に加入するのが助成の条件で、しかも助成は養育費に関する部分に対してだけとのこと。助成は自分には無理なことはわかった。他手続きと、休養助成にはディズニーの割引クーポンをもらうことにした。予定の日で予約がとれなくて使えないようだったら別施設のクーポンに変えてもらうことはできるらしい。とりあえずディズニーの予約にチャレンジしてみる。以前からの担当の方が話したいと言ってくれているとのことだったけど電話が入ってしまいまた今度になった。気にかけてくれているだけで有り難い。助成は受けられないことも分かったうえで公正役場の予約をする。一度話をして内容の成形はメール、最後に二人で出向いて完了と、実働のハードルは低い。このままお迎えへ向かう。新高円寺のあたりで前のマンションの同じ階に住んでいた猫おばさんに遭遇。住民完全撤退になってからはじめて会った。娘さんのいる方南町へ越したと噂では聞いていたけど、実際には大和町ということだった。相変わらずこの辺りは自転車で走っているからとのこと。

迎えのあとは公園。上に兄弟のいるママに、うちの近所に住む卒園した人がつい最近離婚したらしいと聞いて動揺する。園外の日常でも割と出会うことがあってプライベートな言葉も交わす人だった。まさかあの人が?というのもあるけど、路地を一本隔てたところに住む自分も実は同じことになっているわけで。やっぱりこの辺りは磁場が悪いのではないかなどと思ったり。過去は幼稚園情報をフェイスブックで共有していたから仕方なくも繋がっているとのことでそこに投稿されていたらしい。私もここで全てを話してしまいたい気持ちになるけどぐっと堪える。人に言えば言うほど事実として認めなくてはならなくなる気がする。でもその離婚した彼女とは早く分かち合いたい。たまに道端で遭遇するけどいつも挨拶程度。

公園遊びから帰ってディズニーのサイト予約をみてみる。11月に幼稚園の新入園生の手続きの関係で連休がある。そこの平日休みで行きたいと思っているけど、なかなか予約にアクセスすらできない。そんな直近は諦めるとして計画をたててチケット販売開始タイミングを把握してカレンダーに書き込んでおく。

夕飯時に観る沼ハマの影響でカリカリチーズを作る。お父さんにも食べさせてあげたいなぁとか言っていて、そういうのがいちいち辛くて元夫に子の言葉をそのまま投げつけておく。荷物が届いていることもあってしばらくして元夫はやってくる。こどもビールのおつまみにいいんじゃない?と子にアドバイスしてきて、お父さんが帰っていってからも子は喜んでずっとそのアドバイスを繰り返し言っていて、会ってしまうのは辛さの上塗りになるだけのようにも思う。

インスタを見ていると、豊田道倫がサブスクで自分の音楽の関連が前野健太となることに不服そうにしていた。男性シンガーソングライターではあるけど確かにこうして言葉のひとつひとつに違いを感じることはあるなと思う。

 

 

 

10/26

パートの日。店長が前回のことを覚えていてくれて、20%引きで買ってもらって悪かった、本当は半額でいいんです、代わりに今日なんか持っていっていいですよと言ってくれて、もう一人のパートさんがいない隙にちらし寿司を手に入れる。でもそのベテランパートさんが期限切れの本玉パックを見つけてくれてそれを分けてくれた。悪い人ではない。パート終わり荷物を置いたら即迎え、からの公園。元夫から連絡があり、相談していた子のハロウィン仮装のとんがり帽子に使えそうなものをドンキで見つけたとのこと。ドンキはすでに処分価格になっているようだったからそれを頼む。公園で遊ばせながらまたディズニーの予約サイトを見てみると希望の日が取れるチャンスかもしれない。子を急かして帰宅、割引クーポンをにぎりしめながら予約サイト。開園からの入場ではないけどやっぱり希望した日に空きがある。ただその日の天気予報が雨、午後から曇り。前後でもこの日だけが雨。一か八かだけど最悪日程変更はできるみたいだし思い切って予約をとる。平日だからまだ少しは安いし、さらに二人で3000円安くなる。その事実だけで喜びが大きい。ディズニーランドに行けるよというと子は早速ハイテンションになった。

 

 

 

10/27

パートをはじめてから身だしなみというかムダ毛などを気にして手入れするようになった。人前で着替えるかもしれない緊張感はこうして自分にメリハリをつけるというメリットでもあるかもしれない。おでこを出すことにも抵抗がなくなった。でも今日ははじめて1日厨房作業。ひたすら作業があって時間の経過も早く、これはこれで悪くなかった。

いつも通り図書館のお話し会。お友達がハロウィンらしい菓子を配ってくれて、ここでは今日がこのタイミングだったと気付かされる。いつも誰かが先取りしてくれるばかりで自分はいつも受け身。今日は帰って遊ぶと言っていたけど先に出てプラザに行ったママから今日はハロウィンスタンプラリーイベントがやっていると連絡があり、まだ図書館に残っていた友達と急いで向かう。施設内に用意されたハロウィンモチーフのフォトスポットで写真を撮ったり合言葉を言ってシールをもらったり。でもやっぱり子は家で遊びたかったようで早々に退散。ママ友が文房具会社に勤めている友人から大量に貰ったという型落ち文具のお裾分けをもらって、こういう自分では買わない遊びのある実用品を与えてもらえるのは有り難い。オオゼキに寄って帰り。前に登録した海外の通販サイトでキャンペーンがやっているらしいメール。眺めていたらちょっと気になるイヤリングを発見。以前ならそんな自分を着飾るアイテムは必要最低限に考えて物欲も抑え込むのが当たり前になっていたけど、今は自分の感性を取り戻すかのごとくできるだけ買おうとチャレンジしてしまう。6割程度の気持ちで気に入ったイヤリングを購入手配するとそれだけで気持ちがいくらか軽くなる。

高円寺の駅前で女性の声が政治を変えるといったアクションがあることを知っていて、登壇者も含め気になるところだったけれど、その時間に外にいるという私のアクションでその後バタバタすることになるのが苦痛でしかないから諦めることになる。これはひとりだからというより元夫がいても私はペースが狂うことを嫌っていちいちピリピリしていた気がする。なんであんなにも無難な毎日にこだわっていたのか。余計なことをするのは自分ばかりが大変になるという不満にとらわれていた。いま思えば支えになる家族がいるならもっと楽しんでもよかった。あんなのは全然大変でもなかった。今こそ本当に大変。

夜、元夫が例のドンキのハロウィンアイテムからトンガリ帽デザインの部分をもってきて、子とハロウィンの話で盛り上がるためにきゃりーぱみゅぱみゅのハロウィンソングをかけると、子は初めて聴いたはずの歌に合わせて陽気に踊り続けてみせてくれて、二人きりだとこの空気にはならなかったなぁと思うとやっぱり三人いる楽しみ方の違いを実感する。

 

 

 

10/28

朝、送りから帰ってスッキリを観ているとけっこう大きめの地震。最近地震が多く感じる。以前とは危機感の度合いが違う。なにかあっても手分けはできず世帯分をひとりで支えなくてはいけないんだという緊張感がのし掛かる。きっと必要な物半分、大事な物も半分でしか確保できない。一般的な家族の形が崩れた途端に弱者を実感してる。

お迎えのあと公園。今日はすぐ側の小学校が就学前健診で、その地域の子達は早帰りしているけど公園遊びチームもたくさん。そんな中なんでだったか忘れたが私は元夫と長電話。電話だとなんとか話ができる。そうして話した後は少し気持ちが落ち着く。彼は彼、私は私の生活があってそれを報告し合うのはそれだけで満たされた気持ちになれるけど、子どもとの暮らしのうえでは納得いかない暗澹たる思いしかない。今日は少し暖かで、小高い丘のうえではピクニックのようにしている人も多かった。電話を終えて皆んなのいる場所に合流すると、子ども達は丸っこいどんぐりの帽子と呼んでいる殻を頭に乗せて芸術家!と言ってはしゃいでいた。ここではこうして皆んなと同じ平和な時間を過ごせているけど、帰れば他の家庭とは違うことになってしまった。少し前の当たり前の暮らしが恋しくて仕方ない。4時も回ったし帰ろうかと皆で腰をあげると就学前健診勢が帰宅するところに遭遇。2時から2時間、こんなに時間がかかるのかと、明日が思いやられる。うちの学区は明日。前のマンション仲間にも明日は久々に会えるねと連絡を入れておいた。

今日から高円寺駅にスシローがオープンする。子が食べたいというので買い物してから駅に向かう。賑やかにオープンのチラシ配りをしているけど、思ったよりは人だかりにはなっていない。でも子は喜んで買う買うとはしゃぎながらディスプレイで流れる動画に釘付けで、私は並んで子の希望するサーモンとエビのパックを購入。自分のパート先で見慣れていると、安いだけあってショボくみえる、これはこれでいいけど。

帰宅してちょうど元夫の荷物が届いて連絡するとすぐにやってきてスシローの報告。家族の時は一緒に楽しめたチェーン店の話題も、もうただの報告。彼はあの平和な時間を体感することはもう無いのだろうか、忘れてしまっただろうか。

 

 

 

10/29

朝からまた元夫宛の荷物が届いていたけど会わないでもいいようにあえて家を出る時に知らせる。彼に用意してもらった書類をもって今日は公正役場へ。ざっと近隣の区で調べたところどこも便利な駅前のビルにあって、エレベーターを降りると役場という言葉からは想像できなかった小綺麗なオフィスであった。知性が頼もしい感じの年配の女性がやってきて、緊張しながら自作した協議書をみせたけれど、内容を指摘するような厳しい言葉はひとつもなく、淡々と打ち合わせの形をとって進めてくれた。記載することは自由だけど金額が明確なものでないと効力はないということ、だから現状明確に金額が出ている内容でいくと費用は4万円ほどということを教えてもらう。この知識をお守り代わりに、やっぱりもう少し様子をみて作成を依頼することにする。どんな距離で付き合っていくことになるのか答えが出ていない。せっかくミスドの近くにきたからハロウィンドーナツを買って帰る。隣りのおばあさんにもらったダスキンミスドサービス券は今月いっぱい。家に入るところでちょうどそのおばあさんと鉢合わせ。それで買ってきたと報告すると喜んでいた。少し話すとお喋りが止まらないから、ちなみにダスキン浄水器はいくらなんですかと聞いてみると月2750円とのこと。いまの家にくるずっと前から使い続けているから水の質がどう違うのかなんては分からないけど、コーヒー淹れるのにもお米を炊くのにも使えるから安いものだという。おばあさんなのに暮らすことにいい加減でないのが偉いなと恐れ入る。私はそんなところまで気を使うことも知らない雑な環境で育ってしまった。高い安いでなく豊かな暮らしを保つのに必要なことなんだろうけど、馴染みがないだけにあらためて取り入れるような心の余裕がもてず、いつでも費用のことでしか考えられない。いつになったら暮らしを優先にできるようになるのか私は。

いつもより少しは早めにお迎えに行こうと思ってはいたけれど、同じ学校に行く予定のママの一人が早退のつもりだったようで、迎えに行ったらその学校のメンバー皆んながもう玄関口に待機していると連絡をくれ、慌てて家を飛び出る。すると家前の大通りに小綺麗な装いのママ達の行列ができていて、近くの私立の願書配布だかが行われているのだろう。明日からうちの園は5連休になる。計画的に予定を盛り込めてはいるから憂鬱になるほどではないと思う。幼稚園に着くと同時にもう一人男の子のママもやってきて三人で小学校へ向かう。受付のためにこちらもこちらで行列になっていて、未就園児の頃の児童館仲間や家の下の子、昨日連絡取ったマンション友達など、園外の顔見知りも続々とやってくる。単学級とされる小規模校とは思えないほど新一年生がいて、これは狙い通り来年は2クラスになるのではないかとヒソヒソ噂をした。簡単な身体測定の後は教室に待機、数人グループに分かれて子どもだけが面談に行き、その後は親子面談。ここでの待機時間が長く、この後プラザのハロウィン工作に行こうと思っていたからハラハラする。うちの幼稚園の子達は不満そうにしながらも座って待てていたけど、席にもいられず歩き回るような保育園児もいるものだった。親子面談時に次年度は2クラスになりそうですかとずばり聞いてみると、年々越境の受け入れも厳しくなってきているから移動がないと思いたい、けどこればかりは4月になってみないとなんとも分からないと言われた。全てを終えて大急ぎでプラザへ。ママ友がうちが行くことを先生に伝えてくれていたようで、待ってましたよーと迎えてくれた。ハロウィンらしくオバケか黒猫を上に貼っつけたスティックを作る。鈴も付けれるのが魅力らしく黒猫を選択。黒ベースのところにメタリックなテープなどで飾りつけた黒猫がどことなくヨシキティ感で笑った。先にいたママ達と合流して遊んでいると、学童について詳しい先生がわざわざ資料をもって説明にきてくれた。1日4時間週3日働いていれば学童に申し込めるらしい。案外ハードル低いのだなという第一印象だったけど、よくよく聞いてみると帰宅が午後3時半になるまで働いていることも条件だった。そりゃまともに働き出したら3時半あがりなんてなかなか考えられないから当然といえば当然。まだピンとこない。毎年内容は少しずつ変わったりするとのことで、どうなるやら。

お風呂に入る前になって布団に猫が嘔吐していることに気づいててんやわんや。敷布団がセーフだっただけマシと思った。夜だけど布団を外に干して元夫が使っていた布団を代わりに運び込む。こんなギリギリ装備で家族で暮らしていたのは無理があったよなぁと思ったりする。誰もが我慢しないで暮らせるような生活を保つこと、それだけで生きていくのは大変。自分の育った環境、つまり実家もそれらがいまいちうまく管理できていない家だったように思う。ここを出たら自分の居場所を確保できるようになるんだから今は仕方ないと諦めながら、現状を見向きもせず生きてきて、でもいざ自分の暮らしをできるようになった時にはこうして何を優先すればよいか分からなかったり、やはり基盤がないことで躓いている感じはしている。そんな私が子どもと共に生活をするのだから慎重にやらないといけないなとあらためて身が引き締まるきっかけになった。

 

 

 

10/30

天気予報は曇りだったけど気持ちの良い晴れに変わり、今日のクラスで開催するハロウィンイベントには持ってこいだった。元夫が昼頃に荷物を取りに来る。そのタイミングで子は仮装に着替えてお父さんにも見せながらアイデア出しあって完成された。絵本に載っていそうな、ミルドレッドの魔女学校にいそうな、オリジナル魔女ができた。園の子どもバザーのゲームの景品で、犬のぬいぐるみが入った持ち手付きのカゴをもらってきてくれたおかげでカゴは買わずに済んだし、フリマで買ったリアルりんご型のキャンドルもある。でも八百屋のおばちゃんに仮装を見せがてら本物のリンゴを買っていこうかと考えたけど、連れて行くハムスターのぬいぐるみに仮面を作るだとかなんだかんだやっていると時間ギリギリになってしまい会場の公園へ大急ぎで向かう。クラスのほとんどの子がすでに集まっていたけど、写真撮影とかしてから手早くお菓子交換をしようということで、まだ仮装でぎこちない子ども達がふらふらしながら遊んでいる段階だった。いつも通りの公園で勝手にやる催しだから、ふつうに遊びにきている関係のない子どもの目を掻い潜って行わなければならない。全く知らない子には渡せないけど、前近所だった知り合い家族が砂場にいたからお菓子をあげる。クラスの子の小学生の兄弟とその友達なんかにも配る。そのくらいは想定して準備しておいてある。お菓子配りも済んだら早々に男の子たちは仮装を脱いで走りまわって遊び出していた。4時過ぎてようやく解散。テンション高いまま駄菓子屋へ向かう。たくさんお菓子交換をしたから買うのは少しだけ。例の合言葉でハロウィン駄菓子とパンプキン風船をもらい、仮装した店長さんと写真を撮ったり。その足でごっちゃんのところへも行くと、その流れを報告しておいた元夫もお菓子をたんまり持ってちょうどやってきた。ごっちゃんは渋いけどと言いながらお客さんからもらったらしい舟和の菓子をくれた。タイミングよくヒロポンも捕まえてさらにお菓子をゲット。ひと通り遊んだあと、ひかる君のお店で他の子がフリマをやっているというので新高円寺まで。ひかる君達は仮装した子どもが来てバタバタと家からお菓子を持ってきてくれた。フリマラインナップをみるとアルバローザっぽい花柄やラインストーンで象られた蝶デザインのギャルっぽい服があって、ピタピタサイズだから小さくもみえて子が欲しがって困る。リメイクしたらしいバッグがあってこれなら欲しいなと思うもひかる君も値段が分からないとのことで後で元夫を通して教えてもらうことにして退散。もう外は暗く、お腹が空いたし今日は夕飯を買うことにして、新高円寺駅前の選択肢で松屋にする。久しぶりの松屋。ファミリー3個セットを買うと子どもにオマケが付いてくるらしいので物珍しさでセットにしてみる。牛丼、カレー、ハンバーグ。子はアナ雪のシールをもらっていた。自転車のカゴいっぱいの荷物、あとは帰るだけと思ったら、昼に行きそびれたおばちゃんの八百屋まで行ってみせるとのこと。明日の日曜は八百屋が休みだし、勢いつけて八百屋まで。おばちゃんは、そうだそうだと言いながら箱からガサゴソと板チョコを出してくれた。今日はおやつの大収穫。帰って子は貰ったお菓子を全部並べてみてニコニコしていた。元夫から連絡、ひかる君フリマのカバンは500円とのこと、買っておいてもらう。新高円寺までは行ってもうちに来ることはない。

 

 

 

10/31

朝ごはんの支度をしていると急に子が静かになったのが分かって、見るとじんわり泣いている。猫にちょっかい出したのか叩かれたらしい。久しぶりのことだ。驚いてしまったのだろう。昨日と変わって天気がいまいちだけど、今日はボーイスカウト主催の体験会で近くの公園へ行く。テントを組み立てたり竹を切ってぽっくりを作る。スカウト達が朝から準備してくれたというロープの吊り橋を渡ったり罠みたいに張られたロープのなかをくぐり抜けたり。子はどれも生き生きと取り組んでいて、本当にこういったネイチャー体験が好きなんだなぁと感心してしまう。女の子のお友達二人もいて、小雨が降るなか皆んなで遊ぶ。児童館の頃知り合った小学生のよく話してくれていた親子がいて、彼女からこれまで度々ボーイスカウトの話は聞いてきた。彼女はPTA活動にも積極的なタイプだから良いのであって私に務まるだろうかと気がかりなものの、子に何かやらせてあげるならやっぱりボーイスカウトが一番相応しいようにも思う。雨足が強まり、子ども達テントのなかでスカウト達の手品などを見せてもらい、それでもやみそうにない雨が少しでも弱まった瞬間に解散。こんな天気になってしまったけどひとつアクティビティをこなせたので今日はもう充分ともいえる。少し遅いお昼ごはんにしているとピンポンとチャイム。また元夫の荷物だろうかとなんの気無しに玄関に向かう間にチャイムだけでなくドアをコンコンとノックされる。あれ?これはいつもの配達と違うな?と怪しみながらドアを開けると、わぁっ!と魔女の宅急便のキキと、後ろにはお母さんの姿。下に住む親子だ。あ!と私は声をあげて、ちょっと待ってちょっと待って!と言いながらドアを閉める。子が何〜?と言いながら駆け寄ってくる間も私は突然のことにパニックになりながら慌ててお菓子を掻き集める。いざ本当にアポなしで子どもを目の前にすると強盗が来たのかってくらい慌てふためいて、もちろんお菓子があるはずなのに何も思い出せない。昨日の記憶からばら撒き用だった飴とゼリーとその他にお菓子はないかとどうにかハロウィン的な袋に詰めてもう一度玄関を開ける。瞬間にお母さんは、そんなつもりじゃなかったのにすみませんといったように何度も会釈をしていて、私は大したことない中身が気まずくて押し付けるかのように子どもに袋を手渡すと、ちょっとしたギフトくらい立派に包んだ菓子をくれた。今日これから保育園の子とハロウィンパーティーがあると言い、せっかくだからと用意してくれたらしく、いやー自分のことばかりで全く気がきかなかった自分が恥ずかしい。外の雨は落ち着いていて、よかったですね〜いってらっしゃい、と見送る。もらう側であることにしか頭がなかったけど、これからはハロウィンの日に配ることを意識してお菓子を用意しておくような人間になろうと決意。とにかくドキドキした。うちの家庭状況とか猫のこととか日常の騒々しさとか、後ろめたくて階下の人と自ら関わることに怯えていたというのもある。あちらはこうして来てくれたということはある程度許されていると思っていいのだろうか。せめて家族が揃っていれば私も前向きになれたなと思う。ともかくサプライズに興奮状態になったところで、本当は行くつもりのなかったクラスの子の家でやるハロウィンイベントに行く気になってきた。自宅で武道の稽古場を運営している人がそのスペースを利用してたまにイベントを開催してくれる。今回はお面作りやフォトアルバム作りなどのワークショップらしい。子が仲の良いクラスの子に連絡すると行こうかということになり、子は今日は黒猫の仮装にして家を出る。他にもクラスの子が何人かいて、子どもはお面作り、大人はガイコツのブローチの絵付けをして遊び。今日もお菓子をあげたりもらったり。こうしてそのつもりで事前に準備しておく分にはいきなり小学生が現れても対応できる。下の家の子のお菓子はプリキュアのグミや個包装の立派な菓子がたくさん入っていた。細々した飴ばかりのうちの菓子を今ごろ開けているのかもしれないと思うと恥ずかしくなる。薄暗くなってきた頃解散。帰り道ではまた雨が少し降り出した。オオゼキでも毎年仮装した店員さんがチョコレートだとかを配っていたなと思って寄って帰るも今年は何もなし。残念。てことで今年は大人の仮装をあまり見かけていない。親子二人の慎ましい生活で夜に出歩いていないからというのもあるか。駐輪場で離婚したと噂にきいたママに出会うも相変わらずでそんな話にはならず。前より会わなくなったなと思ったら仕事をはじめたとのことだった。それもプールの指導員。オシャレな人で結婚前はアパレルの仕事をしていたと聞いた時は納得だったけど、そんな体育会系の人だとは思わず。ママという以外のパーソナルはまだまだ未知。

夕飯は子が子どもビールを飲みたいが故に計画的にオオゼキで買った焼き鳥と、賞味期限との兼ね合いで焼きそば。私もビールをあけて乾杯。子が喜ぶし私もビールを飲むようになって、そうすると少しアルコールにも慣れてきていて、これで1日をやり切った気になってただ明日を迎えるだけの気持ちになって眠りにつけるのなら毎晩だって飲んでもいいとすら思うけど、そんなことをとっくに分かった人達だって毎日は飲まないように気をつけているというのなら、やはり毎日は良くない何かがあるんだろうなということでたまにとしている。子はお父さんにハロウィンで貰った和幸監修のとんかつスナックもつまみにしていた。食べ切る前からまたこれ買いたいというほど気に入っていた。父が近くにいた頃から変わらない子の好みで、やっぱりお父さん分かってるぅ、となっているのがいじらしくて辛くなる。早く父の知らない子に成長してしまえばいいのにと思ったりする。

夜、京王線の殺傷事件の電車から逃げ出す人達の映像、これが現代なのかとショックを受ける。自分だったらこのなかから逃げ切れるのだろうか。あんなところから脱出することになったらトートバッグなんかでは中身が何ひとつ残っていないかもしれないとか、高い靴履いていたらスカートだったら、と気にし出したらキリがないほどに不安しかない。それでも自分ひとりならどうにかなるかもしれないけれど、子どもが一緒だとしたらそれだけで行動がままならないのは想像つく。とにかく怖い。小田急線といい京王線といい、コロナの不安が落ち着いてきて電車に乗れるようになってきたと思ったら別の恐怖を思い知らされて、なんだか落ち込んでしまう。

2021年10月21日〜10月24日

10/21

朝から元夫が子の絵をシールにするデザインを送ってくる。夜型で作業をしているのか目覚めた瞬間から作業しているのか。どちらにしても一人で集中してやれることでストレスがないならここでは無理だったことだからよかったと思うしかない。パート。今日は店長だったから朝イチで寒いと訴えると、もう今は会社からカーディガンは支給されなくて、地味色だとたら私物のなんでもいいですよと言われる。買わなきゃ無いのに、と悔しさがこみあげるけど、パート先輩が土日しか出ない人のとりあえず借りちゃいなよと言ってくれる。たんぽぽハウスで100円であったら買おう、それまではお言葉に甘えて借りることにする。今日もバタバタとパート時間は過ぎていく。同タイミングで次々にやってくる人を捌いているなかで一人の年配者が、お姉さんはいついるの?とやり取りの最後に付け加えてきて、こちらはとにかく必死だったからイレギュラーな対応に戸惑いながらも、決まってないんですよね〜とあっけらかんと言ってみると、そうー、前の人よりずっと良いわ、どうもありがと!とシャキシャキ笑って去っていった。いっぱいいっぱいだったのに、それでも良く評価されて嬉しいし、久しぶりに人に見られている喜びを感じるし、やっぱり私は接客が向いているのかもなぁとあらためて思ったり。

さて、今日これから明日の朝まで緊張感もって駆け抜ける。明日はいよいよ年長クラスの富士山遠足。朝7時40分に集合場所の公園前へ連れていかなくてはいけない。うちからは幼稚園に行くよりは少し近いけど、普段より二時間以上早い集合で、支度の時間配分ができるか自分が不安になっている。お迎えの時に先生から集まった年長母へ明日の天気予報と服装の話。東京でも雨で寒いけど長靴では行かないようにと注意。また雨があまりに酷いと室内遊びだからその際は暖かいため脱ぎ着がしやすいように重ね着で対応するようにとのこと。隣り合った母同士でまた再確認。そして迎え入れたら直帰。おやつを食べてプラザのヒップホップダンスへ行く。遠足の前日だということを忘れてうっかり予約してしまっていた。やっつけのようにやり切ってそそくさと帰るつもり。前に参加した仲良しのお友達が結構本格的で楽しいよと言っていたから予約したのだけど、いうほどヒップホップ感はなく、そのお友達も今日はグズグズでそれこそ途中で断念して先に帰ることになった。園のバザーでプレゼントに買っておいた双眼鏡を急いで渡す。ダンスは親も参加型で45分みっちりなかなか疲れた。それだけやって帰ろうと、明日は富士山遠足なんですと先生達に言うと皆んな驚く。この辺りでそんな遠出をする園は珍しい。冬にはそこで泊まりなんですよというと、さらに目を見開いて驚いていた。コロナが無い本来ならば今回の分もお泊まり保育でそれも一学期から実施されるものだった。バザーや誕生会のカレー作りなど、親の負担が有名な園だったけど、こうしてみると先生の負担は比じゃない。そんななか担任先生は欠勤になってしまい、引率はそもそもの予定の主任先生と、もう一人は非常勤の先生になった。その先生は我が子らのひとつ下になる子どももいて、保育園に預けながら働いている。遠足の日は到着が夜の7時20分を予定しているから、その先生の子のお迎えは当然他の家族がするのだろうと思う。大変なことになっている。幼稚園、そこまでして自然体験をさせてくれるなんて本当に有り難いと思った。そうして車でないといけないような場所、山での自然体験を子はそれはそれは楽しみにしている。だからそこに備えるための今日のスケジュールには子も協力的であった。スーパーへ寄る。前のマンションで一緒だった美容師さん親子に久しぶりに遭遇。さらに共通の知り合いである同マンションの住人もようやく引っ越すために会いに行ってくるとのこと。まだ住んでたのかと驚く。実際建物は中に人がいるとはいえ近寄り難いものになっている。うちのベランダから見えるマンションの灯りが日に日に消えていって、営みの気配がなくなっていって、たまに目をやっては私は寂しくなっているのだった。帰って今日はついにホットカーペットを導入。ついこの間までまだシャツ一枚で過ごせていたと思ったら秋を越してもう冬の寒さになっていた。カーペットを敷くと途端にその感じが強まる。子ども達が園で作ったという荷造りのためのしおりと、保護者用に配布された遠足のお便りを見ながら一緒に荷物の準備。うちは半袖ヒートテックにロンT、前冬のお買い得で買ったユニクロの薄手のトップス、それにフリースで行くことにした。持っていくハンカチまで揃えて、早い夕飯。7時半までにはお風呂に入って8時半には寝かせたい計画。元夫にそのことを伝えつつ、猫のトイレかカリカリごはんのどちらかを買って欲しいと連絡すると両方買ってきてくれる。子に、自分がいなくて私がお父さんと猫と待ていられるか?と言われて笑ってしまう。自分が寂しいのでなく私の心配をしてくれているのだ。それよりお父さんは子に会いに来るほんの数分しかこの家にいないのに、子のなかではまだいることになっていたんだということの方が切ない。

計画通り子は早く寝て、これからゴミ捨てと、日に何度も確認していた天気予報、雨の振り出しがとうとう夜中に変わっていたから、明日素早く出れるようにと通り沿いに自転車を停めていたけど建物内に移動させてこなくてはいけない。寝ている子をひとり家に残して表通りから建物のある一角をぐるりと周り裏口まで行く。家に大人が他にいないというのはそういうことだという皮肉のつもりもあって元夫にこの行動の一連を伝えると、やるよという返信。私にそんな嫌味を言われないようにするために面倒なことをしてでも同居はしたくないという強い意志を感じる。本当にそれをわざわざやりに来るならバカバカしい。夜10時過ぎ、モンベルの厚手靴下、中フリースのジャージ、フリースアウターと完全防寒して外に出ると夜の寒さも気にならない。ゴミ捨てして自転車を建物内に移動して子の座席に雨除けカバーをかけておいて準備は完璧。やったよと元夫に報告すると、ありがと!と自分も責任者のつもりのような返信がきた。それでもこれはポジティブに受け取ったんだなという気はする。元夫は以前からメッセージの最後に「!」が付きがちでテンションがよく分からない。例えば今回の「やるよ」にもし「!」が付いてたら、前向きのようにも見えるけど、怒りの投げやり感にも見える。感情が分かりにくいのは態度も文面も同じだった。

あまりに早い夜で私もいつもより早起きしなきゃならないのに眠れず、ネットをみていると高円寺のスシローはなんと別場所のことだった。駅ナカに本当にスシローのテイクアウト専門店ができるらしい。うっかり自分の勤め先がスシローに変貌を遂げるのかと思った。振り回された。でもこれで心底安心した。変わると言われた制服も引き続き緑が基調なことは確かだ。それだけでまだ続けられる励みになる。ということで気持ちよく就寝、としたいところだけど意識がバチバチのまま意気込んで寝る。ごはんの炊き上がり時間はいつもより40分早くセット。

 

 

 

10/22

雨。暗い、寒い。ごはんが炊き上がる前に目醒めて、ピーッピーッと鳴るのを聞いて起き上がる。お弁当は片手でも食べやすいようにおにぎりかサンドイッチと決められている。子は塩むすびが良いと、それもひとつだと言い張っていたけど、こんな朝早くから夜7時まで食べ物を制限されるというのに、それも山のなか、ひもじい思いをするのではとしか思えず、塩むすびと少し小さい梅干しにぎりの2つを持っていってもらうことにした。一番問題は朝ごはん。乗り物酔いしやすい子は事前に薬を飲み申告するように、バスの席を配慮しますとは言われているけど、リバースするとしたら朝の食事も関係してくるだろうし、牛乳はダメかヨーグルトは、と考えながら朝ごはんもおにぎりにする。着る服を一式用意していると支度も素早い。ホットカーペットを敷いたことで足元の安心感が違い、寒い寒いと悶える必要もないと全てが順調。ただ天気、何度も雨の程度を確認するもやっぱりなかなかしっかり雨。歩いて行くことにした。大通りに出ると、この時間は通勤通学の人がたくさんで雨のせいでかいつもより横断歩道などごった返している。公園前にはバスがいて見慣れた顔が集まっていた。わざわざバスの下のトランクに子ども達の小さなリュックはしまわれて、子どもは水筒ひとつで中に乗り込んでいく。傘は保護者が持ち帰り長靴で来た子は履き替えている。バタバタしていてきちんといってらっしゃいも言えなかった。通行人が多いから、子供を受け渡したら即撤収するようにと言われている。子どもを保育園に預けながらも引率してくれることになった非常勤の先生がいたから深々と労いをしておいた。近くの私立学校に通う女の子達の群れに混じりながら帰宅。すると隣りのおばあさんの息子が家を出るところだった。人見知りというのか人嫌いなのか、おそらく私の気配に気がついて、ずっと背中を向けたまま足元に置いた何かをいじくっていた。私もなんとなくおはようございますと軽く流れるように言って目をくれないようにしてみせた。彼はかすかに斜め後ろにこちらを向いてみせた気がする。私と同じくらいの年頃で、うなぎの寝床であるアパートに母親と二人暮らし、布団を干すのにベランダにいた時のクッキーモンスターのTシャツを着ていた中年の印象とは違い、白髪混じりの眼鏡にバリっとグレーのスーツを着て出勤とは意外で少し驚いた。雨の静かな朝。パートまで歩きで行くにしても少し余裕あり。コーヒーを飲んで落ち着いてあらためて着替えて家を出る。

雨のパートはあまり忙しくもなく、逆にあと少しの時間をやり過ごすのがきつい。店長が休憩から戻ったら私は上がりというところで電話が鳴り、もう一人が手が離せず初めて電話応対をする。おばあちゃんが昨日買った寿司を食べて体調を崩したという話。昨日は自分も出勤日だったというのもあって私は緊張が走る。やはり自分が食を提供するということに自信がもてない。オロオロしているところに店長が戻り簡単に話すと、あぁまたかといった落ち着きで、多分話聞いてもらいたいだけなんですよと、やれやれといった感じで電話を変わった。予定の時間を若干過ぎてしまっていてこれが普段だったら大慌てだけど今日はこんなトラブルもどうにか許せる。夜に帰ってくる子のために少し華やかな寿司を買っていこうとすると20パーセント引きにしかならなかった。店長からは半額と聞いてたんだけどなと電話対応の店長を横目で見ながら帰宅。荷物がきたことを元夫に報告すると早速やってくる。普通にお互いあった出来事など話はするけど仕方なく話ているような空気を感じて荷が重いだけでもある。雨は落ち着いた小降りになって、夕方にはあがる予報だし自転車で出る。寒い。近くのライフに停めて美容室へ。カットとパーマだと保育時間内にやるのは慌ただしいので今日しかないと思って予約していた。ただ慣れてきた女性の美容師さんが今日は不在で指名ができず、誰になるんだろうと不安はあり。指名料千円かかるはずのスタイリストさんがついてくれて、過去何度もこうしてたまたま担当してもらったことがあるから緊張はとける。この人はいつも自信たっぷりで細かいことをさほど気にせず理解してくれる。逆に雑とも言えるのだけど。思ったよりも長めだしパーマも緩いような。でもなんだか、私のために男性がしてくれることにそんな完全を求める気力もなくただ受け入れる。パートの分、二ヶ月後にでもまたパーマをしてやればいいよとすら思う。約二時間後、外はまだ小雨でライフに入る。二階の衣料品をぐるりと見てスーパーの二階らしい、いなたいラインナップにセンチメンタルになったところで地下の食品売り場へ。賑やかな寿司を買ってはきたけど今日は寒いし山から帰ってくるんだし、念のため湯豆腐パックを買う。滅多にこないスーパーにくるとお菓子コーナーは必ずチェックする。明日はじゃがりこの日だとかで、じゃがりこを2つ買うとマグネットをもらえるキャンペーンがあった。パッケージデザインのマグネット、可愛い。子の好きな普通のサラダ味を2つと、そのデザインのマグネットをひとつカゴにいれる。こんな真っ暗な時間なのに子どもがいないなんて違和感。でもいつもと同じ、オオゼキとトモズにも寄っていつも通りに買い物して帰宅。6時。クラスLINEに誰かが見つけてきた今日の子ども達のネイチャープログラムのインスタが貼られていた。見てみると、森林での遠目の写真のなかに我が子の姿も映り込んでいるのが分かって、拡大してみるとめちゃくちゃ笑っていて、思わずひとり声を出して笑ってしまった。よほど嬉しいのだろうことが想像つく。涙も出てくる。一応元夫にも転送したけど、こんな細やかな喜びを一緒に分かち合える空気でもないのはやっぱり寂しい。子育てを目一杯楽しめている実感にはならない。ママ達のLINEトークは続いて、とくに連絡ないから予定通り7時のお迎えでいいのかなということになっていた。6時40分、早く出たらもう着いてしまったというママから、寒すぎるから待ち時間のために手袋あったらいいと思うなどといった情報。私もソワソワして待っていられない。早く誰かと会いたくて家を出る。まだ雨は微かにパラついていて真っ暗で、寂しくなるけど公園前には役員と留守番だった先生の姿があって安心する。今日何して過ごした?などとママ達と報告しあってようやくいつもの落ち着きを取り戻す。小学生の兄弟のほとんどの子は一緒に迎えに来ていて、大通りにバスの到着を確認しに行っては私達に報告にくる。園長先生が今後のことについてですと言ってプリントを配った。主任でもある年中組の先生が兼任で年長の活動の立案指導を行うとのこと。わざわざプリントにしてくれなくてもそうするしかないこと、そうにしかならないことは誰もが覚悟していたと思う。来たよ!来た来た!と小学生が駆けよってきた。バス到着。まずはリュックが運ばれてきて各自我が子分を受け取り待機。子ども達が順に飛び出してきて私達の姿を確認し、どことなく誇らしげにそして照れ臭そうにしながら、少し離れたところに待機。お祈りと挨拶をして解散。周りの皆と同じく、少し高い声を張らせながら私の元に子が走り寄る。口が止まらない子を落ち着かせようにも同じ方向に横断歩道を渡る子と歌い出して、これは興奮で逆に寝れないかもねーとママと弱り顔しながら分かれる。バスでカラオケしたんだよ、山で鹿みたんだよ、とっておきのお土産あるからね!と子のテンションは一人になっても絶好調だった。私が気になるのはひとつ、バス気持ち悪くならなかった?と聞くと、ぜーんぜん!とケロリとしていて、それなら万事OK。家に帰って荷物を整理して夕飯を食べるとなるともう7時半。寿司と湯豆腐を用意していると、お土産!と嬉しそうにハンカチに包んだ赤い実をみせてくれたけど記念にとかでなく食べるためだったらしく、待ちきれないといった勢いでひと通り説明したら積極的に食べだした。見た目はラズベリーのよう。ん〜すっぱ〜い、と頬っぺたに手を当てながら満足そう。元夫もやって来て、私と子二人がごはんにしているところで遠足の話に相槌をうちながらただそこにいた。こんな特別な時ですらもう一緒に食事もできない。バスのなかでハム太郎の歌を歌えたことにも興奮、お父さんが帰って行くことも気にせず、全てに高揚していて10時過ぎ就寝。私は、私達の前で気を抜かない元家族が子どものためのつもりでここに足を運んでくることに疲れてしまった。普通のふりをする矛盾を続けることに未来がないならどこかでケリをつけないといけないという気はしている。子どもにとって自然に父親離れしていけるのはどうすることか、そればかりグルグル考えていて頭が痛い。彼はどういうつもりなんだろうか。せめてもの償いで私の考えに従い今は姿を見せて、その時がくるのを静かに待っているのだろうから、私が断ればそれはそれで従うだろう。子どもに会いたいなんて自分の勝手だからと我慢することができてしまうわけで。そこに葛藤があるにしても、そのうち子どもも一人の人になっていくし親と会う会わないなんて問題ではなくなる。世間体やお金のサポート以外の家族の意味は、小さな子どもがいる今こそ必要で、今それを失ったならこの先もう相手に望むことすらできない予感で絶望的な気持ちになる。

 


10/23

朝まで気持ちを引きずりモヤモヤ。だけど今日は再開一発目の中野のフリマ。開始数分遅れ、駐輪場に自転車を停めてなかに行くと、フリマスペースのすぐ傍に公式に臨時駐輪スペースを設けられていて約一年ぶりのフリマは気が利いていた。風が強い。ファミリー層の出店も多く子ども服の当たり日。メゾピアノのぶりぶり花柄ワンピースが200円でホクホク。子ども好みの雑貨やぬいぐるみも買えて二人で満足。せっかくだから今日もライフに行ってじゃがりこマグネットを確認すると子がもうひとつ欲しいということでまたじゃがりこふたつ。家で過ごしてそのまま夜。一日中、子が良いもの買えた、お父さんにも教えてあげようと喜んでいたからその旨伝えると元夫はなんの返信もなくいきなりやってきて、どれ?見せてと、そちらから唐突に切り出してきて、子の流れも雰囲気も何もない、結局暮らしの自然なんてまるで求められない現実に絶望した私が口を開けば良くない方向に会話は転がる。子の手前抑える私とは反対に、子を挟んでまで突っかかる元夫。子の前でやめなよとどうにか自分を押し殺して相手にも冷静になるように求めて終える。子にはお父さんが忙しいから喧嘩になっちゃったよねーとごまかしながら、自分だけ足掻いているのが惨めな気持ちになる。夜に対面だと発せないでいる言葉をLINEで綴った。元夫がここに顔を出す時間がどんどん減っていることの戸惑い。とはいえいくら私が思いの丈をぶちまけても彼は「わかった」だとかの一言リアクションしかない。その先が「でもあり得ない」なのか「だから考える」なのか何があるのかを言葉にしてもらいたいのに、いつもそこで終わってしまう。「でも無理。」だからいまこうなっているのが現実なのだけど、その割にこの距離感を保つ意味は私達に対する罪の意識の優しさなだけなのか自分の葛藤なのか、私はいつでも確認したかった。再生の可能性に期待してポジティブに動くのか、負のエネルギーで尖りながら乗り切るべきか、自分がどうしていたらいいのか本当に分からない。どちらにしてもポジティブにいるのは良いことだとは思うけど、どこを見渡してもひとつのおうちの中にはお父さんがいてお母さんがいて、というのが当たり前として描かれている世界のなかで生きている子どもを傍らにおいているとどうしてもポジティブになんて捉えられない。くさくさしながら時間が経ってしまい、寒いけど今日はもうシャワーで済ますしかないと思っているところにクラスのママ友から、遠足で軍手持って帰ってきた?との連絡。昨日出した荷物にはそんなものは無かった。子に聞いても知らないという。持っていったリュックをこねくり回していると、脇のポケットにくちゃくちゃに小さく丸まった泥汚れのひどい軍手が挟まっていて驚愕。それを見た途端に子は洗って返すんだと言い出して、ママ友と確認しあいながらこんなのキレイには出来ないよねと、とりあえず重曹につけ置きしてみる。元夫とのやりとりのなかにそんな報告も挟むと、それには普通にウタマロに付けておくといいよと返答してくる。これまでなにかと酷い汚れだとか状態が悪いものは当たり前のように夫が処理して保ってくれていたんだよなと思うと支えられていた有り難みにしみじみする。小手先でこなす日常でなく私が奮ってみんなの為にやれていたことはあっただろうかとあらためて考えてみたらいまいち思いつかなかった。私は日々を適当に生きている。

 

 

 

10/24

ぐんまちゃんのアニメがやるようになってから子は日曜の朝も必ず8時前には起きるようになった。今のところ毎週見逃していない。フリマにも張り切ってくれる。私はこれまでの自分を省みたり、それでも今こうして一人で踏ん張らなくてはいけなかったりで、なんだか疲れてしまった。今日一時間くらい一人の時間にさせてもらってもいいかと元夫に朝連絡しておくとフリマにやってきた。そこを私が一人で見たいんだと思っていたようだった。そんなわけない。目的があるならどんなことでもそれは何をして過ごそうかと困る休日のむしろ貴重なアクティビティ。なんでもない時間を潰すことから一時離れたいという気持ちをおもんばかることも出来ない感覚のズレにがっくりする。三人連なってフリマを見てまわるだけで明らかに子のテンションがあがってるのがわかって嬉しいよりも逆に苦しい。以前のこんな時に子がどんな顔していたか思い出せない。お父さんが見つけてくれたもの、お父さんが教えてくれて好きになったものがあると反応してキャンキャンはしゃぎながらあれこれと買ってもらっていた。ハッピーセットも買ってもらい元夫とは別々に帰る。友達親子にも会ったりして絶好調の子に、あとで少しお父さんと待っててもらえる?とあえて仕方ない感だしながらさらりと言ってみると、子は「やったー!お父さんと遊べる!」と喜びながらも気を遣っているような空気でもあって、私は過剰に反応するでもなく子の独り言として消化する。一人で何をするかアテがあるわけでもない。とりあえず私が予約した絵本を取りついでに図書館で少し座ろうかと思う。その前に自転車のブレーキの効きが悪いから自転車屋さんに寄っていく。預かりになって結局計画通りに近くの図書館に行って時間を潰すのが一番効率がよい過ごし方となった。いつもの児童コーナーではなく一般のフロアで適当に本を取り窓際の椅子に座って時間は過ぎる。自転車屋からも連絡が入り2時すぎ、自転車を引き取って帰り。元夫は珍しく私が買ったソファに座っていて、帰ったあと台所をみたら残り物のカレーも食べたようで、私がいなければここでも羽を伸ばすらしい。

夕方、子のハロウィンの仮装は家にある物で作り込むつもりだったけど、どうしても魔女のとんがり帽子にしたいというので期待できないけど100円ショップへ見に行く。やはりこんなギリギリになるととんがり帽子どころかハロウィングッズ自体が品薄。阿佐ヶ谷の少し広いキャンドゥやダイソーまで行くけど理想のものはなく。まちおかでお菓子を買って帰り。

夜、子が熱心にスマホのカメラで今日買ったおもちゃなんかを撮影していて、今日ここにいたはずのお父さんに一日の終わりまでは見届けてもらえないことの切なさがこみ上げてきて、その姿をお父さんに知らせると、思った通りに撮れるようになると楽しいよと、元夫が助言したらしかった。たまに話すお父さんの言うことには子がしっかり耳を傾けているのがわかる。私じゃない目線の頼れる大人がここにいることを願ってやまない。そこに離婚を進めている友人からの連絡で現実に引き戻される。公正証書はどうしたかという話。もちろん作るつもりで協議書を自作してあって、公証役場にも問い合わせをしてあるから分かる限りの情報を共有する。最後に彼女は私のことがあって自分も背中を押されたといって感謝していた。当の私はまだ納得がいっていないが。離婚から証書作成まで期限があるわけではないし、私は元夫との関係を探り探りでいる。関わりが成り立たなくなったらいよいよ文書で約束するしかない。本当にどうなっていくんだろう。このままの一生を受け入れなきゃならないんだろうか。今の子どものために日常を共有できるお父さん的な存在は欲しくて完結を焦る気持ちもある。こうなったらマッチングアプリの世界を見るだけでもやらなきゃとヤケクソで積極的になって登録をして眺めてみたけど、シングルの再スタートのためを謳うそのサイトにいる人のプロフィールをざっと目にしながら、それが本当にいる生身の人だとは、そんなことがあるなんてもう全部が嘘のようで、私には無理だと逃げ腰になるけど、でも今の自分がいられるのは正直こんな場所しかないのかもしれないとも頭をよぎる。とにかく子どもにお父さんのような人が欲しい。自然に身につくことが偏っていくのが怖い。本当にこれから生きていく子どものことしか考えられない。