どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2022年3月26日〜3月31日

 

3/26
天気が悪い日になりそう。折りたたみ傘は持った。朝は問題なく自転車で駐輪場へ。今日はいつもよりさらに早く着いたけど、より行列ができている。今日は楽しめそうもないのかもなぁと思ったけれど中に入ると意外と順調に遊べる。あんなにたくさんの人は皆どこへ散ったのだか。キャラクターに会えるステージ前で早い時間からついにシナモンに会える。あの人気者はグリーティング以外のこんなフリーの場には姿を見せないのかもとすら思っていたから余計に嬉しい。誕生日一緒なんだよ〜と呼びかけて手を振る。シナモンはやっぱりスターの風格!があるように見える。これだけでも来た甲斐があったとシナモンに夢中になっていると子が見当たらなくなっていて焦る。ステージ周りの端から端まで駆け回ったら、居た。脇でチケット配りをしているお姉さんに訴えながら泣いていた。私が声をかけるとさらにおいおい泣き出してもう行こうと手を引っ張りシナモンどころじゃなくなっていて、子にもそんなところがあるんだなと意外に思ったりする。でもすぐに気持ちも回復して、あとはゆるゆると、今年に入って毎月一回来ている余裕をかましながら過ごす。ホールでやるショー的なものは大概退屈するから苦手なのだけど、イースターのイベントは50'sがテーマになっていて音楽が良く観て聴いていられる。後半クロミがカメラを忘れたという設定で撮影が可能になったり抜け目ない。あとは前回から子が虜になったぐでたまムービーショー。前から大好きな歌舞伎。これは計画していた時間は満員御礼となってしまい流れが狂うも、二回観るかもくらいのやはり余裕をもっていたので無事鑑賞した。今日は黒子が再びトウさんになっていて心のなかで歓喜、やっぱりトウさんだと場が締まる。何度と観るたびに数年前のピューロ限定で歌舞伎バージョンのマスコットを買わなかったことが悔やまれる。ゲームもルーレットももうお決まりのようになってしまった。ルーレットは中当たり。前から決めていたようにマロンクリームの小さなぬいぐるみをパッとわし掴みした。私が前回それを勧めていたからかもしれない。シナモンカフェにもはじめて座ったり今日も時間目一杯まで過ごした。人に配る用にお菓子を買ってピューロを出る。ギリギリの空模様だけどまだ雨は降っていない。総武線に乗り換えたところで雨。高円寺に降りたら雨が強い。どうしようか、しかし子は天気を気にせずチャイ屋さんやごっちゃんにお土産を配りに行きたがる。レーダーを見ながら高架下を歩いて北中通りへ出ればほとんど濡れずに辿り着く。店がまっすぐ前に見えてきたら子が小走りして先にチャイ屋さんに飛び込み、中から歓声が聞こえてくる。これは嬉しいだろうね、そりゃやめられないだろうね。自分なんてと控えていく気持ちはそのうちでいいか、今だけでも自分が受け入れられる喜びに浸からせてあげようと思った。ごっちゃんのところには元夫と古着屋のひかるくんが揃っていて打ち合わせているようだった。雨は弱まったり強まったり、隙をみて帰る。天気のせいが頭痛がひどい。ピューロは閉館も早いからこうして寄り道しても早く帰ってこられるのに、身体よりも頭がしんどくて9時過ぎまでなにもできずに横になってしまった。


3/27
全く意識することはなかったけど、まん防というのが解除されて、ということはと調べてみたらやはり昨日からフリマも再開していた。今日も中野のセントラルパークで開催される。フリマ情報といえば20年前からビッグローブ
今日は野方文化マーケットでデリシャ主催のイベントもあって、友人のマミコさんもカレーで出店するから絶対行くつもりでいた。いつもの仲良しママ友は春風があると言ってたはずだったけど、日中のフリーイベントは中止になったらしく野方で合流できることになって、よかった。フリマの収穫はいまいち。子どものちまちました雑貨だけ。そのまま野方へ、少し早いから以前と同じくガストで子どもに食べさせる。私はあとでマミコさんのカレー。じゃんぼさんの紙芝居時間にあわせて文化マーケットへ行くとママ友ファミリーも到着したところで、子ども達に早速べっこう飴を食べさせる。マミコさんや今日出演のすいみんちゃんと久々に顔を合わせた。チャーマァーさんも気づいてくれて嬉しい。狭い通りのなかでうまい具合に人が行き来したり飲食したり、リハが落ち着き紙芝居がはじまる。子ども達は後半のクイズの景品が欲しくてなのか、それよりもハイ!と手を上げることが気持ちいいだけなのか分からない。どちらにせよ楽しんでいて良い。子は指輪と風船とラバーマスコットを貰っていた。その後はじゃんぼさん特製のうさぎの形にした水飴せんべいに食いつく。お友達も水飴が食べづらそうで、わたわたしているところに演奏がはじまる。これまた久しぶりに友人のゴちゃんの姿。今日のすいみんちゃんの衣装は二人で作ったとのこと。それがまたすいみんちゃんによく似合ってる。意志をもって手作りしている人が世の中には溢れていて、それは全肯定するべきことでしかなくて、足りないものなんてひとつもなくて、いつでも私はお腹いっぱい。お金を使って逃げまわっている。次々とショーが続き飽きてしまったお友達はお父さんと外へ出ていき、私達はどうにかデリシャまで全部観きったところで解散。皆んなと挨拶して別れ、次は駄菓子屋へ向かう。卒園卒業の子にサービス券がもらえるキャンペーンをしている。駄菓子屋サイズのねりけしが入荷されてて、これを待ってた。よかったよかった。その後はいつも通り北中通りへ。今日は子がチャイ屋さんのお客として行くことにした。最初に一緒に入って人が少ないことを確認してラッシーのお金を払い、後で迎えにくるからねと言って出てきた。一時間500円の託児と同じ。一応ごっちゃんにもそういうわけで買い物に行ってくるのでと伝えて私は一人買い物。たんぽぽ、スーパー、ドラッグストア。マイペースに見ていたら約束の5時半なんてあっという間に過ぎていてもうすぐ6時だった。ごっちゃんのところを覗くと、一回探しに来ましたねとのこと。笑いながらチャイ屋さんに迎えに行くと、少し不安になってましたとお店のお姉さんがいたずらそうに笑って教えてくれた。いま何時?と何度か聞いていて、5時半が過ぎていて心配になったらしかった。勝手知ったようにこんな自由に行き来している場所とはいえ、約束と違うとやっぱり不安になるものだったとは気が付かなくて、申し訳なかった。いつもなら、もっと〜と駄々をこねるくらいなのに、自分のなかでもやり切ったと思えているのか、帰ろう!バイバイ!と今日は潔く店を出た。明日はようやくお父さんと過ごす日。


3/28
昼頃には一度仕事を終えれるとのことで、子の希望で吉祥寺へ行くことになっていた。表記間違えした書類を訂正して学童へ提出、お昼には少し早いけど子は外で待つというので待ち合わせ予定の高円寺へ早速向かう。もう高円寺にいると報告しておいたらほどなくしてもうすぐ着く、と電話がきたからすぐに駅に向かう。そこから30分やって来ない。もうすぐとはどういうことだったのか。考えたら、今どこにいて何で向かう、だとかもう少し具代的に教えてくれていればこんなことにならないのに、いつだって秘密主義なことでこうしてすれ違いにしかならない。つまりは結局もう私に対して配慮するつもりがないから噛み合うわけがない。嫌々来られているのが分かる。それならそうとはっきり言ってくれればいいのに、それもないのが生殺しで苦しいのだ。でも三人で歩いて家族の形を無理矢理保つ、子どものために私はそれだけできればいいのだ。しゃぶしゃぶへ行く。きっと三人で行った記憶と思い出で子には特別なものとして今日も希望したのだろうけど、別に二人で無理なわけじゃない、二人のものにしたい。特別なことにしないために今度意地でも二人でだって来ようと思った。次はどうする?と言って子ははしゃいでいた。シルバニアのお店へ行ってお父さんにおねだり。ひとつの家族なら私も口出しして止めたり次に回そうとしたりするけど、勝手にするがよい。いま気まぐれで選んだものを大事にしなくても責任もない。大体金額でいったら実の子の入学にあげるようなものじゃない。これでやってやった気になるなよと言えるような物でしかない。子は次は次は?!と嬉しそう。思い出をなぞっている。井の頭公園へ行ってスワン乗るんだという。二人に任せて私はボーっと待つことにした。月曜とは思えない数の花見客で賑わっていた。午後は急に寒くなった。気持ちも塞ぎ込む。マルイの前で青森の物産展。子が食べたがっていたイギリストーストと水飴挟んだ南部せんべいと小さなりんごを買ってもらっていた。歩きながらもニヤニヤしながら人の連絡に返信していたりする姿を見て怒りにしかならない。私の連絡は大概放置なのに。高円寺に着いて解散。西友で猫砂を買う元気もない。一人でちまちまと全てを支えるのは無理。もうネットスーパーにする。帰って早速、猫砂3袋、ティッシュ、トイレットペーパーなど大きなものを頼みまくる。
元夫にスワンで撮っていた子の写真を共有してもらうと、子が不自然で可愛くなくて驚く。気持ちが離れていると良いところも分からなくなって、こんなにも写真も下手になるんだなという感想。


3/29
今日は両親が東京に出てくることになっていた。ワクチン三回目接種して早速再び行動を開始している。母は待ち合わせはどこにするだ何時だ?とやたら前から決めたがり連絡をしてきてたし父は父で、個室やら予約をとらないといけないだろうと食べるものを決めたがって連絡をしてきていて、孫のためというより皆自分のためでしかなくてうんざりしていた。子のやりたいことを尊重させてもらって場所は後楽園。屋内遊具施設に行くことと、お昼ごはんはとんかつと決めた。朝から曇り。本当にここまでの春休みは快晴が続かない。少し混み合った地下鉄で後楽園へ。先に到着して待っていた。施設へ移動。屋内の遊び場で子ども一人に大人三人も付き添えないよとは言っていたら、愛でたいだけで遊ぶことはできない世代の人達はすんなり父が自分は世界らん展に行ってるからと身を引いた。母はできないくせに人にはやれてるように見せたい気持ちだけで子どもに食らいついていく。私はずーっとベンチに座ってスマホを眺めていた。充電が瀕死。たっぷり二時間くらい遊んだだろうか。お腹が空いたからと私が強く声かけてようやく退店。父と落ちあってとんかつ屋へ。田舎で悠々と生きていられる違いというのは端々に現れるもので、堅実なことをみみっちいと捉えているのか目にしたものそのままに流されていく。ショーウィンドウにある食品サンプルのなかからだけメニューを決めようとしたり、私が充電をするために少し目を離した隙には他に何があるかもみようとせず目の前にあるゴディバに入っていっている。この先にあるリンツに誘おうと思っていたのに。突っ込めばお金には恵まれているのか、あっちもこっちもあれもこれも買えばいいじゃないかというような答えにしかならない。うちの周りにいるような同年代の老人だったらこうはならないだろうなと思う。どちらが幸せとも良い悪いでもなくて、環境に合った生き方があるんだとして、私はこの人達みたいにはならないんだろうなと単純に思う。最後に子へ包んでくれていたお祝い金を私に渡して父が、あぁ荷物が軽くなったといって笑い、そっち重くなったろう?とニヤニヤしていて、父のこういうところ、親じゃなければ付き合いやすいのになぁと思う。
後楽園は我ながら良い提案だった。広い成城石井もあり、子の好きな食べ物なんかも土産に買ってもらえた。帰りはJRにする。後楽園のなかを通りつつ、貰ったおこづかいで少しだけクレーンゲームをして帰る。
高円寺駅から歩き。緑道から角に差し掛かった場所で知り合いの小学生に会う。出会った頃は小学2年生で、幼児と対して変わらないなぁという目で見ていた子ももう6年生。学校は違っちゃうんだけどねと話すと残念がってくれて、1年生は楽しいよ、おはじきで数かぞえたりねぇ、こういうことするんだよ、こんなことがあるよ、と子に声をかけてくれる。よく覚えてるねぇと感心すると、うろ覚えだけど、と照れたように笑う。この先もこうしてこの街で声を掛け合って生きていくのだろうか。この子がこんなに大きくなるまで言葉を交わすことになるとは、あの日あの頃は想像もできないでいた。皆んな生きているのだった。
明日は矯正歯科の日。子は元夫に頼んであったけどどうなるか分からないし、ダメならダメでこれは一緒に行けば良いと思っていた。子は一緒に行かないって言ったらどうなるの?と言うから、お父さんと待っててもらうしかないと言ったら、それなら行かない!と嬉しそうに言った。いつでもお父さんを待っているのだ。辛い。玩具が散乱している部屋で気がつかなったけど、実は猫がビニールを食べてしまったような物凄い嘔吐をしていた。お父さんに買ってもらったばかりのシルバニアなんかにもびっちゃり付いている。子が大泣き。でも散らかしていたんだから仕方ない。洗えるものは洗って、シールを貼って仕上げたような玩具はいきなりもう15年は使い込んだような代物になってしまった。


3/30
もうおかあさんといっしょのあつこお姉さんとガラピコぷ〜が終わる。昨日のガラピコが話題になっていて、ここ最近の朝は子の寝坊でろくに観ていなかったし夕方も大抵遊んでいてみていなかった。あと二日じゃないかと今日こそ観なきゃと意識していたらガラピコぷ〜、皆んなはじめから出てきていて順番に歌う大団円という感じ。ストーリーはどうした?
朝、元夫がやってくる。すれ違いで家を出た。矯正は次回で器具がとれることが決まる。少し寂しく思っている。
帰ってからも作業で少し元夫は家にいた。気持ちよく晴れているし、図書館の前に二人で花見をしようかと私達は早く家を出る。元夫はどうせ日々街をぶらついて夜の花見なんかもしているんだろうなと思い悔しかった。適当なおにぎりと、家にある菓子を持って、あとは子が三色団子を買いたがっている。セントラルパーク に行こうと思ったら養生中で、限られた周りの場所はもう埋まっていて、さてどうしようかと引き続き自転車を走らせる。ただのピクニックではダメって絶対桜があるところがいいと子がこだわる。家方面と中野の裏道にある遊具もない小さな公園は見上げた空いっぱいに桜があることはわかっている。地味だけど仕方なくそこに行くと、子はこれで良いと言って喜んだ。近くて働いているのか学生さんかといった人がやはり桜の下でお弁当を食べ、ベンチには散歩中のおじさんが座っているだけの、ひっそりとした場所。でも桜はきれい。段になっているコンクリの上にレジャーシートを敷いて、持ってきたものと買ったものを広げて食べる。こんな時間を五年間繰り返してきたけど、もうすぐ無くなるんだろうなと思う。いつまでも一緒の時間は過ごしていられなくなるのだ。私はそのうち一人で通りすがりにしか桜を見なくなるのかもしれない。いや、でも絶対、立ち止まって見上げたり、わざわざ桜のあるところに寄り道したり、そんな時間を一人でも忘れないでいられるようにしたいと思い直した。シートを敷いてパンを食べるお姉さん達が来たり、おじいちゃんおばあちゃんと家族で桜を見にくる人がいたり、地味ながら居心地はよい。名残惜しいけど図書館の時間。
久しぶりのお話し会。小学生になってもまだしばらくは通うつもりでいる。借りる絵本を選んだらそのメンバーでプラザへ。子は明日でもうプラザには出入りできなくなる。今日が最後の挨拶がてらに時間は少ししかないけど行くといったら皆んな付き合ってくれた。たしか我が子が一足先に園児になる最後も、こうしてこの子達と児童館で遊んでいたなと思い出す。皆んながいたから遊んでこれた。先生に挨拶。館長には児童館だった頃から見守ってもらってきた。あの頃の先生は他にはもう誰もここにはいない。むしろ皆んながいてこの就学を見届けられていたら、泣いて泣いて前に進むことはできなかったかもしれない。児童館だったら小学生になったからといって環境は変わらなかったけど、子育てプラザはここで一旦終了。五年間滑ってきたすべり台を何周も何周もする。もう触れることも見ることもできない。思い出の滑り台。一緒に遊んできた子達とは皆んなが就学しても学校は別で、この先も一緒に遊びたければ放課後居場所のシステムがあると先生がわざわざ書類をもってきて教えてくれて手続きをしておく。そうするとその場所をつかって催されるイベントごとにも参加できるようになる。何から何まで手厚くサポートしてもらってきた。私のほうがここを去れない気持ち。閉館まで思い切り遊ぶ。このあとはカラオケで私のバースデークーポンを使い切るつもりだった。仲良しママが今日はなんとかバーがまるちゃんの日で行くよと教えてくれて、カラオケのあと合流して行くことにした。子はイベント続きで嬉しそう。カラオケのバースデーはパチパチと花火がついてるパフェだった。お祝い定番の花火スイーツ、私は生まれてはじめてかもしれない。それがカラ館で叶った。連れは子どもで実質ひとりみたいな状態でのこれ。寂しいことかもしれないけど嬉しい。明日はデニーズのバースデーをもらいにいくのだ。6時半までカラオケ、ママ友はもう着いたというのでなんとかバーへ向かう。みんなでごはん。楽しい。自分だけが子連れだと気をつかうけど、子どもも友達、自分も友達で、しかも日々を共有している仲だから楽しさしかない。ありがたい時間。人も増えてきて退散。夜道を自転車で走る。この暗さも懐かしい。良い夜だった。


3/31
だらだら春休みのテレビ。結局おかあさんといっしょは昨日が最終回といった感じで今日はもうファミリーコンサートの放送だった。ガラピコは29日の衝撃と言われていた回が実質最終回だったのだろう。それを見逃したなんて、六年間を無駄にしたような喪失感。子はこの春休みの間やっていたらしい「あいらぶミー」という番組が好きだと言って、もうやらないの?と聞かれた。なんのことやらだけど子も観ているようで観ていないと思っていたテレビを案外ちゃんとみていたんだなと気になってきて調べたらキャラクターは満島ひかりが演じていたようで、歌は子も私も大好きなポンヌフのたまごを歌っているハンバートハンバートだった。子は相変わらずアンテナが鋭い。
今日は幼稚園の皆んなといつもの公園でランドセル撮影会。だらだらしていたから時間ギリギリになって慌てて向かう。まだ手もつけていない新しいランドセルを運ぶのは緊張した。公園について急いでビニールを剥がしたり準備。色とりどりのランドセル。ライラックとかエメラルドグリーンとか、まさかと思ってきたけどこうしてみると、そんなものかなと思えてくる不思議。桜の下で全員並んだところは散々撮るけどこの大人数で個別にはなかなか落ち着いていい感じには撮れなかった。早々と皆ランドセルを置いて遊びだす。子は遊ぶつもりの服装じゃなかったから一度ランドセルを置きに帰ってレギンスを履いてお昼ご飯を買って再び公園へ。子はみーちゃん家のシートに行ってしまって私ひとりで食べているともっと食べ物買えばよかったなと思うくらい持て余した。子ども達は広々と駆け回り、桜が降り注いでスノードームの中にいるようなこの光景も三年間見てきた。ここでの時間はやりきったなとつくづく思う、けどまだ寂しい。まだ皆んなとこうして話していたい。子ども達、この頃の友達の距離感てどんなだったかな。友達ってどういうものだったかな。思い出せないけど、いま私はここにいるママ達とこれからも友達というのとは違うかなと思う。離れるのは寂しいし、いつでも話していたいけど、友達ってなんだろう。
4時前に解散。明日早速一緒に学童に行くお友達もいる。皆んな、児童館遊びに行くねと言ってくれていて、あらためて児童館学童を選んでよかったなと思う。校内学童だとこうはいかなかった。
風が寒くなってきた。それでもめげずにデニーズへ。ドリンクバースペース近くの席を案内された時くらいドリンクバーを頼みたい。小さなパルフェとデザートセットにしてバースデーサービスを頼む。毎度お馴染みのパンケーキ。いつまで続くんだろうか。この時期になると誕生日に来る人と覚えられていくのだろうか。昔、快楽亭ブラックが浅草の店でサービス定食の日だけ現れる客の話から自分の落語を無料の時だけ聞きにくる人になぞらえて噺をしていたけど、そんなことを思い出す。
寒い寒いと言いながら帰り。明日から学童。まだ預かり保育のような気楽さはある。夜、お風呂のあとに地震。うちではまぁまぁの揺れ、珍しく子が起きてる時間で、前ほど大きくは揺れてなくても騒いでいたから、これから地震あったら起こしてくれと言っていたけどやっぱり寝ていて気づかない方が幸せだろう。この家の地震が怖くてトラウマ。しばらく手の震えが落ち着かない。ニュースを少しだけ確認して就寝。

 

2022年3月12日〜3月25日

3/12
学童説明会の集合時間10分前にママ友の家へ向かう。子ども達は早速はしゃいでいてありがたい。うちではそんなに騒がせてあげられないし人にストレス感じる猫はいるし、友達を迎えいれてあげられる日はくるのだろうか。お父さんに挨拶をしてママと二人児童館へ向かう。ドッと人が集まるのをイメージしてドキドキしていたけれど、新規の入会者は全部で15人いないくらい。しかも幼稚園とは違い、学童対各自という感じで、ただ同じ場に集められただけのような空気が気楽だった。幼児の頃のプログラムからお世話になっていた顔馴染みの先生がいるのも良い。同じ小学校の一年生は友達とあともうひとり男の子の三人だけだけど、こっちの学童を選んで心底よかったと思う。通学路についてはうちからなん通りもあるから迷う。子が馴染みあると思える道でいいんですよと言われ、もう少し考える。いずれにせよしばらくは送り迎えだ。
ママ友の家に帰り、そのまま子ども達を連れ出し今日は永福の区の施設でやるイベントへ、ママ友の仕事の付き添いで行くことになっていた。自転車で一人だとしんどくなる距離だけど友達が一緒なら踏ん張れる。着いて即、外のお菓子の掴み取りとスーパーボールすくい。実質祭り的な要素はこれで終わり。そんな催し自体久しぶりで、これだけしかないのに子ども達は盛り上がっていて、そんな姿を見るたびにこちらの胸が痛い。これくらいのことで楽しめる時期の貴重な二年だったのになぁ。その他催しは全て予約制で、午後からの科学実験だけはどうにか予約ができ、まずはお昼ごはんを食べることにした。すぐ近くにサミットがあり、そのなかのベーカリーで買い物、少し歩いて公園に移動する。うちの方にはない良い感じの公園で、ここで時間が過ぎてもいいくらいの居心地だった。お友達は幼稚園のお弁当でいつも最後の一人なくらい食べるのが遅い子なのに、バタールをすごい速さで結局一本まるっと食べてしまっていて驚いた。公園にいたくなりそうだったけどママ友の仕事も残っているし再び施設へ移動。化学実験のホールへ。大人は立ち見で30分とかなかなか疲れた。最後の仕事を終え、せっかく来たからこのなかにある図書館を見ていく。久しぶりにお友達と自分で絵本を手にとる時間。近くの図書館はまだまん防の関係で閉まっている。早く気軽に絵本に触れさせてあげたい。帰るとなるとお友達がグズグズ泣き出す。この子の泣き虫ももう慣れたもの。子もお姉さんぶって宥めながら自転車で走り、大宮八幡のあたりでせっかくだからと駄菓子屋に寄る。ここは雰囲気は良いけど感じは悪い。わざわざ足を止めてまで寄らなきゃよかったなとすら思ったけど友達の手前ニコニコ、小さいの3個までね絶対、と子に念を押す。そこから少し走った先で解散。そうなるとまたお友達がグズグズ泣きべそをかいていた。そうだよね、いつまでも遊んでいたいんだよね。お母さんがシャキシャキした人なだけにコントラストが強い。そういえばお泊まり保育の時。寂しくなって泣いたという子の親こそ年長になった当初から「お泊まり保育が待ち遠しい、早く子どもを気にしなくていい夜がやってきてほしい」と言っていて、私や他の「この歳でお泊まり保育だなんて無理なことしなくていいのに…」と言っていた親の子に限って、お泊まりをのびのび楽しんでいたようで、親の思考とは反対にいく傾向があるなと思った。ともかく私達は高円寺へ。今日は例の会食で出たという餃子の満州を私が買いたくなっていた。園では冷凍のものだったらしいけど冷蔵でいいかな、とかごちゃごちゃやっている間も、冷凍の大容量を買って行く人なんかはいた。帰り道のトレファクでキャンディーストリッパーのロンTをラインペイのポイントを使って買う。トレファクとLINE Payの相性の良さ。毎月2、3%オフのクーポンもある。
これだよね?この餃子だったんでしょ?!なんて確認しながら食べられて満足。実家から送られてきたメロンを半分に切り種を出したところにバニラアイスを乗せる。自分が食べるわけではないけど一度やってみたかった。やっぱりメロンはそんなに食べる気がしない。茨城はメロンは買うものじゃない、貰うものだとケンミンショーでやっていたけど、うちの実家もズバリそんな感じだ。テレビのCMで今夜、映画シングの放送があることを知ってしまい観る気満々。早くお風呂にして観せてあげる。元夫はまるで連絡がつかないのは仕方ないとして、連絡がついたら、今日も時間がとれないと言って他所の家のお父さんにお世話になったのだから、学童説明会のこととか気にかけてくれてもいいんじゃないかと思うのだけど、自分が何々の仕事をしてた(連絡がつかなかった言い訳のつもりだろう)、で終わり。家族が窮屈で出て行ったとしても、子どもが気になる気持ちはもっていてほしかった。残念でならない。


3/13
日曜の朝はプリキュアからはじまる。デリシャスになってから私もわりと画面を観ているのだけどなんか観たような話。テロップが流れ、東映不正アクセスによるシステム障害の影響で新しい話が放送できないようだった。世の中のニュースに鈍感だけどこういうところに関係してくるらしい。
今日は荻窪へ、学校で必要な物を一式買い揃えに行くつもり。天気も良い。入学のしおりを見ながら欲しいものをメモして、午後自転車で荻窪。着いたらまず西友で体操着をみる。西友でも案外高くやっぱりネットにするか。逆にループ付き手拭きタオルはネットで見たのと同じものが安くあって購入。レジに並んでいると向こうのほうに幼稚園の子の姿。子だけ話しに行き私は手を振って別れる。次は100円ショップ。消しゴムは買うけどそれ以外の文房具はやっぱり文房具屋の方が良さそう。他に体操着に付けるゼッケンや提出するぞうきんなどを買う。文房具屋へ。赤鉛筆と下敷きを買う。目的のものは終わり、屋上へ出て遊んでいく。久しぶりにすごい人の多さ。それでもぎゅうぎゅうに順番に並びながらも滑り台やボルダリングをやる。子は楽しいとよく一人で駆け回って飛んだりしながら喜びを表現するのが可愛らしくもあり惨めにもなる。二人で色オニみたいなことをして満足させて退散。いつも通りミカヅキモモコも見ていく。スイマーの傘が安くて可愛い。でもここから傘を持ち帰るのは自転車ではしんどいし、皆んな傘ってどうやって勝ってるんだろうと思う。買い物終了。帰りに荻窪のキレイな図書館は開いているから行ってみようと珍しく寄ってみたら休館だった。タイミング悪い。消化不良で南阿佐ヶ谷の牛乳屋さんのソフトクリームをはじめて買ってみる。ひとくちもらう、美味しい。西友で買い物をしようと自転車を停めていると通りかかりのおばあさんが子に食べかけのチョコボールを「まだ入ってるから、食べな」とニコニコ差し出してくる。食べかけ!子は知らない人にはわりと警戒心があるから固まったままじっと一点を見つめていて、私が対応する。別に身綺麗なふつうのおばあさんだし優しい気持ちで精一杯のやれることをしてくれているのだろうから無下にしたくないので私がいただいておく。おばあさんが去ったあと、子に食べる?と箱をあらためて見てみるとなんと銀のエンゼル…!もしかして中身というよりこれをくれたのか?ドラマチックな貰い物をした。そういえば私はチョコボール人生で一度もエンゼルを出したことがない。
荻窪は二人で何度も行っているのに、子がお父さんが何をしただとか相変わらず過去にみんなで行っていた時の記憶ばかりを語ってくるのが辛いから、今日は一応一緒に出かけるかご飯食べるかとどこかのタイミングで時間があればと事前に声をかけていたけどまるで反応がなかった。夜に一言、死んでた、とメッセージがくる。それ以上の言葉はないのか。子が寝てからの時間、元夫は作業をしにやってきた。ここまで自分都合だと、伝えていたはずの先の予定も不安になりもう一度確認。するとやはり春休みの預かり保育への送りを厳しいと言い出す。こちらは2月の時点から言っているのに。厳しいの一言で終わらさずに細かに時間を聞いて乗り換え案内で具体的な時間を示すとようやく先方との約束を確認して、時間間違えてた、間に合うと言い出す。丁寧に突き詰めてよかった。やっぱり私の生活そのものが馬鹿にされているんだと思う。確かにろくなものじゃないのは分かる、けどだったらそっちも、今の打ち込める自分はそんな私のような人間のうえで成り立っていることを自覚してほしい。


3/14
最後の保護者会。先生は本当に皆んなまだ手元に置いておきたい気持ちだと話した。ひとりひとり順番に挨拶。兄弟がいた人達はこれでいよいよ終わりですとしんみり。施設から来ている子の保護者代わりの方が話しながら泣き出したのは誰が見ても予想外で、そこで崩れて皆んな泣き出す。何人もをこの幼稚園に送り込んできたような、なかなか年配の施設の方。何人かで交代で担当して、仕事としてそこにいる立場の方が涙する姿に胸がぎゅっとなる。園舎の方からは卒園式の練習の歌が聞こえてきて、それがまたBGMとなってそれぞれの感情は抑えられなくなった。本当に、どの子も我が子のように思い出があって皆んなで見守ってきた。みーちゃんのママが、はじめはお友達とうまく遊べない子だった、と言って泣き出す。私もその頃のことを思い出す。面談で言われて悩んで、ママは公園で他のお友達と関われるように頑張って声かけしていた。今はまぎれもなく我が子の心の友になってくれている。三年間は同じようで色んな芽生えがあった。私は最初、キリスト教の幼稚園で変な癖がつきやしないかとちょっと心配に思っていたのだけど、プロテスタントの幼稚園だからかそこまでガチガチなこともなく、でも昔話のようにキリスト教が知識になっているのを見て、良い心が育ったなと心底満足している。お祈りの仕方も先生によって様々で、この主任先生の「御在天の父なる神さま、」からスラスラと始まるお祈りが好きだった。涙も笑いも皆んなで共有できたのも、この園の距離感だからこそだったと思う、という感謝を述べた。涙を啜りながら保護者会は終了。

今日、明日はもう午前保育。子ども達引き取り後、先生を囲み記念撮影。ホールへ移動して式から謝恩会までのセッティング、流れの確認をしながら最後の歌の練習。バタバタと過ぎていく。コンビニで買い物して公園で皆んなでお昼ごはん、遊び。3時には解散して、さてママ友から誘われている次の遊び場、プラザへ。子が、お父さんホワイトデー忘れちゃったのかなぁ、と自転車の後ろで気にしている。皆んなもう貰ったんだって、みーちゃんはプリキュアのリップだって、めーちゃんは貰えないのかな…と話す。元夫にそのまんま、ホワイトデー貰えないって気にしてるよと知らせておく。みーちゃんが「めーちゃんのお父さんを私がとっちめてやるぅ!このこのぉ〜!なんでめーちゃんにくれないんだぁ!てパンチしてやる」と言ってくれた、と笑いながら話していて、あんなにママが気にしていたけど、子どもはこんなに友達思いの子になってるよと、私が嬉しくなる。
プラザへ行き、そのあと西友で猫砂買ってから家へ帰る、と元夫に一応私達の予定も伝えておく。プラザでいつも通り遊び、5時に外に出ると、お友達がホワイトデー、と言って、一緒に駄菓子屋に行ったとき子に隠れてコソコソ買ってくれていたお菓子とネックレスをくれる。喜んでその場でつける。少し表で遊ばせながら立ち話をしていると別のママ友が保育園のお迎えに通りかかる。そこの子は我が子と同学年で、偶然にもうちの階下の女の子と同じ保育園なのだった。下の子がどこの学校に決まったか知ってる?と聞くと、確認しとく、と言ってお迎えへ。私達がまだその場にいるところへ、息子を連れて戻ってきて、見てきた、別の学校だったよ!と教えてくれる。胸の支えがとれた。よかった。身近すぎて同じ学校になることは憂鬱で仕方なかった。ひと安心!子ども三人になり、より遊びに熱がはいる。就学準備や学童の話など。解散後も、西友へ向かいながらそっち方面のママと猫砂のことを話し。彼女の家も猫を飼っていて、基本はシートだから砂はなんでもいいんだよねとのことで、ここが一番安いと情報共有して別れる。8リットルの砂を抱えながら6時前に帰宅。元夫に報告するとほどなくしてやってきて、まちおかで買ったらしい菓子をいくつか子に渡す。しかも無メーカーのような得体の知れない菓子とか。くれるだけいいのかもしれないけど、少し子が哀れに思う。誕生日も正月も、お父さんからちゃんと祝ってもらえてないのに、ホワイトデーもビニール袋でまちおか菓子。もうちょっと特別に気遣ってあげればよかったのに。彼は、仕事が忙しいといい交流のない父親のもと育ったから自分の存在にそんなものだと思っているかもしれないけど、家にお父さんがいないこと自体で比べものにならないくらい可哀想な子どもになってる。まず人がそんな目で見てくることもある。私もそんな社会に対して精神的疲れで実働以上に消耗している。仕事の大変は立派なことかもしれないけどここには通用しない、とメッセージしておく。はじめて、ごめん。わかったよ、と二語の返答があった。


3/15
幼稚園最終日。登園後、事前準備。記念品の菓子の用意や袋詰め、名札つけなど。式で謝辞読み上げややることがある母は先生とリハーサル。作業が終わり一旦帰り。先日のズーム面接の先から不採用との連絡あり。それはそうだろうなという気持ち。すぐに同じ会社で別部署の求人を見つけ、そっちにまた応募してもよいかと聞くとそれは構いません、とのこと。どう判断されるか分からないけど、熱意をぶつけるだけぶつけてみる。ほどなくしてお迎え。明日が卒園式だというのにやっぱり公園。子どもはどうしてこんなにも同じペースで遊べるのだか。いつものように、みーちゃんと我が子がおしゃべりしながら花壇にしゃがみしゃがみしながらのろのろと公園へ向かう。この二人の姿に、小学生の帰り道ってこんな感じだよねー、なかなか進まないの、と言って笑っていたのが、もうすぐ現実となる。いつまでもみーちゃんがいたら安心だったけど、そんなわけにもいなかなくて、それぞれ新しい友達ができることも楽しみな人生は続く。他の子も皆んな、いつものように公園で遊ぶ。気候もよくなってきて、明日の卒園式の服装もシャツ一枚で平気そうでよかった。ひとりの男の子が石段の上からずり落ちたらしく手を痛めて皆んなで大騒ぎ。皆んなももう終わりにしようということで解散。帰って昨日お父さんにもらった得体の知れないメーカーの菓子をおやつに。
明日に備えて先にお風呂、夕飯。テレビを観て結局いつも通りの時間。子が明日のことを気にして元夫と話したいようで電話をするも繋がることなく就寝。23時過ぎ、元夫から折り返し。その明日のことなどをあらためて伝える。普段の幼稚園行く時間よりはゆっくり余裕はある。
子が珍しく夜泣きして起き上がる。2時過ぎ。怖い夢を見たとのこと。涙を拭いて再び寝かせる。元夫こそ、睡眠不足でいつものゾンビのような顔してこないように、と追伸しておく。


3/16
卒園の朝。みいつけた!では子の好きな黄色いマスクの女の子が流れた。幼稚園生活の思い出。みんなのうたで「ありがとうさようなら」。今日にぴったりだったねと話す。
今日は歩きで向かう。歩きのペースがよめず少し早かったかもしれない。お友達はまだ一人来ていただけで門も開いていない。お互い正装なのに遊び出してしまう。ぞくぞくと皆んなやってきて、園内に入る。昨日ケガをした男の子は指は固定して包帯を巻かれていた。登園後しばらくして式が開始予定だけど意外とお父さんも一緒にやってきている人が多い。皆順番に家族での写真撮影をしている。私達もとりあえず二人で撮ってもらう。二人バージョンも欲しいからちょうどよかった。年少の時の担任先生が長野からやってきてくれている。退職した後も礼拝を見に来たりバザーに提供など、色々やってくれていた。子どもが先生のことを知っているのも私達の代で終わり。そう思うと、この先生が幼稚園に関わるのもこれで終わりなのかもしれない。
式は皆が揃い次第はじめたかったようで、お父さん来るわよねと先生達は待ち構えてくれていた。スーツの上にいつも通りのジャケット、帽子にスニーカーの元夫が自転車で現れ、ほんとか嘘か、来る途中でスリッパ落としたといい、先生が慌ただしく用意をしてくれた。この人がきたところで式が始まる。不思議とクリスマス礼拝のように涙することはない。謝辞担当のママだけ泣いていた。口を開こうとすると泣いてしまうのかもしれない。全体の写真撮影が終わったら父親は解散、謝恩会がはじまる。お父さん間に合ってなかったでしょうと先生は言って元夫を呼び止めておいてくれていて、今度は三人で看板前写真撮影。
謝恩会。砕けた気持ちでいたけれど、先生方が挨拶しながら泣いたり涙を堪えながら話をしてくれているのを見て胸が詰まる。毎年卒園があって、何度も体験しているはずなのに、まだ涙してくれるんだなと事務のおばあさん先生を見て思う。あんなにまだ手元に置いておきたいと話していた主任先生が、自分のなかの宝箱に皆んなを収めようとしたら溢れるほどだったから、もう幼稚園のサイズに合わないくらい成長していることがわかりました、という感じのことを言っていて、これまでこの先生の言葉は散々聞いてきたけど最後をうまく繋げてくれて壮大なシナリオだったかのようで泣きそうになる。園長先生の最後は聖書になぞらえた話でなく、鎌倉殿の13人の話をし、いざ鎌倉という気持ちでこれからの皆んなも見ている、皆んなもそう思ってここに帰ってきてくれると嬉しいといったような話をしていた。そこで、その園長先生の家に昨日、赤ちゃんが産まれたとの発表があった。役員の一部は知らされていたようでサプライズのギフトを用意していた。10ヶ月の間、私達にそんな変化をまるで見せなかった園長先生。男親はそういうことも可能なんだなとあらためて思った。
今日は本当にお天気に恵まれた。暑いくらいの外で各々写真撮影。とはいえわちゃわちゃして案外撮れない。子に昨日、先生にお手紙書いたら?と言ったら、最後に編みぐるみを作った先生に手紙を書いていた。結局それが一番の思い出になったらしい。編みぐるみのピンクのウサギの絵を描いている。そして憧れの人にお願いするかのように一緒に写真を撮る。あとは外の花壇のところで近所だったお友達と写真を撮ることは決めていた。入園した時、数少ない知ってるお友達のその子とその場所で写真を撮った。110サイズのジャンパースカート、もう着れないだろうと思って新しい服を買っていたけど、合わせてみたら実はまだ着られて、比較できるしその服で卒園を決めた。ドレスみたいに長かったスカートは膝丈になっている。
今日ほど花壇が明るく照らされていた日はなかったんじゃないかと思うほどキレイな光だった。そのなかでケラケラ笑う子ども達。手には紫色の風船を持っていた。謝恩会はぶどうに見立てて紫色の風船で飾りつけがされて、最後に一人ひとつずつ持ち帰り。ぶどうはキリスト教で意味のあるモチーフ。幼稚園選びをしている時、当時2歳の子が、ぶどうがあるところがいい!というようなことを言って、私はなんのことやら全く気がついていなかったけど、入園してからキリスト教とぶどうの関係を知った。
"私はぶどうの木。あなた方はその枝である。
人が私に繋がっており、私もその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。”(ヨハネによる福音書
園門にはぶどうがデザインされていたこともその後教えられて知った。2歳の子はそれをしっかり目にしていたのだった。アルバムに入れた私からのメッセージ「ぶどうがあるところにする、あなたがそういってこの園にきて私もとても楽しい三年間を過ごせました、ありがとう」
こうしてみると、夢を生きてるような三年間だったなと思う。明日からの自分がみる世界は目が覚めたような現実になっている気がして少し怖い。
帰り道、途中の小さな公園のやなぎの木の下でも写真を撮ったり、道を歩いていると後ろからやってきた知らないおばさんが、あらあら、おめでとう、とにっこり笑って声をかけてくれる。家にはまだ元夫がいて先生の作ってくれたアルバムを見せながら少し話す。各先生からのメッセージが書いてあって、どの先生からも遊びの力を誉められており、あふれるアイデアとひらめきとセンスと、遊びが豊かで素敵だったとある。あまりに皆が同じことを書いているから雛型があるのではないかと思うほど。園を出る時にも、ベテランの先生から一番遊びが上手だったと、この先生には入園当初から同じことを言われていた。自身もお子さんがいる先生からは「この子は友達に苦労はしない人生になるはず」と太鼓判を押された。幸せな園生活だったなと思う。胸がいっぱいで昼ごはんらしいごはんも食べられずに着替えて公園へ。皆んな早速公園に集合の気持ちだった。みーちゃんにも昨日お手紙を書いていたのを持っていく。そんなみーちゃんと最後の最後もまた喧嘩して泣いていた。泣けるくらい子が思い切り自分の気持ちをぶつけてやり合える関係で私はむしろ安心だったし、もう〜ほんとに二人は仲がいいから、と他の子どもからしてもそれは分かるようだった。しょうがないなぁといったように間に入ってきてくれた友達が我が子に、ほら見て、と抜けかけの前歯を自分でフーッと吹いてぷらんぷらんさせ笑わせてくれた。皆んなで笑顔になる。本当に良い子達ばかりだった。一番家が近く途中まで一緒に帰っていた女の子は都心の私立に入学する。こないだ皆んなで遊んでいるときにすみっコぐらしのねり消しを子がうっかり持ち帰ってきてしまったことを思い出し、返したいからまた遊ぼうねと言っていたら明日遊びに来なよと言ってくれる。どうしようかな。今日も目一杯4時半まで遊び皆んな別れる。夕飯は特別にしようと話す。何がいいか子に選ばせるとケンタッキーが良いとのこと。そのまま中野五差路のテイクアウト店まで行き、店前でメニューを確認していると、在園児母が自転車で通る。お兄ちゃんと弟の今の年中さんと、同学年でなくても私の三年間共にいた人。兄弟二人が中野のキックボクシングジムに通っていることは知っていて、スタジオの前を通って子ども達に手を振ることはあった。今日は在園児はお休みの日。卒園おめでとう、と言ってママは立ち止まってくれた。本当に寂しくなっちゃうねとママは涙ぐんでいた。委員会もサークルも一緒でよくお喋りしてきた。絶対また皆んなで会おうねといって別れる。チキンを買って、帰り道から少しだけ逸れてみーちゃんの通う小学校を見ながら小さな文房具屋に寄って帰る。やっぱり鉛筆はダースでネットで買うことにする。
今日は特別な日だもんね、と私達は何度も繰り返し言って、こないだ録画したリメンバーミーを観ながらごはん。やっぱり泣いちゃうとのこと。最後にココがパパのことを思い出して、その後のあの世で会えるところがいいらしい。
お風呂で、今日お父さんが変顔してて、隣りの子にも気づかれてたという話。面白がるでもなく淡々と言っていた。卒園式は我が子がいる列と向かい合わせて座る形式で、母親の後ろに父親だから私には全く分からなかった。普段コミュニケーションとらないくせにそんなことしても子には響かないのだろう。やはり楽しく暮らしていた時のことこそ思い入れがあるようで、その時のお父さんとの出来事はいまだにニコニコ嬉しそうに話してくるのだ。お風呂上がりに体や頭を拭くとき自分でやるといって、そんなわけないと思ってしまうけど、よく考えたらお泊まり保育もしたくらいなのだから、もう自分のことを自分でやることもできるのだ。そのことを忘れて手を出しては、たまに成長を思い出してハッとする。
夜11時過ぎ。地震、と思ったら徐々にものすごい揺れる。前の大きな地震で子に必死に声かけたけど起きなかったから今日はもう声はかけずに頭まで布団に包んでぎゅっとする。隣の部屋で何かがドサドサっと落ちる音がした。怖い、とにかく怖い。普段からどこかの部屋のドアがバタンと大きく閉まるだけでも振動があるような家なのだ、ロデオに乗っているかのような揺れ方。スマホを握りしめツイッターで誰かの地震の言葉を必死に追う。怖いのは自分だけじゃないと落ち着きたい気持ちと、怖いというだけじゃない情報が発信されてやいないか、とにかく人の言葉を頼りにする。おさまっているとしても揺れてるような感覚は続き、手は震える。ひとまず元夫に電話する。家が大変だから!と言われて終わり。起きない重たい子どもと猫がいるのに孤独で、怖くて怖くて吐きそうだった。家電が落ちたりするような惨事にはなっていなかったし、私は布団の上から動かずひたすらスマホを頼りにしながら、いつの間にか寝ていた。翌朝スマホをみると、12時過ぎママ友が私のインスタにリアクションしながら地震大丈夫だった?とコメントくれていた。ありがたい、でもやっぱり恐怖が起きているその時その場で共有できる人がいるといないではだいぶ違う。


3/17
子はいつもより早いくらいに起きる。地震あったんだよと言っても寝てたから全然分からなかった〜と明るく言われてホッとする。猫がうるさい。玄関の方へ向かって鳴きまくっていて引き戸がうっすら開いている。夜中に元夫が来たのだろうか?部屋では思わぬ物が落ちていたり、レンジを使おうとすると少しズレていたり。元夫の部屋も荒れていたのがさらにごちゃごちゃなっていて、やっぱり来てないことは分かった。引き戸は地震で開いてしまったのだろう。みいつけた!卒園したこのタイミングでグローイングアップップ。遠い昔のよう。
春休みのはじまりは良い天気。昨日家にお誘いしてくれたママが別のお友達も来るからよかったらと連絡をくれた。それなら気兼ねなく行ける。まずは午前中に西友で猫砂を買い、業務スーパーでも買い物。気持ち良い天気で帰るのが惜しく、サーティーワンを私のバースデークーポンで買う。珍しく一人ひとつでアイスを買ってみた。道端に立ち止まって食べていたのに子がぼとりとアイスを落としてしまう。落胆。今日に限って2つ買っておいてよかった。私の食べかけをあげる。

アパートに帰ると二軒隣りのベトナムの男の子が出かけるところ。昨日地震こわかったね、と話しかけられる。ほんとにほんとにね、と答える。ちょうどシャワーしてた、怖い、と彼。そういえばその部屋はリフォームされたらしく湯沸かしがあるだとか隣りのばあさんが言っていたけど、水圧はどうなのか、私も入居される前に見てみたかったな。お昼にして午後2時、近所のお友達の家にはキックボードで行くことにした。子ども達にお菓子をいくつかと実家から送られてきて子に不評な発酵みかんの小さい紙パックジュース、皆んなでなら飲むかもしれないしとお土産にして、あとは前に景品でもらったすみっコぐらしのネイルセットを皆んなでやろうと持っていく。道中なかなか派手に転び、足から血を出し泣きながらお友達の家へ。可愛い絆創膏を貼ってもらい機嫌はすぐによくなり、先に着いていたお友達と三人、ネイルセットをやったり玩具で遊んで盛り上がる。母達は色んな話。皆んなで昨日撮影した写真を見返したりしていると、まだ継続しているクラスLINEに卒園証書の名前が間違っているだとか生年月日が間違っているだとかの報告があがってくる。やはり園長先生の家が出産だとかでそれどころじゃなかったのだろうか。2016年生まれが正しい人まで流されて間違ってるとか言い出していて、コメントがてんやわんや。この状況を三人で笑い合えて楽しかった。こうして心地良いお宅を開放してくれるお友達がいて救われた。何から何までうちとは違うから子がそれはそれははしゃいで止められないほどテンションが爆上がっていた。YouTubeを観ながらおやつタイムにして大人は一人が用意してくれたシュークリームをいただく。子が今度お泊まりしたいとか言い出して、そういうタイプの子になってしまったかとハラハラする。うちなんて我が子の居場所作りすらどうしたらいいか頭を悩ませているのに、他所の子を迎え入れる余裕なんてまるで無い。大人がひとりいないことも感づかれたくないし、どうしていけばよいやら。陽が長くなると切り上げ時が難しいし、名残惜しい。お友達も見送りに外に出てきたら結局うちまであと100メートルくらいのところまで遊びながら歩いた。また遊ぼうねとようやくお別れ。もうすぐ6時、そんな時間になっても寒くもなくて今日はとてもよい気候だった。
夜は今日の写真を送り合いっこ。昨日の共有していなかった写真を入園と卒園を並べて送る。こうしてみると気がつかない間に幼稚園が改装されていた。階段の傾斜が変わってる。我が子の髪が薄くて短くて、こんなのまだ赤ちゃんじゃない!とママ友と笑い合った。


3/18
一日雨。お昼に歩いてオオゼキへ。帰りに一人で歩く練習をしてみようかと言うと、子も張り切ってうん!とやる気になった。私が少し先を歩き角をまがった見えないところで待つ。ちょっと顔を出してみてみると、カッパを着て傘をさして歩く子の横を、子より少し大きそうな女の子とおばあちゃんが、一人で歩いていることを心配するような目を向けながら通り過ぎていく。やっぱりまだ一人で歩くのは危うい段階にみえるよなぁと思う。

午後、ママ友に声をかけてプラザへ。他の学年より春休みが少しだけ長い分特別な時間で遊びたいと思っていたけど天気予報のバランスが良くない。今日はここ数日のテンションをクールダウンするような一日。


3/19
連休初日。良い天気。今日は松屋銀座でやっているシルバニア展へ行く。昼前に家を出るとこの傘が階段踊り場の柵に干されていてなんだと思ったら壊れていて傘が閉じないのだった。飛ばされていた傘がやはり閉じなくて誰かがひっかけておいてくれたのだろう。元夫経由でファッションの仕事をしている人からもらった海外のヴィンテージ傘で、誰からも褒められた傘だった。悲しい。とりあえず銀座へ。シルバニア展はなかなか地味だけど子は楽しむ。それでも一番盛り上がっていたのはくじ。限定グッズに見向きもせず、くじを2回やって結局ハズレの赤ちゃんシリーズを2つ手にして帰り。地下のフードフロアでぼる塾田辺さんおすすめのアップルパイというのが売られていて惹きつけられる。田辺さんおすすめだなんて食べてみたい。迷うけどいまはスイーツでは満たされないくらいの空腹。我慢して地元駅着いたらパスタ屋でランチ。子はここのお子さまセットのおまけ玩具が好き。久しぶりに来たらそんなセットはもうペロリと食べられるようになっていて、お子様セット卒業する身体になっているのだろうけどまだオマケ欲しさが勝っている。そのままいつものクリニックへ。相変わらず小さな咳払い、いい加減どうにかしたい。土曜だから混んでいて随分待ってようやく診察。これまで出してもらったなかで効果がありそうだった漢方と薬を二種類、これでもう一ヶ月、続けることになった。とにかく小刻みに来なくてよいなら良い。たんまり薬をもらって終わり。オオゼキに寄って帰り。三日間ジョンソンビルが安売りとデジタルチラシにあった。この時ばかりはOKより安くなる。早く買いたくてウズウズしてる、でも週末夕方のオオゼキのレジの行列ときたら、本当は避けたいのだけど明日よりはマシかもしれないから意を決して行った。奮発してレモンペッパーとチェダーチーズ2種類を買う。


3/20
日曜なのに少し早起き、7時半には起きる子。日曜は目覚まし時計を止めているのに。コラショは最近もっぱら、さすが、もうすぐ一年生!と声かけしてくる。その声もない今朝。起きなくていいのに。まだ寝てなよーとか引き止めていると、あ〜あ、お父さんがいたらなぁ…とか言い出すから、お父さんいたって起きてるわけないじゃんと平然ぶって返すと、そうかぁ前はガァ〜って寝てたもんね、といたずらそうに言いながら納得してくれて、今はあんまり寝れてないのかな、ともぼそっと言っていた。ここにいない間はずっと仕事しているんだとまだ思っているのだろうか。テレビだってろくなのがやっていない。おとうさんといっしょだなんて観ることになってしまい最悪。子が、あ…となっていたのを見逃さない。
お昼過ぎに町に出る。珍しく空いていたからサンマルクでランチ。キッズセットの内容が変わっていて、チョコクロからパンケーキになっていた。チョコクロは私が別セットで買う。それでいいのだけど子がチョコクロのキッズセットにこだわっているからサンマルクについて調べたら、店のタイプが変わったらしくほんの少しだけ高級感あるメニューになって、もちろん価格帯もあがってるし、あの安っぽさが良かったのに私こそちょっとガッカリになった。ちょっと一服みたいな感覚でクレーンゲーム、気持ちに火は着いたけどたいして欲しいわけでもないものに費やすのはいけないと自分に喝をいれて中野の手芸屋へ。入学準備の諸々のためについに生地を買う。結局子の気持ちがおさまらずブロードウェイに移動して再びクレーンゲーム。宝石風のガラスの靴を見つけ、絶対これ!と。後ろに飾られていたその靴を前に出してもらった後、何度かやっても取れずにいる私達を気づいたら斜め後ろあたりで店員さんは見守ってくれていて、再びやってきてまた良い感じの位置に直しながら痺れを切らしたようにアドバイスをしてくれる。それはもしや裏技?というようなやつ。教えられてから2回でゲット。優しい店員さん。サンドラッグはいつも行列。ひとつ手にしたところで子に並んでおいてもらって私が他の物を探しに行き列に戻るとなかなか進んでいて無駄がない。子の後ろに並んでいたご婦人が、良い子だったわね〜ちゃんと待ってたわよ、と声かけてくれた。目の前のスペースで何か貰えますというざっくりした案内のチケットを渡され、客は皆流れるようにそっちにも並ぶ。ワイモバのアンケートみたいなやつで看板にコアラのマーチが書いてあるから子が期待して待つと、それは品切れでガックリしていたけれどティッシュ一箱をもらい、学童に提供しなくてはいけないから、我が家のストックに影響なくちょうどよかった。
こじんまりとしているけど緑が広くある公園でぽっくりや縄跳びをして遊ぶ。高円寺へ移動。ごっちゃんの店とチャイ屋さんに行きたがる。今日のクレーンゲームの戦利品を誰かに見せたいのだ。チャイ屋さんでは子にラッシー飲ませて私は退散、一人にしてあげる。子にはここが私のオマケではなく自分の居場所になっているのが誇らしいのだと思うから。私は少し近所をぶらぶら。もうすぐ今日はサザエスペシャルだよと言って子を迎えに行き帰り。
今日の戦利品はお父さんにも見せたくて、子がお父さん帰らないかなぁと気にしていたけど、いつものように、どうだかね〜とごまかした。テレビでなんだか賞金の話をしていて、自分はお金より家族が大事とか言い出した。でもここにお父さんがいないで仕事してるからお金になってこうしてクレーンゲームやったり毎日色々遊べるんだよと教えてみた。これで納得してくれれば私が救われる。そしたら少し考えていて、でも家族いてお金ちょっとがいいな、と言われてしまった。本当に、なんでそんな思いをさせないといけないのか、辛くなる。


3/21
祝日。今日もクレーンゲームに挑みたいという子の話にのるかどうかはともかく、天気もいいしお昼にそろそう出かけようかというところで、近くのお寺でイベントがあることを思い出して慌てて向かう。去年も来たイベントで、大したことはないのは予想できているけど、前回と出店が違うから一応気になる。子ども食堂の運営資金の募金をしたらどれでもどうぞと、どこかの不用品を集めた雑貨が自分達の好みだったこともありラッキー。防災の食料などももらう。子どもにはキャラメル味のポップコーンを無料配布してくれていた。千葉の館山の宣伝で菜の花ももらう。明るい黄色の花がウキウキしてくる。他にも販売の出店もありパラパラと人がいるくらいで前回よりのどか。出入り口にザおかんアートが並ぶ箱があり、“ご自由にどうぞ。もし、お気持ちがあればシニアの方のお茶代になります”とある。折られた折り紙がギチギチに積み重なって作られた小物入れのようなもの、今日一番テンション上がった。お茶代を入れて、子がカラフルな一輪挿しのようなデザインのものを選ぶ。寺を出た道端にある花を子が摘んで一輪挿しに入れると春。可愛い。そのまま子の好きな駄菓子屋へ。付き添いの大人が各自で入店を自粛するくらいには混んでいる。味をしめてブロードウェイのゲーセンで今日もクレーンゲーム。とはいえ同じものはいくつもあったら大事に出来ないからと別のものを探す。子が気に入ったうさぎのマスコット、これなら取れそうだしと思って手を出したけど1、2回では取れず。もうやらないと言ったらブースの前から動かず泣き出す。少し離れたところから見つめて泣き落としを諦めるのを待っていると、昨日とは別の店員さんが子に近づいてきて、どうしたの?と言ったように耳を傾ける。私は慌てて申し訳ないけどもう出来なくてという話をすると、店員さんはもうギリギリの、ちょっと突けば落ちるようなところに置いてくれて、もうやるしか無い。無事手に入れて子が泣き止む。ここのゲーセンは店員さんの優しさでお金を回しているな。覗くと空いていたので遅いクレープランチ。肉屋さんの惣菜コーナーでさぁさぁ!今からチキンカツ一枚100円!もう無いお買い得だよ!っていうんで買い。確かにものすごいお買い得。自転車を停めたのが珍しく東側でライフにも寄り道。天気が良くてまだブラブラしていたい気持ちと、花とチキンカツのために早く帰らないとという気持ちとで判断できずにいると子が「はなまる!」と思い出してくれて新井薬師まで自転車を走らす。しめちゃん達に渡してもらいたい子の作ったマロンクリームステッカーをひなのちゃんに託す。少しお喋りして充実した日に満足に帰宅。花はクタクタ。
夜少し元夫がくる。私が知り合いが作ったロンTを着ていると、自分もその人と連絡を取っているし、けっこうやり取りするんだよねとか、なんというか、マウント取って心理的に追いつめてくる。そう言われたら私が萎縮するしかなくなるのをわかってなのかを無自覚なのか、彼はそういう人の感情というのを慮る心が欠けていると前から思う。
夜中、子が怖い夢見たといって泣きながら起きる。怖いなら寝ないでいいよと体をさすりながら、怖くないよとフォローしようとどんな夢?と聞いてみると、ハム太郎が大きくなっちゃって多分襲ってきたのだろうなというアニメちっくな夢ですんごい顔してガチ泣きしてるから指差して大笑いしたい気持ちだったけどグッと堪えて笑顔で宥めて寝た。


3/22
雨。しかし学童の書類提出の期限。雨だけど学童までの通学路確認も兼ねて行くことにした。うちのあたりは細かな道がたくさんあるからいろんな選択肢があって紛らわしい。通り1で行く。裏道のほぼ人通りのない道。路地だからたまに車が通れば道はいっぱいになってしまうような道。無事提出、雨の中わざわざありがとうございます、と送り出されて通り2。駅前の賑やかな通り。車の心配はあまりないけどビル風が難点。でも幼稚園の行き来や生活習慣でこっちの方が馴染みがある。子も通り2の方がいいとのこと。昨日遊んだお友達の家の前も通るし、またちょうどいいことにそのお友達も出かけたところで出会った。やっぱりこの道がいいねと子は楽しみにしていた。お昼ごはんにパンを買って帰り。
夕方歩きでプラザへ。仲良し親子の他にも児童館の頃からずっと一緒に遊んできた友達もいてわいわい遊ぶ。移動図書の人が来ていて絵本の読み聞かせもしてもらっていた。こうして当たり前のように皆んなで遊べる日も残り僅か。
帰宅。味気ない郵便物に混じってみーちゃんからの手紙。みーちゃんは卒園後の週末からママのおばあちゃん家に二年ぶりに帰ると言っていたから今頃は福岡にいるはず。子に見せる前にまずお風呂。今日は寒かった。ようやく落ち着く。さて、みーちゃんからの手紙。離れていても仲間だよ的なことが書かれている他に小さなパケいっぱいに詰められたBB弾。よく二人で競うように公園で探していた時期もあった。子が言うには、みーちゃんがコレクションをくれるという話ではあったらしい。コレクション?圧倒的に緑や白が多いけど確かに色んな色があって…まさか、これはああやって拾い集めたものなのだろうか、すごい量なのだが…。みーちゃんのママにLINE。しばらくして返信がきて、扱いに困るもの押しつけちゃってゴメンねと、やはり年少の頃から公園で拾い集めたものだった。まさかのだった。三年かけてこの量、それを保管していただなんて、脅威。子はただの気まぐれでみーちゃんと公園で取り合いになっていたなんてとても申し訳なくなった。みーちゃんは福岡でも何かあるたびに「これ、めーちゃんに見せよう。はっ…もう幼稚園ないんだった」とかやってるらしい。愛しさと切なさで泣きそう。お互い、会いたくて遊びたくて駄々をこねるということでもなく、心の友と信じて疑わない強さがあって、本当に良い出会いだったなとあたたかな気持ちになった。
今夜、東京は計画停電の話があった。午後9時にはその恐れはないとされたけど、停電があるかもなんだよと子に話していたら怖がってしまい早寝になったのだった。


3/23
パートがあるため子は預かり保育。着替えさせてお弁当まで準備はしたけど開始時間が遅いため、元夫に朝から来てもらい私は自転車で先にパートに出て、二人には歩きで幼稚園に行ってもらう。
戸籍上お父さんでは無いから何かあってもなんの権限もないし責任もとれない。無事送り届けただとか何か一言報告をしてほしいと言っているのに、我がもの顔で子と関わってよしと思っているのか何の報告もしてこないことが不愉快であった。パート後、ダイソーで買い物。ペイペイで払うと勝手にクジが回転して当たり!となかなかな音量でスマホが伝えてくる。店員さんも、あっ、となっていて、おめでとうございます、とお互い苦笑い。3等。
4時に迎え。こうしていると卒園したと思えない幼稚園。郵便局に行ってから久しぶりに開館した図書館。一般の人に触れられずにいた本はキレイに整頓されているからかなんだか見やすかった。子どもコーナーで面だしされている月刊誌のところにばばばあちゃんの新作。そういえば12年ぶり?に新作が出ると情報は知っていた。絵本によくあることで、やっぱり長い年月で絵が少し変化していた。話も過去に比べると正直パンチはないけど、新作が見れるだけで嬉しいという感想。久しぶりにたっぷり絵本を借りる。
今日も寒かった。有吉の壁、これだけが楽しみ。子が寝たあとインスタを漁っていると、都内在住の車なんて乗るわけがなさそうな若い子がいちご狩りをしている。若い子の力で行けるようないちご狩りはどんなどこなのか、もっとよく見てみると、なんと久我山の農園。久我山なら近い。行ける!


3/24
久しぶりに本当に良い天気。これは久我山のいちご狩り日和。吉祥寺で井の頭線に乗り換えて久我山久我山、降りたことあったか覚えがない駅前。川沿いの雰囲気良い。立派な遊具なのに誰も遊んでいない公園に寄りながら歩いていくと、思ったより駅近なのにもう郊外のような空気だった。農園も、これまで行ったことのある栃木や埼玉のそれと遜色ない。わざわざ遠くまで行く交通費を考えたら浮いた分と思って惜しみなく摘み取る。ここは食べ放題でなく量り売り。でもテーブルやイスもあってその場で食べられるし、子はもちろん私もこの形式に満足した。ただ午後でもまだ来る人はいて、いちごは少なくなっているからそれでもいいかと聞かれていた。2時過ぎ、4パックのいちごをホクホク手にして帰る。駅近川沿いにはカレー屋の「くじら」があり、本拠地高円寺からやって来ておいてあえてここで食べておきたい。テラス席が気持ち良さそうで子もノリノリになってくれていた。お店の人の雰囲気はさすが「まら」なんかと同じ感じ。たまには心も満たされる食事。達成感で久我山をあとに吉祥寺へ。乗り換えでせっかくだから寄っていこうとアトレへ降り立つと、なんと前から見慣れた人。足を止めて見つめているとあちらも気がついてイヤホンを取りながら近づいてきた。私は今日がいつだったか休日だったか分からなくなる。幼稚園の先生だった。今日は用があって早上がりしたとのこと、そういえば春休みだし融通がきくのだろう。先生というのは大変な職場だから、休みやすさなど環境は自由がきいていてほしいなと思う。さて、わざわざ降り立ってどうするかというとまずココスでデザートタイム。バースデークーポンを使わなきゃ気が済まない。自分のだけどその場で子ども用だとかに種類を変えられるのがすごい。子どもにバースデーをあげて私は期間限定のレモンのスイーツを頼む。

天気が良いだけでアクティブになれた日。明日はパート。


3/25
二日前と同じ流れでパートへ。よく考えたら預かり保育をしていると私の時給は差し引き600円ということになるわけで、そう思うと悲しいのだけどただのマイナスよりはマシだと自分に言い聞かせる。
今日は本当に本当の幼稚園遊びの最後だから、ラストの4時までにしている。そう思って今日の預かりにしている卒園児は結構いた。迎えのあとは皆んなで懐かしい近くの公園へ。お友達が預かりで作ったアイロンビーズの猫を子にくれていた。子がよく作るのは謎の小さな四角いプレート。最後の今日もそれを持ち帰り。
高円寺に出て100円ショップでモバイルバッテリーを探す。明日ついに春休みピューロなのだ。乗換案内を調べたり支払いしたりでスマホを使う頻度が高いと余計なことをしていなくても一日の終わりには充電がもたない。あいにく近くの100円ショップはどこもバッテリーが品切れだった。ソフトバンクで聞くと三千円以上するから思い切れない。100円ショップの1000円商品でも無くなるのも納得。元夫に家に電池式のがあったと思うと教えられて帰ることに。それが見つかってひと安心。
今日お迎えの時に三重出身のママに貰ったあおさでみそ汁。あおさのみそ汁は伊勢に行ったときにはじめて飲んで衝撃の美味しさだった。それを言ってから実家に帰る度に土産的なものでなく本格的なあおさをジップロックに入れたものをお裾分けしてくれる。
明日のピューロでのスケジュールを子と事前にチェックしてリストにして備え。就寝。最近、毎晩リメンバーミーの「音楽はいつまでも」という歌を聴きながら寝るのがお決まりになっている。YouTubeでストーリーのラストと重ねながら歌われているものがあって、最後に花火があがって終わるのが良い。これを聴いたらスッと眠りにつく。

2022年3月1日〜3月11日

3/1
今日は2月から予定がズレた保育参観をする。当初一日三人という決まりだったけどもう園生活も残り少ないため人数制限がなくなり今日は一番多いらしい。皆んなお昼も子供達と食べる。いつもより少しだけ早く登園させ、帰って洗濯干し、自分のおにぎりの準備をして園へ向かう。一日参観、2時まで長い。実習生の若い男女二人と、どこか他の園の先生が見学にきていた。天気が良く皆んな外でわいわい遊ぶのをひたすら見守る。お弁当時間。いつもは食べるのが遅いという我が子が今日は食べるのが早いと話題になる。部屋では合奏の練習や折り紙など。聖書絵本と通常の絵本と、2回読み聞かせがあった。日直当番の子がお弁当の前や帰りにお祈りをするのだけど、目を閉じながらすらすらとお祈りをしていて感心しちゃう。その子が特別できるわけでなく皆、いつ自分が指名されてもお祈りができるのだ。これだけで特技だなと思う。参観中に元夫から電話もちろん出られず。死ぬほど忙しかった、今日3時半頃家に来るとLINE。そうして言ってくれればそれだけで納得もいくのに、自分のことを伝えてくれなすぎ。帰りの時間前、素話をするおばさんが来てくれる。年少の頃から名前だけは聞いていたくらい何年も前からやっているのにその姿をみたことある人はいなくて、子ども達からの話だけで性別すらも不明だった頃もあったが、今日ようやくその正体を知る。ついに最終回といった感じ。今日はどうしてもこの話がしたくてと、遠い国で戦争が起きているんだよといってウクライナの昔話「わらのうし」という話をしてくれた。分からないなりに戦争を意識している私達の生活。
帰りはいつも通り公園。一日が長い。家に帰るとお父さん。死ぬほど忙しかった後でようやく、とはいえ今日だって結局ただ作業しに来ただけだった。子どもにも感情があることを考えていないのか。
なんだか一ヶ月ずっと体調悪かった。一見ふつうに暮らしてはいるけど、なんだかずっと70%くらいで立っている感じ。薬を続けていてもスッキリしないし、これが後遺症というんじゃないかと私は思っている。後遺症外来に問い合わせてみたい。
火曜は子どもがみるテレビがいっぱい。今日も納豆ごはん。


3/2
パート。行きがけに仲良しママ友に遭遇。今日は社員さんと私だけかと思ったら先輩パートが日にちを間違えて来た。せっかくだからといって働いていく。融通がきくところが働きやすいところだよなぁとは思うが、このままこれを続けるのもどうも考えたくない。パート終わりに今度は迎えに出る朝のママ友にまた遭遇。私もお迎えに。そのまま今日は個人面談。我が子にこれといった問題はないけれど食事については気がかりとのこと。時間通り食べる訓練を、という話。私は子が打算的でないことで損をする人生を歩むのではないかと心配をすると、そんな子の性質は先生の目からも明らかだったようで、深く頷き困ったように笑いながら、それはもう自分で気がついていくしかないわねとのこと。本当に、本人がなんとも思わない分にはいくら言っても伝わらないだろう。「サンタさんから石が贈られてもまぁいいや、石に絵を描いて飾るから」というような子だ。面談後は公園で皆んなと落ちあって遊び。3時に解散して近くの皮膚科。子がたまに蕁麻疹が出るのが気になる。二の腕のブツブツは父親の遺伝らしい。にしても出てくるのがちょっと早いなと言われる。元夫もたまに腕のブツブツを気にしていたくらいだ。子もそのうち悩むかもしれない。蕁麻疹は顆粒の飲み薬で様子見。待合室に戻ると知り合い親子。美容室を夫婦で経営している。同じマンションで知り合った育休中は、美容師と聞いてなるほどというより正直微妙に感じていたのだけど、復帰したら見違えるほどに紛れもない美容師さんだった。その変化がまさに美容師の実力なんだなと心底感心したものだった。先に皮膚科を終え中野の図書館に返却。もう杉並区でも予約貸出ができるからここではもう借りない。何冊か読んでいく。春、出会いや別れ、友だちをテーマにした絵本のコーナーができていて、ねずみの女の子2匹が好きなものだとか「いつもいっしょだね」と喜んでいて、ある日その一人の家に泊まりに行ったら大家族で大きく立派な木の家に住んでいて、同じじゃないことに恥ずかしくなり、自分の家には来させないように嘘をつき続ける。私はこの展開にドキドキする。実家も今も自分のイメージする家族らしい家じゃないから、皆んなと違って恥ずかしいと思っているところがある。この話はどうなるか。結局家がバレても「違ってすてき!」といってもらえて関係は変わらないし、違うこともいいんだと思えるようになると。現実そんなうまくいくかな、やっぱり不安。オオゼキで買い物、明日のちらし寿司のためにとびっこ、サークルのための菓子を買う。ついでにすぐ向かいの調剤薬局に処方箋を出そうと思ったら取り扱いが無いとのこと。結局トモズへ。再びそこでも美容師さんに会う。皮膚科でだいぶ時間がかかって、あっちにこっちに待たされすぎて子どもももう飽きていた。知ってる姿とは違いわんぱくモードになっていた子に唾をかけられるなど。こういうとき親がどうこうは関係なく、集団生活での体験が影響してくるように思う。無事薬をもらって外に出るともう暗い。
夕飯のあとダラダラしていると子が突然泣きだして何かと思ったら玩具にある穴から指が抜けなくなったと言って見せてきた。私が触ればすぐに抜けた。まだそんなうっかりなことしてしまうんだな。有吉の壁がない夜は寂しい。私の一週間の唯一の楽しみなのに。
夜中咳して起きてしまう。まだ違和感のある身体。


3/3
三月に入ってコラショの目覚まし時計は、「さすが、もうすぐ一年生!」というセリフを言うようになった。そして今朝は雛祭りの音楽。コラショ、一年間は飽きずに使えそう。みいつけたのエンディング、オフロスキーのありがとうといった新曲のせいかこの春はグローイングアップップがあまりやらなかった。肩透かし。でも卒園の今回こそ寂しさに拍車をかけられずに良かったかもしれない、グローイングアップップを流されていたら朝から気持ちが凹んでいたかも。
今日は最後のサークル。あらかじめ質問に合わせた絵本を先生が用意してくれている。他におすすめを持ってきてくれた人もいた。結局私は最後まで話だけで現物用意することなかったな。ストイックにたくさん絵本の話をする良い時間。ウクライナ民話の「てぶくろ」もテーブルの上に出していると、通り道にもなっている部屋を横切っていこうとした園長先生が、これね!今こそ読まれてほしいですものね、とわざわざ口を挟んでくれた。選んだ絵本について先生が説明に来てくれた。王道として、くんちゃんシリーズ、ふたりはともだちシリーズなど。小学生になっていくこれからも読める絵本や大人にもよい話も選んでもらっていて、安野光雅の旅の絵本シリーズや、かえるのエルタなど挿絵だけの児童書なども、この三年間で私も学んだ絵本の基本。さらに先生は瀬田貞二さん訳の絵本に絶対的信頼をおいていて、去年もその話を聞いてから私もわりと意識してきた。ねむりひめ、なんて定番も訳によって世界観はまるで違ったりするようだ。年少の時の先生は松岡享子さんを信仰していて、そのとき、この人が訳してる絵本なら良いだろうとか判断基準にすることを学んだ。多様性を意識した話の絵本はあるかと聞けば、皆んなが思うのと少し違うかもしれないけれどと「ないたあかおに」を推していた。鬼と人間。たしかに多様性かも。これも良い話。なんともいえない気持ちになる。その場で知らない絵本はどんどんネット予約した。昼前解散、帰って昼ごはんにしていたら元夫が作業にやってくる。私がずっと家でだらだらして呑気に昼ごはん食べているように見えるのではないかと気まずく思ってわざわざ今帰ったんだと言い訳。週末にゲザンが主催の反戦集会があるらしく、元夫はそのための作業をしに来た。音楽のある反戦集会、気になる。忘れないうちに後遺症外来について教えてもらう問い合わせをすると都内にいくつかある病院の近くひとつを案内してくれるも、後遺症外来相談はどこも2時から4時の間だけらしい。やっぱり忘れそう。元夫と同時に家を出て私はお迎え。その後もいつも通り公園。3時すぎに馴染みの駄菓子屋へ、インスタで紹介されていて知ったひな祭りセットを買いに行く。ひな祭りだから女の子向けだろうしと思い今日は連絡していなかったけど偶然商店街で仲良し親子に遭遇。一緒に駄菓子屋に行くことになった。ワイワイできて嬉しい。子が幼稚園からも雛あられをもらってきたというので駄菓子セットに入っていた雛あられをお友達にお裾分け。
オオゼキで今日だけの販促で賑わっている道明寺と草もちを買い、今日まで張り出されているひな祭りぬりえを最後にもう一度見ていく。子が提出してからもまたさらに増えてあっちの壁こっちの壁めいっぱいぬりえで埋め尽くされていた。帰り。元夫がからあげつまみの菓子を子のために置いていっていて、子はそれを見つけて喜んでいた。雛あられを食べたらちらし寿司作り。
ツイッターでゲザンの情報があがってくる。イベントをやるとなると賛否の声もあがるけど、ゲザン側はどんなきっかけでもいいというようなことを書いていて、そうだよなと思い私も堂々と行くことにした。その日は今日のママ友親子と馴染みのファンシーショップなどの出店イベントに行くことにしているから彼女にもその話をすると、乗り気で行きたい!と言ってくれた。楽しい週末になりそう。


3/4
今日は二年ぶりに幼稚園カレーが復活する。来週はお別れ会食もあるし、卒園を前に先生が今年は思い切ってくれた。コロナに怯えてばかりでなくなって有り難い。ほんの少しの量のお弁当とはいえ用意が要らないと朝の楽さは格段に違う。子どもはカレーをそれはそれは楽しみにしているし良いことしかない。先生は、二年もあけてしまうとあの量を用意する感覚を忘れてしまうから自分のためにもやっておきたいんだと言った。そういって餅つきもやれたし、今年の卒園児はなかなか常時に近い形で終わらせられたのではないかと思う。
登園後、謝恩会の打ち合わせ。実際椅子を並べたり全係で流れを確認。10時半頃終了、帰って急いで就学に必要な郵便手続きをしに行く。この歳まで郵便貯金を使っていないことを職員さんは半ば信じられないといった様子で、本当に無いかお調べしますといって、旧姓まで聞きながら慎重になっていた。が、無いものは無い。なんだかずっと郵便は融通がきかない印象できた。証明が足りず手続きができず一旦帰り、昼ごはんを食べてからまた行くことにした。忘れないうちに三回目ワクチンについて問い合わせ。陽性になった人はそこから三ヶ月開けた方が効果があるとのこと。ワクチンを打つと後遺症が楽になるという噂も聞いたのだけどと聞くと、それよりも何より三ヶ月開けた方が確かな意味があるから、その時に後遺症があるようだったらそれが良くなる分にはいいですよね、という話。子どもの接種に関して頭を悩ませている人が多いけど、その点うちは三ヶ月猶予があるから世間の噂や動向を伺えるから気が楽。再び郵便局。資料さえ揃っていれば手続きはすぐだった。そのままお迎え、合唱の練習。子が最近リリアンリリアン言っていたけどそのリリアンはよく駄菓子屋なんかに売っているものとは違うらしく、今日それで仕上がったという毛糸のシュシュを手首につけていた。毛糸を使った創作は年長女子の毎年の定番だった。リボンのような形にしてゴムに通し髪を結いている子もいた。子は次は編みぐるみを作るんだと気合いを入れていて、いやいやもう卒園まで時間がないよとツッコミたいところだったけど、みーちゃんが、すごい!頑張って!応援してる!と子の肩を揺さぶっているからなんとも言えなくなる。卒園までの時間をまだ理解していないのだろうな。公園は4時まで。いつもここを散歩していてよく話すおばあちゃんにまで子は飴をあげていた。
図書館で予約した本を受け取り。21まで休館が延びたみたいだった。中野の不二家へケーキを予約しに行く。二日前までの予約でペコちゃんの有田焼の皿が貰えるのだ。子の誕生日に間に合わなかったから私の誕生日でリベンジしようと決めていた。自分で自分の名前のプレートを頼む。別にお店の人は誰だろうと気にしないし分からないのだけど勝手に恥ずかしくなる。お買い得のチーズケーキをひとつ今日のおやつに買って帰る。
あっというまに夜。昼のカレーでお代わりしたからお腹いっぱいといって夕飯は軽く済ませた。お風呂に入ってから待ちに待っていた金曜ロードショーのリメンバーミー。何度も観ているけど、夜のこの時間にテレビでやるのを観るのは格別らしい。同じはずなのだけど雰囲気で全然違うものなんだろう。会食のカレーの正体だって、ただのエスビーのゴールデンカレー甘口だ。
リメンバーミーに集中の子は号泣していた。そんなに?録画したからまた何度も観ることになるだろう。


3/5
今日は楽しい一日になるはず。気候もよくて気分良い。まずは図書館へ予約した絵本「わたしとなかよし」という一冊だけ用意できているようだったので取りに行く。絵が好みで絵本として可愛い。ブタちゃんが私は私、と自分を大事にしている話。ポップで可愛く自己肯定感というものを知れる絵本。ママ友はまだのようで自転車をごっちゃんのところに停めて歩く。ママ友と合流してから12号店へ。久しぶりのアヤちゃんしめちゃんが嬉しいけど緊張もあり。子は内弁慶で目の前にするとこれまで陰でいっていたような喜びを表現できなかったりする。きらみさちゃんも久しぶりだけどたくさん話してくれて嬉しい。借りてきた絵本を目にして、これの帽子持ってる!と驚いていた。古着屋さんで買ったとのこと。可愛いからかぶったほうがいいよと伝えた。世間のママ達は絵本のキャラに敏感なのできっと注目されるであろう。きらみさちゃんのロンT、他にアサちゃんの食器と散財する。アヤちゃんしめちゃんは子の欲しがるものをとんでもない値引きをしてくれようとするから、その分でさらに違うハム太郎の物も買った。夜市の時にお馴染みだったタコ焼きを買い近くの公園で食べて行く。駅まで歩く途中に子の調子が悪くなりテンション低くどうにか電車に乗る。久々のハルチンから突然連絡があり、私達が今から向かう新宿の反戦集会にいるようで、元夫のバンドも出演していたからいるかと思ってと連絡をくれた。今から向かうと返して、でも会えるかわからないなと怖気付く。私と元夫を知っている人に会うのが怖い。現地に着くとすごい人で、後ろの方でも音は聞こえるけど前の様子は全く見えない。皆んなが元夫の作ったパッチを付けていて、自分達だけの特権という雰囲気もなく、誰が作ったからとかいうわけでもなく、ひとつの目的のために皆が手にしているものを作ることができて素晴らしいと思ったし、それを鼻にかけるでもなかった元夫のことも思い出して、それぞれが自分の持ち場で協力している姿勢にこそ感動した。人のお尻しか見えないと子ども達は落ち着いていられず、周りを歩きながらハルチンを探す。高円寺でお馴染みの人にも出会ったりしながら、その人もハルチンと知り合いだったりもして、ハルチンにママ友も紹介しながらみんなで話す。ハルチンと知り合ってからもう随分と経つ。でも当時は友達の友達で顔を知ってるという距離感でこんなふうに連絡とりあったりするようになるとは思わなかったけど、若くして結婚出産、そしてシングルになっても明るく可愛いハルチンの社交性でいまに至る。思い切ってハルチンにも自分のことを話すと、それはそれは驚いていたけど、ひとり親についての色々を質問すると的確に教えてくれた。私ももう13年一人だよ〜とかいいながらこんなに可愛らしくいられるハルチン、彼女にも苦しい時期があったのか分からないけど、これからだってもっと幸せになれるし、そうでいてほしいと心から思う。折坂悠太の声が聴こえてくる。喧騒に気を取られつつ耳を傾ける。知り合いに会ってお喋りをしたり、久しぶりに人の波にのまれてクラクラしてくる。最後はゲザン。姿こそ見えない場所でこちらは音を体で浴びる。いま起きているこの戦争を正直身近には思えていないでいるけど、でもだからってそれを知らないふりしていたら、あぁ別に平気なんだなってそのうち自分の身にも降りかかるかもしれない恐れはある。平気じゃないという表明をしておくことは自分のためにも必要で、いま窮地に追いやられている人を直接救うことはできなくても、問題を認識しておかしいと思っているという考えの頭数になることは後にも先にも唯一の手段なのだ。気持ち良い気候とたくさんの人と建物がひしめく街、そのなかに響く頼もしいメッセージと好きな歌。そこに自分がいることに涙がでそうにもなる。
帰る前にサザンテラスを子ども達が一走り。久しぶりにこの辺りまで来た私のリクエストに皆んなが付き合ってくれた。サザンテラスから歩道橋で甲州街道を渡るとまだ集会はトークが続いているのが見えた。そして振り返るとキレイな月。誰かと一緒に何かをすると情報がありすぎる。駅のホームでハルチンとお別れ。と同時に背後から顔見知りのペリちゃんが一人でやってくる。ペリちゃんは先を急ぐでもなくその場で一緒に電車に乗ってくれて世間話。ママ友がいなかったらこんな余裕はなかったかも。ペリちゃんはコロナ禍もずっとなかなか長距離を電車通勤しているけど感染しないと言って、私は力強くそれはもう運でしかないから!と自分が罹ったことを話した。巷に溢れる、気がついてなかったけど実は罹っていたのかも説、を私は断固信じない。高円寺で私達は降りる。電車で別れて手を振る体験だけで盛り上がる子ども達。やりきった一日。ごっちゃんのところに停めた自転車を取りに行き、ママ友は12号店で取り置いていた品物を間に合うといって回収。今日は一日ごっちゃんの姿はなくポップアップをしているモデルの男の子が店番も兼ねていて、友人と二人で服や音楽を作っているとのこと。受け身なだけでなくきちっと言葉にして自分達の外とも関わろうとしてくれる姿勢が若いのに意外と思って今の若い子は社会性あるねなんてママ友と感心したけど、自分で考えて行動していこうとしている人達だから若さゆえのトンガリだけでなく営業マン的な精神もナチュラルに持ち合わせているんだろう。充実した気持ちで帰る。
子が、明日はお父さんこれるかなと気にしている。明日は私の誕生日だからだ。誕生日を知ったとき、私に内緒で何かサプライズを企みたかったようだったけど、子がそれを相談できる相手はいなかった。子の期待を裏切ることになる度に辛くなる。誕生日が申し訳ない気持ちになる。帰ると玄関ポストにチラシが挟まっていて、ロシアは戦争をやめろというどうやら共産党らしい地域新聞だった。そういえばこの建物には以前原発反対を訴える団体の人が住んでいたこともあったし、そんな土地柄なことを心強く思ったりもする。ひょっとしたら猫がいるくらい誰も気にしてないかもなという気持ちにもなったりした。

 

3/6
日曜の朝食は何にしようかとだらだらしているとウーバーに使えるクーポンがあり今こそと朝から注文。無理にでも特別にしようとしてる感。誕生日。毎日朝からひっきりなしに入るメールやLINEの求人情報が今日はとくに際立ってうんざりする。そんななか、友人のマミコさんから誕生日おめでとうメッセージが届く。マミコさんはいつもこうして律儀に私の誕生日を気にかけてくれる。それは多分一緒にイベントを毎月やっていた時にメンバーの誕生日を祝っていたのだけど、早生まれの私のところまではうまくイベントが続けられず、私の誕生会だけなかったことになってしまったのをマミコさんはずっと気にしてくれているんだろうなと思う。そういう配慮をする人なことはわかっている。コロナに感染してしまって後遺症が大変というような返信をしてやり取りをした今日、付き合いが長くても特別誕生日を意識してこなかったマサコさんからおめでとうメッセージ、しばらくして随分とご無沙汰な人からもわざわざメッセージ。そこでピンときた。コロナにもなって不運な私のためにマミコさんが根回ししてくれたんだろうなと。私なんかのためにそんな気遣いしてくれて有り難くて申し訳なくなる。
お昼ごはんにジョナサンへ。店によってやっているかいないからしい限定シリーズのチキンが美味しくて私は気に入っている。ケンタッキーよりモスチキンよりこれを買いたい。まだケーキを引き取りにいくには早いかなと馴染みの駄菓子屋へいってこないだ見かけて気になっていた鍵ネックレスを買う。それを手に入れたら今度は子がまたアヤちゃんしめちゃんとどうしても話したいというので結局今日も12号店へ。未完成のあたりに自転車を停めていると偶然元夫が通る。打ち合わせに行くところとのこと。お父さんに偶然にしか出会えないという子どもが惨めになる。気を取り直して12号店。熱意の割には2人を目の前にするとモジモジする。どうにか無事言いたいことを話せて、ごっちゃんのところに寄りつつ子はまたチャイ屋さんへ飛び込む。しばらく好きにさせてから私がチャイを買ってケーキを誘い文句に退散。皆んながおめでとうと声をかけてくれてありがたい。中野。晩ごはんはひな祭りの余りでちらし寿司にすると決めているけど、不二家近くのバーガーキングで自分のためにチリポテトなどを少し買い。最後にオオゼキでひなまつりぬりえの引き取りと菓子をもらってようやく帰り。今日は風があって寒い日だったけど、それでももう「春の寒い」だった。季節が柔らかくなってきていることが、さまざまな変化のある今年はいまいち喜べなかった。こうして時が経っていってしまうことが怖い。
5時過ぎ、ケーキとちらし寿司、チリポテトなどと、子のために買って開けるタイミングを逃していたシャンメリーを開けると元夫に一応伝えておくけど反応は無し。今日も今日とて二人きりの食事。侘しいけど、かといって他に人がいたところで今度は食に集中できず満足いかない可能性。やはり私と子の関係においてお父さんは唯一無二の存在。
まるちゃんでリリアンの話。子は幼稚園でリリアンに取り組んでいるから興味深そうに観ていた。なんか、毎日心身ともに疲れて、きっとこのまま気づいたら15年とか経ってしまうんだなと最近思う。今まで満たされてたから誕生日だからって何だと思っていたけど、今回は誕生日なんだと人に認識されただけ有り難くて、でもこれだけ生きてきてまだその段階かと思うともう人生で自分が特別、自分が主役になることはないんだなぁとぼんやり考える。圧倒的な味方がいない人生を寂しく思うけど生きていけないわけでもない。ただ子どもを思うと不安になる。小さなホールケーキはいちごが3つのっていて、子はちょうどだね!と嬉しそうに言った。それでもお父さんはやってこないのに。こうして今の状況を嘆いてたまに元夫に愚痴をぶつけると、もっと開き直ればいいのにと言われることが腹立ってしかたない。そうだとしてもお前が言うなという感じだ。私だってできる限り子と笑いながら生きてる。それをよくやってるなと思いもしないのは悔しい。


3/7
子がよく朝寝していて放って自分の支度だけ済ます。8時25分まで寝ていた。珍しい。よく寝ると精神は落ち着いている。慌てなくても間に合った。最後の委員会。いつも通りの作業に挨拶。読み聞かせに全絵本整理、やるだけやりきったとは思う。でももっともっと絵本に触れていたかった。もっともっと色んな絵本を知りたかった。あと一回、子ども達の絵本貸し出しがある。その後の本の触れ合いはどうなるだろう。子どもと一緒に絵本に触れていたい。図書館が開くのが待ち遠しい。そのまま午前保育終了まで。充分に睡眠をとった子は相変わらず精神状態が安定したままで、ハッピーセットを食べに行ってから公園へ行くという流れもスムーズであった。オマケのたべっ子どうぶつのぬりえブックでは味気ないからか、過去の在庫らしいおもちゃも付けてくれる。プリキュアのカチューシャを喜んで頭にセットして公園へ向かった。4時近くまで遊び。今日も病院。夕方だし、待ちぼうけを回避するためにネット予約をしてみる。まだ待ち人数が多いからマルイのカルディに寄って時間を潰そうとすると、かもう少しで順番ですとの画面になり慌てて向かうと結局中でまぁまぁ待つ。感染から一ヶ月。なかなかよくならない。もう一生このまま気がしてくる。前回の処方でどうだったかと言われても、なんと伝えたらよいのかも分からない程度で不調は続いている。辛いほどではなくて、こんな咳、前はしてなかったよなぁという感じ。喉の奥の違和感は吸入のせいもあるかもと言われて先生はまた薬を変えてくれた。あの手この手を考えてくれるからこのクリニックは頼りになる。今日は買い物なしで帰ろうと思っていたのに、子がどうしても卵が食べたいといい、もう街中のスーパーまで出るのは嫌で、かといって近場で高く卵を買うのも納得いかないから100円ローソンで温泉卵を買って帰り。
夜は疲れがドッとくる。前はこんなに疲れなかった気もするのに。三階の家まで階段で上がってくるだけで息切れしてしまう。これから猫のトイレ砂やごはんは費用がかかっても配送にするか本気で考える。散々そういったことをフォローするといって家を出ていったんだからその分は元夫になんとかしてほしい。そんな訴えもしていたら元夫がやってきて、これ誕生日プレゼントといって無印のヘアブラシを差し出してきた。昨日の私の誕生日、子は楽しみにしてくれているのにお父さんにすら祝われないことは子に申し訳ない気がするから(みんなで喜べるように)お菓子くらいくれたら嬉しいと伝えていた。そのうえでのプレゼントがヘアブラシ。誕生日を知った時の子が何かしたくなっているのが見え見えで、協力者としてお父さんを求めているのも分かった。子どもがワクワクしている思いつきさえ実行させてあげられないことが苦しかった。おそらくすぐに子もお父さんに期待できないことを分かって諦めついていたと思うけど、だからこその子も喜べるお祝いがあってほしかった。そういう気持ちのうえでも物理的にもあまりに私にそぐわないもので絶句してしまった。私が普段から髪がストレートで年追うごとに頭がペタリとしていくことを気にしてパーマをかけるほどだったことも知らないのだろうか。ヘアブラシを持っていても使っていないだけで、使っているのを見たこともないはずなのに。元夫だってブラシなんて以前は使っていなかったのに、そんな新しい一面を見せられて、もう私の知ってるあの人ではないんだなと感じて戸惑いしかない。しかも一人で慎ましく暮らしているであろう、そうであってほしいと思っていたから100均ではなく無印のブラシを使うほど丁寧に生活をしたりして、一人暮らしを謳歌しているんだなという憎しみまでこみ上げてくる。さらに以前仲良しママ友が誕生日ということで家族でディズニーシーに行っていたことが思い出されて、それはそれで子どもの誕生日じゃなくて母の誕生日でシー?大事にしすぎだろうと驚いたくらいだったけど、でもシーまでいかなくても、ちょっと普段とは違う外食をするだとか、そういう家族三人で体験することが親のお祝いというものだろうと私も思ったわけだから、そんな理解の無さ、自分とママ友との扱いの差に惨めにもなって、離婚してるんだからそりゃそうなんだけど、だからこそ私のためというより子どものために形だけ祝えればよかったのに。ありがとうと言いつつ、全てが当てつけなんじゃないかと思ってモヤモヤした。すぐにそのママ友に報告する。自分はシーに行ってるんだからもちろん賛同してくれるだろうと思ったら、人から物を貰ったらありがとうでいいんじゃないかな、とむしろ注意された。自分はシーに行ってるからそりゃいいだろうよ。皆んなが敵にみえてくる。“てゆうか今の関係でもプレゼントくれることに驚き”と続く。他人からみたらそうなのか、そうだよなと思う。私はまだ距離感を認めたくないところがある。人から物をもらったらありがとう、それはそうなんだけど、他人行儀なことが余計に辛かった。ママ友にもその一連の感情を説明したら、そうだったのねと言葉を変えてくれて、でも私が信じたくなかった現実を、やはり他人でもそう思うよねという言葉を続けた。
“寂しいことだけど、もう心も体も離れて生活してるから、三人で共有できる喜びが分からない、もしくは思ってるものが違うのかもしれない。”
“ひとつ屋根の下で生活するってすごく意味があって、赤の他人同士でも同じ空間で生活するとツーカーの部分って増えていくと思うんだよね。でも、違う場所で生活すすめてくと、分かり合えてたものがズレていく… っていうのがあると思う。”
私の誕生日の前日は、本来ならば結婚記念日でもあった。こだわってアッシュペーフランスのジュエリー専門店で買った指輪、もっとつけていればよかったな。


3/8
小雨の朝、ほんのり天気の悪い一日。これぞ本命と思っている求人、面接まで漕ぎ着けたけどズーム面接とのことで緊張している。リモートが充実したこの世の中なのにズームを使うのが初めてなのだ。仕事仲間のママ友が今日の11時にズーム使用のテストをしてくれることになっている。登園送りから戻ってひと息つくとマサコさんから電話。本当にいつも、見えてるのかなというくらい私にとってちょうど話したいことがあるタイミングで電話をくれる。本題の誕生日の話をする前に、一度中断して約束のズーム確認。そもそもパソコン自体あまり触っていないから、少し手まどいながら入室。距離感や操作方法を確認してくれた。ユーザー名を日本語表記にしたら?と言われたけれど元からこうだったよーと私は受け流し、まぁあまり関係ないねということになってしまったけど、これがのちに問題になるのだった。
再びマサコさんと電話。誕生日の話をする。大体的を得たプレゼントなんてしてもらえないものだよとマサコさんも言うけど、私の言わんとしていることもわかってくれた。家族だとトータルで自然とフォローできてるからそのプレゼントひとつにいつまでもこだわることはないだろう。私だって家族がいたころは誕生日自体別にどうってことなかった。サイゼか惣菜をたんと買うかでも充分なくらいで、それもありつつブラシなのだったら笑って終わっていたんだろうなと思う。今日はなんとなくリフレッシュのつもりで預かり保育をいれていて4時にお迎え。そこまでマサコさんと一日中電話をしていた。知り合いの作ったロンTを買ったのが届いた。私だと分かっていたんだな、コロナを心配する一言メッセージをつけてくれていた。彼は社会問題をテーマにしたメッセージあるTシャツを作っていて、今回は性被害についてを扱った言葉で、私がそれを背負うのはちょっと重いかなと思ったけど、もちろん彼の考えには賛同できるし、あととにかくロンTが欲しかったというのもある。買ってよかった。これをきっかけに久しぶりにメッセージをすることができた。
例のママ友からプラザにお誘いの連絡も来ていて、4時にお迎えのあとそのまま行くと伝えておく。いつも通り遊んで帰り際、これ!と友達の子が紙袋を渡してくれる。花束。「黄色のチューリップ、ほんとにないねー」とママ。涙ぐんでしまう。二日前一緒にお出かけした時に黄色のチューリップがほしいと話していたことを覚えていてくれたのだ。花束と一緒に黄色の折り紙、もっともっと小さい時に教わったチューリップの形。なかに文字が書いてあるからこの場で読ませてもらう。「黄色いチューリップがなかったからさー」と、彼特有の話し言葉スタイルのメッセージ。堪えていた涙がぼろぼろ溢れた。何気ない私の話を聞いてもらえていたんだなということ、とにかくそのことに尽きる。覚えていてくれとは言わないけどそういう日常の会話をすることを、子のお父さんである元夫にも求めていた。どこで何を買って何を食べているだとか、最近どんなものが好きなのかとか。子はいまだ以前のお父さんの言っていたことや好きなものを、お父さんはこうだよねと言って話す。うちのお父さんは料理上手なんだよ、〇〇を作ってくれたんだよ、とつい最近のことのように友達に話したりする。その姿が切なくて見ていられない。もうお父さんの情報が更新されることはない。そのうち思い出も尽きるだろう。その時の子とどう向き合っていくか、いつ気がつくのか、怖くて怖くてそして焦ってしまう。


3/9
今日は歯医者の予約をしてあるのだけど、カレンダーに太いペンで書いてしまって、10:00か10:30かよく分からない。登園後電話して問い合わせ。10時半だった。矯正歯科の先生からのお手紙は忘れられない。先生はひと通り目を通して口のなかを確認し、矯正終了に問題は無いとした。いよいよ外れる時がくる。
実家から荷物と一緒に頼んでおいた目録がきた。卒園式で必要な目録、毎年誰が書くか誰に代筆をお願いするかが意外と困ってしまうものらしい。私はすぐに母親のことが頭に浮かび今年は余裕よ任せてちょうだいと言っていた。母親は神社で文字を書く仕事をしているからうってつけであった。こればかりは私も昔から一目を置いているし、正直実生活においては頼りない人だけど、字を書くことにだけは本人もなぜか度胸がある。こちらから用意したものに書くにしても、失敗したらどうしようかという考えにもならない、二つ返事で引き受けてくれていた。さすが一発勝負の場数を踏んでいる。思った通りの出来栄え。
今日はお迎え前に合奏の発表がある。いつもより少し早く出る。幼稚園までの裏道が工事中で通れないことを知らず、大回りになって遅れないかヒヤヒヤしたけど、すっかり忘れてしまっていたママもいたくらいだった。クラス委員が連絡して到着を待ってから合奏がはじまる。外部から音楽を教えにきてくれていた先生の指揮に合わせて、曲はトトロのさんぽ。タンバリンとカスタネット、好きなものを選べるようだったけどカスタネットは少人数だった。確かにタンバリンの方が華やかで魅力な気がする。我が子はカスタネットを担当していた。その後は先生達は撤収して謝恩会の合唱の練習。からのいつも通り公園。
実家からの荷物にあった貰い物だという小さな箱いっぱいに詰まったイチゴ、イチゴ好きではない派でもさすがにこれは魅力。夕飯はこないだオオゼキのフェアでお買い得を買ったジョンソンヴィルのソーセージ。その時ばかりはOKよりも安くなる。

週末に学童の説明会があるのだけど子連れは遠慮されている。元夫がダメなら同じ学童へ行くママ友の家に頼まなくてはならない。あちらでもお父さんが面倒見ることになるのだしお願いするなら早く伝えておきたいし、予定をはっきりさせてくれないことをもう待てない。もうママ友の家に頼むことにしてお礼する費用だけLINE Payで送金してもらう。


3/10
たまに押し寄せる、ここにある元夫の荷物を処分するなりして切り替えていったら少しずつスッキリするんじゃないかという気持ち。大きな物は粗大ゴミの手配すらすれば日にちも決められていやがおうでも行動に出れるように思う。元夫にその決意をLINEすると、ようやく「持っていくよ」という一言で返信がある。一人暮らしの家、そんなスペースの余裕があるんだ?よく分からない。でもそれならば粗大ゴミの予約と同じように、一言で済まさずに計画的にやってほしい。
今日は幼稚園の誕生会。延期になった2月生まれと3月生まれの合同でいつもより賑やか。トイレを済ませてから行こうと思い、変に踏ん張ってしまいなんだかいぼ痔になってしまったんじゃないかというお尻の違和感。ソワソワしながら幼稚園へ向かう。今日はお別れ会食の日でもあって子どもにとってスペシャルな一日だ。皆んなの食べたいものを先生が作ってくれる。と有志の母のお手伝い。好きなものリクエストを聞きながらも簡単なものになんとなく先生が誘導して、焼きそば、ポテト、餃子、天ぷらなどに決まったらしい。子はずっとピザがいいかなぁと言っていたけど、先生には言えなかったのだろうか。
さてまずは誕生会。聖書のお話しのあと園長先生が用意した質問と併せて一人ずつの紹介。質問は好きな遊びだとか色だとか動物だとかあるのだけど、私達は去年と同じ好きな食べ物だった。子は、グラタンですと言っていてそんなの初めて聞いた。親も同じ質問に答えていく。続いて先生の出し物、大体パネルシアター。誕生日の子だけじゃなくみんなが楽しんでいるのが良い。そして年長の子ども達の歌。こころのねっこという歌。三月らしい歌。その後は年長組だけ残って恒例の保護者による子どもの名前の由来の話をする。うちは、ムーと名付けた猫の次にやってきた子だから「まみむめも」の「む」のつぎで「“め”ーちゃん」と呼べる名前にしたかった。これが一番子どもには分かりやすいだろうなと思う。漢字は神社で全体的に画数の良くなる漢字を選んで出してもらってその中から選んで組み合わせて作った名前。通常は神社が決めうちで名前を与えるものらしかったけど特別に文字単体で教えてもらったんだったと思う。施設の子もいて、今日担当で参加した人が、忘れちゃったなといって慌てて名前の由来を聞きに電話しに行っていた。名前をつけられてから施設にやってきたんだろう。お父さんがいるらしいことはなんとなく分かる。その子が先生に今度お父さんに会うんだと話しているのをみたことがある。どんな事情かは知らないが、たくさんの人に囲まれて楽しく愛されて暮らせている今をみる限りは幸せなことだなと思う。我が子が割とお世話していた年少の施設の子が、夏に里親が見つかり去っていったと思ったら冬にまた戻ってきた。里親はそれはそれは慎重に選ばれたのだろうと思うけど、そんなこともあるんだなと苦しくなったりした。毎回先生お手製のメッセージカード、今年はクマの顔の形だった。中に写真とメッセージ。小さな花束をもらって解散。
急いで帰ってまたトイレに駆け込む。今日はこのあと例のズーム面接がある。踏ん張っても踏ん張ってもトイレが終わらなくて、泣きそうになりながらいよいよイボ痔について検索していた。時間がない。仕方なくトイレに篭るのはやめてパソコンを用意。大急ぎでまともに見えるよう上半身だけシャツに着替える。ママ友が時間少し前から待機していた方がいいだろうというアドバイスをくれたから、メールに貼られていたリンクにアクセスして、よく分からない英語の並ぶ画面をたいして深読みもせずクリックしてみると二人の画面。数人で面接することもあるしと瞬間判断したもののどうも様子が違う。ひとりに時間になってから入室してもらえますかと言われ慌てて閉じる。もうここからリズムが狂い、自分の時間になってからも思った以上にまともに話せない自分になっていた。そこにきてパソコン操作の確認もしたいと言われ、まさかパートごときでそこまでするとは思っておらず、さらに緊張が高まる。画面の共有をしてほしいと言われたところで英語の画面に戸惑い、シェアですよね?と恐る恐る聞くと、自分は日本語設定なのでよく分からないですがと前置きされ、英語版日本語版があることにはじめて気づく。ズームが盛んな世の中になって二年後である。頭真っ白な状態で面接は終わり。記憶は後悔だけ。その後お尻の状態だけは復活。ズームのことも知らずにいぼ痔のことばかり検索していた自分が恥ずかしい。
放心状態でお迎えにいくと子が手に編みぐるみを握っている。あの決意の日から卒園に向けた準備や練習で忙しいなか、なんと間に合ったのだ。子は平然と編みぐるみを握りしめたままワイワイと公園に向かうけど、みんながめーちゃんが作ってたよー!と教えてくれる。このやる気に付き合ってくれた先生、ありがたい。公園で会食のお手伝いをしてくれたママ達を労う。餃子は餃子の満州のものだったとのこと。主任先生が好きだからということらしく、誰かのこだわりと聞くと途端にあらためて食べたくなってくる。おやつまで食べてがっつり遊び。子が落としたという個包装の飴、カラスが袋をクチバシでうまいこと開けて、なかの飴玉だけ取り出し飛んでいった。カラスすごい。その袋の残骸を子はポケットに閉まって帰る。


3/11
園生活は今日を合わせてあと三日。子は春休みに預かり保育があるけれど、三年間一緒だったクラスの皆んなと揃って食べるお弁当は今日が最後。ピューロランドで食べられるお子様弁当のマイメロディの小さなお弁当箱。たったそれだけでも毎朝バタバタしながら用意して、お弁当のない日はそれはそれは気楽だった。おにぎりから詰めご飯になったのは年長からだっただろうか。それからグンと用意が楽になった。おにぎりはシンプルな塩むすびが好きだった。ゆかりは毛嫌いしていたけれど、詰めご飯になってから上にパラパラかけるのは好んでいた。アンパンマンポテトやコープの星や月型のハッシュポテトを入れれば絶対。後半はカップの海老グラタンが大好きになって、誕生会で言った好きな食べ物のグラタンとはあのことだったのかなと思う。イシイのミートボールも最後になって好むようになった。ミニトマトはほぼ毎日いれていたかもしれない。ミニトマトがない時はにんじんグラッセで彩りにした。思えば未就園の頃も二年くらい毎日のようにお弁当を持って児童館に通っていたから、五年はお弁当を作り続けている。児童館の頃は小さいなかにもお弁当らしく色んなものを詰め込みがちだったけど、幼稚園に入ってから、食べられるものを食べられるだけでいいという園の方針のもと、それまで作っていたお弁当より少なくなって、はじめは見た目が物足りなく思っていたけど実際子どもはそれで充分だったし、それだからこそ私でもお弁当を作り続けてこられたのかもしれない。残りものや冷凍食品ばかりの見栄えもこだわりも何もないお弁当だったけど、私なりの毎日の達成感になってていた。今月に入ってからはカレーや会食の日もあることを意識して、残りの冷凍食品をうまく使い切れるように調整してきた。最後の今日は、例のコープのハッシュポテトを使い切って、あとは唐揚げと卵焼き。ミニトマト。ゆかりごはん。こんなのもあるのね〜と少しワクワクしながら冷凍食品コーナーを眺めることももう無くなるのかな。キャラクターの可愛いチーズやカマボコがどこに売っていただとかママ達と話す時間も楽しかったな。これからお弁当を作る度に、この小さな小さなお弁当を作った愛おしい日々が蘇るんだろうなと思う。
今朝は登園中に袴姿のお嬢さん達をたくさん見る。いよいよそんな時期になった。
パートの帰りに少し余裕をもてるように預かり保育もいれてのお迎え。お弁当袋のなかに良いものが入ってるからね、といたずらそうに匂わせしてくるからきっとお弁当ありがとうだとかのメッセージが入っているんだろうなと察しがつく。公園へ。先に帰ってきている皆んなと合流。隣接する学校の校庭で靴下を脱いでまで遊び出したり白熱して4時過ぎまで遊び。明日は学童の説明会でママ友の家にお世話になるためお礼のお菓子を買いに高円寺の洋菓子屋へ。本命の一件目で手頃なセットが売っていてそれに決める。ホワイトデー用に作られた贈り物のようだった。金曜の夜、まだ帰るのも惜しくてカラオケに行くことにする。誕生月のクーポンがあり、今日は割引の方を使う。機種は選んだことないけれどいつもDAMで、はじめてジョイサウンドに通された。こっちの方が子どもにもよいかもしれない。今度からジョイサウンドを選びたい。高円寺にも袴姿の女の子達がたくさんで、今日は尾崎紀世彦の「また逢う日まで」が歌いたくなっていた。去年の今頃、その時の年長さんもいる公園で皆んなで遊んでいたら、遠目からは荒俣宏のようなおじさんがギターを抱えてやってきて、子ども達が遊んでいた近くの岩に腰掛けた。私達大人は小高い丘のうえにレジャーシートを敷いて座っていたのだけど、積極的な子ども達が話しかけているのが見えたあと、おじさんがギターを弾きながら歌い出したのが「また逢う日まで」だった。きっと、僕たち卒園するんだとかなんとか話していたんだろうなと思う。その周りで子ども達が手を取り合って踊っていて、おじさんなりのはなむけだったのだろう。おじさんは高らかに歌い上げたあと、少し歩いた先から子ども達が走り回るその場所に軽く一礼をして帰っていった。あの時の光景が忘れられない。いまだにあの時のことを思い出して涙が滲む。そこから我が子もあの歌を知って、今日は高円寺の夕焼けを背に二人で熱唱してカラオケを終えた。
荷物が多い。今日は最後の絵本貸出。最後の二冊。これを書いているいま、まだ絵本感想ノートが返却されていなくて、何を借りたのだったか思い出せないのだけど、例年卒園してからのこのあと幼稚園から送られてくるらしい。先生はいつも、振り返って読み返してみると懐かしく面白いし、子どもとの関係がうまくいかなくなった時は、こうして一緒の時間があったことをお互い思い出せるのが良いと言っていた。4月のいま、早くも絵本ノートが恋しい。まだ絵本は読み続けているけど、どこに記すでもないのが消化不良にも感じでいる。

お弁当袋のなかには思った通りお弁当の形に中身の絵が描かれた二つ折りのカード。開くと、いつもおべんとうありがとう、と書かれていた。今朝の私が最後のお弁当を写真におさめていたから、これが一大事なんだなと子も最後のお弁当儀式に思いを高めたようだった。あと数回お弁当は続くけど、ひとまず終わりを感じている。

 

2022年2月14日〜2月28日

2/14
今朝のコラショからはいつもと違うメロディが流れて、やはりお友達の誕生日と言っていた。さて久しぶりの登園。先生は待ってたよといって出迎えてくれた。私は早速委員会。また次の冬までしまっておくクリスマス絵本を拭く作業をしながらコロナの話。私は自分のことだしクラスには共有していたけど、他の学年は戸惑い怯えながら休園していたことを知り、あぁそうかと気がついた。今は基本マスクしてるからオッケーということで濃厚接触者は居ないと判断されることがほとんどだけど、それは真に濃厚接触者がいないことではない。結局自己管理になるから皆んな心配になるだけ。さむがりやのサンタ、定番人気絵本でボロボロになっているのを見つける。漫画形式だから自分で読ませるのも読み進めてあげるのも難しいんだけどねという話から流れで小さい頃みてた漫画の話など。クラスのママがいまストーンオーシャンをアニメで観ていて、私達が謝恩会で歌う「球根のなかには」という讃美歌がモチーフに出てくるという話をした。ジョジョキリスト教になぞらえているとは聞いたことがある気がする。球根のなかにはの歌詞を思い出すと確かにジョジョの世界観っぽさ。とくに3番。
命の終わりは命のはじめ
おそれは信仰に死は復活に
ついに変えられる永遠の朝
その日その時をただ神が知る
あまり知らない苦手な讃美歌のなかでも好きな曲。最後に歌うのがこの曲でよかった。そのまま午前保育からオオゼキに寄って帰り。人と話してる時は意識してなのか咳き込みもひどくはならない。一階のネパールファミリーが引っ越したみたいだ。もうあの香辛料の香りがしないのかと思うと物足りなく感じる。溜まっていた郵便物を確認。一際分厚いピンク色の封書、3回目のワクチン接種券がきていたけれど、以前のようにこれで救われる!という気持ちにはもう全くなれない。それでもやれるものはやりたい。感染してからいつなら接種できるのか確認しないとならない。
今日はまず子の髪を切りに行きたい。前回からは伸び過ぎて私が切るのも難しい長さにまでなったから一回美容室で整えたい。高円寺の子どものヘアカットをやっている美容室に電話して今日予約が取れた。30分後くらいに家を出る。到着すると急に子のテンションがかわり、切るのが不安になり泣き出す。お泊まり行くのにキレイにしないとなんだよ?と説得。長い子は三つ編みなどできっちり結くようにと本当にお達しが出ている。子は中途半端できっちり結くのが難しいから短くしてしまいたかった。美容師さんもヘアカタログでボブの子を出して見せて、可愛いよ〜と声をかけてくれてなんとか椅子に座る。DVDでトトロをつけてもらってリンゴジュースまで出してくれた。次第に子はご機嫌になって、お泊まりが楽しみなことなどを美容師さんにも話し出したり。よかった。最後は可愛いと自分でもニコニコしてくれた。
ようやく病院へ行ける。どんな些細な症状でも向き合って考えてくれる呼吸器内科を頼りにしている。身体が痛いことが一番つらくて咳はそうでもなくなった。喉の奥で痰がうまれる感じが気になる症状。漢方などを処方してくれる。前は使っていなかった隣りのマンションにある処方薬局へ。子どものために水で描ける布ボードが貼ってあって子も気に入って、ここならこれからも付き合うよと言ってくれた。
世の中のバレンタインの様子を見にマルイのカルディへ。もう時は過ぎた感じ。見た目が地味なチョコしかなかったけど、モリスのアイスチョコなどと合わせて詰め合わせにする考えて買うことにした。ダイソーに移動してモールやラッピングを買う。まちおかでもお酒のチョコを追加で購入。お酒チョコの形が魅力で子の憧れ。夕飯は買うことにしてまつのや。まだ人も少なくお腹が空いていたら食べていきたいくらいだったけど、お茶だけもらって持ち帰り。
帰ってチョコレートをバラしてラッピング。大人の知り合いにはお酒チョコを入れたり子どもにはコレと、楽しんでいた。今日作業しに少しだけ元夫が来ていて、あとでまた来ると言っていたし、子はやっぱりお父さんのラッピングだけ特別にして楽しみにまっている。夜になっても来なくて、急の仕事が入ったけどまた行くと言いながらもうお風呂の時間になってしまう。寝る時間になっても来ない。子はお父さんはきっと来ると信じていて惨めになってくる。もういい加減寝るしかない。子は自分はバレンタインに誰にもあげられないんだと気にしていた。きっと幼稚園でお父さんにあげた話になるんだろうなと思う。行って帰っての10分でも無理?とメッセージしてもダメで、それならそれで一言話してもらいたいけど電話は通話中。子がこんなにこだわるのも珍しいなと思いながら、これくらい主張してくれる方が楽だなとも思う。明日の朝は絶対に来てほしいとメッセージして子はなんとかごまかして就寝。


2/15
約束通り朝っぱらから元夫はやってきて、子はルンルンでラッピングしたチョコを渡す。受け取ると早々に元夫は帰っていった。けどこれで子も堂々と幼稚園でバレンタインの話ができるから安心しただろう。
昼過ぎからの健康診断。結局変更に変更を重ね、ぎりぎりの日付でなんとか間に合った。案内にあった通りに朝から何も食べずに昼過ぎ健診なうえに受付してから散々待たされてイライラもしてくる。電話でこの時間を案内された時にお迎えに間に合うのか心配なくらい時間がかかるようなことを匂わされたのに、結局私の健診の種類は項目も少なく、着替えも要らないくらいだった。そうとは思わず分厚いコーデュロイのパンツとパーカーを着てきてしまい、体重測定で衣類の分1キロ減らしてますとは言うけど検査服どころの重さではないと思う。それでもチラリと見えた体重は以前と変わらないか、むしろ減っていて、療養で引きこもっていたにも関わらず太らなくなってる自分を気にすると怖くなる。言われていたよりずっと早く終わり、帰ってガツガツごはん。
明日はいよいよお泊まり保育。迎え待ちの時に周りの母と最後の着ていく服など確認すり合わせ。ほとんどの子が今日は真っ直ぐ帰る。うちも公園には寄らないけど、バレンタインチョコを渡すのにそのままお友達探しに行く。事前にママに言っておけばよかったけど子のテンションによってはやめておこうと思っていた。意外とノリノリで行くことに。どこにいるか分からない。同じくこのお迎えバタバタ時間にLINEしても気がつかれていない。友達の園の周りの公園からいつも話に聞く公園なんかを周り、最後に児童館の方を見てみて居なければ諦めようと言っていたら、その児童館でちょうど自転車を停めるところに遭遇。見つけた!久しぶりに会って早速チョコ渡しの儀式。久しぶりの児童館、せっかくだから遊んでいく。小さい子連れが数人。開け放たれた窓から心地よい風、まだまだ居れるけど明日に備えて3時半まで。気持ちよくてまだ街を走れる気分。北中通りまで行ってやっぱりまだごっちゃんは来ていないことを確認して諦めて帰り。あとでインスタを見たらこの日はごっちゃんは5時からオープンのようだった。諦めてよかった。
明日は子ども達を送ったあとは私達の委員会の一大イベント、絵本棚整理をする。後の世代にも覚えといてもらえるよう、子ども無しで参加できる人だけで確認してあった。年長母の委員会LINEで参加者を確認しているとうちの後にコロナ療養をしていた双子もぎりぎり明日には復帰でお泊まりに行けるとのこと。数えてみると確かにピッタリ。皆んな勝手に間に合わないと思い込んでいた。これで皆んな行けるのかと思いきや、男の子が一人、小学生の姉が陽性になったということで休みになってしまっていた。辛い。そしてうちはその前でよかったと心底ホッとしてしまう。でも兄弟がいる母達に聞くと、大体全員揃わないものだと言っていた。コロナじゃなくても過去にはインフルエンザで約20人中9人欠席とかあったらしい。もうこの季節のお泊まりをやめればいいのにとすら思うけど、私達が体験させてあげられない雪遊びをするというのが目的だから仕方ない。
元夫がやって来て少し話す。6時過ぎにお風呂にしてから夕飯。子の言うことを鵜呑みにして酔い止めを用意していなかった。元夫と連絡をとっているうちにやっぱりあるほうがよかったなと思い、もし今から外出れるならやっぱり買ってほしいと伝える。と、まだ夜7時過ぎ。そんな警戒するような時間じゃなかった。子どもの時間で動いていると大人の生きる世の中の時間が分からなくなる。8時半に就寝。元夫には朝見送りをしてあげてほしいと言ってあったからその時持ってきてくれればいいと言ったけど、夜中ドアが開く音がして、玄関に置くだけ置いていったようだった。朝見送れないのかな?まぁ一晩離れるなんて彼には当たり前のことだった。


2/16
6時前には起きる。おにぎりの用意。秋に同じ場所に遠足に行った時と同じに、子も起きたらすぐに事前に用意しておいた服に着替えて自分で支度をする。薬、昨夜のうちに用意しておいてもらってよかった、元夫がやってきたのは家を出る直前になった。
7時半過ぎ、自転車で家を出る。公園に自転車を停めてバスが待つ駅前の方向まで急ぐ。ちゃんとお別れしようねと言っていたのに結局慌ただしさに、じゃあね、バイバイの一言でさっさと終わってしまった。先生に健康管理表を渡す。この数日、体温、就寝起床時間、排便の有無などを記録することになっていた。それでいくと子は今日あたり排便になるはずで、それがちょっと気がかりではあった。ママ数人がそのそばで見送りをしようと待っていたけど、本当は駅前なこともあって送ったらすぐに解散するように言われている。今さらここに加われないなと思って自転車のところへ戻ろうと公園まで向かうと公園前で待ってるママもいて、そこに合流してバスが動くのを待つ。登校前の小学生の兄も一緒の人もいて、ごはん何食べるのかなぁカレーかなぁシチューかなぁと私が言うと、ハンバーグとかエビフライとかだよ、また食べたいなと言われる。ママからも、そうそう普通にレストランみたいな立派な食事なのよ、とのこと。そうだったのか。バスが向かってくるけど、ぱっと見無人で、朝の青梅街道は交通量が多いから別のバスかと思ったら、近づくにつれ無人ではなく、子ども達の目から上だけがギリギリ窓から覗かせていて、その状態で先生に促されたのか皆んな熱心に手を振っているのがみえて笑ってしまった。まだ小さ過ぎて外から見えないくらいなのに、そんな子ども達で富士山まで、正確には御殿場までお泊まりに行くなんて、先生も本当にすごいものだなと思う。
さて幼稚園に移動。3000冊ほどの絵本を全部出して中身の傷みをチェック、棚掃除して出版社ごとシリーズごとに並べて戻す。これが気持ち良い。一年間この日を待っていた。子ども達が読みたいものを見つけやすく手に取りやすい状態にしてあげたいと常に思っている。旦那さんがこの幼稚園出身の人なんかもいて、貸出表にその名前を見つけ、ここの絵本の歴史を感じたりしながら、果てしない作業のようだけど皆んなでやると午前中には終わってしまう。子どもがいないというだけでこんなに集中して取り掛かれるんだなという例でもある。ルールに従ってキレイに並ぶとほんと気持ちいい。手伝ってくれた母達に飲み物とお菓子を振る舞って解散。最後の片付けをした委員会仲間、偶然ここは皆兄弟がなく、今日は大人だけの自由な時間となるのだ。何する何する?だとかいって盛りあがる。夜は焼肉をゆっくり食べたいという話をきく。味わうというより満たすために次々お腹に入れていくだけの毎日。子どもに追われて食事に集中できないこの感覚。一人で食べられるくらい大きくなってるんだしふつうに食べれてるじゃんと一見思われるんだろうけど、子どもがいるだけで気をとられてしまうこの感覚、分からない人には分からないのだ。コロナの話もする。双子の母は陰性でよく免れたよねと、彼女曰く、お父さんがいると子ども達は父にべったりだとかで、案の定お父さんが陽性となり自分は逆隔離して逃げ切ったという話。自分だって子の面倒をみていたらダメだったと思うからやっぱり子どもが罹ったら誰かしらは犠牲になるだろうというのが罹患者は分かっている。よく、自分も知らぬ間にもうかかっていたのかも、とか言う人がいるけど、そんな都合いい話があるものかと思っている。同居家族が確実に陽性になってみてから言えと思う。一時間も幼稚園の外で話していた。コロナ感染時の詳細を話しているうちに近所の人の目が気になってきて解散。さて本当に今日は何をするか。生理前のようなダルさも感じる。ひとまず帰ってごはん。清澄白河までの精神的距離が乗り越えられずにいたクリスチャンマークレー展に行こうか、それともドライブマイカーを観に行くかとか考えていたけど天気も体調も良くなくて、いまいちその気になれない。自由時間だからって無理にどこか出かける必要はないと自分に言い聞かせてチョコレートを思う存分食べ散らかしてごろごろ。それでもこの時はまだコーヒーを飲めなかった。豊田道倫のシングル配信を機に久しぶりに音楽を流す時間。豊田道倫の歌と映像から気がついたら涙がでていた。彼の歌は私の日常のような、自分でもいつの事だか分からないのだけど確かに過ごした時間を感じて、どことなく懐かしいし心強く思えたりする。この空気感が好きだったんだよなぁ自分は、と思い出す。こうしてダラダラした時間で自分を思い出したりするのも誰に咎められることでもない。でも人の目があったら明らかに有意義そうに過ごしていないと罪悪感をもつことになっていただろう、一人でよかったなと思う。
おかあさんといっしょの歌のお姉さんが卒業のニュース。ガラピコも終わり新しい人形劇になるという。子が生まれたのと同時にはじまったガラピコと新しく代わった歌のお姉さんが、子が幼児を卒業するのと同時に終わっていく。私の子育てはガラピコぷ〜とあつこお姉さんと丸かぶりで共に歩んだのだ。これで本当に終わりよとケジメをつけさせられているような、前向きに捉えるなら背中を押してもらうことになるのか。子に伝えたいニュースがある時に限っていなくてウズウズする。
4時過ぎ。ようやく身体を起こして区役所へ行く。天気は回復することなく雨もパラパラ降り出した。要件二件分の話を聞き高円寺へ戻る。街を走りながら今日は水曜で休みの店が多いことを思い出し、こんな時に食べたかったカレー屋も休み、どうしようかな、無理だろうなと思いながらも元夫に連絡をしてみる。出ない。トレファクやセカストで卒園服の足しになるものはないかとじっくり見ていると折り返し電話。ご馳走するからご飯食べないかと言ってみるも、今さっき起きてる今もう食べてるんだよなと言われ、そうじゃなくてもどうせ断られただろうなと期待はしていなかった。おすすめの店なんかあれば教えてほしかったけどそれもとくに無し。中野の図書館へ行って絵本を借りることにする。ネット予約しかできない杉並図書館ではコロナで随分と延滞してしまっているから返してからでないとネット予約も出来ないのだ。ひとりで絵本を探すのはなんか物足りなく感じる。子も見知った絵本や私の好みで5冊選ぶ。中野の気になるお店もやっぱり水曜休み。雨もまたパラついてきて、これはもう惣菜でも買って家で食べるとする。マルイをゆっくりと見る。子どもがいない頃のこの時間はこんな感じだったなぁと、この時間にすれ違う人をみながら懐かしく思う。ピーコックで値下げされた惣菜を好きに選んで子に頼まれていた有吉の壁の録画にも間に合うように帰り、テレビを観ながら一人でご飯。思い切り食べてるつもりだけど上半身が痛いせいでか食事が身体に染み渡らないような、満腹感がいまいち。ひとり。お泊まり保育を意識し出した年長になったばかりの頃は、こんな夜を過ごすことになるとは思わなかったな。お風呂にも入らずひたすらテレビを観続ける。幼稚園から、一日終わりましたとメールが配信される。先程就寝しましたとのこと。こんな時間まで起きていられたのかと思った。久しぶりの家ついていっていいですか?、派手な女装好きのご主人とそれを共有する奥さん。否定しないけど過剰に肯定するわけでもなく、淡々と二人で過ごす。そのどこか諦めでもあるような平和、私もそれが当たり前のように生きていけると思ったのになぁ。あちこちオードリー。そんな時間までテレビを観て笑っていられるだけで充分に思えてきた。シャワーだけの夜、一人の時間も終わり。


2/17
子いない朝、ゆっくり寝坊。杉並の分の絵本を図書館に返しにいってあっという間に昼。昨夜の就寝報告以降メールは無いから時間通りに帰ってくるということだろうか。少し早めに出てコンビニでプリントをしながらクラスLINEも確認するけど誰も時間通りなことを疑っている様子はない。コンビニを出るとちょうど歩きで迎えに行くところのママに遭遇、ホッとして一緒に歩きで待ち合わせ場所の公園に向かう。何して過ごした〜?と聞くと、小学生の兄とパパと三人でカウンターだけのラーメン食べに行ったとのこと。確かにカウンターラーメンはあの子達にはまだハードルが高い。それに4人で行くような店じゃないじゃん?と。それも確かに。カウンターラーメン、家族で行きづらいよね。公園にはもうほとんどが集まっていてバスを待つ。ほぼ予定通りの時刻にバスは到着、子ども達も疲れているのか興奮はあまりなく、ぞろぞろバスから降りてきた。我が子だけ雪遊びブーツを履いていてなぜか。数人、最後に吐いてしまったようでバスで着替えている。お祈り挨拶で解散のあと、先生に声をかけられ、子は帰りのバスでも「もちろん」吐いたけど、昨夜夕飯の後に派手に吐いたとかで全部洗濯しましたとのこと。スニーカーだけ乾かなくてそれでブーツを履いていたわけだ。排便ができていなかったからだなとすぐにピンときた。子は元気で、お昼ごはんはモスにしたいということで買って帰る。合宿の話を聞きながらお昼。少ししたらトイレに駆け込みスッキリしていた。この後にまた2回目もあり。よほど溜め込んでしまったらしい。家でだらり遊び。私も生理で怠かった。元夫に帰ったことを報告するとまたなんの前触れもなくやって来た。行動するよりも何よりまず声をかけてほしい。彼はサポートするよとばかり言うけど、ひとり気ままに動きまわる時点で協力体制がなってない。どうせ来るなら一言「今から行くよ」と言ってくれていたら、荷物が多くて持ちきれなかった自転車に置いたままのヘルメットなんかを持ってきてもらうとか頼めたのに。本当は協力するつもりはないのかもしれない。私達の前に姿を現す時は不貞腐れた顔して忙しいと嘆いているくせに、見た目は以前とは違う服を着て眉毛を脱色とかしていて、買い物していたりそんなことをする余裕があるんだなと思うとどこにもぶつけられない悔しさが込み上げてくる。私は体調が悪くても自分以外のためにも動かなくてはならなくて、そうして大なり小なり無理も積もっているからそりゃ体調も良くならないわと思ってしまう。元夫にそれを伝えるとまた、サポートするよの一言。具体的に自転車のことを言うとしばらくしてゲームセンターのモルカーのぬいぐるみの写真がきて、これを取って持っていくよとのこと。UFOキャッチャーは子が自分でやりたいわけでぬいぐるみだけもらうことにそんな意味はない。それに、買い物もすることにして私達も再び家を出たのだ。ほら、言ってくれれば無駄は省けるのだ。何かお疲れさまの祝いをしたくてスーパーでバームクーヘンと生クリームを買ってケーキのようにフルーツでデコレーションして二人で食べた。


2/18
合宿の報告を兼ねた保護者会。早朝に出てその日に雪遊びは相当疲れたらしく夜まで保たずにウトウトするような子もいたとのこと。先生はとにかく行く前から今回はじめて使うゴープロに期待を寄せていて、その映像を見せてくれたりした。帰って洗濯、体調いまいち。昼ごはん。お迎えからはまっすぐ帰り、今日こそごっちゃんにバレンタインを持っていく。ついでに子はチャイ屋さんにも残りのチョコを持って駆け込んで行って、しばらくしたらけいおん!食玩を持って戻ってきた。ごっちゃんがきっとチャリ爺のだと思うわと言って笑っていて、私がまた知らないのもらってどうするのと渋い顔したら、子はけっこうこういうのも好きなんだよ、うま娘とかさぁ、と言い出して、ごっちゃん曰く最近のアニメ好きとオシャレが同居したジャンルの子の世界では流行りのらしくて、幼児のからいきなり現代の若者の感覚していてついていけない。たんぽぽで子のチュニックを買おうとしたらレジ前にあったクレアーズのイヤリングをねだられ買い。100円。牛乳が必要な今日、この辺りに来ていてこれはユータカラヤでお買い得牛乳を買うチャンスと思ったら売り切れ、脱力して今日の夕飯を買い物しなきゃだけどもう混雑時間の他スーパーに移動する気力は無し。唐揚げがいいと言われて高野脇の惣菜屋で唐揚げだけ買って帰り。唐揚げ、サラダ、わかめの酢の物と南瓜、豆腐の味噌汁でそれなりの夕飯になる。
夜は金曜ロードショーチャーリーとチョコレート工場。うっかり観せたら子は最後までばっちり観ていた。


2/19
朝寝坊を決めこんで布団でゴロゴロしていた朝9時に学校から電話。何かと思ったら手続きが必要なものもあるからそろそろ書類を取りにきてほしいとのこと。すみません、まだ体調が万全でなかったもので、と言い訳して11時に行くことにした。
子と連れ立って自転車で小学校へ。保健室に案内され、ひと通り説明もしてくれた。気になることありますか?と言われ、ざっくり家庭状況を話し、だから一般的な家族をテーマにしたような教育があるとしたら心配はある、と言うと、今はそういった点は配慮されているので大丈夫ですよときっぱり言い切ってくれた。ドライといえばドライ。同じクラスにして欲しい子とかありますか?なども聞いてくれて、正直説明会よりも手厚くしてもらえていたと思う。特別一緒にしてほしいは無いけど逆に同じアパートの子がこの学校にいたら、家庭状況が見えているであろうだけに気まずいですと言うと、お名前わかりますか?と調べてくれようとした。住所と紐付けはしていないとのこと。名前は曖昧なので調べは出来ず。簡単にでもひとまず面と向かって家のことを話せただけ気は楽になった。このままサイゼにごはんに行こうかと言ったけど絶対夜が良いと言われ、予約していた絵本を取りに図書館にだけ行って帰り。
夕方、昨日買えなかった牛乳とたまごをOKで買ってからサイゼに行くことにして、元夫にも一緒に食べるか一応声をかけてみる。寝ていたとかでぼんやりしているからすぐに切る。サイゼはまだ5時なのに激混み。雨も降りそうだし諦めてもらってハッピーセットにする。帰る頃には本当にけっこうな雨になってきて、やめて良かった。私は焼きそばを食べる。


2/20
朝からなんか眠い日。よく考えたら元夫、早ければ三日だけどおもに一週間に一回、約15分の面会どころか顔合わせるだけしかしないようなお父さん。自分でそれでいいと思えているのならその情の無さ、すごいな。本人はそんな人間で仕方ないにしろ、その影響を受けてしまう子が仕上がることをどう思っているんだろうとは思う。自分になぞらえたら親子関係なんて自分の人生に意味がないと思ってしまうけど、そう思えるのも自分が一般的な普通の家庭に生まれ育ったからではないかという気もするから、子がどんな人間になっていくのかは未知。
そんな元夫と今日こそ昼にサイゼのつもりで連絡をとりあうも、おそらく徹夜で今から寝るつもりなのか時間のすり合わせがうまくいかない。12時半になると私が言うと午後2時にはオンラインミーティングだからというけど間に合うのではないかと思うが反応が不満気だった。ともかく私達は12時半くらいからサイゼに行くことは伝えておいて、行動をする度に報告をしながら12時40分くらいにサイゼにイン。あとから一人来ますと店員さんにも言ったけど、食べ始めても全然来ない。下手に子に期待させたくもなかったから、やり取りは全てコソコソとメッセージを通していたけど結局二人でたっぷり食べ終わってしまった。もうすぐ2時になる。ゲーセンチェックとして喧騒に紛れながら元夫に連絡すると寝ていたとのことだった。「お金よりも子どもとの時間」と思ってほしいことは全くないけど、今の環境だとそれくらいの気持ちであってくれないと成り立たないこと、それは思っておいてほしい。
子が療養中に観まくっていたYouTubeの影響でついにポップイットを欲しがった。小学生あたりに人気らしいことは私も前から薄々わかっていたけど子にはまだ届いていなかった。が、サムちんの影響は絶大。ミカヅキモモコに売っているのを前にみたことを覚えていて、パラパラと雨が降るけど荻窪まで自転車を走らせる。無限プチプチだとかハンドスピナーだとか、何年かに一度大流行する意味不明なグッズ。丸い突起が並ぶシリコンのシート、こんなものにお金を出すなんて納得いかないけど、時代に流されておくのも悪くないなと思ったり。ついでに子の欲しがるキャンプままごとのセットがそのポップイットの何倍かの価格で売っていて、もう三年はキャンプごっこが好きだからいよいよ買ってあげることにした。これでマイナスの療養からのプラスで元に戻ってきたということで。他、100円ショップやルミネを見て帰り。
またあれこれ買い物してごまかしたけど、私がそうしてヒリヒリしながら子どもと過ごしていることをどうして元夫は深刻に受け止めてくれないんだろうかとモヤモヤする。仕事忙しいのがそんなに偉いのか?最終的にはそうな気もするけどもうよく分からなくなってきた。元夫にそれをメッセージするとようやく今日の弁解電話がきた。それもよく分からない。弁解されるようなことなのか?家族で同じ家にいたら寝てしまって一緒に外食できなかったというのはそんな罪なことではないのではと今は思う。


2/21
朝送りながら、今日は病院と買い物どっち付き合ってくれるかと子に選択を迫ると「病院」とのこと。ということで送り後は買い物にそのままOKへ。レジで後ろに仲良しママがやってきた。先に店を出ると別園のママに久しぶりに遭遇。あとから仲良しママも会計を終えやってきてしばらく立ち話。仲良しママ友とは歩きながら話しまくる。彼女は園の問題児に翻弄させられていて、子どもと一体化している母親は父親の視点とも違うから身内にもいまいち分かってもらえなくて、私が引きこもっている間は相談して発散できる相手がいなくて溜まっていたらしい。最終的に面談で先生の前で号泣したとのこと。私も聞いたら一緒に怒ったり困ったりできるけど、直接関わって手をかけられる関係の人に曝け出せたことは本当によかった。そもそも育児のことを気軽に話せる相手がいないことは辛い。悩ましいことに限らず良いことだって、子の成長を分かち合える人がいない私は苦しい時間を過ごしている。子の愛おしさに返す情も一人分以上を与えられないことは申し訳なくなるし、子の発散全てが一人にのしかかってくることで自分が破壊されても耐える厳しさや、耐えられなくなって爆発してしまう時の罪悪感も、理解はされなくても共有すべき存在があるだけ心強いと思う。ママ友の家前で分かれて家に荷物をおいてすぐにお迎え。午前保育。今日も寒く公園には行かず帰り。3時に病院に行く。薬は終わったけどいまだ存分に呼吸ができていない気がする。これもまだ胸元の筋肉が痛いからなだけだろうか。今日は呼吸の検査などしてくれて気管支を拡げる蒸気みたいなものを吸う治療をして時間をかける。終了後は動悸がするけど息が吸い込みやすくなった気がする。しばらく家でも朝晩吸入をすることになった。4時にクリニックを出る。オオゼキで買い物。寒くて子に焼き芋も買う。八百屋に寄り帰宅。今日はオオゼキでお買い得だった豚肉のかたまりで角煮をする。
なんだか中途半端な時間から猫がうるさく、もうたまらなくて引き出しをガサゴソ残っていたちゅーるを探し出してあげる。少しは落ち着いたか。ごはんを食べながらいつものようにてんとう虫のテンちゃんになんとなく目をやると何か違う。動いていないだけでなく、外からみてるだけでもカラッカラ重力を感じない、これは、死んでる。子にテンちゃん死んでない?!いつから?というと、朝は動いていたのに、とのこと。忘れもしない2月3日に連れてきてからむしろ長くもってるなぁと日々思っているくらいだったけど、ここまでくると残念無念。しかしこの先どうなるんだと気になっててんとう虫の飼育について調べていたりもしたから、この時点で全うしてくれて少しホッともした。にしても寒い。テレビをだらだら観てしまい寝るのが遅くなる。

 

2/22
子が朝寝坊。最近そんな感じでみいつけたを観れていないけどグローイングアップップの時期なことは意識している。と、ツイッターでついに始まったとの報をみて、私もまたついにきたかという気持ち。夕方の放送では絶対みたい。
10時半に矯正歯科。コロナの話。次は一般歯科でも噛み合わせなどみてもらってからということになった。
午後1時、お迎え前に中野のマルイで謝恩会の係でお世話になった方々へのちょっとしたお菓子を買う。音楽やリトミックをしてくれていた先生と、素話をしに来てくれていたおばあさんへ。係の一人は小学生のお姉ちゃんのクラスが学級閉鎖中で休みになってしまっていた。自分が済んで終わった気になっていたけど世の中はまだ流行しているらしい。園の先生達への贈り物を無駄に高価な北欧クッキーにしてしまったため贈り物というほどの予算は無く、ハンカチ貰ったお返しくらいの煎餅菓子しか買えず。そのまま迎え。今日は猫の日と朝からニュースだとかで騒がれていたから分かってはいたけど、思った以上にそれで盛り上がれているからさすが子ども。2022年と西暦からはじまっていたことは子ども達に言われて気がついた。工作で猫を作っている子がたくさん。可愛い。その後の公園。寒いけど皆んなでわいわい久しぶりの感じ。帰り道、今日はとくに何もないし町会の掲示板前に立ち止まる。以前から気になっていたけど、新一年生に記念品をくれると毎年書いているのだ。小学生のいる人に聞いたら前は図書券もらったよとのことで、ついに電話してみることにした。今年一人目ですよと言われて恥ずかしくなった。住所や名前など細かく聞かれるからそのうち町会費とか徴収されるのではと怖くなったけど、地元の人がアパート住まいでも貰っていいんだよとも言ってくれたからとりあえず伝えるだけ伝える。そういえば子はお父さんから誕生日も入学もお祝いの話がないな。どういうつもりだろうか。帰ると駐輪スペースの私の場所に自転車。3階に新しく入った人のだろう。別の場所に動かしておく。私も越してきた時は不動産屋に管理はしてないけれどなんとなく場所が決まってるようだと言われて、同じ家賃払ってるのになんで先住人がルールになってるんだと憤ったけど今の自分も完全にそっち側の人になっていた。正論ばかりでは生きていけない。


2/23
最近猫が子に心を許していて、とはいっても子が寝てから子の上に乗るようになった。本人はまだ気がついていない。朝のEテレ葛飾北斎の浮世絵、子があっ!と声をあげ雪遊びの富士山こんなふうに見えた!とのことで、ちゃんと浮世絵を写真のように感じられている現代人に笑った。祝日。みいつけたのスペシャルコンサートの放送。ダツイージョが密かに人気なのがわかった瞬間。続けて子の希望で録画データの猫の恩返しをみる。元夫が一瞬来た。一瞬のくせに、おいでと言って子を抱き上げようとしていて子は戸惑っていた。いつもいつも一瞬の顔合わせしかないのにそんなことが通用すると思っているのだろうか。触れ合わないでほしい。
昼過ぎ、吉祥寺へ出かける前に子の好きなおばあさんの駄菓子屋へ。ポップイットが山のように積まれていて、そうだミカヅキモモコまでいかなくてもこういうところにあるんだった。しかも300円。吉祥寺へ。欲しかったフラワークッションを買い。ここまで来たらうっかりやってしまうシルバニアくじ。今日もハズレ。まだ誕生月の特別が続いている。ムーミンドリンクまで飲む。ムーミンだなんて高いから興味なしと思っていたけど子が見たいというから近くでメニューらしきものを見てみたら案外そうでもないじゃんと一回くらい買うかとレジに行ったら、どうやら写真にあるようなドリンクにするには色々オプションで付け足すということらしい、やっぱり結局高いじゃないか。まぁ最初で最後と許すことにして、ニョロニョロのなんだとかよく分からないことを聞かれ、しかし向こうは当然のようにこれなきゃここでドリンク買う意味ないですよね?顔の店員さんで、よく分からないけどまずはいくらか聞いてみると30円です、と。え、それは何?何なの…?ときくとなんとストローに付けるいわゆるただのマスコット。それに30円かかることに戸惑ってしまい他に何かに使えるのかとまで聞いてみてしまう。そんな冷静なことを言われ向こうこそ戸惑っているようだった。やっぱり二度と買うことはないだろう。

高円寺に戻って買い物やちょっとタバコ吸うかのようにクレーンゲーム。良くない習慣が身についてしまった。ひかる君にだけバレンタインをあげられていなくて新高円寺の方をまわりながら帰ることにしたけどやっぱり店を開けてはいないようだった。今はアポイント制でやっている。そんな営業のしかたが成り立つのはすごい。オリジンで惣菜をたんまり買って帰り。今日は先にお風呂にして有吉の壁スペシャルに備える。寝ながらネットニュースに目をやると「鈴木紗理奈、元夫も参加した愛息子の誕生日パーティー公開」とあって、離婚後も仲睦まじくて素敵だとか言われていた。確かにうちはその一日すら出来ない。ひとり親だから子どもが可哀想ということはないけど、子どもが求めているうちは諦めさせることになってしまうのが可哀想に思う。それと向き合っているだけ私が気が重い毎日を生きてる。


2/24
朝から今度は、母子家庭に育った女の子がはるか年上の男性としか交際できないとのニュースをみて、そうなるのかなぁとまた少し哀れに思う。我が子はどういう女性になっていくのだろうか。
風が寒い。今日はサークル仲間で中野坂上に今月オープンした図書館へ行ってみることになっているけど、仕事仲間のママ友の手伝いで阿佐ヶ谷の事務所に行くことにもしている。寒いしまだ上半身が痛くて、ちょっと頑張って動いてしまうと息切れがするのだ。中野坂上はやめておこうかと思っていたけど、登園後謝恩会の係打ち合わせをしている間にサークルメンバーが待ってくれてしまっていたために行かざるを得なくなって、風がふき晒すなか中野坂上まで。私の自転車運転が早いと噂される。新しい図書館は広いけどあまり絵本が無いようにみえる。とくに日本の絵本。でも子どもは喜びそう。近くの図書館が閉館している今こそ連れてきてあげたいと思うけど、何気にこっちまで足を伸ばす時間はなかったりする。一人のママが電話に消えたと思ったら戻ってきて、友達がコロナ陽性になったって、と苦笑い。彼女と私は陽性経験者。教えを乞う電話だったらしい。ほんとに、陽性者としてはあれこれ教えてあげたいところだ。クラスのママが子どもが発熱したとかで検査に行くだとか言っていたけど、状況判断からそれはコロナじゃないと思える。もう経験者としてある程度の不安要素も判断できるようになった気がする。公園で皆んなで話していても怖がる皆の衆相手に経験者で陽性マウントしてしまっているかもしれない。10時半には先に退散して阿佐ヶ谷へ向かう。オリジナルグッズの身長計ポスターを丸めて箱にセットする作業。ギャラはそのポスター。子は欲しがるだろうから手伝うことにした。話しながらポスター巻きしているとあっという間にお昼を過ぎていた。私は先にあがって西友でパンを買って帰り。
お迎えのあとは公園。家に帰る夕方にはヘトヘトになっている毎日。頭痛もするし、これが後遺症なのだろうと思う、しんどい。自宅療養のためにきた物資のフリーズドライのたまごスープを子に出すと喜んで、おとうさんがよく作ってくれたよね、思い出のスープなんだ!と言っていて辛くなる。元夫に身体がしんどくてとメッセージすると、俺も具合悪くて吐いてる、と不調のマウントとってくる。浮かばれない。


2/25
久しぶりのパート。マネージャーが来ていて傷病手当の書類を渡せた。はじめてだからよく分からないけどと言いながら本社に出してくれる。ちょうどよかった。中巻セールの日で良い感じに時間が過ぎる。そのまま迎え。誰とも約束してないと言って珍しく即帰り。おかげで気になってパートに応募の履歴書など手配ができた。

日常をやり繰りするだけで精一杯のなか、戦争がはじまったニュース。オリンピックの開会式のようにいかにもの演出ではじまるわけはなく、それはしれっと始まっていた。そんなことがあるなんで、はじまっていてもなお信じられない。日常が奪われるのに今日明日と続いていく。そこにも暮らしがある。怖い。知識不足すぎて、ただひたすら怯えるしかない。


2/26
ようやく子の誕生祝い毎年恒例のピューロに行く。週末だというのにすんなり予約はできた。コロナ陽性後は少しのためらいもなく街を闊歩できていわゆる賢者モード。人との距離感にもいちいちピリピリしていたことを思うと相当のびのびと暮らせている。朝は幼稚園に行くよりも早く家を出る。休日だから駐輪場も一階に停めさせてもらえてよい。順調に早く着いたけれどやはり入場に行列。オープンはそういうものなんだな。行列だけど入ったらスムーズ。アトラクションをはじめに乗りまくってもキャラクターのウェルカムグリーティングに間に合う。タキシードサムやマイメロ。誰が来るか、いきなり出会えるこのドキドキがやめられない。楽しい。子がお姉さんになって、もうサンリオなんてダサい、とか親となんて行けない、というようになっても、キャラクターに話しかけるために一人でも来たいと思う。人の目を気にしない自分だけの楽しみを久しぶりに見つけられた気がする。若い頃はそれがハードコアのライブだった。友達と一緒になって楽しんでいたパンクから知り合いのいないハードコアライブに潜入した時の高揚といったらなかった。これからは一層現実から離れたこのメルヘンの世界に浸かりたい。可愛い以前の世界。早めのランチ、はじめてのぐでたまムービーショー、いつもの可愛い歌舞伎を2回。今日も存分に楽しんだ。何度も来てようやく攻略できた気がする。それにしてもピューロに来るキッズのファッションの統一感といったらない。シフォンスカートのワンピースに薄い色味のダウン。面白いくらい皆んな一緒。ルーレットくじ中当たりでぬいぐるみを選んだというのに帰り道にあるゲーセンでもまたぬいぐるみマスコットをゲットした。ピューロ近くのゲーセンはサンリオグッズが盛りだくさんに用意されてるのだ。ピューロ手前のベネッセ前のキティとしまじろうと写真。そういえばベネッセの小学生向けキャラクターのコラショはサンリオのハンギョドンなどを作ったデザイナーのキャラクターらしいけど、この立地で意味を感じてしまう。それを知った時に、あまり受け入れられなかったコラショも悪くないような気になった。駅から真っ直ぐの道に毎年鎮座するキティとダニエルのお雛様とも写真を撮る。今年もこの時期に来られてよかった。
今日は夜にドラえもんの映画もやるから帰ってすぐにお風呂。屋内で遊んでいたのが勿体ないくらいの気候だったみたいだった。


2/27
疲れている。お腹も痛い。午後、今日は近くで過ごすことにして歩きで家をでると暖かそうで風が冷たい。公園は嫌がって、街に出る途中の寺で縄跳びをすることにした。どんな気分の時もひとりで家族を回していかないといけないのがしんどい。子と一対一、逃げも隠れもできない。元夫、そんな我が家を気遣ってくれたことはない。子どもが女の子で一人だから、私一人でも充分と思っているのだろうか。大変なことがあるとは思わないのか。自分はもう関係ないからと思っているのか。そんなに仕事があるのが偉いのか。必ずというほど週末は連絡がつかないのもなぜなんだろうという気もしてくる。寺縄跳びだけでは物足りず、ゲーセンまで行くことにした。何が取れるわけでもなく帰路。緑道付近で偶然仲良し親子に会える。喜んで路上で遊び出す。友達が一緒ならどこでも何が無くても遊びになる。そうして私も大人と立ち話ができて少しリフレッシュできた。ありがたい。子も人に会って気分があがっていて、その様子にホッとする。まいばすまで散歩を続けて納豆を買い、今日は質素に納豆ごはんの夕飯。


2/28
最後の全学年の保護者会。最後の礼拝。神は共にあるという話。いつも共にいる存在は誰でもいいわけでなく、迎え入れられるという確信がないところでは人は言葉を相手に預けない。人には気持ちを委ねていい存在が必要。私達はここでいつでもあなた方の声に身を寄せていますよということだった。キリスト教に触れることは子どもが偏った思考になるのではないかと入園前は過剰に心配していたけれど、それは私のキリスト教への誤解で、そのなかに身を置くことはこの世の根本を少しでも知るきっかけになり、実生活に結び付けられるわけではないけれど月に一度でもここでそうして意識することができたのはむしろ私の心の支えにもなった。その度にこの園にきてよかったなとしみじみした。せめてこの三年で得た神の言葉は忘れずにいたい。先生は、今年の年長さんはまだ手放すのが不安、まだここにいて欲しいくらいだといった。早生まれの子が多いと言われてきたのが影響してか、例年に比べてやや幼いと先生は苦笑いした。三学期に入ってからずっと言われてきた。それに対して誰もが否定することなく、確かにもう少し園にいてほしいと思っているのだった。まだ日常で、いまいち新しい生活が目に入らない。保護者会のあとは先日みれなかった分の雪遊びのビデオ上映。小学生以上の集団生活とも違う日々の延長のなかでこの体験をさせてもらえたことに感謝。園を出たらそのまま、こちらも予定が変更になりどうにか期間内に押し込めた子宮がん健診へ。先生とコロナで咳がまだあるんですよねという話をしながら股を開いて事が終わった。今月のミッションをやりきれた。安心してセカストをじっくり、まだ卒園式の服に困っている。無難なGUのブラウスを買い。
迎え後はホールで謝恩会の歌の練習。帰ってごはんを食べてから公園へ。おもちゃを持っていって皆んなで遊んで早速壊していた。外で皆んなの前に持っていくものは壊れるものと思いなさいと言ったうえで持ってきたものだけど、あまりに平然としているからこちらがモヤモヤしてくる。その後、我が子だけ芝でころがって汚くなっていて、私はそれは別に気にしていなかったけど他の子が私に言いつけるように報告してきて、皆んなはやらないの?と聞いたら汚れるからと言う。このあとデニーズに行くつもりだったし、それならと私からも子を止めて帰ろうとすると、皆んなが次もまたおもちゃ持ってきてね、遊ぼうねと言っているから、皆んなも好きなの持ってきたら?と言うと、壊れるから嫌、とズバリ言われてショックを受ける。全てにおいて皆んながこうして自ら危機管理できているという我が子との違いにショックだった。芝をはらってどうにかデニーズへ。子どものバースデーパンケーキをいただきに来た。私は自分でパンケーキを頼む。デニーズにもロイホアフタヌーンティーセットみたいなメニューができていた。今度頼みたい。近場だし、一応元夫にも報告をする。もういつ誘っても自分も行こうかなというタイミングになることはないんだから、本当にそっちが手が空く時を教えてくれよと思うし、でも手が空く時を私達と過ごしたくはないから言わないんだろうなとも思うし、そんな簡単に子どもから気持ちを切り替えられていることが信じられなくもある。どういうつもりなんだろう、本当に分からない。本当にその先を想像ができない。子どもと暮らしを共にしている私には分からない。
練り消し探し。この前、子が調合した練り消しをもう汚いしと思って捨ててしまったことを根にもっている。100円ショップにも駄菓子屋にも無し。ハッと思い出して駅近くの文具屋に行くと、気持ち高いけどちゃんとあった。手にいれられてご満悦。家を通り越しておばちゃんの八百屋で買い物を終えると、久しぶりに前のマンションで向かいに住んでいたおばさんと遭遇。この近くのマンションに移り住んだことは知っている。快適に暮らせているようだった。他にも同じマンションから移り住んだ人がいるという話。そうして噂話をしているうちに、同じフロアにいた猫おばさんのご主人が亡くなったことを聞く。引っ越す家が決まっていざという時、突然のことだったらしい、それをやはり突然知って驚いてしまう。スラッと飄々とした感じのおじさんだった。エメラルドグリーンのリュックを背負って自転車で走る白髪の猫おばさんの姿は度々見かけることがあって相変わらずなんだなと勝手に安心していたけど、そんなことになっていたのか。私も一見相変わらずだと思われているものだろうな。
今日も帰って即風呂、納豆ごはんの夕飯。

2022年2月1日〜2月13日

2/1
最悪な誕生日のはじまり。目覚まし時計のコラショが祝ってくれるのが虚しい。子の熱はギリギリ37.5度以下の37度台だけど声の張りはいまいちな気がするし、なにより先生に言われた通り大事とって休み。でも私だけ保護者会にはいくつもり。二部制の今日は後半。元夫に10時すぎには来てもらい、10時半から保護者会へ。まずは主任先生の他に唯一残っていた常勤先生が今年度終わりの三月で退職するとの知らせ。実は昨年結婚していたとかで、相手の地元の千葉に引っ越すことになり通勤は難しいとのこと。この園でこの時代にいた先生がたまたまそういうことなんだけど、幼児教育に携わるお年頃の先生が皆、夫となる人の地元に引っ込むという柔軟性を持ち合わせていることにただ感心してしまう。新天地でもこのキャリアは活かせるからというのもあるのかもしれないけど。ともかく、この園は現状、次年度の常勤先生が一人しかいなくなる。園児数もぐっと減るし、どうなってしまうんだろうか。卒園してしまうけど子が成長した時にも振り返られるように存在はしていてほしい。まぁ教会の幼稚園だから無くなることはないかな。そしてなんと次のお知らせは急なことに明日から今週いっぱい休園するとのこと。まず補助の先生が家族が濃厚接触者になって大事をとって休みになったから保育の手が足りないこと。また、2月中旬に控えた年長のお泊まり保育をどうしても実施したいから、ここで一度休園措置をとることにしたという。納得。子がこのまま休みに入ってしまうのはやりきれないけど、二日後の節分、毎年恒例の鬼が来るかどうか、隣りの幼稚園ではひとり子どもが食べられたらしいとか噂して少し前までワイワイしていた子ども達のことを思うとまた悔しい。お知らせは終わり、ここ最近の先生は進級就学にむけた話をよくする。大人の時間に子どもを付き合わせるようになっているのが問題ということ。現代にはじまった話ではなくスマスマがやっていた時代から、子どもがこんな時間まで起きているとはと先生は驚いたという。直接それが原因とは気づかないまま不登校になっていってしまうらしい。だからまずは成長には生活習慣を整えて健全なリズムを身につけること。必要な睡眠時間を把握して、一度真っ暗にして家が寝静まる空気にするのがいいと先生にはこれまでも度々言われてきた。元夫も共に暮らしていた頃の自分は子どものリズムを崩さないようにといつもやたらにピリピリしていたから、二人暮らしになった今は自分次第の自分ペースで気兼ねがいらないからその点ストレスはなくなった。大人都合の環境でも子どもは育つだろうとも思うけど、子どもには子ども視点の世界があることも守りたいとも思う。会は終わり、帰りがけ先生が子はどうかと声をかけてくれる。熱はさがったけど大事を取って休みましたと伝える。小児科では周りにコロナは出ていないかと聞かれたのだけど大丈夫でしたかね?と聞いてみると、うんうん、そういうこともあったけどまぁちょっと前だからね、もう無いと締め括られて、え、あったんだ?とは思ったけど、時期がズレているというなら違うか。少し前まで一週間以上休んでいるクラスの男の子がいたなとちょっと思ったけど、休んでいるうちに時間は経っているし関係ない。うち今日子ども休みなんだよねとかママ達と話しながら、決まってた明後日の仕事の日どうしようかなと考える。節分の日は全員出動のシフトになっていて、それだけ忙しくなる予定なのだろう。唯一事情を知っているママ友が、うちでみようか?と言ってくれてるけど体調次第なところもある。焦る。今のうちにとオオゼキに寄って帰る。子は復活してはいるけど一応病気のテンションだからポカリや、お買い得品として積まれていたお粥を買いまくるという、これも勘がはたらいていたのだろうか。勘といえば、ここ最近なんとなく考えていたことがあって、コロナ禍になってから誰も彼もがコロナの影響で大変とはいうのだけど、直で自分がコロナになって大変というのは聞かないのが変な感じするなぁとか思っていた。コロナになるのが一番辛いことのはずなのに、“影響”の人の方が声が大きくて、そもそもの“コロナ怖い”がどこか見えなくなってる。この二年近くのことだけどちょうど最近気になっていた。
元夫は家で作業をしていて子はやりたい放題に遊んでいた。ママ友が昨日プラザに行ったらプラザも今週金曜から一週間ばかり閉館するとのことだったと連絡をくれる。図書館と同じく、職員さんが区の手伝いに駆り出されるとのことらしい。お裾分けのトマトが良い感じになってきてるんだけどどうする?というけど、どうしたらいいか。
公式なクラスメールで、今日の前半の保護者会では周知漏れがあっては困る話があったので欠席した人はクラス委員に連絡を、との知らせがくる。そんな大事な話、なぜ後半ではしていないのか。または書き間違いで「周囲に漏れては困る」なのか。もしかしたら先生が言っていた少し前にコロナがあった、という話かなと思った。保護者会を二回に分けてるとこうして内容が少し違ったりすることはある。
一時を過ぎて、まだ元夫は仕事をしていたのでケーキを取りに中野へ行く。不二家の前まで行って、ブロードウェイの地下の催事スペースで今日は耳ツボをやってもらえる日だったことを思い出し慌てて地下へ向かう。ポーチ作りのワークショップがある土曜にまとめてやろうと思っていたけど、週末は来れるかなんとなく不安な予感がして今日。主催の女の子達は私を覚えててくれていて、本当に来てくれたんですね!と盛り上がってくれた。時間がない。沢山の耳つぼジュエリーがあるけどじっくり選んでもいられないから、パートのことを考えて控えめな色味を直感で次々選んでいく。選んだら10個取りつけるのはあっという間にやってもらえる。どこに何色だとかは一目で世界観が素敵だとわかった彼女のセンスにお任せして間違いない。周りをゆっくり見ている余裕なく足速に不二家でケーキを引き取り帰る。左耳上の方に入れてもらったツボが常に押されているようにじんわり感じていて、これは効果を感じる。やったそばからまたやりたいと思った。2時すぎに帰り。元夫は集中して仕事をしているようで子はプライムビデオをつけっぱなしにされたままおもちゃを散らかし一人で遊んでいた。ケーキきたよというと喜ぶけれど一応熱を測るとなんと38度超え。子には見せずに元夫にどうしようと囁きつつ、慌てて解熱剤をのませ、無理矢理寝かせようとしてみる。焦る、焦る。昨日の小児科に電話。いま解熱剤飲ませたし寝かす体勢を整えたからあとでと思ったら小児科は3時にきてくれという。着替えさせたり準備をして、帰ってきたらケーキ食べようねといって自転車で小児科へ。別室に待機。が、入った途端に子がヒィッと咳込み息が苦しそうに吐きそうになったから瞬時に背中を叩きさすりしながら、すみません!すみません!と叫ぶと、看護師さんが嘔吐用の器をもってきながら落ち着いて子に小さくていいからゆっくり息してみたいなアドバイスをしてくれていたと思う、でもこれは一瞬で今日も厳重装備の先生がなんだどうしたんだよと言いながらやってきた時にはもうおさまっていた。先生はまだそんな心配しなくてもといった様子で、でも私が気にしてるなら仕方ないというようなテンションで近くの子どもも検査ができる総合病院のPCR検査を予約の電話をいれる。それでも2日後とのこと。他でそれより早く検査ができる保証はないしそれでお願いする。もし子が陽性だったら。そして私にも感染していたら、その検査受けれる日あたりから症状が出るはずだと言われ、そうなるとその時連れて行けるのかどうか緊張が高まる。無事検査を受けて子が陽性だった場合、私は保健所経由で検査を受けられると先生は言う。ん?陽性者と濃厚接触者でどうやって受けられるのか?と聞くと、それは自宅まで唾液をとりに来てくれるんじゃないかなと先生。その流れはわかった。そして今日は薬をすぐ脇の調剤薬局から届けてくれた。万が一ということで一週間分くらいもらっておく。終始子は物静かで自転車で帰る時も置き物を運んでいるようだった。熱は下がっている。子も無理矢理楽しみにしているかのような感じはあるけどお父さんもいるしもう意地でケーキを食べるような流れ。ローソクを立てて歌って、フーはできないからパタパタあおごうねと言って火を消す。三人でどうにかケーキを食べるが私がもうずっと胸のあたりがキューっとなっていて吐きそう。
方々に連絡。まずはパート先の店長にショートメールで休園になったから節分の日は欠勤する旨を伝え、預かりをかって出てくれていたママ友にはそういうわけで休むことにしたから大丈夫と伝える。お裾分けがあるといってくれていた仲良しのママ友にも経緯を報告。もしかしたら色々買い出しを頼むかもしれないとも言っておく。快く引き受けてくれて、そしてやっぱり今日は子の誕生日だしどうしても渡したいからドアノブにかけておくねと連絡来たのが夕方6時前。子は一見特別不調そうには見えないけれど静かにぼんやり遊んでいて不安なのかもしれない。その不安を煽ってはいけない、そう思ってはいるけど体調がいつどうなるか分からない状態で子どもと二人きりなことに心細くなっていた。ママ友からLINE。子どもと玄関に届けてくれた写真とメッセージ。取りに行くともう外は暗かった。今の私はこんな時間に子どもが外に出て来てくれたなんて、というくらい孤独な時間だった。子と袋をあけてみるとトマトやご当地お菓子のお裾分けの他に、駄菓子やピンクなプラスチックの子ども指輪が包まれていて、お友達のメッセージカード。子ども文字のサンプルかのような子どもの字でお誕生日おめでとうと、「ピンチになったらたすけにいくからね」。ぼたぼた涙が落ちる。取り残されたように不安で孤独のなか、このたった5歳の子のメッセージは本物の希望で、おいおい泣く。そして自分の実の親の方はしんどい。昨日の今日でその後どうだ、家族の皆ここにはいない夫はどうなんだとのメールに、ちょうど仕事が忙しくてそんなに関わっていなかったのが救い、仕事場にこもってもらってる、と当たり障りなく返して落ち着いてもらおうとしたのに、そんなに忙しいって一体なんの仕事なんですか?と、こっちはそれどころじゃないのにあらぬ方向に噛みついてくる。無視しかない。体に悪い。
夜はまた38度を超える。散々な誕生日だった。少し咳き込んだりもしはじめて心配。でもなんか違うのは本人はしんどそうではないところ。これまで38度も出ればぐったりしたり明らかに苦しそうになるはずなのにそんな様子はない。やはりこれがコロナなのか。だとしたら想像したよりは発症もしれっと日常に紛れ込んでる。私もピリピリしていられるだけの元気はある。私だけシャワーで洗い、明日はただ引きこもりの日だし子は入浴もしない。この数日勘で揃えていた物が良い働きしてくれる。ヴェポラップを塗りたくって、冷えピタをして寝かす。布団は二組のまま、今日から頭の向きを逆にして寝ることにした。


2/2
昨夜は苦しいのだろうか寝ながら口ではぁはぁ呼吸しているのが珍しく可哀想だった。どうせ幼稚園も今日から休みだと思うと少しは気は楽。朝イチで私が何かあったら通っている内科に電話してPCR検査はどんな感じか聞いてみたら今は結果まで3〜4日かかるとのこと。となるとやっぱり明日の総合病院しかない。朝の体温は37.1度。食欲もあまりなくようやく薬を混ぜたヨーグルト食べて36.5度。玩具や子の全てがある日中過ごす部屋を汚染部屋にするとしても寝るのまでそこにするのは難しい。寝室はこのままいくとして、私がその寝室や距離をとって台所で過ごすことにする。子は観たい映画をリクエストしてきたり、思う存分好きなように過ごさせている。私は朝から晩まで、寝る時も出来るだけマスクをして、子にも話しかけにくる時にはマスクするようにキツく言ったり、トイレに行く時も水道を使う時も、ともかく全ての行動は勝手にやらず私に確認をとり、そして私の指示通りに動くように徹底させる。ネットスーパーを使うことにした。子が赤ちゃんの頃、子育て世帯の基本情報に流されて登録だけはしたけど近くのスーパーをあっちこっちするくらい余裕があって結局自分の生活には必要なかった。水をひと箱、猫のトイレ砂、レトルト粥の追加やアルコール除菌ウェットティッシュ、使い捨てポリエチレン手袋など、思いつく限りを頼んでみるけど送料無料の域には達しなかった。なにより調理をする気になれない。
子の熱は36.8度。便は緩めで、これは薬のせいだろうか。午後の熱は36.3度。解熱剤なくても自然と熱がさがっている。しかし私にも感染していたら明日あたりから発症するだろうと小児科の先生に言われたため気が抜けない。そしてオミクロンは発症してから3日〜6日が一番ウイルス量が多いと、この二日間散々検索しまくってそんな情報もみた。今のところはなんともない。椅子に座っているだけのいつもより劣悪な環境で過ごしているのにも関わらずだ。一時間、二時間と一日が過ぎていくのをじっとりと待つ。たまに寝室に移動してゴロゴロしていると、子が入り口に顔を覗かせて熱がないんだよね?と言ってマスクをして駆けてきて、ぎゅうできる?と弱々しく聞いてきた。可哀想になってぎゅうしてしまう。お昼にはレトルト粥。食欲は風邪の時より回復が早く、ひとパック食べ切った。36.4度、体温は安定。数日前ファミペイのクーポンでもらったえんどう豆スナックを食べたいという余裕もある。たまにゴホッと咳をして、喋る声も小さい。いつものように遊びながらのひとり喋りもない。
夕方、熱は36度台。よしよし。しかし自分の食欲がない。疲れやすい気もする。不安すぎて一日中ツイッター眺めて誰かの言葉をみてた。杉並区の1週間で感染経路不明が過半数、10歳以下は一日に40人は陽性になってる。うちもそのなかの一人になってしまうのかどうか。
明日はようやくPCRができる。これではっきりする。気を張った生活の一区切りになるはずと期待もある。
夜、あれこれ気を揉みながら過ごしているのに猫がまたうるさくてそれだけで病む。ヴェポラップ、冷えピタ、加湿器。コラショの目覚まし時計はおやすみ時間の設定はオフにした。


2/3
今朝の子は喉が詰まるような症状があるらしく、ひたすらトローチを舐めさせる。発症した日から毎日処方してもらった薬も飲んでもう4日目なのにまだ良くならないのだからコロナだとしても心配。
私もお腹ゆるくなってきたような喉になにか張り付くような、そんな気がして怖くて不安で不安でたまらない。ネットで即日結果の出るPCR検査を探すけど、高いし当日に全工程をこなすハードルが高い気がして、抗原検査なら五千円くらいで手順も手軽。思い切って手配してみる。昼過ぎにチャイムが鳴る。ネットスーパーの品物か抗原検査キットか、キットだった。喉の奥に綿棒のようなものを擦り当てて、それを浸した液体を検査チップに垂らしてしばらく待つ。赤いラインが浮き出る方式、妊娠検査薬以来のドキドキ。結果は陰性。努力が報われたような、一気に不安は吹き飛び、これなら引き続き頑張れる頑張ろうと気が引き締まる。ネットスーパーの荷物はジャンルごとにほんの少しずつで一番大きなスーパーの有料ビニール袋に入れられていて贅沢。
2時過ぎに家を出る。まるきり外に出ていないのは昨日一日だけなのに懐かしい気がしてしまう。良いお天気で暖かい。こうして平然と外を自転車で走っていると私達が感染ギリギリのところにいる人とは見えないだろうなと思う。環七沿いにある大きな病院を目指す。二年前の春、ちょうどコロナが始まった頃に子が怪我をしてこの病院にしばらく通ったことを思い出す。元夫が手を貸してくれていた頃の生活は行動が潤っていたなと思う。ひとりで全てに対応するのは出来なくないけど疲労感があの頃の倍以上。小児科で渡された資料に従って病院の敷地内に入る。郵便ポストのあたりで待つように書かれていたけど、近くにいた警備員さんに目配せすると、自転車は普通に駐輪場に停めてきて少し広くなっている屋外のスペースで待つように言われる。本来は院内のカフェの場所らしい。オープンテラスになっていたのか、ドアから顔を出した看護師さんが外椅子に座ってもうしばらくお待ちください、と声をかけてくれたけど、広い通り道で見つけたてんとう虫と子が睨めっこしているうちに呼ばれた。ここが小児専門の検査場所。中でも何組か待っていた。パーテーションで仕切られた場所へ移動する時には他の親子がチラチラと見える。くたびれた感じの人なんていなくて、メイクもしっかりバシッとお出かけの装いのような人もいる。親子共々つらそうな様子はなく皆んな平然としていた。問診する先生は忙しなそうに体調や症状を聞き取りしてきた。子どもが陽性の場合、今からでも感染する可能性はあるから気は抜かないようにと話される。子の症状が出る前日まで食べ物はシェアしていたし当日の朝残した牛乳だって飲んでる。陽性だった場合、私もとっくに感染していてもおかしくないとも思うのだけど。鼻の奥にグリグリとする検査方式。ボックスのなかに入って、取り付けられていた手袋を通して看護師さんが外から処置をする。不安な子は親も一緒にボックスのなかに入って頭を押さえるのだろうけど、子は看護師さんに聞かれても一人で大丈夫と言って命拾いした。結果は5時過ぎになるとのこと。外にいるのが居心地悪くて私はさっさと帰りたい。子はなぜかあちこちにいるてんとう虫を異様に可愛がって連れて帰ると言い出して、寂しいんだろう、自分の手を行き渡らせながら好きなようにさせてあげる。道中、家が同じ方向のクラスの子に出会ってしまい気まずくなりながら並走する。
本当にてんとう虫を家の中まで連れて帰ってしまった。逃してあげるように勧めても駄目で、仕方なくちょうど取っておいたイチゴのパックにいれてラップで蓋をする。ひと段落してスマホ上着から出すとクラスLINE、長文に目をやり凍りつく。午前保育の月曜、分散保護者会からの休園と続き気が付かなかったけれどその子は月曜から休んでいたようで、週末に発熱、
喉の痛みと発症して、二日後に母と小学生の兄が発症しコロナと判明したとのこと。これは。もう間違いなくうちも陽性だなと確信。彼女は抗原検査で陽性だったとのことで、てことは抗原検査で陰性だった私は本当に感染していないのかもしれない。すぐにこのママと個別に連絡をとる。発症が約2日差だからその子からうつってきたのだろうか。または時間差で同じ感染源に当たったのか。偶然にもその子は発症前日に家が近くの子達と家遊びをしてペチャクチャお喋りしながらお菓子を食べていたというのに、そのメンバーは母子共に無傷ということで、一体どういう流れで感染をしたのか全く見当がつかない。昼頃に幼稚園発信の一斉メールで、体調に異変を感じたら必ず医療機関を受診するようにとわざわざお知らせされたことも、こうなると園では何か気づいたことがあるんじゃないかと思えてくる。
依然として子と私は距離をとったまま、子どもにあちこち勝手に触らせないだけでなく自分でも、手を洗う前はこっちからハンドルを触って洗ってからはこっちから止めるだとか、子の使った食器はこのスポンジ、手拭きタオルはこれ、と全てを分けてもう狂いそうになってきた。神経がすり減る。待ちに待った5時過ぎ。予定通り病院から電話。電話の向こうはまだ忙しそうなざわざわした雰囲気を感じる。結果を報告します。陽性です。息を呑んで落胆すると、お母さん、驚かれたかもしれませんが今はそういう感じなんですと忙しそうに先生は続ける。私は優先的に検査できるんですか?と聞くと、いやあらためて予約電話をしてもらうことになりますとのこと。このあとの流れは今日もらった資料を参考にするようにと、保健所からはメールが一本いくだけ、もうね、パンクしてるんですよ!と言葉にして先生は半ば呆れたように嘆いていた。手数をかけた分、陽性という結果を出せたことには誇らしくなってしまうがそういうことじゃない、ふつうに困る。オミクロンは3〜6日間の間の方がウイルス放出量が多い、そのことが重くのしかかって陽性が確定して緊張感はより高まるだけだった。子どもは軽症、外から見る限りは確かにそうかもしれないけど発症から4日目でもまだ症状は変化して残り続けていて、当初より声は出しづらいようだったり、そのせいか元気がないようにも見える。本当に悔しい。節分イベントのあちこちで手に入れたもののお裾分けをママ友親子がまた玄関に届けてくれる。うちはあんなに楽しみにしていた豆撒きどころじゃない。そんな友人家族の二年間に比べると私達なんて大胆な行動は控えて日常のなかを動き回るだけの休日を過ごして気にしてきたのに、その中でも素手て食べ物を触らないとか、マスクをきちんとするとか、散々子どもにも注意を払って口うるさいくらいに制限させてきてしまったのに、どうして我が子が感染しなきゃいけないのか。ならば歩き回っているやつ皆んな感染して辛い思いしてくれなきゃ納得いかない。本当に、そうして全てを憎みたくもなる。せめて隔離生活の負担を減らすべく、今までの生活に足りなかったものをネットで思い切って次々と買い物をする。暖かい布団カバー、毛布、延長の電源タップなど。
夕方、園からコロナ陽性発覚のメールがくるも、例の子だとわかるから驚きはない。うちも報告しなければ。明日はほうぼうに連絡をする。私がいま感染していないにしても10日間は動けないことは確定した。これでもちょうどいいタイミングで2月2日だかに療養期間のルールが変わり、濃厚接触者の待機期間が短縮されたのだ。同居家族でも症状がなければ7日で待機解除となる。掟通りだったら私ももう感染しているはずで症状が出てもいいのに体感はとくに無し。抗原検査も陰性だったわけだし、私は子の発症3日目の今日から6日までのヤマを乗り越えるべく気を張ることには変わりない。
今日の入浴は私が先に入り、出てから子をお風呂にいれる。マスク、サングラスをして頭を洗ってあげて、あとは一人で出るところまで。子は静かに入っていた。
お腹は空くような気もするけど何も入らない。マスクを外すのが怖い。子に食事を与えてその処理をするだけで手一杯。確かな情報もわからず、念のためで使用する食器を分けて洗浄するスポンジを分けて置く場所も分けて、手拭きタオルも別。遠くから見守るだけで、テレビのリモコンひとつ触らせられない。タブレットやPCの画面に触れようものなら金切り声をあげていた。就寝。布団は別、加湿器をつけて額には冷えピタ、ヴェポラップを足裏や胸に塗ってあげて距離を置いて絵本を読み寝かす。私も隣りの布団で頭を逆にしてマスクをしたまま寝転がる。まだ続くのにもういちいち限界を感じる。連絡をとっていたクラスのママから、結果どうだった?と連絡がくる。子や私の状態によっては黙ってシラを切ろうかと悪い考えも頭をよぎっていたのだけど、子もなかなか完全復活といかないし正直に全てを伝えた。私が迷ってしまったのは、療養期間の最終日が誕生会の日であること。ずっと心待ちにしていたことだし一日くらいどうにかならないかとヒリヒリしている。クラスのママは上の子もいるから園のこともよく分かっていて、誕生会できなかったら翌月一緒にやってもらえるよ、とのこと。なんだそうか。幸い最後の3月が残されている。よかった、ひとつ気がかりはなくなった。あとは私。一緒に陽性なってる方が楽だよ、きっとなってるから早くはっきりさせた方がいいよ、とのこと。楽にはなりたい、でも本当に陰性かもしれなくて子どもの6日目に感染、2日後とかに発症したらそこから10日、えらいことになる。いまは体調的には普通に過ごせていて、夜寝ている時に口が渇くというか喉になにか張りつくような、口内でだけ若干の違和感があるけど花粉症の薬を飲んでいる影響くらいの感じもするし、ともかく辛いというほどの症状ではない。クラスのママが引き続きPCRを受けられる場所の情報を知らせてくれる。頭に入れつつ、まずは自分が行きつけの以前PCRをしたクリニックに聞いてみるとして、まずは夕方にきた保健所からのメールにあったリンクにアクセスして東京都の自宅療養物資とパルスオキシメーターを申し込んだ。随分前にツイッターでこの自宅療養セットにたべっ子どうぶつがあった様子をアップして百合子センスいいじゃん、と言っている人がいたことを覚えているほどに物資というのを楽しみに感じている自分がいる。ちなみに保健所からのメールよりも先にココアに登録しようとの知らせばかりきていたけど、子どものことを私のスマホで設定してどうなるのだろう。やり方もややこしくて理解もできず放置している。
寝てると喉が気になって目が覚めたり寝たりを繰り返して明け方4時頃、人目につかない時間にゴミを捨てにいったほうがきっと自分のためにも良いと怠けたい体に鞭を打って外に出ると、息もよく吸えて寒いというより気持ちよかった。リフレッシュしてまた布団に横になりながら仲良しママ友のインスタにリアクションする。今日は予定通り神社の節分行事や駄菓子屋の節分企画に行っていたようで、うらやましい。すぐにママ友から詳細の補足メッセージがくる。こんな時間に起きてたの?というと寒くなってから毎日大概こんな感じといって、寝かしつけから寝落ちして慌てて起きて洗い物や明日の準備をしてるとのこと。私なら全て朝に持ち越すところだからこんな時間に行動できて偉いとしか思えない。本人はきっと体に悪いよねと苦笑いの絵文字をつけてきた。今の私は朝が待ち遠しい。


2/4
今朝の子は若干鼻づまりっぽい。そろそろ落ち着いてきてほしいのだけど。ネットスーパーで買っておいた普通のヤマザキの菓子パンを食べて平常心を保つ。まずは幼稚園。担任の先生が出る。子はコロナ陽性だったことを伝える。気になる誕生会のことを聞くとやっぱり来月一緒にやってもらえるということで、大丈夫よと言って笑っていた。復帰はうちの前に罹患した子と同じ日になる。長期休むのが一人じゃなくてよかったと思う。それと同じでどうせ罹患するならやはり私も一緒の方がいいに決まってる。夜中決心したように私が以前にもPCR検査をした呼吸器内科のクリニックに電話をして聞いてみると、検査してから結果は3、4日後になるという。やはり前とは状況が違う。他、近くのクリニックを探して問い合わせ。検査自体すぐにできず5日後だったり、症状が無いと対応してもらえない可能性もあるのがわかった。クラスのママが教えてくれた幼稚園より向こう側方面の馴染みのない場所のクリニックに電話して今度こそ、なんか喉の違和感があって、とアピール。頼りになりそうなしっかりとした口調の看護師さんがテキパキと対応してくれて11時に来てくださいとすんなり決まった。ここも、この前に連絡したクリニックと同じく先生の自宅のようで、休日でも先生は結果連絡をしてくれるとのこと。助かった、いいところがあってよかった。ひと安心して小学校に電話、今日の説明会に行けないことを伝える。落ち着いたら資料を取りに来てくださいとのこと。同じ学校へ行くママ友にも連絡、補足をあとで聞くから頼んだと伝える。健診センターへ連絡。区の健康診断の予約が今日だったところ、休園となりすでに変更していたけど、今度は濃厚接触者になったからといってさらに予約を変更。今月が期限だから日程はなかなか厳しくなってきた。
病院で渡された資料にもう一度目を通して、ホテル療養についても聞いてみる。東京都のコロナ陽性の対応ダイヤルの保留メロディが無駄に良い音楽で、おっ?!となる。都会の商業施設で流れていてもおかしくないような、無印とは違うけど心地よさすら感じて悲壮感が和らぐ。世話が必要な幼い子の付き添いだとしてもとにかく陽性でないとホテルには入れないらしい。対応してくれた女性と色々話して、最後には是非陽性になって、お待ちしておりますと締め括られる。ハードルはさがった。
昨日から子が着せ替えシールがやりたいと言っていて、こんな時こそやりたいことやらせて気を紛らわせてやりたい。それにおもちゃを出して片付けられなかったとき、私が触れなきゃならないのも嫌だなと思う。使い捨ててよい物が今はちょうどよい。いつもの仲良しのママ友におつかいを頼む。100円ショップでその着せ替えシールとらくがきちょう、さらにポリエチレン手袋、ネットスーパーで買ったやつは少し良いやつでちょっとの使用で使い捨てるのが忍びない。そして子ども用マスクを箱で。全て同じ年頃の子がいるママだからこそツーカーのラインナップ。他の園だから子どもが登園しているし頼みやすかった。
こちらは支度をして予約をしたはじめてのクリニックを自転車で目指し環七を走る。陽性の子どもを連れていくしかないことも承知してもらえている。もうコロナ初期のような徹底した包囲網はとれない状況で本当に自主管理でしかない。都だか国だかも陽性者の買い出しも致し方なしとしているようだった。民家のなかにある診療所、うっかりしたら見落としてしまいそうだった。玄関口を開けて看護師さんが外の様子を伺っていて、その場に子を乗せたまま自転車を置かせてもらい私だけ玄関に入る。そこで検査をするらしい。古めかしい雰囲気で、こんなところでPCR検査ができるともにわかに信じられないが、受付口のなかは隙間から見てもベテランだろうと思われる手際で数人の女性が働いていた。体温36度台、パルスオキシメーターの数値も100とかそんな感じ、症状あるのよね?と確認されて、喉がおかしいような〜と、かといって具体的にはいえずオロオロしてしまう。でも本当に、何か違和感はある気もするんだけどでも寝ている時はだけで日中はなんとも無いし、このなんとなくをなんと言ったらいいかのヒントもない。むしろ喉の奥を診て確認してほしいのだけど、今の状況ではそれもしてもらえず、とにかく問診と検査あるのみ。子は勝手に自転車を降りてその近くをうろついたり引き戸の隙間からこちらを覗き込んだりしていてとても陽性患者には見えない。先生は血液もとって他に何かあるのか確認してくれたけどなんの疑いもないらしく、とりあえず風邪薬といって薬を出してくれた。私の会計は無く終わり。次の二人組とかも到着していて、やはり皆ぱっと見とても体調不良の人には見えないから、今のコロナはそういうことらしい。裏手の公園で少し深呼吸。子はてんとう虫のパックに入れるべく草を摘む。さて帰宅。大通りの横断歩道を渡ったところで、プラザの先生がいたと子が言うものだから立ち止まって振り向いたら、その先生が駆け寄ってきてくれたから瞬間に近寄らないように伝え、ほどよく距離を取りこの数日のことを話す。プラザの方は今日から閉めて保健所対応の仕事になるとはママ友に聞いていたと話していたところで、そのおつかいを頼んでいたママ友が通りかかる。ちょうどよかった。自転車のカゴに荷物を全部入れてもらう。少し立ち話。そこに前から階下の家族のお母さんが歩きて通りかかり会釈だけする。お勤めしているけど今日休んでいるということは、やはり同じ小学校に決まって説明会だから休みなのだろうか。生活音が丸聞こえの関係で同じ学校となると気が重い。少し離れた小中一貫校に希望するといっていたけど、決まってくれるといいなと心底思う。
帰って買ってきてもらった着せ替えシールを渡すと歓喜。めちゃくちゃ集中して遊ぶ。気が楽。ということで私もまた元気が出てきて子が食べたがったハッピーセットのためにはじめてUberを使ってみる気になった。はじめて特典ですごいオフサービスがあるのにマックでそれを消費するのが悔しくてどうにか他のものにできないか、または他サービスでハッピーセットを買えないか、1時間くらいスマホをこねくり回すも子も一歩も引かず、諦めてUberでマック。二人の二、三食分くらい買い込んで250円。自分だとテイクアウトするのに気が引けるドリンクも人任せに頼めてしまう便利さに味を占めてしまいそう。
夕方、幼稚園から休園を8日まで延ばす連絡が入る。やはりクラスで立て続けに出て用心することになったのだろう。私の検査結果が出たらクラスに伝えようと思う。
子は喉が復活したのか以前のようにずっとひとりで喋っているようになった。こうなると私の対策も緩んでしまいそうだけど、結果出るまで踏ん張らねば。依然として離れた場所で私は日がな一日スマホ握って何度もコロナについて調べたりネットショッピングをしたり、ツイッターで他人の日常をみて孤独を紛らわしている。こんな引きこもるしかない時だからあれやろうこれやろうと考えたりはするけど時間がたっぷりあると思うととにかく無駄なことばかりしてしまっていた。
子は食欲も出てきたみたいで夜もマックで買っておいたチキンとか食べて水分も摂れるようになり、これは本当によかった。保健所からようやく例の一本のメールが届く。この分だと物資はいつになるんだろう。療養明けになるところでようやく届いたとの話もSNSでみた。説明会に参加したママ友からは、ここ数年単学級が続いていたが次の新一年生は2クラス確定との知らせ。またひとつ肩の荷が降りる。が、となるとさらに階下の人の行方が気になるところ。
藤井フミヤコロナ感染のネットニュースを見てハッとする。室内でも手持ちの黄色レンズのサングラス姿の自分がフミヤに重なって、これでも感染はするんだなとちょっと笑ってしまう。金曜ロードショーゴーストバスターズを子が見始めて、早く寝たほうがいいんだけど自分は少しでも長く起きていたい気持ちもあって、ついダラダラ過ごしてしまう。それでも最後まではみせずにどうにか就寝。明日は5日目。自分の体調も変わりなし。


2/5
パルスオキシメーターが届いた。これだけが先にくるということは、物資はやはりSNSにあった通りいつになるか分からない予感がした。朝イチで実家の父に食料を頼むことにした。こちらでイメージした物を人に伝えるのは難しい。ただ親だと値段のことは気兼ねいらないところは良い。りんご、イチゴ、みかんと頼むとマスカットはどうだ?と追加してくる。まぁ拒否するほどでもないから任せる。100%のリンゴジュース、薬を混ぜるためにいちごジャム。あとは私も食べたいからアボカド。どうせ送るのだからもっとないのかと言われ、ママ友に頼んだ着せ替えシールが便利だったから100円ショップで遊べるシールブックとらくがきちょうの追加、使い捨てできる少し深い紙皿と捻り出す。父ははりきって買い物に行っているらしく、スーパーをまわりながらこれはどうだなんだと電話してきて裂けるチーズを追加。子の好物だけとあまり買ってあげられないものだし貰っておく。
ティッシュとのど飴はすぐに欲しい。元夫に伝えて買ってきてもらう。玄関先でいいのに中まで持ってきて、そのくせすぐに出て行った。何がいいのとかそれこそ現場から連絡がくるとばかり思って具体的に言わなかった自分のせいで、のど飴は子どものと思ったのか、はちみつレモンみたいな緩いものだった。もう私のために細部に気を配ってくれることはないことを忘れていた。
夕方、クリニックから電話。あの雰囲気で早速翌日に結果が出るとは有り難いうえにやはり、陽性。あっ、と軽く驚くとおじいさんの先生は、そりゃそうでしょう、と呆れたように言った。私はいつ感染したことになるんですかねと聞くと、それが難しいんですよ、保健所に報告しなきゃならないし、とブツブツ言う。真っ当にいったら2/2辺りですかねとこちらから考察すると、そうなりますかねぇそうしますかねとかなんとか流されながら、あらためてはっきりと、食べ物はあるんですか?と聞いてくる。東京都はもう当てにならないと声を荒げながら、一番いいのは親御さんです、実家から荷物を送ってもらうのが一番確かですというアドバイス。それなら今朝頼んである。ということで、晴れて陽性。子に伝えるとぱぁっと顔は明るくなって二人で抱き合う。久しぶりの至近距離だった。一気に気が抜ける。もうこれで堂々と暮らせる。個人で関わった人に連絡しながら、さてクラスにも伝えるかなと、クラスLINEに報告。先日園からの連絡にあったもうひとりの感染者はうちだということ、先に報告のあった子と同日から登園すると知らせる。しばらくしたら数人が個別に何かあったら手伝うからねと連絡をくれる。有り難い。なかでもみーちゃん、そういえば、子の最後の登園日、庭でみーちゃんと我が子が話しこんでるねと、絵本の作業をしながら他のママに教えられたことを思い出したけど、みーちゃんのママに何ともないよと言われて安心した。と落ち着いたその夜、また別のママからクラスLINEに報告が入る。その家は双子。揃って二年ぶりに37度を超える熱が出たから検査をしたら一人が陽性とのこと。ただその環境で一人だけなわけは無いから二人ともがそのつもりで療養するとのこと。ずっと休みだったしルートは我が子ではないだろうから、子どもがどこでどうコロナに接触しているのだろうか。
私と一緒に療養となって子は俄然元気になった。子の自宅療養セットが来る前に今度は私の分としても頼んでおく。ココアは相変わらずお知らせを求めてきて、もう誰の何なんだかもよく分からない。


2/6
朝っぱらから兄からLINE。「罹ったんだって?」遠く離れた海の向こうにいる人にわざわざ伝えることだろうかとまた親に呆れたところで兄は「自分も先々週罹ったんだよね」と続けた。発熱なし、簡易検査でポジティブだったとのこと。兄はコロナ禍当初から、自分はいくらでも引きこもっていられると言っていたけど、やはりイギリスでも外に出て行かなきゃならない生活になっていたのだな。

子がホテル療養したがるし私も自分の変化があったら不安だし、お弁当があるからホテルがいいけど、猫が問題。元夫が世話にくるにしても夜に人がいなければ鳴いてしまうかもしれない。やっぱり無理か。いや3、4日ならどうにかなるか…。いやいやその前にホテルの環境の問題で諦めざるを得ないかもしれない。ということで問い合わせ。ホテル療養はひとりじゃないという安心感はあるにしても洗濯は手洗いだしお弁当を取りに行く時だとか温める時だとかは人と接触する恐れはあるらしいし、何より子どもが飲める水分は無いかもしれないらしかった。カップも持ち込まないと温かいものも飲めないわけだし、二人分の荷物は結構しんどいかもしれない。
実家から荷物が届く。父親は物を頼んだ時に理解は早いけど昭和おじさん定型の買い物できないおじさんだから、見るからに皮が剥きづらそうなみかん系の何かだったり、アボカドもカチッカチのいつなら食べれるやらといったものだったり、イチゴも一日3回食べてもいつ食べ切るかというほどの1ダース。ダイソーだったり銘柄のあるものはその通りに買ってくれてある。店員さんを捕まえてなんでもお任せするのが父は得意だ。
家のなかで過ごすだけだから時間の感覚も正月みたいな感じというか、こうして問い合わせなりしていてもまだ早い時間で得した気分。オザケンのブギーバック秘話の長文を読んで引きこもりの現実逃避。堂々と子どもと同じ場所で過ごせることになってもなんかマスクはしてしまう。子の居場所に置いていたてんとう虫をみると普通に動き回っている。子はテンちゃんと名付けて可愛がっていて、こんなパックのなかで案外しぶとく生きている。子がコンクリートの破片や葉っぱなどわや入れてあげていたから居心地は悪くないのだろうか。リンゴのかけらをいれてあげる。ちょろちょろ動くてんとう虫を眺めているのは確かに引きこもりの気が紛れる。お昼ごはんにはクーポンを使ってUber
午後、ホテル療養が決まったと連絡がくる。なんと、思ったより早くて戸惑う。場所は新宿、東横イン。ツインルームとのこと。ただ療養期間までの荷物を思うとしんどい。少し考えることにする。二日くらいで決まるということは物資が届くより早いことはわかった。
夕方、私が検査したクリニックから電話。日曜なのに何事かと思ったら調子はどうですかという確認。手厚い!受診した時に処方してもらった薬で喉がスーッとするから続けたいというと明日、薬局の人が届けてくれる手配をするとのこと。すごい、本当に手厚い。感染者仲間のクラスのママに驚きと報告すると、検査した病院が経過観察する決まりになってるらしいよとのこと。そうなのか。とはいえ子の方の総合病院からは一切音沙汰無しだった。ということでホテル療養は一度お断り。必要なものが揃ったらあらためて申し込みをしても良いかなと思う。園から連絡、昨日のもう一人の感染は最終保育日から日数が経過しているから変わらず9日から保育は再開するとのこと。結局、子の療養期間中はほとんど休園だったことが救い。
実家からの電話は心臓に悪い。自宅待機、これ以上やれることはないというのに、悪くなることもあるとか言われてどうしろというのか。今はまだあまり状態が良くないからと子にも代わらずさっと終わると、すぐに父親からママが泣いてるよ心配しているのに、とメールがくる。心配も行き過ぎると責められているようにしか聞こえない。もし電話を代わった子が少しでも咳払いしようものなら過剰な心配で私が困らされることが目に見えてる。だから良くなって元気になったら連絡します、とはっきりと言葉にして返したらその後はなにも言わなくなった。母親からは、色々やってあげても孫の声も聞けないなんてガッカリですとメール。結局孫と話したい自分のためなわけで、分かってるつもりになりたくて何かと指摘してきては嫌な気持ちにさせるわけで。やっぱり話さないにこしたことない。


2/7
引きこもっている間にヒヤシンスの花が咲き始めた。生きている。朝から知らぬ番号から電話が入り、出ると薬局さん。玄関に提げておきます、お大事にとのこと。有り難い。子の咳払いもまだ気になる。こちらのトローチも届けてもらえるのでは?と思い小児科に連絡、結局コロナ陽性だったことを伝えて薬を追加して欲しいことを言うと身内以外で取りに来てくれと言われる。仕方なく、いつもの仲良しママ友にお願いして、小児科にこの人が行きますと連絡。ネットスーパーで買い物。元夫は連絡をとるといつも忙しくて何も食べてないと言っているし、薬を頼んだママ友には普段からネットスーパー使ってるという話をされてしまうと、もう暗に頼むことじゃないと言われているようでこれ以上頼めなかった。そろそろ自分で料理したくなってきて西友ネットスーパーで注文。お昼は最後のクーポンでUber
今日はネットで買った室内着が届く。私は肺に響くような深い咳が出始めてしんどくなってきた。子と過ごせるようになっても敷いたままの布団に寝転がって過ごす。子もYouTubeを見せているとあっという間に一日が経つ。同じ小学校にかようことになるママから、早く知りたいかなと思って、と説明会の資料の写真が送られてきてざっくり教えてくれる。有り難い。幼稚園とは違いぱっと見だけでも色んなタイプの人がいることにビビってしまった、と彼女。でもこれからは幼稚園のような深い付き合いはなくなるんじゃないかなと思う。子どもの生活に自分が介入しなくなることがそれはそれで寂しくもある。

陽性になったことで給付金があるかなどを問い合わせると傷病手当というものがあるらしい。パートの私にも通用するのかよく分からないけど一応資料は送ってもらうことにした。

薬も手に入ったことだしあらためて9日からのつもりでホテル療養の希望を出した。東京都のコロナ問い合わせの音楽が癒しになってきている。
喉がおかしくなって、寝苦しくすぐに目が覚めては違和感で不安になり寝つけず、夜を越すのがしんどい。ゴミ捨てで外に出る時だけがスッキリする。籠っていて体が辛いだけなのだろうか。


2/8
咳が酷い。もう一度病院に相談。再び薬局さんが薬を届けてくれる。10日の天気予報が雪。また積もるほどの大雪になると言われている。そうなると元夫が猫の世話にくるのかも怪しいし、何より子が雪に心が奪われ始めている。私が12日まで籠らなきゃいけないけど子は10日で療養が明けるし、家にいたら雪を触るくらいはできる。ホテル調整の連絡がくる。今度は新宿の違うホテル。SNSでコロナ療養中の人の情報を探ると東横インより良いと噂のホテル。配食も部屋前まで持ってきてくれるスタイルらしい。迷う。しかし家時間を少しでも快適にするべく頼んでしまった椅子が9日に届く。ということで午後からの入所にしたい。となると送迎の車が相乗りになる可能性が高いと言われ、やはり迷う。もう子の療養が明けてしまうためこれが最後。そして私が咳き込んで喉がガラガラにもなってきていて、改善していないということでホテル延長となってしまったら?という不安もでてきた。子にあらためて確認。子はホテルに泊まりたい欲があったためこれを機にと思ったけど、元気になったら特別にお泊まりに行ってもいいし、と言ったら要はそれでもいいわけで、雪に期待してホテル療養は諦めた。クラスの陽性の子も療養あけたらディズニーランドにでも行ってやろうかと思うと話していたし、私達もご褒美みたいなことがあってもいいだろう。
西友の注文が届いて今日は久しぶりに調理らしい調理をする。豚汁。子にも料理久しぶりだねと言われた。矯正歯科に電話。予約日を変更の連絡。コロナ陽性でと話すと今月の予約でそういう人もう5人とかいますよ、本当にすごい感染多いんですね、としみじみされた。
幼稚園から保育再開にあたっての注意事項のメールがきた。自由遊び時間を全体でごちゃ混ぜになって遊ぶことはやめて各学年ごとで場所を分けて遊び、外でもマスクをするとのこと。歌も讃美歌も歌わない。うちが気にしていた誕生会は中止になって来月合同、保育参観もひとまず中止。感染拡大対策の世間の保育からすると今さらといえば今さらな感はある。
夜は新たなデリバリーを登録してクーポンを使って注文。便利を選んでも中身は結局知ったチェーン店の確かなものしか頼めないでいる。Uberが王道だとしたらその他サービスの勝手が分からずチップを送ってみたりした。

喉がおかしい、寝る前の絵本読み聞かせがキツい。肺が痛い系の咳、渇いて寝れない夜がくる。


2/9
今回処方してもらった薬がいいのかなんなのか、意識を失うように寝ついて気づいたら朝だった。久しぶりにぐっすり寝たような気がする。よくなっているというより日々症状が変わっていくのはわかる。椅子が届いたけどもう台所にひとり座ることもなくなってきていた。子と同じ場所でだらだら過ごす。傷病手当だとか生命保険のための陽性証明について問い合わせ。違う電話番号を案内され療養期間が終わってから手続きするようにとのこと。区のコロナ対応のところに電話したついでに、物資が届かないことを聞いてみると、それは完全に都の管轄だから対応できなくてすみませんと、ひとまず区から代わりに出すとしたら防災の食料になりますがそれでよければ、と言われそれは断る。そういう対応をしてくれることはわかった。保健所が繋がらなくてという話をいまだによく聞いていたけど、私はこの療養期間中繋がらなかったことがない。なんなら混み合ってますとのメッセージもなくすぐに普通に出てもらえていた。忙しい忙しいといって、図書館や子育てプラザの職員も借り出されているからこそ繋がっていたのだろうか。
前にゲームセンターでもらった大きな風船、飽きてきてもいる子が座ったりしようとするものだから割れないうちに買ったバランスボールが届く。背中を伸ばすのにも使える。ここ数日ずっと背中が痛い。
幼稚園復帰したらすぐの雪遊び合宿について変更点があるとクラス委員からメール。泊まりで行くには行くけど時間が短縮になり、早朝に出て着いたその日に雪遊び、翌日は昼頃帰ってくるとのこと。子どもは3人でひとつの布団だった予定を一人一枚に。先生は合宿の日まで毎日抗原検査をして対策してくれているらしい。コロナで途絶えた年長のお泊まり保育。やるのかどうか分からないなりに、お風呂を出たあと体を拭くたびに、お泊まり行くなら自分でやらないと、と掛け声してきたこの一年。子はそれがモチベーションになっていたくらいだから、このお泊まりをとにかく楽しみにしていて、私は正直この年長のお泊まり保育に特別必要性を感じていなかったけど、こんなに子どもが心待ちにしている今となっては私も是非行かせてあげたいと思うようになった。
明日は警報級の雪だというからやっぱり家に残ってよかった。自転車にカバーをかけていないのが気になる。夜はドミノピザ。水曜はなにやらお買い得らしく水曜になるたびメールがきていて気になっていた。9時過ぎ元夫に、もし外に出てるならついでに家に寄って自転車にカバーをお願いしたいと連絡しておく。


2/10
朝から雪が降る。引きこもることも気にならない日。相変わらず動き回るてんとう虫に私も穏やかな気持ちになる。薬のせいもあってか一日中眠いまま終わった。身体も痛い。世間は明日から三連休らしい。


2/11
朝にゴミ出しついでに雪の様子を見ようと朝から子と外に出ようとすると、なんと玄関の脇に東京都の物資の箱がきていて驚く。赤や青のガムテープで閉じられた段ボールはビニールが被っているけどペットボトルの箱はそのままで、段ボールがふやけてぐちゃぐちゃになっている。チャイムくらい押してお知らせしてくれればいいのに。水や雪をはらってなんとか室内に入れておいて、ひとまずゴミ出しへ。前回の雪のようには積もっていない。薄く固い雪。家の建物の周りを雪を踏み踏みぐるりとしながら、ひと気のない公園まで。ほぼ同時に同じく近所らしい小さい子どもとお父さんもやってきて、普段ひと気のない公園がしばし公園らしい雰囲気に。もうひとつのひと気ない公園にも行きたいと言われたけどお腹も空いてきて帰る。
自転車にカバーが付けられていて、その後連絡はなかったけど元夫がやってくれたらしい。ぐちょぐちょになった段ボールやビニール、濡れた床を処理してようやく中身。レトルトのカレーやパスタソースは業務スーパーで78円とかでよく見るやつ。赤いきつね緑のたぬきエースコックカップ春雨など。たべっ子どうぶつではなくてキャラメルコーンだった。ラインナップはともかく物量に子とテンションはあがった。
午後、知らない番号から電話。今度は私の分の物資がくるらしく、道に迷っているらしい電話。たぶんマップで検索すると裏口の方にナビされて車では厳しいことになるのだ。環七に出るよう説明してしばらくしたらまた電話をしてくれながらもチャイムも鳴らしてくれて、昨日の今日でも配達の人が違う。届いた荷物もガムテープの色が違う。また軽く興奮しながら開封すると基本クオリティは変わらないけどトップバリューブランドが目につく。お菓子はホームパイ。なんとモンスターが6本とか入っていて、これは病み上がりにきついのではないかと思う。子のも私のも、そういったエナジードリンクや柿の種、ペットボトルのアイスコーヒーなど、病人向けと思えない物から、レトルト粥や大量のフルーツゼリー、ミックスフルーツの缶詰はふつうに有り難い。モンスターは元夫行き確定。赤いきつね緑のたぬきどん兵衛に代わっていた。普段カップ麺など滅多に食べないから子は喜んで食べると張り切った。
明日は粗大ゴミ回収の日。夜のうちに回収場所に出しに行く。子の自転車、自分でお別れするとのことで一緒に出しに行く。外に出て行く生活がはじまることにちょっと戸惑ってもいる。


2/12
天気が良い一日。夕方、歩きとキックボードで散歩に出ることにした。久しぶりに街まで出てみようかと思ったけど、いざ外に出てみると臆病になって少し離れた広い公園に目的地を変えた。鉄棒を使ってストレッチ。とにかく背中、胸の辺りが痛くて落ち着かない。
クラスLINEに例のコロナ療養していたママから謝恩会で歌う歌のピアノ伴奏があげられる。幼稚園で歌の練習はいつになったらできるかわからないので各自練習しましょうとのこと。そうか、私達が復活しても歌がはじまるわけでない。ついこないだまで子ども達がどこでも嬉しそうに皆んなで歌っていたことを思い出すと悲しくなる。カレン、カレン、カレンダーマーチ、一年経ったらまたおいで。というか、同じ療養でもこうしてピアノを弾いている人もいるというのに、かたや私ときたら今こそ病人といった体調。しんどい。でもパルスオキシメーターの数値は悪くないから、やっぱりこれは咳のせいで筋肉痛になっているだけなのか。
この数日で急に子と猫の距離が縮まって、気づいたら子がモールで首輪にして猫に付けている。猫も気がついていないのか嫌がりもせず、モールの首輪をつけて過ごしていた。こんなに長いこと家だけで過ごしていたからだろうか。猫に嫌がられることもなく余裕で一人で猫を抱き上げることもできる。

 

2/13
朝から子がお父さんの顔忘れちゃったぁと言っていた。会いたいってことなんだろうか。子は無駄に大人な言い回しをしたりするから本心がよく分からない。
今日も雨雪、心置きなくごろごろの一日。しかし明日からは是が非でも復帰するのだ。身体が痛いのがとにかく辛い。東京都のコロナ相談にまた電話をして看護師からの折り返しをしてもらう。療養期間中はこうして看護師の電話相談でアドバイスをもらうことになっていた。折り返された電話の看護師さんは、かつて看護師だったのだろうと思われる明らかにおばあさんの声で、近所の人と話してるだけのようなノリ。悪くなることはないでしょうとガハハと笑われる。この電話をもって療養の終わりを確認しました〜、お大事にと明るく言われて、そんな感じで終えていいんだ?
今日は少し早めに寝る支度をして、夜久しぶりに時計のコラショを動かして寝る時間と起きる時間を設定。おやすみのコラショは明日友達の誕生日と言ったようだったけど、それよりも早く子は寝ついていた。
はじめは無症状だとか驚いたけど、結局しっかり10日間引きこもった。明日から日常。

 

2022年1月24日〜1月31日

1/24
月曜は午前保育。昨日から子に一緒に立川行くか公園で皆んなとお昼ごはん食べながら遊ぶかどっちがいいか聞いていて、公園で遊ぶなら今週の子が幼稚園行ってる間に一人で立川へ柚木沙弥郎展に行こうと思っていたけど、意外なことに子が一緒に立川まで行くという。IKEAのカレーが食べたいらしい。それはそれで面倒なことになったなと思いながらも幼稚園から帰って急いで立川へ向かう。目的地があるとつい焦ってしまうけど、自分を宥めて地道にイケアを目指す。脇目も振らずレストランへ。ファミリーカードを出しそびれて小さく悔やみつつ、はじめて窓際のソファー席に座れたから良しとする。通りすがりにパッと見て椅子のクッションと値下がっていた家を作れるジンジャークッキーを買って目的地へ。ところが今度は目的地前に雪山が出来ていて、子供達の遊び場になっているトラップ。一瞬我が子もその雪山に登ったけれどとにかく展示をみなくては来た意味がない、ということで引き上げてくれたはいいけど酒井駒子の時と同様、興味なさそうにグダグダしながら進む。それに加えてここの展示場は剥き出しの展示が多いからか、どこよりも子どもに敏感で、目ざとく見つけては学芸員さんが歩み寄ってきて「ここでは必ずお子様と離れずご鑑賞ください」的なことを言われる。そんな調子で結局細かくはみれないわけで、やっぱり2時まで保育の日にひとりで来たほうがよかったかもなーと思うものの、大きな染物をみたら子も積極的に、これイイ!とか感想を言ってくれるから、作品の注釈こそ写真にとったりしながら足早に次のぐりとぐらへ。こちらは子ども向けの展示。前に来たのはいつだったか。こちらでは逆に他の子に気遣いながらおずおずと滑り台を滑る子。でも人が減ったら嬉しそうにあっちにこっちに駆け回り、外の雪はいいの?と聞いてようやく外に出る。年明けに降った雪を溜め込んでいたのだろうか。溶けるまで遊び場にしておくとのこと。ところどころにスコップやバケツの遊び道具もあって、ソリも貸し出してくれる。思わぬところで雪遊びができて子はそれはそれは嬉しそうだったけど、雪遊び合宿にいける今年に限ってよく雪があるものだ。4時まで開放されているらしいからそこまでは遊ぶことにした。待ってる方はなかなか寒い。4時過ぎ、名残惜しみながら終了、また来たい!いつ来れる?を連呼。
幼稚園のイベントを撮影している業者からメールでクリスマス礼拝の動画が不備があったとかで4000いくらかから1200円ほどに値下げしますとのこと。価格は発注数で決まるところもあって、全年長家庭が購入してもその価格だったのに。いくらなんでも安くなりすぎだ。不備とは?いくら安くても我が子の勇姿が確認できないとなると買っても悔しいだけだ。グループLINEでなんだなんだと囁き合う。
やっぱり夜になると体調が悪い。喉がおかしいししんどい。でも私に何かあったら当然子どももだろうと、子をバロメーターにしているけど子どもはなんともなさそうだった。雨が降ってきたようで、気候のせいだろうか。パート先輩のお子さんが行く幼稚園では学習発表会のあとから感染者が続出しているというのに休園にならないから自主休園させているとのこと。週末はスキーだとか地方に出かけていると言って、なんかこのへんはもう空気が汚いじゃない?!と顔を顰めた。それは本当に、目に見えないものをどこまで怖がるのが正解なのか分からない。社会活動を自粛していることもあれば、こんな状況だから助けてくださいと言わんばかりに促してくるところもあるし、自分はどういうつもりで生きていればいいのか分からなくなる。


1/25
朝になると体調は持ち直す。そうしてまた日常。2月に控えている委員会作業の打ち合わせを軽くしていたらパート時間ぎりぎり。パートはのんびりな一日。先輩パートがはじめて巻いたというサラダ巻といつもの納豆巻をもらう。
迎え後は公園。今日はちゃんと配る用にお菓子を持ってきたから意気揚々と出そうとしてよくみてみたら、業務スーパーで安く買った煎餅は7枚入りとかで、今日の公園遊びは人数が多くて足りない。慌てて引っ込めて今日は無かったことにした。
火曜の夜は子どもが観るテレビがいっぱい。寝る時間も遅くなりがち。


1/26
朝送り後にたまに出会うことがあるプラザ遊びで顔見知りの別の園に通うママにうちの園でバザーがあることを教えておく。今回は卒園母からも献品を募って衣類は120サイズとかまで揃えることになってるから同世代にも声をかけやすい。彼女は園に家が近いはずだから詳しくは掲示板を見てみてと言ってパートへ急ぐ。
もう一人の大ベテランの先輩パートと一緒。相変わらず皆んな本人がいないところでは厄介がっているようだけどやっぱり私は憎めない。融通きかずに冷たい言い方をされることはあるけどフォローもしてくれるから本気で悪い人なわけではないと思う。今日の困った客は、ケースから自分で取ればいいのにかんぴょう巻を海苔巻き呼ばわりしながら、これよ!と怒ったようにこっちから見えないところを指差してたおばさん。海苔巻って太巻きのことかと思ったよ。先輩パートは二人になると寿司を巻かせてくれて持ち帰らせてくれる。納豆巻きをいただく。そしてメルカリの話を喜んで聞いてあげてると嬉しいのかヒートアップして喋り続けて聞いてるだけで私の勤務時間は終わる。
迎え、公園。今日は子はこないだIKEAで買ったジンジャークッキーで家を作るのを楽しみにしていて自ら早めに切り上げて、そのままブロードウェイのダイソーにアイシングなどを買いに行く。地下の一角で何やらピンクや赤の可愛らしいスペースを作り込んでいて、耳つぼの文字がある看板が目に止まり足を止める。すると女の子達が手を止めて色々説明してくれた。この場所で数日イベントショップをやるらしく、可愛いデコレーションのフォトスペースやポーチのワークショップや販売、耳つぼの人はその期間の何日か来るとのこと。でことらんどやスパンクの感じの子達。両耳つぼで2000円でやってもらえるとのこと、現実的なお値段!耳つぼジュエリーに興味があったけどやれる場所も費用も分からずハードルが高かった。これは本当に来たい。見せてくれたワークショップのポーチに我が子もときめいていてフライヤーをもらっておく。2月最初の週末。久しぶりに区の縁日的なイベントがあることをママ友からも聞いていたし、あれこれ予定を立てるべき週末。楽しみ。水曜はあちこち定休日だから、あとはまちおかだけ寄って帰り。郵便受けをみるとこぐま社からの誕生日のメッセージカードが届いていた。もはや子どもより私の方が嬉しくなるやつ。今回はひぐちみちこさんのイラスト。かみさまからのおくりものの人。この5年とかで私的に、これだー!というものはまだ届いていない。でも毎回この時期になると楽しみなのだ。すぐにクッキーハウスを作りはじめたけど思ったより難しく大変。ようやく固まってデコってそれらしくなる。6時前に完成。またまたお父さんにも見せたかった発言で写真を撮るけどどちらにせよ今日は食べずにとっておく。子はスマホで写真を撮って送ることをひとり一枚だと思っていて、つまり誰かに送るということはその数だけ撮らないといけない、と思っているのが面白くて、これはデータというんだよ、同じ一枚を分け合えるんだよ送れるんだよ、とはあえて教えていない。いつ知るだろうか。
ミートソースをごはんにかけるスタイルで晩ごはん。有吉の壁を観ながら。それにしてもやっぱり夜になるとしんどい。


1/27
おゆずりバザー。登園後から子ども達の保育とは関係なく、ホールを貸切で開催される。はじめは事前に園に体験に来たことがあったりする未就園児の人を優先、つぎに一般、最後に在園母が買い物できることになっている。私は私で謝恩会の係作業で園残り。終わったら今度は自分の委員会作業の準備でOKへジュースを買い出しに行く。今度やる作業は委員会外の母達にも手伝ってもらうためにお礼を用意するのだ。OKからまた幼稚園に行き箱ジュースを置いておく。ようやく家に帰り一息。お金の計算をしているとバザーの委員からお知らせが入り、在園母も予定の時間より早く買い物できるとのこと。10時半過ぎ、再び幼稚園へ。誘っておいた仲良しママ友も朝出会って教えておいたママも来ていて、みんな嬉しい嬉しいと言って買い物をしてくれていた。おばあちゃんがやっていた履き物屋のデッドストックといって長靴や運動靴が売られていたり、私からしたらよく献品したなぁと思うくらい状態の良いものばかり。不思議とこうして並んでいるだけで良く見えて、自分が不要で出したはずの絵本をうっかり手にとって眺めてしまったりした。120サイズのユニクロのフリーストップスを一枚購入。幼稚園内のバザーは気心知れたママ達と一緒に品定めして、似合いそう好きそう着れそうとアシストしあえるのが楽しい。そのまま銀行に両替へ。係の予算を精算のために崩したかったのだけど、一日に一人一回だけなのかは分からないけど、つまり一回には一種類しか両替はできないらしい。昔々仕事で両替していた時以来の銀行両替、ルールを知らず困惑した。キャンドゥ、トレファクとじっくりみて帰ると元夫が来て作業していた。私のお迎え前に作業途中みたいなままいなくなる。なにもかも点けた電気も、そのままにして私は家を出る。
迎え後は公園。4時まで。元夫と連絡を取るとまた一度家に来て片付けてもう出ていったらしい。毎度、家に来るといっても作業のためで自分都合のタイミングでしかなく子どもと交流のために時間をとることはまず無い。なんだかな。オオゼキで買い物。前にアイスが安くなる日にガリガリくんシリーズのソフトくんを買ってみたら美味しかったことを思い出し子がまた買いたいといって、それからアイスお買い得の毎週木曜にはアイス売り場を覗いてきたけど無し。店員さんもそういえば最近見ないですねーと言っている。まいばす、ピアゴもなし。最後にファミマに行くと、あった。しかし高い!198円。驚き。せいぜい108円で買えると思っていた。子どもの手前探しといてあったのにスルーというわけにいかず、もうこれが最後と決心して買う。そうするとオオゼキの79円だか69円セールは相当お買い得だったんだな。私はオフになってるファミマスイーツを買う。このファミマは賞味期限前に値下げして売ってくれるのが良い。遅いおやつ。
今日の夕飯はミートソースパスタ。夜はやっぱり体調悪い。お風呂中に元夫がやって来て、今度は子からクッキーハウスの話を聞くためだけにやってきたのだった。だけどほんの5分くらい。逆に虚しい気もする。ふつうの家族だったら共有したいような微笑ましい話なんかも伝えるタイミングもなく、出来事があった端から忘れるようになってしまった。夜、猫が騒ぐ。


1/28
朝から元夫が作業にやってくる。またトイレを閉鎖して作業しているからトイレも外で済まそうと早めに出る。まずは耳鼻科、混んでいて午後診察になるようだから退散。皮膚科。混んでるうえに医療証を忘れ。トイレだけ使って出る。パート先に顔出して新しくなったユニフォームのキャップと三角巾を先輩パートと交換するつもりだったけど出しておくのを忘れていたからどこにあるかを伝えておく。でもこの店では新しいのは不評だからかまた以前のを使う雰囲気になっているらしい。私も前の方がいいと思ってる。ワークキャップのようなハンチングのような形の帽子とかチャラくて嫌だ。次は図書館。閉まっているから返却だけ。帰ってまたお金の計算などやり繰り。
元夫はまた作業途中のような感じで外に出たようで、でも私も再び、今日のお迎え時間より早く家を出る。今日は子ども達に絵本の読み聞かせ。年中さんクラスに読むための絵本、やまのディスコにするかおじいさんと10ぴきのおばけにするか、どちらも借りておいて直前まで迷った。やまのディスコはディスコまたは自分の目線でいうとクラブ、という場の高揚感が伝わって私はすっごく面白い。そのディスコのオーナー側の視点も余すことなく面白い。おじいさんと10ぴきのおばけは、ひとりで気力なく暮らすおじいさんのもとにおばけ達がやってきて、そのお世話を通しておじいさんが生き生きしだすお話。おじいさんがなんでそんなに気力がなくなってしまったかというと多分おばあさんが亡くなってしまったからだろうなというのが絵やセリフから見受けられる。カバーの端に書かれた作者のことばを読んで、ひとりで暮らす老人のことを思う。その作者の近所のおじいさんは老犬1匹と1人で暮らしていて近所付き合いらしい付き合いらしいものも感じられず、いつもひっそりしていた。深夜、絵を描きながら、ポツリと明かりのもれるおじいさんの家を眺めながら、どんな人生を送ってきたのだろうかと思い巡らせたとのこと。うちのアパートの二階にいて私の前に自転車を停めているちょっと感じが悪いと思っていた一人暮らしのおばあさん、こうして偏屈な感じで一人で生きてきたんだろうなと思っていたら、隣りのばあさん曰く娘の一人は埼玉の方にいるらしいだとかで、家族をもっていたことがあったとは驚いた。あんな天涯孤独かのような風合いになるとは。自分もいずれそうなるのだ。いやすでに、おじいさんおばあさんと自分を重ねてしまう。苛立つこともあるけど、子どもの世話をしているからこそ人間らしく生きていられる。そんな気はしてる。おばけはやってこない老人になった私は、絵本のなかのおじいさんの最初のように力なく息しているだけになるのかなぁとぼんやり不安になった。絵の親しみやすさと分かりやすさでやっぱり10ぴきのおばけを選んだ。園の待機場所につくと、年少さんのお母さんがほっとしたように出迎えてくれる。自分の子どものクラス外に読み聞かせる決まりになっていて、年少クラスに読む人はもう行ってしまって、と一人不安そうにソワソワしていた。彼女は立候補したわけでもなく、おそらく仕方ないといった感じでやることになったのだろう。でもちゃんと年長向けに考えて絵本を選んできてくれたのだろうなというのがわかる。ほぼ同時に呼ばれ、それぞれのクラスに向かった。みんなに見えやすいようにというのは意識していたけど、読み出すと緊張して、最中の子ども達の表情を気にする余裕もなく終えてしまった。途中、話に引き込まれていたらしく、あっと反応した子の声がきこえてそれだけで励まされた。全クラスが終わり、読み聞かせたママと再び顔を合わせると、あんなに不安そうだった年少さんのママが興奮を隠しきれない様子で、緊張したけどすごい良い体験でした!勉強になりました!やってよかった!と弾んだ声で言っていて、普段は物静かな彼女のそんな一面を引き出すことになったことに私も興奮した。本当に、この幼稚園にきて自分も一緒に身になるような豊かな育児を知った。もうすぐで終わる私の愛おしい日々。帰り時間、いつもより私が読み聞かせた年中組の子達が少しだけ私の顔を振り向いてくれるようになった気がする。
そんなに寒くないけど帰るという子。郵便局だけ行かせて!と高円寺の方の郵便局に行ったらコロナ感染があったとかで閉鎖。そこは子どもが消しゴム雑貨を貰えるからよかった。その企画は北の郵便局でもやっているのか、行ってみたけど消しゴムはないうえに、職員が不慣れらしく怒っているおばさんがいて混み合っていたから郵便を出さずに出る。途中、元夫の現住まい近くを通り、自転車が見える場所に停まっていて、何も言わないけど子も気がついたっぽいのがわかった。気を逸らそうとあれこれ声をかけてみるけど、子のほうもむしろ私に合わせながらも自転車をじっと目で追っていた。その様子が辛い。
今日は子が幼稚園からコマを持ち帰ってきていて練習するように言われたとのこと。紐で投げて廻すコマ、ただでさえ音が響くような賃貸アパートでそんなことできるわけないのに、配慮がない先生にイラつく。うちではやれない、私がうちでは練習できないからと先生に言ってあげると強気にいながらも、子は練習したがっているしどうにかできないか考えてみる。プラザに寄って持ち込みのコマ回しをさせてもらえるか聞いてみると、やはりそこでは出来ないとのこと。先生は子のコマを見て色々アドバイスをしてくれた。床はふつうにうるさいからそりゃ賃貸じゃできないですよねと同情してくれながら、例えば外でも段ボールや缶の入れ物とか使ってできるはずと教えてくれた。子が紐を巻くのを見て、それができるならもう大丈夫だよと励ましてくれる。せめて真下の家が帰ってくるまでなら家でもできるかもしれないとちょっと思いながら、家を越えて駅前の皮膚科と耳鼻科へ、自分の診察。最近の体調不良は花粉症かなということで耳鼻科。一日何回のものがいいか、眠気が出ても大丈夫かなどを聞き取りしながら薬を選ばせてくれた。医療費を免除されることが分かっているから思い切って一ヶ月分まとめて出してもらう。診察が終わって振り返ると子は待ってる間にシールをもらっていた。付き合ってよかったとホクホク。続いて処方薬局、出している間に八百屋をみたり。ここでも薬剤師さんがニコニコ出てきてあげてもいいですかと、サンリオキャラクターの薬局シールを3枚もいっぺんにくれた。子は大満足、ご機嫌で帰ると元夫の姿。しかも作業中の待ち時間であったようで珍しく手を休めていて、コマ回し今のうちにやってみようといって子を急かしながら、元夫にもできるかと聞いて巻き込んで皆んなでやったりしたから子のテンションが爆上がりだった。楽しさが極まって、なんか家族揃っているのいいね!と私にだけ聞こえるところで言っていた。そう思うよね。一緒に住めなくてもいいから時間が許す限り子どもと居たいと思ってくれるならいいんだけど家族の時から、いるから仕方なく義務感で共に過ごしていたけど本当は自分のことが優先で、居ないなら居ないで平気な人間なんだなと思う。自分は自分すぎて気遣いなく悪気なく誤解を招くようなこともする。それでいてフォローするようなチャラさも無いからタチが悪いなと私は思う。要するに私達のバランスが悪かったのだ。でも子どもには罪がない。この子が充分に愛される子でいてほしい。7時過ぎに元夫は退散。子のテンションは高いまま。猫が吐いてうるさい夜。


1/29
今日は昼くらいから元夫がきて作業。大人がもう一人いる、それだけでわたしは気が休まる。しかし子どもとしては居るならかまってほしいわけだし、元夫はただ作業をしていたい。かまうための時間を作ってくれればいいのだけど彼にはそんな器用な真似はできず時間があるなら仕事仕事仕事、仕事をしていたいわけだ。そうして帰っていった。
夕方、私達も家を出る。水グミというのが話題になっているようで、それを探すのを今日のイベントにする。コンビニ巡り。途中、子がなんか喉がむずむずするんだよねということでのど飴を買うと喜ぶ。ソフトバンクが閉まっていて貼り紙を見るとなんか歯切れの悪い休業の説明。コロナ感染だろうか。どこのコンビニ見ても無いから、こういうのは案外ビレバンにあるんじゃないかと思ってみたけど無い。すらっと背の高い女性の店員さんが顔を横に向けて咳き込んだところをちょうど子が通り抜けていってなんか気になる。ネットで検索すると水グミはコンビニだとローソンにあるとの情報。新高円寺をまわってナチュラルローソンに行ってみると水グミがあった。2袋買う。新高円寺恒例のブックオフスマーフの遊び本を子がうまい具合に見つけて購入。
質素にうどんで夕飯。夕方に出たから予約しておいたしんちゃんとドラえもんが録画できていなかった。子を黙らせるためのテレビがなくて落ち着かない夕飯。夜なんか元気で、起き上がって賞味期限はとうに切れたプリンをやっと食べた。


1/30
日曜、昼。短いスパンで再び元夫がやってきたなと思ったら、最悪だ自転車盗まれた、とのこと。欲しいと思ったら我慢のない元夫が買って柵に繋げたままだった自転車、ようやく使うときがきたようだ。それを取りに来ただけで出て行った。
私達は3時前に家出る。高円寺でツルハ、いつか買おうと思って白のたべっ子どうぶつに手を伸ばした今日。そういえば最近SNSで見てから欲しかったヴィックスヴェポラップのことも思い出して買う。なんでもコロナで咳き込みを抑えるのに足裏に塗るといいらしい。何かあってもこれで乗り切れるなら安いものだ。阿佐ヶ谷に行ったあと今度は中野。ケーキの最後の下見。やっぱり無難に不二家で良いと思う。チラシを持って帰る。再び高円寺へ戻る途中にデイリーヤマザキ。いつも存在は確認しつつ買うことのなかった高円寺と焼印の入ったあんぱんをいよいよ買うことに。なんか今日はそんな日。いつもと違うものを見たくなる刺激を求める日。揚げ物コーナーに目をやるとなんと子の好きなジーパイが売っていて専門店よりもちろん安い。逆に子はたいして乗り気じゃないけど買う。私もなんか揚げ物が買いたくて、東急ストアで甘辛チキンを買って帰り、家にあった業務スーパーの冷凍揚げ物もあげて茶色の夕飯とサラダ。いまいち子の食が進まない。ジーパイはちょっと辛いというから私が食べてみると、確かに専門店のよりスパイスが効いている。甘辛チキンの方は美味しいというけどそれにしても食は進まず珍しくおとなしい。私も買っておいてたいして食べれず。茶色い惣菜とサラダと味噌汁、メニューは揃っている。あり得ないと思うけど一応元夫に食べに来るか?と聞いてみると、さっきまで打ち合わせしていていま仕事に取りかかっているから明日また行きますとのこと。しかも花粉症か分からないけど体調悪い、と。人とよく会っているし意識が低いから信用ない。怖いから無理しないでいいと伝えておく。
夜中、慌てて委員会で発行する文書の原稿書きをする。明日提出。年に2回発行する文書のこの時期のものは年長母が三年間借りてきた絵本で思い出に残った本を紹介する内容。それが毎年の恒例だから年長になった時から何にするかずっと頭の片隅で意識してきた。最終的には自分で選びきれないから、子が一番借りてきた絵本を選ぶことにして、多分あれかなぁと思っていた通り、感想ノートのタイトルを数えてみると子が三年間で一番借りたのは、めっきらもっきらどおんどん、だった。私も小さい頃よく読んでいた記憶のある絵本。本文はもう出来ている。決まったサイズの小さな用紙に書こうとしたけど失敗。元夫に連絡して打ったものを原稿サイズにしてデータを送ってもらった。明日の保護者会は日にちがズレると園からお知らせがあったから明日時間はある。プリントすれば終わり。


1/31
いつも通りの朝。と言いたいところだが、今思えば子がおとなしい朝だった。朝食のパンもあまり食べていなくて、そういうことはよくあるんだけど、これも勘というのか、残したパンをいつものように口にするのをなんとなく思いとどまって捨てた。熱は無し、食べること以外は元気。登園して私は絵本の返却作業。絵本の棚を見つめながら松岡享子さんが亡くなったことを思い出す。この幼稚園にきてたくさんの名作に出会った傍からそれらを生み出した作家さん達の訃報にも触れてきた。三年間みっちり絵本と向き合ってきたなと思う。まだまだ足りないけど。コンビニで昨夜のデータをプリントアウトして帰って作業。どうにかそれらしくできた。長いメッセージを手書きすることがどうも苦手になってしまった。
午前保育で迎え。子は元気に飛び出してきたけど、今日公園言っていい?と聞く声がガザついている。おかしい。公園でお昼ごはんは無理だ。とにかくまずは帰ろうと説得して帰宅後すぐに検温すると37.7度。えっやばい。焦る。そうしてもう一度測ると36度台。少し気持ちは落ち着く。みーちゃんのママから公園にくるかと連絡。みーちゃんと遊ぶ約束をしていたようだった。声がおかしかったから今日はやめとくと知らせてお昼ごはんの用意。やっぱりあまり食べない。私も不安でなのか食欲がでない。
熱は依然として36度後半から37度くらい。でも普段に無いことだから病院に行きたい。いつもの小児科の午後診察がはじまる3時少し前に行って中で待ってもいいですかと声をかけつつ、聞かれるままに今日の流れを話すと看護師さんの判断だけでもう別室へ案内される。この病院は感染系の疑いがある場合を診察する部屋が入口すぐにある。スリッパも全てが通常と別。この部屋に通されてドキドキしてきた。しばらく待たされて、窓も開いてない小さな狭い部屋の暖房が暑い。防護服というほどではないオペエプロンのようなものを着た先生に開口一番叱られる。熱があるなら必ず電話してから来てくださいよ、もう一年以上そういうことになってるでしょ?!と、でも発熱したのは一回だけで、と口ごたえしようものなら、次の人との間隔をあけなきゃいけなかったり身につけた装備は全部捨てなきゃいけないんですよ!と相当な勢いで怒ってくるから、その後はただやり過ごすように無感情にハイとだけ答える。その割に診察はさほど慎重ではない。周りにコロナはいたか?と聞かれて、それらしいことは聞いていないと答えると、子どもは熱出しても大体ケロっとしてるものなんだというくらいで風邪薬とトローチが出ることになった。でも24時間ルールで明日は休んだほうがいいなと言われた。明日もしまた熱が出たら連絡してくれといいながら、使ったペンから何から全て殺菌ボックスに放り込んでいた。処方箋を出してからオオゼキで買い物、薬を受け取りに行きつつ今日はポイント5倍デー、レジに並びながら脇の棚にあった冷えピタも今日は瞬発力で買う自分、何かある。ママ友が実家からの食べ物をお裾分けしてくれるとかでプラザに誘われたけどもちろんお断りをせざるをえない。ドアノブかけておこうかと言ってくれてるけどそれに受け応える気持ちの余裕もなかった。熱は37.1度。元夫に今日来れるようなら薬を混ぜるためのチョコアイスと子がやりたがっているリリアンを買ってきてほしいと頼む。幼稚園でリリアンを教えてもらっているらしく、あ〜あ明日もやりたかったなと落ち込んでいた。それどころか、明日は誕生日だし、もうすぐ幼稚園では節分や誕生会もあるのに、どうなってしまうのか私こそ心配で気持ちが病む。ほどなくして元夫はやってきて頼んだものを買ってきてくれたけどやっぱり子の元気はない気がする。実家から荷物が届いていて、ようやく子の希望したシルバニアのジュエリー屋さんがきて喜んで今日はそれで熱心に遊んではいたけど、実家からの電話には、こういうわけであまり声を出せないし話はできないと伝えて私だけで終わると、労わるというより明らかに不服そうだった。電話くらい、と思っているようだけど、その電話で少しでも痛々しいところがあったとしたら今度は、大丈夫なのか!と責める勢いで猛攻撃してくるのが目に見えているから勘弁なのだ。
熱はもう37度にすらならないし、きれいにしてスッキリ寝ようとお風呂に入ったら、疲れたから早く出ると子。分かりやすくしんどそうにはなっていないけどなんか静かだなという感じ。それでも熱はない。一応今夜は布団を分けて寝てみる。一日経つまで落ち着かない。

この私の危機察知は確かだったようで、それは緩やかに始まっているのだった。

2022年1月16日〜1月23日

1/16
今日はママ友達と仙川に陽光くんの展示に行く。天気も良く気持ちも良い。JRで行くか地下鉄で行くか、こちらが迷いながら連絡をやり取りして現地待ち合わせの流れにもっていこうとしているようなママ友に、やっぱりファミリー時間に踏み込まれたくないタイミングというのもあるのかなと少し悲しい気持ちになったりする。電車に乗る時って、周囲への配慮もしながら同行者にも気を遣わなきゃならなかったり、それが小さな子がいると尚更だし、できることなら気兼ねしないで済むメンバーだけで動きたいよなというのは分かる。私が母子だからやたらに便乗しようとしてくるのではと思われてるかもしれない、とか思うと、そんなことは無いけど意識してそう思われないようにしようとこちらも無駄にドライを気取ってしまう。結局仙川の駅で落ち合うことになった。いつも二人きりだから皆んなでワイワイなるのは子どもが喜ぶから良いことだけどファミリーと過ごすのは気が重くもあるなぁと少し憂鬱になりながら友の到着を待つとなんとそちらも母子二人。この家族が週末なのに一緒じゃないなんて。お父さんは今日髪を切るっていうからゆっくりさせてあげることにしてさ、と言うけど、もしかしたらそちらこそ私達を気遣って二人で来てくれたのかもしれないと思った。私が勝手に卑屈になっていたけど、反対も勝手に心遣いだと思えて柔らかな気持ちになって自然に笑える。
仙川駅前、生活するのが楽しそうに栄えていて良さそうな街。少しだけ離れてニワコヤ。まだ餅つきは準備中で、まずは店内に入る。入り口のドアから顔を覗かせると陽光くんがおっ!って顔して向かってきたから、そんなに私に驚いてくれるなんて珍しいなと思ったらなんと人違いされていた。昔からよく名前は聞いたことがあったボアさんと、まさか自分が間違われるとは。陽光くんも知り合いを知り合いと間違えるなんてことあるんだなと自分で驚いていた。
さて餅つき。子どもが餅つきをさせてもらう可愛い姿を見れる機会をこの二年失って本当に悔しかったから、今日は本当に有り難い。写真家の沼田さん、友人の知り合いだったりSNS上で名前はよく目にしていたけど、餅つきの手際も説明も上手で、これまでやってきた地域の餅つきよりずっと頼もしいし楽しめた。そして玄米餅の美味しさ。充分にお餅を食べさせてもらい退散。が、来る時に目に入ってしまいバレていた公園に寄り道させられる。まぁたまにはこうして高円寺の外で遊ぶのもいいねって話になる。隣駅に住んでいるママ友の友達が自転車でやってきて二人はお酒をのみはじめ私と子はどれみ探しつつ新宿でフライングタイガーに寄りたかったので先に帰る。ところ違えば品揃えも違うかもと少し期待して仙川駅の周りのコンビニやスーパーなどチェック。やはり無し。
京王線、上り電車も西日の差す時間はもうのんびり。新宿について久しぶりの南口。まだ正月の名残かフラッグスに人は少ない。か、ここは最早いつもこんな感じなのか。フライングタイガーでまたいらない物を買い、ディーンアンドデルーカのバターの香りに負けてパウンドケーキだとかいくつか買って帰り。
夜、今日のことを思い出してみて、陽光くんに、服作りだったか縫い物だったか、してますか?って聞かれて、いや〜しない!と言い切ってしまったけれど、もしかしてあれは東京で縫い子を探していたのか?とハッとした。もしそうなのだとしたら、私はしないと言い切ってしまってよかったのだろうか。私は本当に出来ないんだろうか。やらないだけなんじゃないか?コロナ一年目、人がこぞってマスク作りをしていた頃、ご多分にもれず私も子どものマスク作りをした。当時の状況から仕方なくだったのだけど、やりだすと案外その時間が嫌じゃなく集中できて、おまけに人からその出来栄えを褒められた。本当に裁縫のたしなみがない素人に比べたら多少の違いがそこにあるのか。いつもできる人ばかりみて自分なんかがやる必要ないと思っていたけど、はじめから人のためにやるとしたら出来るのかもしれない。ママ友の手伝いでものを書く仕事をはじめた時に、私は対象を褒めすぎると指摘された。普段からヨイショが上手いとかいうわけでなく、それを紹介しようとするとありのままよりも褒めてしまっているらしい。そんな私の性質がもしかしたら他の形で生かせるのかもと、今日はなんか新鮮な気持ちで考えられて、曝け出すように陽光くんに伝えてみる気になった。それもこれも今の状況になって保守的に縮こまってばかりいられないというのが私のなかにあるみたいだ。


1/17
朝送りから戻って12月にやらないでしまった粗大ゴミの手配。時すでに遅し、子の誕生日のタイミングで自転車を新調するつもりでうまく切り替えて古いものを処分したかったけど、日にちがもう間に合わなかった。実家から荷物が届く。クリスマスプレゼントに子がおばあちゃんにねだっていたシルバニアのセット、母がいまだネットショッピングができず人に頼んで、その人もどんなサイトで注文してしまったんだか、まだ届かないのだとのことで、どうにもならなくなってひとまず他のものをと思ったらしく新発売のポニーの女の子たちのセットが入っていた。私は子が頼んだものよりむしろこれの方が良いと思っていたから私こそちょっと浮き足立ってしまった。母がこれをチョイスするセンスを持ち合わせていたことも少し意外だった。
午前保育。一度帰りレトルトカレーで昼ごはん。実家からの荷物には小ぶりなにんじんが大量に入っていて、もちろん消費しきれないから今から公園にいって皆に配ろうと思う。18本くらい抱えて私は自転車で、子はキックボードで公園へ。15人近くは公園にいて消費できて助かった。新高円寺のゲオがなくなるという話題。阿佐ヶ谷のツタヤもなくなったとか。いまは配信に頼りがちだからレンタルがなくてもさほど困らないけど、新高円寺のゲオは一番くじが安くあったりして穴場だったから残念。3時頃帰り。帰ってからはポニーのシルバニアで集中して遊び。少しの間子だけ親と電話させる夕方、隣りの隣りに越してきたベトナム人が、私の会社のです、と言って冷凍アジの干物をくれる。社長に配れと言われたのだろう。アジなんて買ってまで食べないから有り難い。


1/18
2月か3月かの最後のサークルをどうしようかの話を登園後に少し。毎年最後は先生をお呼びして絵本にまつわる話をしてもらうのだけど、今年は先生が足りないような状況で保育の手を止めさせるのは心苦しいということでアンケート形式にしてそれを皆んなでみながら語らうことにしようかということに決まり。
途中退席してやりかけだった洗濯物を干して月一の矯正歯科へ。もう先が見えてきてリテーナーの話。ほぼ同時進行で矯正していたクラスのママが最近リテーナーがなって、とんでもなく話しづらくて矯正期間より最悪だと言っていて、聞いてみるとリテーナーにも色々種類があるらしい。私は今の器具のようなワイヤー式がいいなと思ったけど先生は私にはよくあるマウスピースのようなやつにするとのこと。治療始める前から矯正器具よりその方が嫌で気が重かったけど、マスク生活が続くならもうどうでもいいかという気にもなっている。とにかく圧迫感があるのは避けたい。オオゼキに寄って帰り。実家からの野菜やその他をまだまだ持て余していて仲良しママ友にお裾分けしたい。頂きものだからと箱にドカッとそのまま入っている干し芋が、これが私の田舎の味!という懐かしい理想の干し芋で、芋好きのママ友にも是非食べてほしくてビニール袋に分ける。買い物ついでにお届け。こんな箱で届いて、と写真で説明。こんなご時世取り分け方にも敏感になってしまう。そのまま業務スーパーへ。トレファクを見ながら帰り。
今日は仲良しのみーちゃんがお休みだったとのことで幼稚園からは即帰り。前にダイソーで買ったキーホルダーの手作りキットを開けてつくる。今日も集中してシルバニア遊び。
6時すぎになっておばちゃんの八百屋へ。ピアゴに寄って帰り。ベトナムの人に貰ったアジで夕飯。アジの干物、喉渇く。一回で懲り懲りかも。よほど夕飯に困ったらまた焼こう。
最近どんなテレビでも目を離せなくなって見続けてしまって時が止まってしまい、子を寝かすのも遅くなってしまう。誰が見てるわけでもないしと子の管理もだらしなくなってしまう。申し訳ない。


1/19
午後三時、いつもの通りにお話し会のつもりで図書館に駆け込むといつものお部屋が閉まっていて、今日のお話し会は休止。そしてなんと明後日から図書館自体閉館になるという。職員の方が業務応援で保健所に派遣されるとのこと。こんな悲しい閉館があっていいのだろうか。区内でも通常通り開館の図書館はあって、借りること自体はネット予約で引き取りはできる。子どもが手にとって選ぶことができない。その時間が奪われたことが悔しい。ママ友も皆ぞくぞくとやってきて、同じくショックをうける。職員さんは急に申し訳なかったですと、ヨシタケシンスケのしおりを配って歩いていた。絵本をたくさん借りて帰り。
クリスマスのシュトーレンが一応そろそろ賞味期限。確かにいまの方がしっとりして美味しい。
図書館の動きの通り、世の中は再び蔓延防止措置とかなんとか、何も変わらない同じ繰り返しをしているうちに子どもは就学してしまう。本当に悪い夢をみているようだ。
有吉の壁だけが楽しい。無意識にテレビを見つめるだけの時間のなかで唯一ちゃんと楽しめているのはこれだけ。


1/20
大寒。本当にちゃんと寒い。そんな気候も関係してかパートは暇で、暇は逆に疲れる。
元夫がいま忙しい時だとかで私も連絡をしなければ音沙汰ない状況で、そういえば元夫の方から子どもを気にして連絡してきたことってないなと嘆息する。子が最近お父さんに会ってないなぁなんて何気なく言ってる時もあったけど私ももう脱力して受け流すようになってしまった。この世に我が子が生きていることをどう思っているんだろうか。どんな感じなのだろうか。実家の親に対するのと同じだろうか。
幼稚園帰り、スーパーに向かう途中の小さい商店街の中華屋の前でテイクアウトごはんと一緒に箸やパンダの箸置きなんかも売っていて、子が自転車の後ろから可愛いというから足を止めると子ども用のパンダのスプーンと箸のセット。スプーンは匙が大きくてカレーを食べる時なんかに良さそうだけど、冷麺食べる時みたいな銀の箸は使うかどうか、と思って迷っていると以前のマンションで知り合ったママ友が通りかかり、彼女もそれいいよねと、前はまた違ったセットもあって同じ歳の息子に迷ったんだと話してくれた。彼女の口添えがあってつい買ってしまう。
今日の夕飯はオオゼキで買ってきた佐野のラーメンにチャーシューとほうれん草と海苔と卵で正式な醤油ラーメン。
子は最近猫をよくかまっていて、気づいたら逃げられることなく一人で猫を抱き上げられるようになっている。


1/21
もう幼稚園は世の中のコロナ対応にいちいち惑わされることなく、バザーも開催されることになった。最近少しだけ模様替えして久しぶりに引っ張り出した小さい頃の服、メルカリで売るのを諦めたものを満を持してバザーに献品。今週と来週の金曜は私の絵本を管理する委員会で子ども達への読み聞かせも行うことになった。それでもひとクラス2回だけの開催になったから6人だけ。この委員会になったからにはこれもやらなきゃ満足に終われない。読み聞かせに自信があるわけでは全くないけど立候補して私もやることになった。毎週図書館の読み聞かせに参加してきた者として挑戦したい。
今日も風が冷たすぎて痛い。そしてくしゃみ鼻水がすごい。けど風邪っぽさはなくて、この感じ、花粉か?
今日はプラザの遊びで忍者ごっこがある。連れて行ったはいいけど鼻水で集中できなくて、凝った作りの手裏剣作りのサポートがまるで出来ず。ママ友と先生に丸投げ。こんなに気楽に付き合えるママ友達は皆一学年下の子どもだから、関係もここまでになってしまうのが寂しい。最近そんなところばかり目についてしゅんとしてしまう。
すき家のチキンほろほろカレーが食べてみたい。気になって店近くまで行くも建物の改築工事中では営業しているのかもよく分からず入りづらいから諦めると何故か子が食べたかったといって泣き出す。どちらにせよ食べれないと思うのだけど、寒いなか泣かれてもうこちらも落ち着かない。もう確実な北中通りのカレー屋をテイクアウトすることにした。誰も客人のいない店内。いまお腹が空いてればここで食べたかった。待ってる間お茶を出してくれる。子に飲むか?と確認してきて子が言いあぐねているとラッシーは?と言って出してくれた。ここのテイクアウトは良い。会計のところにスイーツがあって中東料理屋で見たようなやつ、ちょっと気になる。ひとつですごい甘いよというやつが6個くらい入っていて300円というのが安い気がする。今度買おう。


1/22
昼後、吉祥寺へ。立川でやっている柚木沙弥郎の展示に行きたいと思いながら日が経って、いつまでだったか調べていると関連展示を吉祥寺でもやっていてそこは今日まで。しかもそこでは柚木沙弥郎のモチーフをシルクで擦れるらしく、こちらを本展より先に行ってしまうことにした。道中見つけた駄菓子屋に寄りながら会場へ。扉の開け方も分からないような洒落た建物。モチーフは7種類とかあって2つ選んでその場に売っているトートバッグなどに擦れる。あんなに元夫がうちでやっていたのを見ていたはずだけど何も知らない。いざやるとなると自分が素人なことが分かる。彼ができることなら自分はもういいという考えしかなかった。いなくなってはじめて関心が持てた気がする。自分でやってみて達成感が心地よかった。
サンキューマートシルバニアショップといつものコース。古着屋のひかる君にUFOキャッチーのお礼にお菓子を差し入れしようと思っていた。カルディを通るとバレンタイン商材で賑わっていて、こないだ東京屋で安売りしていたのを買いそびれたモリスのチョコレートが欲しくなって寄ってみたけど売っていない。冷やして食べるチョコレート。特別味が好きなわけでもないけど包みが可愛くて値段も手頃でたまに買いたくなる。まちおかやロヂャースで菓子を買って高円寺へ。子の誕生日に買うケーキを何にするか、下見と称して今日はジュンホンマのケーキを買ってみることにしたけど、その気になって向き合うとあらためて高いと感じる。それだけ美味しいのも買う前から分かるけど。ひかる君の店に向かう。いつもはアポイント制で店を開けているけど今日は他の人が出品するフリマスタイルでオープンしていることをインスタで確認済み。私の古着界イメージとはだいぶ違う悪そうな若者がたむろっていて場違いさに冷や汗。ローランドみたいな人がいた。脇目も振らず店内奥にいるひかる君へ、お礼を言いながらお菓子を渡す。こういう時の子は言われるがままお菓子を手渡すだけ人形のようになってしまうけど、ひかるくんが「また取ろうね」と声をかけてくれるとそれにはウンッ!と生気を取り戻して答えていた。帰り道、近くの自転車屋で子どもの自転車について聞いてみる。今から買うなら20インチですねと言われ、どこのメーカーにしても4万くらいしそうで、まずいことになった。補助輪なしで乗れないところから20インチ、それも4万。処分は決まってしまったけど現実的ではない気がしてきた。誕生日のお祝いに自転車というのは一旦保留がいいかもしれない。
今日はカレー曜日とどこかで言われていて刷り込まれた子の希望で昨日も食べたのに今日もうちもカレー曜日。相変わらずだらだらな夜、子どもとしては寝るのが遅いと思う、申し訳ない。


1/23
少しだけ遅起き。朝からだらだらテレビ。外に出ないと気持ちが荒むから夕方どうにか外へ。マルイの手芸屋、どうでもよいものを無理矢理買ったりする。カルディに行くとなんとモリスのチョコあり。中野カルディこじんまりだけどわりと頼もしい。線路沿いから高円寺へ移動。前のマンションで知り合った仲のママ友親子に遭遇。この辺りに引っ越したことは知っている。息子と二人でトボトボ歩いていた。息子が今日友達に会うの三人目だね!と母に言っていて、その友達にすぐそこの高架下のスポーツクラブのようなところで近々体操教室がはじまると聞いたんだけどコロナが怖くて、と彼女は弱々しく言っていた。昨年も彼女はコロナでメンタルやられていたようですっごい気持ちは分かる。でも日々では意地で動いてしまうようなところもある。私も家族揃っていたら保守が行き過ぎて何もしていないかもしれない。
東急、OKとスーパーをハシゴしてちびまる子ちゃんまでには帰り。
なんだか体調がしんどい。昨日あたりから喉に違和感で夜になると身体が重くてだらだらしてしまう。