どうにもならない日

こんなはずじゃなかった2020年からの生きる記録

2021年6月19日〜6月20日

6/19

寝てしまった。週末の夜なのに勿体ない。予報より早く朝から雨。子は少し寝坊気味で早く目を覚ました私は何かしたいけど、気配で起きださないように子が寝返りをうつ度に寝たふりをしていたら結局また寝てしまったりした。週末に朝マックハッピーセットにしようねと昨日言いきかせてケンタッキーに行ったけど今日は実行できなそう。しまむらの公式LINEで「大人気のPUI PUIモルカーがしまむらに登場!」と今週のチラシ。夫と友人に転送しておく。マサコさんからのアイカツマグネット着せ替えで遊び。ロックなアニソン風のファッションが多い、時代だ。夫が遅く起きてきたと思ったら早速外の天気を確認したり出かける準備をしていて、しまむら行ってくると自転車で出て行った。もちろん雨は降っている。12時近く、現物写真や完売の売り場写真が送られてくる。ウェブチラシで見る限り、というか私からしたらそもそも買ってもいいのは下着のパンツくらいだった。世にも奇妙なほどにダサいバッグ類、安価のポーチなどが完売とのこと。モルカーの人気を思うと全てが即完売かと思いきや、さすがに私じゃなくても着るものはナシってことらしい。それでもわざわざ行った夫はパンツだけでは物足りなかった様子で、子ですら要らないというのにTシャツと、子に言われるままに布団の敷きパッドを買ってきた。その頃私達はインスタントラーメンで昼ごはん。子がチキンラーメンを食べるというから私も合わせて実家から送られてきた生協のやつみたいなインスタントラーメンを用意したけど出来上がりの色味を見てチキンラーメンにすれば良かったかもと少し後悔。最近どこでも高くて慎重に使いたい卵をチキンラーメンの濃さのなかに跡形もなくもっていかれてしまった。

お昼のあとは何して遊んだか覚えがないけど4時。コンビニに荷物を出しに行くのと図書館に予約絵本を取りに行きたい。雨はあがっているような弱く弱く降っているような。まずはコンビニ、そこから図書館まで行くなんてやっぱり嫌がられるだろうなと思っていたら、一歩外に出たら弾けるように歩いて調子が良く図書館ももちろん行くという。なにより子が楽しみにしている絵本だった。こないだ中野の図書館に貼られていた絵本大賞だとかのポスターに載っていた「くろいの」という話。どんなものか全く分からないまま頼んだ。図書館に向かう前に住んでたマンションに寄り道。実は住んでた家と別フロアの先に空いた部屋の外の水道メーターなどがある扉のなかに傘を何本か隠してあるのだ。引っ越す時あまりに多かったから置いてきた。強風の日に破損して処分して、それで久しぶりに傘を買うことになって、傘を大事にしたくなってきて引き取る気になった。65センチとか70センチの大きく太く立派なビニール傘だ。前の家は駅から1分だったけど、歩く距離が長くなれば風に煽られる確率も増える。まずは一本持ち帰り。子と声を潜めながらイヒヒと笑って建物を出た。エレベーターに乗った時、懐かしいなぁと子は言っていたけど私はさらりと受け流した。取り壊しの話が出た時、その頃は就学前の半年とかだからもうだいぶ成長して状況も理解できるようになってるはずだから、最後まで住んで出るのがいいと考えていたけど、早く出てよかったと今の私は思ってる。こうして取り戻せない思い出をそれだけ積み重ねることになるところだった。そこから200メートルも離れていない近所のお友達に会ったり、他の知り合いも、相変わらずここを歩くだけで人に出会う。夫に、間に合わなさそうだからドラえもん録画して、と連絡。とりとめもない話をしながら図書館へ。青梅街道の環七を渡るところで、ここステージみたいだねと子が言って、じゃましまんを思い出す。この環七の変な空間で、爆音で音楽を流してオリジナルで踊る、みたいなパフォーマンスだかのお試しをじゃましまんがやっていたことがあった。ネタ見せというより一人では心細くて呼ばれたのだろう。曲は確か湘南乃風とウナクールのCMソングだったか。あの頃のじゃまは少しばかり鈍っていた気がする。こんなきっかけが無くてもたまに思い出すことはあるけど、彼の今を想像する力は働かない。あの頃のままでいてほしい気持ちと、私達というギャラリーがなくてもあのままでいられてるなら、嫉妬する気持ちもある。

図書館では予約本を受け取るだけで帰り。郵便ポストをみると実家からトマトを小分けする袋が届いた。トマトが早く送られてきてしまったことで母親から連絡が来て、うちの分には専用の小分け袋が付いていないことが判明。実家分は毎年付いているらしい。そりゃそうだ、あの箱いっぱいのミニトマト、分けもしないで使うなんて店じゃないんだからという感じ。到着日も間違えたんだから袋だけ送ってもらうように言ってとお願いして母親は承諾していたはずだとたけど、やっぱりビジネス的ではない田舎ノリでは言いづらいことらしく、そのあと家にあるやつを送るとメールしてきた。それがこの郵便。これを待っていた。早速トマトを分けて残りも冷蔵庫、冷凍庫にしまえるだけになった。ママ友に連絡して今からお裾分けをする。聞かなかったけどメロンも持っていこう。少しテレビを観てからまた歩きで家を出る。私の前から駆け出して子が先にママ友の家のベランダに向かって呼びかけると、私が少し遅れて到着するのと同じくらいに親子で玄関から出てきてくれた。早速ママに渡すのと同時、早速子ども二人は道を挟んだ向かいの塾っぽい建物の外でいつものように遊び出す。私達は世間話をしながら駆け回る子達を見て、少しでも体を動かせてリフレッシュだねと話す。雨の一日。6時にはスポンジボブがはじまるよと私が言って解散。お返しに沖縄の炊き込みご飯「じゅーしぃ」の素をもらう。好物だからと沖縄のスーパーでまとめ買いしてきていたらしい。逆に貴重なものを申し訳ない。お友達の好物と聞いたら子も俄然食べる気満々で、今日はじゅーしぃご飯。夫にそのことを連絡する。またごっちゃんのところへ行っているようで帰りが遅い。ジョブチューンを観ていたけど相葉くんの動物番組につけかえる。山田裕貴くんの実家で飼ってた犬の話をやっていて、その最後の様子にうっかり涙が出る。13歳だったらしい。うちの猫ももうすぐそれくらいになるんだと思うとその時を迎える私達家族を想像して悲しくなってしまった。その後もつい私も一緒になって動物番組を熱心に観てしまう。自分ひとりの頃では考えられない。教育番組を面白がって観ちゃうような自分は想像つくけど、そんな私が動物番組を観るとは。

台所の排水溝の流れが悪く、洗い物をしているとシンクに水が溜まってきてしまう。前からシンク下の扉を開けるとたまに匂う気がしていて、このアパートのはじまりの過失からもういちいち疑ってかかってしまう。これは絶対ここの古い設備がおかしいと思いながら夫にパイプクリーナーを買ってきてもらうように頼む。

予約して借りた「くろいの」はタイトルのインパクトほどの話ではなかった。雰囲気は漫画でいったら青林堂といった感じ。子もちょっと拍子抜け。とかなんとかで就寝が遅い。10時半、またもやいつのまにか一緒になって寝てしまう。

 

6/20

子、寝るのが遅かっただけあって今日はゆっくり起きた。睡眠の相殺。起きた瞬間から意気揚々とお父さんとハッピーセットを買いに行くと言う。いい加減おもちゃリサイクルをしようということでどうにか何個かお別れしてくれることになった。プリキュアを録画、洗濯をしたり家事をしながら慌ててラブパトも録画。台所の水の流れが良くなったような。天気のせいもあるとしたら、とますます疑う。ほどなくして二人が帰宅。欲しかったドリンクサーバーごっこが出て喜ぶ。録画したものを観ながら食べる。プリキュア、いつも私は適当に観ているくらいだけど最近の雰囲気から人魚の子が人間になったりして〜なんて言っていたらその通り、今回から人間になってしまった。

夫はガタガタと朝から探し物ついでらしい片付け、ゴミ袋何袋も出てきているみたい。そんなことならなぜ引っ越し時に選別しなかったのか、本当にこれも夫のよくないところ。知らん顔して子と遊び続ける。アイスを食べたいというのをおやつに許したら次々に要求してくる。と思ったらもうお昼。ごはんを食べてからとピシャリ。本当にお腹が空いていたようでおにぎりをちゃんと食べる、申し訳なかった。それに合わせて絵本を何冊か読む。どんなに立派な体をもっていても闘牛より花の匂いを嗅いでいたい牛の話。「はなのすきなうし」確かに背が高いからってバスケをしなきゃいけないわけではない。でも私は自分の持ち合わせたもので力を発揮できるようなことがあるものなら、そこに自分を寄せていきたいけどな。いまだにそう思うところはある。

布団で遊んでいた子が掛け布団カバーにシミを発見。何度か洗っているのに落ちていないかったとは、季節柄替えも間に合わなくなってくるし、新しいのを買いに行こうかと話していると、夫こそ出掛けると聞いたらその気を出してくる。子にケーキも食べに行こうよとかそそのかしていて、吉祥寺へ出掛けることになった。良いけどケーキとそれを買いに行くだけだからね!と子。そしていざとなると夫が出遅れる。出掛けたいとグズグス言う割に即動ける体勢でない。私達は先に家を出る。空模様が怪しい。一度気になりだしたら用心するに越したことない。夫に洗濯物を中に入れておくように頼んで自転車を走らせる。夫も来たら吉祥寺へ。電車移動をあまりしなくなってから、たまに地下鉄に乗ると子は乗車中の時間の使い方がわからなくなっているようだったけどJRに乗ったらずっと外を見ていてくれるから気楽。吉祥寺に着いたらまずは約束のケーキで子の士気を高める。はじめて行った店でプラスマイナスあったところで結果穴場だと思う。また行きたい。今回は夫がニトリで話題の布団があるからとニトリまでくることになった。買うのはあくまで布団カバーなんだけど。私としてはドンキでも、奮発して無印でも、本音は近場で買えればなんでもいい。歩いているとコピスに39マートが出来ている。ということは目と鼻の先のレンガ館から移ってきたようだった。あの古臭い雰囲気のレンガ館にあるチープ感が良かったのに、小綺麗なコピスの広々した中では魅力が半減。子がお菓子を買う。ニトリではまた夫と揉める。ほんと一緒に行動するメリットがない。アレいいねコレいいね、なんて暮らしの想像を膨らませる話し合いなんてできやしない。さっさと店を出るけど、ユニクロ寄らなくていい?とか聞いてくる。もう早く帰らせてほしい。けれどそのユニクロを見ると子がキッズスペースで楽しかったことを思い出して寄りたがった。玩具があるわけでもないただのスペースだけど子はそこにいる子ども同士で交流したいのだ。前にそこで一緒になった女の子と遊べたことがよほど良い思い出なのだろう。夫に任せてとくに必要なものもないけど私は店内を見てみる。しばらくして戻ると子はまだ遊びきれていないと言う。遊べる相手が見つからないらしい。今度は私が付き添って夫を他へ行かす。と同時に一人でいた女の子とキャッキャやり出して満足そう。放ったらかし過ぎてると相手に悪いし、たまに帰りを促す声をかけながら心では良い感じに遊べていることにホッとする。そちらの家族が揃ってようやく本当に解散に漕ぎ着けた。また遊ぼうね、とその子が手を振って去っていく。うん、また遊ぼうねと子も手を振り靴を履く。週末に来たユニクロで出会った子。もう二度と会うことはないだろう。そんな刹那を言葉で繋げようとする子ども、未来を感じていちいち感動しちゃう。もう大体知ってる世の中にしか居ない自分の情けなさったらない。夫に帰るよと連絡しながら外へ。帰る前に駅近の雑貨屋で小さい小さいステンレスボトルをやっぱり買っていくことにした。二人を外で待たせて一人で見るとリズム良く買い物ができる。ボトルの他に夏の冷却アイテムをいくつか買ったら千円以上買った方にノベルティを差し上げています、とポーチか洗濯物干しネットを選ばされる。その物干しネットはスリーコインズで買ったことがあってすごい便利に使っているから喜んでそれにしますというと、これは2つお渡ししてますと言われて、会計を済ましたらかさ張る荷物。しかしオマケを貰って有料袋を買うなんてオチは勘弁、エコバッグから物干しネットを半身覗かせながらホクホクして帰り。

スマホの保護フィルム、Amazonから今日最寄りのファミマに届くはずなのに全く連絡が入らない。今日届く予定だからヤフーショッピングで買おうとしたものを昨日キャンセルしたというのに。スマホの扱いに緊張しながら半日の外出を過ごした。父の日だから何か好きな夕飯にしようかと子が気を利かせて話していたけど私も夫もティータイムのケーキが重い。晩ご飯は家にある肉を焼肉すればいいかということになった。でも一応少し特別に、高円寺に着いて緩やかに坂をくだってきたところでちょうど目の前、おっきな苔玉を軒先に吊り下げる海鮮料理屋の惣菜販売でアジフライを買ってみる。夫は少しお腹を減らすのに運動してから帰るわと言ってわかれた。

結局雨は降らなかった。帰ってから乾いてない洗濯物をもう一度外に出したりバタバタしていると子の対応が雑になって、気がついたら子が着ていたワンピースを着替えようとして後ろの首元にあったボタンを引きちぎってしまっていた。そのことでまた大騒ぎ。台所の排水溝、シンク下もパイプまでギチギチに物が詰まっているのが悪いのかと除けたりしたけどダメ、パイプクリーナーをしてもダメ。もう辛抱ならずに管理不動産会社に見てほしいとメールをしておく。父の日といっても結局夫の帰りは遅い。ご飯の後は遊びに引き止められながらお風呂やら片付け。合わせて寝かしつけ直前までAmazonの発送状況を気にするけど進展無し。

子が寝たあと踏ん張って起き上がり、園で借りてきた絵本の感想ノート書き。毎週末貸し出される絵本の感想なりを親が書くのだ。「ねこのき」詩的な文章と思ったら作者は詩人らしかった。そこに大橋歩の絵がまた味わい深い。先に一人で読んでいた子が、悲しい話だよ、泣いちゃうかもしれないよと私に言っていて、このイラストだからこそのメランコリーを子どもながらに感じているんだなと思った。クレヨンハウス出版、よく見るとフォーマットデザインに田名網敬一の名前、完璧に仕組まれた一冊。